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学校II [映画]

96年 日本 
山田洋次監督
青山竜平:西田敏行
緒方高志:吉岡秀隆
小林大輔:永瀬正敏
北川玲子:いしだあゆみ
久保佑矢:神戸浩

前作「学校」も見るのにしんどい作品だったが、これはそれ以上だと思う
神戸浩は前作も登場していた(男はつらいよでも後半の作品によく出ていた)。これまでどおりの役柄で出ているが、あまりにもひどい知的障害ぶり。そしてそれに対する先生たちの対応がちょっと見ていられない。

安室奈美恵 with SUPER MONKEY'Sが吉岡たちがライブを見に行くという設定でライブを行っている場面がある。
その安室の音楽をめぐる西田と永瀬の会話
小林「(この手の音楽は)聞くんじゃなくて参加するんですよ」
現代(作品で設定されている時間としての)の音楽として安室なりJPOPなりを出すのは決して間違ってるわけではないだろうけど、そういうのを安直に出すあたりのセンスに失笑してしまう。

その後の学校の場面での西田と永瀬、
青山「彼は学校へ行きたいんだ。それは権利なんだ」紙をばらまく佑矢。小林「あんなの迷惑なだけですよ、誰が片付けるんですか」青山「あんただよ。子供たちに迷惑をかけられるのが教師の仕事だろ。そのために高い給料もらってるんだろ」
紙をばらまく佑矢を青山は肯定する。「子供の権利」「放任したあとの片付けは教師の仕事」。戦後民主主義の思考全開という感じ

永瀬が新任でしかもこの養護学校なんか来たくなくて、早く普通学校に移りたいと思っている先生役。それをこの養護学校に熱意を持っている西田、いしだが諭すという展開なのだが、その西田、いしだ側の言い分がどうにも鼻につく。
ここらは前半で後半の吉岡と神戸が学校へ戻る(戻ろうとはせずうろちょろしているうちに探しに来ていた西田たちに発見されるという展開)という部分からは悪くはない(特別に良いわけでもないけど)展開。
ラストで永瀬が「この国から偏見や差別がない時代が来るまで泣きべそなんかかくな」というセリフがある。この作品のそこまでで特別に差別と貧困が強調されていたわけでなく、唐突にこういうのが出てくるのは違和感あり。もちろん底辺にそういうテーマがあるんだといえばいえるけど。
こういうテーマ、すなわち普通校に行けない子供たちの問題を扱うとして、例えばその状況を知らせるとか糾弾するとかの問題提起、もしくはこんな学校もあるというエンタメドラマにするとか色々方向性があろうが、どちらにしてもこの作品は不十分だと思った
前作も今作もシリーズ化されているその後の作品も日本アカデミー賞受賞という記述があるが、こんなもんでねえ、と思ってしまう。

意外な感じがしたのは西田と吉岡。
西田は映画開始の最初のショットが横顔から入ってくるがこれが異様に不細工。カメラが引いていって全体像が見えてくると、ちょっと予想したような雰囲気と違う。めがねをかけていることも一因。
吉岡は意外にも生徒役で若い。近年の少年の心を持ったナイーブな青年像を思い浮かべ、先生側の役なのだろうと想像していた。でもそれは近年の思い込みでこれは1996年の作品。で、思い出すのは、これは渥美清が亡くなった年の作品である。ということは最終作の満男のころであり、やはり今作品のような高校生というのはやはり相当に若い。そしてそれなりの風貌で作品に登場しているのが相当に幼く見える。

西田のオーバーな演技というのが苦手だが、ここではそれはあまりない。吉岡も演技は悪くない。演技者は全員特別悪い人はいなかった。
やはり演出だったり脚本だったり、底流にある思想がイマイチだなと思う

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k

佑矢のうんちが寮内の廊下で落とすシーンは衝撃を受けた
by k (2023-04-02 17:56) 

k

高志は入学したころ無口で、中学に受けたいじめにより心を閉ざした。
同じく佑矢は母親を除いて、よく暴れ出し、相次いで大便や小便も垂れ流していた。
二学期になって、女子生徒の書いた作文を読んでいた玲子先生から原稿用紙を奪おうとした佑矢を、高志が言葉を発して窘めた。
ここから佑矢は、高志をお兄ちゃんと幕うようになりました。
2年生になってメッセージコンクールで高志の作品が最終予選に残り、ぶっつけで当日までノーミスで読み終え、準優勝に選ばれました。
3年生の2学期に生徒らは現場実習に。高志はクリーニング工場に実習生になりますが、学校では明るく過ごした高志が一転、工場では頻繫に教えても覚えられず、先輩から何度も注意を受ける。
高志はここへ来てトラブルになり、何もできないまま、あっという間に実習は終了の羽目となってしまいます。
ラーメン屋さんで、高志は泣きながら「先生、俺もっとバカだった方が良かったな。だって分かるんだ自分でも。なかなか仕事が覚えられなくて、計算も間違ってばかりいて、皆が俺の事馬鹿にするのが分かるんだよ。」いった高志はついに入学したころ無口で、中学に受けたいじめにより心を閉ざした。
同じく佑矢は母親を除いて、よく暴れ出し、相次いで大便や小便も垂れ流していた。
二学期になって、女子生徒の書いた作文を読んでいた玲子先生から原稿用紙を奪おうとした佑矢を、高志が言葉を発して窘めた。
ここから佑矢は、高志をお兄ちゃんと幕うようになりました。
2年生になってメッセージコンクールで高志の作品が最終予選に残り、ぶっつけで当日までノーミスで読み終え、準優勝に選ばれました。
3年生の2学期に生徒らは現場実習に。高志はクリーニング工場に実習生になりますが、学校では明るく過ごした高志が一転、工場では頻繫に教えても覚えられず、先輩から何度も注意を受ける。
高志はここへ来てトラブルになり、何もできないまま、あっという間に実習は終了の羽目となってしまいます。
ラーメン屋さんで、高志は泣きながら「先生、俺もっとバカだった方が良かったな。だって分かるんだ自分でも。なかなか仕事が覚えられなくて、計算も間違ってばかりいて、皆が俺の事馬鹿にするのが分かるんだよ。」いった高志はついに我慢の限界に達し、アリ地獄から脱出できなくなります。
そのあと二人はホテルに到着し、ob生と一緒に一泊どまり。
次の日二人はホテルの裏口から出発しで、公衆電話から高志は学校に連絡を入れましたが学校に帰るのは佑矢だけに。
ここからバスに乗せましたが、すぐに下りてしまいます。
そのあとも追いかけて、追いかけてと殴り合いをして、そこには熱気球があり熱気球を楽しんでいるグループメンバーの二人から車に乗せてもらいます。
二人は熱気球に乗せてもらいました、するとそこに雪で突っ込んだ車が出て見るとリュー先生とコバ先生がいてようやく発見されましたが、夜、校長先生からこぴっとく叱られていました。
そして卒業式当日生徒も先生もみんな泣いてしまい、式の最中に合唱して、終了となりました。
by k (2023-04-08 19:33) 

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