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江戸を斬るVIII [時代劇]

03/23(木) 15:00 -
tvk1|55分|10倍録
[新]江戸を斬る 第8部 第1話「江戸を斬る」
05/09(火) 15:00 - tvk1|55分|10倍録
江戸を斬る 第8部 第26話「将軍暗殺の陰謀」[終]
3/2~5/9
オリジナルは1994年
第1話 1994年1月31日
第2話 2月7日 遠山桜が悪を斬る
茜:芦川よしみ(前・後編)
由井典膳:亀石征一郎(前・後編)
千石屋五兵衛:菅貫太郎(前・後編)
宇平:奥村公延(前・後編)
鬼塚十郎太:宮口二郎(前・後編)
鱶七:石山律雄(前・後編)
中馬平内:高峰圭二(前・後編)
おみね:荒木雅子(前編)
梵天丸の千次:成瀬正孝(前編)
前シリーズに続いて、第1、2話を視聴。この二回は連続もの。
そうかあ、いまウィキを見て、1994年と知った。7年ぶりなのか。なるほどと思える面がある。
ほんのちょっとだが里見浩太朗も変わった感じがした。
ゲストの菅貫太郎が言われてみればまあそうだが、だいぶ違う雰囲気。
森繁久彌が前シリーズと同じく水戸様の役だが、演技が異なっているように思う。会話の最後のところでアドリブめいたことをやっていたりもしている。なんだかちょっと下手になってる気もした。
また時代が進むにつれ時代劇がチャチになっていくという面があるが、ここでも数人、例えばゲストの芦川よしみ、がなんだか演技が下手だなあとちょっと思った。
OPタイトルでゲストも含めて全員のキャストクレジットになった。
EDタイトルでスタッフクレジット。いずみたくが「いずみ・たく」に戻った
ナレーションが杉山真太郎に変更。
内容としては前作を引き継ぐレギュラーキャストがいたり、役名のみで引き継ぐ場合があったりもするが全体的にリブートというか一新した感じになっている。
それは例えば、色川伝兵衛を小松政夫が演じているが、この回を見た感じではちょっとキャラ変で、お道化た感じがなく強面。
前シリーズレギュラーの太川陽介が名前が変わって結城正吾という同心を演じており、この配下がにお鈴、これは名前を引き継いでいるが、キャストは中野みゆきに変更、そしてその配下は出目の金太(谷幹一)とお喋り伝助(櫻木健一)となる。このお鈴については、親父の文蔵が結城正吾の父親の配下の岡っ引きとして働いており、それを引き継いでのお役目、この類のエピソードは例の二作品でも何度かあり、それはちゃんと劇中でメインエピソードとして描かれていたのだけど、ここでは短い説明台詞で済まされている。第7シリーズの初回はこれとまさに符合しており、お鈴の父親、文蔵のエピソードだったが、お鈴は文蔵の姪っ子であった。
ちなみにこのシリーズでお鈴は結城のことを若と呼んでおり、またお鈴は金太からお嬢さんと呼ばれている。
リブートといえど、金四郎が奉行になる過程などは描かれておらず、基本的にそのレギュラー陣の人間関係は、すでに設定済となっているところから始まっている。
町人で金四郎への協力者が一新。キャストクレジットの二番目に出てくる渡辺徹の蓬莱亭鶴亀、これは色々盛りだくさんのキャラ付けがされている。伝助に言わせると、瓦版屋で版下(記事)を書いているのは世を忍ぶ仮の姿、戯作狂歌黄表紙、何でもござれの物書きであり、その一方でオランダ医術の心得がある。金四郎の良き協力者であり、腕っぷしも強い、剣は使わず戦う。
その瓦版屋「版元蔦屋」の女将がお蘭で二宮さよ子。前シリーズのお仙のように、忍として金四郎に協力。二宮さよ子は特別好きな女優でここで出てくるとは思ってなかったから楽しみ。
この蔦屋にいる丈吉が佐野圭亮。番屋で検死をしている鶴亀についていたので、おれは番屋の小者の役かと思ったが、第3話で蔦屋にいたのでそれで気付いた。基本的に鶴亀にくっついている助手のようだ。
そしてレギュラー陣行きつけの料理屋「舟宿やなぎ」の女将がお柳で春川ますみ(この回でそう看板は出ているが、見逃していた、船宿なのかと気付いたのは第3話)。これも当然金四郎の協力者となる。そこの料理人には半の目の丁助で左とん平。大岡越前で「丁の目の半次」を演じている最中だ。
色川が連れている岡っ引きにはもぐらの半助でうえだ峻。
さらに金四郎の家の中が描かれる。これは前シリーズでは一切なかったはず。母親のたかに淡島千景、数回しか出ないようであるが。そして金四郎の家の用人で原田喜左衛門(西郷版での中村錦司が演じた用人と同じ名前だ)に鈴木ヒロミツ、こちらは多く出演するようだ
この回にはほかに。
徳川家慶:竹脇無我(第1話、第2話、第12話、第26話)
徳川斉昭:森繁久彌(第1話、第2話)
森繁はこの回だけか。
竹脇と森繁は私的な深い付き合いがあったと聞くが、この回ではしばしば二人、もしくは金四郎も入れて3人の場面が多く、森繁のアドリブ的演技はこの場でも出てくる
内容としては、御落胤騒動。こういう話でよくあるパターンは偽の御落胤を仕立てて将軍に目通りを企むというものだが、ここでは本当の御落胤であるという風に展開する。
いつものパターンでこの回ではゲストのように登場しその後レギュラーになるゆき(城之内早苗)とその姉の茜(芦川よしみ)。なんで姉妹の設定なのだろうと最初は思ったのだが。
この姉妹のうち茜が御落胤だとして話は展開していくが、実は妹のゆきのほうが本当の御落胤でありというあたりはうまく作られていると思った。そしてその目通りを企んだ悪役たちも茜が偽者だということは多分わかってはおらず、本当にそうだと信じてやった可能性も考えられるあたりもいい。
北の奉行として鳥居耀蔵(名和宏)、これは準レギュラーのようだ。色川の上司ということになる。
片桐新八郎(江藤潤)もレギュラー、結城の先輩という関係のようで、この二人が金四郎の側近同心となる。
石山律雄はよく善人面で登場し実は悪役という役でよく見るのだが、ここでは最初から髭面悪人相、徹頭徹尾悪役である

3/31視聴
第3話 2月14日 悪が群がる地獄島
赤不動の富造:織本順吉
宇佐見玄十郎:大場順
お久:桂木文
唐五郎:黒部進
伊豆屋お瑶(お澄):明日香尚
お絹:浅見美那
播磨:岩尾正隆
和泉の勘兵衛:有川正治
作州:石倉英彦
越中:福本清三
元吉:谷口高史
ゲストキャストについてはウィキをそのままコピペした。福本は役名ありながら、あまり多くは登場してないように思う。出ていることは確認できたが、これくらいなら、以前なら役名なしでもありえたくらいの出番でセリフもなかったはず。
内容はこれまでに数回見た、無法地帯の島(弁天河岸)に金四郎が潜入するというもので、見たことあるエピソードや演出がたくさんあった(島の元締の顔を誰も見たことがなく、意外な人物がそれであることが終盤でわかる(といってもそれは大物俳優がやるわけで、この回ではすぐわかったが)といったような)
この回の最後は金四郎の家の場面、占いをやっているのであるが、これは前回もお見合いを勧めてくる母親に対し、占いをやっている。そして、遠山家女中、キャストは「かおり:稲村友紀」かな、彼女が金四郎にあたしも占ってくださいとせがむというのもこの二つの回であった。お約束的場面になるのかもしれない
やなぎの女中は、多分お春、お夏、お秋。まだ見分けがついてないが。そしてそこに、前回の最後でやなぎで世話になることになった「ゆき」が入ってきている。まあゆきは女中ではなかろうが。
ゆきはこの回の終盤で島に入ってきており、見事な殺陣、そういう腕もあることが示されている。

第4話 2月21日 恋人を殺された女
おくみ:北原佐和子
喜和:浜田朱里
宮腰数馬:南條豊
大津屋惣兵衛:梅澤龍峰
伊之助:沢井小次郎
黒門屋島蔵:福山象三
西尾隠岐守:須永克彦
おくみは大津屋の息子、伊之助につきまとわれ、慰み物にされる。それを知った恋人の友吉が血相変えて追いかけ、そしてもみ合いになり、逆に友吉が伊之助に殺されてしまう。
検死や聞き込みを経て、上記がことの真相だろうという結論に、とここまでが序盤すぐに描かれており、それが結論の話にしては、早すぎる感じがする。
事件の目撃者がおくみと同じ長屋に住む、労咳持ちの浪人の嫁、喜和。夫の薬代のため、内緒で夜鷹ということで証言がどうしてもできない、という事情やおくみとのふれあい、そして奔走する片桐などが描かれる。結局金四郎は喜和にお白州での証言はさせずに解決に導いている
この回では片桐が多少フィーチャー。そこにつくのが伝助、そしてこの回にはお鈴、金太が出ていない。伝助の達者なおしゃべりも見れる。伝助と金太ではどちらかといえば伝助がフィーチャーされてる感じで、それは高橋元太郎と谷幹一が揃って出ているときに、後者がフィーチャーされてるのと似ている感じ(つまり新入りのほうがベテランよりも)
二番手クレジットの鶴亀の存在感がでかい。大岡越前での伊織みたいな役どころで、金四郎とため口ではないが気安い口ぶり、同心には上の立場という感じだ。
春川ますみのセリフにちょっと聞き取りにくいところあり。再度聞き直したらそうでもなかったけど。でもちょっと呂律が回ってない感じがある。
色川伝兵衛はキャラが変わったというようなことを上に書いたが、この回ではそうでもない感じになってきた。

第5話 2月28日 意外な目撃者
おとよ:東千晃
河内屋五郎兵衛:草薙幸二郎
幸助:頭師孝雄
鳴滝の荒蔵:深江章喜
浜吉:南川昊
一太:勝見和也(子役)
お才:山口朱美
殺人事件を辻占売りの女の子が目撃というところから始まる。これは女の子ではなく男の子。昼はしじみ売りをやっていて、やなぎにも出入りしており金さんや同心たちとも顔馴染みの一太。母親は病がちで家計を助けようと必死だった
女の子というのは見間違えでなく、辻占は女の子じゃなくちゃ売れないということで、そういう風な格好をしていたのだ。
事件は材木問屋の山城屋が殺されるというもので、山城屋は江戸の材木問屋の総元締。そして2年前にはその前の総元締だった井筒屋も不可解な事件で亡くなっていた。それは夜釣りに出ていてかっぱに引き込まれたのかと噂されていた。
疑いは山城屋と上野の東照宮の修復工事を争っていた河内屋に。
そして一太は井筒屋の息子だった。
ゆきの紫頭巾デビュー。ゆきはこれまでも事件が起きると聞くと、すぐ手伝おうとしており、第3話のときも勝手に潜り込んでいたのだった。で、そのたびにお柳は止めに入っており、今回も止めていたが、丁助がなにか耳打ち(で、丁助が箪笥を開ける、すると紫頭巾の衣装が映るのだが、そこでは意味がわからなかった)。金さんの殺陣の場面で、紫頭巾殺到と登場。おれはあの耳打ちは金四郎から許しが出たということかと思っていたが、桜吹雪丸出しの金さんは紫頭巾を見て「なんの真似だ」と。
エピローグでは、金四郎がお柳、ゆき、丁助に説教、するもなんともゆるゆる、最後は金さんとゆきが町を歩く場面にナレーション「桜吹雪と紫頭巾、親子庇って悪を討つ。ゆきのおてんば叱ってみたが、言うことを聞くはずもなく、苦笑いする金四郎であった」。ゆきのおてんば紫頭巾に金四郎が今後手を焼くということを示唆。
ここらを見て、なるほど、西郷輝彦と松坂慶子の時代の再演をしようとしているのだなとわかる。
桜吹雪刺青の演出が多い。今のところ毎回。第2話ではお白州でなく、将軍と御落胤の対面の場を急遽吟味の場とし、そこで桜吹雪を見せている
その映像的演出は手慣れたもので、これも水戸黄門に倣ってマンネリ、お約束の場面としようとしているように思う。

第6話 3月7日 義賊を騙る悪い奴
野ざらし清五郎:樋浦勉
守宮の丹兵衛:苅谷俊介
お静:舟倉由佑子
質屋「伊勢由」に賊が押し入り一家皆殺し。そこには「野ざらし 参上」と貼紙が残されていた。野ざらし清五郎は江戸から五年前に姿を消していた。当時義賊と呼ばれ、人殺しはしておらず、そこに不審を抱きながらの捜査となる。
やったのは守宮(やもり)の丹兵衛、野ざらし清五郎の隠し金を狙っており、おびき出そうとしていた。野ざらし清五郎には妻子があり、その妻を演じるのが舟倉由佑子。
お白洲では「野ざらし清五郎こと守宮の丹兵衛」を断じており、野ざらし清五郎の過去の罪も背負わせ死罪。野ざらし清五郎はただの清五郎として、うんぬん、と無罪放免ではないが、それに近い江戸所払いという結末。野ざらし清五郎は罪を悔いて・・・、みたいな描写もなく、反省しているわけでもないと思うのだが。
桜吹雪、紫頭巾の演出あり。紫頭巾の登場は唐突な感じで、どちらもいよいよ様式美。
ゆきの城之内早苗はあまりうまくない感じだなあ。
色川伝兵衛は前作までの感じになってきた。また鳥居耀蔵との場面は第1、2話ではなかったと思うが、それ以降はよく出てくる。叱られたり何事かを命じられたり、である
この回の放映が3/31で視聴が追いついた。以降は逐次視聴していく
03/31(金) 15:00 -
tvk1|55分|10倍録
江戸を斬る 第8部 第6話「義賊を騙る悪い奴」

第7話 3月14日 火炎地獄は悪の罠
法覚寺竜光(白狐のお竜):蜷川有紀
吉三郎:若菜孝史
相良屋三右衛門(相軽の三蔵):川合伸旺
不動坊:坂田金太郎
世直し様に江戸市民が熱狂、が、何か怪しいと捜査を進めていく、裏では盗賊の一味であった。という内容で、これまでに見た話、しかも蜷川有紀がその役をやっていたこともあったような、と検索してみると、なんと前のシリーズにあった。「第15話 火炎地獄の女」。
春川ますみのお柳も世直し様にご執心というあたりも見たことがあり、でも春川ますみは前のシリーズに出ていなかったはずで、さらに別の回であろう。
細かい部分では色々変えているのだろうけど、見覚えのあるエピソードがいくつもあった。お鈴が金太を連れて潜入捜査、金太を婿に取りたいが相性を見てくれ、と願い出るも、あっさり見破られる。世直し様は付き添いの若い男と盗賊の頭領から逃げ出そうと企んでおり、それを逆手に取られ、焼身成仏の行ということで、火をつけた中で行を行い、秘密の逃げ道を塞がれ、それを金四郎配下、お蘭に助けられ、白洲で証言する。など
潜入捜査のため金四郎が変装して、世直し様が活動している寺の前で占いを始めるという場面があり、そこでの里見浩太朗は後年の水戸黄門風変装である。この老人占い師は悪役たちに簀巻きで川へ投げ入れられるという場面が中盤にあり、そこから終盤でどっこい生きていたと悪役の前に姿を現すまで、金四郎が出てこないという風になっており、多少出番が少な目の回である
川合伸旺、登場シーンでは蔦屋に世直し様のネタを売りに来るみすぼらしい老人、まるで乞食のようで、彼にしては珍しい扮装、が、実は上方の商人ですでに楽隠居の身という身の上が本来、がそれも実は世を忍ぶ仮の姿(「世を忍ぶ仮の姿」という言葉は鶴亀を紹介するときの第1話でも出てきていて、これって聖飢魔Ⅱの影響だろうか)で、盗賊の頭であったという役
鳥居耀蔵は金四郎の敵役として存在感を放つかと思いきや、ここまで地味、出番も少なく、さして強い敵という感じでもない。
なお鳥居はこの回では、金四郎が行方不明と聞き、遠山の役宅へ見舞いに行ったり、終盤でいつも通り色川の失態をなじる場面では、書き物をしていて持っていた筆で小松政夫の顔に大きな×を書いたり(そもそも色川は世直し様の火事の現場にいたので顔は汚れている)と少し喜劇チックな場面が多い。

第8話 3月21日 悪たれ婆さんの涙
おくま:楠トシエ
久太郎:ひかる一平
楢屋宗兵衛:歌澤寅右衛門
洲崎の鉄蔵:長谷川弘
藤八:伊藤高
猪三次:逢坂じゅん
佐原屋清四郎:鈴木淳
江州屋:西山辰夫
:大橋壮多(役名なし)版元蔦屋に談合の話をタレこむ
:日高久(役名なし)おくまと仲間たちが飲みに行く居酒屋、おくまが蠅を酒の中に入れ因縁をつけられ、飲み代をただにさせられる
殺陣の場面で福本清三
「悪たれ婆さん」はお馴染みのキャラ。町中で仲間の男と組んでの芝居、自害を試み、止めに入る男、これが仲間だが、に不幸な身の上を語り、同情を誘って、価値のないものを高く売る「泣き売(なきばい)という騙りをやる婆さん。おれが覚えてるのは、大岡越前で赤木春恵が出ていたかと思う。そこで忠相の母親が騙されるという形だったと思うが、ここでも金四郎の母親たかが騙される。
ただその後の筋立ては違っているように思う、が、その違う筋立て部分はまたそれはそれで、ありがちなストーリーではある。
材木問屋の談合にまつわる話で、談合を主導するのは材木問屋の肝煎り、楢屋。その談合に従わなかった新参者である佐原屋は殺されてしまう。その殺人現場を見ていたのはおくま、実行犯はそれに気付くもおくまの寝ている振りに騙される、というのもよくある演出。
ひかる一平の久太郎は赤ん坊のころに生き別れになってしまっているおくまの実の息子、いまは佐原屋の跡取りとなっている。ここら辺の経緯はしっかりとは語られていないが、おくまのほうは佐原屋の若旦那が自分の息子であることは確信しているかのよう。
この生き別れの息子との再会というのもよくあるストーリー。こういう場合大抵白洲で涙の名乗りとなるのだが、ここではエピローグ場面でそれが行われている。
おれの覚えてる感じでは大岡越前での赤木春恵の回というのは、大坂にいる息子が江戸に来るから立派なところを見せたいと願い、忠相たちが手助けして、その婆さんを立派な商家の女将さんに仕立てるというようなものだったかと。
鳥居耀蔵、ここでも出番は少な目だが、悪の度合いは高い。楢屋と繋がっており、何があっても見逃してくれという願いを金をもらって聞き入れている
歌澤寅右衛門は大悪役には不似合いな感じである。先日見たのだが、「新・必殺仕事人 第8話 「主水端唄で泣く」」に出ていた佐山俊二みたいな感じである
演出のせいか、演技のせいか、ところどころチャチで興が削がれるところがある。言葉にはしにくいのだが。お約束の場面で、里見浩太朗が刺青を出す場面なんかはそこが見せ場なんだから、良いのであるが、紫頭巾が出てくるところなんかは、こんな場面入れなくていいのに、と思える。そういうお約束場面なんかは、はいはい入れましたよというやっつけ仕事的な感じがあり、それと同じ風に見えるのが、ストーリーを運ぶにあたって、この場面は、こっちの場面の前に入れておかなくちゃ、みたいなやっつけ仕事に見えるような場面もいくつか見られる
逢坂じゅん、聞いたことある名だなと思ったら、レツゴー三匹の人か。どこに出てたのかと探した、悪役だろうと白州の場面などを見たが見当たらず、最初から見直したら、最初の場面、おくまの騙り芝居の相棒だ。出番は多くはないが十分目立っている

第9話 3月28日 桜吹雪の大芝居
おなみ:北岡夢子
松平出羽守:清川新吾
丹波屋三右衛門:永井秀明
笹山陣兵衛:和崎俊哉
海野武太夫:高城淳一
菊江:山崎美貴
上州屋:塚本信夫
松ヶ枝:日向明子
ゲスト陣に有名どころが少ない。
これも見たことあるようなエピソードが多い。
お柳が顔見知りの商家の家族と寺で出会う。大名屋敷に奉公に上がることになる娘が両親と寺参りに来たと言い、お柳が喜ぶが家族は一様に顔が暗く、跡取り娘で亭主も決めているのに、断れなかったと。そしてその屋敷は評判が悪いと。このあたりは見たことあるエピソード
またサブタイトルの大芝居というのはその屋敷で行われていることがわかり、鶴亀が僧侶に化けてその大名屋敷に乗り込み、その娘を救いに行くということを指していて、それはすんでのところでバレてしまい危機に陥る、というあたりも見たことあるエピソード。ここでは、その場面で金さん登場で殺陣となる。
結末なのだが、その大名、松平出羽守は阿片狂いで女狂い、元凶にも思えるが、その用人笹山に腹を切らせ、松平の家は救うというもので、勧善懲悪ものとしてはちょっと疑問である。
チャチな演出のことを前回のところで書いたが、それに付け足し。
例えば、素人にわかりやすくするためか、「~~~ということだな」「~~~ということですか」とオウム返しでセリフを強調するとかもわざとらしくて嫌だ。
里見浩太朗の刺青の場面は良いと上に書いたが、白洲で刺青を出し、白洲へ引き出された罪人たちが驚くと、金さんが刺青を見せた回想場面が少し映るというのが、このところ多いが、これももわかりやすいが余計でもある

第10話 4月4日 仇討ち悲願の若旦那
高津屋藤兵衛:佐竹明夫
卯之助:西川忠志
泉州屋剛右衛門:奥野匡
板倉源十郎:佐藤仁哉
辰次:伊東達広
板倉典膳:田畑猛雄
鬼定:高桐真
清七:高井清史(高津屋の店員、清七とあるが、役名で呼ばれるような場面はなかったと思う)
例の二作品、特に大岡越前で、落語ベースのストーリーがよくあった。今回は落語ベースというほどではなく、おれが勝手にその落語を想起してしまってるだけなのだとは思うが、いくつか落語ベースっぽいところがあった。まず最初は完全に落語、卯之助が丁助からうなぎをさばくよう言われ、うなぎを取り出すが、うなぎは逃げ回り、どこまで行くんですよと聞かれ、それはうなぎに聞いてくれよ、と。うなぎをさばくよう言われた瞬間にこういう風になるなと予想できる。
次以降は勝手に俺が思っただけだろう。卯之助は高津屋の遊び好きな若旦那、勘当になったのをお柳が世話してやっている。甘やかすだけじゃだめだと金さんに言われ冒頭のうなぎの場面だったのだが、その次の場面では天秤棒を担いでうなぎを売り歩くことになる、とここらは唐茄子屋政談。続いて、卯之助の父親である高津屋が悪役の板倉源十郎に斬られるのだが、そこで悪役側は一芝居打ち、高津屋が酒を飲んで、侍(板倉源十郎)に無礼を働いた、と。そこでの言い草が、自分からぶつかっておいて悪態放題、挙句の果て差しているのは竹光だろうと馬鹿笑いした上、ペーっと唾を吐いた、という辺りは首提灯。
メインの場面ではサブタイトルにある仇討、ここで卯之助が名乗りを上げるところはどことなく抜けていて、落語で扱われる仇討(花見の仇討)のよう。
そしてエピローグ。ここで、やなぎで伝助がいつもの面々の前で落語家の真似事で小噺を披露する。こういう演出は落語ベースの作品のときによくあることで、じゃあ、落語ベースというのはまんざらおれが思っただけということでもないのかな。でもそれならもっと落語に寄せそうなもので、それにしては、落語の匂いというのは希薄ではあるけど。
出来栄えはよくないねえ。紫頭巾の出るタイミングはこれまでと同じく、ほとんど必然性もなく、ただお約束だから、と出てきているように見える。内容としても、悪役が高津屋を殺す理由、油問屋で値上げをせずにがんばる高津屋、そのせいで値上げをした泉州屋の油が売れない、というような理由。泉州屋が油問屋全体を仕切ろうとしているとかいう裏もあるのだけど。一つの店が安く油を売っていても、供給量がタイトなら値上げしたって売れるだろうし、その一つの店だけで需要が間に合ってしまっているのなら、その値と同じしなきゃ売れないだろうし。
やなぎの三人娘、これまでほとんど店の中での背景のような存在で、ほとんど個性が見られなかった。この回では、店の外へ出て、悪役三者に偽の手紙を渡し、ひとところに悪役を集める(仇討をするため)という任務を果たしている、といってもその出番は少しだけだけど。
最初のCMが入るタイミング。今シリーズでは第1話以外は前のシリーズと異なっていて、まず第1幕、OPタイトルクレジットやキャスト、スタッフクレジット、第2幕、CM、第3幕、CM、第4幕、CM、、第5幕、EDスタッフクレジットとなっていたのだが、この回では、第1幕、OPタイトルクレジットやキャスト、スタッフクレジット、CM、第2幕、CM、第3幕、CM、第4幕、EDスタッフクレジットとなっていて、これは第1話のときと同じ。
またCMに入る前のアイキャッチがなくなっている

第11話 4月11日 命を賭けた御用旅
風魔の滝蔵:浜田晃
疾風の銀七:椎谷建治
檜垣兵馬:山本清
団平:江幡高志
但馬屋重左衛門:久遠利三
むささびの軍兵衛:崎津隆介
お君:東風平千香
福本清三が悪役一味の中にいた、クレジットなし
途中、舟に乗るつもりで待ってる人々を置き去りにして悪役たちが船頭を脅し舟を出させて逃げる場面で取り残された人の中に福本に似た人がいるが、これは違う人だろう。
白洲の場面で終わるという終わり方、珍しい
西郷版だったかでそっくりの話があった。まあ毎度のことだが。序盤ではそれとは気付かなかった、そこら辺はあまり似ていなかったのだろう。
お鈴を人質に逃げる盗賊一味。その際負傷したのは結城。その人質にされた経緯から結城は責任を感じ、金四郎から止められるにも関わらず秘密で盗賊たちを追う(が、そうなることは金四郎はわかっていて、むしろ負傷の薬や痛み止め、金のことなどを鶴亀に頼んで渡させていた)。
お鈴は自分の持ち物を落として目印に。
途中で泊まった宿、女中は盗賊一味の仲間で、頼まれて酒に薬。が、それを金四郎は察知して、逆にその酒を女中に飲ませる。
金の隠し場所では、そこの目明し、団平も盗賊一味と通じており、団平に金を渡して、代官所手代を手なずけ、時間稼ぎをしてその間に逃げようとするも、金四郎はそのからくりを察知。とまあこんな感じ。
最後一団を捕まえる場面では、親分が馬で逃げようとする、というあたりも前に見たが、そのときは、馬で逃げるのを馬で追いかけていたと思うが、この回では、刀を投げて、馬を止めるという形。
また殺陣では桜吹雪を見せており、でもこれは旅もので、旅先で事件解決だから意味がなさそうだと思っていたら、盗賊一味は江戸へ送られ白洲となり、そこで桜吹雪の演出。そしてこの白洲の場面で終わっていくという形。
そうそう、盗まれたのは但馬屋という金貸し、大名にも金を貸していて、その大名家の借用書を盗賊は盗み、もし奉行所へ知らせたら、この証文をばらまくぞと口止めしており、そのため、①それを蔦屋に
但馬屋の女中、お君がネタ売りにやってくる。それを瓦版に書いたことで事件は明るみにでた、②一方但馬屋は鳥居になんとかしてくれと懇願し金を渡している(鳥居はその後何をしたかは特に描かれていない)という風に話が広がっていた。白洲の場面では但馬屋も叱られ、盗賊とともに極刑に処すとまで言われてしまっている。何か悪いことをしたのだろうか。

第12話 4月18日 情に泣いた娘掏摸
隼のお京:中野みゆき(中野みゆきがお鈴と一人二役 )
むささびの粂造:高原駿雄
豊後屋五兵衛:須賀不二男
六軒店の嘉市:南祐輔
千次:久保田篤
この回は「徳川家慶:竹脇無我」が登場。大岡越前で将軍様が出る時はそれを中心に話が進むのが普通だが、ここではさほど出番は多くない。はじめと最後にはキッチリ出ており、そこを中心に序盤と終盤のみの登場。
レギュラーのお鈴演じる中野みゆきが一人二役で、女掏摸、お京の役。このお京が、お忍びで市中徘徊している上様から財布を。で、上様の行方を捜していた金四郎が財布がなく困っている上様を助け、やなぎへ連れてきて事情を聞いていると、そこへお鈴がやってきて、お鈴そっくりの女掏摸がいることがわかるという風に、女掏摸、お京の紹介役という感じ。
お京が次にすったのは豊後屋。そこには抜け荷の割符が。
と、ここまで書いてきたとおり、ストーリーとしてはお馴染みの内容
須賀不二男、4年後に亡くなっており、もう晩年。びっくりするような衰えはない(そんなだったらドラマ出演できないだろう)が、そこはかとなく衰えの気配

第13話 4月25日 愛しい娘が殺人者
おいと:八木小織
桶屋米造:工藤堅大良
菱屋忠兵衛:宗方勝巳
おせい:野口ふみえ
利助:内田直哉
山木屋与兵衛:早川雄三
黒松三五郎:森章二
山木屋婆や:小林泉
居酒屋親爺:阿木五郎
これもお馴染みのストーリー。
まずは、過去に身投げしようとしているところを丁助に助けられた夫婦というのが登場。大岡越前で左とん平がそういう役をやっていたのを覚えていた。レギュラーになる前のゲスト出演だったことも覚えており、それゆえこのブログ内を検索したらすぐ見つかった。第8部「第12話 情は人の為ならず」。
その夫婦はいまは上方で小間物屋で成功している菱屋。身投げの際にまだ1歳の娘(おくみ)がおり、その娘は江戸で知り合いの左官屋に預けたのだが、便りがなくなり、調べるために江戸へ戻ると、その左官屋は亡くなっており、娘の行方が分からない。目印は胸の痣、とこれもお馴染みエピソードである。
一方その娘の現状。おいとは酒におぼれている父親、米造に尽くす孝行娘。が質屋の山木屋への借金が多額になり、おいとはその話をするため、山木屋へ。
山木屋には子がなく、甥の利助が番頭ではあるが冷遇されており、また、使い込みがバレてなんとかしなくてはならなくなっている。
そこで借金の請求のために行った米造のところからのみを盗み出していた。
おいとは山木屋に手籠めにされそうになり、抵抗していて、火鉢に頭をぶつけて気絶、起きると山木屋がのみに刺されて死んでいた。そののみは米造のもの、米造がやったと思い込み・・・。
おいとがそこを離れた後に、おいとが山木屋へ行ったと聞かされた米造がそこへやってきて、山木屋の死骸と自分ののみを見て、おいとがやったと思い込み・・・。二人がそれぞれを庇うため自訴してくる、とここらもお馴染みの展開である
福本清三がやくざのところの用心棒役で殺陣に登場
そういやここのところ、やなぎの女中が二人になってるなと思ったら、お秋は、第11話までの出演とウィキにある。
サブタイトルの「愛しい娘が殺人者」で、やっと見つけた生き別れの娘が闇落ちしていて身の毛もよだつ殺人者だったみたいな衝撃的な内容を想像してしまったが、そんなことにはなるわけもない

第14話 5月2日 女を狙う吸血剣
三宅佑之進:大竹修造
三宅園絵:丸山ひでみ
大町軍之介:松原一馬
坂部矢一郎:井上高志
赤石屋利助:森幹太
丹後屋勘右衛門:内田稔
芝本正が役名なしのクレジット、辻斬りの下手人、大町軍之介の父親で旗本、しゅり(漢字だと修理かな)という名が作中で使われている)
これもお馴染みのストーリー
女ばかり狙う辻斬り、犯人は旗本の息子、取り巻きには刀屋や御家人の坂部矢一郎などがいる。
一方で浪人の三宅は病に臥せっている妻を抱え、魚を取ってはやなぎに売りにいく。また仕官を願って親戚筋の坂部に頼るも三両程度じゃ無理と十両を要求されたりもしている。
そして蔦屋の瓦版による辻斬りへの注意呼びかけなどで、江戸の町も警戒モード。それを断ち切るには、下手人を仕立て上げようと、三宅が罠に嵌められる。
鳥居に急かされた色川が三宅を捕まえてしまい拷問の場面がある。ここで珍しく色川が、妻が病気という三宅の泣き落としに心動かされる場面(といっても色川からこのことを持ち出しているのだが)がある。また、ラストでは、これはいつものことだが鳥居が色川を叱責しているのだが、「遠山様大手柄」という瓦版に鳥居は、「あの浪人に口を割らしておけば このようなことにはならなかった」などととんでもないことを言っており、さらに、色川に向けて弓矢を放っている。とんでもないやつだ

第15話 5月9日 穴から噂の大泥棒
名張の彦六:高城淳一
伊勢屋甚兵衛:多々良純
善兵衛:頭師佳孝
もぐらの安吉:海津亮介
大喜(大口屋喜兵衛):須永克彦
にこごり伝八:武井三二
珍しく、これまでに例の二作品であまり見たことのない話。穴を掘って他の家に忍び込むというような話で鬼平に同じようなトリックを使った回があったような覚えがある。
多々良純というのは悪役ばっかりの人ではなく、ここでも悪役ではない。行き過ぎたケチの質屋で、そこの描写は喜劇的(落語で出てくるケチのような)になる。給金いらないから働かせてくれという若者がやってきたのを潮に、番頭の善兵衛を辞めさせてしまうが、その若者は盗賊一味で、伊勢屋の地下の蔵から穴を掘りだした
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瓦版の蔦屋で新しく始めた広目のチラシが大当たり。商売繁盛に沸き返る中、一枚の奇妙なチラシに因業な質屋がひっかかった。早朝から夕刻まで書画骨董の手入れに通う間、質屋の地下蔵はまんまと盗人一味の秘かな巣窟と化し、大掛かりな金蔵破りの計画が進んでいた。金四郎の推理が冴える
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文章にするとさほど珍しい話のように思えないかもしれない。引っ掛かった伊勢屋と盗賊一味の陰謀とが同じくらいの分量で描かれている

第16話 5月16日 幼馴染が悪の手先
森戸要介:伊吹剛
文助:冷泉公裕
遠州屋甚右衛門:久保晶
般若の虎五郎:福山象三
長次:西田良
森戸良江:武田京子
小山一作:野口貴史
牧冬吉(役名なし、岡場所の女郎屋「吉野家」の主)
サブタイトルの「幼馴染が悪の手先」は片桐新八郎と南の同心、森戸要介を示しており、森戸要介がアヘン売買をやっている遠州屋と般若の虎五郎の一味に加わっているという話。
金さんの殺陣の場面では、森戸を説得しようとし、ついには説得に応じ、金さんに助力、撃たれそうになる金さんを身を挺して庇い死んでいく、この場面で片桐のみが登場し、森戸を抱き抱え、森戸は最後の言葉を吐いて彼の腕の中で死んでいく。この死んでいく場面は結構長く、この作品では常に主役のみに見せ場が作られるのでちょっと珍しい。
また、この金さんの説得で森戸は金さんを北町奉行とわかったようにも見える、まあ何者かわからないが、大物であることを察したという程度かもしれない。
まあこんなこといっても仕方ないが、毎度桜吹雪で事件を解決してたら、町人には知られてないとしても、少なくとも奉行所の面々はそのことを知ってるのではなかろうかと思う。

第17話 5月23日 仮面の下で笑う奴
道玄(佐助):沢竜二
おりん:高島礼子
佐原屋三蔵:外山高士
道玄検校:梅沢昇
新吉:高橋弘志
沢の市:徳田興人
福本清三がクレジットなしで出演。白洲の場面で裁かれる側の後ろに座っていて気付く。見過ごしているだけでそういう回はいっぱいあるのかもしれないが、この回ではあまり目立たない形。白洲の場面では後ろに5人が並んで座っていて、福本は一番右側(向かって)。福本を除いて四人がよく映り、福本は一回だけしか映らない。
殺陣の場面にもいるはずだ、と見直してみた。いることはいる、が、ここでも顔はほとんど映らず。多分この人だなと見当をつけて、静止画面にしてようやく気付く程度。
検校による金貸しの話。お蘭の知り合いに芸者のおりんがいる。商家で働くおりんの弟、新吉が得意先で預かった掛け金をなくし、その穴埋めのための金を道玄検校に借りる。利子が積もり、莫大になり、それをおりんを最初から狙っていた穀物問屋の佐原屋が立て替え、おりんは佐原屋に囲われることになる。という顛末を聞き、金さんたちが動き出すと、佐原屋と道玄検校の繋がりが見えてきて、道玄検校は目が見えていることもわかり、さらには先代道玄を殺した疑い迄出てくる。
白洲で裁かれるのは先代を殺した件、おりんについては、佐原屋に囲われる前に助け出してしまっている。また新吉が金をなくした件については佐原屋がすりに命令してすったのではないかという疑いを結城が指摘していたが、そこら辺は放ったらかし。

第18話 5月30日 育ての父が親の敵
備前屋弥兵衛(弥十):長谷川明男
宇之吉:垂水悟郎
お久:上野めぐみ
不知火定五郎:伊藤敏八
火事の場面から始まる。そして焼け出された人々に炊き出しを施し、困っている人にはいくらでも米を放出するという、米問屋の備前屋弥兵衛。人々からは生き仏と称させるもの、その備前屋をにらみつける岡っ引きの宇之吉(お鈴はおじさんと慕っている)。そしてその備前屋に長谷川明男といういかにも善人面の裏に悪の顔が似合う配役。
と思っていたが、予想からは外れていく展開でちょっと驚いた。そもそもサブタイトルの「育ての父が親の敵」というあたりからもその気配(備前屋が大悪役でなさそう)は感じてはいた。
確かに弥兵衛、当時弥十と名乗っていた、は火付け強盗をやっていたが、その相棒不知火定五郎こそが殺しをし、火付けをしており、弥十はむしろそれを止めようとし、さらに火の中から、その家の娘、お久を助け出して、実の親のように育てていた。
そして生き仏と称される炊き出しなどの善行も、悪の顔を隠すためでなく、自らの過去の悪事を悔いその罪滅ぼしを動機としていた。
そこらへんを強調するために、定五郎はその悪事の真相を金さんにペラペラと喋る殺陣の前の場面で、火付けはこのおれ一人がやったこと、弥十は臆病者、だから奪った三百両の中から奴にくれてやったのはたったの十両などと言っている、ドラマとして、弥兵衛がそれほどの悪人でないことの強調だろう
殺陣の場面ではいかにも紫頭巾が出てくるきっかけのようなところ、人質に取られたお久に刀が突きつけられ、金さんがたじろぐ、ここで紫頭巾は登場しない。この回はゆきが出ていないのだ。で、金さんが自分の腰のあたりにこっそり手を伸ばし、簪のようなものを投げていた。
その後お蘭が忍の姿で登場しており、なら、お蘭が紫頭巾の代わりに金さんを助ける役割をやらせればいいのに、と思う
伊藤敏八、典型的な時代劇の悪役キャラで平凡な役作りでありながら、例えばセリフ回しがうまいところがあったり、対象人物の背後から腕を相手の首に巻き付け相手の体を勢いよく引き込むというプロレスのような技に迫力があったりで、なかなかだと思った
慕う宇之吉が殺されたお鈴の敵討ちという面もある回のため、そこら辺、例えば殺陣の場面で、定五郎を何度も殴りつけるお鈴や、エピローグでは墓参りの場面などがあるも、やはり例の二作品では主役こそがメインであり、お鈴のほうのエピソードは大きくフィーチャーはされない

第19話 6月6日 浮世絵に死の匂い
唐麿(吉次):西沢利明
三田村陣十郎:小沢象
沖乃屋源左衛門:草薙幸二郎
赤鬼の銀八:長谷川弘
謎の浮世絵師、阿片漬けの女の死骸、浮世絵に書かれた女が何人も疾走、阿片の抜け荷、女を外国に売る算段。とこんなありがちなキーワードの話なのだが、話の組み立て方がうまいのか、かなり新鮮な気持ちで見れた。そして、そういう目新しさの一端を担っているのかどうか、大きなストーリーではない部分のことなのだが、お約束の場面、お約束の展開となるところで、一ひねりしてあって、予想通りに進まないということがいくつかあった。
例えばその一つ、紫頭巾の登場となりそうな殺陣の場面、金さんの前に人質が露わになり、刀を捨てろと言われるような場面、ここで人質として出てくるのが、ゆき。これじゃあ紫頭巾が出て来れるわけもなく、ここではいつもとは違う展開になる。自分も阿片中毒の絵師、唐麿がそこへなだれ込んできてしまうという展開。
この場面の後には、身軽になったゆきが、刀を持たずに殺陣に参加。これまであまり殺陣が上手だとは思わなかったが、ここではカンフー風の足技が見事。
さらにこの場面の後、殺陣に参加していたお蘭が悪役のひとり、観桜奉行所組頭の三田村をやっつけようとするも、丁助が割り込んで、三田村を助けてしまい、さあさあこちらへと救い出してしまう。これも珍しい展開。そして、屋敷まで連れ戻し、そこへ金四郎がやってきて、自害を勧めるという流れ。
ゆきは冒頭に唐麿から絵に描きたいと声を掛けられており、その後の展開で謎の浮世絵師が事件の中心にいると知り、誰にも言わず出かけてしまうという流れで潜入捜査。
お蘭のほうは、金四郎が相手に餌を撒くという形で送り込んだ密偵。
そうそう、お蘭のほうは、「今までとはがらりと趣向を変えて」ということで「危な絵」なるもののモデルにされている。鎖につながれてモデルにされており、それこそ「危ない絵」。裏ビデオ的なものだろう。
西沢利明が絵師の役。これまでもこういう役をよくやっていたと思うが、ちょっと老けた感。西沢はこのとき58歳、老齢の絵師という役ではなく、かつて彼がやってたようなもうちょっと若いイメージのキャラの役だからちょっと老けを感じたのかな。
草薙幸二郎もおれが多く見た時代劇のときよりちょっと老けた感がある。
時代劇でよくある展開だが、この回でも浮世絵を見て、「あ、この女!」とその女が例えば先ほど死体となっていた女だとわかったりする。浮世絵じゃ、デフォルメされてるからわからないと思うんだけどなあ

第20話 6月13日 父の敵は十手持ち
駒吉:河原崎建三
おしづ:本阿弥周子
由松:西尾塁(子役)
岩造:石山律雄
木颪の勝蔵:成瀬正孝
留次:栗田芳廣
金貸しを殺し江戸から姿を消して逃げている男、駒吉。その女房おしづと息子の由松はおしづが病気がちで伏せっており、由松がしじみ売りで稼いでおり、やくざにいじめられてるところを金さんに助けられしじみを売るためやなぎを紹介されるなど知己を得る。
駒吉が江戸へ戻ったらしいとの知らせで調べていくと、実は駒吉が殺しをしておらず、やったのは木颪の勝蔵で、その工作に力を貸しているのが十手持ちの岩造。
という見たことあるようなストーリー。しかも本阿弥周子と河原崎建三で見たような気がして、このメモブログを検索してみた。大岡越前12部に「第10話 恋しい父は逃亡者」というのがあった。これは河原崎次郎が出ている。本阿弥周子と河原崎建三は出ていない。
そして同じく大岡越前12部に「第2話 無慈悲裁いた怒りの白洲」というのがあり、ここで本阿弥周子と河原崎建三夫婦役。そのどちらも内容を読んで思い出してきたが、おれはこの回を見て「しかも本阿弥周子と河原崎建三で見たような気」と思ったのはこの二回のことをごっちゃにして思い出したいのだった
本阿弥周子44歳、河原崎建三51歳、石山輝夫52歳
19話と20話でのレギュラー陣。19話には鶴亀が出ていてお蘭は出ていない。20話では逆。そして19話には片桐が出ていて結城が出ておらず、20話では逆。両方ともコンビで出ているようなレギュラーなのでちょっと違和感。

第21話 6月20日 遠山狙う能面の女
梶浦沙織:山本みどり
弥五平:小鹿番
梅津剛太夫:亀石征一郎
玄海屋島蔵:梅沢龍峰
梶浦主馬:西園寺章雄
梶浦小次郎:勝見和也(子役)
権次:福本清三
丑松:広瀬義宣
能面で顔を隠した女から金四郎(浪人姿で名前を聞かれそこに咲いていた藤の花から藤木左近と名乗る)が北町奉行遠山景元を殺してほしいと頼まれるという話で、これは例の二作品の中であったはず。確か大岡越前ではなかったかな。
94年の作品ということで、常連の時代劇俳優が見慣れた顔から老けているということを再三書いたが、ここでは亀石征一郎、さほど老けた印象はない。ただ、江戸留守居役という貫録のある役なので、そこはそれなり。西園寺章雄は少しだけの役(沙織の夫で、藩の潔白を信じさせようと遠山の前で自害したと聞かされている、回想シーンのみの登場)だが、あまり老けは感じられない
小鹿番というのはいい役者だ。ここでは遠山を仇と狙う沙織についている小者で、初老の忠義者を演じている。特徴のないところが特徴とでもいうか。どこにでもいそうなおっさんの感じが良い
福本清三は役名あり。普段と同じような風貌であるが、先生と呼ばれる用心棒たちは別におり、彼はここでは、抜け荷の廻船問屋で人夫を束ねる男の役。白洲の場面で裁かれる玄海屋の左後ろで、玄海屋の顔が映るとき常に映っており、金四郎と玄海屋のやり取りを聞きながら表情が変わるところがじっくりと見れる。ここは福本ファンには見どころであろう。
おれはそれに詳しくないので文章として書くのが大変なのでもどかしいのだが、時代劇で髪型や服装でその人の身分がわかるようになっているというのがある。その髪型や服装の名称がわからないのだが、今回は冒頭、そしてほぼ一貫して、金四郎が、浪人姿。髪型は金さんとも金四郎と違って、それこそ福本清三の先生と呼ばれる用心棒のときのアレ(今回の福本清三もその髪型)。
そして冒頭ではやなぎの表をうろちょとして、やなぎの女たちに怪しい人がいると恐れられるも、顔を見せると金四郎。「この格好、どっかの誰かと似てやしないか」に女たちが「仮名手本忠臣蔵」「五段目の」。金四郎「定九郎よ」、と金四郎は定九郎を真似たようだ。で、金四郎が「中村仲三とおれと、どっちがいい男かな?」と聞くなど、中村仲三の逸話をネタにしている。
桜吹雪の場面では、銃を撃たれ、服が乱れて刺青が露わになり、それじゃあしょうがないと、桜吹雪を全部見せるという演出。さらに二発目を撃とうとしたところで紫頭巾。
色川が出ていないが鳥居耀蔵が出ている。普段は色川絡みで出てくる鳥居なのでこれは珍しい。

第22話 6月27日 噂の名医は牢の中
小野洪石:本郷功次郎
源田洞庵:船戸順
明石屋重兵衛:幸田宗丸
おふじ:丸山ひでみ
大店主人:須永克彦
悪徳医師が洞庵。善玉の名医は洪石で鶴亀の友達。洪石は金持ちから金を多めに取り、貧乏人からは無理な取り立てはしないということで町の人気者、洞庵は、洪石がいかがわしい治療で患者をかっさらったとの町医者たちの嘆願書に金を添えて鳥居に頼む。鳥居は洪石を色川に捕えさせた。さらには騒ぎ立てた瓦版に逆上し鳥居は鶴亀も色川に捕らえさせて牢へ。
色川は鳥居の無理難題に少し反抗し、本意でないという態度で捕縛しており、色川のそこら辺の心情を金四郎は汲んで作戦を進めるという風に少しいつもの色川と違う感じ
須永克彦、なかなか顔を覚えられなかったが、この頃数回見て、ようやくわかるようになってきた。出番少な目

第23話 7月4日 凶賊が探す女の謎
桔梗屋おしま:三浦リカ
津波の徳蔵:小林昭二
吉次:高原駿雄
岩五郎:黒部進
弥十:大木正司
久米吉:吉田次昭
直助:久保田篤
丁稚:及川潤(子役)
クレジットで全員役名ありという珍しい回。
これまでに何度か見たストーリー。石川島人足寄場から囚人が脱走、脱走しなくてももうすぐ出られる囚人たちだった。一人が怪我。やなぎへ押し入り人質にして立て籠る。やってきた結城も捕らえられて人質になってしまう。その勇気の着物を着て囚人は街をうろつく。囚人たちは親分が死んだと聞いて、隠し金を奪いに来たのだった。というような内容。小松政夫の同心が捕まるという回があったはずである。
全部が同じでないかもしれない。例えば、この回では脱走したのは3人で皆仲間だが、前に見たものでは、ひとりは舟が漕げるとかなにかしらの理由で無理やり仲間に入れられ。その無理やりに仲間に入れられたのが、もうすぐ釈放のはずなのに、という風に脱走犯たちの意図を推理するというような内容だったり、出てきた脱走犯が同心の着物を着て、大勢の仲間に会いに行く場面があった回とかがあったような記憶がある。
やなぎの女中、お春とお夏。ここまでほとんど活躍もなく、キャラの違いも見えずだった。こういうのは演出のせい(わざと目立たなくしてるのか否か)なのか、おれの見る目のせいか。前シリーズではあまり目立ってはいなかったが、キャラがついているため見分けはついたのだが。
で、今回、初めてちょっと活躍らしいことをしている。でもどっちがどっちかわからないのだけど。多分、お春のほうが、見回りに来たお鈴と対面、後ろからは脱走犯に小刀を突きつけられている、というような場面が二度。
さらには、その脱走犯に女中の内のひとり、これも多分お春のほうが犯されそうになり、両足がモロだしになる場面もある。この場面のところでやなぎの様子を不審に思ったお鈴がやってきて、そこに多分お春が応対、そんなことをされたばかりなのに。ここでお春ちゃんと呼びかけられており、それはその前の場面、一回目のお鈴の訪問のさいに、お春が身体の具合が悪くひとりで留守番をしていると言っており、それを踏まえて。
この回は丁助は親戚の法事で不在ということになっており、また鶴亀もお蘭も出ていない。
小林昭二は回想シーンで出番は短い

第24話 7月11日 贋金の夢を見た
与吉:工藤堅大良
お民:小鹿みき
唐島屋重兵衛:歌澤寅右衛門
およね:今井和子
岩鼻の源造:福山象三
紋次:岡部征純
福本清三がノンクレジット、悪役側の用心棒で殺陣に参加
冒頭に富くじの話題。そして工藤堅大良が博打狂いとして登場してきたことで、富くじと工藤堅大良って前にも見たことあるなと思い出す。が、この富くじの話題はツカミであり、本編には絡んでこないで、エピローグでまた使われるという風になっていて、富くじがこんな風に使われるのは珍しい。メインストーリーは偽金作りで、博打好きの与吉が飾り職の腕を買われて、博打を餌に仕事をさせられそうになるも拒み、今度はその女房を人質に無理やりやらせるというようなストーリーでこれまでに何度か見たようなもの。
紫頭巾、登場のときは、いつも悪役が誰かを人質に取るなど金さんが窮地に陥ったところで登場するが、今回は異なり悪役が逃げていくところで登場。
工藤堅大良、岡部征純、常連組だが、あまり老けは感じられない。歌澤寅右衛門、福山象三の二人も常連と言うほどではないがよく見る顔。こちらもあまり老けを感じない、この二人は元から老けてるときを見ていたともいえる

第25話 7月18日 復讐剣が闇を裂く
お志満(紅玉):佳山まりほ
王呂海:清川新吾
唐沢弥太夫:南原宏治
彦十:武藤章生
浦戸屋吾兵衛:田口計
八幡屋惣助:唐沢民賢
大村屋善右衛門:田中弘史
玉井屋長兵衛:玉生司朗
サブタイトルと冒頭に出てくる清国使節団の将軍へのお目見えという話題で、内容は大体想像でき、その通りの内容。清国使節団の女が12年前闕所になった長崎の商家の娘で親の仇を討つというもの。
で、その割にその女と清国使節団の関わりの描き方が少なく、つまりその清国使節団の描写は冒頭に出てきた後、全然出て来なくて、最終幕(この回はOPタイトルの後CMなので、最終幕が第4幕となる)にようやく出てくる。
その最終幕での清国使節団が出てくるところ、悪側が事情を悟り、罠として清国使節団を招待するのだが、それを金四郎が変装して身代わりになり招待に応じるという場面で、金四郎とお蘭(と敵討ちをしようとしている紅玉)が清国人に化けて悪側と対面、変な発音で会話するというところはエンタメ的見どころか
田口計や南原宏治は時代劇の常連、あまり老けを感じない

第26話 7月25日 将軍暗殺の陰謀
小津庄兵衛:大山克巳
小津保馬:倉田てつを
沖永久左衛門:石濱朗
森口屋冶兵衛:小沢象
稲垣主殿頭:佐藤英夫
宇部三五郎:浜田雄史
用心棒:福本清三
「徳川家慶:竹脇無我」が出る回、お忍びで市中徘徊、その際に浪人から狙われるというOPで将軍暗殺を狙う一橋家の陰謀というストーリーで、これまでに見たことあるようなストーリーが目白押し。
最初家慶を狙った浪人は小津庄兵衛で、相手の素性を知らされないまま息子の医者になるための長崎への勉学代のため殺しを請け負ってしまった浪人、これはストーリー上の悪役ではなく善玉。相手が将軍であるらしいとわかり逡巡というような展開で、最後の対面の場面で将軍とわかり、悪役からの銃撃に身を挺して将軍を守る、というのも見たことあるエピソード。
将軍が市中徘徊した理由が目安箱の投書で、金四郎の不正が書かれたもの。で、金四郎が配下に目安箱を見張らせると、その日には10通投書された。が、将軍に届いた投書は11通、投書箱が締め切られた後に、忍びこませた投書、というのもの見たことあるからくり。
福本清三は役名ありでの出演。悪役側に用心棒はいつものようにたくさんいるが、その中でもリーダー格で、出番は少ないものの目立つ演出、剣の実力のある「できる」用心棒の役、白洲の場面でも首謀者の右後ろに控えており、第21話と同じく奉行とのやり取りの際の表情の変化もよく見れる
鳥居耀蔵が久々の登場。クレジットで見てずいぶん久々という気がした。ウィキには25話にも出演していると書いてあるが、当該回には出演していない。
悪役は森口屋と一橋家の用人である沖永なのだが、森口屋は鳥居にも金を持って行き、そこで鳥居は意味ありげな言葉、一橋家にも内緒で暗躍しているようなことを言っており、ちょっと複雑そうなストーリーになりそうだと思ったが、そこはあまり生かされていない。
竹脇無我はうつ病になったと聞いているためか、どうにも重々しく暗い感じで、でもそれが良いともいえそうで。調べてみるとこの94年というのはちょうとその頃らしい

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主要登場人物に結城とゆきがいる。序盤の回で一瞬聞き間違えたことがあった
鶴亀はよく英語を喋る。現代的で喜劇的な演出といえるだろう
紫頭巾の登場場面、松坂慶子のときはどうだったか、今シリーズでは、金さんの殺陣の場面で一瞬金さんがひるむようなところ、例えば、銃を向けられるとか、人質を前面に出されるとか、そういうときに、鈴を敵に投げて登場となるのだが、鈴を投げたにしては、その場とは全然違うような場所を走る紫頭巾(毎回同じ映像だと思われる)として登場。まあそこはお約束ということだろう。その後金さんがお転婆が、と口走り、ゆきをにらむと、ゆきは笑顔(この頭巾から目だけが見える笑顔というのが垢抜けてなく素朴で良い)というのもほぼ決まった展開。ゆきの殺陣は短め。
「いずみ・たく」という中黒ありの表記だった(番組最後のスタッフクレジットなので普段は見ないため見た回で確認。全部を確認したわけでないが)
最初のCMが入るタイミング。OPタイトルの後に入る回とOPタイトル後第2幕があり、その後にCMというパターンとは規則性はなく、どちらかに偏ることもなく、どちらもパターンもあった

さて江戸を斬るシリーズは全視聴済み
続いては・・・、なのだが、今春時代劇再放送の録画が忙しい。どういう風に見ていくか。とくに、この江戸を斬ると同じく、遠山の金さんを主人公にしたシリーズが二本も始まっており(一本はこの江戸を斬るが終わった後に同枠で開始、松方弘樹終演、もう一本は杉良太郎主演)しかも、どちらも月金の放送なので、どんどん溜まってしまうので、逐次視聴していきたいところだが、二本を同時進行で視聴していくとごっちゃになりそうで・・・。でも見比べというのもいいかな

Sound Trip モロッコ・音楽と生きる人々

03/29(水) 02:00 -
NHKBSプレミアム|60分|DR
Sound Trip モロッコ・音楽と生きる人々
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ブライアン・ジョーンズが心酔した秘境の村ジャジューカを訪ねる NHK BS『Sound Trip モロッコ・音楽と生きる人々』3月28日深夜放送
ローリング・ストーンズ創設時のリーダー、ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)が心酔し、現地録音盤を残したことでも知られる、モロッコの秘境の村ジャジューカ。モロッコの港町タンジェと、秘境の村ジャジューカを訪ねる紀行番組、NHK BSプレミアム『Sound Trip モロッコ・音楽と生きる人々』は3月28日(火)深夜放送。音声再生技術「イマーシブオーディオ」を使った新しい紀行番組で、ヘッドホンをするとより没入感が楽しめます。

■『Sound Trip モロッコ・音楽と生きる人々』
NHK BSプレミアム 2023年3月29日(水)午前2:00 ~ 午前3:00 (60分)
「イマーシブオーディオ」を使った音の旅。訪ねるのは、北アフリカのモロッコ。異国情緒あふれる港町タンジェ、そして、ローリングストーンズのブライアン・ジョーンズが心酔したという秘境の村ジャジューカの魔術的儀礼祭をたどる。音楽が宗教と結びつき、今も暮らしに生きるモロッコ。人々は音楽にどんな祈りを込めるのか。
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なんとも魅力的な番組が放映されるという記事を偶然見つけ、録画視聴
魅力的だが、その一方でこれは見なくてはという義務感が発生する場合もあり、こういった毎回視聴でない単発の番組は録画はしたものの、そのまま録画版積読になる可能性もある。そうそう、そういえば、昨晩、偶然テレビ欄を見ていて、NHK総合にて「」が放映されるのを知りびっくり。確かこれおれはもう見たやつだよなあ、と録画の倉庫を探し、やっぱりあった。番組説明もほぼ同じだし、と中身もちょっと見たら、面白くて結構時間をかけて見てしまった。なんでいま? という気がしないでもない。まあこういった番組も、中身次第だが、録画したものの・・・、となる可能性はいつでもあるのだ。
で、これ。翌日すぐ視聴。それもかなり楽しみな気分を持続して。
なんでだろう、まあ他の溜まった録画で見たいものがあまりなく、なにもかもにちょっと飽きていたというのがあろう。
まあ、テレビをつけすぐ再生。
さて、中身
NHKの番組紹介にもブライアンの名前があり、冒頭にブライアンのこの音楽についての言葉がテロップで出る。が、その後ブライアンのことには触れないし、彼の姿が映ることもない。まあブライアンの名前が惹句となっているのは疑いようもないが
純粋なドキュメンタリーで、ちょっと特異なところはナレーションがなく、説明する部分はテロップ、そしてドキュメンタリーであるからその地の人が喋る部分はあるが、そこも吹替などはなく、テロップでの翻訳のみ。
まあ、そういった静かな番組だからすぐ集中は途切れ、しばしローリングストーンズについて思いを馳せ、そしてブライアンについてもちょっとだけ思いを馳せ。おれはあまりブライアンに思い入れはないのだ。まあストーンズはここでは主題でない(ブライアンでさえ主題ではない)ので、ちょっと置く。後で書くことにしよう。
序盤はボーっとしていたが中盤で出てきたジャジューカの音楽隊でブージュルード(この祭りの由来エピソードで出てくるヤギと人間が半々の怪物、神的存在であろう)に扮して踊る花形マスターをする父親を持つ息子モハメッドの登場シーンに惹かれた、といってもゾワゾワするという不気味なという側の惹かれ方である。幼い子供たちが遊ぶ後ろで壁に隠れ少し顔を出し、カメラを見つめている。これが数秒続く。なんだろ、この男は、と思っていると、次の場面では、一転して快活にカメラマンなど取材陣に声を掛け、ざくろを食べて、食べてと勧める、が、そこへ父親が来てそのことを彼らはざくろを食べに来ているんじゃないよと叱る
モハメッドは父の後を継ぎたいと言い、しかし、父親から後を継ぐことに関してなにも言われていないとのこと(が、代々継がれてきているという説明もあった)
このモハメッドはなんなんだろう、中学を1年で辞め家の手伝いをしている22歳とされている。日本とは異なるのでそれとピッタリ合うわけではないが、引きこもりみたいなもんだろうか。その父親の場面の前には母親に手伝おうかと声をかけ、後でねとあしらわれてる。家族の中でのけものにされてる感じだ。まああ母親とのやり取りはおれが勝手に想像たくましくしてしまってるせいもあるが。
終盤はその久々の祭り、ジャジューカ音楽隊の演奏場面、モハメッドは父親がブージュルードとして踊る前で激しく踊り出し、周りの子供たちも踊り出し、その踊ってる子たちを、その踊り手である父親はなにかはたきのような、すすきのようなもので叩く。叩くといってもはたき、すすきであるから、痛くはないのだが、追い払うように。これが何を示しているのかわからない(※)。(※見直してみたら「ブージュルードにオリーブの枝で叩かれると幸せになるという」というテロップ説明が入っていた)
そしてその演奏が終わり、その父親はあと数年したら自分も踊れなくなる、でもそうしたら息子が継いでくれるだろう、その時は完全に仕込むつもりだと語っており、なあんだ、とハッピーエンド。
このモハメッドの場面が中心に据えられてるのかどうかわからなかったが、このエピソードでまあ中心の一端はそうだろう。
あとは、序盤に出てきた火事で自分の農場のオリーブの木が1000本焼けてしまった男。これも終盤の演奏の場面で熱心に聞いている場面があり、その後にその音楽の効能についてインタビューに答え、最後は農場で、死んだオリーブの木を切って、これがもしかしたら数年後生き返るかもしれないと語っている場面。この二人がこの番組の中心、少なくとも中心の一部であろう。他にもあったかもしれないが、何しろボーっとしていた時間があったので。
制作はNHKとなっている
コロナ禍で二年間祭りが中止になり、ついに再会された祭りについてのドキュメンタリーとなっていて、ということから考えると、つい最近の撮影である
その音楽が聴けるかというとそういう面ではちょい不満

さて、ストーンズ。
おれは80年代にストーンズを知った。81年のアメリカツアーの映画が公開し日本の雑誌に取り上げられたころにロックというのを知り、ストーンズの名前を知った。だからリアルタイムでニューアルバムを聞いたのは「アンダーカバー」ということで、なんともあたふたしたものだ。これがストーンズなのか、と。後年ストーンズの歴史を見返した後、最初がアンダーカバーと聞いても、そのあたふたさはわかると思う。
まあそれはいいとして、であるからブライアンについては初期メンバーという程度にしか知らなかった。その後ストーンズについて色々読んだりして、少しずつその役割とかを知るし、悲劇的なロックスターであることはわかるが、その音楽性や影響とかについてはあまり興味もなかった。ストーンズの初期、ブライアンがいた時代にしても彼が傑出したなにかをストーンズの音楽に与えていたように、少なくとも音楽からは感じ取れない。もちろん、文章としては、ブライアンがミックとキースに大きな影響を与えていたということは読み取れるし、ゆえにミックとキースの作り出すものの中に、ブライアンの影響というのが出ているともいえないことはないが(その最たるものの一つはコンチネンタル・ドリフトだろう)。初めて手に取った楽器をすぐ演奏できたとかいうエピソードだって、ストーンズがギターバンドという意識があり、どうでもいいことのように思えた
ネットが発達して、時折ストーンズのことを読んでみて、初めて知るようなエピソードも続々と知れるようになるも、やはりブライアンのことについては、あまりその印象は変わらない。
たまにストーンズはブライアンのいた時代が好きという人もいるし、さらに大袈裟なのはストーンズはデビュー前だね、デビューして1,2枚は良かったけど・・・みたいなことを言う人もいるかもしれない、まあこれはマニアをパロディ化しているだけだろうが。
そのブライアンのいた時代、そしてメンバーの交代劇、ここらは結構劇的で、そして必然だったのだろうか、ちょうど音楽産業、ロックの世界がレコード面でもライブ面でも様変わりしていく時代で、その要請にストーンズも自ら変わっていったということもあるのかもしれないが、いいタイミングだったのだろうと思う。ブライアンがその後の時代に対応できていただろうか、ストーンズに残っていたら、仮に体調がよかったとして、どんなだっただろうと思うと想像できない。
あのライブ面でもレコード面でも、日本ではそれをまねたGSみたいな、チャチさがあの時代のロックだ。
そしてそれが近代的になっていく60年代後期以降。ストーンズで言えば、やはりハイドパーク、そしてオルタモントを含むツアーとそれ以前のライブ映像の違い。ハイドパークは過渡期的でもあるが、オルタモントを映像化した映画「ギミー・シェルター」でのストーンズは、もう一気に近代的になっているとわかる。
レコードでは、ベガーズ・バンケット、レット・イット・ブリード、そしてスティッキー・フィンガーズ。ベガーズ・バンケットとその先行シングル的な意味あいの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」が、新生ストーンズだと思うが、ここにはまだブライアンはおり、映像でもこの曲を演奏している姿は残されている(「ロックンロール・サーカス」や「プロモビデオ」)。そしてロックと言えばエレキギターなのだが、ここではアコースティック主体でながらもそれゆえというか、緊張感のあるロック。アコースティックギターは音が持続しないところを利用したと何かで読んだが、まあ異様に魅力的な響きのイントロであるストリート・ファイティング・マン。そういや、おれが一番初めに買ったストーンズのアルバムは確かこれだった。
そういやおれは「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」と「ベガーズ・バンケット」の関係、つまり発表順だとかレコーディング体制とかについても知ったのは割と後年になってからであり、そういやサウンドに類似性があるなと納得したものだった。それについてはその後の「ホンキー・トンク・ウィメン」と「レット・イット・ブリード」の関係なんかについても、同じころ知った。なんとなく発表された順とか知っていても、アルバムに入ってないシングルとなるとその辺があいまいで。
いま、ウィキを見ていま改めて知ったが、「ホンキー・トンク・ウィメン」がミック・テイラーの初参加局なのか。ここら辺の時代については読めば読むほど面白い。
この二枚のアルバム過渡期というような言い方はしたくはないが(ブライアンは「レット・イット・ブリード」にも参加局がある)、次の「スティッキー・フィンガーズ」こそが完全に近代的になったストーンズという感じである。そしてここからミック・テイラーも前面参加でごちゃごちゃした制作体制が整理された感じもある。この次の「スティッキー・フィンガーズ」も含めてこの4枚がストーンズの最高傑作とする人は多くいるが、まったく異論はない。
メンバー交代と言えば、そのミック・テイラーからロン・ウッドの交代については、ブライアンのときほど混とんとした感じはなく、それは先に書いた音楽産業が様変わりした時代と重なったブライアン交代期とは異なり、そういうことはなかったので、サウンドメイキングの面でもライブの面でもスムーズに感じる(多少は変化はあっただろう、例えばキースのギタースタイルがミックからロニーに代わったことで自分も変わるとか)、が、内情はそうでもなかったようだが。
ここらの時代についても、おれはそれまでそれこそ年代記としては一応知ってはいるけど、ネットの時代になり始めて知るようなことも多く深く知るようになってきた
ロニーの最初のストーンズの傘下は正式なストーンズへの加入の前だったということは割と最近になって知った。ここら辺の時代はごちゃごちゃしているのだ。「ブラック・アンド・ブルー」が「グレイト・ギタリスト・ハント」と呼ばれていることは多少知ってはいたが、ジャケットにロニーもいるし、ロニーのメンバー入り後最初のアルバムという認識である(間違ってはいない)。でも「サム・ガールズ」が雰囲気を一新したアルバムであり、これがロニー参加後最初のアルバムとなっていたほうが収まりが良い感じがしないでもない。
なんだかまとまりのない文章、そして関係ない事柄にまで及んでしまった

ファーストペンギン! [連ドラ]

2022年10月期日テレ
第1話を視聴完了
ほとんど事前に今作品の情報を入れずに視聴、でもタイトルの意味、最初に飛び込むペンギンのことで、そこから転じて、事業なんかで最初に取り組む人間のことを言う、なんてことは最近何かで聞いた記憶があり、それはナイツラジオショーかなんかで話しているのを聞いたのだろう。
内容についてはあまり感想はない。前にエルピスという割合重厚なものを見たから、軽すぎるなあとは思うけど、軽いというのは批判ではなく、そう作ってるから、としか言いようがない。
そもそも現在でのドラマ制作というのは、視聴者層のターゲットをしっかり絞って、テーマ、雰囲気あたりは完全に計算し尽くして作られており、そういったところで自分に合わないと不満があるなら見なきゃいいだけのこと。
まあちょっと連ドラには飽きてきたなあ、という思いと、時間つぶしによく、その割に楽しめるエンタメという思い。
俳優について書く。先に書いたように、事前に情報なしで見たので、誰が出ているかというあたりに興味がわくのだが、見てすぐわかる人と、この人は○○かなあ・・・、みたいな人と分かれるのが不思議。○○かなあと思いながら見て、最後のキャストクレジットが楽しみになる。
梅沢富美男は、「ああ、梅沢富美男が出てるのか」とわかる。当たり前だと思うかもしれないが、これがなかなかそうでもない。
堤真一は「この人は○○かなあ・・・」という枠だ。俳優の名前もうろ覚えで、ほんとに、堤真一という名前が浮かばず、○○かなあ、となるようなこともよくあるが、その時に、アレに出てたあの人という風に顔は浮かんでいるのだが。
で、おれはそんなにテレビを見ないから、数年ぶりに見たりすると、顔かたちの雰囲気が替わっていたり、そもそも役作りで姿形を替えていたりで、その程度の変化だと、「○○だ、いや、○○かなあ」くらいになってしまうのだ。今回は中盤から後半あたりになってくると、まあ多分そうだなと堤であることを確信してたけど。
主演、奈緒。この人については知らない。ファーストシーンでは門脇麦かなあと思った。仲居の場面であれ、これ富田靖子じゃね、となった。が、いやいや、富田靖子っていま何歳だよ、連ドラ主演、それも若い女の役なんておかしいだろ、でも似てるな、みたいな感じになる。その後はその二人とも違うっぽいな、誰だろ、まあ知らない人だろうな、となる。
鈴木伸之は、今のところあまり存在感はなく、ただチラリと見た感じ、多分あの人だなとわかった。名前は出てこなかったけど、ルーズベルトゲームでの憎たらしい敵方ピッチャーと、作品はすぐ浮かんでいた
梶原善は梅沢富美男と同じく、すぐわかった。エルピスにも超主要キャストの下くらい、今作品でも同じくらいの格。
吹越満、まったく気付かず。キャストクレジットで見つけてびっくり。まあ役作りの結果だろう、帽子被ってたりとか、あまり人相がわからない感じだ。
ファーストサマーウイカ[も「ファーストサマーウイカ? かなあ」くらいの感じ。久々に見たせいもある。ファーストサマーウイカについては名前もちゃんと浮かんだ。特徴的な名前で忘れっこない。
まあ今回視聴して、思うところのあった人はこんなところだな。
ほかに伊藤かずえ、中越典子、伊沢弘、ニシダ(ラランド)というあたりが、見終えてから気付いて、へえと思ったキャストだ。

1/20記述
第1話を見て↑を書いたのは昨夜。その後いつもなら酒飲んで寝ようかなという時間だが、続きを見始め、そのまま第7話途中まで。各回の最後まで見ると、次がそのまますぐ見たくなるという連ドラでは当たり前の作りがなされてて、それにまんまと。
朝起きて頭がはっきりしだしてから、残りを一気に。
久々に激しい一気見をしたわけだが、止まらない止められない面白さみたいなこととはちょっと違う。まあ見やすいというのはあるかと思うが。エルピスを見て、連ドラのペースみたいなのを思い出したのもあったかな。
であるので出来の評価としては、特別な高評価ということではない。
内容について書きたいことも多くない。これについては後で。
上に書いた出演俳優、クレジットを見る前、のイメージについての追記。
志田未来は第1話には出ていなかったはずで、和佳のママ友として登場。個性的な顔で誰だっけとは思わず、誰だろと思った。つまりおれが始めて見る顔で、でもよく目立つ顔立ちだなという印象。志田未来だと知ってびっくり。改めて見直したら、なんで見てわからなかったのだろうと思った。ママ友程度の端役かと思ったら、レギュラーで主要キャストだった。志田未来だとわからず見ていたから端役だと思ったのだ。
寺泉憲。おれはこの人を「ただいま放課後」で見た。子供のころのリアタイなのでとてもとても印象深い。どんがめチョロのコンビ、チョロのほうだ 。で上に書いたような分け方で言うと、不思議だが、梅沢富美男と同じく、「あっただいま放課後の寺泉だ」とすぐわかる。大袈裟に言えば見たのはただいま放課後以来、まあ実際にはその後にも端役だとかドラマでないところだとかで目にしたことはあるとは思うが、記憶にはない。

内容について。
梅沢富美男演じる杉浦の小悪党ぶりは魅力的。権力者で作品上の一番の悪役としても作り上げられそうではあるが、作品序盤から大した迫力はなく、狡猾で意地悪でしかし有利な方につこうとしたりで、まさに小悪党。でこういう風に小悪党にしておくと、最後に善玉になるのが簡単(実際にそうなった)だし、そうならないまま小悪党で最後まで小さな意地悪をやるみたいのでもいける。また、最終的にラスボスみたくもなれそうである。使い勝手が良いというか。
梅沢富美男は芸歴の長い俳優であるが、あまり見たことはない。ので、凄みのある悪役が出来ないだけかなとも序盤では思った。まあどうなのかはわからんが、見事小悪党から善玉というのをこなしていた。とくに最終話での泉谷しげるとの場面はこの軽い作風の作品では珍しく見応えあり。

琴平祐介のゲイの話はなんか不要かなあと思えた。
その祐介、序盤ではなにやら正体不明な感じで登場していたのだが・・・。
また第3話だったと思うが主人公の和佳が詐欺師と疑われる演出があったが・・・。
この二点についてはなんといえばいいかちょっと難しいが、「中途半端」に感じる。いや批判ではなく悪くもないのだけどね。例えば正体不明ながら、優しさがあふれてて、それほど怪しげでない正体がわかってしまうとか、和佳が詐欺師みたいく視聴者さえも騙すほどの演出ではないので、和佳が詐欺師ではないとわかったまま見る視聴者側の安心感とか。

最終盤のエピソード、外国資本がどうのこうの、はいまいち盛り上がりに欠けるなあとまずは思った。今作品は終盤よりも中盤のが盛り上がったなという感想かなと思っていた。が、最終話に入り一気に盛り上がる感じが不思議。この盛り上がりは上にも書いた梅沢富美男の杉浦、泉谷しげるの辰海、和佳の場面に尽きる。
泉谷しげる。俳優としてとても高い評価を受けている人ということはよく知っているが、あまりそう思ったことはない。今作品はとてもよかった。

連ドラでありがちだが、ラストは後日談。
こういうのはそこまで見て思い入れがあるから大抵盛り上がるし、時間はあまり長くなく、各登場人物のその後が描かれるので楽しいものである。今作品でもつまらなくはないのだけど・・・。
いらないエピソードが多い感じがした
足立梨花のアイナが登場し永沢と結婚だとか、サマーウイカの梨花とたくみの結婚だとか。
和佳の息子、進はその10年後の進むが10年前を振り返ってという立ち位置で全編通じてナレーションをやっていたが、その彼が最後登場して感動的となるのかなと思っていた、そしてそういう風に満を持して登場するが、そこはさほど感動的でなく。そこで母の近況が語られ・・・。
和佳がこの終盤の登場人物の後日談にはあまり出てこない、これはこういう演出では多いと思う、ここでもその典型ということだろう、息子の進から近況が語られ、そして最後にその言葉どおり林業をやっている場面がラストとなる。ありきたりと感じた

テーマとして新自由主義対守旧派というのがある。主人公の和佳がまず新自由主義的考え方と行動。
そういうテーマの作品では大抵新自由主義側が主人公で善玉なのだが、おれはそういう類の作品をを見るとドラマ演出で善玉がよく見えるにも関わらず、守旧派にも言い分はあるだろうにと思ってしまいがちなのだが、今作品では、新自由主義の考え方を薄めるための和佳のセリフや言動(相手を潰すことが目的でない、浜を守りたいだけという類)があるためか、制作側の意図通り見てられた
終盤になり、さらに新自由主義を信奉するキャラの登場、そして守旧派側にもラスボス的なものが登場。このふたり、波佐間と辰海一郎太のキャラ造形が興味深い。波佐間は最初は善玉風、が、終盤になり、外国資本と繋がっていたことが露わになり、そこで悪役風にもなるが、その外国資本が撤退を決め、放り出される形になる。
また辰海は和佳たちを徹底的に潰そうとしていたのだが、和佳が狭間と組んだことにより、辰海の狙いが狭間と外国資本となり、それらの計画を潰しにかかるという救世主的役割が与えられる。

鈴木伸之の演じる永沢、中盤で子供が出来てしまったということで、船団を去っていくという展開。あれれ鈴木伸之って確か最近中絶させてたとかってスキャンダルが報じられてたよな、と検索してみると、その報道はつい最近、これが放映されていたのはそれよりは前、でも本人は撮影しつつ自分の身を顧みていたのだろうなあ
足立梨花が出ており、それに被るかのようにファーストサマーウイカが演じる役が梨花である
志田未来と奈緒がママ友の関係性の役。志田未来なんてずいぶん前から世に出ていたと思うが、この二人は年齢が近い

エルピス-希望、あるいは災い- [連ドラ]

13日深夜(14日未明)第1話を視聴
いまは連ドラでは2023年1月期のものが終盤を迎えているが、これはその前、2022年10月期の作品。
あまり見る気がしなくて、ようやく見始めたが、そういう気分だったからということが主因だと思うが、まあまったくノれないまま第1話を見終えた。
でも、この回の最終盤で、作品の方向性、今後の予測などもつき、まあ連ドラとしてそれなりに興味を持って面白く最後まで見れそうかなという風にも思ってる。
ノれなかったのは自分の気分が主因だとは思うが、細かいことをいえば、チェリーによる岸本の脅しに使われた音声というのが大したものでなく、番組出演者とくっつくのは厳禁だが、それを破って口説いてしまったという音声、それで脅されて動き出すというのが不自然ではある。
ノれなかったもう一つは、序盤の掴みがイマイチ。わかりづらくもある。まあこれも気分的にちゃんと見てなかったということもあろうが。
まあまあ第1話を全部見終えて、ちゃんと作られてるなと思える。
序盤、第1幕、ここは結構長いが、には出てこないで、そこで主要キャストのクレジットとオープニングタイトル、そこで鈴木亮平が出ていることを知る。斎藤という役。彼はこの後、どういう役なのだろうか、真相を掴もうと走り出している浅川たちを邪魔する悪役だろうか。いや多分違うだろう、そんな姿を見せる場面もあるかもしれないが、冤罪事件解明に協力していく側だろう

3/14
第2話
岸本は前回で、自分はこの事件から引くというようなことを言っており、がしかし、主要登場人物の3人(オープニングクレジットに出る3人であり、字幕オンでの色付きの3人)のうちの一人でもあり、そのまま離脱ということはないわけで、今回で「覚悟はないけど手伝いたい」というわけのわからない気持ちで真実追及を手伝うことになっていく。岸本は前回でも若いお坊ちゃんキャラでそれゆえ空気を読まないキャラでもあり、また浅川の指摘する岸本の「目力」、鋭い目をしながら無責任、奔放という、奇妙なアンバランスさが魅力のキャラ。普通のドラマで、そういう表情を主要登場人物がしたときには、なにかしらの意味、例えばこういう作品なら、真相を考えている、真相を手繰るヒントを思いついた、真相に思い当たった、などなどが表情で描かれるものだが、そういう表情をしながら、なにも考えていないというすかしっぷりがコメディ場面となっている。
また彼にはいまのところ視聴者にはよくわからないように描かれている過去の何かしらの事件があるようだ。
斎藤はまだよくわからない。一つ重要な過去の証言を浅川に知らせるという場面はあった。
政治家が登場しており、前回登場した政権の副総理が麻生をわかりやすく模したもののなっており、またこの回ではオリンピック招致の回想シーンで安倍総理の「アンダーコントロール」スピーチが映像として使われている、これは浅川の過去のキャスター試合の回想となっており、このころのことを彼女が後悔しているという描写だ。これが浅川のキャスター時代の権力との向き合い方で、その反省とともに今回の事件に向かっているというのが大テーマであるようだ
斎藤の方はいまは官邸キャップであり、政治家と親密な状況が描かれており、どちらに転ぶのか、今のところわからない。

3/15
3ー4話を視聴
だいぶノれてきた。昨日までのペースだといつ見終えるのやらという感じだったが、ここからは一気に見れそうで、明日には見終わるだろう。
だんだん良くなってきたとかいうことでなく、単に自分の気分のせいだと思われる
演出が大根仁となっていて、これは第1話からそう(第3話までは単独、第4話はほかにもう一人、その後は大根がやってない回もあったりする、ウィキ参照)で、おれはこの人にあまりいい印象がなく、第1話を見たときはそのせいかなと思ったのだけど、彼特有の自分が嫌だと思ったような演出がなされていたわけでもない。などと書いたが、おれは彼の何の作品を見て嫌ったのかと、いま彼の作品履歴を見ると、おれが何を見て嫌だと思ったのか嫌った理由がよくわからない。そもそも見た作品がほとんどないし、その中で印象深い作品もない。
音楽は大友良英。とくに特徴的なものは今のところない。
5-6話
4話を見終えて、出かけたり色々。ちょっと時間を空けると、どこまで話がいってたかすぐわからなくなる。ちょっと前のところを見直すと、浅川が弱気になっていて、しかし岸本がやる気を出していて。最初のほうでは逆だったのに。そういうそれぞれの人物の入れ込み具合がちょこまかと変わり過ぎるように思わないでもないが、見ていてストーリーとしては変な部分はあまりなく、自然に進行しているので、これはこれでいいかと。
第6話では斎藤の立ち位置がはっきりとしてくる。そしてそれはおれが初回あたりを見たときに予測したものとはちょっと違ってる感じがした。初回を見たときのことはすでに書いているが、斎藤が悪役側の立ち位置であることが確定的になるような場面がこの回ではあり、が、しかし、この回の最後のところでは、大門のところに行くのかと問われ、濁しており・・・。
まあ「悪役の側である姿を見せる場面もあるかもしれないが、冤罪事件解明に協力していく側」という感じもあり、それなら当たってるといえる
この斎藤はカギを握る人物ではあるが、出番はあまり多くない。
岸本については、浅川と二人でこの作品を引っ張ってるような役割で、しかもナレーションも担当している。浅川のナレーションも確かあったから、二人がナレーションを担当しているということになる。
この岸本、上にも書いたが魅力的な役で、それをうまく演じており、株が上がった。
7話視聴
この日はここまで。明日はWBCがあり夜は見れないので、ここまで見ておけば、明日で終われるだろう
終盤になり盛り上がってきた。というか、やはり各回のラストの切り方、連ドラの定法なのだが、次がすぐ見たくなる終わり方だ

3/16
第8話
平川刑事を岸本が、録音テープで脅す。でも、録音されてても当たり前という状況でもあるし、そんなの脅しのタネになるかなあ
浅川の事件への変心ぶりがよくわからない。週刊誌に掲載の直前に中村優香のデリヘルへの捜査の件がニュース8で速報されるのは彼女の意図もあるのだろうか
マキタスポーツがゲストで登場。村井役の人(岡部たかし[6])をどこかで見たことあるなあと思いながらマキタスポーツを思い起こしてもいたので、ちょっと驚いた。マキタスポーツは村井の友人の週刊誌編集長役
9-10話
第8話での「週刊誌に掲載の直前に中村優香のデリヘルへの捜査の件がニュース8で速報される」件については第9話の冒頭でどういうことでそうなったのかが明かされている
10話での浅川のこれまで及び腰だったのに、なぜか急に岸本からネタを奪い取ろうとするのが、自然でない感じ。
放送を終えての牛丼の場面、誰が入ってきたのだろう、顔が出ない演出、だが二人の笑顔で多分村井だろうと。これはEDテーマのところで種明かしがあり、その二人の笑顔場面のあとに、村井を含めた三人のスナップショット。これがEDテーマでの最終ショットとなっている。
EDテーマ前の本編ラストはとてもよい。岸本のモノローグナレーションに、釈放されたおじさんとチェリーの画で、後者が勝ってしまっていて、岸本の言葉が入って来ない。
まあ考えて見れば、最終的には取引に応じて、副総理が派閥議員のレイプ事件の揉み消し、そして娘婿を殺したという疑いについては見逃しているが、ドラマという作り物としては、事件を解決しておらずハッピーエンドへの着地っぽくないが、これはこれでリアル。
終盤になって冤罪の事件のほうがあまり描かれなくなっていたが、こういう風に使われ、こっちは解決に至るという風になっていた
斎藤と浅川の交渉の場面、放送本番直前にあんなことやらないだろうと思うが、まあドラマとしての見せ場。そして斎藤、結局悪役側なのだけど、悪役っぽくもなく、つまり自分が力を持ったら変えていくというようなことを言っており(※)、そして結局本丸の悪役は副総理であるわけで、その使いっぱ程度でしかない小者ともいえる。まあ演出により存在感はあった。出番は最後まで少な目。全部を見終えて改めて考えてみると、悪役側がほとんど描かれない作品であることに気付く
(※)斎藤は浅川の交際相手でもあり、浅川がそれなりに信頼している相手、上記の場面でも理屈を言って、いまそれをやるべきでない、自分が力を持ってそれを変えるなどと言ってるあたりは、悪役にはしていない感じで、正義を他の道から求める男という風に描かれている。が、作中の真相追及を邪魔しようとしている姿、そこはあまり描かれていないが、彼が裏で工作していることはわかる、は作品の構造から見ると悪役そのものであり、もっと悪役に振り切った鈴木亮平も怖そうで見てみたい

・ニュース8での放送の場面でチェリーが知らせを聞いて、走って駐車場に駐車している大型バンの中に行きテレビを見てるが、チェリーはそのときどういう生活なんだろ(ネットで検索、ロケの仕事中で、そのロケバスに乗り込んできたという設定のようだ)
・そして、その放送を見ている関係者が続々と映るが、あの木村祐一みたいな人、誰だっけ(ネットで検索、平川のようだ、おれもそうだと思ったのだが、他の回を見るとみな眼鏡をかけていて、ちょっと八嶋智人に似てる感じで、やっぱり違うかなと思った)
・あ、あと斎藤との交渉を終え、本城彰の件を報道することになり、そんなの本番直前で用意できるのか、と思っていると、局に岸本が来ており、素材も持ち歩いているというのは、なんだかなあ
・村井はネットの映像会社を立ち上げ、そこに岸本もいるという場面が最後にある。そこにストップハラスメントのステッカーが貼ってあるというのをネット情報で見て、確認してみようとそこを見直したら、その会社に上記牛丼屋での3人でのスナップショットが貼ってあった

見てる間はできるだけウィキなど情報を入れないようにしている。が、見終えてから読んでも知ってることばかりという風になる。
まあ、その中で、振り返りとして。
第5話あさみに岸本が台本以外のことをやらせようと持ち掛けているが、これあさみに持ちかける意味はまったくないな、見返してみると。まああさみと岸本がつき合うことになるきっかけであったり、それまでの因縁の意趣返しの場面という意図があるにせよ

EDの歌は全部飛ばしていたのだが、そこに少しの細工があり、毎回のようにちょっとだけ異なる映像だったとのこと、この後ちょっとだけ見てみよう

wbc ワールド・ベースボール・クラシック

3/9
初戦、対中国
世間の空気というか連日の報道に煽られてWBCを見ることにした

まあ煽られてたのは数日前からのことで大谷が2本ホームラン打った強化試合も途中からだがテレビ中継を見ていた。
まあ大谷目当てだ。
そういえばその試合で見始めたのはすでに一本目のホームランを打った後だったのだが、テロップで大谷が既にホームランを打ったことが表示されていた
テレビ中継側もやはり大谷 が注目の トップでそこに惹かれて観る人が多いのであろうことを認識している。
これは今日の中継でもそうで、今日は大谷は投手として先発、4イニング投げていたが、投手降板後も、DHとしては出場しており、そのことがテロップで延々と出ていた。つまりまだ大谷は出場してるよというアピールだ。
俺も大谷目当てだがまあそれだけが目当てだとするとすぐ興味が失せることになるが今回は何しろ注目選手が大勢だ。村神様こと村上宗隆、ダルビッシュ、佐々木朗希、そして大谷と同時にチームに合流したということも報道の量が増えた理由かと思われるが、ヌートバー、結構な活躍やパフォーマンスで、今注目株として急浮上、彼は今やにわかファン(普段の日本のプロ野球を知らないファン)にとっては大谷の次ぐらいに注目であるかと思われる。村上が調子が悪くダルビッシュ、佐々木は投手であるから登板しないことには注目を何もないという感じである
(試合を見ていて気付いたが、やはり豪勢。MLBからの大谷、ヌートバー、吉田正尚、さらに村上が注目されてるが、他にもスタメンで、巨人の4番の岡本が6番打者、横浜DeNAの4番の牧が7番打者である。牧はこの試合でソロホームランを打っている(※あとでわかったが吉田正尚(今シーズンからMLB)も前シーズンではオリックス・バファローズの4番バッター))

7時試合開始、TBSで中継、番組は6時から始まってたようだけど、おれは試合開始直前からの視聴。
国歌では栗山監督が歌ってたな
始球式はサッカー日本代表監督森保一。この場にふさわしい。
テレビ中継での解説は原辰徳、佐々木主浩、稲葉篤紀が解説
中居くんがグラウンド近くでリポートを時折入れていた。しばらく休養していたと報道されていたから色眼鏡もあるが、心なしか元気ない、あまり頑張りすぎないようにしているセーブしている感じがする

結果点差が開いているがなんと言うかモヤモヤした試合。ヒーローインタビューか大谷で彼が今日の試合を「重たい」展開と評していたがまさにその通りだと思う
爽快感や高揚感がないのだ
ハラハラする展開ではないしチーム力は見てて分かるがやはり相当にあるのだが。
爽快感がないのは、8回の日本の攻撃を見ていて気付いた。この回に見られるようなランナーをためてタイムリーヒットみたいな攻撃で得られるものなのだろう。
そういえば4回の大谷のタイムリーヒットもランナーをためてのものだったな。ああいったものが、一回の裏から あっても全然おかしくなく、そこから毎回それくらいの攻撃が見られてもおかしくないようなチーム力の差。
1回の裏ヌートバーが初球をヒット、そしてその後2人 ストレートのフォアボール。ストライクが入らないのだ。
最初のうちは緊張感をもって見ていたのだがもうここら辺で緩む。
さらに次もフォアボールでこれもストレートのフォアボールだったと思うが、押し出しの先制点。もうここらでだめだこりゃと緊張感が途切れてしまう
しかしこの後がいけない。ノーアウト満塁でこの後点を取れていないのだ。ここら辺の拙攻が重たい雰囲気の象徴である
ピッチャーの比較をする、ピッチャーの比較というのは翻って言えば相手の打線の比較でもある
中国は上に書いたようにとにかくストライクが入らずフォアボールが多い。ここらが日本の打者が打撃爆発となかなかならなかった原因かと思う。
翻って日本だが例えば先発の大谷は3イニングまで 一人も出塁させないパーフェクトピッチング。2番手のピッチャーも3番手のピッチャーも出てきた初回は確か三者三振だったと思うくらい完璧だったし、4人目が9回に出てきたが彼も三者凡退でそのうち二人を三振取っていた、とこれくらいチーム力の差がある。
なのに日本が点を取れない。
中国の1点は6回に出たソロホームラン(ちなみにおれの視聴態度は中盤でちょっとだれてテレビをつけっぱなしにしながらスマホを眺めており得点シーンとしてはこのホームランだけは画面から目を離していた)。
この次の7回、中国の攻撃でランナー二人出た場面があった。さほど心配はしていないがやはりランナーが溜まると怖い。前の回には中国にホームランが出てるし。点差は二点、ホームランで逆転。とここらも重たい雰囲気の原因

解説の稲葉は前侍ジャパンの監督だったとのことで、しかし前回のwbcでは監督をしていない。前回のwbcは2017年とのことで、wbcが〇年置きに行われると固まってないことや、で、その代替だと思われる大会、さらにオリンピックもありなんだか把握するのが大変である。テレビでは「野球の国際大会」という言葉でなんとか一括りにしてはいたけど

野球を積極的に見ようとしたのはいつ以来だろうと考える。子供のころは野球少年だった。高校野球プロ野球の区別なく見ていた。いろんなの見たぜ、早実の荒木だとか、阪急上田監督の日本シリーズでの大杉のホームランに対する抗議とか。前者では、近くにあった練習場に見に行った、いなかったが、覚えもある。後者では、あんまり抗議が長いので外に遊びに行って、帰ってきたら、まだ抗議してたとか。
そして多分それ以来だと思う。

野球はしかし独特なスポーツだなと思う
緊張感という面で見る。正確な用語があるのかもしれない。プレイの時間とそうでない時間のことだ
野球はピッチャーが投げて全てが始まる。そして打者が見送ったり空振りしたりでキャッチャーのところにボールが収まるとそこで一旦緊張がとける。打った時は、その一連のプレーが終わるまで緊張が続くことになる。
緊張、緊張が解けると言う繰り返し
これをサッカーに当てはめると基本的に延々緊張の場面である。
もちろんその緊張が緩い場面があったりゴールに迫ると緊張感が高まるとかあるが基本的には外にボールが出ない限り、プレイタイムだし、外に出ても、すぐ再開するし。
こういうスポーツはラグビーも同じだろう、バスケもだ。
アメリカンフットボールはルールをよく知らないがちょっと違うかもしれない
また別のスポーツ、バレーボール、バドミントン、テニス、卓球などが同じグループだと思われるが、これらのスポーツはまず片側がボールを相手側に打ち込んで始まり 一連のプレイが終わったところで一旦緊張感が解ける という流れ
他にスポーツは何があるかボクシングや柔道だとこれも基本的に緊張感がずっと続く。審判の合図で始まり審判のタイムの合図で一瞬緊張感が溶けるという形だ
やはり野球は緊張感が溶ける時間が非常に多い。さらに各プレイヤー、例えば攻撃側は打者一人が攻撃に参加しており、それ以外の選手はベンチというこれも異様である。
7時開始で試合が終わったのが11時ごろである。長すぎ。
まあとにかくサッカーの方がテレビ向きであろう

3/10
韓国戦
TBS
侍ジャパン公認サポートキャプテン:中居正広
ゲスト解説:新井貴浩・内川聖一
解説:槙原寛己
7時試合開始で、その時間あたりからの視聴。ちょうど始球式の人が弾き上げてる姿がチラッと見えてた。誰だったのかなと、これを書いてる今検索してみたら、岸田首相だった。どうせなら見たかった。
さて試合。
やっぱり試合時間が長すぎる。またもや11時あたりまで。この大会はコールドゲーム制度があるそうで、7回以降だと10点差がつくとそこで終わり、というのは前の日の試合でも8回にもう少しでなりそうだったときに紹介されてたが、今回は7回でそうなりそうだった。そこで終わればもう少し短い時間で終わったのだけど。
先発はダルビッシュ。
2回までは投手戦。ダルビッシュは3人ずつで抑える。一方韓国投手も6アウトを5三振。
ピッチャーが安定してると見ごたえがある、なんてことを思った。昨日と比べてである。やっぱ昨日の試合のポイントは中国の投手がストライクが入らない。ストライクが入らないというのはある意味なかなか打てないということで、そこらが拙攻というか攻めあぐねているというかに見えて消化不良だったのだ。
と思っていると、3回に試合が動く。
ダルビッシュ乱調で、3点を失う。
が、3点差がついたのに、もしかしたらそのことが原因か、韓国のピッチャーも乱調、8番から始まったこの回の攻撃、二人に四球で、先頭のヌートバーがタイムリーヒット。
この後ノーアウト満塁になり村上。犠牲フライくらい打てよと思ったが、内野フライ。村上がブレーキになってる。
大谷、吉田の調子がよく、ヒットを打つだけでなく、塁上にランナーを置いてのヒットで打点を取ってるので勝負強いことが見て取れ、そこに挟まれた村上。打線の流れを断ち切ってしまっていることがアリアリで、ちょっとかわいそう。ちなみにこの後の回では村上はまたもや無死満塁でなんとか犠牲フライを打ってたけど。
無死満塁ってあんまりたくさんある光景ではないと思うが、やけに多い気がする。この試合ではこの後にも1回あった。あと、中国戦の初回の印象が強い
ヌートバー選手は野球のレベルが一段上に見える。守備でのファインプレーが前の試合でもあったが、この試合でも。さらに藻類では、シングルヒットの際に、走者が三塁へ向かい、返球が三塁へ返ると見るや、好走塁で二塁を陥れる。レベルが高く、ガッツがあり、懸命さ(確か前の試合では一塁ゴロがエラーで出塁というのが二回あった、解説では懸命に走ってる姿を見て守備が焦ったのでは、と)があり。こりゃ人気出るわ。今試合のヒーローインタビューに招かれていた。
タイムリーヒットの魅力
ホームランが確かに攻撃の華だとは思うが、今回の試合で塁に走者をためてのタイムリーヒットというのが攻撃の醍醐味だと思った。
そして前回の中国戦でこういうのが見たかったのだとわかった。そして中国戦の初回でノーアウト満塁になったとき、こういうのがここでも、その後もバンバン出るのではと期待し、それがならなかったことが、拙攻に見えたのだともわかった。
シングルヒットで二塁ランナーが生還なんてのもいいし、長打で走者一掃なんてのもいいね。
この試合では、3回と6回に見れた。

ジャーニーの「セパレイトウェイズ」。
TBSのWBCテーマ曲なのかなんなのか(検索してみると、やはりそうだった)、CM提供クレジットなどのたびにかかる。なんともいえない気持ちと苦笑い。
この曲のイメージは「産業ロック」というのが一番ぴったりするような気がするが、それは楽曲の曲調を表した言葉ではないだろう、ほかに良い言葉はないか。他には例えばサバイバーによるロッキーの主題歌『アイ・オブ・ザ・タイガー』なんかが類似曲。ありきたりな盛り上がる曲というか。ヨーロッパ 『ザ・ファイナル・カウントダウン』なんかもそうか。日本ではアルフィーなんかの楽曲もそうだ。
ちょっとうまく言い表す言葉が見つからない。そうそうロン・ウッドが歌ったボブ・ディランの楽曲「セブン・デイズ」のBBAAGGGFEF、EFGFEFのあたりの進行にそれと類似を感じる。アニメだとか子供むけヒーローものの主題歌に多いというか

3/10
チェコ戦
テレ朝
【侍ジャパン公認サポートキャプテン】中居正広
【解説】古田敦也、松坂大輔
テレ朝だからジャーニーはなかった笑
中居は侍ジャパンから任命されており、こちらでも同じスタンスで登場。こういうのは珍しいのではないか。つまりスポーツ大会で各局が連日テレビ中継するという場合に局をまたいで出演する人というのは。
試合がやはり長い。そしてすぐ集中できなくなる。今回は序盤くらいしかちゃんと見てなかった。その後はテレビをつけっ放しでスマホ
先発は佐々木朗希。あっさり1点を先制される。相手がチェコという格下ということで全く心配はしなかったものの、前日の韓国戦でも先制されており、なかなか一筋縄ではいかない。ちなみに韓国戦では3点も先取されたが、それでもあまり心配しなかったなあ。
チェコの先発投手、130キロに満たない球速で、遅すぎてということだろうか、割とてこずる。おれの注目していたヌートバー、大谷、ともにこのピッチャーに二打席とも凡退。大谷の二度目の打席なんか、ボール球とわかる球に空振り三振である。
が、この投手からも3回に3点を取り、なんとか攻略はしている。
次の投手は140キロ台の球速、タイミングが合うのか、ここでヌートバーも大谷もヒットを放っていた。
もう一人の注目、村上。今回も打てるように全く見えない。といってもこの試合では三振、四球、四球、三振。そして8回、最後の打席で、ついにヒット(ライト前)。客の拍手がすごい。みな心配していたのだろう。
ヒーローインタビュー、佐々木朗希。
テレ朝の中継は次の番組のサタデーステーション枠内での中継継続という名前、試合終了し、ヒーローインタビュー後、司会の高島彩が古田と松坂に呼び掛ける形で割って入り、そのまま、自分の番組に入る、も、この試合のダイジェスト、お天気をやって番組終了笑。

3/12
オーストラリア戦
今日は出かけていて、最初からは見れず。外出中にスマホで速報を見て、大谷がホームランを打ち先制したのを知った。
8時ごろに家に戻ったが、なんか集中できそうにないのでテレビをつけたままやるべきことをやったり、スマホ弄りをしたり。結局ほとんど見てない
テレビ中継は今日もテレ朝、解説陣も昨日と同じようだ。
試合はやはり10時を過ぎ、サンデーステーション内での中継延長。
ヒーローインタビューは大谷
日本はこれまで後攻だった。日本で行われているからホームチームという扱いなのかなと思ったが、この試合では先攻。ユニフォームもこれまでは白ベースだったが、この試合は濃い紺色

ちなみにこの日は
・藤井聡太羽生善治王将戦
・大相撲初日
藤井が勝利し王将位を守ったそうだ。これまでの対局はかなり大きく報道されていたが、wbcに押されたか、「俺が見てた限り」だが、ヤフーニュースの主要に上がってこなかった(決まった瞬間くらいには上がったのかもしれないが、少なくもその数時間後くらいに俺が見たときはなかった。そもそも昨日がこの対局の一日目で、それもヤフーニュースの主要のところではないところでかろうじて見つけて、ああやってるのか、と知ったくらいで、だから二日目もちょっと気にしていたのだ。
将棋って「エンタメ」カテゴリ? 「スポーツ」カテゴリ、スポーツってことはないか、まあそのどちらもにも上がってなかったな。(※深夜に「国内」カテゴリで藤井が勝利した件を見つけた)
そして大相撲。初日ってことで大きなニュースということでもないのかもしれないが、「主要」に見当たらないのはいいとして、スポーツにも見当たらず。スポーツカテゴリは野球一色である

3/16
準々決勝、対イタリア
テレビはテレ朝
解説陣は同じで古田、松坂、そしてリポート担当が中居
中居はこれまでもずっとそうだが、基本的に選手から事前に聞いた話を伝えることに徹しており、振られない限り、自分の感想は延べない
この日も放送枠を超えての延長で「報道ステーション枠内での延長となる」と、ここも同じ
7時試合開始。
ちょっと前にテレビをつける
君が代、前に見たときもそうだったが、君が代の最後のところで栗山監督のアップ、そして大きな声で歌ってるのが入る。選手の映像になったところでそこにあるマイクがオンになるのだと思う(選手にカメラが近づくと選手の歌声が聞こえる)が、そういう演出で栗山監督の声だけが目立つ
試合開始、すぐ眠くなってしまう
こういう時は頑張ってもダメ。
結局8時まではうつらうつらと、。ちょうど2回が終わったところだった
テレビを見ていて眠くなるというのはこのごろよくあり、時代劇の再放送、録画に録ったやつ、なんかを見てると、マンネリで退屈だなとちょっと頭に浮かび、最後まで見れるかなと少し不安に、そして序盤でうつらうつら・・・。始まってすぐではなく、しばらくして、そう10~20分くらいのところか、そこからは努力してもダメ。あ、寝てたと見覚えあるところまで巻き戻してみるも、またうつらうつら。そういうことを4,5回くらい繰り返してみたり。またはそのままちょっと深めの眠りに入り、番組終盤になっていて驚いたりして。で、見るのを諦めて、結局その番組は後で最初から見ることになるのだが。こういうときは起き上がって身体を動かしたり、一旦テレビを切ってスマホにしたり(スマホにすれば目が覚めるのだ)すればいいんだろうけど。今回もこれだな、見始めて10~20分くらいだったし。

日本の得点シーン。その回では大谷のセーフティーバントという珍しいものが見れた。これが得点に結びつき効果的であった。
大谷は必ずしもそういったものは求められていない。ホームランとかの長打、そしてピッチング
しかしこないだの試合では盗塁を決めておりそういった何でもやるという大谷の野球を楽しんでいる姿勢が魅力的
今日は4番が吉田で村上は5番。その村上には待望の長打でのタイムリーヒットが出た
その後も二塁打を打っていた
得点差から見ると危なげない試合だが5回のイタリアの攻撃ではヒヤッとした。
4回あたりから大谷のピッチングがちょっとおかしくなる
得点差もあったためだろう、5回のピンチも大谷は引っ張られたがあまりストライクが入らない。結局得点を与えてしまい降板
ここら辺はもう準々決勝でトーナメント制なので負けたら終わりという試合なので少しヒヤリとした
得点差が出た後は 飽きてしまいテレビをつけたままスマホ

試合後。
まず一次リーグMVP大谷の表彰があり、続いて栗山監督のインタビュー。この最中に大谷がイタリアベンチに挨拶に行き、MLBでの同僚(イタリアチームにいる)やイタリアチームのピアザ監督と記念撮影なんという場面で客席の注目がそちらに移ってしまい、栗山監督が一時喋るのを止めるなんという場面もあった。
ヒーローインタビューは岡本。「最高です」が得意フレーズのようで、客席にもその言葉が書かれたタオルなどが振られている。
ヒーローインタビューでもなにを聞かれても「最高です」で、最後に今後の意気込みを聞かれこれには「最高です」と答えられず、何か言おうとしたものの詰まってしまい結局「最高です」で終わる

3/21
準決勝、メキシコ戦。超劇的な勝利
テレビ中継はTBS、解説は槙原寛己と佐々木主浩。そしていつも通り中居
おれは・・・。体調調整に失敗。昨晩、早い時間に寝てしまい、結構がっつり寝てしまったようで、起きたらちょうど0時。おれとしては寝てしまったにしてもそれはついウトウトという程度のつもりだったのだが。で、そこから布団の中でダラダラ、もちろんもう1回、今度は本寝のつもりで、寝るつもりだったのだが、あまり眠くもならず、寝る努力もせず、多分努力すればもう一回寝れたと思うが、なんかスマホをポチポチが止められず、といっても生産的なことをしてるわけでもないんだけど。
で、明け方になり、テレビ中継がTBSと確認し、中継が始まる前の安住の番組「THE TIME,」もチラッと見たりして、ダラダラと始まるのを待つ。
試合開始は8時でテレビ中継としての番組は7時から。これは最初から見ていた。といっても中身の薄いこれまでのダイジェストとかであったが。TBSのアナと中居と上原浩治が担当してたな。
前にも書いたが仲居が意見をあまり言わないというのはここでも発揮されていて、1次ラウンドのプールBでの4戦を振り返ってどうですか中居さんと問われるも、それをここまで準決勝も含めて5連勝、上原さんどう見ます? と。上原が喋ると、アナウンサーは進行予定通りということか、さらに同じようなことを上原に聞く。
7時45分ごろからセレモニー。選手紹介というのがあるのを知った。そして国歌や始球式、始球式には松坂大輔、などがありプレーボール、とここらあたりで眠気がドドドっと。
上にも書いたがこの種の眠気はがんばっても無駄なのがわかる。がわかりながらも頑張って見ようとする。だから頑張っても無駄だっての。この眠気が去ったあとに、頑張った時間は結局なにも覚えてないとなるんだから。
で、ここら辺は記憶違いもあるのだが、パッと眠気が去ったのが、3回裏。あれれ、3点取られてる、という場面。ささきろうき(先発)打たれたか、などと思いながら、眠気が去ったように感じたが、まだウトウトが続き、結局終盤になっていた。あとで中継の言葉などから、メキシコの得点は4回であり、眠気が去ったと感じたのは4回裏だったのか、それとも3回裏で一旦眠気が去ったものの、その後のウトウトの中で中継の点数表示を見て、いつの間にか3点取られたことに気付いたか。まあその辺はどうでもいい。
吉田正尚の同点ホームランは見たし、その後はちゃんと全部見た。村上やったねえ。そして大谷はやっぱ凄すぎ、この回の先頭で気迫丸出しの走塁で二塁打。得点に絡むというか得点を呼び込むパフォーマンス。
この試合は終始難しい展開、というかおれはほぼ諦めていた。同点ホームランで一瞬喜んだが、その後すぐに2得点を与えてしまい、嫌な展開だったし。
今回の日本代表は優勝、でなくとも決勝進出だけは義務とでもいうべき期待がされており、ここで負けたら、よく頑張った的なものじゃ収まらないようなチームであり、だからって簡単には勝てないのね、という感じだったが。
また、思うのが、チームのレベルが違いすぎるのでは、ということ。これまでが簡単すぎ、そして今回はほぼMLBの選手で固められており、とくにこれまでとは投手のレベルが違う。
メキシコはアメリカで行われたプールに出ており、多分傾向としてだが、アメリカとその周辺国にはMLBの選手が多いのでなかろうか、そしてそうじゃない側は日本は日本のプロ野球があり、その他台湾や韓国はそれなりなのかもしれないが、それ以外はなかなかレベルに達していないということなのではなかろうか、とこの試合を見て思った
TBSの中継では大谷の長めのインタビューと村上のこちらは短めのインタビュー(もちろんアメリカの会場だから客席に声を聞かすインタビューではない)があった。正午に中継が終わり、次のホンジャマカ恵が司会のひるおび、もちろんそのままお祭り騒ぎ状態でWBC特集を冒頭にやっていた。こういうのをダラダラ見だすと止まらなくなってはいけないのですぐ消しはしたのだが、そこのゲストに川崎宗則がいてちょっとびっくり。ひっそりプロ野球からは退いた感じになっていて、が、野球選手は続けてるというあたりまでは知っているが、その後どうなっていたのやら、だったから。いままた検索してみると、まだ野球選手は続行しているようで、この番組でもそう紹介(現役であること)されていた。

3/22
決勝、アメリカ戦
今日は寝坊。8時半。昨日と同じで8時試合開始と聞いていたから、やべっと思いつつテレビをつける。まだ1回表だった(後で確認したら試合開始は8時半くらいだったらしい)
寝ぼけつつなのでボーっとしながらの視聴、また途中からはスマホしながらのチラ見という風にあまり集中できず。ほぼ得点シーンは見れたと思うが。
昨晩寝る前に何をやったか思い出せず、少し不安に。つまりはいつの間にか寝てしまったということだ。普段なら、昨晩何々をやって何々をやって、それをやり終えて、布団に入ったとかは覚えている。まあ大抵は酒を飲んで、そこでは前後不覚になるほどは飲まないので、飲み終えた後に布団に入ってスマホでつべを見るなどスマホ弄り、飽きる、眠くなる、となったら寝るというのがほとんどだが。
で、何やったっけなあ、というのが頭でぐるぐる、で集中できなかったのだ。試合終わってずっと後になって、そういやまだ眠くないからと、溜まっている録画から落語を見たものの集中できず、結局「浅草お茶の間寄席」の中の一席(三人出てるうちの一人、だから15分くらい)だけなんとか最後まで。集中できないものだから、ちょっと進んでは、今なに言ったっけと戻しつつ。
ここ数日酒を飲んでいないので、就寝時に録画視聴なんてこともある。酒を飲んでの溜まった録画視聴は頭に入らないからしないのだけど。
試合展開。先制されたが、すぐ逆転、その後はリードを保ったままの勝利という展開ながら、昨日と同じように、そして1次ラウンドのときとは異なり、「勝てるのかな~」と心配しながらの視聴。序盤はアメリカの攻撃ではピンチ続きだったし。
優勝決定後もその歓喜のシーンがあり、セレモニーがありで、まあ視聴率よいだろうから、ここらはかなりの時間中継が続いた。テロップでシャンパンファイトをこの後やると出ていたので、そこまで見ようかとずっとテレビ。
今日はテレ朝、解説は古田と松坂大輔、そしていつものように中居正広リポートを入れる。
松坂というのはコメント力が弱い、割と意味のないことを言っている。例えばアナウンサーの問いに対するオウム返しみたいな。
で、この中継枠が延長となり、テロップで見たが、「徹子の部屋」などを休止し、そのまま大下容子のワイドショー「大下容子ワイド!スクランブル」枠内でさらにシャンパンファイトなどその続きをやっていた。いま番組表を見て確認、「大下容子ワイド!スクランブル」というのは「平日 10:25 - 13:00」という枠、13時から「徹子の部屋」となっている。今日はたしか12.45分から特番としての「大下容子ワイド!スクランブル」枠となり、13時以降の番組と休止して、「大下容子ワイド!スクランブル」枠をやり、その野球中継の延長と、その後はスタジオにゲストを呼んでの関連情報ということだろう

ずっと見ていたからだろうが日本代表の各メンバーに少し思い入れが。
とくにスターティングメンバー
ヌートバー。最後の二試合、多少ブレーキか。多分ヒットが出てない。他のところに目が行っているということもあろう、村上の全然打てなかったのと違ってあまり目立ってはいないが、メキシコ戦を見て、あまり期待できないなと思っていたら、やはりアメリカ戦もだ。アメリカ戦では打点はついたけど
二番の近藤もずいぶん活躍しており、打線のつながりという面で見ていて期待でできる選手だった
大谷が最終回登板、その前の回はダルビッシュ。こういうお客目当てのやつってどうなのと少し思う、失敗したら目も当てられない。
4番は1次ラウンドでは村上だったが、その後吉田正尚。大谷などのビッグネームの影という面で少し隠れてしまっているがこの人も大活躍だった。少し隠れているのを無理やり押しのけてるかのような活躍。打点がすごく多く、MVPでもいいくらい
村上がこの試合で初本塁打。相手に先制点を取られた直後の確か初球、という理想的な逆襲劇。二戦連続で活躍できてよかった。このホームランの後はヒットを打ててないのも「らしい」。
岡本もこの試合で本塁打。いいところで印象的なホームランを大会で2度も放ち活躍
牧という選手はかなり打てていたと思うが、この2試合ではスタメンではなかった。なぜだろう。と思って今大会の成績を見てみると、あまり打ててないや。15打数3安打、2本塁打
で、今日の7番は山田哲人、今日は二回も盗塁を決めていた
8番の源田は守備の名手で、大会中に指の負傷があったが、この試合では先発
9番はキャッチャーで、ここは固定じゃなかったのかな。甲斐という選手の名は知っていたが、この人固定ということではなかった。
ピッチャーのほうは、有名どころ以外ほとんど名前を覚えられなかった。
そうそう、昨日のメキシコ戦、サヨナラのホームを踏んだのは周東。この人のその場面での快速ぶりがつべに何本か上がっていたが、まじすごい。
大谷のあと、吉田が四球で代走として周東が出場していた。
具体的にこの場面しか上げられないが、栗山監督の采配が効いてるなあという場面が今大会ところどころにあった。なにかをやると、それが得点に繋がっているというような。

その後タイムフリーでビバリーを聞いたのだが。
ニッポン放送はWBCを全試合中継していて、そのため、この時間帯は変則放送。今日は12.30からビバリーとなっていた。その前の部分、聞いたのだが。試合終了が12時前。その後歓喜の部分の放送があり、その後塙が出てきて、アナウンサーと対談。塙はニッポン放送WBC中継の応援団長だかなのだ。
その塙が出てくる前かな、栗山監督のメッセージが流れたのだが。不思議。世界一になれたことを報告しているのだけど、これが事前収録で、インタビュー形式でなく、非常に冷静。どのタイミングで収録したんだ? もしくは決勝前に事前収録?
録音データの48:27(時刻としては12:18:27)。ビバリー(午前11:30から)の枠の録音データ
栗山監督のメッセージ内容
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ニッポン放送をお聞きの皆さん
侍ジャパン日本代表監督の栗山英樹です
14年ぶりの世界一、いや~やりました
日本の野球が世界一です
ラジオをお聞きの皆さん応援ありがとうございました
これからも日本の野球にぜひ注目してください
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聞き直して録音状態からして事前収録だな。まあ当たり前か。優勝してないのに優勝コメントというのがやりづらそうだし、やらなそうな人のように思ったが、そこまでやりにくいことではないか

※追記
午後7時からTBSで録画中継。スポーツの録画中継になんの意味が、と思わないでもないが。おれは冒頭見られなかったので、見てみることにする。まあ始球式、国歌など試合前のセレモニーの様子を見たかったのだ。
冒頭に優勝の瞬間のVTRと中居が出てきて番組が始まることのあいさつがあり、CMを挟んで録画中継。が、セレモニーの部分はなしで、試合開始前のウォーミングアップに続き、試合が始まってしまった。上にも書いたが、おれは1回のアメリカの攻撃でワンアウトかツーアウトくらいのところから見ているのだ。もう見るところないや、と見るのを止める。
解説は槙原と上原浩治だった

3/22
凱旋帰国の日。空港での出迎え中継があるかなと思っていた。
午後に病院へ行くと、そこのロビーでワイドショーをやっていて、もうすぐ帰国とかやっていて、それを思い起こし、病院へ行くの止めておけばよかったと思いつつ、家に帰ってからテレビを視聴
それが3時ごろで家に戻ってもまだ帰国を待ってる状態だった。結局3時ごろに飛行機が到着し、その後一般客が入れる到着ロビーに来る前の段階で一旦飛行機から降りた皆の姿が見れる中継が入る。これが3時20分ごろか。
それから到着ロビーで待ち受ける状態が延々と続く。こういうときのテレビ番組での出演者の会話の空虚なこと。
中継をやってたのは日テレ、TBS、テレ朝。多分、前者二つはいつもワイドショー的な番組をやっており、一方テレ朝はこの時間帯はそういうのをやっておらず、特番を組んでの対応。フジはやっていなかった。
結局到着ロビー通過は4時過ぎで、それまでのミヤネ屋だとかは待つだけ待ったが番組中には間に合わず。この時間になると各局が夕方のニュース番組となり、多分民放4局で中継をやっていたのだろう、おれはずっとテレ朝を見てた。
そうそう、テレ朝には川崎宗則が出ていた。先日のTBSといい、そういうタレント的な仕事を積極的に受けているようだ

※追記
この大フィーバーの余波でつべで落合がこの件を大喜びしている動画(落合公式チャンネル)を視聴し、さらにkのチャンネル内のいくつかの動画(wbcに関係ないものも)を視聴、意外に面白い。気難しそうな人というイメージで、それそのまま、というか理屈っぽいところを見せながらも、しかし親しみやすくおしゃべりをしている。またそういうキャラの人だけに、やらされてる感のあるような部分、つまりほかのユーチューバーがやりそうなことやタレントがやりそうなこと、例えばタイトルコールをしたり、とかが違和感ありありで面白い

ふたりのビッグショ―「藤田まこと・小林幸子」 [テレビバラエティ]

03/06(月) 04:03 -
NHK総合1・東京|42分|DR
ふたりのビッグショ―「藤田まこと・小林幸子」[字]
オリジナルは2000年
週末にやる翌週のテレビ番組チェックで「必殺」というワードに引っかかっての録画。
まあ一方で大して面白くもないだろうとも思っており、なかなか見る気になれないまま、積読の録画バージョン「積録」になりそうだなと思ってもいた。
録画一覧で録画されているのを見て、とりあえず頭のところだけ見ようかと再生。そのまま一気見に突入。必殺のお芝居をやると番組説明にもあったのだが、それが番組冒頭からである。まず小林幸子による「旅愁」の歌唱があり、それは歌謡ショーの番組であるからということもあろう、歌も取り入れての必殺ワールド。
驚いたのは菅井きんの登場、さらには名和宏も悪勘定奉行として登場。
せんが出るならりつもでてほしいという気はしたが、まあ短時間のお芝居でのゲストという扱いで、それが増えすぎるのも、ギャラのこととかではなく、時間の制限のせいであろうと思う。菅井と名和 宏は芝居が終わった後、少しだけだがホスト役の藤田、小林とトークもあった。
そのお芝居は、テレビで観客を入れてやる喜劇的なもので、それこそ全員集合をおれは思い出した。他にもNHKでもこういう感じのものはよくやっていたはずと思う。
まあとにかく、必殺ファンとしては藤田まことが主水をやる姿、昼行灯的な間抜けな主水、そして眼光鋭い仕事人主水が見れるだけで見る価値あり。そこに菅井きんまであるのだから。
番組は40分強、その前半分が必殺のお芝居。後半は歌。最後は「てなもんや三度笠」で。これは二人が最初の共演したもので、小林幸子が10歳のころのことだそうだ。

必殺は舞台もあったと聞く、そういやつべに上がってて、後で見るに入れたままだ。まああまり見る気がしないというのは本音、つべだと長時間ものはきつい。
必殺の舞台版っていうのはこんな感じだったのかしら。菅井きんはこういうの(客前での芝居形式)は初めて、とこの番組で言っていたが、舞台版には出ていないのかしら。
主水の刀が抜けず、必殺は10年ぶりで小道具の刀が錆びたなんという喜劇的な部分があり、こういうのはいかにもテレビショーコント的喜劇舞台、それこそ全員集合的なもの、である。舞台版でもそういうのはやってそうだ。逆にドラマ版ではお笑い要素はあれどこういう楽屋落ち的なセリフはない。いやあったかも、どうだったかな。