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日本の首領 [映画]

第1作「やくざ戦争 日本の首領」(77年)
第2作「日本の首領 野望篇」(77年)
第3作「日本の首領 完結篇」(78年)
監督 - 中島貞夫
原作 - 飯干晃一
「ゴッドファーザー」を見たことないでこういうことを言うのもその作品を仄聞するに、今作品はそれが意識されていると思える。音楽も相当に似ている。といってもこれもきちっと聞いたことはなくて、ちょっとメロディを知ってる程度、もしかしたら、自分が「ゴッドファーザー」と思ってるその音楽自体違うのかもしれない、程度にしか知らないのだが。
やくざの親分とその周辺、抗争、「ファミリー」という概念(第1作のラストのほうで佐倉の娘婿が「ファミリー」という言い方をしていたと思う)なんかに強く「ゴッドファーザー」を感じる

「政治」ドラマ。国政であるとかそういう直接的な「政治」でなく、ある業界(ここでは「やくざ」)内部の「政治」である。

配役は3作連続で同じ役で出てる人は少ない
3作通して佐分利信演じる大阪・中島組の組長・佐倉一誠を中心に描かれる。
その娘婿・一宮恭夫に高橋悦史。やくざの外の世界の人間であったのだが、佐倉の娘と結婚することでその中に入っていくという役柄。かなりの存在感
東恵美子(一誠の妻・佐倉雪江)。二宮さよ子(一誠の長女・一宮登志子)。佐倉の家族であるこの二人も3作とも出演。佐倉の家族ではもうひとり、折原真紀(一誠の次女・佐倉真樹子)は2作目まで。
第1作の主人公は鶴田浩二(組長/中島組若衆頭・辰巳周平)。
第2作の主人公は松方弘樹(社長/松枝組組長・松枝四郎)。松方演じる松枝は第1作にも出ている
この二人は作品の最後で死んでしまう。それもかなり似通った状況下で。そして同じようなせりふが出てくる。これは時が変われどやることは変わらないということだろう。
第3作は三船敏郎(理事長/松風会会長/大石興産社長・大石剛介)。三船演じる大石は第2作にも出ている。

右翼の黒幕・大山喜久夫というのが3作ともに出ているが、第1、2作では内田朝雄。第3作では片岡千恵蔵。

3作のうち複数に出演しているが、役が違う人も結構いる。特に目立つのは菅原文太。3作ともにかなり出番のある存在感のある役だが、3作とも違う役。第1作では関東側のやくざでなまりのない台詞をしゃべるやくざの菅原文太というのは自分はあまり見た記憶がない。
第2作と3作では違う役名であり、その通り違う人物なのだろうが微妙に引きづった役柄。第2作ラストで大石に発砲し破門される天坊信助という役。第3作では車椅子生活をしている川西明という役でかつて大石を撃ったことがあるという設定。

そのほか特に目立った俳優を上げておく。成田三樹夫(第1、2作で片岡誠治役)、小池朝雄(3作とも出演だが全部違う役)。このふたりの独特の存在感はすごい。
金子信雄も3作ともに出演。第2、3作では同じ役だが第1作は別の役。なのだが、どちらも政権与党の実力者という役柄。この人のオーバーなほどコミカルな演技は楽しい。密談する場面、いたぶられる場面など。

渡辺文雄や西村晃も複数の作品に別の役で出ていたな。

第2作では嵐寛寿郎が文太の引退間近の親分役で出ている。また岸田今日子の存在感もなかなか。



数多くのスター競演作

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違う役で連続して出ている人

全作品2時間強の作品。今回BSTBSで放映されたのだが、放映時間からみると、第2作目だけは相当カットされていたものと思える。



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