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時代劇スペシャル 仕掛人・藤枝梅安(小林桂樹) [時代劇]

01/30(月) 09:00 -
BSフジ・181|115分|DR
[字]仕掛人 藤枝梅安 梅安蟻地獄
小林桂樹版は2時間枠で、全7本。今回放映されるのはそのうちの2本だけ。
オリジナルは1982年~83年。
見てる間は70年代の作品かなと思っていたが、82年か。必殺仕事人より後だな。
全編暗く静かなトーン。唯一コミカルなところは梅安のところにいるおせきの喋る内容、梅安の裏の仕事を知らず、気のいいおせっかい婆さんがベラベラ喋るあたりだが、とても短い。
過去に見た必殺シリーズも含む一連の仕掛人についてはもうあまり覚えていないので比較してどうこうはない。「梅安蟻地獄」とサブタイトルにあり、これは必殺仕掛人映画版でもこのタイトルのものがある(そもそも原作として池波がこういうタイトルの作品を書いている)ので同じストーリーなのかもしれないが、これもあまり覚えがない。
ただところどころ、何か(仕掛人シリーズではないかもしれない)で見たことあるような場面が多少あった。
彦次郎(田村高廣)が語る自分の幸せだった時代が短かったというところでの回想(女房が荒くれ男に強姦され、娘と一緒に自害)だとか、殺しの場面で、頼まれてもいない殺し、それは依頼人なのだが、それを殺してしまうというストーリーとか。最後に元締、音羽の半右衛門(中村又五郎)が近江屋を殺しちゃうのかなと思った(これは確か必殺仕掛人のテレビシリーズで見た覚えがある)が、殺すまではせず、でもなにかそういう含みのある終わり方だった。
配役はレギュラーのみウィキにある。
ゲスト陣も豪勢だった。ウィキ以外から引っ張ってきた--
織本順吉、今井健二、小栗一也、森山周一郎、立川光貴、真山知子、藤森健之、中田博久
ナレーター:芥川隆行
--
藤森健之(真田健一郎の別名義)はどこに出てたか気付かなかったなあ

※追記1/31視聴
01/31(火) 09:00 -
BSフジ・181|115分|DR
[字]仕掛人 藤枝梅安 梅安晦日蕎麦
こちらもなかなか充実
2時間の作品にするだけの内容のあるストーリー
レギュラー陣は変わりなし
ゲストはウィキ以外から--
佳那晃子、伊吹剛、田口計、小林昭二、中井啓輔、露原千草、加藤土代子、真田健一郎
ナレーター:芥川隆行
--
最後の元締の言葉はちょっと説明的。そして今作品での一番の悪、嶋田大学(田口計)を梅安が仕掛けたことに、嶋田こそ先日(作品の序盤での場面)に頼もうと思って梅安に持ち掛けたが梅安が断った案件で名前も明かさなかったのによくそれがわかったねと言っているのだが、じゃあその嶋田を殺すよう頼んだ起こりは誰なんだという気がする
年末の話で、ラストは年越しそばを食べるシーン。
池波と縁の深い真田健一郎。島田は江戸家老で、藩から護衛のために読んだ凄腕という役で、終盤に登場。結局仕掛けられるのだが、彦次郎の吹き矢が目に刺さるというグロテスクな死に方

両作品で茹でた大根を食べる場面、岸谷五朗版では大根を食べる場面で藤田まことが出ていたのが印象深い。これに限らず食の場面は多い。池波作品の見どころの一つである
小林桂樹と柴俊夫は「江戸の激斗」でも共演、今作品はそれよりちょっと後である。


あばれ八州御用旅 [時代劇]

08/15(月) 15:05 -
テレ玉1|55分|15倍録
あばれ八州御用旅 PART1[新]
11/11(金) 15:05 - 
テレ玉1|55分|15倍録
あばれ八州御用旅 PART4[終]

オリジナルは
第1シリーズ:1990年4月13日 - 6月29日
第2シリーズ:1991年4月19日 - 9月27日
第3シリーズ:1992年7月10日 - 10月2日
第4シリーズ:1994年4月8日 - 6月24日

第1話 「国定忠治を斬れ!」
国定忠治 - 夏八木勲
お葉 - 大場久美子
お千代 - 森尾由美
日光の円蔵 - 伊吹剛
大和田大五郎 - 睦五朗
藤右衛門 - 土屋嘉男
儀助 - 奥村公延
朝吉 - 吉田友紀
有村兵庫 - 北原義郎
西沢 - 井上博一
黒川左内 - 山本昌平
猪之吉 - 岩尾正隆
仁吉 - 井上茂

西郷輝彦主演。「江戸を斬る」シリーズを見終えたばかりであるが、西郷はあまり変わっていない。江戸を斬るの第6シリーズは1981年だ
新シリーズ開始の第1話だからかもしれないが、レギュラー以外の出演者が多い。一方レギュラーは少な目。そんな中でも中村梅之助が水野忠邦役。特別出演となっており、準レギュラーでしかも登場回は少ないのかもしれない。その水野の命を受け、西郷演じる藤堂が影の八州として旅に出て、悪を成敗していくという構図のようだ。
この構図から「旅がらす事件帖」を思い出した。そういや、あの作品でも中村梅之助が江戸から命令する役をやっていたのでは、と思ったが、こちらは小沢栄太郎。
他にも似た構図で「若さま侍捕物帳」があり、こちらは若さまに密命を出す役が中村梅之助だった。一方、中村梅之助主演の時代劇テレビドラマで、「達磨大助事件帳」とか「そば屋梅吉捕物帳」もあり、これらも同じような構図。達磨大助では命を受ける役、そば屋梅吉では一人二役で命を出す役、受ける役両方をやっていた。
他のレギュラーは竜雷太演じる山崎哲之介が旅のお供というか毎度藤堂の前に現れるような役なんだろう、夏樹陽子演じる小百合は水野の配下で藤堂を手助けするという立場かな。
加納みゆき、ビートきよしはどれだけ登場するのやら。藤堂の嫁、志津と藤堂家の用人、弥五郎の役。江戸で待つ身のようである。が、OPのレギュラークレジットのところでちゃんと出ているのだから、それなりに主要登場人物には違いなさそう。
この第1話では全体的に割とシリアスなトーンだが、この志津、弥五郎のところは喜劇的、藤堂が子作りを迫られ戸惑う、という風に作られていた

※追記 同日視聴
第2回(第1話の後編)
「国定忠治を斬れ!第二部」となっており、一応前回で話の区切りはついているのだが、続き物となっている。おれはこれを第二話だと思っていたのだが、ウィキを見ると、この回はスペシャルとなっていて、2時間だったのだろう。
前回では藤堂の友達の青木の仇討の話。その仇討は終わったが悪は一掃されておらず、今回は江戸に戻り水野に関東取締出役(八州廻り)の仕事を受けるという場面から始まる
新田純一(レギュラー)登場。これでウィキをに掲載されているレギュラーは全員登場したことになる。
水野に対して八州廻りを隠密でやらせて欲しいと頼み込んだ藤堂だが、その相棒となる新田純一演じる新兵衛は正規の八州廻りになりたいといい、結局そのようになる。
最後の殺陣で藤堂は白装束、なんとも格好悪いのだが、ここがお約束の場面と今後なっていくのだろう。そしてこれが隠密八州廻りとしての出番であり、白装束での殺陣で悪を斬り捨ててしまう。
この白装束、隠密八州廻りは新兵衛には秘密になっているという設定で、一方新兵衛と一緒に行動している藤堂は正規の八州廻りとして名乗っており、この回では代官所で、国定忠治の詮議のため、お白州(江戸を斬るのときのような白い砂利ではないが)を開いている
嫁の志津とビートきよし演じる藤堂家用人の弥五郎の場面。これはこの回では江戸へ戻った序盤の場面で家にも戻り、そして前回と同じ喜劇場面で「かぶせ」てくる。前回とまったく同じで、子供がいないからこんな役を簡単に受けてしまうのだと嘆き、志津は布団を敷き、弥五郎は昼間にも関わらず雨戸を閉める。この喜劇場面はなんとこの回のラストにもある。仕事を終え、江戸に戻った藤堂、家に帰ると志津が布団を敷いて待っており、弥五郎は雨戸を閉める
多分毎回江戸から出発し江戸に戻るというような展開で、江戸での場面に志津と弥五郎の喜劇場面が入るのだろうな
森尾由美がなんだか芸能界デビューをしたばかりの初心な娘のような感じ、この作品のずっと前にデビューしたはずなのにと変な感じを受けた。

第2話 「非情・黒田槍」
横倉綾 - 日下由美
武平 - 下川辰平
相川半三郎 - 原口剛
相川縫 - 菊地陽子
鬼塚典膳 - 西山辰夫
江戸の場面はなしで、志津と弥五郎の出番なし
綾が仁和令子かと思った。
上に西郷輝彦が変わっていないと書いたが、やはり江戸を斬るから10年分の風格や疲れが見える。そして仁和令子(ではなかったが)もちょっと老けたなと思えた。それは時代劇常連の西山辰夫や、次の回の長谷川明男なんかにも感じる。
綾は病であり、序盤の臥せってる場面で仁和令子かと勘違いをしたのだが、その後歩き回る場面もあり、そこでは全然違う人で、一瞬誰だかわからずどういう場面かもわからなくなってしあった。
綾が槍持ちの武平を従え、夫の仇討(仇は相川半三郎)の旅。そしての妹、縫は半三郎の嫁となっており、この地で再会。ここで綾は妹と縁を切るのだが、その後、縫は誤りに来る、とこの場面で半三郎が乗り込んできて武平も含めみな斬り捨ててしまうという流れなのだが、この妹と縁を切り、そして妹の謝罪のところがなんの説明も心の描写もなく、展開するので、なんとも薄っぺらな感じがする
また、このシリーズの特徴となるかもしれないが、ストーリー上の悪役は善玉をみな殺害してしまい、藤堂はそこに間に合わず、その後白装束で悪を成敗という流れ。これは次の回もそうだった。

第3話 「義賊!?ねずみ小僧の謎を斬れ!」
吉蔵 - 長谷川明男
おとき - 清水めぐみ
次郎吉 - 堀内正美
市川徳次郎 - 森下哲夫
卯兵衛 - 山口幸生
市村菊三郎 - 中村錦司
弥市 - 田中弘史
与力 - 玉生司朗
鶴吉 - 平田桃介
この回はなんとも変な感じ。
まず「いばきゅうぞう(漢字で書けば「伊庭久三」かな)」という男を藤堂たちは追っている。となるとこの回はそういう話かと思う(この伊庭はここでは 弥市と名乗っていて、これが山本麟一みたいな顔で、メインゲストかと思ってしまった)のだが、途中から鼠小僧が江戸で捕まったという話が挿入され、その後その鼠小僧についての謎を追う話になっていく。また序盤では、その地で芝居が行われており、芝居は禁止されているという状況から、それを取り締まろうとする新兵衛とそのままにしておけという藤堂の言い合いから、結局上演を止めさせることになるというエピソードもあり、この三つがほとんど関係しておらず、色々詰め込み過ぎであり、また鼠小僧の話ならそれでいけばよく、なんでこんな意味のないエピソードを入れ込んでるかが謎。
といっても芝居では鼠小僧が上演されており、そこへ江戸で鼠小僧が捕まったと伝わってくるというそれなりに関連はあるといえなくもないのだけど。
藤堂はここまでの回で八州廻りであることを名乗ったり、または隠したりしている。この回では周りに人がいるところで新兵衛のことを「旦那」と呼ぶ場面があり、新兵衛に付いてる小者のようなふりをしている一方で、自分が八州廻りであることを言ってる場面もある
志津と弥五郎の江戸の場面多数あり。藤堂は一度江戸へ戻るという場面もあるし、ラストでは江戸へ帰還している
山崎哲之介はなんの説明もなく、藤堂の旅先でなにかの活動をしており、この回では伊庭に報奨金がかかったとのことで、それを狙っている
中村錦司は江戸を斬るのレギュラー。この回では芝小屋の親方で西郷と話し合う場面がある
山口幸生は時代劇の常連。ここでは顔がバッチリ映ってる。よく見る顔である
終盤吉蔵が連れ立っていると目立つから一人一人で上方へ向かおうと配下の者たちに言って各自旅立っているのだが、その次の場面で吉蔵の前に白装束藤堂が現れると、どこにいたのか配下の者たちが周りから現れ殺陣となる。まあ一人一人別々ではあるが、近くにいたということかもしれないけど

※追記1/30視聴
第4話 「巨悪の罠!消えた隠し金山を探れ!!」
林田善蔵 - 横光克彦
石川和泉守 - 幸田宗丸
星野仙右衛門 - 田中浩
有馬藤兵衛 - 三夏紳
松造 - 北見唯一
嘉助 - 河野実
林田伝兵衛 - 阿木五郎
ゲスト陣に知った名前がほとんどない。横光克彦がメインゲストという扱い。ウィキを見てみてびっくり。この数年後に衆院議員となっており、近年まで議員だったとのこと
幸田宗丸、北見唯一は時代劇の脇役あたりでの常連だ
女性が川で水浴びをしてる場面があり、胸のあたりも映ってるがボカシが入っている
駕籠かきの役で福本清三がいるように見えるが一瞬なのでよくわからない。これより前の回でもそれらしいのがいたような違うような・・・。制作協力として東映太秦映像があるので、出ている可能性はあるのだろう。
江戸組(志津と弥五郎)は今回は休み
山崎哲之介はこの回の序盤ではなかなか藤堂たちと顔を合わせることがなく、藤堂たちは「どこで嗅ぎつけてくるのか、必ず姿を見せるのに」、「いればうるさいしいなくなると寂しいし、妙に気になるやつ」 などと言っている
ここらで全体的なこと
OPナレーションとレギュラー陣のクレジットに続き、第1幕、CMの後に第二幕となり、ここでサブタイトル。なのであるが、その後のCM前にはアイキャッチがあるが、第1幕の終わりのところにはない。もしかしたらオリジナルでは、ここにCMがなく、ただサブタイトルが出る前のところで一旦CMとしているだけかもしれない
江戸を斬るなどもう少し古いテレビドラマ時代劇に比べて話が多少複雑か。見応えがあるとも言えるが一方で話を把握しづらかったり、また内容を詰め込みすぎなのか、ところどころで展開が雑。この回では、終盤の結末のあたりがそうだった。
オープニングのナレーション(佐藤慶)で、関東取締出役(八州廻り)は切捨御免の権限を持っていたとあり、そうすると藤堂はなぜ隠密であることを望んだのかがいまいちはっきりしないように思うが、藤堂がこれまでに斬り捨てる相手は代官だったりするわけで、こんなのを八州廻りが切捨御免とやるわけにもいくまい

第5話 「唐丸破り!!人情切り裂く三千両」
伝衛門 - 内田稔
お秋 - 木之原賀子
武ノ市 - 遠藤征慈
影山外記 - 高桐真
碓氷の五郎蔵 - 大木正司
伊三郎 - 森秀人
磯吉 - 西園寺章雄
相変わらずあまり知った名前がない。西園寺章雄は時代劇の常連。大木正司もよく見る顔だ。
お秋が善玉側で窮地に追い込まれているが殺されずに済んでおり、今シリーズでは珍しい
相変わらず結構凝った内容で、唐丸籠から囚人が奪われる。これが盗人の親分で、金のありかを知ってるのが親分だけだから助けたというのがメクラの振りをする武ノ市、一方親分に可愛がられた磯吉はそんな武ノ市に不信感を持つ。そして武ノ市は十手持ちと繋がっており、果ては代官まが、この金を狙っての囚人強奪計画の首謀者だった

1/31
第6話 「用心棒の目に涙 哀れ母子の絆」
青江源七 - 石橋正次
律 - 鈴鹿景子
小太郎 - 大西良和
佐々木監物 - 内田勝正
市来喬之助 - 草見潤平
大津屋伴助 - 石山律雄
内田勝正、石山律雄、ともに時代劇常連で、やっぱり10年分老けてる。一方鈴鹿景子はあまり変わりない。女性だからかなと思ったが、よく見てたのが必殺シリーズの後期だったかと、それなら今作品と同年代ともいえる。と思って調べたが、彼女が必殺に出てたのは仕事人、新仕事人、仕事人3、とのことで80年前後だ。
石橋正次は「江戸の激斗」で見た人だが、ここでは全く異なる役で、見てる間は全是気付かなかった

第7話 「旅人平八郎涙をかくす三度笠」
おたき - 竹井みどり
留吉 - 皿沢康志
卯兵衛 - 玉川伊佐男
荒牛長五郎 - 黒部進
浅吉 - 本郷直樹
島三 - 出水憲
銀八 - 井上茂
何故か急に作風が変化したように見える。藤堂が旅人(渡世人)姿、つまり侍ではない姿ということ。特に説明もない。
またこれまでそんな素振りがなかったのに、小百合が藤堂に惚れてる風で色っぽい声で甘える姿が冒頭にある。
そして今回はほとんどを藤堂が事件を解決するような内容で、小百合と新兵衛の出番は少ない。
荒牛というやくざが仕切ってる町で、おたきはかつて荒牛に殺されたもう一方のやくざの親分の未亡人。留吉はその息子でやくざに憧れているがおたきはそれを止めさせたがっている。藤堂が旅人姿で荒牛の子分どもをなぎ倒すのを見て藤堂に憧れてしまう。
藤堂はおたきの思いを知りその憧れを止めさせるためにわざと荒牛の前で無様な姿をさらすといったような展開
ラストではやっぱり白装束での殺陣、さらにはその地を去る際には侍姿、まあこういう展開を予想して旅人姿だったということだろう。そのラストで同じくその地を去ろうとしているおたきと再会、留吉には会わずに去ろうとするも、留吉はその後ろ姿を見入っており、そこへ斬りつけてきた荒牛の子分を、振り返りもせずあっさり斬り捨てたのを見て、留吉はそれがあの強いおじさんだと気付き、さらにはあれが演技だったことにも気付いたであろう、必死に声をかけるという場面で終わっていく。この終わりの部分は必要だろうか、なんとも苦い終わり方である
井上茂は第1話以来二度目の登場で、ここでは大層目立っている。悪役側のやくざ荒牛の子分たちのリーダー格ながら役者イメージ通り間抜けなキャラ

第8話 「街道の風も泣いてた 女郎うた」
紋次 - 西山浩司
黒木市之助 - 亀石征一郎
おさよ - 山下智子
おせい - 丘野桃子
捨五郎 - 中田博久
亀石征一郎、中田博久、それなりに老けた。中田博久なんかはかつてはやくざの代貸だとか下っ端あたりの役が多かったがここでは親分
前回を踏襲する感じで、旅人姿の藤堂がやくざ同士の抗争を調べていくという構図。
江戸組が久しぶりの登場、今回は初の試みだが、旅に出て藤堂も出会うという展開。江戸で道端でしゃがみこんでいる少女おさよを助けるも、目を離した隙にいなくなってしまい、お守りに入っていた紙から田舎に帰ったに違いないと追うという流れだ。

第9話 「哀れ!薄幸の美姉妹 折鶴の謎」
菊の家小銀 - 山本ゆか里
菊の家小梅 - 蜷川香子
角倉丹波 - 高野真二
雑賀屋源蔵 - 長谷川弘
八巻連三郎 - 成瀬正孝
村田伝内 - 崎津隆介
半蔵 - 平田桃介
備前屋万助 - 今村廣則
徳兵衛 - 日高久
高野真二は時代劇の常連である
日高久もそうか。この人はいつも変わらん感じだなあ
作品的には二つ指摘しておきたい。まずは第7,8話の旅人姿ではなく侍姿の藤堂、そして内容も前二回はやくざの話で、代官だとか奉行だとかの政治的権力者は出てこなかったが、今回はそういうのが悪役の頭(高野真二)となり、最後藤堂に成敗されるという展開
もう一つは、ストーリーなのだが、大岡越前や江戸を斬るで何度も出てきたような時代劇ではよくあるもの。すなわち、芸人一座がの裏の顔、敵討ち。
数十年もの過去、商家が商売仲間や奉行などに罠にかけられ、闕所となり主は殺される。生き残った子供が成長して芸人一座として身を隠して自分たちの親を罠にかけた奴らに敵討ちを決行していく、というもの。この回では姉妹とその兄かな、そしてその商家の用人(これが日高久)の四人組が敵討ちをする側の芸人一座
大岡越前などと違うのはこの作品の善玉側は皆殺しになってしまい、そして悪役側は藤堂に皆殺しにされるというあたり。
大岡越前だったらもちろん姉妹たちは生き残り最初に行った敵討ちは見逃し、もしくは情状酌量になるところだ
この回では新兵衛が妹の小梅と恋仲になるという展開もある、が、彼女も殺される
エンディングテーマ(主題歌)について。
本編が終わった後に流れ始めその主題歌の時の映像は毎回同じもの、ここでゲスト出演やスタッフクレジットなのだが、今回は本編がまだやっている終了間際のところから音楽が始まった。
早めに音楽が始まったということで、エンディングの映像は同じ長さのはずなのでどこでつじつまを合わせるのか、映像が全部流れたら音楽が早めに終わってしまうわけで、映像が一部カットされるのかなと確認。
音楽が長めになっていた。エンディングのリフレインが2回になっていた。
この主題歌は三好鉄生「男たちのバラード」。
本編でも終盤のかっこいいところで挿入歌として流れるという回も、ここまでで数回あった。

第10話 「暗闇に死す!忍びの恋の最期」
伊助 - 荒木しげる
酒井玄蕃 - 中田浩二
野分の久兵衛 - 福山升三
八田頼母 - 中村孝雄
百地三太夫 - 遠山金次郎
おたま - 村田美佐子
サブタイトルは小百合をさしている
序盤であっさりと盗賊の頭、野分の久兵衛の捕縛、江戸へ唐丸籠で運ぶことになるが、子分が取り返しに現れ撃退するも、その後のことを考え、護衛を郡代に頼む。郡代は快く引き受け護衛を差し出す。その中に小百合の幼馴染、伊助がいた。この二人の関係は、回想として忍の修行を一緒にやっており、伊助は小百合を「お嬢様」と呼んでいる。小百合は忍の頭の娘ということのようだ
あまりこれまで見たことのないような異色のストーリーという感じだが、こなれてないからか演出がイマイチに思えた。
郡代の悪事がわかってきたとき、その部下の伊助が悪事に絡んでいるのかどうかで、小百合が悩むという展開

2/2
第11話 「東洲斉写楽を斬れ!」
斎藤市兵衛 - 森次晃嗣
お米 - 葉山葉子
倉本仁左衛門 - 深江章喜
川上平蔵 - 金子研三
主税 - 原田慎也(子役)
徳平 - 伝法三千雄
茂作 - 森下鉄朗
この回は江戸組登場。第2回のところで「多分毎回江戸から出発し江戸に戻るというような展開で、江戸での場面に志津と弥五郎の喜劇場面が入るのだろうな」とおれは書いているが、そのような演出(喜劇的ではないが)。これがお約束的演出になるかとおれは思っていたのだが、それはまったくの外れで、ここまでこういう演出だったのはほとんどない。
今回は次が最終回だから、とか、あまりここまで出番がなかったから、とか、そんな理由で入れた感じで、ストーリー的には必然性がない
新たな演出としては、白装束影の八州の前の場面で、悪役の手下たちを、新兵衛と藤堂とで対峙するという場面があり、この場面では二人とも自分が関東取締出役、八州廻りであることを名乗っている(藤堂が関東取締出役と、新兵衛が八州廻りと名乗っている)。藤堂は陣笠(鉄製のもの、これも陣笠と呼ぶらしい)を被っていてずいぶん立派だ。今回は白装束影の八州の場面がないのかなと思ってしまったくらいだ。
ちなみにこの回では、他の登場人物からは浪人と呼ばれていて、また八州廻り新兵衛の小者みたいな素振りをしている
どこがどうとはいえないが、やっぱり演出がイマイチかなあと思える場面がいくつかある。
小百合のキャラ。前回で恋愛設定を見たせいもあるのだけど、ほかの時代劇に出てくる忍に比べちょっと弱弱しい。時代劇に出てくる忍はどんなところでも忍んで密談を聞き出し(これができるなら事件の解決は簡単)、また殺陣の場面でも剣術を使うことはあまりないが、他の手段で圧倒的に強い(これができるなら負けることはない)。
小百合もそういうキャラではあるのだけど、強さが感じられず、また緊迫感みたいなものもない。密談を聞き出すのに忍ぶのにもあまりにも楽々とやっていて難しいことのように見えないし命がけの仕事にも見えない。

最終話 「白頭巾危機一髪!」
お夏 - 岡まゆみ
河原十兵衛 - 西沢利明
小笠原長隆 - 江見俊太郎
島崎喜兵 - 上野山功一
津上 - 堀田真三
山形屋 - 須永克彦
牛吉 - 赤城太郎
久造 - 阿木五郎
俵 - 白川浩二郎
境 - 福本清三
小山 - 白井滋郎
小笠原長隆が元若年寄で水野に職を追われ、恨みに思っており、大目付、河原十兵衛を使って影の八州の首を取り、それによって水野を追い込もうとしているというのが全体的な設定。
島崎喜兵は今回の舞台の代官で、闇で鉄砲作りをしており、そのことを水野に命じられて藤堂たちは捜査に来ている。
福本清三は河原に付き従っているが、多分小笠原配下で派遣されてるのだろう。
今回の事件を追う流れの中で藤堂は新兵衛に影の八州が自分であることを告げる。
白装束影の八州の殺陣の場面では最終回らしく、そこへ新兵衛、小百合、さらには山崎哲之介までが駆け付け、旅回りレギュラー勢揃い。新兵衛に秘密を告げたのはこれの布石であったか。
中村梅之助が出ている。結局第1話とこの回のみ。

第2シリーズ
第1話 「姫君抹殺指令!対決!白頭巾対黒爪根来衆」
琴姫 - 伊藤麻衣子
森塚菊馬 - 美木良介
島村市之助 - 五代高之
堀田主膳 - 菅貫太郎
浅野帯刀 - 滝田裕介
角倉兵庫 - 原田清人
佐々木伝内 -黒部進
矢吹源蔵 - 遠藤征慈
生田左門 - 中条きよし
(スペシャルとなっており2時間だったのだろう、今回は2回に分けて放送、それぞれサブタイトルでは「第一部」、「第二部」と表示)
メインゲストは伊藤麻衣子、中条きよしということになるだろう。ゲスト出演者クレジットでトップが伊藤、その後美木良介、五代高之が単独表記、でその後数名並記が続き、中条きよしが単独表記、その後さらに下位のゲスト出演者クレジット、トメに準レギュラーの特別出演、中村梅之助
中条の時代劇というと勇次のイメージが強すぎてという感じがある。ここでは侍の役なのだけど。彼の演じるキャラが興味深い、善玉なのか悪役なのか。今回の悪役の親玉が菅貫太郎演じる堀田主膳でその配下という役どころ。藤堂を斬るように命じられるも、なんと二人は幼馴染。酒を酌み交わす場面がある。で、旧交を暖めながらも、最後は斬り合うという流れかなと思ったのだが(実際にはそうなる)、その後、主膳に人質に取られた志津や新兵衛、琴姫を助けるなんという場面があり、悪役側の配下ながらも旧友と気付き、裏切るという役かなと思いきや、なぜか最後は藤堂と一騎打ち。ここでわざと刀を引いて斬られる。時代劇にありがちな死に場所を探していたというような演出だ。
前シリーズと同じレギュラー陣で設定も受け継いでおり、そのまま連続ものとして見れる。これまでになかった演出もいくつかあり、まず志津。江戸に戻った小百合との対面の場面でキャラが変わったのかなと思えるようなしとやかな女性として登場。志津は江戸で人質に取られ、今回の舞台の場所に移されている。運ぶのも難儀だろうに。そういや、前シリーズ最終回での妊娠についてはどうなのだろう、赤ん坊は出てこなかったが。
藤堂が忍の吹き針にやられ瀕死の重傷となる。前シリーズではあまり窮地に陥るような場面はなかったはずで、これも珍しい。
ここで小百合が必死の看病。この場面だけでなく、小百合と藤堂、二人の場面が多く、そこで小百合が生い立ち(捨て子で忍に拾われ育てられた)を語ったり、悩みを語りしんみりする場面があったり、と今後、この二人の関係性にも注目
ビートきよしの出番は少なかった。
OPでナレーションがあり、その後レギュラー陣のクレジットというところは前シリーズと一緒(ナレーションは流用のようだ)だがそのバックに流れる映像が異なっている。音楽は同じ曲だが演奏が異なっているようだ
EDではゲスト出演者クレジットとスタッフクレジットで、主題歌が変更されている。この主題歌がちょっとダサめで、当世風の音と声。クレジットを見るまで気付かなかったが西郷の歌だった。

第2話 「みちのく母娘二人旅」
おまさ - 風祭ゆき
川田小十郎 - 清水章吾
おみつ - 川田美香
長井大膳 - 原口剛
なかなか良い出来である
ドラマ的に都合の良い偶然が二つ
山崎哲之介が藤堂を斬れと依頼されることになる
もう一つは山崎哲之介が面倒を見ている母娘がおり、その娘みつの父親と山崎が偶然に顔を合わせる
こういった偶然というのは演出が良くないと興ざめなのだが、例えば前者はコミカル(その部屋にいるものを斬れと言われ、襖を開けると藤堂一行、山崎を見て歓待、山崎はほうほうの体で退散、友を斬ることはできないと断る)に描かれており、悪くない
第二幕は山崎の場面ばかりという異色な作り方で、ここは割とコミカルな場面が多い。
山崎の財布を盗もうとしたみつと追いかけっこが、早回し。みつを追いかけていくと、そこには病気の母親(風祭ゆき)いる。
その薬礼を稼ぐため山崎はガマの油売りをやる、など。
山崎はこの母親に情をかける。
流れから言って父親になるという決断もありなんだろうと思うがこの回のラストでは旅立つ母娘を見送っている。
そういえば途中の場面で母親が山崎にみつの父親になって欲しいような素振りをみせそこで山崎はモジモジ。その様子を見て母親が落胆するという場面の彼女の表情の変化がとてもよい

2/3
第3話 「五六八なみだ旅」
神崎主膳 - 中野誠也
森 - 中田博久
才次 - 小池雄介
辰造 - 藤井司
お熊 - 河東けい
大黒屋 - 石浜祐次郎
ストーリー的には辰造がメインゲストなのだが、クレジットでは下位。どんな俳優かなと調べてみると、ほとんど情報が出てこない。89年の大河「春日局」に出たとあるくらいだ
角兵衛獅子をやらされている兄弟が出てくる話。この角兵衛獅子というのは時代劇でよく見るような気がするが、どうだろう。必殺のどこかの回で出てきたものが印象的で、実はそれ以外では見てないかもしれない。
ここで初めてわかったということでなく、前シリーズでもその傾向は濃厚なのだが、西郷の演じる役が「大岡越前」、「江戸を斬る」で彼の演じた役を思い出させる。藤堂は影の八州を引き受ける前は医師である。そして八州廻りの仕事中、頻繁に町人姿になるというあたりである
江戸を斬るではお前は何者だと問われ、「お江戸の悪を許しちゃおけねぇ男よ」と答えるお約束があったが、この回ではそれに似た感じ(江戸を斬るではラストの殺陣の場面で悪役に問われるのだが、ここではそうではない)で、あなたは何者かと問われ「おせっかい焼きの遊び人」と答える場面がある
今シリーズになり、新兵衛にも影の八州の正体が知れており、ラストの白装束での殺陣の場面で藤堂がひとりで悪に斬りこむ理由がなくなって、その意義が揺らいでいるように思う

第4話 「からくり峠あばれ越え」
青柳錦四郎 - 吉岡祐一
関 - 立川三貴
江戸屋伍平 - 江見俊太郎
喜三郎 - 小沢象
五十嵐主膳 - 高桐真
足立主水 - 竜川真
佐平次 - 西田靜志郎
おきく - 立原ちえみ
茂作 - 日高久
江戸屋 は大名に金を貸してその借金を元にその藩を支配するという悪役。
そしてその藩の家臣たちには江戸屋にすり寄ってるものもおり、だが、その家臣は面従腹背。悪役のように見えて、実は・・・、という展開がいくつかあり、そこらへんは見ごたえがある
また一方で城代家老は江戸やに不満を持つ若い侍たちに頼りにされているのだが実は裏で江戸家と握っているという風に、○○のように見えて実は・・・、という設定がいくつか重ねられており面白い。

第5話 「親泣かせ手車道中」
おまつ - 川上夏代
おこん - 鷲見利恵
留吉 - 四禮正明
草柳大四郎 - 原口剛
おくら - 宮田圭子
なぜか江戸が舞台の話となる。なぜ江戸の悪事を彼らが捜査するのかという疑問が。
話の始めは旅先でそこで出会ったおまつというお婆さんがゴマの蠅から恐喝されてるのを助け、そのおまつが息子のことが心配で江戸へ出るとのことで・・・。とここまで話がいったあと、場面が変わるのだが、ここが江戸。なのだけどそのことに気付かずに見ていた。江戸でのそのおまつの息子、留吉の話になり、そこへ藤堂などが介入していくことになる
江戸が舞台だが、志津たち江戸組の出番は少ない

第6話 「地獄へ送る一万両」
徳蔵 - 出光元
おやえ - 佐倉しおり
堀田康景 - 御木本伸介
金井軍兵衛 - 石橋雅史
またしても江戸が舞台。今回は話の始めは江戸だが、そこで勘定奉行の堀田から命じられ、公儀貸付金強奪事件を捜査しに行く。そこで待ち構えていた山崎が事件のあらましを伝え、藤堂は強奪犯が江戸へ逃げたことを推理し、江戸に戻るという展開で江戸が舞台となる。
この回は江戸組が活躍。とくに弥五郎のほうはこれだけ出番の多いのはシリーズ初。そして志津のほうは第1話で見せたのと同じくやはり喜劇的場面はなく、おしとやかであったり、夫を支える姿であったりである
序盤でおつかいに出た弥五郎は、エロ画と騙されて相撲の絵を買わされるという場面があり、おれはそれだけでも、一番最初の回にあった以来のビートきよしというタレントを生かした喜劇的場面だなと思っていた。それはそれだけの場面かと思いきや、その相撲絵を騙した男というのが今回のメインゲストのひとりで徳蔵
その徳蔵とおやえの父娘再会(おやえの母はおやえが生まれる前に徳蔵とは別れてしまっていておやえは父親に会ったことはない)という人情噺系と、貸付金強奪事件という二つの話が並行して進む感じ。この二つの事件は微妙に絡んではいるが、基本的にはさして絡みはない。
徳蔵はその日暮らしのどうしようもない男。ラストのナレーションがちょっと珍しくコメディチック。「やえと徳蔵は一つ屋根の下で暮らすようになった。徳蔵は人が違ったように働き者に」でナレーションが止まり、コミカルな音楽、おやえにもうお昼だよと起こされる徳蔵、やってきた藤堂夫婦を見つけると、「明日から働きに行きます。今日までがお休み」、そこでナレーション「徳蔵は人が違ったように働き者にはならなかった。しかしやえはそれでもよかった。親子二人一つ屋根の下で一緒に暮らせるだけで幸せだった」

第7話 「上州からっ風怨み風」
青木竜弥 - 渋谷哲平
おりつ - 長島裕子
直祐 - 成瀬正孝
寺内左蔵 - 中田博久
太平 - 西園寺章雄
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上州・板鼻代官所の手代・竜弥は名主の息子。数年前、凶盗に母を殺されたことを発端に、下手人を自分の手で捕らえるため、家督を人に譲り手代になった。
隣接する峰岡藩の藩主の弟・直祐は、村娘をさらってきては慰みものにしていた。竜弥の母を殺したのは直祐なのか?
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江戸が舞台の作品が二回続いたが今回は元通り旅先での話
なぜか藤堂の出番が控えめで、新兵衛が動き回り、その後ろで相談を受けるような役柄に終始している。もちろんラストはいつも通りだが。
そしてこの回では、なぜ藤堂が一人、影の八州として悪に斬りこむのかがわかるような場面がある。
竜弥とおりつは幼馴染、おりつが直祐の命により峰岡藩士たちにさらわれたのを、取り戻しに行くというような展開がある。さらわれたときにりつは直祐たちが酒を飲んで話していたことを聞いており、竜弥の母の件は押し入りにやられたことになっていたが、真相は直祐の手によるものであったのだ。
そして直祐は直祐のいる屋敷に斬りこみ返り討ち、新兵衛はいきり立ち、直祐を斬りに行こうとするも小百合が止める。「関東取締出役を止めるつもりですか、大名領で屋敷に押し入り藩主の弟を殺害すればお役御免は必定」と。
影の八州として隠密裏に行わなければならない案件なのだ。じゃあ新兵衛もそうすりゃいいじゃんとなるが、影の八州として遂行することを新兵衛は許されていない。

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第8話 「平八郎を仇と狙う女」
おきち - 日下由美
岩淵庄太夫 - 石山律雄
飯塚弥平 - 出水憲
仁助 - 田中弘史
吉松 - 結城市朗
おなみ - 武田京子
新蔵 - 武井三二
新蔵は盗人の一味、捜査に訪れた藤堂、殺された新蔵を見つけることになる。その家を出ると入れ替わりに女房のおきちがやってきて亭主が殺されてるのを見て、藤堂を仇と狙い出す。
おきちが金を頼みに吉松を使い腕の立つ浪人を数人集めてもらうが、吉松は藤堂を斬るより、おきちから有り金全部もらったほうが簡単だと言い出し、おきちは襲われ、藤堂に助け出される、というこの勘違い的な構成が面白い。
この回に限ってのことでないことを二点
時代劇全般であるが、遠くで喋ってる会話が聞こえるというのは変だが時代劇のお約束。ここでも田んぼを挟んで大した大きな声でなく会話したり、神社前の藤堂たちの会話をおきちが聞き取るとかだ
藤堂が隠密で業務遂行をする理由。これは第1話(第1シリーズ)という一番最初に言っているが、隠密でなければ探れないことというのが多々あるということなのだろう。おれはずっと隠密でやる意味があまりないように思っていたが、そういえばそうだ。この回で藤堂は賞金稼ぎの浪人と称しているのを見て気付く。

第9話 「隠密無残!骨箱の謎」
矢吹加代 - 七瀬なつみ
伊助 - 塚本信夫
寺崎刑部 - 南原宏治
平野屋藤兵衛 - 江見俊太郎
笹木軍蔵 - 小沢象
岸本伝十郎 - 遠藤征慈
佐兵衛 - 北見唯一
矢吹源七 - 中嶋俊一
殺陣の場面で福本清三らしき人、違うかな、かなり長く映っている。ちょっと若く見える
この回では善玉が悪役に斬り殺されてしまう。このシリーズでのお約束というほど毎回ではないが、大岡越前や江戸を斬るの場合はそういう場面に必ず主役側の助けが入るのであるが、こちらでは間に合わず、ということが比較的多い

第10話 「もち肌の女 連続殺人事件」
志村源斉 - 磯部勉
倉橋典膳 - 小笠原良知
伊三郎 - 石浜祐次郎
多平 - 松田明
お紺 - 長谷川千佳
お久美 - 西側有利子
お咲 - 酒井久美子
福本清三(役名なし)
藤堂は医師という面もあり、これまでにも行き会った病人、怪我人を診るような場面もあったが、この回ではこれまでに初めて、その医師の知識を生かしての推理。今回の事件はもち肌の若い女が殺され、肌が切り取られているというもので、悪役は医師の源斉、ある女のやけど痕の治療のためであり、それを藤堂も推察する。
源斉の用心棒集団のトップが福原清三で、セリフも多く、殺陣でも最後に斬られる源斉の前に斬られており見せ場たっぷり。クレジットも相当に上だろうと思ったが、役名なしのところだった

第11話 「三吉馬子唄 なみだ唄」
山中義勝 - 長谷川哲夫
お稲 - 遠藤真理子
石垣頼母 - 深江章喜
望月兵馬 - 冨家規政
三吉 - 西尾塁(子役)
遠藤真理子メインゲストとして登場、江戸を斬るで長年共演してきた西郷との2ショット場面もある
ここ数作品では藤堂と新兵衛、小百合の三人での旅姿が毎度のように登場、そして藤堂は町人姿(この回では遊び人と自称して素性を隠している)で新兵衛の小者を装っての旅姿。新兵衛の小者を装っての町人姿となると、やはり江戸を斬るを思い出す
それまではそこまで決まりきったお約束はなく、それはスタイルが定まり切っていないともいえるし、柔軟に話を構築しているともいえる

第12話 「愛を切り裂く高瀬舟」
利根屋吉五郎 - 内田稔
井筒屋仙右衛門 - 中村孝雄
板倉将監 - 田中浩
弥助 - 益富信孝
おしの - 東城美帆
伊太郎 - 平田桃介
源次 - 原一平
船問屋(舟での運送業)、井筒屋の漕ぎ手が殺され、商売敵の利根屋の仕業だろうということになり、話が進んでいく。利根屋は代官に賄賂を渡すも、その次の代官への面会者は井筒屋で、二人は利根屋をあざ笑う。という風に利根屋のほうも賄賂を渡すという意味では悪人ではあるが、結局はお取り潰しになり、利根屋と代官は藤堂に成敗される

第13話 「檜舞台の罠!旅役者涙の晴れ姿」
花村菊之丞 - 藤木悠
森田藤十郎 - 片桐光洋
六兵衛 - 睦五朗
神保豊後守利重 - 西山辰夫
中村錦司(役名なし)
中村錦司、再び登場。旅役者一座の話で座頭役が藤木悠、中村は座頭を補佐するという番頭というような前回と似たような役回り。
第5話で江戸の場面になったときに気付かなかったというようなことを書いたが、ここでは江戸の場面になったとき「江戸」とテロップ
そもそも町の様子が江戸とそれ以外であまり大差ない。どう差をつければいいのかよくわからないが。なので、江戸以外が舞台でも江戸のを舞台にした捕物時代劇と変わりない感じがこれまでの回の多くで感じた。
今回は江戸から始まり、抜け荷捜査でその地まで行き、また江戸が舞台になり、また江戸から外が舞台になるという感じかな。
龍雷太について。
この作品での西郷に次ぐ準主役。他の回でも出番は少なくなく、そしてこの回でも取り立てて多いというほどでもないが、この旅役者一座に肩入れし、藤堂とも対立するというフィーチャーされている回。回船商の唐津屋(睦五朗)が大奥へ阿片を入れている疑いがあり、そのからくりとして、江戸近くで舟から小舟へ荷を下ろし、川を上る。そして陸路江戸へ。その際の陸路を旅一座に運ばせていたのだ。
そして花村菊之丞一座にもその疑いがかかり、その一座にくっついて下働きをしている山崎に藤堂が話をして協力を頼むも、花村菊之丞が長年旅回りをしていて、夢の江戸の檜舞台に上がる機会を潰したくないと、協力を拒み、だがしかし・・・。
龍雷太の役は、時代劇ならでは、というか、ツッコミどころ満載、藤堂の行くところどこでも都合よく登場し、色々なその場の仕事に従事しているが、そういうのを不思議に感じさせない、まあ時代劇だからと鳴れてしまっているだけかもしれないが、龍雷太の豪放磊落な明るい演技のためかとも思う。

第14話 「炎の地獄に見た人情」
村田玄朴 - 玉川伊佐男
おせい - 北川めぐみ
佐々木大膳 - 亀石征一郎
早田仙十郎 - 堀田真三
お市 - 速川明子
長次 - 江端郁巳
猪之吉 - 結城市朗
増田屋茂十 - 三角八朗
三角八朗、若い時分はお人よし間抜けな江戸っ子の役が似合ってた人だが、少し老けてきていて、悪徳商人の役。確か大岡越前でも老けてきた役を見たはず
テンポの良い演出が効果的な場面があった。おせいの店へやくざどもが乗り込んでくる場面、そこへおせいの過去の男である猪之吉が現れ、おせいの過去を暴露、さらには山崎が現れ、猪之吉を脅す(今回の作品ですでに出会っていて、猪之吉の悪さを懲らしめている)
ここに限らず全体的にテンポがよく、ストーリーの中身が昔の時代劇より濃い感じ

第15話 「女三度笠 涙の迷子札」
お新 - 若林志穂
おりく - 荒木雅子
矢吹軍蔵 - 伊藤高
新田の勝五郎 - 曽根晴美
坂井屋藤兵衛 - 高桐真
佐兵衛 - 芝本正
市助 - 有光豊
前回に書いたように中身が濃い。前半だけで一つの1時間ドラマとして成り立ちそう。
その前半、サブタイトルにある「女三度笠」は小百合のコスプレ、女旅がらす。こういう演出に合わせて気取った芝居口調。
以前に藤堂は新兵衛の小者のように装ってると書いたが、ここでは藤堂は新兵衛を旅の道連れと役人に説明している。
中身が濃く、かつての時代劇より現代的な感じがする一方で今作品の一貫したお約束、白装束での最後の殺陣の場面、ここは昔ながらの時代劇という感じで、この時代だと時代遅れたと言われそう。オマージュかパロディか。まあ、それくらい正々堂々とやっている

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第16話 「阿片地獄に散った華」
神林宗庵 - 西田健
大和田 - 中田浩二
登勢 - 三浦リカ
小雪 - 樋口しげり
同心 - 大木晤郎
飲み屋の親父 - 日高久
冒頭、藤堂の帰りを待つ江戸組。ここで第1シリーズ初回の布団コントを思い出させるようなやり取りが控えめにある。
この回では藤堂夫婦と親友である医師の夫婦、神林宗庵と登勢が登場し、回想場面ではその二組の若いころが出てくる。
山崎は、ここ数回で同じようなパターンがある。悪役側に雇われるも肝心の殺陣の場面になると、急に振り向き悪役側に斬りこむ
新兵衛には酒を飲めないという設定があったはず。確か第1シリーズの序盤。
この回ではガブガブ飲んでいる。
この回よりちょっと前の回にも少し酒を飲んでる場面があり変だなと思ったのだが
悪役側に阿片漬けにされた芸者の小雪、藤堂が阿片を一晩が我慢させなんとか阿片が抜けたという翌朝に一人で小川に顔を洗わせに行かせ、そこで殺される。藤堂が近くにいながら、殺されてしまう。この作品の特徴でもある

第17話 「女郎花は咲かず」
流れの喜三郎 - 沖田さとし
おさち・雪江(二役) - 浜田朱里
だるまの鹿蔵 - 和崎俊哉
辰巳屋利助 - 森章二
関根紋太夫 - 波田久夫
張戸の政五郎 - 笹五朗
甚平 - 伝法三千雄
山崎は過去に自分が好きになった女性そっくりの病がちの女郎おさちを不憫に思い助けようとするもその金を作るため、人を斬ることを依頼され、その男と対決しようとする。が、その男、喜三郎おさちの兄だった。山崎が斬ったわけではないが、喜三郎は山崎を狙った銃撃に倒れ亡くなる
ラストでは山崎はおさちに付き添い、藤堂たちに「縁があったらまた逢おう」と別離の挨拶。おさちは労咳で残りの命は短いものと見込まれているが。

第18話 「過去を捨てた逃亡者」
矢野大助 - ひかる一平
お千代 - 加藤由美
熊造 - 井上昭文
黒坂多門 - 外山高士
次郎太 - 本郷直樹
中山 - 唐沢民賢
茂助 - 溝田繁
巳之吉 - 五十嵐義弘
今泉 - 中嶋俊一
冒頭から前回の山崎と藤堂たちの別離の説明はなにもなく、四人組での旅。
井上昭文、いつもやくざの親分というような役の時代劇常連の悪役。ここでも同じような役(地回りの親分で十手持ち)、悪役顔で登場するも、代官の命令に逆らい十手返上をしに行き斬られるという展開。
この回だけではなくこのシリーズの特徴として、白装束藤堂の殺陣の場面の前に、大人数での殺陣があり、そこでは藤堂だけでなく他の三人も参加して悪と対峙することが多い、ここでのその場面では、藤堂はおらず、新兵衛と山崎で立ち向かっている。が白装束影の八州の場面では助勢することはない。

第19話 「女渡世人 緋牡丹お絹」
緋牡丹お絹 - 沖直美
脇坂陣内 - 高野真二
堀伝九郎 - 中田博久
太助 - 堀光昭
お清 - 福家美峰
加吉 - 今村廣則
音市 - 芝本正
犬神の紋次 - 岩尾正隆
虎八 - 井上茂
阿久津 - 福本清三
複数回出演者が多い回。複数回出演者はここのところ他の回でも目立っていた。
福本清三は序盤で山崎に斬られてしまうが、やくざの犬神の紋次一家の用心棒で親分の相談相手にもなっており、セリフもあり目立っている

第20話 「水郷に咲いた夫婦花」
上総屋藤兵衛 - 工藤堅太郎
おまさ - 小野さやか
おみね - 一柳みる
おしん - 五代百絵
梶原長門 - 五味龍太郎
河津伊豆守 - 森下鉄朗
勘八 - 浜伸詞
伊奈 - 柳原久仁夫
半次 - 竜川真
大平 -笹木俊志
工藤堅太郎は有名どころでありゲストトップでもちろんよい。そしてストーリー上も重要な役どころなのだが、その割に出番が少な目。顔がわかってるからか、存在感はあるのだけど。
頼母子講の胴元が上総屋でその番頭がお金を持ち逃げ。が、その裏にはからくりがあり、首謀者は上総屋夫妻、その背後には勘定奉行の存在、といったような構図。上総屋の女将であるおみねのほうが出番が多く、旦那のほうは気弱という設定でもあるようだ

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第21話 「旅人平八郎怒りの賭場荒らし」
嘉平 - 谷村昌彦
お里 - 片山由香
巴屋虎五郎 - 内田勝正
貝塚頼母 - 西山辰夫
犬山松十郎 - 石倉英彦
吾作 - 宮城幸生
伝次 - 下元年世
お玉 - 武田京子

第22話 「恋女房が消えた!怒りの裏街道」
黒頭の千蔵 - 長谷川明男
弥平 - 結城市朗
舞台は青梅街道、田無宿
盗賊の頭である黒頭の千蔵を捕まえ、唐丸籠で青梅街道を江戸へ護送の道中。新兵衛が藤堂の女房を誘拐、千蔵との交換を要求する手紙を見つけ、藤堂に報告せずに単独行動。
この人質交換の場所に指定されているのが田無宿の総持寺。
江戸組が久しぶりの登場。山崎は江戸におり、志津と顔を合わせるものの、再度訪れると、志津がさらわれたと弥五郎。志津をさらうなど藤堂の今の仕事と関連しているに違いないと、調べて田無へ。という展開。
この千蔵は山崎の旅先で知り合った大事な女の仇であることがわかり、俺に斬らせろと藤堂に言うも、お前の仕事じゃないと、やっぱりいつもの白装束。でもこの回は盗賊の一団を斬りに行くだけで、影の八州である必要もなく、また、山崎が出張って行ってもいいような内容

第23話 「ご赦免花の咲く日迄」
喜三郎 - 堀内正美
巳之吉 - 荒木しげる
室井勘兵衛 - 浜田晃
徳兵衛 - 長谷川弘
出だしのところがあまりよくなく、入り込めない。そして全体的にストーリーの運びが雑な感じがする。
江戸に藤堂が戻っており、医者業をやっている様子から始まる(基本的に江戸が舞台で、相手と対決するために上州へ行くという展開)。藤堂の家に怪しげな男が入り込む。病のようだ。志津は介抱しようとするが、腕に二本線の入れ墨。外では呼子も鳴っており、弥五郎は止めようとするも志津はお構いなし。
追手である同心たちが見回りに来て、島抜けした男を探していると話すも、志津はその男のことを喋らず匿う。
藤堂が帰ってきて、志津が事情を話すと、男が回復したら役人に届けるようと諭す。
男は家から金を盗もうとすると、志津は金を渡してやり、男は外へ逃げる
が、追手に見つかり、男は藤堂の家へ舞い戻る。
追手が藤堂の家に聞き込みに。男は自分は無実なのだ、匿ってくれと言う。志津はまたしても同心を追っ払う。
と、ここら辺の志津の行動、優しさとかでなく、頭のおかしい人である。
まあ男が無実だと言い、それを信じての行動という風な解釈はできなくもないが、それ以前のところでは、なにもそういうのがなくて、追手を追っ払っている
で、その後その男(喜三郎)が長々と自分の島送りになった経緯を話す。
本来は、この経緯を聞いた後に、この目は嘘を言ってないぜ、などと言って、匿ってやるというのが常道の筋だと思う。
藤堂がこの回では医者をしている。江戸に戻っているときは医者をやっているという描写は他の回でもあった。
志津が二回目に追手を追っ払うときに、藤堂家は町医者とはいえ元は旗本、と言っている。第1シリーズの初回で、藤堂家再興を願い出ており、それが成されての八州廻りかと思っていたが、江戸では医者をやっているし、再興されていないのか。
ここまで皆勤の小百合がこの回には出ていない。

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最終話 「凄絶!新兵衛死す」
七兵衛 - 織本順吉
源三 - 大橋吾郎
お絹 - 日下由美
米沢監物 - 中田浩二
時津屋甚助 - 田畑猛雄
新兵衛殉職
第1シリーズ最後での志津の妊娠については設定は捨て去られているようだ
中村梅之助の出演はなし。第2シリーズでは第1話だけの出演
第3シリーズ
第1話 「帰ってきた白頭巾!仇討ち人情に泣く女」
桂木綾 - 北原佐和子
桂木弥七郎 - 海津亮介
佐々木大膳 - 深江章喜
山形屋源蔵 - 長谷川弘
佐兵衛 - 日高久
島村虎之助 - 滝譲二
西浦十蔵 - 福本清三
いつもどおり新シリーズの初回は前シリーズの最終回から継続しての視聴
ウィキにチラリと目をやるとレギュラーが大幅に変わるようで、シリーズの設定も大きく変わるのかと思いきや、前シリーズの設定を引き継いでの続編。新たなレギュラー、塙兵吾(倉田てつを)は新兵衛の後釜であり、顔は似てるわけでもないが、姿形を似せており、遠目に見ると新兵衛っぽく登場。
この兵吾は渡世人姿の藤堂を知らずに無礼な口を聞くという出会い。その後藤堂が正体を明かし、そして兵吾に紹介するという形でレギュラーの山崎と小百合が登場。山崎は全4シリーズに登場するようだが、小百合は全部に出るわけではないということを知っていたから、ここで交代かと思っていたのだが、小百合も出ることで、基本設定に変わりがなさそうだという安心感がある。
中村梅之助の出演はないが、水野による差配であることも同じで、兵吾は水野による任命で藤堂とは知り合いではないという設定。
白装束での最後の殺陣の場面はこれまでのものをほぼ踏襲。
おれは白装束という言葉を使っていたがサブタイトルで白頭巾という言葉が使われている(これまでの他の回でも使われていた)。これは江戸を斬るでの紫頭巾の影響か
他にちんちらお京(演 - 井上ユカリ)と乙松(演 - 今村廣則)がレギュラー。スリをしたり、ちんちら踊りなる裾をたくし上げて生足を見せての踊りを道端やったりしながら旅をしてる二人組で、この回では何度も兵吾をからかっている。美人ではないが愛嬌のある顔という類で、妙に色っぽい。ウィキを見てみると、必殺へのゲスト出演がたくさんある。おれは名前をここで初めて認識したというくらいで、必殺への出演については覚えてないが
前シリーズで段々固まってきた新兵衛が表、藤堂が裏という関係性があった。
新シリーズなので色々説明調のところがあるのだが、この件については藤堂が口頭で兵吾は表、自分は裏と説明しており、今後の旅では常に兵吾が八州廻りを名乗り、藤堂の方は町人姿、渡世人姿での旅となるのであろう。
第1シリーズではラストシーンで毎度、また影の八州にやられたと新兵衛が藤堂に訴えていたが、第2シリーズでは、それは消えた。第1シリーズの最終回で影の八州が藤堂であることを新兵衛も知ったからだ。それが今シリーズでは復活。
そして江戸組の志津と弥五郎は登場しない。藤堂に女房がいるという設定は継続しているかどうかわからない。
OPナレーション、文言は変わらないものの、ナレーターは芝本正に代わった。音楽は第2シリーズと同じだが、多少演奏が違うようにも聞こえる。
EDではテーマ曲は第2シリーズと同じだが、バックの映像は変更。この曲は浜口庫之助の作曲となっていて、おれは浜口庫之助をずいぶん昔の人かと思っていたが、亡くなったのは1990年で晩年まで活動をしていたとのこと。
福本清三は押し込み強盗の一団のリーダーでセリフも出番も多い、最後の殺陣では最後に斬られている

第2話 「てるてる坊主が泣いている」
おひさ - 未來貴子
半次郎 - 冨家規政
大崎主膳 - 小林勝彦
源蔵 - 遠藤征慈
佐七 - 中嶋俊一
クレジットなしで福本清三。侍屋敷の護衛の侍役、最後の殺陣で最後から二番目に斬られている。髪はいつもの浪人姿でなくきちっと整えられた侍姿
お京は平八郎に惚れてそれを追っての旅のようであり、小百合とも旧知であることがこの回でわかる

第3話 「縁切り寺異聞 尼寺の罠」
田代十兵衛 - 原口剛
磯田伝三郎 - 本郷直樹
妙真尼 - 犬塚賀子
英法尼(しの) - 樋口しげり
賢徳尼 - 島村昌子
浄心尼(みつ) - 想野まり
お京、説明もなく、藤堂たちの部屋に入り込み、旅の一行みたいになってる
兵吾がラストでまたしても影の八州と言うと、藤堂が「くそう、また影の八州か」とつぶやいている
ラストで藤堂が独り者の兵吾に女について教えてやったと言っており、そこで藤堂の女についても話題になっているが、いま現在女房持ちかどうかはわからない
この回では藤堂は一貫として侍の格好をしており、悪役に関東取締出役と名乗って対峙

第4話 「凧が泣いた宿場の女」
おさき - 辻沢杏子
おろく - 風祭ゆき
梶川左門 - 亀石征一郎
彦造 - 横光克彦
お京、乙松の出演なし。旅先での出演者だから毎回出るのかと思ったが。レギュラーで出演がない場合は、前のシリーズでもそうだが、OP映像は変更はないが名前が消される。この二人はOP映像で映像付きの紹介であり、その映像は残ったまま名前が消されている
藤堂は女を斬らない設定なのかな。確か以前の回でも斬らずにおいたことがあった。この回では殺陣の場面に悪役であるおろくはいるのであるが、もう一人の悪役、 梶川に間違って刺されるという風にして絶命
殺陣の場面で福本清三ばりの斬られ方が一瞬映るのだが、同じような斬られ方をする人は何人もいそうだし、違うかな。

第5話 「一天地六 賽の目地獄」
剣持十太夫 - 黒部進
相撲常 - 大前均
神谷多三郎 - 高峰圭二
おかよ - 内野真理子
藤堂はこの回ではずっと侍姿。「浪人姿」と山崎は言っている。時代劇でよくあることであるが、「浪人姿」と「浪人でない侍」との見分けがおれにはわからない。

第6話 「赤いほおずき怨み節」
おれん - 葉山葉子
山犬の紋次 - 浜田晃
金沢外記 - 田中浩
清兵衛 - 石見栄英
ほかに「お美代 - 山崎杏奈」
--2年前、平八郎は鷹の巣宿に巣食うゴロツキを捕らえ、鷹の巣山の流刑場に送り込んだことがあった。
宿場には平和が戻ったかに見えたが…代官・近藤は御用林を横流ししていた。再び鷹の巣宿に来た平八郎を、近藤は囚人を使って殺そうとする--
藤堂がかつて仕事で訪れ、悪を成敗し、町のものから感謝された地へ、その時助けた女○○の婚礼に呼ばれ、私的な旅。とこんな異例な始まり方。
そして話が進むにつれ、とても丁寧な名作っぽい作りになっており、なにかの記念回のようでさえある。
その過去の悪人たちは山犬の紋次の一味、今は鷹の巣山の流刑場。その地の代官はある企みのため彼らを脱獄させ、藤堂が来ていることを教え、復讐させようとする。
紋次たちが脱獄し、町にやってくると町民は震えあがり、藤堂に出ていけと言い出すあたりは、黒澤映画っぽい、地名の「鷹の巣山」から「蜘蛛巣城」を連想した。

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第7話 「地獄に落ちた女郎蜘蛛」
おさき - 吉川十和子
伊助 - 若松俊秀
利根屋吉兵衛 - 和崎俊哉
勘八 - 重久剛一
半次 - 入江武敏
およね - 紅萬子
登場人物の多くに色々設定があり、そこらのエピソードを広げればもっと長い作品にもなりそうな、一時間ドラマにしては盛り込み過ぎというか。
大きな商家の女房おさきが万引き癖。これは時代劇で時折ある設定、いや現代ものでもありそうだ、それをチンピラの伊助が見つけ、強請をかけるうちに本当に惚れてしまい、相思相愛になるも、その伊助は斬殺されてしまう。とここから大きく話が展開していく。
おさきは10年前に実家に押し込み、女郎蜘蛛のとよぞう一味が入りひとり生き残る。その際治療をしたのが藤堂。
そしてその押し込みをした女郎蜘蛛のとよぞうがなんといまの夫の利根屋。
さらにおさきの面倒を見ている女中およねはじつは利根屋の昔の女でおさきを恨んでいる
またその地の十手持ち勘八、藤堂たちの捜査を手伝っているが裏で利根屋と繋がっていた。とこの後者二つはさらっとしか描かれていないが、これだけ盛りだくさん

第8話 「川止め、足止め、地獄越え!」
竜之助 - 沖田浩之
小笠原義久 - 高野真二
文造 - 吉田豊明
逓兵衛 - 多賀勝
権蔵 - 田中弘史
姫次郎 - 結城市朗
宿場で川止めになり、宿屋は満室ばかり。相部屋ならと藤堂たちは通され、そこでの人々のストーリー。
ストーリーが二つある。その二つはあまり関連していないように思える。一つは竜之助、藩の若殿様で、城代家老から狙われている。もうひとつは盗人、椋鳥の文造。彼はもう年貢の納めどころとばかりに妻子の顔を見たいと故郷へ帰ろうとしているのだが、藤堂が見つけ一緒に宿に入っている少女、二人の姉妹は、文造の娘で、売られたのを逃げ出してきたのだった
なんだか話がわかりにくいなと要所要所を見返してみると、所謂伏線というか、セリフや表情などがその人物の正体はストーリーの上での関係性を示唆するような演出になっている。
この二つのストーリー以外のところだが、序盤の宿屋の場面で山崎が宿で相部屋になった男、武勇伝をペラペラしゃべっている、に対し、おれがそのお前を仇と狙っている男だ、と落語「宿屋の仇討」ベースのことをやっている(ラストでその落語のオチのようなこともやっている)

第9話 「年増殺し最後の賭け」
おそで - 三浦リカ
徳三郎 - 島英臣
奥田玄之進 - 成瀬正孝
奥田典膳 - 五味龍太郎
勘八 - 井上茂
年増の女から金を搾り取り殺す男の話。大岡越前より鬼平にありそうな話だ。
第4幕のところで、騙されてる女おそでが藤堂たちに交際している男がそういうことを繰り返している男だということを知らされ、確認のために会いに行くという場面がとても良い。そこでその男徳三郎は懇親の嘘を吐く。見てるおれは、こっちが真実なのかなと思ったくらいである。で、おそでは、その話に最後の賭けをする

第10話 「呪いの伝説 隠し銅山の罠」
音吉 - 竜川真
お里 - 速川明子
住職 - 幸田宗丸
神塚主殿 - 外山高士
吾作 - 伊庭剛
彦兵衛 - 阿木五郎
達右衛門 - 須永克彦
田所陣十郎 - 玉生司朗
秋葉 - 芝本正
ナレーターの芝本が登場。ナレーターが出るからには特別な役というのが期待されるが、彼のいつも通りくらいの役。でも顔のドアップがある。
鬼平の萬屋錦之介版で小林昭二がナレーターながらゲスト出演をしていたのを覚えている
第1シリーズの9話のところで書いているのだがEDでの主題歌。基本は本編終了後に、主題歌とゲスト出演者、スタッフのクレジットが始まるのだが、本編終了間際から主題歌が始まることも多々ある。どうやってバックの映像と合わせてるのかなと確認してみた。本編終了後に流れる主題歌はいきなり歌から始まるが、本編終了前から主題歌が始まるときはイントロがあり、歌が始まると同時に、いつものエンディング映像とクレジットが開始されるという風になっていた。

第11話 「野州路の女 涙あふれて思い川」
伊平次 / 友次郎(二役) - 速水亮
山森三右衛門 - 田口計
有原久馬 - 堀田真三
竹垣武太夫 - 溝田繁
村上治平 - 河野実
福本清三(役名なしのクレジット)
小百合が伊平次の顔を見て昔の男、友次郎を思い出すというところでの二役。おれは小百合が伊平次の顔を見てハッとした様子を見て、伊平次が小百合の昔の男だと勘違い。話が進むうちに、伊平次と小百合の対面の場面で二人は知り合いでないようで、じゃあ小百合の昔の男の回想シーンはなんだったんだと思っていたら、伊平次が「友さん」という小百合の昔の男とそっくりだという流れだったのだ
田口計はいつも通り悪役。代官所の元締手代でこれは上司が代官となる。どうせ悪役だろうと思いながら見れる安心感。案の定悪役で、自分が代官に出世しようと代官を殺すため、大掛かりな作戦、かつてこの地を荒らし回った押し込み強盗の手口をまねたふたつの押し込み強盗をして、あのときの盗賊の残党(頭は捕まっている)がやったのだろうと捜査することによってかく乱、これはふたつの強盗という事態に代官が出張ってくるだろうというおびき寄せの罠。その代官がこの地に滞在中は庄屋の家に滞在(妾が庄屋の娘)するのを見越して、手配を街道筋に集中させておいて、庄屋の家を襲撃し、代官を殺す、をする話。その山森が組織するのは浪人を集めた押し込み強盗。ここに福本清三もいる。悪役はその押し込み強盗とそれを操る山森以下代官所ということになり、終盤で用済みになった浪人の一団はみな射殺される。
小百合は昔の男に似た伊平次が無惨に殺されるのを見て復讐を決意するが藤堂はそれは影の八州に任せようと止めている。ストーリー的には一緒に行ったって構わないようなもんだと思うが。
大岡越前より鬼平にありそうなストーリー

2/9
最終話 「清水の次郎長を叩っ斬れ!」
清水の次郎長 - 峰岸徹
おたつ - 宮崎淑子
榊原千勢 - 大塚良重
草津の卯吉 - 高松しげお
西浦出雲 - 江見俊太郎
寺崎刑部 - 中田浩二
新田の松五郎 - 中田博久
森田屋伝兵衛 - 長谷川弘
浜野屋勘蔵 - 山本紀彦
お蝶 - 浜田朱里
北林源九郎 - 石倉英彦
島田十蔵 - 岩尾正隆
井上茂(役名なし、中田博久の子分)
この最終回はスペシャルで、2時間版。放映では2回に分けて。前の2回のシリーズにもスペシャルはあったが、そのときとはちょっと異なる形式。
まず大タイトル「あばれ八州御用旅」と出るところに「スペシャル」の文字もついていた。
さらにサブタイトルは1回目にしか出ない(これまでは2回とも出ており、それぞれ「第一部」「第二部」となっていた)、とか、第1回の終了時に「つづく」と出た(これまでには出ていなかった)、後編の最初(第1幕)は前回の終盤をそのまま流すというスタイル(これまでは前編のダイジェスト)
内容はちょっと冗長で内容は薄いように思えた。
宮崎淑子は宮崎美子という名前で覚えていたのだが、かつてはこういう名前だったとのこと。デビュー時の人気もよく知っているが、そのときこういう名前だったのかなあ(ネットで「1991年に宮﨑 淑子と改名しましたが、2000年に本名の宮崎美子に戻しました」という記述を見つけた、なるほど)
藤堂が小百合にこのお役目を終えたら江戸に診療所を作りたいと夢を語る場面がある。小百合も手伝いたいと申し出て、受け入れられ、ずっとそばにいられると小百合は安堵、そこで藤堂は女房になるんじゃないんだから、とか言ってる。ここから考えると、前シリーズまでの江戸に戻った時医師の仕事をしているという設定はなくなっている。藤堂が女房持ちかどうかはわからない
藤堂が裁く白洲の場面がある

第4シリーズ
第1話 「男涙の大利根無情!抜荷街道の謎を追え!」
平手造酒 - 萩原流行
陳昌英 - 西田健
横澤外記 - 亀石征一郎
新垣弥十郎 - 浜田晃
市助 - 頭師佳孝
笹川の繁蔵 - 成瀬正孝
おきた - 鈴鹿景子
捨吉 - 堀裕晶
安造 - 大前均
飯岡の助五郎 - 曽根晴美
生田半助 - 崎津隆介
西国屋利左衛門 - 福山象三
井上博一、白井滋郎、峰蘭太郎、大矢敬典、藤沢徹夫、鈴川法子
慣例に従い、シリーズの替り目は続けての視聴で。
第1話はスペシャル。2時間版。今回は二回に分けて。それぞれ「前編」、「後編」。第二部の始めの部分は第一部のダイジェスト。第一部終了時に「後編につづく」とあった。
OP。ナレーターは変更(田畑猛雄)だが、文言は変わらず。音楽。前口上ナレーションの部分とレギュラークレジットのところの二部構成(これまでもそう)なのだが、その前半のところが前シリーズとは変わったが、後半は同じもの。映像は全面変更
そしてレギュラー、兵吾と小百合そしてお京、乙松(お京、乙松は出場の回が少なかった印象)が消え、銀駒の政吉と蛍火のおりんが入る。それぞれ兵吾と小百合を引き継いだような役かと思ったが。おりんのほうは小百合と同じような役割、忍であり、水野から派遣されたということも引き継いでいる。政吉は新兵衛、兵吾とは全く異なるキャラで賭け将棋を道端でやる渡世人。冒頭で八州である藤堂を助けるという形で出会い、その後渡世人姿、医師藤堂と出会うもそれが八州の藤堂であることに気付かず、旅の道連れとなる。途中でこれが同一人物だと気付くも、藤堂からおれは裏で八州をやってると言われ、表沙汰にはしてはならないことを知る。ラストでは、藤堂を気に入ったとして旅の供になることを言っている。勝手についてくるという体裁で今後は登場するものと思われる。
政吉の過去も背中に大きな傷があったり、平手造酒親子にオーバーラップさせる形で非常に厳しいものであったことが少し語られたりしている。
ストーリーはなんだか冗長でわかりにくい。話のテンポが悪いのか
ED。主題歌は変わった。また西郷の歌唱曲。映像も変更されている
平手造酒は講談ネタの人。藤堂とは道場で競った仲という設定。ここで10年ぶりというようなことを言っている。こんなこと指摘しても仕方ないが、今作品で藤堂の過去を語るとき、常に10年というようなことを言っている。中条きよしの出る2-1、2-16での藤堂夫婦と親友の夫婦、3-7での少女の治療といったあたりだ。10年前藤堂は医師をやっていたのか、道場で剣の腕を磨いていたのか

第2話 「男たちの哀歌!疑惑の賞金首」
新井伸太郎 - 赤羽秀之
お藤 - 中原果南
大利根屋徳兵衛 - 宗方勝巳
野島頼母 - 外山高士
外山高士は3回目か。こういった決してメインゲスト格ではないような時代劇常連の複数回登場が非常に多い。人材払底か

第3話 「悲恋の行方!欺かれた八州廻り」
おうめ - 若林志穂
柳田岩之助 - 本郷直樹
長坂権之丞 - 中田浩二
小杉由次郎 - 筒井巧
長次 - 重久剛一
文吉 - 有川正治
千五郎 - 時代吉二郎
小杉作兵衛 - 荻原郁三
庄八 - 井上茂
中田浩二(5回目)、井上茂(6回目)、ともに出演回数が多い
この回では藤堂以外の八州廻り、柳田が登場する。シリーズ通じてレギュラー以外の八州廻りが登場するのは初。ストーリーもこれまでにあまり見たことない感じ。
この柳田、善玉とも悪役ともつかない、というか完全に悪役風に登場し、最後のほうまでそうなのだが、最後は藤堂に託して死んでいくという形で時代劇ストーリー上の善玉である
悪役は代官所元締、長坂と、押し込み強盗団で長坂に匿われている千五郎一味なのだが、柳田ばかりが目立っていて、とくに千五郎のほうは存在感が薄い。
柳田は過去に自分の女が博打打ちと駆け落ちしていて、そのため渡世人を狂ったように締め上げる狂気の役人として描かれており、長坂にそそのかされたことで庄屋の作兵衛、その息子、由次郎を千五郎を匿っているとして締め上げ、さらに由次郎の許嫁のおうめが自分の過去の女とそっくりなのを見て逆上、由次郎は吟味の最中に死んだと言い放ち、おうめを自害に追いやる。とこんな感じだが、最後には自分の思い込みが間違っていたことに気付き、長坂に詰め寄る

第4話 「濡れ衣 母子流転の旅」
多三郎 - 黒田隆哉
武蔵屋徳兵衛 - 深江章喜
竹村半兵衛 - 原口剛
弥助 - 沖田さとし
定三 - 峰蘭太郎
八重 - 草野由起子
前回に続いてなかなかの異色作。まず第一にレギュラー陣が中盤までほとんど活躍しておらず、単なる傍観者というか、事件の証人になるという程度。メインが多三郎という代官所に勤める手代というまだ侍の身分でさえない男で、上司、竹村にものすごい恩があり、しかし不正を強要され、その間で揺れ動くというところがクローズアップして描くあたりが、一時間ドラマとして珍しく感じた。
紙の流通を巡る不正の話で、武蔵屋屋が取次の弥助が邪魔になって排除しようとするというのが事件。武蔵屋と竹村はグルで、弥助が武蔵屋を殺そうとしたという事件のストーリーを作り出し、多三郎が弥助を捕えるものの、藤堂たちの証言で弥助が犯人でないことを知り、苦悩
多三郎は瞽女(ごぜ)の息子。瞽女に色ごとは御法度で男を作ると仲間外れにされるのが掟。そのため多三郎は物心ついて以来、母親とふたりきりで過ごしてきた。その母親が旅先で亡くなり、それを通りかかった竹村が母親の埋葬を手伝い、多三郎を引き取ったという大恩。
ここら辺の回想シーンもなかなか印象に残る作り方。
白装束の殺陣。これについては前シリーズまでをかたくなに踏襲。ちなみにこの回では珍しい場面がこの殺陣の中である。悪を前に啖呵、配下のものが集まって殺陣が始まり、それらをバッタバッタと藤堂は倒すのだが、この回では藤堂の言葉に動揺したか、途中で配下がみな逃げ去ってしまう。
この回でとくに書くことでもないが、まとめ的な意味あいで。三点
小百合のときにすごく思っていたこと。どんなところで行われている密談もすべて彼女が聞いてしまっているという傾向がこの作品にはある。他の時代劇でもそういうのは多いけど。このことと、レギュラー陣の剣の腕が尋常でなく強い、この二点で、負けっこないと思える。
さてその小百合、そして今シリーズのおりん、密談を忍んで聞いていると、相手に悟られ、天井、もしくは床下に刀を突き入れられる場面が非常に多い。この回でもそれはある。
もう一点は。
白装束殺陣の場面に至る構図に不満。どういえばいいかちょっと難しいのだが、印象として、藤堂は悪の存在を確定して、いつでも成敗できるだろうに、なにか事が起きて、ようやくいく感じがする。白装束殺陣の場面の前とその次の殺陣の場面の流れがちょっとスムーズでないというか、なんで今頃動き出すのだ、もっと早く成敗すりゃいいのに、と思える。
本来、事件が起き、捜査をし、だんだん犯人、そして犯行のからくりが明らかになり、それが固まってラストシーンとなるのだけど、そういう流れがちょっと弱い感じで、いつでも成敗にいけるのに、誰かが死ぬとか決定的なことが起きてようやく、という風に見えてしまう。
そういやこの白装束殺陣の場面に入るとき藤堂が書付を投げ小柄で壁に刺すと「地獄送り 影の八州」と書かれた書付が垂れ下がるいう場面があるが、これまでのシリーズだと「州」の字が崩されていて読みにくいのだが、今シリーズでは読みやすくなっている
CM前のアイキャッチがなくなり、本編映像に被せてタイトルが入る。調べてみるとこういうのもアイキャッチというらしい。これまでのシリーズでは本編映像でなく、アイキャッチ専用のちょっとした映像(ルパン三世パート2での車に乗り込もうとしてそのまま反対側へ落ちるルパンの映像のような)があった。
ちなみに第1幕のあとにはそれがないというのはこれまで同じ

福山清三、クレジットなし。侍姿で頭もきちっとした感じで出ているように思う。出番も一回だけというのでなくそれなりにある。手代の多三郎の部下というあたりのように見える。ちなみにこの福本似の男、殺陣には参加していない
草野由起子というのはウィキの項目もなく、活動は少ないのだろうと思うが、酒井法子、松浦亜弥に似た美女

2/10
第5話 「人情峠の遠い春」
弥平 - 河原崎建三
山根義勝 - 川合伸旺
武蔵屋清兵衛 - 田口計
お糸 - 寺田玲
おしの - 江口由起
三国屋治平 - 永井秀明
利七 - 辻政宏
福本清三、志茂山高也(役名なしでのクレジット)
椋鳥、秋に越後から三国峠を越えて働きに出る出稼ぎ(春になると戻る、その大挙して移動するさまを椋鳥といった)のことだが、これが作品の中ででるのは二度目。
ここでは椋鳥は弥平のことで、江戸で自分が働いている店で見た押し込み強盗をまたこの地で見かけ、岡場所で働く娘のお糸を身請けするための金20両のために脅しをかけるも殺されてしまう、この殺されるところがこの回の発端となるのだが、というような話
序盤を見ているに代官の山根とその地の大地主の三国屋がつるんでいる情景。そこへ商いにやってきて三国屋の山を現金3000両で購入した江戸の材木問屋武蔵屋。この三者での面談の場面があり、その後武蔵屋というのは仮の顔で、実は「かまいたちのきゅうぞう」という押し込み強盗ということが露わになってくる(弥平が脅しをかけていたのもこいつ)。
代官山根のほうは悪役ではないのかなと思っていると、意外にも終盤で実は武蔵屋とも繋がっていたことが明らかになってきて、三国屋は単に鴨にされていただけ、ということもわかってくる。この二者、稀代の名悪役、川合伸旺、田口計の二人が揃い踏みでの悪役。ただちょっと代官のほうの出番や関わりが少な目で、それゆえその展開は意外にも思えるが、驚くという感じではない
福本清三は用心棒役。三国屋の用心棒が殺され、新しい用心棒が募集、三国屋と山根が料亭の帰りに襲われ、助けに入る三人、その中に山崎もいるのだが、山崎以外の二人は実は三国屋の用心棒を殺し、この襲撃も仕組んでの武蔵屋配下。山根が気に入り、三国屋にこの三人を推薦し、用心棒に納まるという役どころ。
寺田玲、弥平の娘役これもウィキの項目はないが、かなりの美女である
二回連続で武蔵屋が登場

第6話 「鬼の首の弥藤次」
弥平 - 山田吾一
星野大膳 - 江見俊太郎
柏屋伝兵衛 - 黒部進
塚本七左衛門 - 河合絃司
お菊 - 片山理央
お島 - 小宮久美子
梅吉 - 大橋壮多
彦十 - 広瀬義宣
お島は駒吉がかつて博打でいかさまをやってやくざに囲まれてるのを助けてくれた恩人。そのお島には後ろに怖い人がいるとそのころも言われていたが、その怖い人というのが、盗賊「鬼の首」一味。抜けたいと思いながらも無間地獄、今度も再会した駒吉を仲間に入れるよう言われ、一方駒吉もお島を助けるため一味に入りこむ。
鬼の首の弥藤次というのが頭だが、顔を見たものは少ない。という設定。冒頭で出てくる茶店の親父、弥平、いかにも怪しげな映し方だし、俳優は山田吾一、これが鬼の首の弥藤次だなとは最初からわかるようになっている。
白装束殺陣の場面で、「きさまたちは人間じゃねえ、叩っ斬る」という口上、これまでのシリーズではなかったように思うが、ここ数回それが加わっている

2/11
第7話 「妻恋街道流れ旅」
彦蔵 - 速水亮
駒井主膳 - 内田勝正
吉五郎 - 田中弘史
女郎のおちか - 幸田奈穂子
女房のおちか - 小牧彩里
藤堂はこの回の最初では供を多数つけ、馬に乗って鉄の陣笠を被って正規の八州廻りとして登場、銃撃されるもそれはかすり傷、ただ誰が何の理由で自分を狙ったのか探るため身を隠す。ということで次の登場場面では旅の絵師。おれは姿だけではどういう人というのはわからない(上にも書いたが浪人とそうでない侍の見分けがつかない)。今回はどういえばいいのだろう、頭に頭巾を被って茶の宗匠のような感じ。で、中盤で絵師と自称している(序盤で絵を描いてる場面もある、このシリーズ、第1シリーズからあったと思うが、藤堂は絵が上手という設定がある)
終盤がいただけない。メインゲストで善玉の彦蔵のストーリーが尻切れ気味。悪役は駒井主膳元は旗本。取り巻きの御家人たちと押し込みの常習犯、黒い夜叉の面を被っていたので黒夜叉と称された盗賊。その金で代官職を買った。
で、この代官が、まあ金はたんまり貯めたとか、身辺がきな臭くなってきたとか、そもそも役人は性に合わないとか理由は言ってるが、なぜか白装束殺陣の直前の場面で、この代官職を放り捨てて姿を隠し上方へ逃亡するとか言っており、ひと暴れしてやろうと、黒夜叉面の姿。
代官が黙って逃げるかねえ、そして金はあるのに最後にまた押し込みをやるかねえ。
ここで登場する藤堂は白装束に黒夜叉の面。両者で黒夜叉の面というのがやりたかっただけかと

第8話 「消えた八千両 悲しい女の夢芝居」
おこん - 三浦リカ
稲垣大膳 - 山本清
上州屋惣兵衛 - 高桐真
永井頼母 - 溝田繁
侍勘兵衛 - 岩尾正隆
瀕死の男から金を回収しておさわという女に届けてくれと言われた山崎がフィーチャー。おさわを探しているときに出会った(探している女が自分だと最初は言った)おこんに惚れて、さらに奔走する

2/12
第9話 「おしめ十兵衛」
田所屋十兵衛 - 津嘉山正種
岡野ちづる - 上野めぐみ
田所屋弥市 - 角田英介
九助 - 阿木五郎
黒木左内 - 五味龍太郎
岡野順庵 - 寺下貞信
老船頭 - 日高久
なかなかの見応え。時間が短すぎてもったいない感じ
藤堂に医学の書物を届けようと多忙な父に代わりちづるが旅。その地で若者に乱暴され重傷、そこへ藤堂が駆け付けるも、書物を渡し息絶える
捜査をするとその若者の父親が、藤堂とはかつての剣友、十兵衛。かれは侍を捨て、人足の仕事(このとき息子を負ぶって、おしめを替えながら仕事をしていたので、「おしめ十兵衛」と呼ばれた)から始め、今や河岸問屋としてその地の塩運搬を仕切っている
藤堂と十兵衛の旧交を暖める場面から、その息子の狼藉、さらには十兵衛の塩運搬に関する悪事を言い立て敵対していく場面はとても良い。十兵衛は藤堂から、藤堂の夢であった長崎の蘭学塾に入門が叶い夢は半ば実現したという手紙をもらい、その「明るい手紙がおれを暗い坂道に蹴落とした」と語る十兵衛
津嘉山正種は善玉的な顔で映されていて、まあ悪役でもあるが、藤堂とは知った仲。こういう場合の常道という感じでもあるが、結局父は息子を殺し、そして藤堂との一騎討ちで敗れる。
白装束殺陣の場面では、十兵衛の背後の役人に刃が向けられる。この場面でシリーズ初めてだと思うが、「地獄送り 影の八州」の書付を投げないで殺陣。全員成敗したのちに、書付を投げる(影の八州がやったという証拠のためだろう)
本編の一番最初、ナレーションのあとに、声だけでわかる日高久、と思っているとやっぱり、そうだった。船頭役。ここだけの出番だが、役名あり。

2/13
第10話 「身代り観音 夫婦唄」
おしの - 日下由美
清太郎 - 島英臣
吉岡郡右衛門 - 小林勝彦
六兵衛 - 森章二
ちょっと都合の良すぎる展開が多く、一方でまたその部分も含めてテンポのよい演出。そのため盛りだくさんの内容にみえるのだが、序盤ではストーリー上余計ともいえるエピソードもある
例えばまず初っ端。酒場で乱暴している嫌われ者が、徳利に足を滑らせ死ぬ。誰も来ない葬式で、世話役が部屋を見渡すと、富札。
これが千両大当たりだが身内もおらず、再度の興行で一番富は二千両となる。その二千両が寺社奉行の命令で、勧進元の大宮(その富くじ興行は江戸だったが、大宮・氷川神社の出張り興行だった)で行うことになり、二千両が大宮へ運ばれることになった。この二千両の運搬を巡るストーリーであり、その前の部分は余計といえる。
そして、その運搬される金が狙われているということで山崎が情報を掴み、藤堂と踏み込みあっさり捕縛するというのが第二幕の最後にあるが、藤堂はもっと大物がいるかもしれないと言い、その通りまた別の筋からこの金は狙われるのだが、となるとこの最初の捕縛も余計といえる。
斎野の嫌われ者がらくだ、富くじは落語でよく扱われる、そして途中で藤堂が人の命をろうそくに例える、これは死神、と落語関連をちょっと思い出した。が、これはあくまでおれの感想で、別に落語ベースの話ではない。
この運搬金とは関係ないところで、飯盛り女と病の夫の夫婦のストーリーが途中で絡み合うというのが本線のストーリー。女がその運搬金が奪われる現場を見るシーンなんかは矢継ぎ早に色々な人物が登場し、テンポがいいがあまりに都合よく展開している。
他にもここを動くなと言われているのに動いてしまい、案の定悪役に捕まる善玉なんかも都合よく動く登場人物という風に感じた

2/14
第11話 「女渡世人 涙をかくす三度笠」
お蝶 - 大沢逸美
百合恵 - 吉野真弓
柏木甚三郎 - 井上高志
芦田万蔵 - 中村孝雄
栄屋六兵衛 - 牧冬吉
百合恵は許嫁の柏木が代官として赴任して以来便りを出しても返事が来ず、また悪い噂が聞こえ、心配してやってくる。山中で男たちに襲われてるところを助けるのが女渡世人、お蝶。そしてこのお蝶はかつて柏木と深い仲でありながら、彼の出世のため身を引いていたのであった。
柏木は代官になってすっかり人柄も変わり、上納金を搾り取り、領民の不況を買っていたのだが、実は柏木は赴任後すぐに幽閉され、手付元締の芦田が全てを仕切っていた。というような筋書き
前にも書いたが、このシリーズでは、レギュラー陣が善玉を助けに入るのがワンテンポ遅れるという傾向があり、それがここでも。
お蝶は、動くなと言われるもやっぱり動いて、代官所へ探りに行き、幽閉されている柏木を見つけ助け出すも、囲まれる。お蝶が斬られた後に小百合が助けに入る。さらに一歩遅れ、藤堂が駆け付ける。
藤堂の方は、お蝶がいなくなったと聞いて、駆け付けるわけだから、まあいいとしても、小百合のほうは、戦況を見ていて、やられてから助けに入る(火薬玉を投げる)という感じに見える。

そして。今回は放映されていないのがこれ↓
最終話 「国定忠治 涙の八木節」
国定忠治 - 清水健太郎
ゲストの清水健太郎が理由なのだろう
おれは第10話を見終えてウィキを見ていてようやく気付く。しかしまあ最終回が放映されないというのは・・・。一気にテンションが下がった。なんとも残念。


第4シリーズのみ、山崎哲之介が「賞金稼ぎ・山崎哲之介」とクレジットされる
役名なしのクレジットで藤長照夫という人が何度も出てきていた。ほかにもそういう人がいたかもしれないけど、名前に特徴があったから目についたのかな。時代劇ではよくあるね。役名なしのクレジットでシリーズの半分以上の作品に出てる人

仕掛人・藤枝梅安

映画が公開となるようだ
おれはTVKの「江戸を斬るVI」を見ていて、終盤の1/24の放送からそのCMが入るようになり知った
そのCMも短い15秒のものだけでなく、2分の長尺で中井美穂が落合博満にインタビューしているという異色のものまであり、なんだこりゃ、とちゃんと見入ってしまった。落合はファンなのだろう。
で、恒例の週末に行う次週のテレビ番組チェックをしていたら、この映画の公開に合わせた番組が、主にBSフジと時代劇チャンネルでたくさん放映されている。
メイキングだとか多分過去に放映されたものだろう、池波正太郎の江戸料理帳とかであるが、BSフジでは嬉しいことに過去作品の一挙放送もある。おれは渡辺謙版、岸谷五朗版が既に見ているのだが、今回は小林桂樹版が放映されるとのことで嬉しい限り。
楽しみである

01/30(月) 05:30-
日本映画専門ch|30分|DR
【無料】メイキング・オブ・映画「仕掛人・藤枝梅安」

02/01(水) 05:30-
日本映画専門ch|30分|DR
【無料】池波正太郎の江戸料理帳~映画「仕掛人・藤枝梅安」裏の世界~
上記二本を録画。が、忘れていたが、このチャンネルは無料放送でも左下に有料放送の案内テロップが出てしまうのだった。
同じ番組をBSフジやTVK、テレ玉でやってるようなので、録画し直した

02/04(土) 19:25 -
BSフジ・181|30分|DR
メイキング・オブ・映画「仕掛人・藤枝梅安」

02/05(日) 20:00 -
テレ玉1|25分|DR
池波正太郎の江戸料理帳[S]

「池波正太郎の江戸料理帳」のほうは、おれは以前こんな感じの番組をやっていたはずなので、映画公開に合わせての再放送かと思ったが、そうではなくて、今回の映画で使われた料理をフィーチャーした番組、基本的に二本とも単なる宣伝番組だった。
テレ玉のほうは25分となっていて、日本映画専門chのより短いがCMの量の違いだ。
2/6視聴



BSよしもと新春落語の会 [落語・演芸]

01/08(日) 15:00 -
BSよしもと|120分|DR
BSよしもと新春落語の会

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2023年1月3日 (火) 19:00〜
新春特別落語企画!よしもとの落語家による特別公演!
12/6(火)に天満天神繁昌亭で開催された「BSよしもと特選落語会」の様子をお届けします。
テレビでお馴染みの、月亭八方・月亭方正から、実力派の桂かい枝・林家菊丸、そのほか、フレッシュな若手噺家の出演。落語あり、大喜利あり、笑い溢れる2時間で初笑い!

出演:月亭八方/林家菊丸/桂かい枝/月亭方正/桂三語/【大喜利】桂三幸・桂ぽんぽ娘・桂小留・笑福亭笑利・月亭希遊 
お茶子:月亭八織
三味線:佐々木千華
--
公式HPの放送日からすると、これは再放送だろう
BS松竹東急の特選落語を検索をしたとき、これが引っ掛かり、出演者に桂ぽんぽ娘の名前があった。よくは覚えていないのだが確かラジオショー(だったかな、ビバリーかもしれない)でだれかが彼女についての面白いエピソードを語っており、一度見てみようかなと録画。
そのとき出演者欄に月亭八方の名前があったのは覚えているが、番組を見てみたら、月亭方正も登場しており、落語も披露しているようだ(まだそこまで見ていない)。これはラッキー。こちらも一度見てみたいと思っていたのだ。
ぽんぽ娘のほうは大喜利での登場とのことでこれは残念、高座を見てみたかった
番組冒頭でその日の番組内容の紹介みたいなことをやってるが、そこでの司会進行役が月亭方正である。
いまのところ冒頭の二席まで視聴
桂三語「青い瞳をした会長さん」(作.桂三枝)
林家菊丸「湯屋番」
おいおいのんびりと見進めていこうと思っている

※追記
残り全部を一気に視聴。それまでボーっと何もせずにしていたからか、飽きずに一気に見れた。
桂かい枝「初天神」
大喜利、司会は林家菊丸
方正「十徳」
八方「竹の水仙」

OPでは劇場(天満天神繁昌亭)の入り口だろうか、香盤が貼りだされて(落語家の木札がはめ込まれている)いる前で3人、八方と方正に加えて桂かい枝
番組の出演順もその香盤どおり。実際にそういう風な出演順だったのか、もしくはテレビ撮影用に香盤表を作ったのかはわからない。
EDは楽屋、OPの3人に加え林家菊丸
方正が司会進行、というほどではないが、そのOP、EDでの進行役、そして、各高座の前にちょっとした紹介が入る際のナレーションも担当。
繁昌亭。客席がよく映っていたのだが、横に長く見える。池袋演芸場の横は倍、縦は同じくらいという感じ。2階席も少しあるようだ。調べてみると収容人員、250人、客席数、216とある。劇場のHPで写真を見てみると、まずテレビでは気付きにくい2階席があるところに目が行く。1階部分は池袋演芸場くらいにしか見えないや

各落語について
八方「竹の水仙」。
そういや日本の話芸で八方は似合わない人情噺をやっていたのをつい最近見たがこれじゃなかったっけなあ、そういや着物の柄も同じような感じ(白色)だ、確か落げがかなり独特で、それさえ思い出せば演題も思い出せそうなんだが・・・、などと思い出したものの、よく覚えておらず。
が、その落げまできて、ああ日本の話芸と同じだと思い出す。
調べてみると日本の話芸のほうは22年9月の放送。忘れてしまうものだな、噺が始まっても一度見たことを思い出せないとは。
落げには第九が使われており、この噺自体は暮れの噺ということはないと思うが、意識したものかもしれない(日本の話芸では7月の収録となっているが)
方正「十徳」
というわけで正月放送、12月の収録ということで。最初の3人はみな、口々に正月の挨拶をし、サッカーの日本対クロアチアがつい昨日のように感じる、正月の雰囲気を感じない、というようなことを話しており、それを踏まえて方正は、先に出てた三人を指して頭おかしいのか、自分は12月にしか思えないなどと話している。
このネタはあまりよく知らないが、題材からして古典なのだろう、それを普通にやっており、でも大いに受けている
大喜利
ぽんぽ娘は完全にエロキャラとして扱われている。やすこのような感じのきょとんとした顔で、そういうことを言うという芸風
林家菊丸「湯屋番」
桂三語「青い瞳をした会長さん」(作.桂三枝)
桂三枝の作品とのこと。タイトルに町内会長とあるが、町内会長が外国人になったというのは出てくるが、その会長が出てくるまで噺はいっておらず、途中で切ってるのかもしれない

SPY×FAMILY [アニメ]

SPY×FAMILY イッキ見SP
2023年1月1日(日)昼12時~夕方6時15分(1-12話)
    1月2日(月) 朝7時~午前10時(13-18話)
    1月3日(火) 朝7時~午前10時30分(19-25話)

評判になっていたので見たいと思っていたのが、まとめて放映されていたので。
そういやBS松竹東急では「昭和元禄落語心中」のアニメ版がまとめて放映されており、こちらも録画したのだが、ウィキで調べてみると、今回まとめて放映されたのは全話ではないようで(シーズン2まであるうちのシーズン1だけが放映された)、見るのを保留。さらにネットで検索してみるとBS松竹東急ですでに一度全話放映されているようで、今回放映されなかった分もいずれ放送されるだろうと思うので、そのまま録画は残しておこう

第10話まで視聴
ああこんなもんかという程度の感想。評判になったアニメを見てみてそういう感想だったことはよくあったような気がする。少なくとも鬼滅の刃がそうだった。
ストーリーの中に現代的なギャグを放り込むという演出があり、これも鬼滅の刃もそういう感じの演出だった。
現代的なギャグと書いたが。現代的なのかどうか。おれがいうのは例えばちびまる子ちゃんでまる子の顔に縦線が入るような場面。例えば丸尾君が変なことをやり、「丸尾君、それでいいのか」とつぶやくような。
そしてそれは手塚のブラックジャックで、シリアスな内容ながら、時折ギャグめいたタッチの絵になりくだらないギャグが放り込まれたりする場面にも通じる。
内なんかは大体ウィキなんかに書かれてる通りで、それ以上書き足すこともないので割愛

※追記
1/11
第18話まで視聴
1/12
第23話まで視聴
1/13
第25話(今回放映分の最後の回)まで視聴

各回は「MISSION:○○」という風に番号が振られる。最初の内は各回で1話だが、途中、MISSION:16からは各回で2話以上の回がよく見られる(MISSION:16 「ヨル's キッチン」「情報屋の恋愛大作戦 」)

最後まで一通り見て。なぜこれが大評判なのかは正直よくわからない。鬼滅の刃もそうだったが衝撃を受けるほどのものではない。
まずアニメということで多くの人の目に触れ、それだけで注目度が高いということになり、その中でも比較的出来が良いと、大ヒットとなる構図であろうか。
上にも書いたがギャグがひっきりなしに連発される。ちょうど今の高度になった漫才を見ているかのようだ。ギャグのパターンというのはいくつかに分類されると思うが、そういったものの多種多様なものが散りばめられている感じで、ただ斬新なものはなく、振りがあってのそのオチは類推できるものが多い。例えば誰かが喋っているうちに、これがギャグの振りであって、その後の反応もわかるという感じ。ここら辺は、お笑い芸人たちがテレビを始め社会を席巻、こういったギャグの掛け合いでもしないと見てもらえないということでもあるのかなと思った
ただ笑いは斬新なばかりに価値があるわけでもなく、わかりやすい構図のギャグでも面白いものもいくつかあった。
が、そういうことで評価されてるのかどうかはよくわからない。ギャグがメインの作品なのかどうかもよくわからない。
スパイの男と殺し屋の女、そして他人の心が読める娘(血のつながりはない)が、それぞれの事情から家庭を偽装しているが、段々自分でも気づかぬうちに本当の家族になろうと奮闘しだす。
エピソードのパターンの一つは、全員が勘違いしたまま目的に向かって行動しだし、失敗しそうになるも、自分たちがお互いの行動に気付かぬままに結局成功し、しかしお互いの行動については気付きもしないというようなもので作品世界の構図はアンジャッシュのすれちがいコントにも似ている感じである

特選落語(BS松竹東急)(2023) [毎回視聴]

1/1特選落語傑作選 柳亭小痴楽「幇間腹」「粗忽長屋」
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柳亭小痴楽「幇間腹」
暇を持て余した若旦那。道楽で鍼をはじめたところ、人間に打ってみたくて堪らない。そこで幇間の一八にお座敷をかけたが…。安永の時代に今の原型が出来たといわれる、古典落語のひとつ。(平成29年4月1日横浜にぎわい座『名作落語の夕べ』より)
柳亭小痴楽「粗忽長屋」
そそっかしい者たちが住む長屋の住人が起こす騒動を描く。(2020年9月6日日本橋公会堂『雀々・小痴楽・太福 型破り落語会』より)
放送スケジュール
1月1日(日) 7:00 - 8:00
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1月14日(土) 18:30 - 19:00
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柳亭小痴楽「粗忽長屋」
そそっかしい者たちが住む長屋の住人が起こす騒動を描く。(2020年9月6日日本橋公会堂『雀々・小痴楽・太福 型破り落語会』より)
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柳亭小痴楽「幇間腹」「粗忽長屋」 1/16視聴
1/1分は30分番組2本という作りになっている、つまり1本目が終わるところでスタッフクレジットが入り、2本目の「粗忽長屋」の前に、もう一度「特選落語」とタイトルが出るところから始まる。
1/14のものは1/1のものと同じ(※追記 1月28日(土) 18:30 - 19:00には「幇間腹」が放送)
小痴楽の「粗忽長屋」はなんとなく聞いたことがある感じで、この番組だったような気がして検索してみたが、見つからず。結局最後まで見てから、再度検索してみたら、落語研究会のもので見ていた。
今回の二本には3年ほどの間隔があり、1本目のところではまだ二つ目とのこと

1月21日(土) 12:00 - 13:00
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桂雀々「植木屋娘」
お寺の門前で植木屋を営んでいる夫婦。一人娘によい婿を、と考えていると、このお寺の小姓をしている若者に目を付ける。
父親はあの手この手を使って、娘と若者をくっつけようとしますが、なかなかうまくいきません。
そうこうしているうちに、「植木屋の娘は男嫌いらしい」というウワサまでたち始めて…。
(2017年11月2日 深川江戸資料館「第四回えいげき亭」より)
桂雀々「いたりきたり」
ある男が友人の飼っているペットについて尋ねると、「いたりきたり」と「でたりはいったり」を飼っているとのこと。どういうものかと説明を迫るのだが…。
桂枝雀による創作落語の一席。
(2021年12月4日 一ツ橋ホール『特撰落語会』より)
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2/19視聴、前日にこの番組の年末にやった雀々のものを聞いており、それに続いての視聴
また、「植木屋娘」は日本の話芸にて歌武蔵がやったものが録画されていたので、それと併せての視聴。
「植木屋娘」
前日に聞いたものも含め、ハイスピードでの饒舌というあたりが特徴なのだろうけど、おれにはうるさいだけのように聞こえる。一方でさすが枝雀の弟子で、全部が似ているということでもないが、ところどころで似ているところがある。
「いたりきたり」
枝雀作とのことで枝雀ワールド。枝雀はよく小佐田定雄作の新作落語をやっていたが、自身でも作っていたのだな
マクラで枝雀のSR。犬が喋ってるのに、不思議だなあと言っていると、「あんた、なにワンワン言ってるの?」というやつを最初にやっていた。ほかにも2,3やっていたが、それも枝雀作のやつかな。
おれはその犬のヤツを「ねこ」というタイトルで一席ものの落語として聞いてはずだ。前にも書いたと思うがざこばとの鈴本のでの二人会でのことだ。
「いたりきたり」、理屈っぽくできていて枝雀らしいと感じる。いたりきたりというのは動物の名前で、ほかに「出たり入たり」というのが出てくる。出たり入ったりするのが「いたりきたり」で、行ったりきたりしてるのは「出たり入たり」である。さらにそれらが餌にするのは「取ったり見たり」や「のらりくらり」、「寝たり起きたり」

1月28日(土) 12:00 - 13:00
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瀧川鯉昇「馬のす」
釣り好きの男は釣り糸がないので、しかたなく近くにいた馬の尻尾を抜いて、釣り糸の代わりしようとしてた。しかしそこで出会った男に、「馬の尻尾を抜くと、大変なことになる」と言われてしまう。釣り好きの男がどんなことになるのかと教えてくれと頼んでも、教えてくれない。しかたなく家に連れて帰りさけを飲ませることになるのだが…。
(平成28年5月10日横浜にぎわい座『睦会』より)
瀧川鯉昇「宿屋の富」
大金持ちのふりをして、宿屋に転がり込んだ男。男が金持ちだと信じた宿屋の主人に勧められ、なけなしの銭で富くじを買うはめになるのだが…。
上方落語『高津の富』を3代目柳家小さんが東京に移植した古典落語。江戸時代、「富くじ」は神社仏閣の修理改築費用を捻出する為に興行されていた。
(2021年9月18日 江戸東京博物館『粋な江戸前の噺を聴く会』より)
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2/25視聴
馬のすは「睦会~扇遊・鯉昇・喜多八 三人会」
それなりに時間もあり、残っている色々な落語系番組を消化しようとしたのだが、ことごとく途中で寝てしまい、なんとか最後まで聞けたのがこれだけ。実はこの後に「日本の話芸」で鯉昇の「二番煎じ」があり、そちらに移行したがやはり途中でうとうと。
この番組は1時間で2本、時間としては半々でやられているが、これは最初の「馬のす」が短く20分弱、「宿屋の富」が長い。「宿屋の富」ではマクラが長めで楽しい。自分の出身地が浜松であり18歳までそこで過ごしたということを話した後で、だから「粋な江戸前の落語、やるわけがないのでございます」と。また、前座時代に幽霊が出るという噂のお寺に夜中2時に出かけて行って、近所の警察の人に始末書を書いたということを語り、もし今度の東京オリンピックの開会式セレモニーの演出を頼まれるようなことがあったらお断りしなきゃいけないかなと考えている、なんという話も。
「馬のす」は時代はどういう設定なんだろう。釣り好きが明日の釣りの用意をしていると糸がダメになっている。家の前に馬を繋いでおいてくれと男がやってきてどこかへ行ってしまう。その馬の尻尾を糸にしようと抜き始めるが・・・。という風に始まるが、明日の釣りへ行くのに電車に乗っていくと言っており(女性専用車両の話なんかも出てくるが、これは時流をぶち込んだご愛敬)、その一方で馬を自分の家に前に繋ぐ人というのが出てくる。
ネットで検索してみると、オーソドックスな馬のすは釣りへ行ったら糸がダメで、近くに繋いであった馬の尻尾を失敬するというようなネタの運びのようで、今回はちょっと異なっている。また、公式ページで紹介されているあらすじ(上にコピペしてある)も鯉昇がやってるのとはかなり異なっている(「近くにいた馬」でなく、自分の家に前に馬を繋ぎに男がやってくる。「そこで出会った男」でなく、自分の家を訪ねてきた兄貴分。「しかたなく家に連れて帰り」でなく、そのまま家に上げて酒を御馳走する羽目になる)


土曜ゴールデンシアター 落語「文七元結」/シネマ歌舞伎「人情噺 文七元結」
2月4日(土) 12:00 - 14:30
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古今亭菊之丞「文七元結」
ばくち好きで怠け者の長兵衛。吉原の女将が娘を担保に50両を貸してくれることに。その帰り道、身投げをしようとしていた文七を助けるのだが…。三遊亭圓朝作の人情噺の大ネタ。元結とは、髷の根を結束ねる紐のこと。
(平成27年7月28日日本橋劇場『第一回えいげき亭』より)
シネマ歌舞伎「人情噺 文七元結」
腕は立つし、人もいい左官の長兵衛は、困ったことに大の博打好き。見かねた娘のお久は、吉原に身を売る決意をします。事情を察した妓楼の女房・お駒は、長兵衛を諭し、50両の金を貸し与えるが、その帰り道...。
(上演月:平成19年10月/新橋演舞場)
(シネマ歌舞伎公開月:平成20年10月)
【解説:葛西聖司】
中村勘三郎 中村扇雀 中村勘九郎 中村芝のぶ 片岡亀蔵 坂東彌十郎 七世中村芝翫
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特選落語 桂歌丸「牡丹燈籠より栗橋宿」
2月11日(土) 12:00 - 13:00
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根津に住む萩原新三郎という浪人が死んだ。そのさまは、まるで幽霊にとり殺されたかのようで、姿を見たものは「7日経たないうちに命がなくなる」という幽霊の噂が立ち始め、近所の人々は別の土地へ引っ越していく。新三郎に家来同然として使われていた伴三とおみねの夫妻も、地元の日光街道・栗橋に移り、荒物屋家業を始める。商売は繁盛し、奉公人を六人抱えるほどの大店になった。
羽振りのよくなり、お国という人妻といい仲になるのだが。江戸時代末期の怪談集などから伝わった怪談話「牡丹灯籠」からの一遍。
(平成28年12月12日横浜にぎわい座『歌丸・円楽二人会』より)
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2/18
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入船亭扇遊「お見立て」
我儘な喜瀬川花魁。苦手な客に“花魁は危篤だ”ということにして、追い返すよう若い衆に言づける。それでも、見舞いに来るという客に、次は”死んだ”ということにして・・・。文化5年の笑話本『噺の百千鳥』の一遍「手くだの裏」を原話とする古典落語の一席。別題「墓違い」。
(平成28年5月10日横浜にぎわい座「睦会」より)
入船亭扇遊「崇徳院」
原因不明の病で寝込んでしまった、ある大家の若旦那。幼馴染の熊五郎が話をきけば、恋煩いだと判明する。喜んだ親旦那に相手を探すように頼まれた熊五郎だが、何の手がかりもなく・・・。上方落語中興の祖、初代桂文治の原作である古典落語の名作。
(平成28年5月10日横浜にぎわい座「睦会」より)
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4/11視聴
「お見立て」は終わった後追い出し太鼓に丁寧なお辞儀で幕が閉まっており、この日の公演のトリの出し物。
「崇徳院」。若旦那とお嬢様が出会う場面で、桜の枝にあった短冊(「瀬を早み~」の上の句が書かれている)が落ちてきて、お嬢様がそれを拾って、じーっと見ていた。そしてそれを若旦那のそばに置いて帰って行ったとされている。普通は自分が上の句を書いて渡したとやると思う。

2/25
特選落語 三遊亭兼好「権助魚」「三方一両損」
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三遊亭兼好「権助魚」
ある大店の旦那、妾の存在がおかみさんに見抜かれた。権助はおかみさんに頼まれ妾の居所を探ろうと旦那のお供をするが、旦那はそんな企みを見抜いてしまう。逆に買収され、お得意先の旦那と川で網打ち遊びなどをして今日は帰らないと報告するよう頼まれる。そして網打ちの証拠に魚を買って帰ることになったのだが、山育ちの権助は魚選びが頓珍漢。兼好の描く権助の言い訳ぶりが底抜けに楽しい一席!!
三遊亭兼好「三方一両損」
財布を拾った左官の男が、落とし主に財布を返しに行くのだが、一度手をはなれた金は受け取れないと突き返されて…。講談種「大岡政談」の江戸っ子の粋を描いた一席。1807年の『滑稽集』に「ゑちぜん」の名で記されている。
三遊亭兼好「権助魚」 平成31年4月15日横浜にぎわい座『風間杜夫の落語会』 三遊亭兼好「三方一両損」 2021年12月8日一ツ橋ホール『特撰落語会 三遊亭兼好 柳家三三 二人会』
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4/3視聴
この人の高座は楽しく、またその楽しさはある程度の水準以上という安定感がある

--4月8日(土) 12:00 - 12:25
特選落語 三遊亭兼好「宮戸川」
半七は碁に凝って今夜も締め出しを食っている。向かいの家では、お花が同じように締め出しを食っている。半七がおじさんの家へ泊まりに行くというと、お花が勝手についてきて…。
(平成30年2月18日明治座『桂雀々芸暦四十周年記念公演』より)
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4/11視聴
この番組枠はなくなってしまうのだろうか、今回は30分版、その後は予定に掲載されていない。
始まり方がなんか変。お花と半七が出食わすという場面から始まるが、お花が「締め出し食べちゃった」という風に先に言っている。普通は、半七が「締め出し食った」というのに対してお花が「私は締め出し食べちゃった」とやるものだと思うが。

06/18(日) 18:30 - BS松竹東急|25分|12倍録
特選落語 三笑亭夢丸「殿様団子」
--特選落語 三笑亭夢丸「殿様団子」
明治維新で職を失った、全くの世間知らず殿様が、商売の経験もないのに、団子屋を始めることになる。開店すると、殿様は蜜団子に唐辛子を塗ったり、梅干し団子をこしらえたりと、とんちんかんな団子を作り出すのだが…。
維新後の身分制度の変わりようを可笑しく描いた古典落語。
(平成28年9月3日サンパール荒川『特撰花形落語』より)
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6/19視聴
一之輔との二人会とのこと。音声がやけに聞きにくい。普段よりテレビの音量を上げて視聴。なにかトラブルがあったのだろうか、冒頭、照明のトラブルがあったとかで、袖で待機はしてたのだが、なかなか出てこれず、談志師匠ののようにじらすみたくなったというようなことを言っている。もちろんそのなかなか出てこれない状況なんてところは放映されるわけではないが。
あまりやられない古典落語なのだろう、おれも初めて聞いた噺。あまりやられないから、見本もなく、演出も自分なりに考えてやれるという意味ではやりがいもあろうが、一方で独りよがりにもなりがちなのだろうと思う。筋だけ語ってるように思え、まだまだ演出は未熟という風に見えた

--特選落語 立川談笑「ジーンズ屋ようこたん」
倉敷市にあるジーンズ工場の職人、久蔵。まじめ一途に働く好青年だが、数日から患って寝込んでしまっている。
心配した社長が原因を聞いてみると”恋わずらい”だという、しかも相手はよりによってトップアイドルときて・・・。
古典落語の名品「紺屋高尾」を現代版に大胆翻訳した意欲作。
(平成26年5月10日 国立演芸場『立川談笑月例独演会』より)
放送スケジュール
7月15日(土) 12:00 - 13:00
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7/18視聴
ネタが一つしか書いてないので30分版だと勘違い。それくらい空いてる時間に見始めたが途中で1時間版だと気付く。仕方ないので途中で止めて、半額品買い出しに出かける。そのまま酒を飲むのが習慣だが、明日に持ち越すのもなんだし、まだ眠くもないので、続きを見ることにする
上にあるように「紺屋高尾」の改作新作。
おれはそれを知らずに見てたが、冒頭の場面で「紺屋高尾」っぽいことに気付いた。
マクラ部分で、今作品の舞台となる倉敷市児島の話をしだしたところで客席が少しざわつき、談笑は「すでにイントロドン」だと言っている
倉敷市児島はジーンズの町だそうで、その職人と「48」的なアイドルでやる「紺屋高尾」
古典のパロディってなんだろうって思う。これなら「紺屋高尾」を聞きたいし、それ以上のオリジナル部分を出せるかが勝負なんだろうな。これでそれが出来てるかどうかよくわからん。
新作落語ってなんだろうって思う。新作で舞台を現代にして着物着て座布団に座ってという落語の形式を使うのはなんなんだろう。もちろん現代を舞台にしてそこで江戸言葉が出てくる面白さというのはあるが、ただそれだけ。そもそもは、江戸時代に始まった落語、その当時の現代を、和装しかなかったから当たり前のように和装で語ったからこういう形式になった。落語(古典)を語るのに和装が一番合っているとは思う。でも現代を舞台にした場合に、もう和装の意味はないんじゃないか。今回の作品に限ったことではないが。
談笑。おれが談志を見ていたあの時代、何度か見ているはずだ。若手のくせにちょっと大きな態度というイメージの人だった。
今回見てみて、談志を彷彿とさせる場面がいくらかあった。似せようとしているというより、年齢を重ねそういう風になったという感じ。師匠弟子の関係だし、似てても問題ないけど。
国立演芸場で月例の会か。ひとり会を思い出すね
この番組は冒頭にテロップで放送不適切用語について落語という古典芸能だから勘弁してねという旨が表示される。これ古典落語ではないんだけど笑、落語という古典芸能だと許されるのかね笑

--特選落語 柳家喬志郎「三夫婦」
ある商家で、番頭の夫と台所などを預かっている女房。帰り際に女房が商家の旦那の部屋を片付けていると、夫が手伝い始めたがそこで夫婦喧嘩が勃発し…。(2022年2月27日 一ツ橋ホール『柳家さん喬一門会』より)
放送スケジュール
10月14日(土) 12:00 - 12:15
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10/24視聴
15分と短い。初めて見る人だが特に書くこともないかなあ。演題はまったく知らない噺。調べてもほとんど出てこないが、以下にあった
竹林亭白房 喬志郎「三夫婦」★落語
内容については以下に
「三夫婦」(みふうふ)
これによると、商家の番頭が夫婦でその家で働いていて、そこが舞台となっていて、そこの家の旦那夫婦が出てきて、次に隠居夫婦が出てきて、という展開のようだけど、なんか見ていてそういう風には見えなかったわ
まあとにかく夫婦が口喧嘩を始めて、そこへ男が現れ、亭主の味方をすると、その女房が現れ、女房の味方をし、次に老人が現れ、その次にその女房が現れ、三つの夫婦、それぞれの価値観が描かれるという噺。おれは長屋の夫婦が喧嘩を始めて、隣家の夫婦がやってきて、次に別の老夫婦がやってきたという感じに見えた

--特選落語 柳亭小痴楽「写真の仇討」
いとま乞いにやってきた信次郎の様子がおかしいので、伯父が問いただすと、夫婦約束した新橋の芸者に情夫がいたという。その男と女を殺して自分も死ぬつもりだと聞いた伯父は、中国の予譲(よじょう)が主人の仇の趙無恤(ちょうぶじゅつ)の衣を剣で突くと血が流れたという故事を話して…。(2022年7月16日 紀尾井小ホール『柳亭小痴楽独演会』より)
放送スケジュール
10月15日(日) 18:30 - 19:00
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10/24視聴
これもタイトルさえ聞いたことのない噺
三枚起請のようなやり取り、白か黒か? ブチです、いや、素人か玄人かって聞いてるんだ、というのがあった。検索してみると、どうやら古典落語のようで、「別題:一枚起請」なんていう記述も見つけた。
マクラが長めであり、しかもそのことを最初に言っている、これは独演会の二席目のようで、一席目のマクラが長かったということだ。
ものすごく面白いということでもないが、北海道へ数人で落語会に行った話の中で、コンビニへ買い物に行ったのが「2時、いや1時かな、いや2時、1時・・・、1時半? ん? どうでもいい?」というところが妙におかしく、それに続けて「時間にうるさい男なんです」と。確か遅刻がすごい多い人だったはずで、笑いが起きている
コンビニであったバニーガールの女の子たちが買うものを奢ってやって、その後その店へ行ったら閉店だということで入れてくれなかったというような話で、旅で一緒だった宮治を誘ったら、最近売れてきたからか、今は止めておくと断られたというちょっと皮肉交じりのくすぐりも面白い

--特選落語 柳家権太楼「笠碁」 柳家喬太郎「白日の約束」
柳家権太楼「笠碁」
碁の好きな二人。今日は待ったなしということで碁を打ちはじめるのだが、夢中になるとそんな約束どこへやら、「待った」を言い出し、しまいには昔貸した銭の話を持ち出し大ゲンカ。結局喧嘩別れとなるのだが・・
川柳“碁敵は憎さも憎しなつかしし”の言葉通りの人情噺。
(平成28年8月14日千葉市文化センター『特撰落語名人会』より)
柳家喬太郎「白日の約束」
女性にまったくモテなかった男が、会社の同僚OLからバレンタインデーにチョコレートをもらったのだが、ホワイトデーにはお返しをすることをすっかり忘れていて…。柳家喬太郎による創作落語。
(令和3年2月14日 紀尾井小ホール)
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11/4放映
11/27視聴
権太楼、湯呑が出ている。喉を傷めてしまいせき込みそうになったときのためのものであり、茶を飲みながら落語を語るようなのは自分の口調には合わない、などと言いつつ、それが似合うものとして圓生の真似をして見せている。ちなみにこの高座で湯呑には圓生のときは除いて一度も手をかけなかった
池袋演芸場で帽子を買う話をマクラでしているが、たしかこれは聞いたことがある
談志はこの落語のオチとして、雨漏りがするということで、天井を見上げるのを、前に原因である被り傘あるのに、不自然だと言ってたと思うが、この権太楼の高座では、天井を見上げることはしていなかった
喬太郎、「小太郎の真打昇進を祝う会」
変なテンションの高座。普通の調子でマクラとして漫談(コロナ、バレンタインデー)を喋ってるのだが、なぜか多少微妙な客席の反応に感じた。そしてそれが段々顕著になるというか、演者自身も、笑うならはっきり笑わない? 失笑って嫌なんですが、みたいなことを冗談交じりに言ったりしてる。また古典が期待されてるのか、「今日は古典を絶対にやらない」と言ってみたり。こちらは、本編に入ったとたんに登場人物に「本当に古典じゃないんだ」と言わせている。
ネタはホワイトデーと内匠頭の松の廊下にちなんだもの。マクラでたっぷりバレンタインデーのことも話していた。
マクラのコロナの話で接待を伴う飲食店という言葉から、ガールズバーの話、そして昔ボーイズバーという看板を見たことがあるという話になり、ボーイズバーとなると、ボーイズを思い出してしまうということで、「天気が良ければ晴れだろう」と東京ボーイズのテーマをやってる
喬太郎がだれかの真打昇進の会に出たのをこの番組で見たはずで、このメモブログを調べてみたら、これと同じ日の同じ会であり違うネタである。調べてみたら、昼夜二回やったようである




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白黒アンジャッシュ(2023.1~3) [毎回視聴]

1/6
ゲスト、狩野英孝
まずは冒頭だけ視聴。なにやら狩野に大物感。冒頭トークは、二人の謹慎経験者の「謹慎あるある」エピソードトーク
チバテレと放送があまりずれていないのか、新年一発目の放送とのこと
1/13
狩野英孝はキャラ、人柄で大売れしている人で、それだけに見ていて楽しいが、トークは弱めで、退屈である

1/20,27
ゲスト、小沢一敬(スピードワゴン)
アンジャッシュとはほぼ同期、売れ始めたころ仕事でもプライベートでもよく一緒にいたという関係のようで、終始そういう懐かしい旧友とでも会ったときの思い出話的なトーク、とても楽しい。
小沢の「甘い」が出来たきっかけが渡部だったとか面白くも興味深い話も数々
OPでは渡部が積極的にエピソードトーク。結婚式の挨拶を頼まれ、どうしようと思ったが、何話しても受ける、自分には今「お前が言うな」ネタの需要がある。という話で、それに児嶋も乗っかり、もしそれを一緒にやるなら、という仮定で、渡部が話す内容にどういうツッコミがいいかを試し始める。
番組的には絶好調という風に見える

2/3,10
ゲスト、金の国
OPトークでは、スケジュールを共有しているが、渡部の仕事が増えてきたという話
金の国、ネタはコント。心霊現象を取材しようとやってきたホテルの部屋。幽霊は出る。たすけて~と。そこの幽霊はホテルに働かさせられていた。星新一のショートショートのような味わい
1週目、渡部は金の国の渡部おにぎりと初対面、彼らが話題になり始めたころ、渡部の報道があり、謝罪から始まる。また、渡部おにぎりには渡部が話したくて仕方ないネタがあるようで、スタッフから後半にやるよう言われてるが・・・、と小出しにする。
終盤ではアンジャッシュとやりたいことに移っており(多分後半に後述のトークをするため)、コントでイントロクイズというもの。いろいろな人のコントの頭の部分を棒読み、誰のネタか当てるというもの。で、これを一通りやった後にアンジャッシュ側からも自分たちのネタで出題することに。金の国はアンジャッシュのものもかなりの量を見てきたからと自信。渡部の出題は・・・、超若手のころ児嶋がピンで少ない客の前で披露していたというとても答えられないネタ。児嶋イジリである。渡部の好調さが見て取れる。棒読みで出題というルールだが、棒読みじゃわからないよねと、感情をいれてその一人コントをやりだす始末。
2週目。1週目の序盤から渡部が話したくて仕方ないけど、スタッフに後半にやってくれと言われてると話していた渡部おにぎりの野球ネタ(これはウィキにも掲載されている「サヨナラインフィールドフライ」)
これを渡部がすらすらと話し、桃沢は渡部おにぎりが話してもつっかえたりでよくわからなかったが、渡部の話を聞いてこんな面白い話だったのか、と。
桃沢はこの野球ネタのときは一言も発せず、ただ所在なさげにボーっと。顔もかなり地味で大人しそう。1週目でも話していたが、コントはやりたい(ネタも作ってる)が、あまりトーク番組とかバラエティには消極的なようだ。
で、これでトークは成り立つのかなあと見ていたが、2週目後半で特技に俳句を披露。渡部おにぎりは俳句についてよく振られるのだが、結構盛り上がりますよとハードルを上げる。
披露しようとするも、披露するものを紙に書いている間に、その前にやった渡部おにぎりの「キャッチャークイズ」をもう1問やりましょうと3人で盛り上がる始末。
桃沢は最後に俳句を披露するもののそこまで盛り上がらず。俳句で盛り上がったためしはない、つなぎで野球のことをやってくれるのだが、そっちのほうが絶対盛り上がるとのオチをつけていた。ネタもなかなかだったがコンビのバランスも面白い

2/17
ゲストがFRUITS ZIPPERというアイドルグループ。これは宣伝案件なのだろう、あまり面白くないだろうということでパス。これで2週もやらないのではないかと想像し、最後のところを見てみたら、案の定で彼女たちは1週だけ

2/24
ゲスト、や団、1週目
レコーダーの調子が悪く、多分外付けHDDが原因のようで、繋ぎっぱなしにしないほうがよさそうなので、録画はできるだけ内臓HDDに入れる関係で、あまり保存もしておけないこともあり、当面どんどん見ていくことにした
OPトークでも、本編でも渡部活躍。相当に調子がよさそうだ。
や団は三人組コントで冒頭にネタ見せもあり。トークではそのネタについての考察から始まり、渡部がプロ的な視点からわかりやすく解説。すなわち、もっと長尺で伏線を張っており、徐々にそれが明かされるほうが絶対に面白くなるのだが、コンテストに出るには長尺は許されず、ゆえにこういうパターンになっているのでは、と。児嶋は、さきほど演じられたネタは元々何分あるの?と聞いたりもしてた。で、それに対するや団の答えは、僕らの生きる道は賞レースで勝つことと思っていて、だから、指摘されるような長尺のコントは作ったことがないし、さきほどのコントも短くしてはおらず全部やっていると。
や団についてはナイツラジオショーで最近数回話題になっていたはずで、メンバーが変人とかそういう話だったはずだが、どのメンバーのことを話していたのかがよくわからない。次回放送あたりでそこら辺も出てくるかもしれない

3/3
や団、二回目。そしてこの間にナイツラジオショーにや団登場(2/27)というグッドタイミング。
ラジオで聞いたのと、こちらのトークはちょっと雰囲気が違うかな。ラジオショーでは、本間以外の二人が変人で、本間が俺だって! と力むのが面白かったのだが、こちらではそういうのはない。
そしてこの回のトーク。アンジャッシュもコント師であり、前回に続いてコントについて、とくに彼らのキングオブコントで披露されたコントについての深いトーク。
この両者はかなり波長が合うと思った。ネタ作りの際に、本間がネタを書いた後に、それを皆で話し合いながら作り上げていく、その際に「ここはアンジャッシュで」とか言うそうで、それはすれ違いを表している。そしてこの「アンジャッシュ」という言葉は、彼らの周りの芸人仲間でも日常用語で使われているというようなエピソードトークも面白い。
普段は、「ゲストの人となりを知りたい」、「アンジャッシュと一緒にやりたいこと」の二本立てだが、今回は前者だけ。トークが弾んだせいかもしれない
ここで取り上げられたキングオブコントでやられたネタというのはつべの彼らのチャンネルにあるそうなので、後で見てみようという気になった。ネタの話をされても、そんな気になるのは久しぶりだ。死体のネタなのだそうだが、早速探してみた。キングオブコントでやられた二本というのはすぐ出てきたが、中嶋が死体のネタのはずだが、二本のネタとも三人とも立ち上がってるサムネイルだ。どっちかがそうなのだと思うが。まあとにかく興味を持ったので、このコントを見て、さらにラジオショーと今回の白黒アンジャッシュを見直してみようかなと思ってる。

3/10、17
ゲスト、ケビンス
初めて名前を聞いた。二人組、吉本所属。
コンボイの身体能力に目が行くネタ、動いてるバスから降りて、バスに捕まって引っ張られる様子なんてのはうまくて笑える。ジャンプ力もすごく、高く飛んで開脚、そしてそれをしながらも音があまり出なくて、それをオチにしている。喋りはどうかなあ、なんかあまり入って来なかった。
2週目後半は「白黒-1への道」、パス

2/24,31
ゲスト、エルフ
漫才はなんだかぼんやりしたような感じなのだが、これはおれの体調のせいかと。
以前中川家ラジオショーで話題にされていて、結構楽しみに見始めたのだけど、なぜかあまり入って来なかった。
トークでは驚きがあった。まあこのコンビのことを詳しく知っていたわけではないのだけど。
中川家ラジオショーでは確かゲストに出ていたのだと思う、がそれはあまり覚えていない。で、多分その時食事に行こうと約束したのだと思うが、その食事に本当に行ったという話をラジオショーOPで話してたのが面白く、またそこでSNSにも画像が上がっているとか言っていたのだと思うが、色々SNSを見て回った覚えがある
このコンビ、見た目では完全にギャルメイクの荒川に目が行く。で隣のはるは落ち着いた雰囲気、不細工女芸人の系譜(アジアン隅田、尼神インター誠子、ハリセンボンはるかみたいな雰囲気)に入りそうな人相(ながらよく見るとさほど不細工ではないが)。
であるからはるが猛獣使いのように荒川を動かしているというコンビ形態かとなんとなくおれは思っていたし、それはアンジャッシュの二人も同じで、であるから、実はそんなことはなく、ネタ作りは荒川、はるのほうは本当になにもしてない人なのだそう。で、その割にいいツッコミをしているとかそういう風にはる中心に話が進んでいた。
中川家に憧れていたという話も中川家ラジオショーで話題にされていたのだが、その中川家に憧れていたのも荒川のほうで、芸人になった最初のころは漫才師らしくしなくてはと、似合わないこともやっていたとのこと。
全体的にトークはまだ不慣れ気味、というかアンジャッシュと初対面とのことでそのせいかもしれないが、多少ギクシャクした面もあり、まだまだこれからのコンビかと思う
OPトークではウエストランドがM1を獲った話。いいタイミングで放映されてたことはおれも覚えていて、俺の見てるテレ玉の放送がオリジナル製作局のチバテレとあまりラグがないことをわざわざ確認したものだ。
その放映のタイミングがよかったことや、2回戦でうまくいかなかったことを聞いたので、こんなことになるとは、と驚き、優勝するならそれに寄せた話、つまり井口中心でトークをしたかったのだが、河本を引き立てるようなトークになったことを話していた。
2週目後半は「白黒-1への道」、パス

4/1記述
この番組とは関係ないが。渡部関連
渡部が徐々に復活しているようだ
びっくりしたが、今日、さまぁ〜ずチャンネルに登場していた。これが面白い。渡部弄り。白黒でのひとりによる渡部弄りを思い出した。
【渡部VSみなみかわ勃発!】渡部に君かわうぃ〜ねって言わせ隊!
渡部はどっきり的なことを仕掛けられている。このチャンネルでよくやる「○○を言わせ隊」というやつで、それを言わせるため、異様に不自然なことをさまぁ〜ずと今回のゲストのみなみかわが渡部に投げかけるのだ。それに戸惑い、「ブランクあるからわからない」と言いながらも、なんとか対応する渡部。30分くらいの長編だが、概ね正解の対応だったんじゃないかな。
最後で、ネタばらしをしているが、おれはネタばらしをしないで渡部を帰してしまうのかと思い、それはそれで面白そうだと思った。まあ渡部はネタばらしのあともとてもうまく処理していて感心した。「渡部に君かわうぃ〜ねを言わせ隊ってのをやってた」、渡部「だとしたら下手すぎますよ」
でもこのチャンネルもチェックしておけば、さまぁ〜ずが変なことを言ってきても、何かやってるなと気付くはずで、渡部の場合は知らないにしても、よくよく考えると、プロレス的でもありそう
さまぁ〜ずチャンネルは全部見ているわけでもないが、確か決まった曜日に新作が上がっており、それこそテレビのレギュラー番組のようなスケジュール。なのだが、この日はなぜか二本同時に上がってるようで、もう1本のほうはふかわと一緒のうぃんたーす企画で、これもとても面白かった。二本合わせて1時間くらいか。一気に視聴してしまった
【打合せだと思ったらさまぁ〜ずいたドッキリ】ぱーてぃーちゃんアンゴラ村長WATWING清水美依紗
さまぁ〜ずチャンネルの動画一覧を見ると、1週間に二本上がってるようで、その二本は二日続けて上がっている。それが今回二本まとめてとなったのだろう。





5時夢 エンタメ番付(2023) [毎回視聴]

1/26
【エッセイ】
たりる生活
群ようこ

【映画】
エンパイア・オブ・ライト

【時代小説】
木挽町のあだ討ち
永井 紗耶子

2/23
【映画】
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

【短編小説集】
あなたはここにいなくとも
町田そのこ

【映画】
フェイブルマンズ

4/2
【映画】
聖地には蜘蛛が巣を張る

【書籍】
居場所。
大﨑洋

【小説】
成瀬は天下を取りにいく
宮島未奈
----
3月は大橋の降板があり、最終週は放送休止ということで、エンタメ番付はなかった。それゆえか、4月は最初の週。

4/27
【書籍・ノンフィクション】
母という呪縛 娘という牢獄
齊藤彩

【書籍・ノンフィクション】
おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―
高橋秀実

【映画】
TAR/ター

5/25
【小説】
完黙の女
前川裕

【漫画】
兄だったモノ
マツダミノルによる本

【映画】
怪物
(監督・是枝裕和 × 脚本・坂元裕二)

6/29
【漫画】
るなしい
意志強 ナツ子

【映画】
ナチスに仕掛けたチェスゲーム

【書籍】
ぼくはあと何回、満月を見るだろう
坂本龍一

7/27
【Amazon Prime Video/恋愛リアリティ番組】
『ラブ トランジット』

【書籍/新書】
思い出せない脳
澤田誠

【短編小説集】

小田雅久仁

8/24
【小説/文庫書下ろし】
世界でいちばん透きとおった物語
杉井光

【映画】
オペレーション・フォーチュン

【自伝エッセイ】
もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮
東村アキコ

9/28
【漫画】
王の病室
原作:灰吹ジジ 漫画:中西淳

【ミステリー小説】
ラザロの迷宮
神永学

【映画】
SISU/シス 不死身の男
--
今回はちょっと面白いことがあった。このコーナーは中瀬の独演会で、司会側もほとんど口を挟まずに「大関の発表お願いします」くらいの進行ぶり。中瀬のしっかりと練られたプレゼンテーションになかなか気の利いたことが言えそうにないからであろう。
今回、なぜか大島がジョナサンに突然噺を振る。大島「ジョナサンどうでしょうこの作品」ジョナサン「いいや、すばらしいんだろうなあって思いましたね」。
ジョナサンのなにも考えてない、話を聞いてさえいないかのような返答、またその話しぶり、心のこもってない様子がはっきりわかる調子で、スタジオ爆笑、志麻子が大笑いしている
これ、なんで大島が突然ジョナサンに振ったのかと考えてしまう。ジョナサンの退屈そうな様子、もしくは眠そうだったのかもしれない、そんなジョナサンを見て、一発仕掛けたのかなと思える。
で、これは関脇の紹介のところでの出来事だったが、その後は大関、横綱のときも同じようにジョナサンに振って、かぶせるという笑いに持って行っており、そこらへんは予定調和になっていったのだが。

10/26
【映画】
ドミノ

【映画】
市子

【小説】
君が手にするはずだった黄金について
小川哲
--
前回に味をしめたのだろう、今回各作品の紹介後にジョナサンに振られていた

11/30
【対談集】
エンドロール
叶井俊太郎

【小説】
ともぐい
河崎秋子

【映画】
ティル
--
今回は異例で叶井俊太郎のインタビューあり、この人は中瀬や志麻子も古くからの知り合いとのことで、対談にも二人一緒で鼎談という形で収録されてるのとのこと
で、この書籍の紹介の際に、叶井の経歴の紹介などを大島がやっていたので、それはここだけかなと思ったら、その後も全部そういう形式。
これまでは中瀬の独演会形式で、全部中瀬がプレゼンしていたが、今回は作品名発表の後に、その作品紹介を大島がやり、注目ポイントは? と振られて中瀬がフリップを出し、そこから中瀬による作品紹介という形式になっていた。多分構成を変えたということで次回以降もそうなのだろうと思う

12/21
【コミックエッセイ】
くらべて、けみして 校閲部の九重さん
こいし ゆうか
.
【小説】
パッキパキ北京
綿矢りさ

【映画】
哀れなるものたち

5時夢・木曜日(2023)☆ [毎回視聴]

新年最初の木曜日分は1/12
この日はいつもと構成が違っていた。今回だけか、今後ずっとそうなるのか。
OP、BINKANランキング前半、コーナー①、BINKANランキング後半、コーナー②、EDというのがいつもの流れ。
今回は
OP、BINKANランキング前半、コーナー①、コーナー②、BINKANランキング後半、ED
また尺が足りなくなったのだろう、BINKANランキング後半は1位までやれず2位で終わり
コーナーはどちらも「追跡」ではなかった。

1/19
コーナーの順番は普段通りに戻った。ふたつのコーナーがあったがどちらも「追跡」ではなかった
コーナーではインタレスティングたけしが銭湯を紹介するという新コーナーがあった。彼は吃音があるが歌を歌う時だけはどもらないという特徴があることをよく紹介されている。今回湯船の中で尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」を歌う場面があり、本当にそうだったのだが、出演者皆がそのことをスルー。多分そこを突っ込んでほしいというのが製作者側の意図かと思うが、そうなら、垣花あたりに指示が出そうなもんだ。
このところ新コーナーラッシュなのだが、もうひとつのコーナーだけは試験コーナーとされていて、ジョナサンのインスタのコメントが面白くないのでそれをみんなで考えるというもので、これは結構盛り上がっており、しかも次回のお題も出され視聴者からも答えを受け付けるとのことで、このコーナーは続きそうである

2/9
BINKANコーナーで紹介された「着るビーズクッション」を中瀬が試着。これが笑った。変な服を着るというコスチュームでの笑いなんて低レベルなものだが、はまるとこんなにもおかしい
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03/23(木) 17:00 -
TOKYO MX1|60分|DR
[生]5時に夢中![デ]
降板する大橋未歩のアシスタント最後の日。ということで彼女関連の企画が目白押し、月の最後のエンタメ番付はなし(来週は1週間番組自体が休止と聞いている)
終盤の企画コーナー(いつもはここにエンタメ番付)のところでは少し時間が長めに取られていて(BINKANランキングがいつもは7だが今回は6で短めにされていた)、未歩に届け! 準レギュラーたちのプレゼント贈呈式」という企画。準レギュラーとはおかざきなな、飛室イブ、チャンス大城、インタレスティングたけし。
そしてそのコーナーの最後ではふかわ登場。こういう短い時間しか与えられていない場での瞬発力が必要な状況でのふかわは本当にうまく、怒涛の喋りでまずジョナサン卒業に向けての言葉、そして、あ、ジョナサンじゃないの、と今度は垣花卒業に向けての言葉へ。このジョナサン、垣花弄りを大橋は大喜びで見守る。ふかわと大橋は本当にいいコンビだった。そして最後は大橋へと言葉を贈る
番組EDでの大橋の最後の挨拶でおっと思ったことがある。手紙での挨拶なのだがそこに入るときに「聡子さんを踏襲してわたしも手紙を書かせていただきました」、これは内藤聡子のことだろう。
この日大橋は大暴れという感じで、例えばBINKANの終盤ではコメントを振られ、他のこと考えていてボーっとしていたと言い(多分終盤までにこれをやりたい、やれなければ言おうと考えていたのだろう)、コール&レスポンスがやりたい、と。なんのことかと思ったら、志麻子の「オナ」に「ニー」と元気良く応えるコール&レスポンス、これを全力でやり遂げる(番組の最後にも再度やってい)
また飛室イブからのプレゼント、むちで練習ということで、旦那を詰める言葉を連呼。これについては記事があった--
大橋未歩「家に私がいんだろうが!」SMプレイ用ムチを振る 最終出演に共演者がプレゼント贈呈
[2023年3月23日18時45分]
元テレビ東京のフリーアナウンサー大橋未歩(44)が23日、3月末での卒業を発表しているTOKYO MXの生放送情報番組「5時に夢中!」(月~金曜午後5時)で最後の出演を果たし、番組中にSMプレイ用のムチを振る場面があった。
終盤に準レギュラーのメンバーも総出演し、大橋へそれぞれプレゼントを贈呈。SM女王の飛室イブからムチを贈られ「初心者でも使いやすいブランドのやつです。旦那さまが“オイタ”をされた時にこれで思いっきりお仕置きができるように」と声をかけられた。
大橋は番組卒業後は家族で米国へ移住することを明かしており「しっかりお仕置きしたいと思います」と意気込み、マネキンを相手に“試し打ち”を行うことに。「オイタしてんじゃねぇよ!」「家に私がいんだろうが!」「ニューヨークで羽根伸ばしてるんじゃねぇよ!」などと叫びながらムチを振り、スタジオは大盛り上がりとなった。
また、番組で2年間共演した、タレントふかわりょう(48)もサプライズで出演。自身が応援大使を務める秋田県の伝統野菜で、畑のキャビアとも呼ばれる、とんぶりを贈呈した。大橋は往年の出演者らの大集合に「ハリウッドスターを迎えたぐらいのオールスター。すごい。侍ジャパンに勝ってますよね!」と声を弾ませていた。
最後は手紙を読む形であいさつを行い、共演者やスタッフ、視聴者への感謝を述べた。「これからは人種のるつぼを目指します。少し不安ですが、(TOKYO MXのある)半蔵門のるつぼには負けないと思うので、何があって明るく頑張っていこうと思います。ありがとうございました」などと意気込みを語った。
大橋は番組に19年4月から4年間出演していた。4月からは元フジテレビのフリーアナウンサー大島由香里(39)がレギュラー出演し、現MCの垣花正(51)とダブルMCを務めることが発表されている。この日の番組では大橋の特別企画なども行われた
--

04/03(月) 17:00 -
TOKYO MX1|60分|15倍録
[生]5時に夢中![デ]
大島由香里が加わっての最初の回、ということで録画してみた。
見たのは冒頭のみ。月曜レギュラーはマツコ・デラックスと若林史江。この二人が番組を卑下するのだがそこらが聞いてられない。考えてみれば、木曜日だって同じようなものなのだが。やっぱ質が違うんだろう。
大島由香里はアシスタントでなくて、垣花とともにダブルMC

04/06(木) 17:00 -
TOKYO MX1|60分|DR
[生]5時に夢中![デ]
新体制になっての最初の木曜日。
OP、進行具合はあまり変わらないものの席の位置が変更されている。ハの字型で、下手にMC二人、上手にレギュラー二人。扇子の要の位置、となると中心、中央ということになり、相当に偉そうに見えてしまうはずで、それではいかんということだろう、かなり奥まったところにジョナサン。
これまでは生投票のお題を出した後に、垣花が各々に話を振っており、今回もそうであるが、最後のところで大島が垣花に振っていたあたりはダブルMCか。まあトークの場面で大橋が垣花に振るという場面も多々見られていたが。という大人し目の始まり。
その後については、まず各コーナーの内容、そして進行の台本的にはほとんど変わりはないのだが、その進行役が垣花より大島のほうが多いくらいになっている。つまり、「日刊BINKANランキング」では「7位○○」と読み上げるのが大島で、記事内容を読むのだが垣花、話を回すのも大島という具合。
曜日コーナーは二つともこれまで長年やられているもので、中盤のコーナーは「追跡」、終盤のコーナーは「エンタメ番付」。「追跡」はジョナサンの進行、中身のナレーションは大島、「エンタメ番付」の進行も大島。
垣花の役割だったところが半分強大島になったように思っていたが、書き出してみると、ほぼ全部だ。
視聴者からのメールコーナーについては、OPでの生投票は従来通り垣花が進行して、大島がお題を発表していた。中盤の生投票途中経過と視聴者からのメッセージは大島が垣花に振り、垣花が読み上げるという従来とは逆、EDでの生投票の結果と視聴者からのメッセージは、従来通り、垣花が大島に振り、大島が読み上げる。
大島由香里。声が低く、ボソッと話すところもあり、周りがギャーギャーと喧騒という印象のある番組なので、時折聞き取りにくい。が、味がある感じで、馴染めば面白くなるかも。
そういや月曜日の黒船の印象がないなと思い見直したら(※)、OPにはいない、早送りして見てみたが、黒船がいない。
また、番組最初に出てくるスポンサークレジット、月曜日は大量、木曜日は一つだけ、確か木曜日を見ていて、スポンサーを捕まえなきゃみたいな話題が時折出ていたが。
(※)早送りして見てたら、中盤の「追跡」で大島由香里の経歴紹介というのをやっていて面白そうなので見た。この「追跡」は垣花進行で、ナレーションも垣花という体制。
ウィキや公式HPで見てみたが、やはり月曜日には黒船がいないということのようだ。
また、視聴者からのメールコーナーについては、木曜日とは担当逆になっていて、OPでは垣花がお題読み上げ、中盤部分は大島が読み上げ、終盤部分では垣花が読み上げだった。ここら辺は臨機応変なのかなあ、前のコーナーで誰が担当してたとかそういうことも影響するのかもしれない

4/13
おやっと思ったことが二点
まずOPで志麻子と中瀬が映ったとき、二人の距離がとても近くギョッとする。二人の間にアクリル板もない。その後ジョナサンも映り、ジョナサンの位置が前回とは変わっていて、中瀬志麻子ジョナサン(上手から順)の三人が長い机を前に並んで座るという形になっていた。ブラスは先週分からそうなっていたようで、ジョナサンがブラスと違うことを強く抗議した結果だそうだ。
前回のものはもう消しているので確認できないやと思っていると、追跡のコーナーで前回分VTRが流れた。前回は志麻子と中瀬の二人で長い机を使用、二人は距離を取り、アクリル板もある。なるほど、正常化か。ちなみにMCふたりは、前回も今回も同じでそれぞれの机を前に、ちょっとだけ距離を取っている(コロナ全盛期のソーシャルディスタンスほどではない)
「日刊BINKANランキング」で人事異動が話題の際に興味深い質問が志麻子に。5時夢内で異動するとしたら、と聞かれ、「ゆかりちゃん以外とは組めそうにない、本気で考えたら自分を受け入れてくれるのは北斗晶さんくらいしか思いつかない」と。5時夢の木曜日というのは、他の曜日に比べ異様に面白く、これって製作者側もこのことについて悩んだりしてるんじゃないかなとよく思っていたので、ちょっと核心に迫るようなコメントで面白かった。
さて、この日のコーナーは中盤で「追跡」、これは前回の放送で志麻子が絶賛していた中国獅子舞のスタジオでの実演で志麻子が半狂乱になって興奮。終盤のコーナーは大相撲の親方二人(小野川親方と二所ノ関親方(元稀勢の里))がスタジオに登場して巡業、町田場所の告知。二人の親方は中瀬のさらに上手側に座り、中瀬も含めて親方三人並び、といっても当たり前だが中瀬は二人に比べればとても小さいが。
せっかくこんなゲストが出るんだからと時間を長めに取ったのかもしれない。5時43分に開始。いつもと同じくらいかちょっと早めの開始か。「日刊BINKANランキング」はいつもより少ない6本だった。そしてエンディングのジョナサンの天気はカットになっていた。終わりはいつもより後ろだったのだろう
前にインド映画「RRR」の主演俳優二人が来たときはなかなか大変なことになっていた。時間も短く、そして喋りは通訳込みでやるので、時間がかかってしまう。さらにゲストにどんな風に進行するか伝わってないのか、片側が延々と喋ってしまい、とハラハラする展開だった。

4/22
垣花失態
BINKANランキングにて、番組の流れで記事の感想を垣花が大島に振るも「大橋さん」と。大島は「大島です」と。
そしてこのこの話題を打ち切って次の記事へ行こうと「続いては1位の発表です」とするもスタッフの方で用意できてないのか、しばらくの間(ま)があった。
後半のコーナーでは、平山夢明登場。「平山夢明の死ぬ100jという「現代人が観るべき超名作100本(死ぬ100)」を紹介する映画(旧作)紹介のコーナー
17.42-55。後半のコーナーは時間を取るようになったのかもしれん。そして、多分押したため、EDでのジョナサンの天気は休止(休止とアナウンスさえされなかった)
もうちょっと打ち合わせやっておけばいいのに、という風に感じた。ちょっとドタバタした感じになっていた。普段平山が出る時は、志麻子、中瀬と波長の合う友人でもあり、いつも以上に掛け合いトークが面白いのだが、今回は平山がひたすら映画(今回は「ジョーズ」)の名場面を紹介するだけで、他の人が口を気楽に口を挟んで進行していくという形ではなかった

4/27
後半のコーナーは月末なのでエンタメ番付(「GW場所」と銘打っていた)
やはり43分からスタート。が、終わりは51分。前2週のコーナーより早く終わっており、ちゃんとEDでジョナサンの「オンエア採点天気予報」があった
中盤のコーナーは「追跡」。ここではビンテージTシャツの特集。そこでジョナサンが昔作ったが全然売れなかったTシャツの値付けを取材を受けていたビンテージTシャツを扱う店の人が行い、50円とされてしまう。で、事前(今日の昼)にツイッターでジョナサンのTシャツ販売会を行う告知を行っていたことを明かし、スタジオの外でTシャツの販売会となる。集まった人(二人だけだった)に50円でTシャツを売っていた。いやあTシャツ1枚50円だった誰だって買うだろうよ

6/23
これまでと構成が変わっていたが、これからずっとこういう風になるのだろうか。いつもは二つのコーナーとBINKANランキングで構成されていたが、今回はコーナーが一つだけ。
OP、BINKAN8~6位、追跡、BINKAN5~4位、BINKAN3~1位、ED
EDでよくジョナサンがロッテの生広告をやるところで、ジョナサンによるVTR広告が二本も入っていた。

6/30
今回は通常通りコーナー二つ。後半のコーナーは月末恒例のエンタメ番付。中盤のコーナーは今後人気企画になりそうな閉店する名店を紹介する新企画「東京閉店カレンダー」

7/6
今回は通常通りコーナー二つ。
中盤のコーナーは地下エンタメを紹介する企画で、登場したのがこてっちゃん馬場。元たけし軍団だそうだ。
BINKANランキングの1位はカット、1位は最後に扱うやつで、時間が押したときにカットされることがたまにある、それゆえ1位と言えど軽めのどうでもいい話題のことが多いような気がする。
そしてジョナサンの天気予報までカットとなっていた。後から考えてみると、中盤のコーナーが長めだったように思う
番組最後で垣花がこてっちゃん馬場に声を掛ける。垣花はマグナム小林と大学が同期なのだそうで、そのマグナム小林にもう年賀状はいらないと言っておいてください、と。こてっちゃん馬場はマグナム小林と同じ協会(東京演芸協会)に所属しているとのこと。そういやトークの中で仲八郎(東京ボーイズ)の名前も出してたな。

8/24
新しい学校のリーダーズがゲスト。いま大人気だそうだ、おれも名前くらいは知ってる
「マ人間」という曲(新曲)を披露していた。「人間いつになったら変わんだ?」という詞から始まる。マは真面目と魔性とのこと。
「個性や自由ではみ出していく新しい学校のリーダーズ」というのを自己紹介でやっていて、そういうのがグループのテーマらしいのだが、トークを聞いてると確かに個性的であり、そしてその個性がテレビサイズからははみ出している感じがプンプンする。とくにリーダーらしき中心人物(眼鏡の子)がそうだが、他のメンツもなかなかであり、なにか心がざわざわする感じ。

10/5
スタジオが新たになって最初の木曜日
OPではその狭さの話題で盛り上がる。立派なデパートのユニバーサルトイレくらい
司会の立ち位置の左右が逆に、大島が向かって右だったのが左になった

10/26
垣花が休暇で、代打MCが森永卓郎の息子、森永康平

11/2
大島と中瀬が休み。代打MCにチャンス大城、コメンテーターの代打は平山夢明
このメンツでとなると予想通り、とくにチャンスが、だが、たどたどしい段取りでとてもスムーズとはいえないながらも、ところどころにネタ(エピソードトーク)がぶっこまれ面白い。
ネタをやると言いながら、そのネタをどこどこで披露して、その反応がどうのこうのと、ネタというよりエピソードトークになってしまう
平山や志麻子もチャンスと同じく流量な喋りでは決してなく、話を聞いていて心地よいの正反対で、あまり聞いていたくないのだが、その一方で内容が抜群に面白い人たちなので、見ていて疲れるが面白い
チャンス大城が5時夢との関係を話していたのだが、最初平山がチャンスのことを面白い芸人として紹介したことがきっかけだったのだそうだ。おれは長いこと木曜日を見ているから、チャンスが最初に出たときも見ているはずだが、これは覚えてないなあ

11/9
久々にレギュラー勢揃い、司会者の席が左右入れ替わったような気がする。今回は向かって右が垣花、左が大島。確かこれまでは逆だったような・・・、と思ったら、10/5のところに、その回から変更になたと書いてあったや

11/16
志麻子が休みでコメンテーターの代打は平山夢明
BINKANランキングの前半が終わったところでCMが入らず、すぐに特集に入り、その特集の途中でCMという珍しい形。なお、その特集は「鼻毛クイズ」という5時夢らしい馬鹿馬鹿しい企画。
後半の特集では平山夢明の「死ぬ100」、これまでに数回やっている企画で死ぬまでに見ておくべき映画の名作を紹介するコーナー。今回は珍しく、というか初めてだが、いま公開されてる作品で、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」。これは面白そう、マーティン・スコセッシ監督、主演はレオナルド・ディカプリオ。共演はロバート・デ・ニーロ。実話を元にしたもので先住民を扱った作品
コーナーが長くなりすぎたか、天気コーナーがカット。この天気コーナー、今回から新しい企画が用意されてたようで、ジョナサンは「爆笑の新規格」と言っていたが、実はカットだと聞かされ安堵していたとのこと

11/23
前週の「BINKANランキングの前半が終わったところでCMが入らず」の件、今週もそうだった。こういう形式に変えたのかもしれん。今週の場合は、次のコーナー予告だけだったので、それならこれまでもCM入る前に次は○○のコーナーです程度には言っていたのだけど、今回はそれとは異なり、時間をそこそこ取っての、コーナー紹介となっていた

11/30
またもやジョナサンの天気予報はやらなかった。新しい企画となったとのことだが、まだ一度も放送されず。
BINKANの1位が時間の関係でカット、タイトルだけの紹介、「日本三大マゾ」。このやり方はこのごろしょっちゅうやっており、もう恒例のお約束にしてしまえばいいのに、と思うのだが、ちゃんと1位をやるときもある。
そして、BINKAN7位、今日のBINKANの最初、「さすまた」の話題で、スタジオにさすまたが用意され、中瀬がさすまたを扱う。またもや爆笑映像。
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取りあげられた記事はこれ
強盗犯、放火犯を撃退!さすまたに問い合わせ殺到 江戸時代から続く有用性と進化

12/7
OP、中瀬が座った途端椅子が下がったとかで、妙に小さく見える中瀬
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こっちはED
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なお、垣花と大島の席の位置、現在は向かって左が大島、右が垣花だが、今日の最後のコーナー「垣花モンタージュクイズ」(垣花はそのようにタイトルコールをしているが、コーナーロゴには「モンタージュクイズ」としか書いてない)では、その席位置が交代されていた。これは司会が垣花のコーナーであり、大島も回答者になってるからである

12/14
通常レギュラーに加え、この番組の常連平山夢亜紀がゲストコメンテーターとして出ずっぱり。レギュラーが休みの際の代打ということでの登場はよくあるし、最近では月1くらいで「死ぬ100」という映画紹介のコーナーを持り、その場合はそのコーナーだけの登場という形なのだが、今回はコメンテーター3人体制。
「死ぬ100」も今回はあり、それに合わせて全部出てもらったということかと思う
また番組最後のジョナサンの天気予報コーナー。新コーナーとして用意されながら、毎回時間が無くなり中止となっていたものが、今回ようやく初登場。「ダメージジーンズ天気予報」

12/21
エンタメ番付、通常は後半のコーナー枠だが、今回は中盤のコーナー枠
これは終盤のコーナーでは年末特別企画で「卓球5時夢杯」をやったからであろう。この企画はレギュラーと時折出てくる地下芸人(ゆってぃ、チャンス大城、インタレスティングたけし、シン・チクワマン、「なじみのある人ブロック」とされているがシン・チクワマンは1回だけの出演とのこと)での卓球トーナメント。決勝まではVTRだが、決勝(シン・チクワマンvs垣花)は生放送で、CMをまたいで、EDのパートで行われた、これは異例な編成



必殺仕事人2023 [必殺]

01/08(日) 21:00 -
テレビ朝日|115分|DR
スペシャルドラマ 必殺仕事人 東山紀之主演!シリ―ズ50周年「必殺」最新作![解][字]

01/07(土) 14:30 -
テレビ朝日|120分|DR
必殺仕事人2022[解][字][再]


数日前、遠藤憲一が必殺を卒業するという記事で新作ドラマをやることに気づいた
すぐ調べてみたら去年の分を前日に再放送していた
過去のメモブログを調べてみたら、去年は 録画ができずTVer で見ていたようだ。去年の分も録画できて良かった
どうも新年最初ということで週末恒例のテレビ番組表を見ての録画予定確認作業を行うことを怠ってしまっていた

作品
必殺恒例の現代の社会情勢を持ってくるという演出、コロナを持ってきた。が、なぜか名前は鬼面風邪。普段なら苦笑いするくらい名前を寄せてくるはずで、今回なら例えば「御御黒風邪(おみくろかぜ)」とかやりそうなものだがと疑問に思う。その後はコロナに寄せてきて、「密」を避けようとしたり、マスクをしたり。最後までその名前に疑問だったのだが、最後の最後に気付いた。
その風邪の特効薬が出来上がり、その名を「鬼滅丸(きめつがん)」とした。
この名前は「鬼滅の刃」から取ったものだが、おれはまだ鬼面風邪ってなんでそんな名前なんだろうと疑問に思ったまま。
そしてこの文章を書こうと頭で組み立てていて、ようやく気付く。鬼滅丸という名前を使うために鬼滅の刃での敵である鬼の名前を使った鬼面風邪なのかと。

全体的なストーリー
2時間の作品。中盤で最初の仕事が行われる(冒頭に別の殺しの場面があるが、それは除いて)。この演出の仕方は、前回だったか、前にもあった。このやり方は2時間の作品ながら盛り上がりが中盤に1回くるということで飽きずに見やすくなっていてとても良い
細かいところではダメな部分をいっぱいあるが、全体的な流れとしては後半はダレるかと思ったが善人かと思っていた橋本じゅんの演じる医者、東庵が悪役に変わるというあたりで盛り上がりがあり、そのままエンディングという風にうまくいっていると思った。
ダメな部分は、例えばもちろんもう時代劇隆盛の時代からすると、まず画面がダメ、役者がダメ、みたいなことはある。また必殺では多いことかもしれないが、割と唐突に筋書きのために登場人物が動かされるみたいなことがあり白ける
その一つは、文代が殺される場面。文代が鬼滅丸を作るも、東庵に自分の名前をつけることを提案され、そのまま取り上げられてしまう。そのことを知った文代は抗議に行くと、東庵から諭され、以前の東庵先生だとあっさり納得、そして刺殺される。なんでそんなにあっさりと納得するかいなと思うが、これは昔の時代劇でもありがちではある

ラストのキャスト、スタッフクレジットのところでは遠藤憲一の映像が多く、ジャニーズ番組としてもさすがに遠藤が退場することで多めに映してくれるのかと思ったら、その後他のメンツも同じように映し出された
しかし本編終了後、番組の最後、DVD、ブルーレイ発売、そしてTVerなどでの配信のお知らせ のところでは全部遠藤憲一、これは沿道に敬意を払ってのことだろう
ゲスト
ガッツ石松、とても 懐かしい感じがした
西村まさ彦が悪役の親玉、なぜか作品中盤での1回目の仕事では見逃され殺されずにすむ。仕事人の探索がそこまで手が届かなかったのだろうが、一方で、ここで殺しちゃうと、2時間ドラマにならないという都合のためとも見える。
悪役としてはさすがの貫禄
橋本じゅんが遠藤憲一の 幼馴染という医者。善玉から悪役に変わっていくという役柄で今回のメインゲストといってもよいだろう
幼馴染というところから新・必殺仕置人の火野正平メインの回を思い出し、そしてどうせなら旧作の名作をリメイクしちゃえばいい、などと考え始める。新・必殺仕置人や新・必殺仕事人の俺の好きな回をちょっと思い出していた。
ラストの遠藤憲一の殺しの場面、なんと新・必殺仕置人の最終回、念仏の鉄のお仕置き場面のオマージュとなっている。おれが頭に浮かべていた回の一つだったのでびっくり
普段は東山の殺しの場面で作品は終わるが、今回は遠藤の殺しが締めとなっていて異例である

黒田三太夫と白川伝八郎というのが西村まさ彦の側近役として登場、日銀総裁の名前を意識してるのだろうか。そういえば西村まさ彦は勘定奉行の役である


※追記
翌日(1/9)に2022を視聴
2023と同じく、中盤の1時間経過あたりで、最初の仕事。
2023と同じような感想である。ひとつは全体的な流れとしてはいいんだが、細かい部分ではダメな部分もあり、全体的に入り込めるようなものでなく、絶賛するような出来ではない。まあ今の時代、制作体制なら絶賛するようなものはできないと思うが。
上に東庵が悪になっていく場面や文代が死ぬ場面について書いたが、同じような指摘として、ここでも恩のある団子屋のおじさんおばさんに刃を向けるという場面、劇的でストーリーとしてはとても良いと思うが、一方見てみてもなんだか軽く過ぎ去ってしまうようで、どうにも軽い。
もうひとつ、音楽のことを書く。これも2023でも同じ印象だったが、そのことは上には書いていない。
まず仕置人の音楽はあまりいまの仕事人には似合わないのではなかろうか。暗く重苦しいからである。
また色々な時代の音楽が流れ楽しい反面、画面に集中できないという弊害もある