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遠山の金さん (高橋英樹)☆ [時代劇]

オリジナル1982年
今回放映
04/04(木) 13:30 - BS松竹東急|60分|15倍録
[新]遠山の金さん #1「新奉行登場!!顔のない人気作家!」[字]
04/15(月) 08:30 - BS松竹東急|60分|10倍録
遠山の金さん #2「大追跡!消えた大砲」[字][再]

松方版を見終えるタイミングでBS松竹でこれが始まったので、早速視聴
毎週放送かと勘違いし、第2話を録画できず。しかし再放送枠もあるはずと待ってみた。やっぱりあった、というわけで上のような放送時間となっている
第3話以降は通常放送である13.30のものを着々と録画している

ウィキによると全156話、第2シリーズもあり、そちらは全42話と大ボリューム
なのでこれは逐次視聴していき、見たら削除していくという風にしないとHDの容量が足りなくなってしまう
第1話を視聴した
第1話で新たに奉行就任して、各登場人物と新たに協力関係を築いていくという風にはなっておらず(サブタイトルは「新奉行登場」となっているが)、すでに登場人物と関係性はあるという作りであり、猫目伝蔵:(秋野太作)と捨六(小島三児)、この二人が金さんと反目するレギュラーで南町同心、が今回の事件の現場で金さんを見ると「またおめえか」と言っている
松方版よりも杉版に近い感じがする。これは杉版の次に作られた作品で制作年代が近いからでもあろう。画像の質なんかもそうだし、レギュラー陣の相関図なんかもそうだ
レギュラー陣では樹木希林が目につく。女やくざ親分。彼女以外はこれまで見てきた金さんの登場人物と被るキャラ(金さん=遠山を知ってる協力者、そのことを知らないで金さんを邪険にする同心など)だが、彼女はこれからどういう役目をするのかわからないが、これまでにあまりなかったような役。杉版の芸者が近い感じかもしれない
居酒屋「川常」の主人の常平(金田龍之介)は杉版で小金治がやっていた役どころ。金田は悪役が多い人だが百戦錬磨、ここでは金さんたちが貯まり場にしている店で人情味あふれる親父の役。遊び人金さんを叱ったりもするのだろう。娘のお光(萩原佐代子)も店で働いている
その店の常連で駕籠かきの虎さん(古代一平)、熊さん(北野清治)もレギュラー
宮尾すすむの早田 (さった) 彦十郎が北町与力で遠山=金さんを知っているうちの一人
それを知るもう一人が密偵で女。お竜(美雪花代)
そしてすでに紹介した猫目伝蔵:(秋野太作)と捨六(小島三児)というのがレギュラー陣となる
OPではレギュラー陣のクレジット。まず青い空に桜の花にタイトル、これは松方版でもそうだったし、金さん映像作品ではこうしたくなるのだろう、そして遠山が白洲へ入ってくる映像。この後から各人表記になり、その際はその人の映像になるが、それ以外は金さんの殺陣、そしてここに福本清三がやられ役として登場するのだが、なんと2回もやられている
EDでは非常に珍しく、おれはこれまでにそういうのを見た記憶はないが、まずスタッフクレジットでその後にキャストクレジット(OPで出たレギュラー陣はここではクレジットされない)という順

第1話 1982年4月8日 新奉行登場!!顔のない人気作家! 掛札昌裕 田中徳三
なべおさみ(金竜散人)、松橋登(木々亭鈴国)、賀田裕子(志津)、高田敏江(さと)、黒田福美(メ蝶)、沖田駿一、浜田雄史、芝本正、森源太郎、諏訪裕子、尾崎俊子、波多野博
人気戯作者木々亭鈴国の作品は兄弟子金竜散人の代筆によるもの、師匠一家との関係も絡んだ構図のストーリー
松方版を大分見飽きていたので、雰囲気が変わりグンと見やすくなった
白洲に罪人として縛られ引き出されるのが善玉の金竜散人というこれまでの金さんであまり見たという記憶のない演出となっている。もちろん遠山が事実を縷々述べて、悪人が罰せられるのだが
またこの回だけだと思うが、あまり遠山桜披露が証拠となっていないような感じであり、遠山桜披露した後に、他の証拠を出して吟味が続く
遠山の一件落着の後にエピローグあり
樹木希林のお千が木々亭鈴国という名前を聞いて「ききてい・・・、名前がいいなあ」と言っている

*
(「*」は追記の印、この後に日付を書くが省略されてる場合は「同日」)
第2話 1982年4月15日 大追跡! 消えた大砲 小川英、四十物光男 山下耕作
伊吹吾郎(須藤一郎太)、服部妙子(お雪)、御木本伸介(中条定信)、久富惟晴、出水憲司、五十嵐義弘、藤沢徹夫、小峰隆司、和田昌也、泉好太郎、春藤真澄、桂登志子
幕府転覆をはかる天誅党。そこで大砲作りをしている一郎太はかつて幕府の金座で金を盗み断絶となった須藤の甥であった。民衆から向けられる根拠のない噂に苦しめられていた
天誅党は御蔵奉行中条が党首、塾を開いている大村が実働部隊の頭、この二人は幕府転覆など考えておらず、ただ賂のための金を得るためにやっていたのだった
白洲ではこの回も善玉(といっても悪事に加担しているが)一郎太が首謀者として座らされている
さっそく常平が金さんをごく潰しと叱り、さらにそんなやつを野放しにしている奉行にまで文句を言っており、金さん=遠山にまったく気づいていないということがわかる演出
さらには捨てられた赤ん坊(一郎太お雪夫妻の子)を抱いてあやしての刃傷芝居をやっている
猫目が金さんを金次郎と呼んでいる。そう名乗ってるらしい

*
3ー4話
第3話 1982年4月22日 御意見無用! 五人の女スリ 掛札昌裕
三浦真弓(おなつ)、叶和貴子(おふく)、小林昭二(梅雪)、佐瀬陽一(巳之吉)、高橋ゆかり(おさよ)、田中綾(おふじ)、梅田まゆみ(おえん)、野口貴史、福本清三、中島茂樹、有島淳平、泉好太郎、東孝、武井三二、遠山金次郎
5人組の若い女の掏摸集団という派手な見栄えの視聴者が喜びそうな演出
白洲の場面の早い展開が良い
盗賊による押し込みの現場が抑えられていて、今更白洲での吟味に何の意味があるのかと疑問
そして、盗賊の頭が縛られておらず証人として呼ばれているという疑問
この二つの疑問と共に白洲開廷
俳句の宗匠梅雪の裏の顔が盗賊の首領
で、押し込み先の商家に出入りをして内情を探るという段取りだったのだが、盗賊に脅されて案内役を仕方なくやった という 言い訳、これで縛られていないという疑問が多少わかる
そしてその言い訳に遠山桜披露となり、あっという間に白洲が終わる。白洲が行われることへの疑問も手早く終わらせることでさほど退屈でなくなる
福本は役名なしクジレットであるが作中ではちゃんと役名あり。盗賊の一人。盗賊は首領含めて四人と少な目のため、その全員に役割もありセリフもある。

第4話 1982年4月29日 奇々怪々! 二度死んだ女 本田英郎 松尾昭典
永島暎子(おのぶ)、菅貫太郎(陣場多左衛門)、江幡高志(虎吉)、伊達三郎(遠州屋)、近藤宏(玄庵)、五味龍太郎(筧十郎太)、峰蘭太郎(北村進介)、木下通博、江原政一、前川恵美子
石川島寄場から特殊な薬で死んだようにして女を運び出し、その後それを治す薬で復活させ、女郎として売るという悪事。寄場役人陣場、筧、その配下の虎吉、女の売り買いは遠州屋、そしてその薬を飲ます役割は医師の玄庵、とこの五人が悪役で、玄庵だけは途中で殺される
密偵お竜活躍。途中で虎吉を殺してしまったかのような場面まである。白洲に出てきており、なんだ生きてたのか、と思った。その殺したかのような場面、必殺の秀の簪での殺しのように手際がよく、慣れていることが伺える。お竜は表の顔は鍼医者で、金さんが町で立ち寄る場所は「川常」とこのお竜のところ。早田との捜査会議はもっぱらお竜のところとなる。ウィキに「鍼を打って人を眠らせられるほどツボに精通」とあり、虎吉もそうされたのだろう
そうそう、音楽が平尾昌晃、そうわかったからだと思うが、BGMに必殺ぽさを感じる
また、金さんがその売られた女おのぶに話を聞くためにおのぶが売られた女郎屋に上がっていると、お竜が部屋に入ってきて存在をアピール。「浮気したら承知しないから」と言っている
3話のところにもそれらしいことを書いたが、今作を松方版と比べるとお約束が緩いということがいえそうだ。例えばこの回でいえば、松方版は遠山桜披露を効果的にするために、善玉悪役全員勢揃いさせておいて殺陣になるが、この回では善玉側おのぶは桜吹雪披露の場にいない。そういう約束に縛られていないから、多少自由に作れることになり、不自然さが少ないといえそう
またこの回以外にもあったと思うが、常平が金さんに遠山は名奉行と言われているがまだまだあ、あれは高いところから見下ろしてるだけだと言い、その後の場面でそれを裏付けるかのようにおのぶが庶民の暮らしのひどさを金さんに語り、金さんがそれに感じ入るという、ちょっと他の作品にはないような演出がある
福本清三、ノンクレジットで殺陣にいるようだ。しかも一回倒されたのに、再度登場しているように見える。まあ金さんは相手を殺陣で殺さないから復活しても問題ないのだけど

*0417
第5話 1982年5月6日 江戸の華! 一番纏で一件落着 山田隆之 田中徳三
伊吹剛、山本ゆか里、根上淳、高峰圭二
江戸でつけ火が横行
疑われたのは材木問屋上総屋(根上淳)の手代梅吉(伊吹剛)。手代はそこの娘お妙(山本ゆか里)と恋仲であった。捨て子だった梅吉を拾って育て上げた上総屋に大恩がある。そしてその実親の形見である金ピカの小判型の守り札をいつも首から下げていた。
つけ火の犯人もそれをしており、梅吉が疑われるも、それは梅吉に罪をなすりつけるためであった
犯人は上総屋であった

*0418
第6話 1982年5月13日 三年かかって帰った男! 小川英 石川孝人 山下耕作
川地民夫、湖条千秋、宮井えりな
南町奉行鳥居の名前が出てくる。鳥居によって出された裁きが誤審であったという内容
川地民夫演じる弥助がその誤った裁きを受け、島送りになり三年ぶりに戻ってきたというところから始まる
金さんらが弥助やその女房子と知り合い、弥助が家族の元に戻らない理由などを聞き真相を探りに動き始まる
その捜査自体は始まってはいる段階であるが、常平が弥助を店に雇ったということから、常平が(金さんがそう動いていることとは無関係に)弥助に事情を聞く。秘密は守る人間と信用して話してくれと言っている。で話を聞き、金さんにその事情については秘密のまま、真相を知るはずの証人探しの仕事を依頼するという展開でこれは珍しいパターン。またこうやることによって、金さんがそれを探って常平にそのことをあえて知らせ、それが常平から弥助に伝わり、弥助がその証人に会いにやってくる、ということを金さんのほうでも予想して先回り、という風に自然な展開に繋げておりうまく出来ている
お千親分には配下がふたりしかいないという設定であり、そのことは自身で嘆いたり、周りからはからかわれたりとこの回以前からしているが、その配下が出てくる初めての回
冒頭ではお千だってやくざなのに、往来での屋台商売をやっていて他のヤクザに因縁つけられている。そこに配下らしきが二人。その後セリフもある形で一人がお千と話しているという場面もある
弥助を気に入り常平とお千で取り合いになるというような展開である
福本清三ノンクレジット殺陣。倒されても立ち上がりということなのだろうけど四回倒されてるように見える
お竜: 美雪花代。この美雪花代については初めて名前を聞いたのだが、おれは幼いころこういう顔の女優をよく見た印象だなと思って見ている。、で、気になって色々考えていたのだが、そういや、中原何某という女優がこんな顔だったとなんとなく思い出し、思い出し・・・。
で、ようやく思い出したのが中原ひとみ。歯磨きだかの宣伝で家族一緒みたいなものをよく見た印象
なぜか押阪忍なんて名前も思い出す。なんでこの名前が浮かんだんだろうと思ったが、多分その家族一緒のCMで夫がこの押阪という風に勘違い。押坂と中原ひとみの夫の江原真二郎の顔が多少似てるといえなくもないかな。ここらは子供のころの記憶である
この顔は宝塚顔とでも言えるのかな、調べてみるとやっぱり美雪花代は宝塚出身である。多分他にも宝塚出身で似たような顔(おれが見た印象だが)の人は他にもいたと思う
その中原何某を思い出す過程で頭に浮かんだ名前が中原早苗。 偶然にびっくり、この人はこの回のメインゲスト川地とかつて夫婦だった

*0419
第7話 1982年5月20日 治した患者を殺す医者! 鴨井達比古 松尾昭典
南原宏治、荒木由美子、林健樹、川合伸旺
備中屋が亡くなる。薬の処方を受けていた。その医者の役が南原宏治、備中屋の番頭が川合伸旺、とここまで悪役。
備中屋の娘が荒木由美子でその死は薬によるものと考えている
福本清三ノンクレジット殺陣
金さんが自ら金次郎と名乗っている
殺陣に入る前の段階で金さんがお竜に段取りを頼むと言っている。段取りか。自分か桜吹雪披露する舞台を作っておいてくれってことだろう(皮肉)



俺たちの旅☆ [連ドラ]

オリジナル
「ユニオン映画製作で日本テレビ系日曜8時枠にて1975年10月5日から1976年10月10日まで毎週日曜20:00 - 20:54に放送された」
今回
テレ玉(毎週木曜日19時~)にて2023年4月6日から2024年3月21日まで放映

「昔」の「青春ドラマ」か。録画したけど改めてあまり見る気にならんな
まあ木下恵介アワーを段々見るのが楽しみになってきており、そのノリで見れるかなとも思ってるが(ちょっと趣が異なる作品ではあるが)
メイン3人が、中村雅俊、津坂まさあき、田中健。それに続いてのクレジットが金沢碧と上村香子の並記であり、この二人は連ドラ時代劇のメインゲストで印象深い役をよくやっておりそこらは楽しみである
カースケ(中村雅俊)、グズ六(津坂まさあき)、オメダ(田中健)

勝手におれは高校生が主人公かと思っており、それにしては中村が老けてるなあなどと思っていたのだが、大学生だった
ただ、前にも書いたと思うが、後年を知っている俳優の若いころを見る際に、そのイメージに引きずられがちであり、ここでの中村が本当に老けているのか、もう少し老けた中村のイメージに引きずられているのかわからんな、などとも思っていた。まあそれにしては老けてるのだが、大学生、しかも4年生のようであり、それなら納得。この時代の「バンカラ」とでもいうのかな、下駄をはいて、喧嘩上等、長髪というようなキャラである
さらにいえば、金沢碧と上村香子の時代劇イメージに引きずられてそれとの差異を見ようとしているのも同じようなものである
グズ六はカースケと同じ小学校で、カースケが二年生のときグズ六が六年生、グズ六の母親が教員でカースケのその二年生のとき担任だった。またそんな風に年齢差があるにも関わらず、おぼれているグズ六をカースケは助けたのだそうだ(が、カースケも泳げないので溺れていたというエピソードが付け加えられている)

第1話は3人が一緒に行動していくという関係性を繋ぐ経緯、といってもカースケとオメダは大学のバスケ部の同輩であるが
上村はグズ六の恋人で、金沢はそのバスケ部のマネージャー。そうそう金沢の着替え場面があり、おっぱい丸出しでボカシが入っていた。当時はボカシなしだったのかもしれない
他に出演者で目立ったところは八千草薫と岡田奈々がオメダの母親と妹役。北村和夫と津島恵子が紀子(上村香子)の両親役

音楽担当がトランザムというところも注目

*同日
第2話
グズ六の母親(南美江)登場
グズ六が母親と会いたくなくて外へ出てエロ本を見ている場面がある。これが、俺の見間違いだと思うが、尻を突き出した女性、ケツ穴全開のように見える。いや見間違いだと思うけどさ、一旦そう見えてしまうと、他の見え方にならないってことよくあるよね(*1)
八千草薫の過保護な母親。それはやり過ぎだろうという感じの過保護っぷりだが彼女の俳優イメージと相まってあまり変には見えず、自然だ

*0408
第3話
洋子の両親登場、瑳川哲朗と小林千登勢
就職が迫られるグズ六、就職に直面するカースケ、オメダ。カースケは目先のことしか考えておらず、今のところ無頓着だが。そして後者二人は三流大学と言っており、ここら辺は「ふぞろいの林檎たち」で取り上げられたテーマと共通する
音楽についてはウィキに「企画の岡田晋吉によると、最初の企画ではこのドラマは音楽と劇が融合したもので、その時々の若者たちの心理描写を従来ナレーションに任せるところを音楽と歌によって表現しようと試みたものと話している[1]。ユニオン映画の担当者も、このような構成になったことについて「若者と音楽が切っても切れない関係にある世相を反映した結果のこと」と話している」とあり、そこら辺がこの回ではよくわかる
キャストクレジットなどの文字が白なのだが、後ろの映像との関係で非常に読みにくいところがある。さらには本編冒頭にあるサブタイトル、そしてエンディングでも詩のようなその回のまとめ的な言葉が出てくるのだがそれも白。この回ではクレジットのいくつかの箇所以外に、サブタイトルやエンディングのところも読みにくかった。なんでこういうのを気にしないのだろうと思う。確か新・必殺仕置人のエンディングでもあった

*0409
第4-5話

カースケの田舎の旧友玉三郎(石橋正次)登場。吉祥寺、サンロードのアーケードが出てくる。これ以前の回で井の頭線が何度も出てきており、そこら辺が舞台なのだろう
ラストシーン、りんごを上に放り投げるシーンがある。前回、「ふぞろいの林檎たち」に触れたタイミングなので驚いた
穂積隆信、これより前の回にもクレジットがあったが、この回でどの役か気付く。グズ六の新たに入った会社の上司

藤原釜足がゲストでちょっとだけ。カースケのバイト先の労働者
洋子を巡るストーリー。カースケが洋子を殴ったという前回のエピソードを引きずり、その仲を取り持とうとするオメダ、だがオメダも洋子を思っていたのだった。で、結果洋子とカースケは距離が近づき、一方オメダはふられる

*同日
第6-7話

グズ六が同僚の女の子からのアタックで公園でボートデート、この公園という舞台設定はこれまでにも出ていたと思うが、多分井の頭公園(これまでの回で井の頭公園駅も出ていたはず)
この同僚の女の子が「池に落ちて」、「グズ六の家へ」、「着替えを買いに出るグズ六」、「紀子とグズ六が服屋で鉢合わせ、グズ六がが紀子に服を買ってやる」、「その服を着て紀子がグズ六の部屋を訪問、下着姿のグズ六の会社の同僚と鉢合わせ」という比較的ありがちなコメディ展開が冒頭
その後は紀子への夜這い作戦
大五郎(名古屋章)登場、飯屋「いろは」の主人で、またアパート(たちばな荘)の大家、空き部屋をカースケらが借りに来る。娘の奈美(水沢有美)が家の実験を握っており、大五郎は委縮している
水沢有美はデビューのころの三田寛子をさらに幼くした感じ
夜這い作戦失敗のため三人は追い出される。
ここらで謎なのがなぜグズ六は他の二人の面倒を見なければならないのか、というあたりで、その答えとして、こういう事態になった後、紀子から、他の二人がいなければ母を説得すると言われ、グズ六だけ元の部屋に戻っている、が、友情ということなのだろう、グズ六は三人の生活を望んで二人の元で戻っていく。ここらはEDテーマのところでやられる
EDではクレジットは流れず、そしてバックの映像はそれぞれの回の本編であり、そこはセリフはなく、これこそ「その時々の若者たちの心理描写を従来ナレーションに任せるところを音楽と歌によって表現しようと試みた」部分の顕著なところであろう
そのため、明確な説明もなく、次の回では、すんなり三人で生活しているのでポカーンとしてしまう
まだそこまでの友情はないと思うがなあ
また、カースケ、主人公であり、一番思い入れをすべき人物であるが、この時代の青春ドラマヒーロー、現代ではまったく受け入れられないだろう、暴力的でガサツで、人の心を滅茶苦茶にしても反省なし
EDについて
今作品はこれから上げる他のシリーズとは単純に比べるわけにはいかないと思うが、例えば鬼平白鸚版は確かEDで音楽が流れスタッフクレジットがあった。で、その後ろの映像は、静止画像の時もあるし、動いている映像のときもあったが、動いているときもそこでストーリーを展開させるというようなことはなく、ただ葉っぱが風に揺れているとかそんな感じだったか。鬼平らがただ歩くみたいあn映像もあったように思う
先日視聴した岡っ引どぶ、これのEDは音楽とクレジット、で後ろの映像は本編の続き、大抵田中邦衛と樹木希林がじゃれ合ってるようなもので、そこでストーリーの進行はなく、その前にストーリーは終えて、最後にちょっとこの二人のコメディシーンがあり、その継続でのじゃれ合い
今シリーズの場合はちょっとだけストーリーの進行を助ける、結末をつけるという場面もこのEDに入っており、そこらは当時の普通のドラマのED(EDで毎度同じ映像が使われるパターンでなくて、も本編が継続しているパターン)とは異なる。で、そこで視聴者の目をそらせるわけにはいかないから、クレジットがここでは流れないのだろう


この回はもりだくさん
多分今後もメイン格で登場すると思われる森川正太の東大を目指す浪人生が登場、たちばな荘住人。ウィキを見ると、彼にもあだ名ワカメがつけられるようであるが、まだこの回ではそうは呼ばれてはおらず、ただ初めての出会いを「よれよれのワカメみたいな寝巻着たやつ」と称されれている
今シリーズは次回予告があるが、前回にあったこの回の紹介で「中村雅俊のふれあいに乗せて送る」とあり、そして今回を見ると、サブタイトル「人はみなひとりでは生きてゆけないのです」。期待が高まる。終盤に弾き語りでカースケが歌う場面あり、冒頭をちょろっと歌って中断してしまうが、もちろんこれだけで終わるわけもなく、最後はEDテーマとして通してふれあいが流れる
EDテーマはこれまでの回は違う曲
ワカメのエピソード。ワカメは浪人3年生(としておく、「東大目指して3年もがんばってるんだけどねえ」とされている。「3年もがんばる」というのをどこから数えているのか、3年目なのか丸3年やって4年目なのかがわからんので)。
ワカメに会いに来る田舎の高校の同級生、しかしワカメは会ってやろうとしない。でも最終的には会う、すると、その娘はワカメでなく、滝田くんの居場所を知ってるかと思って会いに来たとのこと。そんなために、東京まで会いにきて、そして外で待つなんてことするかね。で、その滝田くん、ワカメの予備校の同級生、ってことは滝田くんも同じ浪人暮らしということになり、そのわりにワカメほど悲壮感もやつれた感じもなく、まだ浪人1年目という感じ
冒頭では3人がナンパに挑戦する場面、グズ六が声を掛けた女、友達が二人いるとのことで、カースケ、オメガも誘い6人でデートとなりそうになるも、その女の友達が紀子であったというコメディ

*同日
第8話
いろはへ紀子、6話で出てきたグズ六を誘った同僚の和子が、グズ六を訪ねてくる。奈美もグズ六に惚れているので三人が鉢合わせ
ちり紙交換のバイトをするカースケ、オメダ。引き取った雑誌から金が出てきた。返しに行っての一騒動、この場面で出てきた28万円を返しに行って、50万あるはずだ、くすねたのだろうと言われる場面、「返しに来たのだから、そんなことしてるはずない」「返しに来なくたってわかりはしないのだから」というようなセリフがあってもいい。というか、登場人物として当たり前の反応としてのセリフがないと、どうも不自然
その金はバイト仲間のテツオがくすねており、そこには家の事情が絡んでくる。そのテツオの母親を演じるのが野村昭子
カースケらがそのテツオの母親がやっている食堂へ行った場面、なにも事情をカースケ側から話してないのに、テツオが金をくれた経緯を話し始めるのも不自然

*同日
第9話
恵子(多岐川裕美)登場、オメダとデートする
グズ六は紀子のお見合いの日、意を決して紀子の家に乗り込み結婚の申し込みをする
紀子と母親(津島恵子)、ちょっと顔が似ており親娘という役がピッタリ

*0409
第10話
オメダの父親騒動
玉三郎やワカメが回を置いての再登場、準レギュラー格であろう
あと八千草薫が演じるオメガの母親も久々に登場、こちらはメインレギュラー格かと思いきや、ずいぶん久しぶり、第1話以来だったか、その後少しくらいは出ていたか
このオメダの実家、第1話でも登場はしてはいて、それらしくは描かれていたが、何の商売なのかイマイチわからない。芸者などが出入りする粋筋の家業、芸者の置屋みたいなものかと思われるのだが(ウィキで確認してみた、「料亭「なかたに」の女将」とのこと)。
その父親の役は岡田英次。オメダが雑誌で父親ではないかと思われる写真を見つけ、カースケがそれとなくオメダの実家へ行って探ろうとするという内容で、最終的にはそれが父親だとわかる

*同日
11-12話
11
浜美枝がゲスト。カースケが惚れる絵描き秋子。隅田川(次回予告でこの地名が出ている)の畔で出会う。謎の女性という雰囲気で登場し、突如姿を消す。オメダ、グズ六が探し当ててみると、大きな家の家庭持ち
一方で玉三郎についても多く描かれる。隅田川(カースケが秋子に会う前の場面が玉三郎とカースケの場面)で船の仕事に就き、恋人もできて・・・
ラストでは花やしきが出てくるので、そこら辺が舞台となる回
前回でも玉三郎については濃い目に、ワカメについては端役での登場。今のところ、玉三郎のほうが目立つ描かれ方
ワカメのほうがレギュラー三人の仲間に入っていくのかと思っていたのだが。ワカメを演じる森川正太という人については子供のころよく見ていたはずで名前も顔もよく知っているが、でも何に出ていたかというとさほど知らない。ただ青春ドラマの常連というイメージが強く、まあ顔はそういうところで主役を取るような顔ではないが、飄々としたむさい浪人生みたいな役がその青春ドラマ常連の際のイメージなので、今回の役はそのイメージ通り
EDについてだが、このシリーズは三人の男の青春特有の友情ということで、その三人がイチャイチャしながら歩くみたいなのが、毎回EDであるイメージなのだが、この回では玉三郎がそこに入っている。玉三郎初登場の4話、④再登場の10話でもEDのイチャイチャに玉三郎が入っている(10話のEDについては最初のほうだけだが、他の二回ではED全編に玉三郎が入っている)。こんなところからも玉三郎が重要な役として扱われていることが見て取れる

12
カースケの妹みゆき登場
ワカメが三人とともに宴会という場面があり、存在感が出てくる
カースケの田舎は那珂湊

*0411
13話
桃井かおり登場。役名もかおり
絵描きの役、11話と一緒だが、こちらもちょっと違うタイプのミステリアスな女、素性なんてどうでもいいじゃんとオメダに同棲を迫る
桃井かおりは彼女の当時の女優イメージそのままのような役
そして終盤、男の友情か女をとるかみたいな展開となり、とてもここらはつまらないのだが、荷物を取りに来たオメダはかおりの元に戻るも、カースケがくれたセーターからメモ、「戻ってくれ、おれは寂しい」。でオメダは香りの元を去る
この二人にとくに劇的ななにが起こるわけでもない、まあここらは一時間ドラマの限界とか思うが
で、この数回は誰かひとりゲストが登場して三人の間に波紋が起き、そしてそれを乗り越えていくみたいな展開に終始しており、急速につまらなくなってきた。早くもネタ切れ感がある
EDで井之頭公園の小ステージらしきところが映る。今もあるのかな

*同日
14話
前回にあった次回予告で玉三郎がヤクザの世界から足を洗おうとするも掟が厳しい云々とあり、そして今回始まると、サブタイトルが「馬鹿がひとりで死んだのです」。というわけで玉三郎が死んでしまうという回、そこら辺の経緯はあまり描かれない、兄貴分に借りを返すべきだろと言われてる場面が最初にあり、まあヤクザの抗争の鉄砲玉とされたというようなことなのだろう。描かれるのは玉三郎がそれを隠して仲間たちと楽しく宴の準備をし、そして料理を振る舞う場面
カースケの「ひとはみな一人では生きてゆけないものだから」とセルフパロディのセリフがある
11話であった玉三郎の仕事は水上バスだった
玉三郎がワカメと呼んでいる。おれはウィキにそうあったから、そのように書いてきたが、彼がそう呼ばれるのはこれが最初だったと思う。そしてこの回では玉三郎だけがそう呼んでいる
玉三郎とワカメってこれまで会ったことあったっけ
この回から登場するのはたちばな荘に越してくる夫婦。演じるのは河原崎建三と三浦真弓、見ていて後者はわからなかった。ウィキにはこの回のみのゲストような記述だが、たちばな荘住人となると、準レギュラーにしないと不自然であるが
和子と順子、グズ六の同僚、が共同戦線を張ることをグズ六に宣言。この二人はグズ六に好意を持っており、すでに和子は6話で印象に残るエピソードがあるが、和子と順子は社内でいつも一緒に登場しており、両者がグズ六に好意を持ってるらしいこともこれまでに描かれている

*0411
15-17話
15話
花沢徳衛がメインゲスト。ガラスの商品を作る職人の田所役
田所のもとにカースケがバイトで配属。仕事は見て覚えろタイプなのだがそこが大袈裟すぎて・・・。配属されていきなりなにも教えず仕事をやらせる。こういうのは困ったもので、これほどではないにしろ、割と最近まであった風潮なのではないのかなあ、おれが就職したころもずいぶん理不尽な思いをした。仕事なんだから一番効率よく仕事が進むようにすべきではないかと。
まあ深読みすれば田所は時代に乗り遅れた職人で、結局工場はオートメーション化されクビになるという展開であり、その自分の最後を悟っていてひねくれているのかもしれないが
冴えない作品。演じている俳優が悪いということではないと思うが、テーマはわかるが描き方が足りない。最後の感動的場面なんかはやりたいことはわかるけど、という感じになってしまう。また細かいところで登場人物の言動が一々引っかかる。「不自然」ということだ。そのときそういうことはやらないだろう、とか、なっぜそこでそういうことを言うのか、とかだ

16話
たちばな荘住人、金貸しの女桜井時江(結城美栄子)。その時江の勤め先佐山産業にグズ六の大学時代の親友、住吉正博の市川吉男(その会社の社長のところに婿入りし佐山吉男)がいた。
EDで「サンテ・オレ」が映る。懐かしい思い、だが、自分の家の近所にあったような気もするし、それはまた違う店だったような気もするし。おれが子供のころはハンバーガーチェーンがいくつも競い合っていてのだ。調べてみると吉祥寺店というのもあったとのこと。またネットで調べると「サンテオレ」と中黒がないが、ここで映る店舗の看板には中黒がある
ワカメの呼び名だが、カースケがタイゾウと呼んでいる

17話
メインゲストにふたり
久原千吉
演 - 下條正巳
吉祥寺駅付近でおでん屋台を営む男性。カースケたちと懇意になる。
安西かずみ
演 - 宇津宮雅代
「NBSラジオ」の人気パーソナリティ。自分の番組内で「上海帰りのリル」を流す。
「上海帰りのリル」というレコードがキーになる。
千吉とかずみは生き別れ(千吉が出版業で借金を抱え蒸発)の父娘、その二人の葛藤
井の頭公園駅が父娘の再会の待ち合わせ場所(結局父は現れないという結末)。井の頭公園駅はこの回だけでなくよく出てきており、ここでは千吉の家が近くにあるという設定。そしてたちばな荘も多分この辺という設定で遊び場が吉祥寺ということなのだろう
「およげ!たいやきくん」がかかる場面がある
カースケのガサツさがなかなかのもので、それに比して青春ドラマ特有の繊細さみたいなものを作品としては描いており、カースケに繊細さなんてないだろうと思えてしまうのが今作の失敗要因かと思える。この時代特有ともいえる無軌道な若者、おおらかなリーダー格の青年なんかと大げさにし過ぎているような気がする
宇津宮雅代、おしゃれなファッションに身を包んだ業界人というような役で、大岡越前のときとはまったく異なるところが面白い

*同日
18話
グズ六、紀子結婚へという回
一回限りの人物が登場しての一回限りのエピソードというのとは違ってこういう回は多少安心感を持って見れる回。この回では梅津栄が出ていたようだが、ウィキによると結婚式の牧師
この回は結婚を認めさせるために紀子が妊娠と嘘をつき、それがグズ六の教育に厳しい母親の逆鱗に触れ、という風にこんがらがっていくのをカースケらの説得により、という展開で、結婚式はEDテーマの中に押し込まれられており、よって梅津の場面も気付かなかった
そしてグズ六の父親が登場。見ている際には気付かなかったが中村伸郎か。出てきてしばらくは一言も発しないという物静か、それは生涯たった一度の浮気を女房が許していないためと後からわかるが、なキャラであるが、女房に対して初めてする命令、紀子の母親に謝るため東京へ行ってきなさい(紀子の妊娠の件で紀子を恥知らずと罵り先方と諍い)、を物静かに発する
カースケのガサツさということを前に書いたが、それに類することで、ストーリーの結末に大人が頑迷なことを言い、それをカースケらが若者特有の熱さで言い返し、大人を説得するというパターンがあり、それはこの回もそうなのだが、カースケのキャラのうざさから、そこをまともにあまり聞く気になれないというのがある
妊娠の件は、紀子の父親が最初から嘘だとわかっていた(そうとわかりながら女房に結婚を認めてやろうと説得したと言っている)と言っているが、紀子の母親は、グズ六の母親にそのことを持ち出しているのは矛盾である

*同日
19話
グズ六、紀子の新婚旅行の回
そして意外なことに穂積隆信大フィーチャー回となっていて、EDも穂積と中村雅俊二人が海辺で戯れるという、穂積のほうは「青春」という言葉とは距離のある俳優であるが、そんなシーンとなっている
ゲストとして穂積演じる谷部長の小学校時の同級生役で下川辰平、谷部長の妻役で真屋順子。前者は下川にしては珍しい嫌な奴の役。彼は当時級長で谷は「ドジ」というあだ名でいじめられていたらしく、その関係性をこの年齢になっても持ち込んでいじりまくっている
真屋順子のほうはほとんどセリフがなく出番も少ないのだが印象に強く残るような演出がなされている。谷が友達に騙され家が取られてしまい、夫婦の間が破綻しそうで、妻の方が実家に帰ってしまったという設定
ストーリーとしてはグズ六、紀子の新婚旅行がなぜか九州から熱海に変更され、その熱海の旅館にはバイトしているカースケとオメダ、さらにそのホテルへグズ六の勤める「世界教育販売」の社員旅行一行が訪れるも、なぜか予約が取れておらず、部屋が一つしか開いていない。そしてここからは荒唐無稽だが、グズ六、紀子の部屋を紀子と社員旅行の女性(例の和子と順子)の部屋、空いていた一部屋が社員旅行の男部屋となり、そこへグズ六は移動させられていまう
こういうあり得なさがつまらないんだよなあ、などと思っていたが、この回はとにかく笑いの演出が連続して出てきて、ここまで笑いに振ってくれると見やすくなりノることもできてくる
下川演じる滝沢は愛人連れ、それに対抗させようとカースケらは紀子を谷の愛人に仕立てるという場面があり、これもお笑い場面ではあるが、そのやり方自体が今の時代だとアウトであろう愛人に仕立てるということもそうだが、その連れてる女の美しさを男の見栄のバロメーターとしているところなんぞはアウトもアウト
梅津栄、結婚式での神父役ということで前回のところを見直したら、出てるといやあ出てるのかもしれないが、遠目に一瞬、もちろん誰が演じているかの判別は絶対不能、神父が映ってる結婚式の場面はあった。なので、この回にはもうちょっとありそうだとは思っていたのだが、その通りで、一応式が終了したという場面からこの回は始まるが、回想場面として、式の様子があり、そこでようやく梅津の顔も映り、セリフもあった

*同日
20話
冒頭は新婚グズ六家。住居は紀子が貸しに出してる部屋、つまりこのドラマの序盤でグズ六が住んでいた部屋である。
グズ六がいなくなったことから、なんとなく残った二人もギクシャク。カースケはバイト先で初老の作業員(大宮敏充)を怪我させてしまう。そして酒を飲んで後、部屋にきた洋子を抱こうとして、洋子やそこへ部屋へ戻ってきたオメダとの関係もギクシャク。カースケは部屋を出ることにして田舎へ帰り妹との再会
この回の終盤はいいように思う。妹の兄の生き方への評価(「俺の生き方はいい加減だと思うか」に「そう思ってたけど今わかってきた、お兄ちゃんなりにその日その日を精一杯生きてきたってことが」)、ワカメ、ここまで三人の部屋へ押しかけては飯を食ったりしていはいたが、作品上ではそこまで親密になったような描かれ方はしていなかったが、そのワカメが三人に強く影響を受け、東大に受かることよりも楽しく生きるという価値観があったことを涙ながらに語り、三人がまた元のようになることを切望(ここの森川正太うまい、セリフの最後には熱が入り過ぎて脇にあったストーブを手でたたいて「アチッ」とコメディで締める)、そして最後にはカースケの自分の生き方に対するセリフ(「俺なりの生き方しかできない、今日一日を精一杯生きる、将来の夢も人生の目標もなにもない、明日死んでも後悔しないように、その日その日を精一杯生きる、そんな生き方しかできないんだ」)があり、このセリフでようやくカースケがやってることが理解できたというか、ここまで無頼を気取った生き方、だがただおちゃらけて生きてるわけでもなく、急に説教染みたセリフを言ったりし、そこに筋の通った生き方への説明もないので、どういう人物なのか何がしたいのか、どう生きたいのかが見えにくかったのだ
大宮敏充が凄まじい存在感。初めて見る人で初めて聞く名前だが、ウィキによると大宮デン助というコメディアン、これなら名前だけは知っている

*0413
21-22話
21
グズ六が持って来た就職試験の情報でオメダが受けに行くとそこは父親の会社だった
またこの回では洋子に義姉(父が洋子の母親と出会う前に他の女との間に生まれた)がいることが判明
22
真弓(岡田奈々)フィーチャー
キャストクレジットについて
ここまででも薄々感じていたのだが、メイン三人(順に一人ずつ)がクレジットされた後の部分があまり一定でないようで、それは他の作品と比べると比較的異例。通常、レギュラー、準レギュラーのクレジット位置は固定(該当回に出演しているしていないという違いはあるが)
ただ薄々感じていただけで、ちゃんとは見ていなかったのでなんともいえない(※)のであるが、この回では目立つところで気付いたので記述
((※)ここでざっと確認したが、例えば以下のキャストはクレジット順が一定していたなかった、岡田英次(トメにきたり中トメにきたり)、名古屋章(トメ、中トメ)、石橋正次(トメ、メイン3人の次))
岡田奈々がフィーチャーされる回だからか、メイン三人の後に、まず津島恵子(※)が単独、そして岡田が単独となっている。普段岡田は金沢碧、上村香子より後
なお次回は予告によればワカメフィーチャー回、そしてクレジットで森川正太がメイン3人の次に来ており、今回の岡田と同じ意味あいのようだ
(※)ここで比較的固定となってるクレジットについて書いておく
第1話のところにメイン3人にに続いてのクレジットが金沢碧と上村香子の並記と書いたが、この回の津島は中盤あたり、中トメといえそうな、端役が前にも後ろにもあるような位置で、津島と北村和夫がそれぞれ単独表記されてる。トメは八千草薫
第2話も津島は同じような位置(この回は北村が出演していないが)。が、第3話で津島がメイン3人の次に単独クレジットされ、その次が金沢碧と上村香子の並記となる
これは「一定でない」例を出しているのではなく、これ以降の回で津島は出ている回は常にこの位置となっており、シリーズ序盤での修正といったところだろう
金沢碧と上村香子についてであるが、途中の回から並記だったのがそれぞれ単独表記(金沢上村の順)になったものの、時折並記になったりしており、これは出演者数によるのかもしれない。そして19話ではそれぞれ単独表記で上村金沢の順という変則パターンがあった。19話はグズ六新婚旅行の回で、上村の出番が多いからか。18話はグズ六紀子結婚へ、という回ではあるが、この回は金沢上村並記のパターンだ

*同日
23話
ワカメ合格発表騒動、合格発表で自分の名前を見間違え合格と勘違いするが実際は不合格
カースケ、グズ六、大五郎がワカメと呼ぶようになっている。
序盤、どうせ落ちてるよと諦めモードのワカメが大五郎に対して「東大3回落っこちた婿」と婿入りをせがんでいる。今回も入れて3回受験をしたということは二浪しているということで、彼は20歳の年であることがわかる
時江(結城美栄子)が16話以来の登場、井之頭公園駅の構内の新聞雑誌などを売ってる小売店で働いている
滝田が7話以来の登場なのだが、どうも俳優が異なっているようだ、ウィキには「演 - 武岡淳一」とあるが、7話のほうにはその名前がなく、またかなり異なった顔つき、喋り方である(*2)
この回では比較的重要な役、彼は合格、ワカメは不合格だが、自分には友達ができたと滝田に語り、そこで意地の張り合いみたくなる。滝田は自分を慰めてるだけだと言い、ワカメは自分が死ぬと言えばすぐ駆けつける友達がいると言い張り、しかし誰もやって来なくて本当に自殺未遂を起こしてしまい、病院に運ばれ、その病院に駆けつけたカースケらは二日間病院で待機してやり、それを見て滝田は思いを変えていく

*同日
24話
村岡
演 - 森次晃嗣
カースケの出身高である水戸第一高校のバスケットボール部OB。実業団リーグでも名選手だったことから、カースケが憧れを抱く人物。カースケがバイトに行った際、東西運輸の担当上司として再会する。
神保
演 - 河原崎長一郎
東西運輸と契約しているトラック運転手。カースケのようなバイトにも優しく接してくれるが、無理な勤務状況が重なり事故を起こしてしまう

*同日
25-26話
25
大学卒業を控え二人の就職が決まるも、卒業前の社内研修での出社で早速カースケは退職してしまう。そしてこの回の終盤は卒業式
卒業式では学長らしき人の挨拶で、この年の卒業生は53年54年生まれと言っており、彼らが22歳での卒業式となると76年3月となる計算で、放送日程を見ると、この回が放映されたのは「76年3月28日」
洋子の街頭インタビューの仕事の場面で新宿西口が映るのだが、そこでシチズンのデジタル時計(*3)がまず映し出される
この時計はおれの幼いころの新宿(親戚の家へ行くのに新宿経由、それも新宿から西武新宿へ歩いて行ったので、あの辺はよく歩いたものだ、ただ新宿と西武新宿を歩くとしたら西口を通りそう(京王線の新宿、これは小田急線とともに西口側にある)なものだが、おれの記憶に強くあるのは東口から見るその時計なのだけど。と思ったがさらに思い出してみると、その時計は西口のビルの上にあったはずで、その東側を電車が走っており、電車の窓からその時計を眺めていたという記憶がよみがえってきた)の象徴のようなもの、いつ頃まであっただろう、二十歳のころ新宿でバイトしていて、そのころもあったように思う。
シオンの「クロージング・タイム」の中の一節「街角のデジタル時計は祝福の時 描かない」はこの時計のことだと思ってる
十勝花子がクレジットされており、どこに出ていたのかなと思ったが、ウィキによると芸者の役。オメダの実家である料亭「なかたに」の場面では最初のほうの回でも芸者が出入りしており、同じ人が演じているのかなと思ったのだが違うようだ(第2、3話に芸者・そめか(演 - 北島マヤ)というのが出ていたようだ

26話
植木等がメインゲスト
彼のこれまでやってきた役の焼き直しのような、であるからある意味コントの登場人物のような役を、ワンマンショー的にやっており、これは今シリーズではこれまでなかったような演出。まあ桃井かおりがそのイメージ通りの役でありワンマンショー的といえなくないが、やはりそれとはちょっと違っている感じ
そしてカースケはその植木演じる植村、港湾労働者で労務者をまとめるような役割の男、の好きなように生きるというその男の生き方に心酔する
正直言って今シリーズは駄作だと思うが、その象徴的な回のように思える
カースケのうざさ、無神経さがこの回の全編で爆発している
カースケの部屋までやってきた植村は酒を飲んで翌朝オメダの財布を盗んでいったようだ、となるも、カースケはあの人を疑うなと怒る
植村は労務者の上前をはねているという疑惑が労務者の間で広がるも、カースケは植村はそんな人じゃないと庇う
好きなように生きた人物の顛末をカースケが思い知るというような内容で、それは悪くないと思うのだけど、その過程の描き方、また最後も、植村が労務者たちに謝りに行くと言うと、カースケも連座し一緒に土下座、そして皆に殴られのされて、でも植村はそれで贖罪、新たな旅立ちみたいな終わり方なのも不満
この時代ということを考えてもこんな作品で共感を得られたのだろうか。主人公カースケは今でいうフリーター、そしてその生き方を背景に若者らしい正論で大人たち世間に立ち向かい、勝ったり負けたりというような作品なのだと思うが、彼をアウトローに振ってるわけではなく、正論で立ち向かうという部分で世間の共感を得ようとする作品だと思う。それなのにこの回のメインゲストはなかなかに共感を得られないような人物でカースケの言動もまったく共感できないように思う
ワカメが25話で「浪人を4年するとくたびれちゃってね」、そして26話で「浪人4年生」と言っており、これはおれが23話でした考察(この春で浪人3年生となるはず)と矛盾している

*0414
27話
奈美お見合い騒動の回
山本紀彦がお見合いの相手を演じる
奈美は24歳で、多少行き遅れの雰囲気、当時だとそうなのかな
紀子、グズ六との結婚後は、ただグズ六にメロメロの新妻というキャラで役としては一丁上がりという感じだったが、この回では久々に活躍。学生時代はおっちょこちょいからチョコちゃんというあだ名だったという告白、そのおっちょこちょいぶりを発揮する回
奈美はお見合い相手を気に入る。双方がケチでお金儲けへの妄想を互いにしている
その様子を見て、紀子、カースケが余計なおせっかいで見合いを潰す
ここらあたりは、この見合い二人については多少大袈裟に描かれてるとして、双方の経済状況が気になるなんてのは当たり前で、潰すほうがよっぽどひどく、潰したカースケは得意げでこの辺りは毎度言うが見てられない
ただこの作品は当時ヒット、社会に受け入れられていたわけで、当時と今の常識が大きく変わったのだと思う
上村香子、先日木下恵介アワー「思い橋」を見たばかりでそこでも書いたが、どうも現代劇、そしてレギュラーとなると魅力が減退するようで、時代劇一回きりのゲストだと魅力あるのに残念である。レギュラーだと見飽きちゃうのか、マンネリ演技か、キャラ自体があまり魅力あるものでないということもある
ちょっとだけ見るのと長く見るのとで印象が変わるのは、奈美(水沢有美)もそうで、ここまでは目立つ場面はさほどなく、そしてそういう役なのだろうと思っていたので、ここにきてフィーチャーされるとは意外。そしてじっくり見るとここまで見てきたのとは多少印象が変わる。

*同日
28-29話
この二回はグズ六が出ていない。28話の序盤で紀子のセリフで出張へ行っていて不在とされている
そのせいもあり、カースケ、オメダ、そしていろはの親子、ワカメの五人という場面が増えている
28
大五郎が入院。その病院でオメダが高校時代の憧れの女性と再会
29
森口平一郎
演 - 加藤嘉
カースケのバイト先の牛乳工場で警備員として勤務する初老の男性。カースケを通じてオメダから住宅購入を勧められる。
森口の妻
演 - 赤木春恵
ゲスト二人出番は少な目だが、ビッグネームだけに印象に残る
オメダは会社で成績が上がらない。誇大広告の不動産営業で悩んで一旦担当者を変えられてしまうという場面があり、しかし、再度同じ物件を売るという展開なのはまどろっこしい
売りつける相手が上記森口、結局悩んだ末、そのことを告白するも、森口はそんなことはわかって買ったと言い出し、それでもまあまあ良心的な値段だとされる。こういう結末だと、オメダの悩んだ誇大広告の件がぶれる
カースケとオメダの価値観のずれみたいなものがテーマになってくる

*同日
30話
前回の次回予告で「ゲストに清純スター檀ふみを迎えて」と檀ふみが紹介されている(※)
洋子にデートをすっぽかされたカースケ。東大を諦めて自分の田舎(身延)から野菜の直販をやると言って、田舎へ帰ろうとするワカメに同行して旅をすることになる
23話でのワカメの合格発表騒動で、実家に受かったと報告してしまっているが、それをワカメの両親は、嬉しくなって近所に触れ回ってしまい、後でそれが間違いだったということの報告を受けても近所に言っていないという状況
今作はレギュラー陣の関係性が日々進行していくということはあるものの、ある回のエピソードを引き継ぐということがあまりなく、前にも書いたがゲストが登場してきてレギュラー陣の誰かに波紋を投げかけ、だが、そのまま消え去っていくみたいな一話完結的エピソードも多く、言い換えれば少しだけ直せば回を入れ替えてもわからないような作りになっている。そのためこういう演出は連続ドラマならではの醍醐味といえる
檀ふみの役はワカメのいとこ玲子。多分ワカメと同年齢、東大に受かったけれど、そこは止めて短大に行ったとある。東大に入学したけど辞めたのか、受かったが入学はせず、短大に行ったのかは不明。そしてこの回での状況は新婚旅行から一人で帰ってきたとのことで、そこを詳しく聞くと、相手のうがいの音が嫌だから帰ってきちゃったとのこと
まあ、わがまま女ということなのだろう、そしてワカメは玲子に頭を下げなければならなくなり(野菜の直販のために農協の理事長である玲子の父親に頼まなくてはならずそれを玲子に頼もうとする)
玲子がそれを冷ややかに断るとカースケが爆発。うざさ全開
もう毎度書いてるような気もするが、こういう際に若さゆえの正論で、また相手が相当に間違ってるという状況でなら受け入れられるが、玲子のほうも普通に正論だし、カースケのほうがうざい論理なのだ
カースケの、いやカースケだけでないかもしれないが、人との距離感、干渉がすぎるように見えてしまうのは現代目線だろう
それについては、この回での洋子がカースケとのデートをすっぽかした件。それをオメダはなんとかしようとするのだが、洋子のほうは仕事の関係だったし、行けないかもしれないとは言ってあったとのことで、もうそれなら放っておいてやれよと思うが、この干渉が過ぎる感じがこの時代なのだろう。この回の最後のところでは洋子が仕事のほうを調整して、カースケらが東京に戻ってくるのを出迎える。ちなみにその場面、多分新宿、西口の外からも見える地下、今もあるのかな、ここも幼少時の思い出の地、つまり新宿と西武新宿の間を歩く際に使った場所だ
結末は悪くない。玲子が帰りの電車を待つカースケに手紙、その内容をおれは、あなたの忠告に目が覚めました、自分のみを振り返ってみます的な玲子の反省みたいな内容を想像したのだが、「あんたなんか大嫌い」である(ここで彼女は「大嫌い」とあだ名されるようだ)
ワカメの両親を演じるのは谷村昌彦と風見章子。
グズ六今回も登場なし
予告によると次回も玲子は登場、ウィキによると次々回まで出るようだ
(※)(31話を見終えてから、このメモブログに記す際、正確にしようとして、再度この回のことを紹介している次回予告を見ていて変なことに気付く、29話の本編後の30話次回予告で使われているいくつかの映像が32話のものなのだ、身延の部分がまだ撮影できていなかったのかしら、と思える。また、本編のこの場面の映像だということはわかるが本編を見ても使われていない映像(30話のEDにあるカースケ洋子、オメダワカメのボート場面があるが、その場面であろうが、30話で使われていないカースケ洋子の遠目からのボート映像がその次回予告にある)


*同日
31話
玲子フィーチャー二回目
玲子がカースケの部屋に現れる。といっても仕事で東京にやってきて、ワカメに手伝ってもらいたいという用件、その仕事とは父親がアメリカにレストランを出すので、その従業員の面接、そしてワカメにはアシスタントという名の雑用係、ワカメが嫌そうにするも、日給一万円と聞き、カースケがそのアルバイトを横取りという始まり方
もう毎度書いてるようなことを繰り返すが、ここでのカースケ完全にキチガイである。お前に面接の一端を担ってもらいたいなんてことを言われてないのに、面接が始まると一々口を出す。採用基準で玲子と言い合いになる。こういうキチガイ相手だと単にクビにすればいいだけでなんで議論になるんだろと思う。こういうところをいつの間にか議論に巻き込んでしまうような脚本、演出をいい脚本、演出といえるのであろうが、ストーリーを展開するため無理やりやってるように見え、でもそれも仕方ない、なにせ相手がキチガイなのだから
他にもキチガイ染みた行動があり、上の部屋で待機しているカースケに階下へ降りてくるよう玲子が電話で連絡、それさえもすっぽかしてしまっている(これが後述の「玲子も忘れ物、失くし物」に繋がっていく)
オメダは会社で電話番をさせられノイローゼ気味になり、そのこともあってか書類をなくすという失態を犯す
それを玲子は甘ったれてる、ビジネスマンはミスをしないもの、自分も忘れ物など一度もしたことがないと言い放つ
が、終盤で玲子も忘れ物、失くし物をしてしまい、それを必死になって探すカースケ、ゴミ清掃車が夢の島へ運んだらしいと掴み、夢の島へ、という展開はある時点で想像はできたが、まあそういうありきたりがおれは見たいのだろう、ここらは悪くない出来
グズ六登場なし。そしてワカメが三人組の一角を占めるようになってきている。例えばEDはワカメも含めた三人プラス玲子という風に始まっている。森川について前に書いた「青春ドラマの常連」の本領発揮

*0415
32話
カースケは玲子、洋子から愛され、またカースケも二人を愛してしまい、という展開
前回のEDで玲子とカースケはすっかり恋人同士のようになっていたはずなのに(ラストに出る詩でも「大嫌いが大好きになった」とある)、この回の序盤では玲子がカースケにツンツンしている
この「大嫌いが大好きになった」という文は色々読み方ができ面白い。まずはこの二人のどちらもが、大嫌いだった相手を大好きになったと読める。さらに大嫌いというあだ名の玲子がカースケを大好きになった、とも読めるし、またカースケ側から見ても、カースケは大嫌いというあだ名の玲子は大好きになった、とも
グズ六復活、出張から帰ってくる。28話で紀子がグズ六の出張のことを話して以来の登場。その28話でのカースケと紀子の会話を踏まえたような演出もある。一方28話で出張は一週間と言っていたが、この回では1か月ぶりと言っている

*0416
33話
妹みゆきがカースケを訪ねてくる。12話以来の登場だが、劇中前回来たときはグズ六が旅をしていたと言っているが、グズ六がいなかった回には出ていない
朝子
演 - 山口いづみ
カースケがバイトする喫茶店に来店した客。店にライターを忘れていく。
藤本
演 - 長谷川明男
高校の英語教師。グズ六の高校の先輩で、みゆきの恩師でもある。妻を亡くしている。
前回にあった次回予告で山口いずみがこの回の冒頭で亡くなるみたいだなと思ったのだが、その通りで、そしてその後も登場しない、そのため出番は非常に少ない。そしてそれが今回のストーリーに意味があったのかどうか。失恋して自殺してしまうという役で、その後はみゆきが登場して、高校時代の恩師である藤本の家へ入り浸り、それがみゆきの恋なのか(自身は藤本の息子の世話をしているという風に自覚している)、みたいな話
山口はおれのイメージ派とにかく水戸黄門であり、近年見たものではそれと同じ枠である大岡越前、江戸を斬るだとかで見たので時代劇のイメージの人ではあるが、現代ものでも見慣れたように思えるほど違和感なし。水戸黄門を見ていたおれが子供のころ、他の現代劇にも出まくっていておれも見ていたのかもしれない。顔が現代的美人
長谷川のほうもおれのイメージは時代劇。この人も山口と同じく現代的な顔をしており現代ものでも似合いそうなのだが、ここではなぜか変な髪型をしており・・・。ダイノジ大地のような髪をピッタリ貼り付けた七三、阿部サダヲだとかがコントでやりそうな髪型

*0417
34-35話
この2回はメイン三人三様、いやワカメも入れて四人四様か、それぞれの新しい生活、直面する困難といったところか
カースケとワカメは雑用請負の「なんでもやる会社」立ち上げ、オメダは上司にしごかれ結局休職、グズ六の会社は倒産へ
34話でまずワカメがいろはに頼まれ棚作り、それが評判となり近所の人から頼まれたいくつかの仕事をこなし、そして「浜田大造事務所」なるものを立ち上げチラシを配る。その電話番号は「いろは」、そこでひと悶着ありながらも、大五郎から許される
カースケに手伝わないかと誘い、カースケもそこへ参加。ここでまたもカースケのうざさ爆発、これについては全話終わったところにまとめて書くとするとして、ここではどんなうざい行動かといえば、勝手にワカメの指示より安い金額で仕事を受け、また勝手に会長と名乗り、そしておれが会長なのに「浜田大造事務所」という名前は合わないなどと言い出すなど。これ中村雅俊の演技もそのうざさに拍車をかけてるように思え、彼の俳優イメージも悪くなるのではと心配だが、当時はこれが受け入れられたのだろうな。
大人気俳優で、顔がいいとされる彼が、このクズキャラを自信満々に演じているのがイライラする
この回ではグズ六もヘンテコな行動。「世界教育販売」では給料遅配が始まり、そしてついには経営陣が姿を消すという事態。グズ六は心配した義父から知り合いの会社を紹介されるもなぜか怖る。沈みゆく会社で一緒に沈みたいとかなんとかいって。
こういう事態になったら、皆辞めていくだろうし、残るのは給料を求めて居座るくらいしか考えられないのだが。
35話でついに「世界教育販売」は倒産。谷部長は「世界教育販売の倒産後は部下であった和子、順子と共に焼鳥屋「ドジ裏」を開業」とバイタリティーのあるところを見せている
「なんでもやる会社」が15万で請け負った仕事、その内情を一緒にそこの仕事をしていた業者から聞かされ(本当は30万)、急にやる気がなくなっていくという場面がある。いやいや、どういう仕事か聞いた上で受けたんだろうが、といいたくなる
結局会社が倒産してしまったグズ六、そして休職してしまったオメダもその仕事を手伝うことにするというのがこの回のラスト、次回からは四人で「なんでもやる会社」をやっていくようだ

*
36話
永井タカシ
演 - 丹波義隆
時江から百万円を借り、シトロエン・バンでのスパゲッティ移動販売を始めた青年。
永井清美
演 - 東啓子
タカシの妻。時江と同郷。急にシトロエンを買うなど予定外の出費をするタカシと意見が合わず、不安を抱えている
なんでもやる会社が四人体制に。そしてグズ六が社長になると言い出す
上記二人がゲスト、時江が金を貸しており、その取り立てをなんでもやる会社に依頼という形でカースケらが二人に関わっていく
スパゲッティ移動販売なんてのは当時の、ではなく、現在(2024)の流行りでさえあると思うが、それを諦めラーメン屋台をやることになるという結末

*0418
37-38話
37
岡田奈々の回か
オメダが仕事でミス、その損金を建て替えようと、実家に帰り母からもらおうとする。真弓はそれを見て嫉妬、追い払ってしまう。そして父に会いに行ってしまう
ラスト、オメダは実家に戻ることを決意、しかし真弓はそれをも追い払ってしまう
母と娘が残っている家でことさらに明るく振る舞う真弓と、真弓を寂しい思いをさせたと謝る母、いい場面だ
38
桃井かおりのかおり再登場
前回はオメダの相手役だったが今回はカースケ。奔放な女というキャラなのかもしれないが、それよりは、番組が終盤にかかりネタ切れで、再登場させカースケと絡ませたという感じのご都合主義
カースケはかおりと楽しくやるがそれを見て洋子が嫉妬というだけの回で、セリフも極力少な目でそんな感じのことが描かれる退屈な回
ラストがよかった。かおりの部屋から出ていくカースケ。探しに来た洋子がかおりの部屋へ。かおり洋子対面の場面での桃井かおりのセリフ「カースケはすぐ出て行った、あの変なやつを離すんじゃないよ」、と、その喋り方の格好いいこと
そしてかおりは部屋を出て、付き添ってきたグズ六を読んだときのそれに応えるグズ六の表情
ED音楽がかかる中、かおり洋子カースケという場面があるが、この三人がその後対面する場面とかあまり考えられないけどなあ
まあかおりは男に振られ寂しかっただけでカースケに思い入れもないから、こういうことになるのもあり得るのかな。上に書いたかおり洋子対面の場面で、かおりは洋子と喋りたそうに部屋に招き入れようとしていたし(洋子は人を待たせているからと断っているが)
37話も38話もおれがいいと思った場面は中村雅俊が絡んでないな

*0419
39話
中盤あたりまではまた超絶駄作回だと思っていたが、これは自分のこの作品がどういう作品かということからこの回の解釈を間違えていたためで、まあ見終えてみればなかなかの回
熊沢昌也
演 - 中尾彬
グズ六の兄。一流商社に勤めるエリート商社マン。敏腕でプライドが高い。第39話に登場。[注 3]
熊沢貴子
演 - 岩本多代
昌也の妻。第39話に登場
坂口
演 - 柴俊夫
昌也の部下。関東物産副社長の息子。関東物産の若手有望社員として期待されるが、昌也に退職の意思を伝える。
ケイコ
演 - 伊藤めぐみ
坂口の恋人
メインは中尾だが、序盤を引っ張るのは柴。有名商社から喫茶店の女とともに姿をくらました坂口とそれを取り戻そうとする上司(課長)の昌也
昌也がなんでもやる会社に坂口と女の生活を探るよう依頼。それは二人を結婚させるためと言われ、なんでもやる会社はその仕事を引き受けるが、実際には二人を別れさせ坂口を会社に戻そうとしていたのだった
と、ここらあたりまでで、昌也を悪役にして、坂口とケイコを愛のためにまい進するカップルで善玉にして、というそのカップルを悪辣な手段で引き裂こうとする昌也という構図だと思って見ていたのだが、その割にどうも坂口の主張が見えない感じで、そこら辺をはっきりさせないとダメじゃんと駄作判定をしていたのだが、主張が見えないどころか、坂口がまだ商社時代の仕事の勉強を継続していることを知った昌也の持って来た仕事、資料を読み込んでレポートを書くというもの、を嬉々としてやり出したあたりから、むしろ坂口のほうは商社の仕事に未練を持ってるのかと変に思い出し、自分の誤解に気付いていく(終盤に会社に復帰した坂口が、あんな女呼ばわりしており、坂口の思いがわかる)
所々にグズ六の兄への憎しみも混じった愛情が描かれ、段々いい作品のように見えてくる
坂口の会社復帰も決まり、中盤以降。今度は昌也へ苦難が降りかかる。砂漠の駐在所(駐在員は一人だけ、その前任者は精神的のおかしくなった)への転勤が決まる。坂口が戻り、自分への評価が高くなることへの警戒からの左遷である。そして当然ついてくると思った女房は、逆に当然のような顔で同行を断る
いろはで酔って、グズ六らへ暴言を吐き散らかし、それでも兄を家へ泊めるグズ六。そして空港からの昌也からグズ六への別れの電話
相変わらずカースケが的外れなことばかり言っていて、これは制作側はどういう意図でこういう演出なのだろうと考えてしまう。ここまで的外れだと、おれはカースケを若者視聴者からは喝采を得られる正論を言っているように制作側はキャラ構築しているのだろうと思っているが、そうではなく、的外れなことばかりいううざキャラとして存立させているように見えてきた

*
40話
石井明子[12]
演 - 丘みつ子
カースケが仕事に赴いた青果店「八百修」を切り盛りする女性。カースケと惹かれ合う。
石井義夫
演 - 寺田農
明子の亭主。失踪中。八百修を捨て陶芸の道を目指すも挫折した。明子を忘れられないでいる。
明子の義父(義夫の父)
演 - 小栗一也
八百修の店主。穏やかで優しい性格。失踪した息子や自分の犠牲になることは無いと、明子にカースケと交際することを勧める


中村雅俊演じるカースケはお調子者、ガサツなんかを兼ね備えたクズキャラ、とにかくうざい
そして彼が主役であり青春ドラマであるから、その若者らしい社会常識と真っ向対立する正論をかざし、そしてそっちが正義というような作り
カースケの行動がダメすぎるのだが、そのどうしようもなさをどうしようもないやつとして描いておらず、正義の人として描いており、そこがダメ。つまり制作側が設定したカースケのキャラとこちらで受ける印象がズレているということ
そしてこの頃大人気青春ドラマのスター中村雅俊、その顔の良さも含め、なんでキチガイじみた行動を自信満々で肯定的に演じられるんだよと皮肉も言いたくなる
上に「ふぞろいの林檎たち」とテーマがかぶるというようなことを書いた。これはあながち間違ってないと思う。そしてそのテーマ自体はいいのだけどそのテーマの描き方がダメ
時代の意識がいまとくに急激に変化していってると思う、そしておれなんかは変化に対応でききれず、そんなに変えてしまってよいのかというような考え方を持ってはいるが、このドラマが受け入れられていた時代ということを考えると、変わってよかった、こんな時代に戻りたくないとは思う


aa.jpg(*1)


a.jpg7話の瀧田(*2)


b.jpg23話の瀧田(*2)


diji.jpgシチズンのデジタル時計(*3)

比較的喜劇要素の強い作品(*)とのことで、ただその笑わせ演出がされている喜劇部分が俺の目からするとあまり成功していない
津坂まさあきは大好きな俳優であり、渥美清に近しく喜劇も得意な人であるが、彼の部分もイマイチである
(*)「俺たちの祭」という今作から続いた「俺たちシリーズ」の第3作のウィキより
--青春スターとして人気絶頂期を迎えていた中村の主演だけに本作にも期待が寄せられたが、前2作に比べてコメディの部分が少なくなり、挫折、苦悩、長い回想シーンなど至ってシリアス(深刻)な雰囲気の場面が多く、期待に反して視聴率的に苦戦してしまう--

おとなのEテレタイムマシン [新]演芸指定席「火焔(かえん)太鼓」古今亭志ん朝[字][再] [落語・演芸]

04/03(水) 13:10 - NHKEテレ1東京|30分|DR
おとなのEテレタイムマシン [新]演芸指定席「火焔(かえん)太鼓」古今亭志ん朝[字][再]
昨晩本放送があったようだ
過去の番組を色々なジャンルから放送する番組のようで、枝雀も今度放映されるようだ
でこれは30分の落語だが、「日本の話芸」ではない。が、本編自体の見た目は「日本の話芸」そのもの。収録も「東京落語会」だし(調べてみたら「日本の話芸」は91年開始とのこと)
OP、EDの当時の現代ニューミュージック風音楽が演芸番組とは合ってない。また本編が始まる前にコミカルなフォントで「ドーンと打ち出す亭主の値打ち」とのサブタイトルが恥ずかしい
本編に入る前にOPで志ん朝が少し喋っているが、これも淡々とした演題紹介ではなく、冗談を言ってるんですよみたいなちょっと演出掛かった感じで、父親の扱い方みたいなことを話している
本編は・・・。まあとくに発見はないな。志ん生で何度も聞いたし、志ん朝でも聞いたし(生ではないけど)
まあこういうのは困るね。テレビでやってても録画するほどでない(つべにいくらでも転がっているだろう)し、でもやるとわかっているなら録画しちゃうし
1987年の番組とのこと

ハマカーン公式YouTube【楽して生きたい】@user-xd5gq5ml8t [つべ]

まだ始まったかりで登録者数も動画の数も少ない
おれもほんの数本しか見ていない
昨日見た↓ これが面白かった。今後伸びるんじゃないかなと思った。おれはチャンネル登録をした
U字工事的なノリ、でもU字工事のユーチューブってそんなに大人気というほどではないか。単におれが好きというだけだな。まあそれなりには伸びるであろう

【初公開!】浜谷健司の浅草寄席終わりの帰宅ルーティーンをご覧下さい!

町ブラ動画の一種。芸人の寄席帰りのルーティーンなんて興味をそそる
そして町ブラだけかと思いきや終盤浜谷が奇行を見せる。ちくわをストローにして酎ハイ。しかもそれが旨いと





岡っ引どぶ 主演田中邦衛 1991年 テレビシリーズ版 [時代劇]

オリジナルは1991
03/25(月) 09:00 - BSフジ・181|60分|15倍録
[新][字]<時代劇>岡っ引どぶ 第2話 ※第2話からの開始(182ch韓国ドラマ)
04/01(月) 08:55 - BSフジ・181|65分|DR
[字]<時代劇>岡っ引どぶ 第7話「仕込み十手殺人事件」(182ch韓国ドラマ)
全7話だが今回は第2話からの放映。ウィキを見てもそれについて書いてないが、第1話がスペシャル版だったのかと思う

柴田錬三郎の原作で以前に柴田錬三郎についての番組『「眠狂四郎」を生んだ男 柴田錬三郎』を見た際に山崎努版の映像が紹介されていたと覚えている

その第2話を視聴

ううむ。田中邦衛のすさまじく特徴的な演技とそれに引っ張られるかのような作風が印象に残るが、その分ストーリーは大雑把というかちょっとわかりづらいというか
まあ見ていくうちに色々思うこともあるだろう、今回の感想はこれまでとしておく

*0402
この日に全部視聴できるかなと思っていた、時間もあったし、が、あまり見る気になれず、ユーチューブ見たり、夕方寝ちゃったり。
第3話視聴
小島三児が商家の旦那、悪役の親玉。商家の旦那というのは似合わない感じがするのだが、いやいやどうして、とても雰囲気が出ていた

*0403
4ー5
4話では中村錦司が少しだけ。伴勇太郎はいつもの禿姿で悪役
5話では悪役として笹野高史、小野武彦。前者は京都の同心、どぶと協力して事件解決していこうとする人物として登場するも実は悪役。後者は出番は少しだけど、悪役のボス格
芝本正が少しだけ。連続で殺しの起こる話で、殺されてしまう人物の一人
この回ではまるたけえびすにおしおいけ(丸・竹・夷・二・押・御池)、あねさんろっかくたこにしき(姉・三・六角・蛸・錦)」というわらべ歌が出てくる。後期必殺仕事人でも使われたことがあるはず
京都が舞台、なぜどぶが京都に派遣されるのかということは考えないほうがよいだろう。主要レギュラーは意地でも出したいということなのか、最後の最後に地井武男も登場してるし、ほかのレギュラー陣も京都になぜかやってくるとかで登場している
ストーリー、今シリーズ全般にいえるが、わかりやすくはない。難しいわけではないが、もうちょっとわかりやすく丁寧に描いたほうがよさそうなところが省略されてるように見える。もうっちょっと長尺にしたほうがいいというか。ただその一方で、そうやったところで、全体の出来がよくなるかどうかはわからない。ストーリー自体が荒唐無稽というかそれほど面白くないというか

*同日
6-7話視聴
6話キャストクレジットに伊波一夫の名前があるが見つけられず
最終回は最終回っぽくない、すなわち主人公、または主要登場人物が死ぬとか旅立つとかそういうのはない

今回第1話が放映されていなかったから仕方ないが、ウィキを見ると第1話では初回らしいそれなりの演出がなされているようだ。すなわち、地井武男の鼠小僧次郎吉とどぶとの出会いなど。
鼠小僧次郎吉という有名なキャラにしてしまったから、使いにくくなったという面もあろうかと思うが、第5話でラストに一瞬だけ出て、レギュラーだから毎回出そうとしてるのかなと思ったが、第6話ではついに出演なしであった。最終回は冒頭から出てきてそれなりの次郎吉ならではの活躍
ちなみに田中邦衛版「岡っ引どぶ」は今シリーズ以前に80年代に時代劇スペシャル版として6回放送されており、レギュラー陣も樹木希林、地井武男、三浦浩一は同じ役で出ているようだ。この設定が引き継がれているのか、今シリーズが始まるに当たってリセットされたのかはよくわからないが、多分リセットされてるものと推測される

レギュラーは
どぶ:田中邦衛
町小路左門:中村橋之助
鼠小僧次郎吉:地井武男
お仙:樹木希林
嘉助:三浦浩一(第2話 - 第6話)
小夜:渡辺梓
おらん:森マリア
小松:山本清
蓑吉:青木卓司
おらん(森マリア)はおれが見た中では第6話しか出ていなかったはず。他に第1話で出ているようで、おれが見た第6話ではなぜこんなにどぶに対して馴れ馴れしいのかよくわからなかったが、すでに設定があったのだろう
中村橋之助はメクラの与力役。メクラだから外へ出ての捜査などはできないため、推理力がすごいというキャラらしいがただのでくの坊という感じ。で、それを払拭するためか、第6話では捕物の陣頭指揮、第7話では殺陣を見せる
樹木希林はどぶに付きまとうコント要員で、ラストは常にどぶとのやり取りでほのぼの終わり、そこにED音楽とキャストスタッフクレジットが重なる(その音楽については後記)

90年代でフジテレビ制作の時代劇、ということで鬼平だとか御家人斬九郎だとかを思い出していたが、ただ自分の記憶にあるそれらの作品より映像が汚く古めに見える。だが、多分その系列なのだろう。スタッフの名前に能村庸一など見覚えがあるものが多い。まあおれの記憶にあるものが鬼平の場合後期だったり、御家人斬九郎は95年が開始だったりということもあるのかもしれない
音楽が木下忠司でちょっと意外な感じ。というのも木下忠司はもっと以前に大活躍してた人というイメージで、一方鬼平だとか御家人斬九郎だとかというのは古い時代劇から脱却したような演出が有名で、それは使われる音楽もそうだ。
ただここで使われている音楽は、鬼平だとか御家人斬九郎だとか、特に後者の感じは多少感じられる。確か御家人斬九郎ものんびりしたちょっと滑稽な音楽(インスト)だったと思うが、こちらもそういう曲調。ノベリティソングというのは歌ものだけに使われるのだろうか、インストにも使われるのなら、こういうのを言うのだろう。またアコーディオンのような音も入っており、そこら辺は曲調は異なるものの夜桜お染なんかを思い出す。夜桜お染は鬼平のジプシーキングスのように、時代劇には本来そぐわないフランス語の楽曲だったはず
ちなみにEDでのキャストスタッフクレジットあたりは御家人斬九郎だとか夜桜お染とかと同じく横書きで殺陣に流れるタイプである

山崎努版は以下のようになっている
どぶ:山﨑努
町小路左門:田村正和
お仙:水野久美
鼠小僧次郎吉:和田浩治
ということは鼠小僧次郎吉も含め、今シリーズのレギュラーはオリジナルキャラでなく原作に登場しているということかな。次郎吉については違和感があったが

またどぶの人物設定だが、どぶと名乗ってるだけあって、江戸の最底辺を蠢く岡っ引というイメージで、まあそれに違いないのだと思うが、殺陣が強い。いわゆる時代劇のヒーロー的殺陣、一人が多数を相手にするも決して負けない、それゆれそれは見ていて白けてしまう、をどぶも披露する(ただそれで敵全部を簡単にぶちかますという単純なものはあまりなく、人質を取られ刀を捨てさせられるとかの展開もある)
その最底辺を蠢く岡っ引というイメージとちょっとかけ離れるかなと思った。もっと泥臭く捜査し、また汚い手を使って相手を出し抜くみたいのを期待したのだ。だが、元は侍という設定があるようで、それが原作どおりなら、まあそれが原作者の作った像なのでそれはそれで仕方ない

笑点(202404-06)☆ [毎回視聴]

04/07(日) 17:30 - 日テレ1|30分|DR
笑点[解][字][デ]いよいよ新メンバー発表!いったい誰なのか歴史的瞬間をお見逃しなく!
04/07(日) 17:25 - 日テレ1|5分|DR
もう笑点「笑点」が始まる前に「もう」始まる昇太メインの笑点派生番組[字]
新メンバーは立川晴の輔
そうかあ立川流からきたか、という感慨がまずある
そういや昇太と志の輔の繋がりは強固でもあり、そこら辺のラインもあるのかなと思うが、その一方でこの番組の新メンバーについて出演者が口を出していないのではないかと思えるような言動も昇太などのラジオでの発言から寿司即できる。また一之輔の際には落語協会から強力なプッシュがあったとも聞くが、立川流にそんな力があるとも思えず、またそこへ関心もなさそうだ、というかいま立川流ってどの程度機能しているのやら。ただ所属団体という枠組みでなく、志の輔にはそれなりに力はあろうが、一方でこの人も弟子を笑点に出すために走り回るなんてことしなさそうだしなあ
番組製作側の判断ということになるが、どういう判断なのだろう。江戸落語四団体のバランス? 晴の輔の実力? どれもピンとこない。晴の輔はあまり華がない感じだし、今回も見ていて不安だし、今後も不安である
「もう」は宮治。話題はやっぱり新メンバーのことで宮治が新加入した当時の話など
今回は演芸コーナーなし。通常演芸コーナーのパートを晴の輔紹介に費やしていたが、まず冒頭昇太の呼び込みで木久扇が出てきたのは粋なサプライズ、これは盛り上がる。もちろん長居はせず、新メンバー紹介のためと称して晴の輔を連れてくると、すぐ引っ込んだが
木久扇は元気なうちに勇退したからこそできることであろう
今回は完全リアタイ。見る前は一之輔のときに比べ驚くほど盛り上がっていない感じがしていた(あの際はやっぱり一之輔が来るのかどうかが焦点だったからかな)が、それでも暇だったし、見てやるか、ということで。
でリアタイしていたからともいえるが、次の番組バンキシャに登場と知って、そちらを録画して視聴することにした。まあそのままリアタイしてもよかったんだけど、トップニュースは別の項目をやり始めたので
04/07(日) 18:00 - 日テレ1|18分|10倍録
真相報道バンキシャ![字]桝太一&後呂有紗が1週間の出来事を詳しく

04/14(日) 17:30 - 日テレ1|30分|DR
笑点[解][字][デ]新メンバー晴の輔の着物を初披露!木久扇さんの黄色に代わる色は何色
ビバリーOPに晴の輔登場、さすが演芸界に影響力のある高田文夫、笑点新メンバーだからあいさつ回りか、と思ったが宮治は来てなかったはずで、だいぶ時間が経過した後も高田に会ったことがないというようなことを言ってたはず(つい最近、近くにいた高田を無視してしまったような態度を取り、それをしくじりとして一之輔がいじってはず)
このビバリーでも言っていたのだが、夕方の「news every.」にも出ていた。おれはこれを通院している病院のテレビで見かけたのだが、ここにも木久扇が出ていた。面倒見がいいというか、いやいや出演料が出るからでしょ、。絵的にも晴の輔だけだと弱いしね
病院のロビーだから音は出ておらず、顔だけ見ていたのだが、晴の輔って談志の若いころに似ているな。話す内容はまったく似通ってはいないけど

*0414
「もう」は一之輔
演芸コーナーは真打昇進披露口上で、またまた木久扇登場。司会のたい平が「毎週来ているこの方」といじるも、木久扇はそれを笑顔で受け止め、そこには触れずに挨拶。
今回は落語協会から二人、林家つる子・三遊亭わん丈、芸術協会から三人、春雨や風子改め雲龍亭雨花、 山遊亭金太郎、神田真紅改メ三代目松林伯知。そして挨拶は両協会から木久扇と昇太
落語協会の二人は両方とも名前は知っており、抜擢真打ということで宣伝もなされているのだろう、俺の耳にも真打昇進披露興行をやるという話は知っている
芸術協会の三人はまったくしらない。二人は落語家でその内一人は女性、もう一人は講談師でこちらも女流
晴の輔、今回のメインイベントである着物の色だが、新しい着物を着て普通に他のレギュラーと一緒に登場、皆の挨拶に入る前に昇太が色の紹介(「鳥の子色」というのだそう)をして、いくらかのやり取り。緊張しているのかグダグダなものがそのまま放送されている。昇太「鳥の子色っていうんだそうです」たい平「クリーム色だね」晴の輔「うすい黄色というか・・・、あっクリーム色ですか」昇太「だからクリーム色だって言ってるじゃん」(一之輔の「大丈夫かおい」みたいな声が入っている)。
たぶんこの薄い黄色ってところから木久扇の名前を出そうとしたのだろう、その後の挨拶で、「新しい着物の色、木久扇師匠の薄い色ですかね、薄味のラーメンということでよろしくおねがいします」とやっている
大喜利もまだまだ固いというか、無難に、言い換えれば目立たない程度の答えでこなしたという感じだが、ここはまだまだ長い目で見る期間だろうが、案外早く色々声が上がってくるもかもしれない。まあ制作側はそれなりに長い目で見てやるだろうとは思うが
そうそう、晴の輔選抜の件、今日の放送を見ていて、そういや笑点の番組内の龍角散のCMに志の輔が出ており(前回昇太が晴の輔紹介の際に志の輔の名前を挙げるところで「理屈じゃねえんだよ」と龍角散のCMでの志の輔のモノマネをしていた)、スポンサーが契約している志の輔の弟子となると、とても順当だとも思える(この日の龍角散のCMでは志の輔のものではなかったが)
そしてネットで改めて調べてみると志の輔のラジオ番組に「龍角散プレゼンツ 志の輔ラジオ 落語DEデート」というのがあり、それくらい両者の関係性は強い
まあ焦点のCMというとレギュラーの昇太、たい平が出ているCM、特に後者は青雲という笑点とは長い関係の会社、日本香堂もスポンサーではあるのだけど

浅草お茶の間寄席(202404-06)☆ [毎回視聴]

a

--チバテレ





■3月10日(日)
桂 歌春   「鈴ヶ森」
春風亭 柳雀 「転宅」
三遊亭 白鳥 「老人前座じじ太郎」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 春風亭 柳雀▲

■3月17日(日)
笑福亭 羽光 「失われた金玉 作:三遊亭円丈」
雷門 小助六 「やかんなめ」
桂 文治   「熊の皮」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 笑福亭 羽光▲

■3月24日(日)
春風亭 吉好 「スズキ」
三遊亭 とん馬「犬の目」
三遊亭 笑遊 「不精床」


■3月31日(日)
桂 小すみ
春風亭 昇々 「決壊」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 春風亭 昇々▲
   ▲インタビューコーナーのゲスト 桂 小すみ▲

■4月7日(日)

柳家 わさび 「長屋の花見」

林家 二楽

桂 夏丸   「茄子娘」


■4月14日(日)

春風亭 柳橋 「長屋の花見」

ザ・ニュースペーパー

三遊亭 遊三 「禁酒番屋」


■4月21日(日)

ロケット団

古今亭 菊志ん「看板のピン」

古今亭 志ん輔「稽古屋」


■4月28日(日)

弁財亭 和泉 「女の鞄」

神田 京子  「蝶々夫人」

春雨や 雷蔵 「やかん」


■5月5日(日)

ナオユキ

ぴろき

三遊亭 圓丸 「鹿政談」


■5月12日(日)

入船亭 扇治 「黒門町と呼ばれたい」

瀧川 鯉八  「旅情」

瀧川 鯉昇  「蕎麦処 ベートーベン」


■5月19日(日)

柳家 小ゑん 「鉄の男・序」

柳家 権太楼 「代書屋」






白黒アンジャッシュ(202404-06)☆

4月から放送時間が「毎週木曜日 25:30~」(金曜日未明)に変更
放送年月日は録画データに示される金曜日の日付で記入していく
0405,0412
ゲスト おばあちゃん
トーク内容はいつも通りここまでの経歴なのだが、芸人になるまでがとても長いところが異質
面白かったやり取り
NSC入学金の振込を銀行にしに行ったら詐欺と間違われて時間がかかった
おばあちゃん「人生半分終わったみたいなもん(吉本に入ったときの心持)」、渡部「半分どころじゃない・・・、お言葉ですけど」
このおばあちゃんがデビューする直前までおばあちゃんという芸人がいたとのことで、児嶋「前のおばあちゃんはおばあちゃんdすか?」おばあちゃん「いや、おじいちゃんですね」。(実際にはおじいちゃんというほどではなく、男性コンビ(一時期トリオ)の名で、彼女がデビューする直前までやっていたとのこと、ネットには「お笑いトリオ「オバアチャン」」というのが出てくる)
道を教えてもらったりする際に、「おばあちゃん、ここへはねえ、ここをこう行って~」だとか「気を付けていってね、おばあちゃん」と言われ、ずいぶん有名になった、と勘違い
後ろの二つは「おばあちゃん」という芸名によるエピソード
最近見ている「俺たちの旅」の檀ふみが「大嫌い」というあだ名で、それを使った「大嫌いが大好きになった」というフレーズの面白さをそちらの項目に書いたが、それと同じ構図といえる。「おばあちゃん」「大嫌い」を一般名詞とするか固有名詞とするか

0419,26
ゲスト 志らく

全力!脱力タイムズ(202404-06)☆ [毎回視聴]

0405
ずん飯尾がゲスト
飯尾に居酒屋トークの新番組が企画されており、対談相手としてNGがいないかのチェックのためのテストをするという前振りで飯尾は居酒屋セットが組まれた別室へ行き、そこへ次々と対談相手が現れるという構成
これだけで番組最後までやっている(「収録終了後の・・・」もその対談の続きをやっており、つまり飯尾が収録スタジオにいたのは冒頭だけ。
対談相手は、この回のもう一人のゲストである田中圭が一人目、続いて永野、清水あいり、ぱーてぃーちゃんのすがちゃん最高No.1、カカロニの栗谷、リンダカラー∞のDenの「カリスマ三人組」、そして最後がインパルス堤下(この堤下がダラダラと共演しようと絡むとう展開で、「収録終了後の・・・」の一幕もまだそれが延々続いているという映像)
この番組での飯尾で印象的なのは「アリタくん」という呼びかけ。無茶ぶりされて「アリタくん」と呼び掛けるのだ。他の回でもそう呼んでおりそれが記憶に残ってる。

0412
ゲストみやぞん
OPでは、みやぞんがギターが特技ということを紹介し、まずみやぞんが番組主題歌を作ってきたとして披露
さらには解説員の二人がそれぞれ歌が得意だからみやぞんのギターで歌いたいと言い出し、しかしその歌の内容は自らが出版した本の宣伝(岸)や、自分が大学の副学長になったという自慢(出口)。さらにはもう一人のゲスト京本大我も番宣をやろうとするがそれは阻止されてしまう
これまでこの番組で多くの人に歌でエールを送ってきたみやぞんだが、今春新たな旅立ち(コンビ解散、事務所独立)をしたみやぞんに対して応援したいという視聴者が登場するという企画をやるという前振りだが、出てくるのは全員みやぞんに励ましの歌を歌ってもらいたいという「いつもの」企画
一人目ではそのみやぞんに応援ソングで励ましてほしいと言い出し、そういう企画かとわかる仕組み
二人目は会社の二代目、おやじにはカリスマ性があった、パワハラセクハラが日常茶飯事、その強引さがカリスマ性に繋がってると思う、僕もセクハラパワハラをバンバンやっていきたい、という悩み
三人目は中国人、通訳が「中国は広くて言葉が全然違う、出演者の訛りが強くて聞き取れないと言い出し、結局悩みがなんなのかわからないまま歌わされる羽目に陥るみやぞん
四人目はもう一人のゲスト京本大我、番宣絡みで、そのドラマの収録の際の悩みなのだが、それがなにかを思い出せないなどと言い出す
五人目はVTR登場でJP。仕事が減っていると言い出し、金髪のカツラが映るなど松本いじりで、みやぞんは及び腰になる
六人目が最後。APというペンネームから今春に解散、相方は音楽が得意で、事務所を独立。みやぞんはAP=あらぽんだとわかる。そこでアリタ「じゃあJPはじゃらぽん」
あらぽんの登場はないまま、APからの依頼で励ましの歌を歌う
そしてAP登場。パーパーのあいなぷぅ。
あいなぷうx「このたび解散することになりまして・・・」みやぞん「うそでしょ」アリタ「それを知ってていま歌ってくれたんじゃないですか」みやぞん「パーパーの解散は知らない」アリタ「歌ってたんじゃないですか」みやぞん「違います、あらぽんっていう・・・」アリタ「誰ですかそれ」みやぞん「出してあげてくださいよ」
そこへ相方星野ディスコが登場し、止めるなんて言わないでくれとここから二人の芝居仕立てのやり取り。みやぞん「変な茶番劇を見せないでよ、これ二人のコントでしょ」「解散をなんだと思ってるんですか」
星野ディスコがDISH//の「猫」の替え歌で「犬」をあいなぷぅに向けて歌う(ギター伴奏みやぞん)という風に終幕
コンプライアンス委員会も面白い。みやぞんが自由に振る舞う。ヒコロヒーに本当に会いたかったと観劇し、とうとうとそういうことを喋り出してはヒコロヒーに「勝手にしゃべらないでください」といわれる
コンプライアンス委員会でのヒコロヒーの指摘の一つに、京本に対してみやぞんが「ただのアホなのかな」(悩みを思い出せないでいるから)というような攻撃的な歌をやり、歌い終えた後「ファンのみなさん本当にすいません」と発言したことを「コンプライアンス的に問題はなかったのですけれで、芸人として非常に情けない発言だった」
終盤はさすが脱力といえそうな展開

0419
「おバカでもわかる! 世界一受けたいニュースの授業」という企画で始まる
まず岸先生がゲスト中村ゆりに新NISAを教える。「わかりやすく」で岸先生が赤ちゃん言葉
一方中村は講義が終わると、100万円大至急必要なんです、先生お金のプロでしょ、手っ取り早く儲けられる方法を教えてと切羽詰まった表情で言い出す
というのが前振り。
続いてホリケンがその講義の別室スタジオへ行かされる。ここからが本編
そしてアリタらがいるスタジオのほうでは、中村がお金がほしいということで「クイズホリケンベガス」という裏企画が始まる。ホリケンの別室スタジオでホリケンに対し色々仕掛けられ、それにどう反応するかで賭けという企画
ここでやられるのがホリケンのギャグ(なのかな?)、「ジャングルパニック」というやつで、これは相手の背後から手を股ぐらにつっこみ股間を捻り潰すというもの
講師が緊張で喋れなくなり、収録ストップ。スタッフからの講師をリラックスさせるために「ジャングルパニックをやって」という指示にホリケンは従うのか、みたいなクイズが続く
プロデューサー(こちらは本物)やADに扮した芸人らが登場してホリケンにジャングルパニックを仕掛けるなどの構成
ここで出てきた芸人は田津原理音、ZAZY、コウメ太夫
収録後の様子の場面はいつもと異なり、控室の有田鉄平と堀内健。二人で褒めあってると、YBという番組ディレクターが入ってきて説教。「アリケン」(多分このYBもこの番組に携わっていた)というテレ東のかつての番組のときのあれこれを持ち出す


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