SSブログ

江戸を斬るVIII [時代劇]

03/23(木) 15:00 -
tvk1|55分|10倍録
[新]江戸を斬る 第8部 第1話「江戸を斬る」
05/09(火) 15:00 - tvk1|55分|10倍録
江戸を斬る 第8部 第26話「将軍暗殺の陰謀」[終]
3/2~5/9
オリジナルは1994年
第1話 1994年1月31日
第2話 2月7日 遠山桜が悪を斬る
茜:芦川よしみ(前・後編)
由井典膳:亀石征一郎(前・後編)
千石屋五兵衛:菅貫太郎(前・後編)
宇平:奥村公延(前・後編)
鬼塚十郎太:宮口二郎(前・後編)
鱶七:石山律雄(前・後編)
中馬平内:高峰圭二(前・後編)
おみね:荒木雅子(前編)
梵天丸の千次:成瀬正孝(前編)
前シリーズに続いて、第1、2話を視聴。この二回は連続もの。
そうかあ、いまウィキを見て、1994年と知った。7年ぶりなのか。なるほどと思える面がある。
ほんのちょっとだが里見浩太朗も変わった感じがした。
ゲストの菅貫太郎が言われてみればまあそうだが、だいぶ違う雰囲気。
森繁久彌が前シリーズと同じく水戸様の役だが、演技が異なっているように思う。会話の最後のところでアドリブめいたことをやっていたりもしている。なんだかちょっと下手になってる気もした。
また時代が進むにつれ時代劇がチャチになっていくという面があるが、ここでも数人、例えばゲストの芦川よしみ、がなんだか演技が下手だなあとちょっと思った。
OPタイトルでゲストも含めて全員のキャストクレジットになった。
EDタイトルでスタッフクレジット。いずみたくが「いずみ・たく」に戻った
ナレーションが杉山真太郎に変更。
内容としては前作を引き継ぐレギュラーキャストがいたり、役名のみで引き継ぐ場合があったりもするが全体的にリブートというか一新した感じになっている。
それは例えば、色川伝兵衛を小松政夫が演じているが、この回を見た感じではちょっとキャラ変で、お道化た感じがなく強面。
前シリーズレギュラーの太川陽介が名前が変わって結城正吾という同心を演じており、この配下がにお鈴、これは名前を引き継いでいるが、キャストは中野みゆきに変更、そしてその配下は出目の金太(谷幹一)とお喋り伝助(櫻木健一)となる。このお鈴については、親父の文蔵が結城正吾の父親の配下の岡っ引きとして働いており、それを引き継いでのお役目、この類のエピソードは例の二作品でも何度かあり、それはちゃんと劇中でメインエピソードとして描かれていたのだけど、ここでは短い説明台詞で済まされている。第7シリーズの初回はこれとまさに符合しており、お鈴の父親、文蔵のエピソードだったが、お鈴は文蔵の姪っ子であった。
ちなみにこのシリーズでお鈴は結城のことを若と呼んでおり、またお鈴は金太からお嬢さんと呼ばれている。
リブートといえど、金四郎が奉行になる過程などは描かれておらず、基本的にそのレギュラー陣の人間関係は、すでに設定済となっているところから始まっている。
町人で金四郎への協力者が一新。キャストクレジットの二番目に出てくる渡辺徹の蓬莱亭鶴亀、これは色々盛りだくさんのキャラ付けがされている。伝助に言わせると、瓦版屋で版下(記事)を書いているのは世を忍ぶ仮の姿、戯作狂歌黄表紙、何でもござれの物書きであり、その一方でオランダ医術の心得がある。金四郎の良き協力者であり、腕っぷしも強い、剣は使わず戦う。
その瓦版屋「版元蔦屋」の女将がお蘭で二宮さよ子。前シリーズのお仙のように、忍として金四郎に協力。二宮さよ子は特別好きな女優でここで出てくるとは思ってなかったから楽しみ。
この蔦屋にいる丈吉が佐野圭亮。番屋で検死をしている鶴亀についていたので、おれは番屋の小者の役かと思ったが、第3話で蔦屋にいたのでそれで気付いた。基本的に鶴亀にくっついている助手のようだ。
そしてレギュラー陣行きつけの料理屋「舟宿やなぎ」の女将がお柳で春川ますみ(この回でそう看板は出ているが、見逃していた、船宿なのかと気付いたのは第3話)。これも当然金四郎の協力者となる。そこの料理人には半の目の丁助で左とん平。大岡越前で「丁の目の半次」を演じている最中だ。
色川が連れている岡っ引きにはもぐらの半助でうえだ峻。
さらに金四郎の家の中が描かれる。これは前シリーズでは一切なかったはず。母親のたかに淡島千景、数回しか出ないようであるが。そして金四郎の家の用人で原田喜左衛門(西郷版での中村錦司が演じた用人と同じ名前だ)に鈴木ヒロミツ、こちらは多く出演するようだ
この回にはほかに。
徳川家慶:竹脇無我(第1話、第2話、第12話、第26話)
徳川斉昭:森繁久彌(第1話、第2話)
森繁はこの回だけか。
竹脇と森繁は私的な深い付き合いがあったと聞くが、この回ではしばしば二人、もしくは金四郎も入れて3人の場面が多く、森繁のアドリブ的演技はこの場でも出てくる
内容としては、御落胤騒動。こういう話でよくあるパターンは偽の御落胤を仕立てて将軍に目通りを企むというものだが、ここでは本当の御落胤であるという風に展開する。
いつものパターンでこの回ではゲストのように登場しその後レギュラーになるゆき(城之内早苗)とその姉の茜(芦川よしみ)。なんで姉妹の設定なのだろうと最初は思ったのだが。
この姉妹のうち茜が御落胤だとして話は展開していくが、実は妹のゆきのほうが本当の御落胤でありというあたりはうまく作られていると思った。そしてその目通りを企んだ悪役たちも茜が偽者だということは多分わかってはおらず、本当にそうだと信じてやった可能性も考えられるあたりもいい。
北の奉行として鳥居耀蔵(名和宏)、これは準レギュラーのようだ。色川の上司ということになる。
片桐新八郎(江藤潤)もレギュラー、結城の先輩という関係のようで、この二人が金四郎の側近同心となる。
石山律雄はよく善人面で登場し実は悪役という役でよく見るのだが、ここでは最初から髭面悪人相、徹頭徹尾悪役である

3/31視聴
第3話 2月14日 悪が群がる地獄島
赤不動の富造:織本順吉
宇佐見玄十郎:大場順
お久:桂木文
唐五郎:黒部進
伊豆屋お瑶(お澄):明日香尚
お絹:浅見美那
播磨:岩尾正隆
和泉の勘兵衛:有川正治
作州:石倉英彦
越中:福本清三
元吉:谷口高史
ゲストキャストについてはウィキをそのままコピペした。福本は役名ありながら、あまり多くは登場してないように思う。出ていることは確認できたが、これくらいなら、以前なら役名なしでもありえたくらいの出番でセリフもなかったはず。
内容はこれまでに数回見た、無法地帯の島(弁天河岸)に金四郎が潜入するというもので、見たことあるエピソードや演出がたくさんあった(島の元締の顔を誰も見たことがなく、意外な人物がそれであることが終盤でわかる(といってもそれは大物俳優がやるわけで、この回ではすぐわかったが)といったような)
この回の最後は金四郎の家の場面、占いをやっているのであるが、これは前回もお見合いを勧めてくる母親に対し、占いをやっている。そして、遠山家女中、キャストは「かおり:稲村友紀」かな、彼女が金四郎にあたしも占ってくださいとせがむというのもこの二つの回であった。お約束的場面になるのかもしれない
やなぎの女中は、多分お春、お夏、お秋。まだ見分けがついてないが。そしてそこに、前回の最後でやなぎで世話になることになった「ゆき」が入ってきている。まあゆきは女中ではなかろうが。
ゆきはこの回の終盤で島に入ってきており、見事な殺陣、そういう腕もあることが示されている。

第4話 2月21日 恋人を殺された女
おくみ:北原佐和子
喜和:浜田朱里
宮腰数馬:南條豊
大津屋惣兵衛:梅澤龍峰
伊之助:沢井小次郎
黒門屋島蔵:福山象三
西尾隠岐守:須永克彦
おくみは大津屋の息子、伊之助につきまとわれ、慰み物にされる。それを知った恋人の友吉が血相変えて追いかけ、そしてもみ合いになり、逆に友吉が伊之助に殺されてしまう。
検死や聞き込みを経て、上記がことの真相だろうという結論に、とここまでが序盤すぐに描かれており、それが結論の話にしては、早すぎる感じがする。
事件の目撃者がおくみと同じ長屋に住む、労咳持ちの浪人の嫁、喜和。夫の薬代のため、内緒で夜鷹ということで証言がどうしてもできない、という事情やおくみとのふれあい、そして奔走する片桐などが描かれる。結局金四郎は喜和にお白州での証言はさせずに解決に導いている
この回では片桐が多少フィーチャー。そこにつくのが伝助、そしてこの回にはお鈴、金太が出ていない。伝助の達者なおしゃべりも見れる。伝助と金太ではどちらかといえば伝助がフィーチャーされてる感じで、それは高橋元太郎と谷幹一が揃って出ているときに、後者がフィーチャーされてるのと似ている感じ(つまり新入りのほうがベテランよりも)
二番手クレジットの鶴亀の存在感がでかい。大岡越前での伊織みたいな役どころで、金四郎とため口ではないが気安い口ぶり、同心には上の立場という感じだ。
春川ますみのセリフにちょっと聞き取りにくいところあり。再度聞き直したらそうでもなかったけど。でもちょっと呂律が回ってない感じがある。
色川伝兵衛はキャラが変わったというようなことを上に書いたが、この回ではそうでもない感じになってきた。

第5話 2月28日 意外な目撃者
おとよ:東千晃
河内屋五郎兵衛:草薙幸二郎
幸助:頭師孝雄
鳴滝の荒蔵:深江章喜
浜吉:南川昊
一太:勝見和也(子役)
お才:山口朱美
殺人事件を辻占売りの女の子が目撃というところから始まる。これは女の子ではなく男の子。昼はしじみ売りをやっていて、やなぎにも出入りしており金さんや同心たちとも顔馴染みの一太。母親は病がちで家計を助けようと必死だった
女の子というのは見間違えでなく、辻占は女の子じゃなくちゃ売れないということで、そういう風な格好をしていたのだ。
事件は材木問屋の山城屋が殺されるというもので、山城屋は江戸の材木問屋の総元締。そして2年前にはその前の総元締だった井筒屋も不可解な事件で亡くなっていた。それは夜釣りに出ていてかっぱに引き込まれたのかと噂されていた。
疑いは山城屋と上野の東照宮の修復工事を争っていた河内屋に。
そして一太は井筒屋の息子だった。
ゆきの紫頭巾デビュー。ゆきはこれまでも事件が起きると聞くと、すぐ手伝おうとしており、第3話のときも勝手に潜り込んでいたのだった。で、そのたびにお柳は止めに入っており、今回も止めていたが、丁助がなにか耳打ち(で、丁助が箪笥を開ける、すると紫頭巾の衣装が映るのだが、そこでは意味がわからなかった)。金さんの殺陣の場面で、紫頭巾殺到と登場。おれはあの耳打ちは金四郎から許しが出たということかと思っていたが、桜吹雪丸出しの金さんは紫頭巾を見て「なんの真似だ」と。
エピローグでは、金四郎がお柳、ゆき、丁助に説教、するもなんともゆるゆる、最後は金さんとゆきが町を歩く場面にナレーション「桜吹雪と紫頭巾、親子庇って悪を討つ。ゆきのおてんば叱ってみたが、言うことを聞くはずもなく、苦笑いする金四郎であった」。ゆきのおてんば紫頭巾に金四郎が今後手を焼くということを示唆。
ここらを見て、なるほど、西郷輝彦と松坂慶子の時代の再演をしようとしているのだなとわかる。
桜吹雪刺青の演出が多い。今のところ毎回。第2話ではお白州でなく、将軍と御落胤の対面の場を急遽吟味の場とし、そこで桜吹雪を見せている
その映像的演出は手慣れたもので、これも水戸黄門に倣ってマンネリ、お約束の場面としようとしているように思う。

第6話 3月7日 義賊を騙る悪い奴
野ざらし清五郎:樋浦勉
守宮の丹兵衛:苅谷俊介
お静:舟倉由佑子
質屋「伊勢由」に賊が押し入り一家皆殺し。そこには「野ざらし 参上」と貼紙が残されていた。野ざらし清五郎は江戸から五年前に姿を消していた。当時義賊と呼ばれ、人殺しはしておらず、そこに不審を抱きながらの捜査となる。
やったのは守宮(やもり)の丹兵衛、野ざらし清五郎の隠し金を狙っており、おびき出そうとしていた。野ざらし清五郎には妻子があり、その妻を演じるのが舟倉由佑子。
お白洲では「野ざらし清五郎こと守宮の丹兵衛」を断じており、野ざらし清五郎の過去の罪も背負わせ死罪。野ざらし清五郎はただの清五郎として、うんぬん、と無罪放免ではないが、それに近い江戸所払いという結末。野ざらし清五郎は罪を悔いて・・・、みたいな描写もなく、反省しているわけでもないと思うのだが。
桜吹雪、紫頭巾の演出あり。紫頭巾の登場は唐突な感じで、どちらもいよいよ様式美。
ゆきの城之内早苗はあまりうまくない感じだなあ。
色川伝兵衛は前作までの感じになってきた。また鳥居耀蔵との場面は第1、2話ではなかったと思うが、それ以降はよく出てくる。叱られたり何事かを命じられたり、である
この回の放映が3/31で視聴が追いついた。以降は逐次視聴していく
03/31(金) 15:00 -
tvk1|55分|10倍録
江戸を斬る 第8部 第6話「義賊を騙る悪い奴」

第7話 3月14日 火炎地獄は悪の罠
法覚寺竜光(白狐のお竜):蜷川有紀
吉三郎:若菜孝史
相良屋三右衛門(相軽の三蔵):川合伸旺
不動坊:坂田金太郎
世直し様に江戸市民が熱狂、が、何か怪しいと捜査を進めていく、裏では盗賊の一味であった。という内容で、これまでに見た話、しかも蜷川有紀がその役をやっていたこともあったような、と検索してみると、なんと前のシリーズにあった。「第15話 火炎地獄の女」。
春川ますみのお柳も世直し様にご執心というあたりも見たことがあり、でも春川ますみは前のシリーズに出ていなかったはずで、さらに別の回であろう。
細かい部分では色々変えているのだろうけど、見覚えのあるエピソードがいくつもあった。お鈴が金太を連れて潜入捜査、金太を婿に取りたいが相性を見てくれ、と願い出るも、あっさり見破られる。世直し様は付き添いの若い男と盗賊の頭領から逃げ出そうと企んでおり、それを逆手に取られ、焼身成仏の行ということで、火をつけた中で行を行い、秘密の逃げ道を塞がれ、それを金四郎配下、お蘭に助けられ、白洲で証言する。など
潜入捜査のため金四郎が変装して、世直し様が活動している寺の前で占いを始めるという場面があり、そこでの里見浩太朗は後年の水戸黄門風変装である。この老人占い師は悪役たちに簀巻きで川へ投げ入れられるという場面が中盤にあり、そこから終盤でどっこい生きていたと悪役の前に姿を現すまで、金四郎が出てこないという風になっており、多少出番が少な目の回である
川合伸旺、登場シーンでは蔦屋に世直し様のネタを売りに来るみすぼらしい老人、まるで乞食のようで、彼にしては珍しい扮装、が、実は上方の商人ですでに楽隠居の身という身の上が本来、がそれも実は世を忍ぶ仮の姿(「世を忍ぶ仮の姿」という言葉は鶴亀を紹介するときの第1話でも出てきていて、これって聖飢魔Ⅱの影響だろうか)で、盗賊の頭であったという役
鳥居耀蔵は金四郎の敵役として存在感を放つかと思いきや、ここまで地味、出番も少なく、さして強い敵という感じでもない。
なお鳥居はこの回では、金四郎が行方不明と聞き、遠山の役宅へ見舞いに行ったり、終盤でいつも通り色川の失態をなじる場面では、書き物をしていて持っていた筆で小松政夫の顔に大きな×を書いたり(そもそも色川は世直し様の火事の現場にいたので顔は汚れている)と少し喜劇チックな場面が多い。

第8話 3月21日 悪たれ婆さんの涙
おくま:楠トシエ
久太郎:ひかる一平
楢屋宗兵衛:歌澤寅右衛門
洲崎の鉄蔵:長谷川弘
藤八:伊藤高
猪三次:逢坂じゅん
佐原屋清四郎:鈴木淳
江州屋:西山辰夫
:大橋壮多(役名なし)版元蔦屋に談合の話をタレこむ
:日高久(役名なし)おくまと仲間たちが飲みに行く居酒屋、おくまが蠅を酒の中に入れ因縁をつけられ、飲み代をただにさせられる
殺陣の場面で福本清三
「悪たれ婆さん」はお馴染みのキャラ。町中で仲間の男と組んでの芝居、自害を試み、止めに入る男、これが仲間だが、に不幸な身の上を語り、同情を誘って、価値のないものを高く売る「泣き売(なきばい)という騙りをやる婆さん。おれが覚えてるのは、大岡越前で赤木春恵が出ていたかと思う。そこで忠相の母親が騙されるという形だったと思うが、ここでも金四郎の母親たかが騙される。
ただその後の筋立ては違っているように思う、が、その違う筋立て部分はまたそれはそれで、ありがちなストーリーではある。
材木問屋の談合にまつわる話で、談合を主導するのは材木問屋の肝煎り、楢屋。その談合に従わなかった新参者である佐原屋は殺されてしまう。その殺人現場を見ていたのはおくま、実行犯はそれに気付くもおくまの寝ている振りに騙される、というのもよくある演出。
ひかる一平の久太郎は赤ん坊のころに生き別れになってしまっているおくまの実の息子、いまは佐原屋の跡取りとなっている。ここら辺の経緯はしっかりとは語られていないが、おくまのほうは佐原屋の若旦那が自分の息子であることは確信しているかのよう。
この生き別れの息子との再会というのもよくあるストーリー。こういう場合大抵白洲で涙の名乗りとなるのだが、ここではエピローグ場面でそれが行われている。
おれの覚えてる感じでは大岡越前での赤木春恵の回というのは、大坂にいる息子が江戸に来るから立派なところを見せたいと願い、忠相たちが手助けして、その婆さんを立派な商家の女将さんに仕立てるというようなものだったかと。
鳥居耀蔵、ここでも出番は少な目だが、悪の度合いは高い。楢屋と繋がっており、何があっても見逃してくれという願いを金をもらって聞き入れている
歌澤寅右衛門は大悪役には不似合いな感じである。先日見たのだが、「新・必殺仕事人 第8話 「主水端唄で泣く」」に出ていた佐山俊二みたいな感じである
演出のせいか、演技のせいか、ところどころチャチで興が削がれるところがある。言葉にはしにくいのだが。お約束の場面で、里見浩太朗が刺青を出す場面なんかはそこが見せ場なんだから、良いのであるが、紫頭巾が出てくるところなんかは、こんな場面入れなくていいのに、と思える。そういうお約束場面なんかは、はいはい入れましたよというやっつけ仕事的な感じがあり、それと同じ風に見えるのが、ストーリーを運ぶにあたって、この場面は、こっちの場面の前に入れておかなくちゃ、みたいなやっつけ仕事に見えるような場面もいくつか見られる
逢坂じゅん、聞いたことある名だなと思ったら、レツゴー三匹の人か。どこに出てたのかと探した、悪役だろうと白州の場面などを見たが見当たらず、最初から見直したら、最初の場面、おくまの騙り芝居の相棒だ。出番は多くはないが十分目立っている

第9話 3月28日 桜吹雪の大芝居
おなみ:北岡夢子
松平出羽守:清川新吾
丹波屋三右衛門:永井秀明
笹山陣兵衛:和崎俊哉
海野武太夫:高城淳一
菊江:山崎美貴
上州屋:塚本信夫
松ヶ枝:日向明子
ゲスト陣に有名どころが少ない。
これも見たことあるようなエピソードが多い。
お柳が顔見知りの商家の家族と寺で出会う。大名屋敷に奉公に上がることになる娘が両親と寺参りに来たと言い、お柳が喜ぶが家族は一様に顔が暗く、跡取り娘で亭主も決めているのに、断れなかったと。そしてその屋敷は評判が悪いと。このあたりは見たことあるエピソード
またサブタイトルの大芝居というのはその屋敷で行われていることがわかり、鶴亀が僧侶に化けてその大名屋敷に乗り込み、その娘を救いに行くということを指していて、それはすんでのところでバレてしまい危機に陥る、というあたりも見たことあるエピソード。ここでは、その場面で金さん登場で殺陣となる。
結末なのだが、その大名、松平出羽守は阿片狂いで女狂い、元凶にも思えるが、その用人笹山に腹を切らせ、松平の家は救うというもので、勧善懲悪ものとしてはちょっと疑問である。
チャチな演出のことを前回のところで書いたが、それに付け足し。
例えば、素人にわかりやすくするためか、「~~~ということだな」「~~~ということですか」とオウム返しでセリフを強調するとかもわざとらしくて嫌だ。
里見浩太朗の刺青の場面は良いと上に書いたが、白洲で刺青を出し、白洲へ引き出された罪人たちが驚くと、金さんが刺青を見せた回想場面が少し映るというのが、このところ多いが、これももわかりやすいが余計でもある

第10話 4月4日 仇討ち悲願の若旦那
高津屋藤兵衛:佐竹明夫
卯之助:西川忠志
泉州屋剛右衛門:奥野匡
板倉源十郎:佐藤仁哉
辰次:伊東達広
板倉典膳:田畑猛雄
鬼定:高桐真
清七:高井清史(高津屋の店員、清七とあるが、役名で呼ばれるような場面はなかったと思う)
例の二作品、特に大岡越前で、落語ベースのストーリーがよくあった。今回は落語ベースというほどではなく、おれが勝手にその落語を想起してしまってるだけなのだとは思うが、いくつか落語ベースっぽいところがあった。まず最初は完全に落語、卯之助が丁助からうなぎをさばくよう言われ、うなぎを取り出すが、うなぎは逃げ回り、どこまで行くんですよと聞かれ、それはうなぎに聞いてくれよ、と。うなぎをさばくよう言われた瞬間にこういう風になるなと予想できる。
次以降は勝手に俺が思っただけだろう。卯之助は高津屋の遊び好きな若旦那、勘当になったのをお柳が世話してやっている。甘やかすだけじゃだめだと金さんに言われ冒頭のうなぎの場面だったのだが、その次の場面では天秤棒を担いでうなぎを売り歩くことになる、とここらは唐茄子屋政談。続いて、卯之助の父親である高津屋が悪役の板倉源十郎に斬られるのだが、そこで悪役側は一芝居打ち、高津屋が酒を飲んで、侍(板倉源十郎)に無礼を働いた、と。そこでの言い草が、自分からぶつかっておいて悪態放題、挙句の果て差しているのは竹光だろうと馬鹿笑いした上、ペーっと唾を吐いた、という辺りは首提灯。
メインの場面ではサブタイトルにある仇討、ここで卯之助が名乗りを上げるところはどことなく抜けていて、落語で扱われる仇討(花見の仇討)のよう。
そしてエピローグ。ここで、やなぎで伝助がいつもの面々の前で落語家の真似事で小噺を披露する。こういう演出は落語ベースの作品のときによくあることで、じゃあ、落語ベースというのはまんざらおれが思っただけということでもないのかな。でもそれならもっと落語に寄せそうなもので、それにしては、落語の匂いというのは希薄ではあるけど。
出来栄えはよくないねえ。紫頭巾の出るタイミングはこれまでと同じく、ほとんど必然性もなく、ただお約束だから、と出てきているように見える。内容としても、悪役が高津屋を殺す理由、油問屋で値上げをせずにがんばる高津屋、そのせいで値上げをした泉州屋の油が売れない、というような理由。泉州屋が油問屋全体を仕切ろうとしているとかいう裏もあるのだけど。一つの店が安く油を売っていても、供給量がタイトなら値上げしたって売れるだろうし、その一つの店だけで需要が間に合ってしまっているのなら、その値と同じしなきゃ売れないだろうし。
やなぎの三人娘、これまでほとんど店の中での背景のような存在で、ほとんど個性が見られなかった。この回では、店の外へ出て、悪役三者に偽の手紙を渡し、ひとところに悪役を集める(仇討をするため)という任務を果たしている、といってもその出番は少しだけだけど。
最初のCMが入るタイミング。今シリーズでは第1話以外は前のシリーズと異なっていて、まず第1幕、OPタイトルクレジットやキャスト、スタッフクレジット、第2幕、CM、第3幕、CM、第4幕、CM、、第5幕、EDスタッフクレジットとなっていたのだが、この回では、第1幕、OPタイトルクレジットやキャスト、スタッフクレジット、CM、第2幕、CM、第3幕、CM、第4幕、EDスタッフクレジットとなっていて、これは第1話のときと同じ。
またCMに入る前のアイキャッチがなくなっている

第11話 4月11日 命を賭けた御用旅
風魔の滝蔵:浜田晃
疾風の銀七:椎谷建治
檜垣兵馬:山本清
団平:江幡高志
但馬屋重左衛門:久遠利三
むささびの軍兵衛:崎津隆介
お君:東風平千香
福本清三が悪役一味の中にいた、クレジットなし
途中、舟に乗るつもりで待ってる人々を置き去りにして悪役たちが船頭を脅し舟を出させて逃げる場面で取り残された人の中に福本に似た人がいるが、これは違う人だろう。
白洲の場面で終わるという終わり方、珍しい
西郷版だったかでそっくりの話があった。まあ毎度のことだが。序盤ではそれとは気付かなかった、そこら辺はあまり似ていなかったのだろう。
お鈴を人質に逃げる盗賊一味。その際負傷したのは結城。その人質にされた経緯から結城は責任を感じ、金四郎から止められるにも関わらず秘密で盗賊たちを追う(が、そうなることは金四郎はわかっていて、むしろ負傷の薬や痛み止め、金のことなどを鶴亀に頼んで渡させていた)。
お鈴は自分の持ち物を落として目印に。
途中で泊まった宿、女中は盗賊一味の仲間で、頼まれて酒に薬。が、それを金四郎は察知して、逆にその酒を女中に飲ませる。
金の隠し場所では、そこの目明し、団平も盗賊一味と通じており、団平に金を渡して、代官所手代を手なずけ、時間稼ぎをしてその間に逃げようとするも、金四郎はそのからくりを察知。とまあこんな感じ。
最後一団を捕まえる場面では、親分が馬で逃げようとする、というあたりも前に見たが、そのときは、馬で逃げるのを馬で追いかけていたと思うが、この回では、刀を投げて、馬を止めるという形。
また殺陣では桜吹雪を見せており、でもこれは旅もので、旅先で事件解決だから意味がなさそうだと思っていたら、盗賊一味は江戸へ送られ白洲となり、そこで桜吹雪の演出。そしてこの白洲の場面で終わっていくという形。
そうそう、盗まれたのは但馬屋という金貸し、大名にも金を貸していて、その大名家の借用書を盗賊は盗み、もし奉行所へ知らせたら、この証文をばらまくぞと口止めしており、そのため、①それを蔦屋に
但馬屋の女中、お君がネタ売りにやってくる。それを瓦版に書いたことで事件は明るみにでた、②一方但馬屋は鳥居になんとかしてくれと懇願し金を渡している(鳥居はその後何をしたかは特に描かれていない)という風に話が広がっていた。白洲の場面では但馬屋も叱られ、盗賊とともに極刑に処すとまで言われてしまっている。何か悪いことをしたのだろうか。

第12話 4月18日 情に泣いた娘掏摸
隼のお京:中野みゆき(中野みゆきがお鈴と一人二役 )
むささびの粂造:高原駿雄
豊後屋五兵衛:須賀不二男
六軒店の嘉市:南祐輔
千次:久保田篤
この回は「徳川家慶:竹脇無我」が登場。大岡越前で将軍様が出る時はそれを中心に話が進むのが普通だが、ここではさほど出番は多くない。はじめと最後にはキッチリ出ており、そこを中心に序盤と終盤のみの登場。
レギュラーのお鈴演じる中野みゆきが一人二役で、女掏摸、お京の役。このお京が、お忍びで市中徘徊している上様から財布を。で、上様の行方を捜していた金四郎が財布がなく困っている上様を助け、やなぎへ連れてきて事情を聞いていると、そこへお鈴がやってきて、お鈴そっくりの女掏摸がいることがわかるという風に、女掏摸、お京の紹介役という感じ。
お京が次にすったのは豊後屋。そこには抜け荷の割符が。
と、ここまで書いてきたとおり、ストーリーとしてはお馴染みの内容
須賀不二男、4年後に亡くなっており、もう晩年。びっくりするような衰えはない(そんなだったらドラマ出演できないだろう)が、そこはかとなく衰えの気配

第13話 4月25日 愛しい娘が殺人者
おいと:八木小織
桶屋米造:工藤堅大良
菱屋忠兵衛:宗方勝巳
おせい:野口ふみえ
利助:内田直哉
山木屋与兵衛:早川雄三
黒松三五郎:森章二
山木屋婆や:小林泉
居酒屋親爺:阿木五郎
これもお馴染みのストーリー。
まずは、過去に身投げしようとしているところを丁助に助けられた夫婦というのが登場。大岡越前で左とん平がそういう役をやっていたのを覚えていた。レギュラーになる前のゲスト出演だったことも覚えており、それゆえこのブログ内を検索したらすぐ見つかった。第8部「第12話 情は人の為ならず」。
その夫婦はいまは上方で小間物屋で成功している菱屋。身投げの際にまだ1歳の娘(おくみ)がおり、その娘は江戸で知り合いの左官屋に預けたのだが、便りがなくなり、調べるために江戸へ戻ると、その左官屋は亡くなっており、娘の行方が分からない。目印は胸の痣、とこれもお馴染みエピソードである。
一方その娘の現状。おいとは酒におぼれている父親、米造に尽くす孝行娘。が質屋の山木屋への借金が多額になり、おいとはその話をするため、山木屋へ。
山木屋には子がなく、甥の利助が番頭ではあるが冷遇されており、また、使い込みがバレてなんとかしなくてはならなくなっている。
そこで借金の請求のために行った米造のところからのみを盗み出していた。
おいとは山木屋に手籠めにされそうになり、抵抗していて、火鉢に頭をぶつけて気絶、起きると山木屋がのみに刺されて死んでいた。そののみは米造のもの、米造がやったと思い込み・・・。
おいとがそこを離れた後に、おいとが山木屋へ行ったと聞かされた米造がそこへやってきて、山木屋の死骸と自分ののみを見て、おいとがやったと思い込み・・・。二人がそれぞれを庇うため自訴してくる、とここらもお馴染みの展開である
福本清三がやくざのところの用心棒役で殺陣に登場
そういやここのところ、やなぎの女中が二人になってるなと思ったら、お秋は、第11話までの出演とウィキにある。
サブタイトルの「愛しい娘が殺人者」で、やっと見つけた生き別れの娘が闇落ちしていて身の毛もよだつ殺人者だったみたいな衝撃的な内容を想像してしまったが、そんなことにはなるわけもない

第14話 5月2日 女を狙う吸血剣
三宅佑之進:大竹修造
三宅園絵:丸山ひでみ
大町軍之介:松原一馬
坂部矢一郎:井上高志
赤石屋利助:森幹太
丹後屋勘右衛門:内田稔
芝本正が役名なしのクレジット、辻斬りの下手人、大町軍之介の父親で旗本、しゅり(漢字だと修理かな)という名が作中で使われている)
これもお馴染みのストーリー
女ばかり狙う辻斬り、犯人は旗本の息子、取り巻きには刀屋や御家人の坂部矢一郎などがいる。
一方で浪人の三宅は病に臥せっている妻を抱え、魚を取ってはやなぎに売りにいく。また仕官を願って親戚筋の坂部に頼るも三両程度じゃ無理と十両を要求されたりもしている。
そして蔦屋の瓦版による辻斬りへの注意呼びかけなどで、江戸の町も警戒モード。それを断ち切るには、下手人を仕立て上げようと、三宅が罠に嵌められる。
鳥居に急かされた色川が三宅を捕まえてしまい拷問の場面がある。ここで珍しく色川が、妻が病気という三宅の泣き落としに心動かされる場面(といっても色川からこのことを持ち出しているのだが)がある。また、ラストでは、これはいつものことだが鳥居が色川を叱責しているのだが、「遠山様大手柄」という瓦版に鳥居は、「あの浪人に口を割らしておけば このようなことにはならなかった」などととんでもないことを言っており、さらに、色川に向けて弓矢を放っている。とんでもないやつだ

第15話 5月9日 穴から噂の大泥棒
名張の彦六:高城淳一
伊勢屋甚兵衛:多々良純
善兵衛:頭師佳孝
もぐらの安吉:海津亮介
大喜(大口屋喜兵衛):須永克彦
にこごり伝八:武井三二
珍しく、これまでに例の二作品であまり見たことのない話。穴を掘って他の家に忍び込むというような話で鬼平に同じようなトリックを使った回があったような覚えがある。
多々良純というのは悪役ばっかりの人ではなく、ここでも悪役ではない。行き過ぎたケチの質屋で、そこの描写は喜劇的(落語で出てくるケチのような)になる。給金いらないから働かせてくれという若者がやってきたのを潮に、番頭の善兵衛を辞めさせてしまうが、その若者は盗賊一味で、伊勢屋の地下の蔵から穴を掘りだした
--
瓦版の蔦屋で新しく始めた広目のチラシが大当たり。商売繁盛に沸き返る中、一枚の奇妙なチラシに因業な質屋がひっかかった。早朝から夕刻まで書画骨董の手入れに通う間、質屋の地下蔵はまんまと盗人一味の秘かな巣窟と化し、大掛かりな金蔵破りの計画が進んでいた。金四郎の推理が冴える
--
文章にするとさほど珍しい話のように思えないかもしれない。引っ掛かった伊勢屋と盗賊一味の陰謀とが同じくらいの分量で描かれている

第16話 5月16日 幼馴染が悪の手先
森戸要介:伊吹剛
文助:冷泉公裕
遠州屋甚右衛門:久保晶
般若の虎五郎:福山象三
長次:西田良
森戸良江:武田京子
小山一作:野口貴史
牧冬吉(役名なし、岡場所の女郎屋「吉野家」の主)
サブタイトルの「幼馴染が悪の手先」は片桐新八郎と南の同心、森戸要介を示しており、森戸要介がアヘン売買をやっている遠州屋と般若の虎五郎の一味に加わっているという話。
金さんの殺陣の場面では、森戸を説得しようとし、ついには説得に応じ、金さんに助力、撃たれそうになる金さんを身を挺して庇い死んでいく、この場面で片桐のみが登場し、森戸を抱き抱え、森戸は最後の言葉を吐いて彼の腕の中で死んでいく。この死んでいく場面は結構長く、この作品では常に主役のみに見せ場が作られるのでちょっと珍しい。
また、この金さんの説得で森戸は金さんを北町奉行とわかったようにも見える、まあ何者かわからないが、大物であることを察したという程度かもしれない。
まあこんなこといっても仕方ないが、毎度桜吹雪で事件を解決してたら、町人には知られてないとしても、少なくとも奉行所の面々はそのことを知ってるのではなかろうかと思う。

第17話 5月23日 仮面の下で笑う奴
道玄(佐助):沢竜二
おりん:高島礼子
佐原屋三蔵:外山高士
道玄検校:梅沢昇
新吉:高橋弘志
沢の市:徳田興人
福本清三がクレジットなしで出演。白洲の場面で裁かれる側の後ろに座っていて気付く。見過ごしているだけでそういう回はいっぱいあるのかもしれないが、この回ではあまり目立たない形。白洲の場面では後ろに5人が並んで座っていて、福本は一番右側(向かって)。福本を除いて四人がよく映り、福本は一回だけしか映らない。
殺陣の場面にもいるはずだ、と見直してみた。いることはいる、が、ここでも顔はほとんど映らず。多分この人だなと見当をつけて、静止画面にしてようやく気付く程度。
検校による金貸しの話。お蘭の知り合いに芸者のおりんがいる。商家で働くおりんの弟、新吉が得意先で預かった掛け金をなくし、その穴埋めのための金を道玄検校に借りる。利子が積もり、莫大になり、それをおりんを最初から狙っていた穀物問屋の佐原屋が立て替え、おりんは佐原屋に囲われることになる。という顛末を聞き、金さんたちが動き出すと、佐原屋と道玄検校の繋がりが見えてきて、道玄検校は目が見えていることもわかり、さらには先代道玄を殺した疑い迄出てくる。
白洲で裁かれるのは先代を殺した件、おりんについては、佐原屋に囲われる前に助け出してしまっている。また新吉が金をなくした件については佐原屋がすりに命令してすったのではないかという疑いを結城が指摘していたが、そこら辺は放ったらかし。

第18話 5月30日 育ての父が親の敵
備前屋弥兵衛(弥十):長谷川明男
宇之吉:垂水悟郎
お久:上野めぐみ
不知火定五郎:伊藤敏八
火事の場面から始まる。そして焼け出された人々に炊き出しを施し、困っている人にはいくらでも米を放出するという、米問屋の備前屋弥兵衛。人々からは生き仏と称させるもの、その備前屋をにらみつける岡っ引きの宇之吉(お鈴はおじさんと慕っている)。そしてその備前屋に長谷川明男といういかにも善人面の裏に悪の顔が似合う配役。
と思っていたが、予想からは外れていく展開でちょっと驚いた。そもそもサブタイトルの「育ての父が親の敵」というあたりからもその気配(備前屋が大悪役でなさそう)は感じてはいた。
確かに弥兵衛、当時弥十と名乗っていた、は火付け強盗をやっていたが、その相棒不知火定五郎こそが殺しをし、火付けをしており、弥十はむしろそれを止めようとし、さらに火の中から、その家の娘、お久を助け出して、実の親のように育てていた。
そして生き仏と称される炊き出しなどの善行も、悪の顔を隠すためでなく、自らの過去の悪事を悔いその罪滅ぼしを動機としていた。
そこらへんを強調するために、定五郎はその悪事の真相を金さんにペラペラと喋る殺陣の前の場面で、火付けはこのおれ一人がやったこと、弥十は臆病者、だから奪った三百両の中から奴にくれてやったのはたったの十両などと言っている、ドラマとして、弥兵衛がそれほどの悪人でないことの強調だろう
殺陣の場面ではいかにも紫頭巾が出てくるきっかけのようなところ、人質に取られたお久に刀が突きつけられ、金さんがたじろぐ、ここで紫頭巾は登場しない。この回はゆきが出ていないのだ。で、金さんが自分の腰のあたりにこっそり手を伸ばし、簪のようなものを投げていた。
その後お蘭が忍の姿で登場しており、なら、お蘭が紫頭巾の代わりに金さんを助ける役割をやらせればいいのに、と思う
伊藤敏八、典型的な時代劇の悪役キャラで平凡な役作りでありながら、例えばセリフ回しがうまいところがあったり、対象人物の背後から腕を相手の首に巻き付け相手の体を勢いよく引き込むというプロレスのような技に迫力があったりで、なかなかだと思った
慕う宇之吉が殺されたお鈴の敵討ちという面もある回のため、そこら辺、例えば殺陣の場面で、定五郎を何度も殴りつけるお鈴や、エピローグでは墓参りの場面などがあるも、やはり例の二作品では主役こそがメインであり、お鈴のほうのエピソードは大きくフィーチャーはされない

第19話 6月6日 浮世絵に死の匂い
唐麿(吉次):西沢利明
三田村陣十郎:小沢象
沖乃屋源左衛門:草薙幸二郎
赤鬼の銀八:長谷川弘
謎の浮世絵師、阿片漬けの女の死骸、浮世絵に書かれた女が何人も疾走、阿片の抜け荷、女を外国に売る算段。とこんなありがちなキーワードの話なのだが、話の組み立て方がうまいのか、かなり新鮮な気持ちで見れた。そして、そういう目新しさの一端を担っているのかどうか、大きなストーリーではない部分のことなのだが、お約束の場面、お約束の展開となるところで、一ひねりしてあって、予想通りに進まないということがいくつかあった。
例えばその一つ、紫頭巾の登場となりそうな殺陣の場面、金さんの前に人質が露わになり、刀を捨てろと言われるような場面、ここで人質として出てくるのが、ゆき。これじゃあ紫頭巾が出て来れるわけもなく、ここではいつもとは違う展開になる。自分も阿片中毒の絵師、唐麿がそこへなだれ込んできてしまうという展開。
この場面の後には、身軽になったゆきが、刀を持たずに殺陣に参加。これまであまり殺陣が上手だとは思わなかったが、ここではカンフー風の足技が見事。
さらにこの場面の後、殺陣に参加していたお蘭が悪役のひとり、観桜奉行所組頭の三田村をやっつけようとするも、丁助が割り込んで、三田村を助けてしまい、さあさあこちらへと救い出してしまう。これも珍しい展開。そして、屋敷まで連れ戻し、そこへ金四郎がやってきて、自害を勧めるという流れ。
ゆきは冒頭に唐麿から絵に描きたいと声を掛けられており、その後の展開で謎の浮世絵師が事件の中心にいると知り、誰にも言わず出かけてしまうという流れで潜入捜査。
お蘭のほうは、金四郎が相手に餌を撒くという形で送り込んだ密偵。
そうそう、お蘭のほうは、「今までとはがらりと趣向を変えて」ということで「危な絵」なるもののモデルにされている。鎖につながれてモデルにされており、それこそ「危ない絵」。裏ビデオ的なものだろう。
西沢利明が絵師の役。これまでもこういう役をよくやっていたと思うが、ちょっと老けた感。西沢はこのとき58歳、老齢の絵師という役ではなく、かつて彼がやってたようなもうちょっと若いイメージのキャラの役だからちょっと老けを感じたのかな。
草薙幸二郎もおれが多く見た時代劇のときよりちょっと老けた感がある。
時代劇でよくある展開だが、この回でも浮世絵を見て、「あ、この女!」とその女が例えば先ほど死体となっていた女だとわかったりする。浮世絵じゃ、デフォルメされてるからわからないと思うんだけどなあ

第20話 6月13日 父の敵は十手持ち
駒吉:河原崎建三
おしづ:本阿弥周子
由松:西尾塁(子役)
岩造:石山律雄
木颪の勝蔵:成瀬正孝
留次:栗田芳廣
金貸しを殺し江戸から姿を消して逃げている男、駒吉。その女房おしづと息子の由松はおしづが病気がちで伏せっており、由松がしじみ売りで稼いでおり、やくざにいじめられてるところを金さんに助けられしじみを売るためやなぎを紹介されるなど知己を得る。
駒吉が江戸へ戻ったらしいとの知らせで調べていくと、実は駒吉が殺しをしておらず、やったのは木颪の勝蔵で、その工作に力を貸しているのが十手持ちの岩造。
という見たことあるようなストーリー。しかも本阿弥周子と河原崎建三で見たような気がして、このメモブログを検索してみた。大岡越前12部に「第10話 恋しい父は逃亡者」というのがあった。これは河原崎次郎が出ている。本阿弥周子と河原崎建三は出ていない。
そして同じく大岡越前12部に「第2話 無慈悲裁いた怒りの白洲」というのがあり、ここで本阿弥周子と河原崎建三夫婦役。そのどちらも内容を読んで思い出してきたが、おれはこの回を見て「しかも本阿弥周子と河原崎建三で見たような気」と思ったのはこの二回のことをごっちゃにして思い出したいのだった
本阿弥周子44歳、河原崎建三51歳、石山輝夫52歳
19話と20話でのレギュラー陣。19話には鶴亀が出ていてお蘭は出ていない。20話では逆。そして19話には片桐が出ていて結城が出ておらず、20話では逆。両方ともコンビで出ているようなレギュラーなのでちょっと違和感。

第21話 6月20日 遠山狙う能面の女
梶浦沙織:山本みどり
弥五平:小鹿番
梅津剛太夫:亀石征一郎
玄海屋島蔵:梅沢龍峰
梶浦主馬:西園寺章雄
梶浦小次郎:勝見和也(子役)
権次:福本清三
丑松:広瀬義宣
能面で顔を隠した女から金四郎(浪人姿で名前を聞かれそこに咲いていた藤の花から藤木左近と名乗る)が北町奉行遠山景元を殺してほしいと頼まれるという話で、これは例の二作品の中であったはず。確か大岡越前ではなかったかな。
94年の作品ということで、常連の時代劇俳優が見慣れた顔から老けているということを再三書いたが、ここでは亀石征一郎、さほど老けた印象はない。ただ、江戸留守居役という貫録のある役なので、そこはそれなり。西園寺章雄は少しだけの役(沙織の夫で、藩の潔白を信じさせようと遠山の前で自害したと聞かされている、回想シーンのみの登場)だが、あまり老けは感じられない
小鹿番というのはいい役者だ。ここでは遠山を仇と狙う沙織についている小者で、初老の忠義者を演じている。特徴のないところが特徴とでもいうか。どこにでもいそうなおっさんの感じが良い
福本清三は役名あり。普段と同じような風貌であるが、先生と呼ばれる用心棒たちは別におり、彼はここでは、抜け荷の廻船問屋で人夫を束ねる男の役。白洲の場面で裁かれる玄海屋の左後ろで、玄海屋の顔が映るとき常に映っており、金四郎と玄海屋のやり取りを聞きながら表情が変わるところがじっくりと見れる。ここは福本ファンには見どころであろう。
おれはそれに詳しくないので文章として書くのが大変なのでもどかしいのだが、時代劇で髪型や服装でその人の身分がわかるようになっているというのがある。その髪型や服装の名称がわからないのだが、今回は冒頭、そしてほぼ一貫して、金四郎が、浪人姿。髪型は金さんとも金四郎と違って、それこそ福本清三の先生と呼ばれる用心棒のときのアレ(今回の福本清三もその髪型)。
そして冒頭ではやなぎの表をうろちょとして、やなぎの女たちに怪しい人がいると恐れられるも、顔を見せると金四郎。「この格好、どっかの誰かと似てやしないか」に女たちが「仮名手本忠臣蔵」「五段目の」。金四郎「定九郎よ」、と金四郎は定九郎を真似たようだ。で、金四郎が「中村仲三とおれと、どっちがいい男かな?」と聞くなど、中村仲三の逸話をネタにしている。
桜吹雪の場面では、銃を撃たれ、服が乱れて刺青が露わになり、それじゃあしょうがないと、桜吹雪を全部見せるという演出。さらに二発目を撃とうとしたところで紫頭巾。
色川が出ていないが鳥居耀蔵が出ている。普段は色川絡みで出てくる鳥居なのでこれは珍しい。

第22話 6月27日 噂の名医は牢の中
小野洪石:本郷功次郎
源田洞庵:船戸順
明石屋重兵衛:幸田宗丸
おふじ:丸山ひでみ
大店主人:須永克彦
悪徳医師が洞庵。善玉の名医は洪石で鶴亀の友達。洪石は金持ちから金を多めに取り、貧乏人からは無理な取り立てはしないということで町の人気者、洞庵は、洪石がいかがわしい治療で患者をかっさらったとの町医者たちの嘆願書に金を添えて鳥居に頼む。鳥居は洪石を色川に捕えさせた。さらには騒ぎ立てた瓦版に逆上し鳥居は鶴亀も色川に捕らえさせて牢へ。
色川は鳥居の無理難題に少し反抗し、本意でないという態度で捕縛しており、色川のそこら辺の心情を金四郎は汲んで作戦を進めるという風に少しいつもの色川と違う感じ
須永克彦、なかなか顔を覚えられなかったが、この頃数回見て、ようやくわかるようになってきた。出番少な目

第23話 7月4日 凶賊が探す女の謎
桔梗屋おしま:三浦リカ
津波の徳蔵:小林昭二
吉次:高原駿雄
岩五郎:黒部進
弥十:大木正司
久米吉:吉田次昭
直助:久保田篤
丁稚:及川潤(子役)
クレジットで全員役名ありという珍しい回。
これまでに何度か見たストーリー。石川島人足寄場から囚人が脱走、脱走しなくてももうすぐ出られる囚人たちだった。一人が怪我。やなぎへ押し入り人質にして立て籠る。やってきた結城も捕らえられて人質になってしまう。その勇気の着物を着て囚人は街をうろつく。囚人たちは親分が死んだと聞いて、隠し金を奪いに来たのだった。というような内容。小松政夫の同心が捕まるという回があったはずである。
全部が同じでないかもしれない。例えば、この回では脱走したのは3人で皆仲間だが、前に見たものでは、ひとりは舟が漕げるとかなにかしらの理由で無理やり仲間に入れられ。その無理やりに仲間に入れられたのが、もうすぐ釈放のはずなのに、という風に脱走犯たちの意図を推理するというような内容だったり、出てきた脱走犯が同心の着物を着て、大勢の仲間に会いに行く場面があった回とかがあったような記憶がある。
やなぎの女中、お春とお夏。ここまでほとんど活躍もなく、キャラの違いも見えずだった。こういうのは演出のせい(わざと目立たなくしてるのか否か)なのか、おれの見る目のせいか。前シリーズではあまり目立ってはいなかったが、キャラがついているため見分けはついたのだが。
で、今回、初めてちょっと活躍らしいことをしている。でもどっちがどっちかわからないのだけど。多分、お春のほうが、見回りに来たお鈴と対面、後ろからは脱走犯に小刀を突きつけられている、というような場面が二度。
さらには、その脱走犯に女中の内のひとり、これも多分お春のほうが犯されそうになり、両足がモロだしになる場面もある。この場面のところでやなぎの様子を不審に思ったお鈴がやってきて、そこに多分お春が応対、そんなことをされたばかりなのに。ここでお春ちゃんと呼びかけられており、それはその前の場面、一回目のお鈴の訪問のさいに、お春が身体の具合が悪くひとりで留守番をしていると言っており、それを踏まえて。
この回は丁助は親戚の法事で不在ということになっており、また鶴亀もお蘭も出ていない。
小林昭二は回想シーンで出番は短い

第24話 7月11日 贋金の夢を見た
与吉:工藤堅大良
お民:小鹿みき
唐島屋重兵衛:歌澤寅右衛門
およね:今井和子
岩鼻の源造:福山象三
紋次:岡部征純
福本清三がノンクレジット、悪役側の用心棒で殺陣に参加
冒頭に富くじの話題。そして工藤堅大良が博打狂いとして登場してきたことで、富くじと工藤堅大良って前にも見たことあるなと思い出す。が、この富くじの話題はツカミであり、本編には絡んでこないで、エピローグでまた使われるという風になっていて、富くじがこんな風に使われるのは珍しい。メインストーリーは偽金作りで、博打好きの与吉が飾り職の腕を買われて、博打を餌に仕事をさせられそうになるも拒み、今度はその女房を人質に無理やりやらせるというようなストーリーでこれまでに何度か見たようなもの。
紫頭巾、登場のときは、いつも悪役が誰かを人質に取るなど金さんが窮地に陥ったところで登場するが、今回は異なり悪役が逃げていくところで登場。
工藤堅大良、岡部征純、常連組だが、あまり老けは感じられない。歌澤寅右衛門、福山象三の二人も常連と言うほどではないがよく見る顔。こちらもあまり老けを感じない、この二人は元から老けてるときを見ていたともいえる

第25話 7月18日 復讐剣が闇を裂く
お志満(紅玉):佳山まりほ
王呂海:清川新吾
唐沢弥太夫:南原宏治
彦十:武藤章生
浦戸屋吾兵衛:田口計
八幡屋惣助:唐沢民賢
大村屋善右衛門:田中弘史
玉井屋長兵衛:玉生司朗
サブタイトルと冒頭に出てくる清国使節団の将軍へのお目見えという話題で、内容は大体想像でき、その通りの内容。清国使節団の女が12年前闕所になった長崎の商家の娘で親の仇を討つというもの。
で、その割にその女と清国使節団の関わりの描き方が少なく、つまりその清国使節団の描写は冒頭に出てきた後、全然出て来なくて、最終幕(この回はOPタイトルの後CMなので、最終幕が第4幕となる)にようやく出てくる。
その最終幕での清国使節団が出てくるところ、悪側が事情を悟り、罠として清国使節団を招待するのだが、それを金四郎が変装して身代わりになり招待に応じるという場面で、金四郎とお蘭(と敵討ちをしようとしている紅玉)が清国人に化けて悪側と対面、変な発音で会話するというところはエンタメ的見どころか
田口計や南原宏治は時代劇の常連、あまり老けを感じない

第26話 7月25日 将軍暗殺の陰謀
小津庄兵衛:大山克巳
小津保馬:倉田てつを
沖永久左衛門:石濱朗
森口屋冶兵衛:小沢象
稲垣主殿頭:佐藤英夫
宇部三五郎:浜田雄史
用心棒:福本清三
「徳川家慶:竹脇無我」が出る回、お忍びで市中徘徊、その際に浪人から狙われるというOPで将軍暗殺を狙う一橋家の陰謀というストーリーで、これまでに見たことあるようなストーリーが目白押し。
最初家慶を狙った浪人は小津庄兵衛で、相手の素性を知らされないまま息子の医者になるための長崎への勉学代のため殺しを請け負ってしまった浪人、これはストーリー上の悪役ではなく善玉。相手が将軍であるらしいとわかり逡巡というような展開で、最後の対面の場面で将軍とわかり、悪役からの銃撃に身を挺して将軍を守る、というのも見たことあるエピソード。
将軍が市中徘徊した理由が目安箱の投書で、金四郎の不正が書かれたもの。で、金四郎が配下に目安箱を見張らせると、その日には10通投書された。が、将軍に届いた投書は11通、投書箱が締め切られた後に、忍びこませた投書、というのもの見たことあるからくり。
福本清三は役名ありでの出演。悪役側に用心棒はいつものようにたくさんいるが、その中でもリーダー格で、出番は少ないものの目立つ演出、剣の実力のある「できる」用心棒の役、白洲の場面でも首謀者の右後ろに控えており、第21話と同じく奉行とのやり取りの際の表情の変化もよく見れる
鳥居耀蔵が久々の登場。クレジットで見てずいぶん久々という気がした。ウィキには25話にも出演していると書いてあるが、当該回には出演していない。
悪役は森口屋と一橋家の用人である沖永なのだが、森口屋は鳥居にも金を持って行き、そこで鳥居は意味ありげな言葉、一橋家にも内緒で暗躍しているようなことを言っており、ちょっと複雑そうなストーリーになりそうだと思ったが、そこはあまり生かされていない。
竹脇無我はうつ病になったと聞いているためか、どうにも重々しく暗い感じで、でもそれが良いともいえそうで。調べてみるとこの94年というのはちょうとその頃らしい

-----
主要登場人物に結城とゆきがいる。序盤の回で一瞬聞き間違えたことがあった
鶴亀はよく英語を喋る。現代的で喜劇的な演出といえるだろう
紫頭巾の登場場面、松坂慶子のときはどうだったか、今シリーズでは、金さんの殺陣の場面で一瞬金さんがひるむようなところ、例えば、銃を向けられるとか、人質を前面に出されるとか、そういうときに、鈴を敵に投げて登場となるのだが、鈴を投げたにしては、その場とは全然違うような場所を走る紫頭巾(毎回同じ映像だと思われる)として登場。まあそこはお約束ということだろう。その後金さんがお転婆が、と口走り、ゆきをにらむと、ゆきは笑顔(この頭巾から目だけが見える笑顔というのが垢抜けてなく素朴で良い)というのもほぼ決まった展開。ゆきの殺陣は短め。
「いずみ・たく」という中黒ありの表記だった(番組最後のスタッフクレジットなので普段は見ないため見た回で確認。全部を確認したわけでないが)
最初のCMが入るタイミング。OPタイトルの後に入る回とOPタイトル後第2幕があり、その後にCMというパターンとは規則性はなく、どちらかに偏ることもなく、どちらもパターンもあった

さて江戸を斬るシリーズは全視聴済み
続いては・・・、なのだが、今春時代劇再放送の録画が忙しい。どういう風に見ていくか。とくに、この江戸を斬ると同じく、遠山の金さんを主人公にしたシリーズが二本も始まっており(一本はこの江戸を斬るが終わった後に同枠で開始、松方弘樹終演、もう一本は杉良太郎主演)しかも、どちらも月金の放送なので、どんどん溜まってしまうので、逐次視聴していきたいところだが、二本を同時進行で視聴していくとごっちゃになりそうで・・・。でも見比べというのもいいかな