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江戸の用心棒 [時代劇]

オリジナルは1981
今回放映はBSフジ 毎週火曜日18.35-19.30(55分) 2023/3/7~2023/9/26
全26話

連ドラでそろそろ終わるものがいつくかあれど、今日見始めるとちょっと早すぎるというようなものがいくつかあり、どれを見進めていいか迷ったが、そういえばこれがすでに最終回までいっていたということに気付き、これを見始める。全26話でちょっと長いので、いつごろ見終えられるか。見始めると他をあまり見れなくなるのでちょっと躊躇してしまうのよねえ。

第3話まで見終えた。
一話完結ながら、シリーズ通じての見え隠れするエピソードとなりそうなものが二つあり、一つは忠臣蔵、もう一つは青江又八郎が敵と狙われてる件。後者は第1話の初っ端に長々とそういうことになった経緯が描かれており、むしろそういう話、タイトルに「江戸」とあるのに、田舎侍の話かいな、と思ったくらい。
第1話、2話とも忠臣蔵の話題はチラッと出るだけだったが、第3話ではゲスト登場人物である娘が近々吉良の屋敷に奉公に上がることになるという設定、ここからこの娘がレギュラーにでもなって行き忠臣蔵に寄せた話になるのかと思ったが違った。
この後どの程度忠臣蔵が絡むのか、もしくはそういう時代背景という程度の扱いなのかわからない。ただ忠臣蔵も仇討、又八郎も仇討という風に重なって入る、ちなみに第2話も仇討を扱った回である。
メインレギュラーは3人、いや4人か。OPでのタイトルバックでは4人のレギュラーキャストクレジットがある。3人は映像付き、仁鶴は顔の映像はないが、役である店の映像付き。構図でいうと、仁鶴は仕事人の元締め役。近いのは助け人で、仁鶴はちょうど口入れ屋(近江屋)の役である。といっても殺しを請け負うとかそういうわけでなく、メイン3人の浪人に仕事の、主に用心棒の、世話をしてやってるだけである。ただ事情通のようで、色々なことをかなり詳しく知っており(又八郎が浪人になった経緯までもを知っている)、また裏の顔でもあるのかそういう凄みもある、という役。
三島ゆり子、第1話に少しだけ出ていた。又八郎におかずを差し入れる同じ長屋のおかみさん。第2話ではクレジットがあったが、見当たらず。見直してみたけど・・・。第3話には出ていない。今のところそんな感じの超端役
ゲスト
第1話
岡田英次、木村理恵、渥美国泰、江幡高志
第2話
高橋長英、仇討ちをする身で、近江屋に助っ人を頼むという役。冒頭、髭を生やし強面で登場、近江屋からの紹介でやってきた3人に高圧的に対応するが、実はとても弱いという、ちょっと面白い役
その妹が鈴鹿景子。先日亡くなってしまった。残念。特別に好きな女優なのだが、今回は登場で、ああ、見たことある顔だな程度にしか思い出せなかったのはなんでだろう。兄より勝気で、一人で仇討を決行し逆襲され犯され自害
第3話
相原友子、佐藤仁哉、草薙幸二郎
横森久、出番は少しだけ。三味線のお師匠、メクラ。そこへ通っているのがこの回のメインゲストのおようで、又八郎はその付き添いの仕事をしている。又八郎が事情を聞きに来た時に、目が見えずとも男女の心の動きはわかると大口を叩き、おようは、身ごもっているとのたまう。それを念頭に、おようの両親におようと恋仲の男との仲を認めてやったらどうかなどと説得、その説得はうまくいき、おように感謝されるも、おようは身ごもってなどおらず、又八郎の策略で親を説得してくれたことに感謝しているが、又八郎の方は師匠のなんとも説得力のあるが当たっていなかった口ぶりに苦笑い

※追記
同日(9/27)視聴
第4話
メインゲストは范文雀。実を持ち崩した女で元は大きな商家の生駒屋の娘。その身を案じて彼女に用心棒を頼むのは生駒屋の元番頭で婿にはずだった男の役が河原崎健三
悪役メインは清水綋治(ゲストキャストクレジットでトメ)。
今シリーズはあくまで古谷一行がメインか。この回なんてのは田中健が清水綋治を斬っちゃったほうがよさそうなのに。田中健の米坂が清水綋治の卍組に雇われているが又八郎と示し合わせており、最後に裏切る。
第2話でも米坂が他の二人と敵対する側に雇われるという構図がある。なんだか同じような構図が頻発で安直に見える。

※追記9/28
5 4月30日 この命三十両
吉沢京子、草野大悟
細谷が近頃調子が悪く医者へ行く。診察を終えた後部屋の外で立ち聞き、「あの男はがんという治らない病だ」という言葉を自分のことと勘違い、というありがちな仕掛け。命を売るような仕事に臨む
三島ゆり子がきんという名前、亭主が徳蔵、ということが知れる。

6 5月7日 胸さわぎ
亀井光代、谷川みゆき、三戸部スエ、遠藤太津朗(ゲストキャストクレジットでトメ)
端役で
阿藤海、芝本正
米坂の家の事情と言うのが明らかになる回で、兄嫁と言うのが出てくる。兄は亡くなっており、米坂八内は家を継ぐ立場だった
第4話まででは、まあ細谷は子だくさんというところで浪人暮らしの苦労を感じさせながらも良妻がおり、長屋暮らしにも馴染みという色々目立ったキャラだが、米坂は博打好き、風来坊的気質、近江屋に居候? みたいに謎めいていて出番もちょっと少な目、という風にメイン3人のバランスが悪く、あまり又八郎以外が活躍しない、とくに米坂、だった。
で、まあ予想通りというか、それ以外の二人が、それぞれがフィーチャーされる回が続いた。
この回は夏木勲(夏八木勲)が出ていない。
又八郎は遠藤太津朗の金貸しの用心棒の仕事に就くのだが、これってこの回のメインエピソード(米坂が請け負った呉服問屋の娘の用心棒)に関係がなく、が、しかしそこに大物俳優を使い、多くの時間も割いており、こういうのを見ると、今作品のテーマは、用心棒稼業あれこれ、なのだなあと思う。まあタイトル通りだが。
OPタイトルバックというのは、完全に決まりきったものであるはずで、今シリーズでも、近江屋の看板をバックに仁鶴のクレジット、次にサブタイトル、で音楽がきっちり終わるのであるが、この回はなぜか、少しだけ映像が先に終わり、本編映像部分にOP音楽がはみ出している。その本編映像の最初はやっぱり近江屋の看板(OP映像のものとは違うが)

7 5月14日 女主人の腕
赤座美代子、小坂一也
呉服問屋備前屋の仕事を近江屋から依頼された又八郎、今回は二人で組んでやる仕事で、その相棒となるのが小坂一也なのだが、剣術の腕が未熟で使い物にならない、という設定から、終盤で実は公儀の隠密で、備前屋がやろうとしていたある藩への金の融通を止めようとしていたのだった、という筋。
赤座美代子は備前屋の後添えで、娼婦上がり。なにか裏があるのやらと見ていたが、徹頭徹尾善玉。娼婦の時代の男に狙われてるのかもというミスリードから、苦界から救ってくれた侍の藩が窮地に陥ってることを知り、それを備前屋も公認で助けようとする、とここで公儀の介入を招くわけだが、とまあ夫婦ともども善玉

8 5月21日 梶川の姪
織本順吉、小林かおり、小野進也
北村英三
忠臣蔵との関わりはここまで時代背景という程度で薄いものばかり、ここ数回は話題にも出てなかったと思うが、この回はとても強く、また今後もこういう関わり方を見せていくのではと思わせる回。
今回又八郎と細谷(今回は米坂が出ていない)が近江屋の紹介で用心棒に出向くのは梶川与惣兵衛。殿中松の廊下で浅野を止めた旗本である。
浅野の家臣に逆恨みされ襲われると危惧し柳沢と通して用心棒を頼んだという次第。なんと近江屋は柳沢とも通じている。
小林かおりは梶川の姪の千加。小野進也はその許嫁だった石黒。梶川の不興を買い、家が取り潰しになっていて、梶川を襲っているのは実は浅野の家臣でなく、石黒なのだった。
千加と石黒の婚約が破棄された後、千加は梶川の都合で別の旗本との嫁入りが決まっている
という展開の中、ラストで再度千加の輿入れのための梶川の駕籠行列が襲われるところで、又八郎は襲ってきたのがやはり浅野の家臣だと気付き、細谷が手に入れた近く吉良が屋敷を引っ越すという情報を渡し、小事、梶川を襲うこと、より大事、吉良の首、と諭して引き上げさせ、残った石黒と一騎打ちで石黒を斬るという終わり方。石黒が浅野の家臣を言いくるめて、個人的に恨みのある梶川を狙わせたのだった。
という凝った内容

9 5月28日 犬を飼う女
片桐夕子、高原駿雄、武知杜代子(武智豊子)
北見唯一、カウスボタン
伊波一夫(井波一夫となっている)
又八郎と細谷は犬の用心棒を近江屋から引き受けさせられる。つまりは生類憐みの令をベースにしたもの。
カウスボタンは岡っ引き(ボタン)下っ引き(カウス)の役でちょっとだけ。
又八郎はおとよ(片桐夕子)という女の飼い犬を担当。おとよは田倉屋(高原駿雄)の妾
おとよはその犬をついてきてしまったから飼うことにしたのだが、なぜか浪人に狙われるようになり、それがその犬のせいのようで。で、犬を放したらどうかと又八郎から諭され、放す場面があるのだが、ここがご都合主義。放された犬、まずは元の飼い主のところへ行き、その後小判(その元の飼い主は押し込みの一員であり、おとよを狙う浪人も仲間だ)を掘り当て、さいごにはおとよの家へ戻る。話を作るのに最適な行動だ。
細谷は三河屋という商家の狆を担当。こちらはコメディ担当であろう。まずは裃をつけて姿を現す細谷。この狆を将軍家を献上しようと画策、そのためには権威をつけなくてはならない、ということで侍の用心棒をつけたという次第。
これをおとよの家に連れてきた場面、おとよの家の女中およし(武智豊子)に似てると笑い合い、ラストでは今度は近江屋で吉蔵(仁鶴)の顔を見て、狆を思い出して又八郎とともに笑い合う。
米坂が出ていない
伊波一夫は冒頭で死骸について証言する押し込みに入られた店の者である

10 6月4日 刺客と恋人
岸田森、中村錦司、梅津栄
ここで第1話にあった又八郎の仇として追われているという件をメインにしたエピソード。高沢藩からの追手のリーダーとして岸田森が登場、家老には中村錦司。
急に作風が変わったように見える。シリーズを通じて扱う題材なのだが、この後このエピソードで継続していくとは思えない。そうなったらなんで途中から長編エピソードになるんだという疑問もありシリーズが歪な印象だ。それに全26話で、そんな長丁場にこのエピソードで耐えられそうにない。まあ、ここで突然入れてきたのも歪だと思うが。ここは前後編にしてこのエピソードを完結させてしまうというのも手だと思うが。その後由亀は江戸にとどまり又八郎と長屋暮らしみたくすればいいし。
でも今回の結末を見る限りそうもならないだろう。由亀と祝言だけを済ませ、一旦国へ帰し(おばば(又八郎の祖母)の面倒を見るため)、また用心棒もの一話完結スタイルになるのだろう

※追記 9/29視聴
11 6月11日 謎の剣客
中尾彬(ゲストキャストクレジットでトメ)、池波志乃、小林昭二
芝本正
前回がああいうものだったので、今回はどうくるかなと思ったが、序盤を見ると一話完結に戻ったようで、やっぱりかと思っていたのだが・・・。が、途中から一変、忠臣蔵の赤穂浪士が大きく関わってくる回。こういう感じで今後はずっとここらと関わる話になるのかなと思うが、一方で・・・。いま見ているゲストキャストを引用しているサイトでは、複数回出演の場合、それがすぐわかるように書かれているようで、今回の中尾は赤穂浪士堀部安兵衛の役なのだが、この回限りっぽく、そうだとしたら、ここまで深く赤穂浪士と関わる話はもうないようにも思え・・・。
今回、又八郎は長江長左衛門(中尾彬、堀部の変名)という道場主からの依頼で師範代として代稽古の仕事。
この長江が道場主なのに稽古に出ずに、しかし何をやってるという風でもなく奇妙な男、さらには怪しい来客も多く、又八郎は討っ手ではないかと疑いを持つ。が、正体は赤穂浪士で、そこは浪士たちの集合場所であった。
また前回を踏まえたセリフもいくつかある。討っ手と疑うというのもそうだし、又八郎が結婚したばかりでと言うのもそう。また前回でその件は一応ひと段落しているという認識があるようでそういうセリフもある。
そして今回のラストでその道場に試合を申し込んでくるのが小林昭二だが、これが又八郎を討とうとする一人。
そもそも前回で取り上げられた又八郎の藩からの討っ手の件、まず第1話で描かれたのが、殿さまへ毒を盛っているという陰謀を聞きつけた又八郎が藩の重役である由亀の父親へ話すと、聞かなかったことにしろ、黙っていろと言われ、それに反発し殿に直訴しに行こうとする又八郎、もみ合いとなり、又八郎が由亀の父親を斬ってしまう。というこれが発端。又八郎は脱藩、江戸へ。
第10話の終盤ではその企みは殿の知るところになり、主犯の家老は処罰されたとされ、もう又八郎を討つ理由はないのであるが、破れかぶれ、ここまで来たら、みたいな勢いで、又八郎への襲撃がなされている。ので、それを又八郎が追い払った状況では、まあ確かにひと段落しており、これ以上続けようがない感じでもある。
池波はおりんという役名で、上杉の密偵、といっても深くかかわってるわけではなく、金で雇われてる様子。夫婦での同じ場面というのはない
芝本正も赤穂浪士の一人として少し映っていた

12 6月18日 男が石を抱いたとき
松本留美、松岡明美、氏家修(風吹真矢)
山村弘三
今回は一転、忠臣蔵も又八郎の一件にも触れられない。
又八郎は旅籠、米坂は呉服問屋への仕事。
その双方に関わってくる事件のエピソード
呉服問屋の後妻お仲が松本留美、その弟菊次郎が氏家修。菊次郎は不良で金をせびりに来る。しかもそもそも同業の呉服問屋が両親が亡くなり店が傾き借金を抱えたのを綺麗にしてもらって後添えにきたという経歴であったことから肩身が狭い。お仲は菊次郎が赤ん坊だったころやけどをさせてしまったという負い目があった
旅籠の女中おもんが松岡明美。彼女には実家の安孫子で菊次郎(次郎と名乗っていた)に男たちに乱暴されそうになっていたのを助けられたという恩があり、江戸で探していた。
旅籠の主人が山村弘三
菊次郎が殺しをし、さらにまた姉のところへ行き三十両を奪い取って行った。これをなぜか米坂が庇って自分が犯人として取り調べを受けることになる。これがサブタイトルだが、この場面がよくわからん。米坂がそのおかみに惚れていたとか、菊次郎の良心にかけたのか。結果菊次郎は真の悪役というのが結末。おもんの安孫子の一件も、出来レースで仕組んだことであった。
細谷が出ていない

13 6月25日 小さな女主人
斉藤こず恵、長谷直美、勝部演之、山本昌平
第6話でもあったが、メインの二人がそれぞれ別の仕事に就き、それぞれが描かれるも、その二つが絡むことがない。どちらにもそれなりの時間が割かれており、それゆえ、メインエピソードに絡まないエピソードに長時間が割かれている
メインが又八郎が少女おゆみに雇われるというもので、そちらが斉藤こず恵。美少女ではないが愛嬌のある可愛らしさ、当時大人気であったのだろう、愛らしい笑顔が何度もアップになる
母親を早くに亡くし、父親も最近亡くしという境遇で、なぜか甲斐甲斐しく雇った又八郎の世話をしている
おゆみの父親は殺されており、その犯人を捜すというような話に展開。勝部演之はおゆみの実の父親で、おゆみの父親を殺した罪を被せられそうになるという役。まったく喋らないのでそういう役かと思いきや、口数が少ないだけであり、最終盤に真相を語るという場面がある
細谷のほうの仕事は身分のある娘(長谷直美)による浪人探し。もうすぐ婚礼でそれまでに恋仲であった男を探しだしたいらしく、そしてその相手というのが米坂。細谷は米坂に酒を飲みながら今回雇われてる娘というのがひどくて、と状況を話すと、米坂はその相手の男というのを想像してくそみそに言うも自分だった、というギャグが展開される

14 7月2日 消された女
神崎愛、中島葵、鹿内孝
又八郎が同じ長屋に住む夜鷹おさき(神崎愛)の用心棒を引き受ける。これは近江屋の紹介ではなく、ひょんなことから買って出たのだ。そのおさきが殺されてしまい、責任を感じた又八郎が事情を探っていくという展開で、そこで「大石」の名前が出てきて、忠臣蔵との絡みとなる。おさきが商売で声を掛けた浪人の口から出た「大石」という人名を一緒にいた仲間の夜鷹お杉(中島葵)が覚えていた
細谷が近江屋からの紹介で受けた仕事はどこかの屋敷に滞在、そこには大勢の同じような浪人、飲んだり食ったり・・・、指令が来るまではそんな感じであったのだが、対に指令がくだり、それは大石暗殺だった。それを聞いた又八郎は夜鷹を殺したのは細谷を屋敷に集めた大石暗殺の首謀者(鹿内孝)だと狙いを定め復讐を決行する
米坂が出ていない。どうもここら辺バランスが悪い。三人の腕利きが口入れ屋の紹介を介し色々な用心棒稼業をやるというコンセプトなら三人を絡ませたストーリーをいくらでも作れそうなものなのに。

15 7月9日 喪服の花嫁
紀比呂子、伊吹剛
永野辰弥(永野達雄)、福本清三
お涼(紀比呂子)は掏摸だが、ある侍の財布を盗んだのが縁で、その侍と夫婦になる約束をした。その侍を細谷が殺したと知りつけ狙う。
賭場の用心棒の仕事を受けた又八郎は、そこでいざこざを起こした米坂とお涼と対峙することになり、米坂と示し合わせてプロレスをする。
お涼はその賭場での米坂を見込んで助太刀を頼んでは断られ、近江屋にそれが持ち込まれ、危うく細谷がそれを受けそうになり、又八郎が割って入ったりと序盤はドタバタと楽しい
永野は出番は一回だけの元大目付の役。ほんとうにこういう役が多い。幕府の要職、悪役でも善玉でもない端役
福本は初っ端からの出番。おれは声だけで彼かなと思った、顔はあまりよく映ってなかったのだ。当たった。結構マニアックなところまできたと思った。でも顔は映ってないと思ったが見直したら、まずはっきりと一瞬映ってそこから暗闇に紛れるという感じ。それを意識していないが、その顔を判別して福本とわかったのかもしれない。結構出番の多い大きい役。といってもメインでも二番手三番手でもないけど。

※追記 9/30視聴
16 7月16日 危うし!又八郎
山本みどり、田口計
岩田直二、日高久
シリーズ始まりでの忠臣蔵との関わり、そして回によって時折、その関わりが強くなることがあったが、今回もとても強く関わっており、おれはこういう作品が全部の回で繰り広げられるのかと思っていた。つまり、忠臣蔵の裏でこういう事件が起きていた、この三人の用心棒が忠臣蔵の登場人物と意外な関わりを持っていた、というような。
今回、仕事に出向くのは又八郎と細谷で、それぞれが老人の用心棒だったり、別宅の番人だったりという仕事。そして細谷が就いた老人の仕事というのは、浅野方の江戸の重役の間瀬(岩田直二)で、また又八郎の就いた別宅の番人の仕事はその浅野方をつけ狙う集団の集まる場所だった。
又八郎がひょんなことから手に入れてしまった浅野方の密書を巡っての争い。
日高久は冒頭とラストだけ。細谷の子供の病を診る医者の役。前回の福本清三と同じく、声だけでわかった、といっても遠目に全身が映っていて、立ち話をしている場面で顔が映ってないこともないのだけど。そしてそういう府に遠目に映っていてもわかるときはわかるのだな(※)。
岩田直二、端役の多い人だが、ここではかなりの大きな役
米坂が出ていないが、米坂を近江屋が探しているという場面はある
(※)そういや、クラレンス・クレモンズが亡くなった後に、追悼コンサートの記事(英語の記事だったと思う)を見て、そこにあった小さな写真で、ジョン・キャファティじゃね、ひょっとして、と思って調べてみたらやっぱりそうだったということがあった。
他にもリヴォン・ヘルムの公式ページを見てて、小さな写真からこれひょっとして、アラン・トゥーサンじゃねと気付いたこともある、アラン・トゥーサンじゃなくて、ジョン・クリアリーだったかな

17 7月23日 妻の脅迫者
奈良富士子、内田稔、内田勝正、浜田寅彦、山本一郎
内田勝正という人は悪役が多めだが、ここでは悪役であり最後斬られているが、一筋縄ではいかない複雑な役
旗本の村瀬(内田稔)の妻弥生(奈良富士子)が息子の三五郎を連れて寺参り、三五郎が誘拐されてしまう。その弥生には深沢という過去に弥生となにかあったわけありの男がおり、つきまとっていた。そして三五郎の誘拐も彼の仕業。
とこうなると深沢はただの悪役だが、事情を問い詰めていくと、実は弥生が真に惚れた男が深沢であり、嫁入りの前日に、綺麗な体を深沢に捧げていたのだった。しかし、嫁入りした先の村瀬がとても優しく心の広い好人物であり、弥生は先の間違いを悔い、身を捧げて尽くしている
一方深沢は弥生を抱いた後転げ落ちるように転落人生となっていた。
三五郎に刃物を突き付ける深沢だが、弥生の三五郎はあなたの子ですという言葉に怯み、やられてしまう。本当に三五郎の父親は深沢だったのか、又八郎は、あの土壇場のひとこと、あれは弥生殿の一世一代の嘘だと思ってると弥生に語りかける

18 7月30日 浮気の現場
金田龍之介、岡本舞、岩井友見
今回は忠臣蔵絡み
細谷が請け負って怪我をさせられたという仕事が又八郎に回ってくる(結果的に又八郎のほうが腕が上ということであり、又八郎もそれを問われてそう答える場面がある)。
老中の屋敷で誰を警護するのかはわからないが、夜に出かけるのでその護衛という仕事。
が、その屋敷で奥女中(岡本舞)に呼ばれ、そこの奥方(岩井友見)から更なる仕事を頼まれる。それが夜の出歩きというのは浮気なのではないかという調査の仕事。
さてその警護する人物とは老中その人(金田龍之介)であり、柳沢を追い落とすため浅野に肩入れしており、その会議に出向くのが夜の出歩き。
だが、又八郎は約束を延長させられ、その最後の日、なんとその日の出歩きは奥方が疑念を持っていた浮気。又八郎は帰り道老中に箴言を行い、老中は以後慎もうとそれを受け入れる。
なお奥女中は実は柳沢の密偵でもあり、だが、それは又八郎に成敗もされず、最後に、政治に関わらない方がいいと、柳沢と縁を切るよう諭され、終わる
米坂が出ていない。前回も出番は少な目、ここへ来て又八郎、細谷の二人体制という色が濃くなってきた。
岩井友見、超大物だが出番は一回だけ、特別出演のようなものかと。
岡本舞、無名塾出身で当時18歳、デビュー仕立て。若々しい印象はなく、むしろ円熟した感じで、18歳と知り驚く

※追記 10/1視聴
19 8月6日 怪談・八百屋お七
若原瞳、小林芳宏、小栗一也
サブタイトルどおり、八百屋お七を扱ったストーリー。これが江戸の巷で流行り、その幽霊が出たという巴屋からの依頼で又八郎が出向くことになる。その商家は跡取り娘お照(若原瞳)が出入りの大工佐太郎と恋仲になるも、主の長兵衛(小栗一也)はそれは許さない。
時代劇で怪談を扱う際の典型的なストーリーという感じで、ここではこの幽霊騒ぎはお照が佐太郎との結婚を認めさせようと仕組んだもの。又八郎は真相を見つけるも、それを主人に告げることはせずお照の恋路を味方し、長兵衛を説得、長兵衛はお照の結婚を認め、佐太郎を婿入りさせることに決する。で、それだけじゃ物足りなかったか、その幽霊騒ぎも終わったところで再度幽霊が登場、こちらはその家の番頭が美人局に遭い脅されての仕業、これも又八郎が阻止。番頭は長兵衛の温情で今回は見逃すということになり、お照も番頭に、佐太郎が商売には未熟なので、教えてあげてくださいと頼む。
米坂は少しだけの出番。細谷は出ていない。

20 8月13日 闇夜の襲撃
岡本麗、内藤武敏、山口幸生
今回は忠臣蔵絡みで大石を狙う忍が跋扈する
川崎宿の北の村平間村での用心棒を頼まれた又八郎。そこへ出かけるまでに近江屋に賊が入ったり、又八郎自身が襲われたりする。難癖だが、又八郎は襲われた際(既に忍の跋扈が始まってる)に、怪我(木の根に躓き、自分の刃物で自身を傷つけた)をした相手の女おせんを介抱しようとし、がしかし、彼女の口を塞ぐため、仲間の男がおせんに攻撃をしかけ、それを又八郎は「彼女がかわいそうだとは思わんか」と斬り殺してしまう。女は助けて男は殺す。その女を抱こうとかそういうキャラでもないし、なんだか矛盾である(この件はラストでセリフにある)
中盤まで大石の名前は出てこないが、その村へ行き、守る相手である太夫と呼ばれている男とそれに付いてる者たちの話を聞いていて又八郎は太夫と呼ばれている垣見(「かけい」という読みのようだ)が大石と気付く。
又八郎が大石とわかった上で赤穂浪士の思いを皆が応援しているというようなことを大石に話す場面もある。
おせんは最後の正体を白状、上杉の忍であった。おせん「なぜあたしを助けた?」又八郎「わからん、ただ死なせたくはなかった」だそうである。この後、おせん「抱いてくれ」(昼日中の屋外)、ちょっと抱きしめてやり別れる
前回と同じく細谷が出ておらず、米坂はちょっとだけ。
三島ゆり子のクレジットがあるが出てないと思うがなあ
伊波一夫のクレジットもある

21 8月20日 暗殺剣 千鳥
浅利香津代、綿引洪(綿引勝彦)
近江輝子、井上茂
なかなかいい出来。中盤までは3人ともが活躍しバランスが良い。中盤以降は又八郎だけのストーリーになってしまうが。
また因縁の絡まり具合もよくできている
浅利香津代がよい。おれが見たもので覚えてるのは中村梅之助のドラマで小さな役で出ているのを見たくらいで、あまり見ていないが、この人は前進座の人で芝居はしっかりしており、いくらでもやれただろうなと思う。
途中挿入される細谷の夫婦喧嘩のエピソードがほのぼのしていて、ストーリーの箸休めにいい。
まずは又八郎以外の二人が質屋での用心棒、そこへ盗賊が押し込むが、追っ払うという始まり。
又八郎は用心棒を頼まれるものの、依頼人に会いに行くと、そこに待ってた由利は、夫が果し合いをするから密かに助勢をしてほしい、と。又八郎は引き受けるも、その夫の顔を見に行くと、それは又八郎がかつて御前試合で勝った望月という男、望月は又八郎より腕は上だがおごりがあったと又八郎は考えている。
望月はそのため浪々の身となり、だが果し合いで又八郎に勝てば、帰参が叶うという状況で、依頼は望月が又八郎と果し合いをすることになるから、その際の助太刀だったのだ。
断るしかないと思う又八郎だが、望月と顔をあわせてしまい、果たし状を突きつけられる。しかしそこへ割って入ったのは細谷。最初の盗賊の件で、望月がそこにいた、盗賊の用心棒なんて男の果たし状なんて受け取ることはないと。
由利はその用心棒代のため素人女を抱かせるというあいまい宿で身体を売っていた。ここであぐりも男の軽い勧めに乗って来てしまい、そんなことをやるなんて聞いてないと、怒って出ていくと、米坂からの誘いの言葉を思い出しそのあいまい宿へ遊びに来た細谷とばったり出くわし大喧嘩。これを細谷の子供たちが仲裁しようと、父親には母親からの差し入れと称し弁当を渡し、母親には父親からと母親の好物のお餅を渡し、が実は両方とも子供たちが用意したものという場面が入る。
近江屋に断りにいく又八郎だが、由利がまだ話があるとのことでそこへ出向く。事情はお互いにもうわかっており、が、由利は二人に果し合いをしてほしいと願い、又八郎は由利が新しい生活を始めると約束するなら、と浮ける。
が、そこを出た由利は又八郎に抱かれていたと誤解した望月に斬られ、それを知った又八郎は改めて、望月に果し合いを申し込む。
さて殺陣。ここも見ごたえあり。望月は盗賊仲間を大勢連れてきて、取り囲む。そこへやってきたのは、細谷、米坂。格好良い。望月以外はおれたちにまかせておけ、と。
殺陣の最後、時代劇にはありがちだが、望月が又八郎を殺った、と見える状態から、望月がぐったりと落ち、望月が実は殺られていたというのを見せる。
又八郎が二人に「さあ行こうか」、とここでEDになれば最高と思ったがエピローグ。でもこのエピローグも良い、まあありがちだが、中盤であった細谷の夫婦喧嘩エピソードの結末、あの仲裁は子供たちであったことを両親が知る、である。
あぐりという名前、珍しい名前を付けてるなと思っていたが、ここで気付く。そうか忠臣蔵からの引用か

※追記 10/2視聴
22 8月27日 惚れた女の泣きぼくろ
原田大二郎、清水久美子
壇まゆみ、井上聡子
又八郎が依頼されたのはこれから人探しをする女を守ること。人探しは自分でやるのでそこは手伝わなくていい、とにかく、邪魔が入らないようにしろという奇妙な依頼。
どうやら仇討をしようとしているらしいのだが・・・、その裏には恋仲であった二人が引き裂かれ、そして女の許嫁を男が斬ったために、女は男を仇討しなくてはならなくなったという事情があった。
女のほうの下女(井上聡子)、さらに男が通う岡場所の女(壇まゆみ)と、この回では三人の女性が三者三様で光る。三人とも女優として大きな活躍をした人ではなさそうだが。
ラストでは又八郎らの働きで二人が一緒に旅立つということになり、そしてその岡場所の女、そして男を用心棒として雇っていたヤクザ、双方が男を探し回るというドタバタしたもので楽しい
清水久美子、調べてみたが単純に調べても違う人が出てきてしまう。「女優」などいくつか補助語を入れてようやく見つけた。初代ミス水戸黄門とやらで、第11部で光圀一行と道中しているとのこと
細谷が出ていない

23 9月3日 吉良邸討ち入り
鈴木瑞穂、地井武男、里見奈保(鶴田さやか)、潮哲也
サブタイトルどおり、それにまつわるストーリーで、このシリーズが忠臣蔵絡みということで、多分討ち入りの際にはこういうストーリーなのだろうという予想どおり。
清水一学が地井武男で、これを善玉扱いにしている。そこが話を面白くもしているし、しかしその面白さを十分には描けておらず残念な出来にもしている。
忠臣蔵は色々な形態で作られており、俺でさえテレビドラマだけだとしても色々見ている。どれも金がかかっていて、討ち入り前の諸々なんてのは、それこそハイライトシーンでもあり入念に描かれたものを多く見ているせいもあり、ここではどうにもチャチい。
ストーリーとしては、吉良邸への用心棒を近江屋から依頼された又八郎と細谷だがそれを断る。しかし、その帰り道、道で襲われ、それをかわすと、その男は技量を試したのだといい、屋敷へ案内、そこが吉良邸で、彼は清水一学だと名乗る。
近江屋は、さらに浅野方からの依頼を受け、二人に、吉良邸を探れと言い出す。近江屋としてはこれも仕事だと嘯く。
この二つの仕事、どちらを裏切るのかで悩む二人、とここが先に書いた清水が善玉ということもあり、見せ場となる。こういう展開だと、それを決断していくまでに時間をかけじっくり見せる必要があるが、これは一時間ドラマ、大した掘り下げもなく、清水はいいやつだが、などと言いながら、浅野方につくことを決める
鈴木瑞穂は奥野将監役、赤穂浪士を脱盟した人物でウィキの項目もある。そのウィキに「大石が吉良を打ち洩らした際に備えた二番手だった」という説もあるとあり、このドラマではその説を取っている
潮哲也は茅野和助役。担ぎ屋台のおでん屋で細谷と旧知。吉良邸に入ってる又八郎らが声を上げながら屋台を担いで通る茅野を驚いて呼び止めるのだが、屋敷に入っちゃってて、外の道と窓越しに喋れるのがよくわからん
吉良邸で又八郎と細谷がそれぞれ仲良くなる女が二人、里見奈保は又八郎に惚れてしまうという腰元、もう一人は女性の名前のクレジットで検索してみたがわからん、細谷と仲良くなる下女
米坂が出ていない。シリーズ中重要な回だと思うが、そういう時でさえレギュラーが欠けるという、再三言っているがバランスが悪い。そもそもなんで三人をメインに据えたものを作ろうとしたのやら。原作がそうだから、ということかもしれないが。と思ったが原作についてのウィキを見てみたら、忠臣蔵絡みもなさそうだし、米坂は登場人物の項目に出ていない

24 9月10日 老中誘拐さる
金子信雄、三浦リカ、田中哲也、武見潤
山村弘三、小柳圭子、山本一郎、芝本正
前回が吉良討ち入りで今回のサブタイトルが老中誘拐で、忠臣蔵絡みかなと思ったが、違った。もう忠臣蔵からは離れているらしい。
ゲストトップクレジットは金子(老中柳沢役)だが、ストーリー上のメインは社会に不満を持ってる若者五人衆で、それを率いるリーダー格の秀。髪結いの職人で、近江屋を些細なことで恨んでおり、近江屋に仕事を依頼、派遣された又八郎たち三人がそれとは知らないままに老中誘拐をしてしまうという発端。秀はさらに近江屋から老中の身代金を取ろうと計画する。
老中を誘拐しリーダーの髪結いが頭を町人に仕立てる場面があり、後頭部の首らへんに髪の毛を集めてる場面が興味深い
今回は三人揃って登場、バランスも良い
でも又八郎たちが誘拐してる若者五人に肩入れするという展開はなんとも解せない。身代金がうまく撮れず、柳沢が長島藩に1万両だすよう書状を書く。長島藩が1万両を持って約束の場に来るも、5人と柳沢を抹殺に動く。又八郎たちがそれに対応するという展開。まあ長島藩もこれを機に、と柳沢抹殺に動くという悪ではあるが、そもそもの誘拐のほうがさらに悪としか思えん。
それでも若者に心を寄せるという話なのかねえ。近江屋から三人の報酬として50両、びた一文負けん、とがんばり、秀が助け出そうとしていたはる(三浦リカ)が岡場所から解放され秀に会いに来るというエンディング
金子信雄は誘拐され、最初の内は縛られ寝転がらされているだけの役だがそれでも存在感抜群
三浦リカのはるは秀ど同郷で一緒に江戸へ出てきおり、今は岡場所で50両の借金を背負っており、秀は身代金で彼女を救い出そうとしている
伊波一夫がクレジットなし端役。最初の誘拐の場面、又八郎は寺の警備の仕事と言われ赴くも、柳沢の警護を担当している伊波に、怪しいやつと咎められ、諍いになる、この隙に誘拐が実行されるのだ
俳優の顔なんかを確認するため調べていて一つ面白いことに気付く
武見潤という人は母親が小柳圭子であり、そして今作の中でも親子役。秀の仲間で、だが家は大きな商家、それに拗ねた若者という役で、母親は厳しいながらも甘々、父親は亡くなっており、祖父(山村弘三)が甘々なのだと母親はこぼしている、というようなやり取りがあり、この親子の場面は結構たくさんあり、隠れた見どころ。
さて、秀であるが多分田中哲也という人なのだろう。検索しても全然出てこない。田中哲也という名前で色々なジャンルの人がいるらしく、そういうのがたくさん出てきてしまう。これを検索しているときに、なぜか田中健が古谷一行の死を追悼する記事が出てきた。この作品のことも書いてあるので引用
--田中健 急逝の古谷一行さんを追悼「満面の笑みばかり思い出します」 「オレゴンから愛」などで共演
『江戸の用心棒』京都での撮影で半年間ご一緒しました。当時の京都の撮影所は、最強プロ集団 生半可な気持ちで出掛けると怖いんだと周囲から聞いていましたが 古谷さんのお陰でハードルが下がり 楽しい思い出しかないまま撮影を終えました--

※追記 10/3視聴
25 9月17日 男づくしの江戸の華
五十嵐めぐみ、佐藤蛾次郎、梅津栄、市川好郎
鈴木康弘
町奴と町火消の喧嘩。近江屋は又八郎、米坂それぞれに同じ文句、江戸庶民のために、を言って、それぞれの用心棒に就かせる。すると翌日には喧嘩をすることになっていると言われ、それも近江屋は承知のことと。又八郎と米坂は喧嘩の場で顔を合わせて驚き、近江屋へねじ込む。
喜劇要素の強い作品で、それも町奴側の親分が梅津で、その手下に蛾次郎という顔ぶれでわかること。
喧嘩の発端は両方の親分による「恋のさや当て」、たかが女の取り合いである。それを「男づくし」だの「男だて」と言って、つまりは、顔が立つだとか江戸っ子の見栄だとかみたいなものだろう。ここら辺は落語のテーマにも通じるバカらしさ。
なおその喧嘩の発端を聞かれて佐藤蛾次郎が落語の芝居噺風に格好つけて語る場面がある。語り始めると画面のほうは、その登場人物(五十嵐めぐみ、梅津栄、市川好郎)がそれを芝居威風に格好つけて再現、つまり佐藤蛾次郎が底の声を担当しているという具合。いかにも喜劇的演出
またその取り合いになってる女の両方を手玉に取る一枚上手な小悪魔的要素も落語でよくあるパターン。五十嵐めぐみが好演
女が悪いと用心棒二人で相談にいくも、女は意に介さず。そこで米坂は、まるっきり別の男に惚れろ、俺とつきあえ、江戸の庶民のためだと。女もそれにのる。
それだけじゃ本当にただの喜劇だが、最後のところで、町奴側の一の手下(鈴木康弘)が実は双方を争わせて、自分が全てを奪ってしまおうと企んだという結末があり、そこへ又八郎と米坂が入ってきて、駆逐。町奴町日消しの親分同士は仲直り。

26 9月24日 別れたくない江戸の空
下元勉、野平ゆき
中村錦司
松尾勝人、東悦次
喜劇的ストーリーだが、それはあくまでストーリーのことで前回のように喜劇の得意な役者が出てなにかするというようなことではない。そして最終回ということで結末をつけるためのストーリーでもあり、とくに最終盤ではバタバタと展開するが、それらは全体的に雑な作りというわざとらしさが感じられる。何が悪いのかなあ、演出か。
又八郎が野道で女おすず(野平ゆき)を助け家に送ると、父親の西山(せいざん)に大層気に入られ、仕官の口がかかるが、又八郎は国への帰参が決まったので、それを細谷へ譲る。が、細谷が馬は乗れるかと聞かれ、指南役をやっていたほどだと答えてしまい、それなら良い馬を持ってるだろうということになり、良い馬を手に入れるための金を作るというストーリーになる。
最初は対等な、というよりむしろ請われての仕官だったのに、いつの間にか、仕官させてくれ、条件も飲むみたいな形になってるのは変なような気がするが、そこら辺は自然に作られてる。まあそれくらい仕官は大変ということもあるが。
ここらで仕官するには金がかかると言われ、金を巻き上げるというよくある話になっていくのかなと思ったがそうはならず。西山はまあどこから見ても好々爺という風で悪役の要素はまったくなし、実際最後までそのキャラ。
で、金作りに奔走、あと15両となったところで、米坂が持って来た話というのが近江屋への押し込みの手伝い! とここらは喜劇的。本当に襲うのかどうか、そこら辺、三人の相談の場面は省かれ、近江屋の場面となる。
その結末は、押し込みが近江屋へやってくると三人は押し込みを裏切り近江屋を守る。そのことで近江屋から15両を礼金としてもらうという算段。
そして結末。その押し込み騒ぎが終わると、又八郎は帰参の時刻、明け六つの鐘が鳴るのを聞く。忘れていたのだ。駆け付けるも、もう行列は立ってしまった、と。肩を落として長屋へ戻ると、由亀とおばばが待っている。国元では又八郎が戻るということで反対の声が上がったりと大騒ぎになっており、二人で江戸に出てきてしまおうということになったというわけ。
細谷のほうは買おうとしていた馬が骨折してしまっており結局断念、また三人で働けるな、というところへ、近江屋が新たな仕事を持ってくる。その仕事とは・・・。芝居小屋で、馬の前足後ろ脚、そして拍子木チョンチョンの三役交代制。とここら辺は最終回によくある明るい終わり方
中村錦司は10話のときと同じ江戸家老田代役。10話で又八郎討伐派の報告を受けていたから失脚したのかと思ったが、組んでいたということではなかったのだろう
野平ゆき、ウィキを見てみたらポルノでも活躍していたとのことで、このころも並行してポルノの仕事をしている。ちょっと驚いた。

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主題歌、
なんと珍しいことに海援隊の千葉和臣の作品、作曲も担当。さだまさしのような曲調、声。
字幕オンでの色付きが又八郎のみ。せっかくメインが3人、仁鶴も入れれば4人いるのだから、色付き3人にしたほうが見やすいのに、と思った
ウィキにゲストキャストの記載なし
他のサイトから引っ張ってきたが、そこのページはあまり詳細でなく、不足分は、自分で画面を見て確認しながら記述
原作あり。藤沢周平の時代小説『用心棒日月抄』
仁鶴
毎回大活躍と言うほどでないがほどよい出番で、仁鶴の落語で見せるおかしみ、もしくはタレントイメージを生かしたキャラを存分に発揮。
全体的に。
三人メインの用心棒稼業という作品だが、そのバランスの悪さが気になった。又八郎ともう一人、という二人の話を作るのが得意なのかな、と思ったり。
そして忠臣蔵を出したり出さなかったり、又八郎の冒頭の件を出したり出さなかったり、さらに、作風もシリアスだったり、喜劇調であったりと、どうもフラフラした作品であった。
三島ゆり子ってそれなりの人だと思うが、それにしては役不足という感じ、見せ場がひとつもなし。他の準レギュラー陣である中井貴恵は出演回は少ない(1、10、26話だけだったと思う、他の回に出ていたとしたらそれは多分回想シーン)ものの、主人公の許嫁役だし存在感は大きい。服部妙子は細谷の妻で出番が多く、大いに活躍。三島だったらこの二人と同じくらいの活躍の場があってもよさそうなのに。

大奥(NHKのテレビドラマ) [連ドラ]

今年1月~3月放映のもので、始まったころの評判を見て、面白そうだなと録画を始めた。が、録画できたのは第2話から。たしかNHKの連ドラは各回放映後、次回放映までに再放送もあると思うが、それも録画を逃したのだろう。で、評判は大層高いことからすぐ再放送、例えば放映中に話題になってるから、そこまでを一挙放送とかやるかなと期待していたのだが、そういうのはなかったようだ(確かそのころは毎夕の録画予約のための作業時に「大奥」と入れて毎週検索していた)
で、最近ようやく再放送が始まり、そこで第1話を録画したらすぐ見ようかと思っていたのだが、なんだか見る気力が萎えており、また、再放送では時間を5分延長し、阿佐ヶ谷姉妹が感想を言い合うトークコーナーが挿入されてる(第1話にはなかったから次回からだろう)らしく、中盤まで録画を終えたころには、どうせなら、それも見ることにして、それなら再放送版を全部録画せにゃならんなあ、と結局再放送を全部の回録画し終えるタイミングで見ようということにして、今日見始めたわけだが。
再放送日程7/23-9/24 NHKBS103
この再放送は、シーズン2(10/3スタート)に先駆けての再放送とのことで、そのこともおれは知っており、ゆえに見始めたところで、どうせならシーズン2も全部録画してから一気してもよかったのでは・・・、とそこで見るの止めようかどうしようかとちょっと悩みながらも、結局うだうだと第1話は視聴完了。
というのも、第1話のとくに序盤あたりだが、見ながら、あんまり面白くなさそう、というか、おれの好みの題材ではない、いやむしろ大嫌いな題材だなあと気付き、どうもこれはノれないなあと思ってしまったのだった。
その題材ということについてだが、いや、見始めて気付いたわけでなく、見る前から知っていたことで、じゃあ、本放送の最初のころの評判を聞いたとき、そういう題材だと知りながら面白そうと思ったんじゃないかと言われそうだが、その辺はよく覚えていない。
その題材とは、つまり男女の役割が入れ替わり女性上位社会になってると言う件だ。
子どものころの記憶。多分小学生高学年か中学生のころ。家にあったんだと思うが、ポルノ小説があった。性に多感の時期で、おれは週刊誌やスポーツ新聞に掲載されてるようなエロな文章がむしろ画像なんかより好きという変な子であり、そのポルノ小説も読んでみた。それが実験的というかなんなのか、男女の役割が入れ替わり女性上位の世界が舞台になっていた。とても興奮なんぞできるものではない。どういうつもりであんなの出版されてるのやら。確か外国産で翻訳ものだったはずで、登場人物がみなカタカナだった。ジョンだとかパーシーだとか、そんな感じじゃなかったかな
最終盤に一瞬、現世界、つまり男性上位の社会を登場人物が見ることになり、が、それは一瞬のことで、「夢か」みたくつぶやいているシーンを覚えている。
で、まあそういう社会は性に多感な少年にとっては女性が覆いかぶさってくるわけだから恐怖でしかなく・・・、そしてこれを見始めてそのことを思い出したのだった。
どういう意図でこんなもの作ってるんだろう。と思う。
ここからは内容とは外れるかもしれない、自分がそういうテーマだと気付いてから思ったことである。多分男性上位の社会の中での女性の苦しみを、逆転させることによって、男性が下位である苦しみを見せることによって、これだけ女性は苦しかったのだということを言いたいのかなと思う。そして、ということは見る際には、いちいち男性と女性を、逆転させて考える、例えば男性の主人公水野が置かれてる立場は、本来は女性が受けていた役割なんだぞと、いう風に。で、見ているうちに結構それはいちいち面倒だなあと、ここら辺も嫌気が差した理由。まあ、嫌気の第一は、そもそもの男女逆転のことなのだが。
多くの時代が描かれるようで、またこの第1話では吉宗が登場しているが、第2話以降は時代をさかのぼってのエピソードで、吉宗が登場するのはシリーズ後半という構成なのだが、まあとにかく第1話。吉宗を演じるのが冨永愛で、これまた適役というか、なんというか。今作品の宣伝でずいぶんインタビューなどで番組出演していたようで、この作品と言うと彼女が連想されるくらいの主役なのだが。
まあ彼女のイメージというのがこれがまた、個人の見解だが、一切性欲をかき立たせない美人とでもいうか、すごい人気らしいのだが、その人気の意味がわからない、新しい時代の人という感じだ。まさに男性に覆いかぶさって恐怖を感じさせるというのにうってつけであり、だから一方で嫌悪感が先立つ、まあおれにとってはだが。
意識高い系とでもいうか、男性上位社会に異議を唱えるという作品の趣旨にもピッタリである。
さて男性の主役、あれ、この人ちょっと前に見たじゃんということで、中島裕翔。しずかちゃんとパパでのヒロインの相手役である。NHK御用達なのかねとうんざり。そしてこの人選の方も興味深く、今話題のジャニーズ、肛門性向をさせそうになる描写が今ドラマにあり・・・、急にシーズン2ってもしかして放映延期にでもなったんじゃないかと、すぐ検索してしまったくらいだ、そんなことはなかったけど。
まあこの題材とジャニーズの連想と言うのはたやすいことで、美男を性交のために集められた大奥というその設定はジャニーズ事務所内での性加害問題の本質そのものである。見ていてドキドキ。
極めて性の連想を掻き立てられる作品である
作品の中盤以降はまあ面白く見れて、あれこの後どうなるのかなと思ったところで終わるかと思いきや、一応のハッピーエンド的結末もつけられた。つまり、水野が首をはねられることになるかと思いきや、吉宗の働きで、それは免れ、町に町人として戻るという結末である
ケチをつければ、この設定の発端がわからない。いや発端は若い男子だけが死ぬ病の蔓延で、というのは受け入れるが、で、そのまま女性上位の社会になるかどうかということだ。武士階級の家がどう対応するのかというあたりが一番の疑問ではある。女が武士になるのか? とかそのあたりだ。
でも徳川時代は安定の時代でもあるわけで、だれも政府転覆は目指されず、政府主導でそういうことになるのもありかなとも思った。ここら辺が第2話以降に描かれるようで楽しみではある

※追記 同日 第3話まで
第1話は「八代将軍吉宗・水野祐之進編」だったが、第2ー5話が「三代将軍家光・万里小路有功編」(第5話は「三代将軍家光・万里小路有功編 五代将軍綱吉・右衛門佐編」)となっており、まだその途中。
吉宗の時代から家光の時代へと戻ることになるが、第2話冒頭に吉宗が御右筆の村瀬正資の部屋へ入ってきてのやり取り。村瀬はこの奇妙な大奥についての発端から記録をしているという設定であり、その記録を吉宗が見るという形でドラマの舞台設定は時代をさかのぼることになる。この二人が狂言回し的役割を担うのだろう。
第3話の終盤でなにやらやっと盛り上がってきた。家光と有功が結ばれる。どちらにも感情移入のしようのない、時代が異なるうえ、設定もSFであり、さらにこの二人の異様なほど過酷な人生、ながらその悲惨さを庇い合う形で結ばれる。と、吉宗、村瀬の場面となり、村瀬がその恋に感情を入れて「なんとも悲しく美しいおふたりでございました」と喋るも、吉宗はリアリストで冷めた調子で、「これでは記録ではなく読み物ではないか、(村瀬の喜んだ調子を見て)褒めてはおらぬ」をボソッと言うあたりの緩急のつけ方も良い。
字幕オンでは第1話で水野祐之進が黄色だった。そして第2話以降、万里小路有功が青。最初の内は編が変わるたびに、主役が黄色になるのかなと思ったが、そうではなくシリーズ通じて色付きが3人。その3人はちょうど編は3あるので、男性側の主役が色付きとなっていく、つまり右衛門佐というのが緑となるものと思われる。主役は将軍のほうのような気もするが。
斉藤由貴が徳川の治世を終わらせてはなるまいという狂気の春日局役で異様な迫力
番組最後の阿佐ヶ谷姉妹が感想を言い合うトークコーナー「大人の大奥サークル」。第2話から始まったが、その始めで、特に挨拶もなく二人が感想を言い合うところから始まっており、ひょっとしたら、第1話にもそれがあったのかもしれず、だが第1話は通常より時間が長くなっており、そんな関係で、同じ番組枠内ではなく、次の番組枠として5分番組で放送したのかもしれない。それなら予約録画はできないわけだ。
こういうコーナーの最初の回は、どういうコーナーか説明するもので、その辺違和感だったのだ。
このコーナーは大して面白くもなく。まず阿佐ヶ谷姉妹の二人が感想を少し言い合い、その後は大奥についての小ネタ紹介を専門家(歴史作家 河合敦)が解説するというもの。ここは別番組枠なのか、字幕オンの色付きで、ナレーションが黄色、河合(緑)と阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子(青)が他の色という風になっていた
(※見直してみたら阿佐ヶ谷姉妹の感想の後に、タイトルコールとその趣旨説明的な慣れレーションが第2話のみあった、やっぱここが初回だろう。そもそも第1話だけ番組枠外ということは変だしね。第1話のみ60分、他の回は本編が45分でこの「大奥サークル」が5分。1時間番組で22時-23時までやった後にその余興みたいなものを23時から5分やるわけがない)

※追記 同日 第4話
前に書いたことの繰り返しにもなるが、この異様な設定にはまったく惹かれず、またその設定ゆえに感情移入のできる登場人物がひとりもいないので、ストーリーにも本来まったくノれないような作品なのだが、その割にストーリーはうまくできてる。面白くないのに面白くできてるという言い回しになってしまう。
どうやってその女性上位の仕組みができたのかが、この「三代将軍家光・万里小路有功編」で描かれそうで楽しみと前に書き、特に武士階級でどうそれが成立するのか、町人はなんとかするだろうし、できそうに思え、そこら辺に興味があったが、この回でそのおれの疑問そのものともいうべき場面があった。春日局が時代から取り残されていくと村瀬が言う場面の後だ。で、その後の展開、この回の最後に女が家督を相続することを許すと上様が宣言する場面に繋がっている。
三人の主要人物、とりわけその中でも、春日局と上様は悪役じみて登場してきたが、最終的にはみなわかり合い、みないい人みたく決着。それも強引でなく自然な感じに見えて、うまく作られてるというのはその辺だ。
「三代将軍家光・万里小路有功編」はもう終わり間近という感じ。次回はそのまま次の「五代将軍綱吉・右衛門佐編」に入る。この回の阿佐ヶ谷姉妹のコーナーで玉栄が綱吉の母親という話をしていた。作中人物は全部史実の中にモデルがいるらしいのだが、そんな風になってるとは思わなかった。この玉栄は、史実では桂昌院で綱吉の母。玉栄はまだそんな素振りを見せておらず、次回はその辺が描かれた上で「五代将軍綱吉・右衛門佐編」になだれ込んでいくのだろう。

※追記 同日 第5話まで
思った通りこの回の最初に玉栄が家光のところに上がるという件。
この回のちょうど真ん中あたりから「五代将軍綱吉・右衛門佐編」。その最初のところで、雰囲気が変わったことを強調するためであろうか、阿佐ヶ谷姉妹が町人役として登場して、五代将軍綱吉についての噂話をするという形で物語の前提を説明。
右衛門佐が字幕オン色付き、緑

※追記 9/25
第6、7話
「五代将軍綱吉・右衛門佐編」を最後まで。
相変わらず面白くはないのだけど、でも面白い作りにはなってると感心という状態が続く。
この「五代将軍綱吉・右衛門佐編」は前の「三代将軍家光・万里小路有功編」より地味目である。メインに山本耕史が登場し、これまた癖の強い俳優でこの癖の強い作品に合いそうで登場のところはやってくれそうな雰囲気でもあり、だが意外にも大暴れというほどでなく、この編はたった2回半なのに、中だるみというか途中で話は停滞し、よく考えてみればこの山本の右衛門佐ってさして活躍してない、というか綱吉と結ばれてさえいないじゃんか、と。でもまあそれは仕掛であり、終盤にこの二人がやはりわかり合い結ばれるという風になっていくあたりに感心。
山本耕史は冨永愛と同じような意味で出てきたところで良いキャストのように思え、そして二人ともいい意味でその期待通りではないところも似た印象である
字幕オンでの色付きは男で統一されてるが、キャストクレジットでは、この編では綱吉の仲里依紗がトップで山本は二番目。「三代将軍家光・万里小路有功編」では、福士蒼汰と堀田真由がトップで並記だった。
今作品のテーマは性、つまりセックスであり、またセックスを伴う後継を産むことの壮絶さ。この編でも色狂いとされる綱吉が実は、子供を作るプレッシャーと戦い、色狂いと見せかけていたという風なことを吐露する場面もある。まあ白か黒かみたくとらえるよりは、色狂いというの見方、つまり綱吉(今作品の中の)が異様なほど好色という面もあるし、だけどその裏ではそういうプレッシャーもあったということだろう。
さて、ここまで見て。「三代将軍家光・万里小路有功編」までを見て、セックスがテーマということながら、その描写はもちろん控えめで、そのもの(例えばキスだとかもその口元が見えないような感じの映像だし、行為に関しては始まりそうなところで終わる)みたいのは映さない、というあたりが良いと思った。またセリフでは、セックスに色々な言い回しがあり、その言葉を直接使わず、といっても時代背景からセックスなんて言葉はなかったにせよ、だけどセックスのことを話題にし続けるあたりが面白いと思った。
「五代将軍綱吉・右衛門佐編」ではセックスについての演出では比較的激しい描写がいくつかあり、そこらへんはちょっと前の編とは異なる。
コンプライアンスのためと称して、いまテレビはどんどん表現の範囲を狭めていて、昔より狭まった境界のそのギリギリあたりを攻めている感じで、それは昔のものからすれば、生ぬるすぎるのだけど、まあそのものを映せばいいってもんでもないしね。というか、そういうのは余計であり、ここでは見たくないなと視聴しながら思ってた。見たけりゃそのもののエロ動画なんていくらでも見れるわけだし、そもそも自分の年齢が上がり、そういうのはもういいや、という感じ。
そう考えるとかつてのテレビや一般映画で、女優のヌードとかって何だったんだろうと思う。視聴率だとか客を呼び込むためとかであり、また脱がせることが監督の実力みたいな言われ方もしてたようだが。
でも一方で映像文化として、例えば映画とはなにかというときに、美しいものを映像にするとかがあり、それの対象として女優の裸だったり、交合している姿だったりするのかもしれない。
面白くないけど面白い、のために微妙にバンバン見進める気分にならず、今日はここまで。
続きを見るのが楽しみでなく、またこれ見終えたらすぐ忘れるだろうな。現に第1話で吉宗と水野の間でどんなことがあったやら覚えていない

※追記 9/26視聴 第8ー10話
これまでと趣が異なり、吉宗一代記のダイジェストというか、大きなエピソードを淡々と順に描いていく感じ。また、大奥との攻防というのがこれまでのテーマであったが、そこら辺が非常に薄い。まあ第
1話でそこら辺はやっており、第8話でも大奥の状況が描かれるが、第9、10話ではほとんど大奥の内情的なことは描かれない。
字幕オンでの色付き、黄色は水野、名前を変えて進吉となっているが、そこは第1話と変わらずで、また大奥に上がってくるのかと思いきや、そんなこともなく、薬種問屋の主として吉宗を支える立場としての登場となり、その再登場、杉下や藤波との再会の場面などでは劇的に描かれるものの、はっきりいって影は薄い。
むしろ杉下が、ずっと大奥に勤め、最終的に総取締となっており、吉宗の娘を育てたこともあり、最後は吉宗と夫婦のようだなどと言われながら死んでいくという形で目立っている。
ここまでサブタイトルに書かれた将軍と男性側主役の二人と、さらに将軍側に近しい一人、という三人がメインという形、「三代将軍家光・万里小路有功編」では、斉藤由貴、「五代将軍綱吉・右衛門佐編」では倉科カナ、そしてこの「八代将軍吉宗・水野祐之進編」では貫地谷しほりであるが、男性側主役が、多少水野祐之進の影が薄く、まあかといって杉下が主役を取ってかわるというほどではないが、ちょっとあやふやになった感じはある。それは大奥のこと、つまりは性のことが描かれなくなっていったことも原因かと思われる。杉下が吉宗に誘われる場面というのはあるにはあるけど、そこは種無しだといって断りすぐ終わっている。
この編でほかの注目は小川笙船の片桐はいり、そして、大岡忠相のMEGUMI。どちらも見ただけでは演じているのが誰かわからなかった。特に前者、一瞬片桐はいりかなと思ったが、男に見えた。
第8話では吉宗のアスペっぽい対応とそれを指摘しつつ止めていく藤波の場面が印象的、すなわち、大奥は種付けの場であるのに違いないのだが、そこをそうでないかのように飾って、男女の恋を演出しているのに、あからさまにそう言ってしまう上様、もう少し大奥の男に情をかけてくれ、と。
第9話以降は世継ぎ問題。ここで出てくる吉宗の娘たち、三女は子役だから仕方ないとして、他の二人はそれなりの役でもあり、有名な人かなと思ったが、両方とも知らない名前だった。
家重、三浦透子。宗武、松風理咲。前者は障害があるという役でアホ面、おれは柄本明の息子のどっちかかなと思ってしまった。後者はそれに対比して目鼻立ちのくっきりした美少女で、こちらも名のある人かと思ったが。
大岡忠相が登場してくると、大岡越前なんかでも描かれるエピソード、小石川養生所など、が多く、見やすい。忠相は吉宗の配下という風に描かれ、メイン三人衆に入るほどでなく、最初から存在感抜群だった貫地谷しほりの加納久通がやはり終盤に見どころがあり、吉宗を将軍にするための異様なほどの工作が明らかになる
第10話の最終盤にシーズン2への布石がガンガン登場してくる。そして最後にシーズン2が10/3から始まる告知があるところを見て、あれっひょっとして、最後のほう作り替えたのかなと思ってしまった。だって、その布石というのはよくわからない新たな登場人物が出てきており、それがクレジットで「旅人 鈴木杏」などと出てきて、それについては、この回としては誰なのか何なのかわからないまま投げっぱなしで謎のまま終わるのだから。最終回としては変すぎ。
一番最初に書いたが、最初の放送の時、第2話以降は録画してあり、第10話はそれが放映されるまでは残してあったので、もう少し削除するのを待てばよかった、残念、と思った。
で調べてみたが、まあすでにシーズン2を作ることは確定としての登場だったようで、そんな記事がいくつか出ている(※)
(※)見直してみたら、これは作り替えでないなと思えることがいくつもあった。そもそもクレジットにそのシーズン2キャストの名前、鈴木杏など、が入っているのもそう。クレジットのところを改変なんかするわけがない。また10/3から始まるという告知については、「シーズン2乞うご期待」という黒画面白抜きの部分が画面としてあり、そこに10/3スタートを被せた感じになっており、「シーズン2乞うご期待」のほうは前回放送時にもあったものであると想像できる。
第1話ではキャストクレジットで中島裕翔がトップ、冨永愛はキャストクレジット終盤の塊(トメといっていいだろう)の中の最初だったが、第8話以降では冨永愛がトップ、中島は入れ替わるかのように、キャストクレジット終盤の塊のトップだった。
吉宗と村瀬が狂言回しになってると前に書いた。ゆえに二人は毎回登場しており、その際のクレジットは確か中盤に一つの塊があり、そこに出ていた。
その狂言回し的存在としてのふたりが演者となる「八代将軍吉宗・水野祐之進編」ではナレーション的なものを若い村瀬役の岡山天音が勤めているようである。そしてこれは考えてみると吉宗と村瀬が狂言回しになってることを踏まえたもののようで、「八代将軍吉宗・水野祐之進編」では吉宗と石橋蓮司の村瀬が演者であるから、村瀬の若いころを担当した岡山天音がその狂言回し的にナレーションをやっていると考えられる。一方で、それ以外の編ではそのナレーション的なものがない。しっかりと確認をしたわけではないが、石橋蓮司がナレーション的なことをやっており、そのままそれが吉宗と村瀬の場面になるという演出があり、それ全体が吉宗と村瀬による過去の振り返りなのだということを思い起こさせる演出で、それを見て、岡山天音のナレーションの意味がわかったような気がした

変に思えた箇所を二つ。
ひとつは難癖だ。
小石川養生所ができたが、無料で診療など幕府がそんなすばらしいところを貧乏人のために作るわけがない、あそこでは薬草を作ってるらしい、実験台にされると噂が立ち、一人も訪れないという場面。この話の構成からしたら、小川笙船がまず多くの患者を引っ張ってくるだろう。人物的にも善玉扱いだし、作り物であるドラマとしたら、まず小川先生が患者を連れてきて、それでも診療所は空いていて、患者を治したら、そんな噂も立って、閑古鳥としたほうがよさそう
もう一つ、こちらはうーん、自分の見間違いなのだろうけど、なんか腑に落ちない。
「五代将軍綱吉・右衛門佐編」の最終盤、第7話の中盤以降だ
綱吉が右衛門佐に「そこまで言うのならあの日私を抱いてほしかったがな」というセリフがある。その後綱吉が右衛門佐に身体を差し出さずに力を得てみたい、とどのつまりは父(桂昌院、欲得ずくで綱吉を利用しており、それを綱吉は慈しみとすり替えてすがっていると右衛門佐が綱吉に向って言っており、それに対する言葉)と同じだと喝破するセリフに繋がっていく。
で、このふたりの対話の場面に続くのが、綱吉とともに閨に入った男が暗殺しようとし、という一騒動の後で、ついに二人が結ばれる場面で、その後二人の死の場面となり終わるというハイライトシーンだ。おれはこの二人が結ばれる場面を「あの日私を抱いてほしかったがな」の回想シーンと見間違えたのだ。あれ? 抱いてほしかったって言ってるけど、抱かれてるじゃんとなってしまい、見間違えたかなと再度見直してもやっぱり回想のように見えるのだ。
一方性の演出はそのもの自体は避けられていて(この編ではそれなりにそのもの自体が演出されてるけど)、ここでも二人が結ばれたのかどうかそのもの自体は映っておらず、だけどどう見ても結ばれたという演出であり、おれの観方が悪いのかとネットでこの回についてを検索。
「あの日私を抱いてほしかったがな」があり、閨での暗殺未遂、そして二人が結ばれるという順番となっていて、そうか、回想じゃなかったのかとおれの見間違いに気付く。
でもなあ、それならもっとはっきりと場面転換をしてほしいような。大袈裟に言えば、「その数日後」、だとか「数か月後」とかのテロップを入れる、もしかしたらその後ずいぶん経っての出来事なのだとしたら、年号を入れたり、二人を老けメイクにしたりとかはっきりわかりやすくするという趣向もあろう。
なんで見間違えたか。回想場面というのはその人の顔がアップになり、ちょっとぼやかした映像から始まるというようなことがあり、また音楽がそのまま続くというのも、その場面の続きということを思わせやすいのだが、ここでもそんな感じなのだ。
ただ、見間違えるわけなかろうという面から見てみると、「そこまで言うのならあの日私を抱いてほしかったがな」の後に、その「あのとき」の回想場面がちゃんと挿入されていて、ということはある。その回想場面の後も二人の会話が続き、その後がおれの見間違えた次の場面への転換だった。ただ、おれはその回想がどの場面のことか忘れており、であるから、「あのとき」ってどのときだろうとちょっとモヤモヤしていたという点が見間違いの原因であろう。最初の回想場面に続き、「あのとき」がよくわかる詳細な回想場面に入ったように思ってしまったのだ。

「大人の大奥サークル」
結局全部見た。結構参考になる話があった。登場人物の相関関係のことなどで。
感想を言い合うコーナーと書いたが、よくよく見直すと、まず冒頭で二言三言やり取りがあり、その後なにかテーマを設けて解説で、解説のほうがメイン。冒頭の感想というのは、ドラマ受けというのが流行っているからそれを模倣してということだと思う。




日曜ゴ―ルデンシアタ― 伊東四朗一座「喜劇 俺たちに品格はない」

08/27(日) 18:30 - BS松竹東急|150分|15倍録
日曜ゴ―ルデンシアタ― 伊東四朗一座「喜劇 俺たちに品格はない」
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これは熱海五郎一座でなく伊東四朗一座
与党・自主党の政調会長・鈴木弘(三宅裕司)はまもなく任期満了の現職・内閣総理大臣の大泉純三郎(春風亭昇太)の後釜候補一番手の人気議員。
しかし彼には秘密があった。それは売れない歌手・八千草ルリコ(戸田恵子)との不倫関係。それを知るのは、鈴木のおっちょこちょいな秘書官・西園寺為朝(伊東四朗)だけ。しかし西園寺のうっかり発言で、自主党総務会長・多村(小倉久寛)にもばれてしまう。
何とか秘密を隠そうとする西園寺・多村の思いに反し、週刊誌記者・立花(渡辺正行)が鈴木の不倫を突き止める。立花は旧知の仲である自主党幹事長・長井幹二(ラサール石井)にその情報を提供する。
出演
伊東四朗 三宅裕司 戸田恵子 渡辺正行 ラサール石井 小倉久寛 春風亭昇太 東貴博
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伊東四朗一座となってるからか、「こんにちは赤ちゃん」よりも頑張ってるように見せ、そして笑いを多くとり、他より一段上に見える。
特筆メモ
この回のメインと言えそうなのが伊東四朗の円周率100桁暗唱。こういう場面が出てきて、それをこなしてみせて、そういえば伊東四朗の特技としてそういうのがあったというのを聞いたことあるなと思い出しウィキを見てみた。記憶力減退防止のためのトレーニングだそうだ
高田文夫の名前が電話相手として出てくる。選挙活動としてコントをやることになりルリコのコメディの才能を見るため多村が高田に対して電話越しに聞かせるという場面
戸田恵子がアンパンマンの声を披露する場面では大きな拍手、コントの一場面
東貴博の役はIT会社社長。「あいかわていぞう」イニシャルITで、ITの申し子と言われている、と自己紹介
自主党は「自由主義党」
多村の名前は「たむらまさかず」


VIVANT [連ドラ]

堺雅人主演、前評判もかなり高かったから録画
しかし開始後、その評判は予想以上のものとなっており、またおれが毎日聴取しているナイツのラジオでナイツ両人特に塙が激ハマリで、逐次視聴に切り替えたい誘惑も少しはあったが、その一方で内容を少し聞いて、おれがはまれるかという疑問も。
まあとにかく第1話を視聴開始
いまは第1話の途中まで。1話は時間延長版で2時間弱。おれは1時間くらい視聴したところ
いまのところ「うーん」といった感じか。まあこれから意外な展開、どんでん返しがどんどん出てきて、今の作風とはまた異なってくるのだろうけど。
そういや第1話あたりで塙なんかも含めて評価としては映画並みの予算をかけており、それに値するようなアクションシーン満載の作品とのことで、そもそもおれもいま見ているが、爆破シーンカーアクション、外国舞台、砂漠からの脱出、とかそういう類のものがおれはあまり苦手でねえ。
連ドラで話に入り込むというのは、見るのが止まらなくなる状態なのだと思うが、まだその回の途中で見るのを止められるというのは、まだまだ入りこめていない感じだな、まあ今後に期待。どうせ全部見るのだし、社会的話題にもなっており、録画も残すつもりだ

※追記 同日
第2話まで済み
第1話残り
日本大使館への逃げ込み場面は迫力あり。この場面をいいものに見せるための1時間半強だったか。
まあ第1話ってのは次回以降のための伏線を作ったり、作品世界や登場人物キャラの説明など色々やらねばならないことがあるのだけど
外国、モンゴルに隣接する架空の地を舞台としており、その現地人役を日本人が演じているっぽい。ドラムがまずそうだし、二宮和也や役所広司もそうかな(※)。まあモンゴルは日本人に似た顔のいる地域ではあるけれど。(※)役所広司は元は日本人という役か
濃い顔の日本人にやらせている。なんか昔の時代劇、現代劇にもあるかな、で外国人役を日本人でやるチープさを思い出す
その筆頭である阿部寛は日本人の役であるけど
第2話
話題の別班という言葉が出てくる
ドラムの変換器の声とナレーションが林原めぐみという声優。おれはまずドラムの声を聴いて、マイファミリーの一龍斎貞弥かなと思い調べて、林原めぐみだと知り、今度はナレーションを聞いて、今度こそ一龍斎貞弥かなと思い、調べ、同じく林原めぐみだと知った。同じ人が二役やってるとは思わなかったのだ
大使が裏切り者。登場人物誰も彼もが疑わしいとなると見るのが疲れる
檀れいが演じていたようだ。見たころあるなあ、というかむしろすぐ檀れいとわかりそうなものの、なんか見慣れたものとは一味違う顔で、そういうところは流石女優という感じ
薫は二階堂ふみという人で、かなり有名女優だがおれはこの人をあまり見たことないのかな。なんか新鮮。今ドラマ主演クラスがたくさん集められていることで話題だが、この人は自分にとっては新鮮な顔だし、さらにもう少し小さい役で出ている人にさほど見覚えのない人がチラチラとおり、そういうところで余計なこと(あれに出てた人だ、とか、この人誰だっけなあとか)を考えないで済むので酔い。が、一方でこの福澤ドラマでよく見るような顔もチラホラと、
ジャミーンという少女のため、寄り道をし、結局治療のためそこにしばらくとどまるという場面。もちろんとくに薫の今後の伏線のためということで単なるヒューマニズムでもないのだろうが、なんか白ける。ストーリー上ここにとどまることで起きる困難を演出するための場面に見えてしまう。
もしこんな場面に送風したら薫を置いて進むだろう。
そのジャミーンが治り、別れの場面、十分別れの儀式をやっただろうに、車でちょっと行った後に、再度そこから降りて駆け寄り抱き合うとかいらん場面だ。
やっと少しノれてきたか。明日が最終回放映日、できれば明日中に見終えたい。本来もう就寝前の飲酒タイムだがもう少し続けて見よう

※追記同日
第5話の途中で眠くなり、中断。この日は久しぶりに飲酒なし
第3話 日本へ帰国
第4話ラストに乃木が別班であることが明らかに
なかなか面白くならない中、乃木が別班であることがわかりようやく、という感じ。というかそれは塙のラジオでおぼろげながらわかっており、おれは登場人物が出てきた最初の肩書以外に裏の顔を持つ話のように思っていて、まあそれは勘違いかもしれないけど、この後どんどん、実は誰々の正体は何々だった! みたいなことが起きるのかな、と。

※追記5/17
午前中に昨晩途中だった第5話から第6話まで
まあここまで見て、面白くないということではないが、それほどかなあという印象。それほどという比較は世評と比してだ
日曜劇場でこれまでやってきた作品の要素を組み合わせ、さらにそこにお金をかけたという程度だ。
第6話では上に書いた薫のジャミーンへの愛情場面にどういう意味があった(肉親愛を知らない乃木が世界にはこういう美しいものがあるのだと知る)かわかるような場面があった。といってあの場面がとても良かったという風に思うようなったわけではなく、やはり白ける
そうそう、あと所々で説明セリフとでもいうか説明のための長いセリフがあるのも少し鼻白むね。これまで起きたことのまとめやトリックのネタ明かし
さて午前中にここまで見たことで、午後の2話、夜に最終回も含め2話見れば、完了できる目途
立て続けに10話程度のものを視聴しているが、全部二日間で見終えられた。

※追記
昨日就寝までこれを見ていて、今日は朝からこれを見て・・・、という具合に、なにも挟まずに見てきており、そのまま行こうと思っていたが、時間に余裕もできたので、ほぼリアタイで「日本の話芸の」の時間に放送された特別番組、志ん生を視聴。
それで思い出した、今作、何話だったかな、志ん生が出てくる。凄腕ハッカー・ブルーウォーカーの太田梨歩が部屋に志ん生などの落語CDを大量に所持。野崎がいい趣味だなとつぶやいている。まあこんなメジャーなもの(志ん生以外に圓生、文楽)を見ていい趣味もなにもないと思うが。
そしてふと思いつき、それを再生してみると、志ん生の出囃子一丁入り、が、そのCDの中に隠しファイルとして収納されているハッキングの記録が出てくる
志ん生が終わった後テレビに切り替えたら、TBSでVIVANTの総集編、株価チャートを前に堺雅人が二宮和也がストップ安を解説。いやあ、見たくなかったなあ。このふたりが共闘していく形になるのか。ネタバレをみんなが嫌がる気持ちがわかる

※追記5/17
夕方までに第8話まで視聴
結局乃木の目的は、そして結末は? というところには興味はあるが、別班を裏切り仲間を殺害してテントに入り込むという展開はなあ、どうにも納得いく結末にもっていくのが大変そうで収拾がつかなくなりそう。
そして。やはり主演は堺雅人であり、乃木の活躍がメインなのだなとわかる。乃木がテントに入ると、そこまでダブル主演のようだった存在感の阿部寛が急に出番が少なくなり、結局出ずっぱりは堺雅人だけ

※追記5/17
第9話視聴
株の信用取引で儲けようという話になり上に書いたストップ安の解説の場面。テントはテロを請け負い稼いでいたという流れで、乃木が死人を出さずに稼げるという流れで信用取引である。なんだか笑ってしまうほど白ける。そんなことできるのかとか驚いてるテントの連中もなんだかなあ。
そしてベキによるテントの歴史語り。上に書いた説明セリフの一つであり、そして最たるもの。
ラストは、ほう、そう来たか。という感じ。乃木がやはり別班を裏切っておらず、テントへ近づいたときの仲間には知らせずの潜入捜査だったという流れになってきてこの回は終わり。
まだまだ結末は気になる。
一方で、なにがイマイチなのかなあと考えてみると、感情移入がしづらいこと。上にアクションものが苦手と書いたが、これもその登場人物へ感情移入できづらいからなのだとも気付いた。
今回の場合、乃木が主人公だが、ここへの感情移入がしづらいキャラで共感がない。9話のラストで裏切っていなかったことはわかったが別班への裏切りでテロ組織へ入るという流れでは、どうにもならない感じ。
でも別班を裏切っていないとなれば、どうだろうか。最終回に期待。
テントの目的が子供の救済という風にしているのも、なんだか甘っちょろい感じ。
そして二宮和也。この人はイーストウッドの『硫黄島からの手紙』を見て非常に感心、ただのジャニタレじゃないなと思ったが、その後見るものはいつも同じような演技、いやそもそも『硫黄島からの手紙』でも同じような感じだったように思うが。なんか不貞腐れた若者というそのキャラがなんか不快なのだ

※追記5/17
最終回視聴
さすがうまく着地点ができているなと思い見ていたが、最終盤のベキが逃走して以降の橋爪功パート。そこが始まった瞬間は余計な付け足しで、あとであの場面はいらなかったなとならないかとハラハラ。特にモニターで新庄というのは安直すぎて。まあでも最後まで見て世界観壊してはいないかな。というか見てしまうと、そうか最後は息子に殺される父親というところもとても重要で、あの場面なしとはいかないか。

考察が流行ったと聞く
でもこれ考察欲が出る作品なのかねえ。

日本人俳優が外国人役をやってる件について。
上にも書いたが、意図は色々わかる。結局は日本の役者でやる日本のドラマであり、それを日本語メインでやりたい。が日本国外をも舞台にした作品でその国外場面もたくさんある。その場面を日本のお役者で日本語でやるための工夫、つまり実は日本出身者であるだとか、実は日本語ができるとかで、日本語での会話に切り替える場面などがあり、そこら辺から日本人俳優を活用しているのだな、と。でもチャチに見えるのも確かなんだけどね。
阿部寛が「テルマエ・ロマエ」でそういう役をやったときもよく見りゃさほど外国人顔ではないなあと思ったものだった。もちろん「テルマエ・ロマエ」も今作もそうは現地人に見えなくてもいいんだけどね。
特に今作は架空の国だし、モンゴルの近くだし。
そういう枠で特に気付いたのはまずはアリで山中崇。それからこれは少しだけの出番だが、第6話のバヤルで、谷田歩。この二人は見たことある人だからすぐわかった。谷田歩は日曜劇場の下町ロケットに出ている。
見終えてから、この人もかと思ったのはワニズで河内大和。この俳優は覚えがない

この素晴らしき世界 [連ドラ]

2023年7月20日から9月14日まで、フジテレビ系列「木曜劇場」枠にて放送

9/14視聴開始
まずは2話まで

見た感想は特にないかなあ

9/14最終回放映日に視聴開始したのだが、1話を見終えその最終回がちゃんと録画できたかちょっと確認してみたら、翌週に特別編とのこと。そういうのがあるなら、これ見始めるの後回しにしてもよかったし、1話見終えたけど、視聴ストップしちゃおうかなと思ったが、まあその特別編が本当の最終回ならそうしたほうがよいのだけど、ストーリー的に最終回は最終回で、特別編は番外編みたいな感じである可能性にかけて、視聴継続。
まああまり面白くなかったからここで止めても支障はないし、けどストップしたらそのまま断念ということにもなりそうだが。
ウィキを見てみると、特別編はその1年後の世界とのことで番外編的な意味あいのようで、まあとにかく最終回まで一気見継続
驚いたのは字幕オンで色付きがなし、つまり主役も色付きでない。こういうのを見ると色がついてるだけで見やすくなっていることがわかる。主演が二役だからかな
そもそもこれを録画したのは主演が若村麻由美ということへの違和感、これについては後述(※)
なおウィキにこうある「当初、主演には鈴木京香が正式発表されていたが[1]、放送開始前の5月11日に体調不良による降板を発表[3]。同月18日、新たに若村が主演を務めることが発表された」とのこと
なあんだ、代役かあ、それならまあわからんではないけど
主題歌、小田和正
これはコメディだと思うのだが、コメディに小田和正は似合わない、というか、コメディも幅広いし、これは笑いが前面に出ているわけでもないから、別に小田和正でもいいのだろうけど、まあなにが言いたいのかといえば、この作品のこの作風に小田和正の正に小田和正風のこの楽曲が似合わないという風に感じたまでだ

※追記9/15
第4話まで視聴
妙子が調子にのりはじめ、ファンの前を若菜扮装で歩くだとか、七瀬の体調不良を心配のあまり以前介護の仕事をやっていたということを言ってしまう場面。まあそうしないと話が進まないのだろうけど、わざとらしくて不自然な展開。天然で無神経に言わなくてもいいことを言ってしまうキャラと言うことなのだろうが、それがキャラなら好きでないなあ。主人公なんてのは視聴者に共感されたほうがいいのではなかろうか
色々盛り込み過ぎに見えてくる。平祐奈の育田詩乃にすごい秘密があったり、プロダクション曼珠沙華
では若菜の件意外にも自殺未遂の社員がいたりして。まあ事件がなきゃシリーズをドキドキで引っ張れないから仕方ないか

※追記9/15
7話まで
第7話で一揆に話が動き、そしてこの回の終盤と次回予告を見る感じではこの後一気に収束に向かう感じ
7話の前半までを見ると、まあとにかく盛り込み過ぎという嫌いがあり、登場人物一人一人に各エピソードがあり、それが段々と全部繋がってる感じになってくる。そういう中、妙子のうざさというのもいくらか顕著に。例えば6話にある莉湖の娘亜美の元夫が亡くなる場面、その夫婦の息子である信男は夫を覚えていないだろうから会わせたくないという亜美の頼みを独りよがりの会わせるべきという思い込みで連れて行かせる。結果はとてもよいものなのだが、それはまあドラマだからねえ。
7話での育田を帝都テレビに潜入捜査をさせるのも同じでうざさを感じる。主人公なんてのは視聴者に共感されるべきなのになあ。もちろんこれも結果的にはよかったとなるのだろう(まだなってはいないが)。それはまあドラマだから。
7中盤以降に、帝都テレビの沖野島の犯罪という件が浮上してくるところでは、またエピソード追加かいなと思ったが、それが曼珠沙華の先代や芸能界の大物が絡んだものということが明らかになっていくあたりは感心。まあ最近の連ドラの常道という感じでもあるけどね。多くのエピソード、登場人物が全部絡みあっての大きな事件の真相が浮かび上がるというやつだ。
そもそも。失踪した女優の替え玉なんてまずうまくいかなそうなことが発端としてあるので、そこを嘘だと言っちゃ見るの止めるしかないわけで、そこは飲み込んでるのだから、フィクションファンタジーとして見るしかなかろう。
で、そこは受け入れるとして、最初の替え玉案件、この作品では記者会見、がうまくいったからといって次々に色々やりだす、そして妙子は調子に乗るというのはそれにしても、なさそうな展開ではある。そこも受け入れるとして、このように替え玉という嘘を重ねると収拾がつかなくなり、というのが7話の中盤までの雰囲気であり、こりゃどうしようもなくなって破綻しちゃうというのもストーリーとしては面白いがドラマなんだからそうはならないだろうな、と思っていたところでの、7話の後半で、まあ替え玉自体は次回で白状するみたいで、そして事件も解決してという結末なのだろう、悪くない感じだ。
6話から7話あたりでは、もう一つつけくわえておきたい
妙子の旦那陽一が妙子の嘘に気付く(ラビットへの電話)という件と若菜の帰還というのが6話終盤にあり、この件どうなったのかあいまいにしたまま話が進んでいく。それも頭がパンパンになった一つの理由なのだが、例えば、若菜の帰還があるのなら、妙子の替え玉はさっさと止めりゃいいのにと思う。でもそれを知ってる曲者夏雄が止めているのであろうが。
前者は、時系列も多少ぐちゃぐちゃに入れ替えられており、陽一が妙子に問い質しのかどうかわからないまま話が進むのでモヤモヤしっぱなし。7話の終盤での息子あきらと蛍へ警察が訪問してきたのを契機に、陽一は妙子に話していなかったのだなとようやくはっきりするようになっている
※追記9/15
第9話(最終回)まで
かなりの充実。第8話、9話はどんでん返し的な意外な展開の連続で、いちいちの流れでここは変だなとかここは不自然とか思ったところが、その後のどんでん返しで否定されたり、否定されないまでも、その部分を指摘してもあまり意味はないということになってしまうような感じなので、結局最終盤の結末のみが印象に残る。
まず見てたのはセシル。この人は最終的に善玉だろうなとはここまで見てきて思わせる感じながら第8話の冒頭で一旦悪役へターン、そりゃあと2回残ってるんだから、1回はこういうことになるわなと思っていたが、なかなかその後善玉ターンしない。この引っ張りはよかったと思う。おれは、セシルは悪役なのかなあと思い始めながらも、考えてみるとこういう存在感のある若い女の子が悪役になるケースって少ないよなあ、と。
善玉としての正体を明かす場面より前に、1,2回不自然にアップになる場面があり、もう悪役のままなら用済みなのにアップになるなんて、まだ見せ場があるのかなと思っていたら、やっぱりそうか、しかも首謀者とはね。
色々ドッタンバッタンと展開する中でひょっとしてここまで全く地味な悪役側の人間としか見えなかった菅原大吉が実は善玉なのかなと思ったりもした。もちろん違った。
まあ悪役ってのはおじさんだねえ。
一人の権力者の糾弾の場面がそうそう、ジャニーズの問題を想起させる。
ただ最後のテレビ番組内での演説はちょっと長すぎ、そして終了でスタッフが拍手するのは白けた。
8話の刃月と水田夏雄の対話の場面も長すぎだな
「Mr.Summer Time」の正体は夏つながりで水田夏雄だと思っていたのだがなあ、そんなに単純にはしないか。
そうそう水田夏雄が暴露組の仲間として登場したときは、スパイかなとか思ったが、そんなことはなく、そういう風にミスリードさせようとする場面もなく拍子抜け。例えば、不自然に外部と連絡したりする場面の挿入とかあってもよさそうだし、それこそおれは「Mr.Summer Time」の正体の場面に彼が呼ばれており、正体を見てもさほど表情を変えないので、実は二人目の正体というのがそれなのかな、と。表情を変えないのは、刃月と若菜の件をよく知っているからだということがその後明かされておりわかる。


中盤までから最後にこんな風な謎解き、一発逆転ドラマになるとは思わなかった。序盤までを見て小田和正の歌が似合わないと言ったが、まあ聞き慣れたという面もあるし、ドラマの色彩が終盤で変わったので、まあまあ馴染んだようにも思えた。ピッタリはまったとはとても言えないが。
サスペンスタッチで一発逆転ものというのは連ドラで大流行り、というか、そういう作品にしか人気作はないのではという感じだが、そういう作品の場合第1話からそういう雰囲気が充満しているもので、今作のように、序盤は主婦が女優の替え玉というコミカルな展開から、終盤になっていきなりそういう色になっていくというのは珍しいのではないか

俳優について
マキタスポーツにはただただ感心。登場人物の中ではさほど上位の役ではないが、この人の場面の多くに感心。いやあうまい。
木村佳乃。おれはこの人を「後妻業」くらいでしか知らない。むしろそれだけを覚えていて、またそれが結構印象に残ってる。だから今作に出ていると知ったとき、今作も「後妻業」と同じく関西テレビなのかなと思ったくらいだ。「後妻業」ではコミカルに大阪弁を操っていたと思う。その作品しか知らないので、今作のキャラには驚いた
また、若村麻由美より主役向きじゃねとも思った
若村麻由美(※)
この人が主役の地上波ゴールデンの連ドラということ。実はそのことのみがこの番組を録画した理由。
なんとも不思議な女優。どういえばいいのかなあ。
若いころの作品を見てずいぶん感心した。御家人斬九郎、夜桜お染である。別次元にいるかのような美しさと演技。
で、この人のウィキやらネットの噂なんかを見ると、なにやらスキャンダルめいた異様な感じもある。結婚相手が宗教団体の代表で、彼が死んでから女優業を再度活発にしているのだそうだ。
御家人斬九郎の渡辺謙とのうわさなんかもある。
で、おれは以前の素晴らしい女優という印象も持ちつつ、夫との死別以降に出ている作品なんかをかなりの興味本位で見ていて、それは今作品と同じ印象だが、なんだか地味になったなあとか、なんだか普通になったなあとかそんなKな次だった。
なんというかいまだに女優をやってるというのが変に思える。別次元の演技派とその結婚相手とのことで、あまり普通のおばさん女優みたいのにおれの頭が馴染めないのだ。
しかも俗な言い方をすれば旬の過ぎた女優であり、なぜ地上波ゴールデン連ドラ主演に彼女を、ととても奇異に思えた。まあそれについては代役ということであるから、まあわかったけど。
ちなみに今作での見た目の印象、伊藤蘭、浅田美代子

※追記
09/21(木) 22:00 - フジテレビ|54分|DR
<木曜劇場>この素晴らしき世界 特別編【妙子が消えた!今度は家族で隠蔽?】[字][解][デ]
同日視聴
連ドラの特別編というのはいくつかのパターンがあり、今回のものもそのパターンのうちの一つだと思うが、ざっくりいうと新たなエピソードにかこつけての総集編ということになるだろう。
「かこつけて」という言葉を調べたら「他の何事かを要因として半ば強引に関連付けるさま」とあり、まさに「強引」というのが当てはまる
見始めたらなんか見たことあるなと思い、前回終わった後に次回予告があったけなと、前回分を見てみると、予告ではなく、本編の最後がこの回に繋がる形であるのだが、作品の舞台の「1年後」となっており、そこで例えば真由美が離婚したことなんかが語られており、それこそ登場人物のその後を軽く報告するような形のエピローグ。で、若菜が本編で語られていた1年後に始まる海外での映画の撮影を前にまたもや失踪、西條とセシルによって真由美の見ている前で妙子がラビットから連れ出される、とこれが第9話(最終回)の最後であり、1年後に妙子がまたもや若菜の影武者をやることになることが示唆されて終わっているが、この特別編はそれを新エピソードとして扱ってはいるが、それについてどうこう描かれるわけではなく、その後真由美が妙子を心配して、浜岡家を訪れ、あきら、陽一にこのことを話すも二人は心配する様子もなく、そこで真由美が色々妄想して殺したのではないかと疑い出し、育田に相談し・・・と言う風に探り出すという展開の中、登場人物が次々に出てくるたびに、その登場人物にフィーチャーした本編ダイジェストが流れるという形の総集編。終盤になるまでは、その形であり、その総集編映像のほうが新撮影部分より多いくらい。終盤だけは、その総集編はなくなり新撮影部分だけで構成されてはいるが。
そしてその新撮影部分、これがなぜか恐ろしくお粗末なもの。でもそういうお粗末なものになってるのは理解はできる。今でもあるのか、連ドラで、その本編に連動してウェブで10分ほどの番外編のようなものを配信することがある。そういうものにも色々なパターンがあると思うが、そのうちのひとつで、主役は出ていないで、作品の脇役が主役になり、作品のテーストもかなり異なるものということがある。で、その出来は同じ人が作ってるとは思えないくらいの雑なものというのを見たことがある。いや、多分制作、つまり監督、演出している人がそもそも異なるのだろうと思うが。
で、今回の特別編もそれくらい出来に差があった。まあこちらは多分作ってる人は同じで、でもここは総集編にちょっとだけ添え物として作る新撮影部分ということで、本編も作り終え解放された気分で作ったおまけということなのだろう。


アナザ―スト―リ―ズ 世紀の番狂わせ~そして彼らはヒ―ロ―になった~

09/12(火) 23:55 - NHK総合1・東京|45分|DR
アナザ―スト―リ―ズ 世紀の番狂わせ~そして彼らはヒ―ロ―になった~[解][字][再]

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世紀の番狂わせ〜そして彼らはヒーローになった〜
初回放送日: 2023年9月8日
2015年9月19日、ラグビー日本代表が強豪・南アフリカを撃破!それも土壇場のラストプレーで、引き分けを狙わず、スクラムから逆転を狙った勇気は、サムライたちの番狂わせとして世界を驚かせた。名将エディ・ジョーンズの下、万年弱小集団が生まれ変わるまでの地獄の4年間を、チームスタッフ&選手たちが明かす。大黒柱・五郎丸の心境、逆転プレーのキーマンとなった男、陰でチームを支えた者たち…。戦いの記録。
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「しずかちゃんとパパ」の最終回を確認しようと番組欄を眺めていて、この番組に気付き録画。
「初回放送日: 2023年9月8日」とのこと。
この試合のことはおれはどれくらいの時期に認識したのだろう。試合が終わった後にニュースで読んだくらいはしたとは思うが、その内容が劇で、その劇的さを知ったのはいつごろだろうということだ。
多分前回のワールドカップ、つまり2019年の日本大会、のあたりではなかっただろうか
つべに上がってるこの試合のいろいろな動画を見まくった覚えがある。
今回番組を見て、そういや五郎丸って流行語だったか、あの独特なルーティンが流行ったのを思い出した。ウィキを見てみるとそれは2015年のこと。そうか、じゃあこの試合のこともこれだけ劇的な試合だったことだしずいぶん報道されたのかな。おれも見たのかもしれないが、スポーツニュースでのヘッドライン程度だとその劇的さは伝わらず、その際に詳細な解説を交えた番組を見たようには覚えていない。とにかくおれが最初に認識したのはなにがきっかけだったか、とにかく動画サイトで色々漁っていた、そちらのほうが印象深く、それは試合後すぐのことではなかったように思う。
番組で取り上げられてるのは3人、五郎丸と立川理道、そして廣瀬俊朗
立川という人のことは今回初めて知った名前。他の二人は知名度がある人だ。
この2015年大会、そして2019、さらに今回の2023通して稲垣という選手が出ているのに気付く。2019大会で笑わない男としてずいぶん顔が知られた人だ。ベテランなのだな。堀江選手も映ってたかもしれない。こちらも今大会でも代表のはずだ
そして、よく見れば、というか空気のような、いつでもいるという意味でだが、リーチ・マイケルもこの番組の映像で度々映っており、その後の2大会にも出ている。タフな人たちだ。
不思議なのは、ナレーションなどで一切リーチ・マイケルに触れないこと。こういう有名どころをだしにして視聴者の目を引き付けるように作るものなのでは、と思う。無理に触れないでも、ずいぶんといい映像、ワールドカップ最終戦前日にチームミーティングでリーチが廣瀬に特別なジャージを贈呈する場面や、廣瀬がレギュラーから外れ。さらにキャプテンから外れてもなお、一番先にグラウンドに出てウォームアップするという場面でその相手になってたり・・・(調べてみるとキャプテンは後継者がリーチのようで、だからそのユニフォームを渡す場面なんかでは二人が皆の前に出てという位置にいたのではなかろうか)。
当時の実況の音声や、当時のチームミーティングの中で発せられる声でリーチの名前は出てはいたのだが。

この番組、改めて見てみて。ナレーション濱田岳、ナビゲーター松嶋菜々子、どっちもいらないなあ。とくに濱田岳のほうは、あの感情を入れすぎのナレは邪魔でさえある

しずかちゃんとパパ [連ドラ]

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2023年7月25日より9月12日まで、地上波のNHK総合『ドラマ10』枠にて再編集版が放送された
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これは昨年NHKBSで放送されたもので、比較的評価が良かったと記憶にあり、それが今回地上波NHKのほうで放送されることになったとのことで、まあ第1話放映前あたりに気付いたこともあり録画していた。別に見れなきゃ見れないでいいんだけどさ。
第1話視聴済みの時点
ウィキのよるとこの地上波版は再編集版ということで、放送時間が各回4分短くなっている。主題歌が「上田正樹「You are so beautiful」」なのだがこの地上波版ではカットとのこと。ちょっと残念
今週は録画している連ドラが次々と最終回となるようで、HDの残量のこともあり、どんどん見ては消し、ということをしなくてはならないのだが、その連ドラ視聴ウィーク第1弾。
というわけでちょっとせかされた気持ちの中で見ることになったこともあり、なんとなく気乗りせず。
聴覚障碍者を扱ったものであり、なんだか優等生ぶった意識高い系のような雰囲気が、まあおれの偏見だろうが、第1話序盤に感じられ、なかなか入り込めず。連ドラは入り込むまでが勝負、入り込んでしまえばあとは一気にノって見れるのだが。
主演の吉岡里帆、優等生なのにエロさを感じるという雰囲気で好きは好きだが、ここではなんだか過剰な演技で嫌な感じ。でもまあ難しい役だし、どういうのが正解かわからん。そして、そもそもそういう過剰さを出していしまう女の子の役ということでこれはこれでうまいのかもしれない
鶴瓶もなんだかわざとらしい演技に感じたが、こちらはさらに難しい役でもあり、どういうのが正解なのやら。
で、この回の中盤、静の圭一との接近の場面、ケバブ屋のあたりから、ようやく話に入りこめた。もう安心か。

※追記
同日は第6話まで視聴
連ドラを一気見するいつものペースなら余裕で全部見れたように思う。まあ、いま猛暑で体力がないとか、そもそも以前のような勢いで見れるような気力もないとか色々あって、感覚としてはゆったりめで視聴して、ここまで見れた。
面白かったかといえば、まあそうでもない。まあこんなもんか、とかありきたりというか、見たことある雰囲気だとか。NHKのドラマらしいなあと思うような箇所も多々。
いいなあと思った場面は2話、5話のラスト、そして6話静が長谷川真琴に怯える場面
2話のラストは、静の子供時代、学校の音楽会での合唱で、静がパパのために手話で歌うということがあり、それをパパは気に入らなかったのかと静はずっと思い込んでいたのだが、そのビデオを見返して見て、パパが泣いて喜んでる姿を発見
5話のラストは木村多江演じるさくら先生の息子にパパが会いに行き、その画像をさくらに送る場面で、まさに鶴瓶のタレントキャラ(家族に乾杯やそもそも鶴瓶が街中で庶民と触れ合うエピソードなど)どおり
6話はプラムでの真琴と静の対決の場面での吉岡里帆の演技、蛇ににらまれた蛙のような。
この真琴という女性、悪役として登場しならがもこの回の最後で和解となる。なんとなくそういう雰囲気はありながらも登場のところでは完全な悪役かなと思っていた。まあ完全な悪役というのは出てこないか、出てきても大袈裟な戯画的キャラであることが多いのがこの手のNHKドラマ。ヒロインの相手役の男が名前は知らないがジャニーズの人であることから、「これは経費で落ちません!」を思い出していたのだが、悪役の扱いもこんか感じだったように思う
聴覚障碍者の父の世話というのがまず全面に出てくるテーマで、さらには今ドラマのヒロインであるその娘とその相手方となる男性が二人ともコミュニケーションに相当問題があり、が、少なくともヒロインのほうは、そのまま、ありのままでいいんだよと肯定されていくという内容
ヒロインの相手方道永圭一は母親の溺愛ぶりに問題があり、鶴瓶の相手役として学校の先生鈴間さくらも息子に毒親と言われるその関係に悩んでいる

※追記
9/13最後まで視聴完了
さすがの鶴瓶、俳優、落語家としてのキャリアを至る所で感じさせる芝居
第7話のプラムで楽しくやりながら突然泣き出す場面、さらにそれに続く静との場面。
さらに8話での静にバカにするな、おれのせいにするな、お前自身がこの町を離れるのを怖がってる、お前の臆病を俺の耳のせいにするなと言う場面。
第8話ラストの声を発するのは想像できたが、もうちょっと感動的にやるかと思ったら、ドタバタした場面での発声でそれはそれで効果的なエンディング
主題歌が第7話と8話でかかる。
苦言
静の町にスマートシティ計画というのが持ち上がるというのがストーリーの発端。その担当者が道永圭一。その町の商店街を残す、そしてその歴史の詰まった優しい町を残すということを目的に圭一は計画の修正に向けて努力し、町の人をも説得していくという風に話が進んできたのに、終盤、第6話あたりから、そのプランBからプランAという血も涙もない計画、全員を強制退去させ、今の町を一掃して新たな町をつくるという実験に計画が変更されるという流れになる。
おれはこれを、圭一、さらにちょうどその回あたりから善玉ターンした真琴らがその計画変更を阻止するみたいな感じになるのかと思いきや、そんなことにはならず。プランAを受け入れさせようとする圭一、それに計画するパパ、しかしその中身が視聴者を納得させるようなものになっておらず、なんでそんなもん受け入れるの、という感じのまま、話が進行、結末に向かうのがなんとも解せない
ならさ、プランBからAに変更するなんていうストーリーはまったく必要ないとしか思えない。
理想の都市を作るために今そこにいる住人を犠牲にするなんて考え方は、当の住人からすればまったく受け入れられないもので、圭一「損失になります」康にぃの父「誰の損失だよ」というやり取りがあるが、まさにその通り、業者の損失なんて知ったことでないし、社会の損失だとしたら、それは行政がしっかりケアしなくてはならない問題で、ドラマでそちらの方向性を善としてしまう(善玉登場人物が推し進めるというのはドラマ的には善であろう)のは変すぎる。
その後はパパが圭一に「実験場になります」なんて言葉を見せられ、「この町は未来に撒く種になります」なんて言葉に説得され、それを住人に自分の言葉として説明し、説得している。ほとんど洗脳されて悪の手先になってしまったかのようである

番組最後に少女の写真が出てくる。その少女の写真は段々成長していくのだが、第4話のところで気付いたが、これが吉岡里帆の写真、最終回では鶴瓶とのツーショット

なにかそれ専用の道具を使って筆談をする場面が多くあるのだが、ふと、この書かれた文字って鶴瓶や役者当人が書いてるわけじゃないよなと思い、ちょっと気になりだし始めてしまい、静止画像などで見比べてみた。
書いている場面は顔は映ってなくて手元だけだとしても、それは当人なのだろうし、それはそうと仮定してみて、そういう手元の映っている文字を書いている場面と、書き終わったものを見せている場面で比較してみた。
第2話。音楽についてパパがさくら先生に語る場面
異なってました
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NHKといえばジャニーズの俳優業について
「これは経費で落ちません!」でもヒロインの相手役がジャニだった。
昨今話題になってるジャニーズ
そのこととは関係はあまりないが、ずっと気になってたことがある。そうそうおれの大嫌いな、意見にはひとつも賛同できない人で、茂木健一郎という人がいて、また注目を浴びたいがための投稿を行っている
「ジャニーズにだまされないで」茂木健一郎が批判も物議 過去「国民的アイドル」と称賛...「見事なまでの手のひら返し」
>「ジャニーズを聴くんだったら、モーツァルトやビートルズ、ボブ・マーリーを聴いた方がはるかに深く世界に通じる教養が身につく」
ここで出す名前が笑 ボブ・マーリーの名前出すなよって思う。

なのだけど。実はおれも似たようなことを考えており、アイドル、とりわけジャニーズなんてお子様向けのものだろと思っている面がある。
おれは小学生高学年くらいがたのきん、松田聖子のあのアイドル黄金期で、影響を受けないわけはない、が、一方で大人の目を窺ってもいたので、それが子供向けのまったく価値のないものだみたいな意見も、自分が大人ぶってそうだそうだなどと思っていたこともだった。
いま振り返っても、あの時期が黄金期で爆売れしてたことはわかる(そもそもおれが好きになったものの多くは振り返ってみると、その当時急激に売れたブームになったものというのが多い、洋楽、バンドブームなどなど)
その考えが根底にあったからか、その後青年期になって以降のジャニーズにはその考えで見ていた。もちろん年齢的にもそれらに夢中になるわけはない。少年隊、光GENJI、そしてSMAPとそれ以降である。
で、事務所の勢力拡大の考えもあったのであろう、その後、アイドル、歌と踊りだけでなく、俳優業やキャスターなどの分野にまで、当たり前のように出てくるようになり、さらに、もう一つ、それらや過去のジャニーズ作品を真っ当に扱う風潮までが出てきておりこれがとても嫌な感じ。
後者は例えば、たのきんのヒットした楽曲を作品として見るような番組、それこそカセットテープミュージックもそうだし、関ジャムもそうだ。
まあヒット曲だし昔を懐かしむ意味でも面白いし、それが実はどういう楽曲構造になっていて、これぞプロの仕事と賞賛されてるのも納得はいくものであるが、ジャニーズ賞賛に繋がってるようでキモいなという思いもあった。
キャスター業についてはキモいの一言。まだ成功している分野でなく、だれも成功はしておらず、今回の件もあり、今後は首だろうとは思うが。東山のニュース番組では彼が突然の降板後、そのニュースを扱わなかったとのことで笑止千万である
という長い前置きで俳優業。
ここがおれにはどうにもやもや。ここについては認めざるを得ないようにも思う。ジャニーズ所属や、元ジャニーズで相当にうまい部類の人が何人もいる。草彅剛だとか岡田准一だとか、二宮和也だとか。それでも全面的に信頼できる感じではないのだけど
キムタクなんかはつまらんと思うが、それでも金を取れる俳優ではあろう。
たのきんあたりになると俳優業はまったくダメだったと思う。おれはたのきんのただいま放課後なんての好んで見てたのだけどね。子供心になんだこれ笑という気分でもあった

ジャニ俳優はスタート時点で下駄をはかせてもらってたり、キャスティングで優遇されてる面はどうしたってあると思う。
もちろんそこで実力がなければ沈んでしまうのだろうが。
なんてことを今回のキャスティングを見ても思う
今回の圭一の演技については・・・、単調に見えたがまあこういう無表情のキャラというのはそもそも単調なのだろうし、うまいのかどうかはわからん
まあでもこういうのはなくなっていくのだろうか。視聴者集めのためには仕方ないのだろうか

それにしてもジャニーズ。ジャニー喜多川ほぼ一人で作り上げた、少なくとも人材集めに関してはそうだろう、それが男性アイドルグループとはなんともおぞましい

桂文珍の演芸図鑑 2023年7月~2023年8月

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桂文珍の演芸図鑑 タブレット純 林家あずみ 桂文珍
初回放送日: 2023年8月27日
桂文珍がナビゲート。▽演芸は文珍師匠ご自身が新作落語「ぴ~」を披露▽林家あずみの三味線漫談▽対談は歌手で芸人という異色の人・タブレット純が登場!数奇な半生を語る

桂文珍の演芸図鑑 石川さゆり マギー審司 古今亭文菊
初回放送日: 2023年8月20日
桂文珍がえりすぐりの芸をナビゲート。▽対談のゲストは石川さゆり。芸歴51年目、その歴史を語る・後編▽演芸はマギー審司のマジック。古今亭文菊の落語「親子酒」

桂文珍の演芸図鑑 石川さゆり ハマカーン 三遊亭萬橘
初回放送日: 2023年8月13日
桂文珍がナビゲート。▽演芸はハマカーンの漫才。三遊亭萬橘の落語「看板の一」。▽対談のゲストは石川さゆり。芸歴51年目、デビューから現在までその歴史を語る。

桂文珍の演芸図鑑 野村萬斎 ナイツ 三遊亭遊馬
初回放送日: 2023年8月6日
桂文珍がナビゲート。▽対談は狂言師の野村萬斎・後編。「にほんごであそぼ」「シン・ゴジラ」裏話など▽演芸はナイツの漫才。三遊亭遊馬の落語「粗忽の使者」。

桂文珍の演芸図鑑 野村萬斎 なすなかにし 桂二葉
初回放送日: 2023年7月30日
桂文珍がナビゲート。▽対談は狂言師の野村萬斎。親子三代の狂言人生、形と人間を語る▽演芸はなすなかにしの漫才。上方落語期待の女性若手、桂二葉の落語「つる」

桂文珍の演芸図鑑 堀江謙一 ロケット団 柳亭小燕枝
初回放送日: 2023年7月23日
桂文珍がナビゲート。▽対談は海洋冒険家の堀江謙一。世界最高齢、ヨットによる単独無寄港太平洋横断秘話・後編▽演芸はロケット団の漫才。柳亭小燕枝の落語「あくび指南」

桂文珍の演芸図鑑 堀江謙一 東京太・ゆめ子 蝶花楼桃花
初回放送日: 2023年7月16日
桂文珍がナビゲート。▽対談は海洋冒険家の堀江謙一。世界最高齢のヨットによる単独無寄港太平洋横断秘話。▽演芸は東京太・ゆめ子の漫才。蝶花楼桃花の落語「動物園」。
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9/11視聴
この番組はナビゲーターごとに全部録画してから、見たいのだけピックアップという形と決めて視聴開始。しだのだけど・・・、「見たいのだけ」から「まあこれも見ておくか」となってしまい、結局少人数だけパス。パスした芸人がよほど嫌いかといえばそういうことでもなく・・・。
対談の前に二つ出し物があり、まず色物、そして落語というのが通常で、色物が8分くらい、落語が12分くらい。色物のほうは短いので見やすく、まあこれも見ておくかになりがち。ある程度基準はあるのだけど。
まず桃花とロケット団、ナイツと見た。桃花はいま話題の落語家ということで、一応見ておくか、と。後者二組はラジオも聞いており、まあ常食みたいなもので、見るのにまったく苦にならないし、パスする必要もない。どうしても「見たい」わけではないが。
あとはなすなかにしと二葉を見て、対談の野村萬斎を見て、ハマカーンを見て、最後に最終回のところは全部見て、おわりとしようと思っていたのだが。
一応文珍の前口上は見ていたのだが、そこで柳亭小燕枝が新真打と聞き、お試しで視聴することにした。柳亭小燕枝と聞いてなんとなくおじさん落語家を思い浮かべていたが、それは先代のことを思い出していたのだろう。
さらに萬橘。面白いと評判だが、ここで見る必要はなかろうと思ってパス候補だったのだが、文珍が「この人は面白い」と一声添えての紹介で、見てみようとなった。そしてよく考えてみると、これまで見たこともないし、これからも見る機会があまりなさそう。考えてみると知った気になっていたが、伯山TVの楽屋風景でいじられキャラとして登場しているのが印象に残ってるだけだ。ということで見ることにした。
また。演芸のほうで、東京太・ゆめ子も見ることに。こちらは色物部門で短いからまあ見ておくかになりやすい。つまらなくてもさほど苦痛ではない
二葉は逸材と相当評判で、おれも動画でバラエティに出ている姿をいくつか見た。逸材枠。
結局パスしたのは落語のほうでは、浅草お茶の場寄席や落語研究会で見れるような人、とくに技芸が優れてる人のをこの番組で見る必要はなかろうというのが文菊。遊馬も浅草お茶の場寄席で時折見るのでどういう芸の人か知ってるということでパス
色物枠ではマギー審司、この人はどういうものか想像できるということで今回はパス。
以下視聴したものに一口コメント。コメントのないものもある
蝶花楼桃花。女の落語は厳しいという印象。
二葉。桃花と同じく女の落語家だが、こちらはまずはその人個人のキャラが強烈。ヨネダ2000の誠みたいな風貌で、なにかおかしなことをやってやろうといういたずらっ子少女のような感じで、まずそこが受けていて、さらにそんな人が古典落語をやるアンバランスあたりが受けているのだろうと思う。
野村萬斎、知ってはいるが喋り方が独特すぎてなにやら変。若い人というイメージとそれとは裏腹な喋り方なのだが、いま57歳なので、段々老人になっていく渦中でもあり、でも老人になったら、超大物になるのは確定された人でもありなんだか異様な迫力を持ちそうである
林家あずみ、他の人よりさらに短め、文珍が長くやるのかと思いきや、落語枠通りの時間。
対談のタブレット純が1週だけなので、ちょっと時間が長い。
文珍はマクラでさだまさしのNHKでやってる番組について喋り、そこで使われる「個人の意見です」というフリップを作って持ってきており、さらには、「この番組はフィクションであり・・・」というドラマ放映の際に流れる文言のフリップも持ってきていた。このフリップは落語の中でも使っていた。選挙に立候補した失言の多い政治家と秘書の会話だけで作られた新作で、失言めいたことを言うと「ピー」となる「ピーパンツ」なるのどに装着する機械を題材にしたもの。
文珍はNHKに出る時、新作を出すことが多いが漫談をちょっと膨らませたものという感じで、これなら量産も可能ではあろう
そういや途中でDVDという単語が出てきて「夢グループ」と返事をする場面。企業名だと思うが、NHKでカットされずに放送されていた
タブレット純は頭にものすごく短いものであるが、ネタ見せもあり。対談中も一節歌ったり。

ラグビーワールドカップ(W杯)フランス2023

日本代表初戦。日本-チリ
それほど待ち構えていたわけではないのだけど、今日が日本代表の初戦で午後8時からというのは情報として入ってきており、ちょうどその時刻あたりにそれを思い出したので、どうせなら見ようかとテレビをつけた。前回はほんと面白かったからなあ
NHK総合でやっていた。
相手のチリの国歌斉唱だった。日本の国歌はもう終わっていたようだ。
まあ見れば面白い。ほんのちょっとだけ席を外したけど、ほぼ全部見れた。
圧勝だった
せっかく初戦も見たし、このあともできるだけ見るようにしよう

いまのスポーツ中継の定番であるのだが、実況中継から離れる時間、例えばハーフタイムのときに、スタジオからの中継に移る(今回はどこなのだろう、特別スタジオなんだと思うが、あまり見たことない感じの場所からの中継だ(※))。ここに芸能人なんかがいる場合が多い
(※)調べてみた、NHKが開催している「4Kパブリックビューイング」で場所は「東京ポートシティ竹芝 ポートホール」。検索してみたら、日本各地でNHK開催として「4Kパブリックビューイング」(4Kと入ってないところもあるが、そこは4Kではないのだろうか)をやってたようだ
今回は渦中のジャニーズ所属の岡田准一がいた。こんなことしてる場合じゃないだろと思う。
案の定ネットニュースでも批判的に取り扱われてる。
こういう時間帯、地味でもいいから、解説の人が解説するということのがおれは好き。
鬱陶しいんだよね、応援しろとか、盛り上がってるぞーとかを強要させられる感じが。
まあ、そうやって巻き込んで盛り上がってほしいのだろうけど。
また、こういう時の芸能人ではタイプとして、ただわーわー騒ぐタイプと、意外に専門的なことを言って感心されるタイプと。岡田は後者だと思うが。
まあほとんどハーフタイムのところは見てなかった。
試合終了後もこの「4Kパブリックビューイング」からの中継となった

※追記 同日
その後もテレビを見るでもないが、つけっぱなしにしていて、NHKの次の番組、スポーツニュースを最後まで。その後ザッピングしてたら、日テレでバスケのワールドカップ、
今回かなり盛り上がったもののおれは見る機会がなかったので、さして興味もなかったが、決勝とのことで、へーと思いスマホで検索、そしたらスコアが出ているので、なあんだ中継か、と思ったが、画面には「LIVE」と表示。改めてそのスマホに出ているスコアを見てみたら、それはその決勝の実況中ということのようで、しかも最終盤残り数分のところ、点差も10点くらいでまだ逆転可能という場面であり、そのまま見ることにした。まあ点差のことよりもこの大きな大会の決勝となれば、試合後の勝利チームの歓喜、敗北チームのがっかりなんてのは、やっぱ見どころだし。
と思っていると、点差がつまり、スリーポイントで同点というところまできての残り2分くらい。劇的逆転もあり得るところ迄きた。
まあ結局はリードを守りドイツ勝利で優勝。準優勝はセルビアという結果

※追記 9/29
今日早朝にやってたらしいサモア戦、日程をまったく忘れていて見忘れた。
勝利したとのこと。結果を知って録画で見る気にはならないし・・・。
あれ、変だな、前のイングランド戦、これも早朝(9/18)だった、見たのに感想が書いてないや

※追記 10/8
アルゼンチン戦
午後8時から。今日はちゃんと見ようと待ち構えていたが、ちょっと用事が入ってしまい、最初の方は見逃す。見始めたときにはすでに7-0。相手に得点が入ってしまっていた。
最初の内は集中できずにいたが、最初の日本のトライ、ファカタバの自らのキックを拾ってそのままトライという好プレー、これが前半15分くらいでそこからはちゃんと見た。
後半は熱戦、力が入る場面が続いた。ワントライ、ワンゴールで逆転できる点差くらいが面白い。
終盤、残り時間が少なくなったところででアルゼンチンにワントライあり、ワントライ、ワンゴールで逆転できない点差となったところで万事休す。終わった。

ジャニーズ会見

本日14時より、とのことであまり関心はなかったのだけど、なんとなく煽られて(ラジオショーまで生中継をやるようだ)、こういうのは祭りだしリアタイだよなあ、ということで視聴
14時からのNHK。15時あたりでNHKは改憲生中継は終わってしまったので、その後は民放、民放はこの後16時ごろから番組が夕方のニュースの時間帯になり、その切り替えのためCMが多くなってきたので、15時半ごろまで視聴してテレビを消した。まだ会見は続いていた。16時以降もやるのだろうか。
新社長東山にも性加害の噂があるということを知った。この体制でいけるのでしょうか。まあ、いまはなにをやってもダメでしょうなあ。一族のジュリーを完全追放するくらいまでやらないと。
また東山にこういう追求が来るのを見ると、今後はジャニーズタレント皆がきついことになるだろうし、うまくジャニーズから退所した人らでも、特に直前くらいのタイミングで辞めた人だってうまく逃げられたなんて言ってる場合ではないかもしれない。

※追記
後日こんな記事を見つけた。フライデーの記事で「取材・文:中森明夫」となっている
この記事の中の川崎大助氏の連続ツイートの部分、言葉は衆目を集めるためわざとどぎつくされているが、これをソフトにすればおれがジャニーズに思うことってこれなんだよね。
藤島ジュリー社長自らが登場し…ジャニーズ事務所の存在価値を揺るがした「人間宣言」の重すぎる中身
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さまざまな意見を目にした。音楽誌の元編集長であり、作家の川崎大助氏の連続ツイート(5月15日)に注目する。ジャニー喜多川の性加害の特殊性を、氏は以下のようにまとめた。
<1:未成年への性加害者本人が「加害対象」である児童や少年を「アイドル」としてプロデュースし続けていたこと。2:その「プロデュース術」が大成功して、ジャニーズ・タレントが芸能界やマスコミ、果ては政財界にまで「とてつもなく大きな支配力」を発揮し続けていたこと。3:支配力とは、すなわち「影響力」でもある。だから日本の芸能業界はもとより、若年層向け大衆文化の隅々にまで「ジャニーズ風」の美意識・価値観が蔓延し続けていた、こと>
その上で<舞台上で輝くジャニーズ・アイドルとは、はっきりとこれは「性的捕食者」であるジャニー喜多川の「性的視線」を外面化していた>とし、<つまり、ジャニー喜多川の「芸能プロデュース能力」と「彼の暗い性虐待衝動」というのは、切っても切れないどころか「まったく同じ」根から発したものだったわけです。(略)そうした「彼の視線」によってコーティングされた少年たちを「みなさん、いっしょにどうですか?」とお皿に乗せて差し出したもの、これが「商品化された状態のジャニーズ・アイドル」だったわけで。そして実際問題、無数の少女ほかが「ともにテーブルを囲んだ」わけです。意味論的には。当たり前ですが、性的捕食者の視線を「共有」してしまったならば、その者らはまぎれもない「共犯者」となる>
これは痛烈な論だ。ジャニーズ・アイドルのファンたちもまた、ジャニー喜多川の性加害の「共犯者」だというのだから。
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ジャニーズを楽しんだことは共犯者だとまでは思わないが、ジャニーが自分の性対象を商品化して売っていたというのはその通りであろうし、ジャニーズ入所を決めるという部分に強大な権力をジャニーは持っていた、まあ実際にはジャニー一人で選別していたのだろう、その選別において自分の性加害対象を選んでいたということなのだろう、おぞましい。

※追記
10/2
会見第二弾
14時から
NHKでリアタイ。NHKは15時ごろに中継を打ち切ったので、民放へ。日テレを基本に、そこがCMになったら隣のテレ朝へ。夕方のニュースの時間ころは他が次々とCMになってる中フジテレビが中継していたので、それを見ていた。夕方のニュースが始まる際に少しだけスタジオの音声で、会見が続いてる旨入って、そのまま継続で中継。記者会見終了は16時の予定で、それを数分過ぎたところで終わった。そこまで視聴
終了間際にまだ質問があると大声で言ってた記者などがおり、それを騒然とか混乱の中とか表現している記事があったけど、数人変な人が紛れ込んだだけ、という感じである
さて、これで混乱は収束するのだろうか