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水戸黄門 第7部☆ [時代劇]

オリジナル
1976年5月24日から1977年1月10日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。全34話
02/26(月) 18:30 - BS-TBS|60分|12倍録
[新]水戸黄門 第7部<デジタルリマスター版>「水戸から消えた黄門さま」水戸・白河

第6部最終回より引き続きの視聴
第1話 1976年5月24日 水戸から消えた黄門さま
白坂屋藤五郎:沢村宗之助
六兵衛:田口計
お春:村地弘美(レギュラー、第1話~第10話、第34話)
お島:新井麗子
金八:西沢利明
医者:市川男女之助
お秋:松原智恵子(準レギュラー第1話、第34話)(トメ)
矢吹伝八郎:南原宏治(トメ)
山野辺兵庫:大友柳太朗(第1話、第34話)(トメ)
お秋とお春は姉妹。二人の話を聞き、光圀一行は病気のお秋は水戸で面倒見るよう手配し、お春を連れての旅路という展開
まず冒頭で、西国筋の漫遊を終えて水戸に帰った老公云々とあり、前シリーズを意識したものになっている
西山荘からこっそり出ていくところはかなりあっさりしたもので、八兵衛のミスで松の木から落ちた光圀は温泉への治療を勧められ、そこへやってきた弥七夫婦とともに出かけてしまう。それを追う助さん格さん八兵衛。で、その湯治場で事件という展開。
連れて行くお春は廻船問屋の娘であり、いつもは大名の娘を連れて、藩の一大事を解決するための旅というのとは違って、なんだかしょうもない理由のように見える
また松原智恵子のほうが格上なので、ラストでお春を連れて行くとなったときは、お秋が病気というのはわかっていながら、意外感があった
田口計、出番が少ないというわけでもないのだけど、存在感が薄い。今回の舞台でもあり悪役となる白坂屋(沢村宗之助)の番頭という役。悪役はもうひとり郡奉行の矢吹
今回は初回だから、悪人成敗というストーリーだけでなく、水戸を出るだとか、新たな旅立ちだとかの説明も必要で、それゆえ悪事のストーリーは薄いのかもしれない
西沢利明もあまり存在感なかったな。これを書く段になって気付いた。悪役側にいたみたいだ。こちらは顔がまだ若くそれで気付かなかったのかもしれない
中山の代わりということであろう、山野辺兵庫が登場。だんだん亡くなった中山備前に似てきおったぞと光圀に言われている

*同日
第2話 5月31日 姫君はにせ者
河村外記:堀雄二
鬼塚大八:深江章喜
溝呂木兵部:外山高士
田代三郎太:内田勝正
津上源八郎:原田清人
飯屋の亭主:海老江寛
綾姫:仁科明子(トメ)
大久保大三郎:志垣太郎(トメ)
尾上:上月晃(トメ)
藩の後継争い。綾姫に婿を取らせるか、まだ幼い息子にするか。悪役は幼い息子を立てて藩政を牛耳ろうとする溝呂木
お春が誘拐。溝呂木派が襲ってくるのを恐れ外出先から城へ戻す手段として町娘を影武者に仕立てるという作戦にお春が巻き込まれたのである。
福本清三ノンクレジット、綾姫の護衛である津上源八郎(原田清人)が殺される場面にいた
原田清人という人は、このメモブログを検索するとそれなりに出てくるが、水戸黄門によく出るというイメージ
志垣太郎の出番は短い、終盤に少しだけ。綾姫の婿になるという役

第3話 6月7日 人情喧嘩まんじゅう
おもん:岡江久美子
元祖「永楽堂」七兵衛:辰巳柳太郎
三沢初子:香川桂子
今村善太夫:青木義朗
伊達兵部:郡司良
おまき:初瀬乙羽
伊達安芸:宮本曠二朗
原田甲斐:吉田柳児
脇田段四郎:伊吹聡太朗
本家「永楽堂」甘斎:島田正吾(トメ)
またもや藩の後継争い。「伊達騒動」という史実を取り入れた作品
そしてしばしばこういう作品はあるのであるがサブタイトルにあるのは、本家と元祖の「永楽堂」という饅頭屋のいがみあい。その両家の息子と娘が恋仲で、とここらもありがち。本家の娘が岡江久美子のおもん、元祖の息子が七之助
この場内と城下での二組の喧嘩が絡み合っていく
伊吹聡太朗が珍しく普通の、身なりの整った侍姿。いつもどおり悪役側だけど
これを書いてるとき、辰巳柳太郎って大友柳太郎の師匠とかいう人だったよなあ、と調べてみると、島田正吾とともに二大看板で新国劇を盛り立てた人だそう。普段キャストクレジットの最後に「協力:俳優座」とあるが、この回はそれに付け加えて、「協力:俳優座、新国劇」とある

*0301
第4話 6月14日 御用船大爆破!!
小沼将監:日下武史
時雨の音蔵:田中明夫
雷お仙:弓恵子
川辺金八:山本清
安吉:黒部進
鎌田権太夫:志摩靖彦
熊三:小田部通麿
お新が男から何かを渡される。その男はお新を仲間の雷お仙と勘違いしたのだった。という形で事件に巻き込まれていく光圀一行。
見終えてみるとこの回には善玉がおらず、光圀を狙う悪役という構図、しかも光圀一行をそれと知って狙っているわけでなく、最初の間違いから、悪事を知られてしまいやむなくという展開である。
ストーリー的な面白さは、この悪役連中はみな一体かと思いきや、裏切り者が最後現れるという箇所か。
悪役は盗賊時雨の音蔵一味で、雷お仙や安吉らがおり、また船手番所の役人小沼将監と手を握っている。その小沼将監とお仙が密かに握り、他の奴らを船の爆破で皆殺しにしようとする計画が終盤に実行されるが、弥七らの働きで、船の爆発は起きるも、人の命はなんとか助かり、悪人どもはみなお縄

*0425
ずいぶん日が経過してしまった
この旅の経緯を全然覚えておらず、第1話をざっと見て振り返りをしたがなかなか思い出せず時間をかなりかけてしまった
第5話 6月21日 何の因果で若旦那 花巻 松尾正武
新助:川地民夫
おはつ:三木聖子
おはつの母親:露原千草
お峰:石井富子
唐木十太夫:中山昭二
千太:江幡高志
丹波五郎治:北村英三
万吉:三角八郎
与兵衛:西山嘉孝
花乃屋善左衛門:永野達雄
ここから役名なしクレジット
おまつ:武田てい子
盗人:西田良
女中B:宮前ゆかり
牢番:井上茂
佐平次の子分:鳥巣哲生
この回からウィキから「地名 原案 脚本 監督 ゲスト 備考 」全コピペしたうえで、端役は削除していくことにする
悪役の出てこない珍しい回、かと思ったら終盤で新助が盗賊の配下だと知れるという展開
江幡高志、三角八郎、西山嘉孝、永野達雄あたりは悪役をやりそうであるが、前者二人は小悪党、後者二人は後述する花乃屋の番頭と主で、最後光圀の前に引き出されているが大した悪をやっていない。おはつをいじめていたという程度だ。西山嘉孝、永野達雄の二人で同じ店の上下関係があるという役柄はちょっと珍しいような気がする
ちょっと小休止の回ともいえそうで緩い話
祭りを見る一行だが八兵衛は腹がすいたと抜け出す。ここで男たちに襲われてる女を助ける八兵衛という珍しい構図がある
で、その後二人の小悪党コンビの登場、千太万吉、演じるのは江幡高志と三角八郎。これが早口江戸っ子の名演、見ていて楽しい。八兵衛を昔世話になった江戸の若旦那だといい、おごらせてくださいと、宿へ連れ込み大宴会、翌朝二日酔いの八兵衛を尻目に早々と逃げ出す
この花乃屋の女中おはつが最初に八兵衛が助けた女。この女は花乃屋でひどい扱いを受けている
その花乃屋に賊が入り、店やそこに泊まっていた客の新助が金を奪わせ、おはつが引き込みをしたと疑われる。新助は後でわかるのだがこの店を狙う盗賊、ということでここに宿泊、金を持ってることを見せつけると、宿の者は八兵衛のこともあり、こっちこそ本当の若旦那と勘違い、女中らは新助と比較して八兵衛をバカにする
この賊、新助が番頭格、を光圀一行、というか弥七がとらえられたのはなぜかが経緯が描かれていないというのは難点
三木聖子、かわいい
宮前ゆかり、水戸黄門でよく見る顔のような気がする。特徴あるのだが端役ばっかり

*
第6話 6月28日 武士道無明 盛岡 稲垣俊 内出好吉
厨川たまき:榊原るみ
北沢兵馬:森次晃嗣
厨川忠兵衛:佐々木孝丸
多田孫六:藤岡重慶
沼森一之介:岡崎二朗
御堂典膳:川合伸旺
沼森市太夫:永井秀明
片瀬玄磧:中村錦司
沼森の家臣:唐沢民賢(役名なしクレジット)
繋十郎:西郷輝彦(トメ)
前回もそうだったが知った名前がたくさん出ていて豪華だ
西郷輝彦はこの枠江戸を斬るで主役を張ったという特別なキャストであり、善玉も善玉という役しかこういう人はやらない。厨川道場の師範、目を病んでいていずれ失明すると医師玄磧に言われているという役。厨川道場は藩の指南役
その厨川道場の娘がたまきで、恋仲で道場を継ぐことになっているのが兵馬だが、この兵馬はちょっと頼りなげ
以上善玉、一方悪役は厨川道場と敵対、指南役を狙っている御堂典膳でこちらも道場を開いている。その弟子に家老の息子一之介がおり、家老沼森市太夫は指南役の選ぶ立場にいる。孫六はかつて典膳と悪さをしており、いまは典膳の片腕であり寄生虫であり、という存在
冒頭で繋十郎とたまきが逢引していると遠目に八兵衛が見つけ、そこでカメラがズームアップ、二人は口喧嘩をして別れる。それを見て八兵衛、喧嘩別れだ、と。よくその二人が喧嘩していることがわかるなあ、というような距離である

*
第7話 7月5日 帰って来た南部駒 八戸 田上雄
お妙:浅野真弓
赤岩十蔵:待田京介
大沼主膳:滝田裕介
吉兵衛:織本順吉
三吉:大沢綜一郎(子役)
赤岩陣内:中田博久
おりう:杉本真智子
六助:日高久(役名なしクレジット)
昔から伝統的に馬を育てる馬喰(ネットで調べてみると馬を売買する人という意味のようだが、ここでは馬を育てる人たちのようだ)と土地を奪いにくる郷士。後者には悪代官がついているという構図
格さんがお妙という馬喰吉兵衛の娘に惚れられる一コマがある
今回は藩からの送金を受け取りに一行と別行動するのが助さん格さん、だが行き当たった吉兵衛の家で郷士赤岩が襲ってくるのを困っているのを見て、格さんだけが残る(助さんは金を届けに急ぐ)という形になっている
土地を守るもの土地を取ろうとするものの対決、そして荒涼とした風景(作物を作るのには適していないが伝統的に名馬の産地とされている)が多少西部劇風
印籠披露の形がほぼ完成形助さん、格さん、もうよかろうというセリフもある(初めてではないかもしれないが、今のところ頻繁に出ているわけでもない)。助さん格さんの役割分担も完成形、ただ印籠を光圀から受け取ってるが、おれが記憶によくあるのは、自分のふところから出すという形だ
乞食という言葉、土地を捨てようとする皆者らに吉兵衛が声をかける。早口で聞き取りにくく、カットされずに済んだのかもしれない

*
第8話 7月12日 ちゃんの土俵入り 青森 加藤泰 山内鉄也
三吉:伊藤洋一
鶴亀屋音右衛門:富田仲次郎
中井景太夫:穂高稔
利平(帆立山):武藤章生
馬吉:北町嘉朗
ウツボの源太:市村昌治
町役人:西山辰夫
ここから役名なしクレジット
相撲取り:元・逆鉾
相撲取り:元・土師
相撲取り:元・修羅王
ここまで
呼び屋長十郎:藤村有弘(トメ)
おすみ:林美智子(トメ)
ちょっと出来が悪いかなと思う
一行の男みんなで入浴中、弥七が相撲取りと間違われて声をかけられるとそれに悪乗りした光圀は元相撲取りだと答え帆立山というしこ名を思いつきで発してしまうところから興行に参加させられてしまうという騒動
帆立山は嘘だと一行のみなが知ってるのに、帆立山は七年前にこの地に来ていた、ここで女を作って、帆立山との間に子までできていると騒動が広がった際、なぜか一行は弥七を疑ってる、とくにお新が。なんでだよ、と思う
とにかくその女、おすみに会うことになり、そこで夜になっても帰ってこなくて、それを心配するお新というのはまあ変ではないだろう
そして本当の帆立山も登場しての騒動となっていく。本当の帆立山は相撲で大成せずに今はいかさま師でやくざから追われる身、出てきた言葉が昔の女がこの地にいる、そいつに金を作らせる、ということで会いにやってきて弥七と鉢合わせになる
子役伊藤洋一、よく見る顔
相撲の話だけに元相撲取りが出ていてキャストクレジットでは「元」という字が目を惹く(クレジットは縦書き、「元「は名前の右上につく」
相撲取りに化けた弥七が「ごんす」という語尾の言葉を使っている。これ、ちょうど前回放送の笑点にて相撲取りになって一言みたいな問題が出ており、皆が使っていた。そしてそういう中、確かたい平だったと思うが、相撲取りだけどごんすなんて言葉使ってないでごんす、というような答えをしていたのを思い出した

*0426
第9話 7月19日 群狼の罠 松前 葉村彰子
第10話 7月26日 吼えろ!! 北海の火縄銃 函館
おせい:伊藤るり子(前編・後編)
北海屋弥兵衛:内田朝雄(前編・後編)
岩城将監:須賀不二男(前編・後編)
文吉:三上真一郎(前編・後編)
佐橋甚太夫:山本清(前編・後編)
トド平:大前均(前編・後編)
崎山政五郎:穂積隆信(前編)
儀十:宮口二郎(後編)
松前高広:水上保広(後編)
善作:中村竹弥(前編・後編)(トメ)
前後編もの
この旅の目的であるお春の父親松前屋のいるはずの松前へ辿り着いて真相を探り、松前屋を助け出し、悪を成敗するという回
とても良い出来。ここまで見てベストかもしれん
二回を使ってるだけにさすがストーリーがいつもよりは見ごたえあるものになっており、しかし凝った作りでわかりにくくはなっておらず、ここらはさすがお茶の間向けテレビドラマ
水戸黄門というのは基本的には緩めの内容であるが、ここではなかなかハードで、またあまり遊びの部分はなく、緊張感のある展開が続く
そして、二人の俳優の演技も見せ場
一人は出番は少ないのだが、穂積隆信。牢役人。松前屋太兵衛(増田順司、純レギュラー扱いなので、個別のキャストとしてウィキに表記されてない)が牢抜けした際の担当であり、お役御免となっている。これが松前屋を逃がしてやったという善玉側(もちろんお春が旅の一行でもあり、善玉側は松前屋)わけでなく、酒に酔って鍵を盗まれたという失態。鍵を盗んだのが居酒屋をやっている松前屋の協力者である善作の娘おせい。お役御免になり酔いどれになり、おせいにただで飲ませろ、お前の秘密を知ってるんだぞと脅すというどうしようもない飲んだくれ。悪役側にどんな手を使って、そして誰が牢抜けさせたかを拷問にかけられ、酒を餌に目の前に出され、というあたりの芝居が、乗りに乗っている感じ。もちろんしゃべってしまい、酒を飲ませてもらえるがそこで斬り殺される
もう一人は善玉なのか悪役なのか、という最後まで微妙な存在の文吉。彼は善玉善作の息子だが、父親に追い出され、それを拾ってもらった亜客の北海屋に大きな恩義を抱いており、その両方を行き来するというタイプのキャラ。善作の息子であることを北海屋に言ってはおらず、そして北海屋に取り立ててもらい番頭にまでなっていた。このことが北海屋に知れ、やはり拷問にかけられる場面が見事。そしてその後は、どっちにつくのかだましあいみたくなっていくのだが、これも長時間の作品だからこそできるという感じ。北海屋は身の証をたてるため、善作を追いかけお春をさらえと言われ、追手となる。しかし弥七に捕えられ、善作の前で、北海屋から逃げてきたとのたまう。が、やはりお春を連れ出し一行から逃げていく。が、北海屋はそこにさらに追手を出しており、連れてきたお春を奪い文吉を殺す(死なないですんだが)。最後まで北海屋側だったのだろうが、最後に裏切られるというような役であり、最後の場面では生き証人として弥七に連れられ登場
悪役は北海屋、家老の岩城将監、船手頭の佐橋甚太夫
松前(蝦夷で一番にぎわっており、政治の中心)から江差(商業の中心、おるいが居酒屋をやっている)、そして函館の山中(松前屋がかくまわれている場所)へと舞台が変わる
お春とはここでお別れ

*0427
第11話 8月2日 津軽こぎん 弘前 廣澤榮 内出好吉
こぎん:本阿弥周子
直吉:石山律雄
烏帽子屋嘉兵衛:山岡徹也
彦十:伊沢一郎
嶋田達之介:久富惟晴
津軽利直:神山寛(役名なしクレジット)
沢渡光成:岡田英次(トメ)
万造:加藤嘉(トメ)
前回が迫力があっただけにちょっと気の抜けた感じの作品。冒頭ナレーションで「困難な事件を解決した一行、その帰り道はごく気楽な旅を続けて・・・」とある
変則的といえる構成で、民衆いじめともとれそうな厳格な倹約令、光圀は供を連れて城へ乗り込み、中盤に差し掛かろうという第二幕の最初であっさり光圀が悪役、家老沢渡と烏帽子屋嘉兵衛、に正体を披露、しかし沢渡に藩にさしたる産物もなく、また飢饉冷害が続いての財政の厳しさと、そのための厳格な倹約令は光圀に見習ってのこととの言葉にあっさり退散。しかし調べてみると、沢渡は豪遊しており、というなんともお手軽な内容
こぎんが作っていた刺し子に光圀が「津軽こぎん刺し」という名を与え、これを産物としてはどうか、と「津軽こぎん刺し」由来の一席という感じの終わり方。「津軽こぎん刺し」というものは本当にあるもののようだ

名奉行 遠山の金さん4(松方弘樹主演) [時代劇]

オリジナル放送期間 1991年11月7日 - 1992年7月2日
09/26(火) 15:00 - tvk1|55分|15倍録
[新]名奉行 遠山の金さん 第四シリーズ 第1話「覗かれた尼寺」
10/31(火) 15:00 - tvk1|60分|15倍録
名奉行 遠山の金さん 第四シリーズ 第26話「ニセ鼠小僧が覗いた完全犯罪」[終]

シリーズもの続編を見る際の俺の好み、第3シリーズを見終えすぐ第4シリーズ第1話を視聴
ちょっと飽きているので、第3を見終えたらちょっと中断しようかと思っていたのだが、それと上記の好みの折衷案として、第1話の新登場キャストを見るのと雰囲気の変化を感じたいということで、序盤だけ見て、もし中断してしまったら、もう一回最初から見るというのでもいいやと思ったが結局全部視聴

キャストは大きく変更されているが、雰囲気は全く変わっていない。作中のBGMだとか、殺陣から白洲という流れ、松方弘樹の見てくれも演技も変化しておらず、マンネリでもあり安心感。とくにそれを感じさせてくれるのがOPとED、まったく変化なし
ちょっと変化したように感じたところもあったがそれは後述。
変更キャスト
吉川瓢兵衛:ケーシー高峰が再登場、なんとなく下手で降ろされたのかなと思っていたので、同じ名前で再登場にびっくり、ウィキを見たら、このシリーズ後もずっと出るようだ
葉隠弦之介:小西博之。小西が違う役で再登場。北町同心かと思ったが、ウィキによると南町同心。降板した柳沢慎吾の半平の後釜キャラということだろう。
二八:志賀勝が継続で、葉隠にくっついている。葉隠が南町で半平の後釜キャラと考えれば当然ということになろう
柊小十郎:西川弘志が新たに登場
疋六:宮路佳具は継続、小十郎につく
お竜:斉藤慶子、新登場。金さんに協力する女のメインキャラ。今シリーズは湯屋でなく、居酒屋「瓢箪」
轟沢庵:石立鉄男が新登場。このキャラはまったく新しいタイプで金さんの協力者。キャストクレジットではトメ。これまでのシリーズでは女メインキャラがトメを取っていた。斉藤慶子のクレジット位置は二番目
ウィキのお滝と沢庵のところが少し目に入ったが、作品を見ながらそのキャラを知っていきたいので、見るのを我慢したが、後述するスペシャル版に二人とも出ているので、そこである程度のキャラ設定説明があっただろうと推測、先に読んでしまうことにした。この二人は兄妹で、風魔一族の末裔という設定とのこと
さて、変化を感じたところであるが、金さんがお竜、沢庵、吉川を集め捜索会議をしている場面、以前のシリーズは金さんひとり活躍している感じだったが、この回はこの四人が活発に活動していて、そこに変を感じる。でも、東山の水木新吾(降板)の後釜が沢庵と考えると、人数的には金さん他3人で前シリーズと同じだし、会議も与力、女性キャラと一緒にやってる場面はこれまでのシリーズでたくさんあった。
まあ、金さん以外がかなり活発に活躍している点におれは変化を感じたのだろう
実質今シリーズの第1話となるスペシャル版「江戸城転覆! 女忍者の復讐」が今回放映されていない。そこには鳥居甲斐守/中条きよし、堀田摂津守/若林豪が出ているようで、また新キャラ(今シリーズの新加入レギュラー)お披露目となっているようだ

1 1991年11月7日 覗かれた尼寺
お吉/野川由美子
千石屋万造/和崎俊哉
鹿蔵/石山律雄
旭月院/佐野アツ子
月之丞/岩尾正隆
野川由美子、いいねえ。こういう役は得意なのだろう、なにか裏を持った女、突如威勢のいい啖呵を切ったりする。寄場から逃げ出し殺された恩人の鹿蔵の敵を取ろうとしている
和崎俊哉、こちらもいい。島帰りをやさしく迎える口入れ屋で、盗賊夜烏一味をみなで捕まえようと町のものたちのリーダー格、が、実は夜烏の首領。この裏表がうまい
石山律雄は夜烏に序盤に殺されてしまう岡っ引きの役、回想場面でお吉(鹿蔵がお吉の罪を軽くするよう頼んで、それでお吉は寄場送りで済んだという風に、お吉の大恩人が鹿蔵という設定)に、生きていればお前と同じくらいの娘がいた、と言っているが、二人同じくらいの年齢に見えるけど。調べてみたら42年生まれ(石山)と44年生まれ(野川)

2 11月14日 金さんの隠し子!?
黒澤左馬助/中野誠也
亀屋清蔵/田口計
お夏/湯原弘美
仙八/でんでん
弥吉/伊吹聡太朗
五平/岩城力也
松葉屋文左衛門/中田光彦
弔問客/中村錦司
人物相関図がかなり複雑
松葉屋が殺され、その殺しを江戸に出てきたお夏という少女が目撃、という風に始まる
お夏は母親を亡くし、その母親から江戸の遊び人金さんを頼れと言われており、江戸に出てきたのだった。そして金さんを父親かと想像していた。
殺しをしたのは黒澤左馬助という遠山の旧友。そしてお夏の父親であった
左馬助は父親が殺され、お夏の母親と別れ、お夏を身籠っていたことを知らずにいた
父親を殺した三人、松葉屋と弥吉、そして吹き矢の万助を敵と狙って十五年。
殺しを金で請け負う裏家業の元締亀屋清蔵。書状を持って会いに来た左馬助に敵を探す手伝いをしましょうと答える。しかし亀屋が実は吹き矢の万助。自分の過去を知る松葉屋と弥吉を左馬助に殺させる
福本清三ノンクレジット殺陣
中野誠也が格好良く作られてる。殺しをしているが、遠山の旧友ということで善玉扱い
田口は老けたように見える。かつらの白髪頭だからであろう
でんでんは今の姿が見慣れているので、若いのに驚く

3 11月21日 神隠しから戻った美女
大和屋彦右衛門/織本順吉
西国屋藤兵衛/青木義朗
おきぬ/風祭ゆき
お糸/浅野愛子
渋川半兵衛/原口剛
最後の殺陣に入るところがちょっとご都合主義
太和屋に公儀認可両替商の権利譲渡の署名をさせようとしていた西国屋なのに、自らそれが失敗になりそうなことをやって、そして結局署名をもらえないまま殺しにかかる(この後金さん登場)
太和屋の娘お糸は五年前神隠しになったが、突然西国屋が旅先で見つけたと戻る。このお糸は替え玉で旅芸人おくめ、太和屋を助けるためと説得されてきたものの、西国屋の悪事に気付き、その秘密を金さんに喋る。それを見ていた用心棒渋川はおくめを引っ張ってきて西国屋と相談、もう用済みだと殺そうとするも、まだ使えるという西国屋。それが上記の署名を強要する際の武器ということなのだが、お糸を殺すぞと脅すだけでいいのに、もうお糸をやるのを止めようとしているおくめを太和屋の前に出して、この娘を殺すぞとやるのだ。しかもそこへ太和屋の後妻であるおきぬ、これは西国屋と深い仲で太和屋乗っ取りのため送り込まれている、も登場し、なぜここへといぶかる太和屋に、無理やり連れてこられたの、お糸を助けてあげてと一芝居。不自然である、悪役勢揃いさせるための演出。で、おくめは真相を叫び、混乱に陥り金さん登場
白洲で、お糸を騙りおくめこそが太和屋乗っ取りを企んだ張本人呼ばわりされるが、太和屋がこれは本当のお糸ですと証言、裁きへと展開する。最後に遠山に親娘になり親孝行しろと諭される
福本清三ノンクレジット殺陣~白洲。殺陣の前にも、番頭巳之吉(西国屋の手先の太和屋番頭、偽お糸と夫婦になり店を乗っ取る計画)が殺される場面で用心棒渋川半兵衛の隣に登場している場面もあった
今回は今シリーズからレギュラーになったお初:松本友里が活躍。女メインキャラの店の女中というキャラで、このポジションはこれまでのシリーズであまり活躍はなかったのだが。
ちなみに瓢箪には板前もいて、清次:須賀章

4 11月28日 占いを信じた女
鶴屋徳兵衛/近藤洋介
お園/日下由美
矢吉/西山浩司
才造/成瀬正孝
万平/森章二
近藤平八郎/黒部進
医師/山村弘三
沢庵が活躍する回。二年前沢庵に占ってもらい夫婦になったお園がまた占ってもらいたいとやってきた。亭主の矢吉がいなくなったので行方を占ってもらいたいと。
その矢吉は二年前に盗賊を抜けたのだが、再度やるよう強要され拉致されていたのだった。
沢庵が決死の覚悟で盗賊仲間のふりをして潜入。が正体がバレて瀕死となるのだが、沢庵のこの回の出番はそこまで。こういう回はエピローグ場面があって、治療中だとか、の場面を入れるといいのだけど、このシリーズでは一貫して「一件落着」で終わってる。初期にちょっとだけエピローグがあった回があったと思うが。
最終的に盗賊が押し込む先を掴んで、盗賊が押し込む、矢吉は鍵に細工をしていて、開かないようになっていた、そこへ金さんがやってきて、となるのだが。まあ正直言って盗賊の押し込みがわかってるなら、そこへ捕り方派遣じゃね、という疑問。まあ他の回もそうなのかもしれないが、そういう疑問はこれまであまり湧かなかった。今回の場合は強くそれを感じる
お園は裁きの後に白洲に呼び込まれるので遠山桜を見てないが遠山奉行を金さんと呼んでいる。まあ外で聞いていた、もしくはついている役人に事情を聞いているという風に考えればいいか
まだここまで見てというだけだが、キャストクレジットではすべてに役名がついている
山村弘三と言う人は時代劇でよく見る顔で、おじさんからおじいさんくらいの年齢というイメージだが、この大分時代が下っての作品にも出てくることに驚いた。ほんのちょっとだけの出演で、前までのシリーズだったら役名なしになりそうである

5 12月12日 二度誘拐された女
伏見屋/品川隆二
お浜/本阿弥周子
お七/中野みゆき
若松屋/長谷川明男
この回から月曜日も放送となり、この回は予約できていなくて録画できなかった
キャストを見ると魅力的な回だ

6 12月19日 大奥騒乱! 千両箱の罠
お甲/赤座美代子
重ノ井/沢たまき
八州屋伝蔵/青山良彦
陣場弥十郎/田中浩
多十/高品剛
政吉/幸田宗丸
赤座美代子ってのは魅力的な顔の女優。男好きのするような甘ったれたような目つきが特徴。生活の荒れた女郎の役なんかがはまり役。まあここではそういう色っぽい役ではなく、武家の出だが土木請負業の後妻、殺された亭主の敵討ちを誓う意志の強い女という役で、でもミスキャストという感じではない。
堀田摂津守/若林豪が登場、第5話は見てないからわからないが、今シリーズ初登場(おれが見た中で)。今シリーズの実質第1話であるスペシャル版には出ているようである
大奥の筆頭年寄重ノ井と土木の肝煎り元締八州屋による工事代金中抜き案件

*0227
7 1992年
1月9日 狙われた生き証人
忠助/坂上二郎
安藤帯刀/亀石征一郎
お縫/山本ゆか里
木村平蔵/江幡高志
橘屋彦兵衛/伊吹聡太朗
大高竜之進/石倉英彦
京極備前守/西山辰夫
伊助/岡田洪志
お美代/小野恵未
口入れ屋梅屋であ氏以下従業員が皆殺し。しかし犯人はすぐ捕まる。梅谷と同じ口入れ屋の橘屋の若旦那伊助である。
とここまではあっという間、ここで終わるわけはなく、と、ここで俺は予想した。この殺しを見ていた二八そばの忠助の証言で伊助が犯人とされたのだが、忠助がなんらかの理由、伊助や橘屋に恨みを持っているとか、で嘘をついているのではないかと予想したのだ。この予想は大外れ
実際に犯人は伊助、そしてもう一人浪人の大高竜之進。背後には橘屋と作治奉行安藤による人足賃金の中抜き山分け。
では、話はどう展開するのか、といえば、忠助は裏にいる安藤の名前を聞くと急に証言を止めると言い出す。忠助と女房お縫はかつて安藤家に足軽、女中として仕えており、そして安藤の粗暴な振る舞いに忠助は怒り、お縫を襲うに当たって身を挺してお縫を助け、屋敷を逃げ出していたのだった。
石倉英彦、顔はわからないがよくクレジットで見る人、ここではよく顔が確認できる
伊吹聡太朗、二回目の登場、ずいぶん老けた役で、面影はあるものの、かつてあった不気味さは薄れている
江幡高志、安藤の配下、侍役。これはとても珍しいというわけでもないが、多くは町人、やくざあたりの役が多い
坂上二郎、終盤、安藤の屋敷へ行き、対決するところで、安藤が人を軽視してきたことに対して「お殿様(安藤)も足軽も女中も同じ人同じ「人」でございます、人ならば人としての道があるはずです、悪いのは身分を笠に着たお殿様でございます」、「おのれ下郎の分際で一人前の口を利きおって」、「殿様と同じ人にございます」と叫んで主張する場面はやけに堂々としている

8 1月16日 素浪人 最後の勝負
花山大四郎/梅宮辰夫
お菊/北原佐和子
内藤頼母/西田健
肥前屋嘉兵衛/遠藤太津朗
鮫洲の政吉/長谷川弘
亀五郎/有川正治
福江藩家老/丘路千
源次/笹木俊志
新二郎/長尾豪二郎
長吉/新島愛一郎
篠原数馬/峰蘭太郎
旦那/田井克幸
巫女/藤間勘千代次
巫女/二宮幸子
巫女/西山梨絵
おみよ/神原千恵
松方の盟友梅宮がメインゲスト
花山大四郎は浪人、かつて親友の勘定方篠原がアヘン抜け荷の嫌疑で切腹。花山は再吟味を願うも断られ浪人に。そしてもう一人内藤頼母も含め三人が親友だった。
篠原の妹がお菊、弟が数馬
数馬はいまやくざの鮫洲の政吉の元におり、花山は止めさせようと説得している。
江戸ではまたもアヘン絡みと思われる殺しの事件。そこには肥前屋と鮫洲の政吉が関わっており、さらに内藤も。
そして過去の篠原の事件もこの三者によるものだった。
数馬が人質に取られ花山が金さんを斬りに行くも、「やっぱりできんと呟き立ち去り、悪の元へ駆けつけ、なんとか数馬を逃がすも自分は腹を撃たれ亡くなる。ここで絶命する場面はなく、よろよろと腹を抑えながら立ち去っているので生きていて、最後登場するのかなと思いきや、もう出てこないで、遠山のセリフで亡くなっていたことがわかる
福本清三ノンクレジット殺陣

9 1月23日 悪事を働く形見の十手
お冬/東啓子
柏原伊勢守/川合伸旺
木枯らしの権三/斉藤洋介
鏑木右京/坂田金太郎
新蔵/山田良樹
越中屋/蓑和田良太
権三の手下/木谷邦臣
権三の手下/福本清三
権三の手下/奔田綾
権三の手下/滝野貴之
金さんが軒を借りて雨宿りをしていると傘を貸してくれた女お冬。この女が今回の事件に関わってるかもしれないとなったとき、金さんはそんなことあるはないという。が、それは見込み違いで間違いなく事件の悪役側と関係があることがわかり、それでもそんなことはないと言い張る。まあこの時点で、そうであっても何か止むにやまれぬ事情があってのことだろうと多少ニュアンスは変わっているが。
で、その後彼女がその関わりについて明かしていくことになる。最終的に遠山は彼女に、もうすでに罰を受けているのだから、これ以上罰を与えないとしている。
ただ考えてみると、描かれてる中では悪事はしていない。十手を騙されて権三に取られそれが事件に使われた、とか、お竜が権三をつけているとき、その邪魔をする、とか、権三に命じられ金さんを殺そうとする、とかだ。金さん殺害未遂については眠り薬を入れた酒を呑ませ、眠り込んだ金さんを刺そうとするもできない、と。そこで金さんはそれでいいんだよ、と返す。その眠り薬入りの酒は飲んでおらず、だが眠ったふりをしてされるがままにしていた金さん。
福本清三、金さんを狙う殺し屋、やけに格好良く演出されていて、刃物を準備する場面とかいちいちカットが格好良い。
さて、それに絡んでだが。金さんたち、客のいる瓢箪で捜査会議をベラベラ喋り過ぎ。ここで福本清三に狙われている(まあ失敗するのだけど)。まあそれはこの回だけでないだろうけど。そういや大岡越前もそうだったな。
話は逸れるが、時代劇一般において密談の盗み聞きという場面が非常に多い。もうそうやってでしか話が進行できない感じで、それが多用されてるとちょっと萎える
川合伸旺、元浦賀奉行という役で、白洲の場面では縁側、遠山桜に立ち向かうといういつものパターン、遠山に投げられ宙返りで白洲に落ちる。なかなか凄いアクションでこのことはすでにこれまでのシリーズのところに記述しているが、よく考えたら吹替なのだろうな、と思いつく。で、今回そういう場面があったので興味深く見ていたが、投げられた後顔が映ってる、しかしちょっと遠目で違う顔かどうかはわからない。まあこれくらいのことはやれるのか、いやかなり派手で危険なアクションなので、吹替なのか。
十手が悪用される事件、こういうことのないように厳重に管理されてる旨のセリフがあるが、割と簡単に作れそうではある。
斉藤洋介、盗賊の首領。若くギラギラしていて魅力的

*0228
10 1月30日 美しい女医と記憶喪失の男
杉田悠/剣幸
東山国治/垂水悟郎
お連/鈴鹿景子
正吉/永井秀和
橘祥之助/中田博久
宗助/奈辺悟
殺しの現場を見かけた金さん、傷を負った被害者を医者の元へと葉隠らと運ぶ。運んだ先の医師は杉田悠という女医師であった。
被害者の男は記憶を失っていた。そしてその男を狙ったと思われる殺人がその医院で起きた
また同時期に、贋作を掴まされた商人が殺され、またその商人に贋作であると鑑定した奥絵師までが殺された。遠山はその被害者の男の指に絵の具がついていたことから、この一連の事件が繋がっていると考えた。
鈴鹿景子は悪役側、被害者の男正吉の借金を払ってやり、贋作作りに引きずり込んだ女盗賊の役。必殺で見たときは見事でメインゲストだったのだろうと思うが、ここでは三番手、役は悪役だし、その美しさを強調するようなカメラ絵図でもなく、ちょっと落ちぶれた感じがある
そういやお連は医院に忍んで殺しをやっており、また他の殺しでは二人がかりで三味線屋勇次のような人を吊るす殺しをやっている(お連は首に縄をかける役目)
細かいことだが。
白洲前の殺陣の最後、北町奉行所捕り方が駆け付けるタイミングで金さんは立ち去るが、そこに善玉がいたら、一緒に逃げる。もしいても、その立ち去る金さんを映すカメラに入ってなければ無視、というのが通常パターンだが、今回は、正吉に寄りそう悠に頼んだぜと声をかけ一人で立ち去る
白洲の裁きを終え、悪人が引っ立てられた後、善玉に声をかける場面。善玉が感極まって礼を言うがその際、「金さん、いや、お奉行様」と最近の作ではやってるが、第1シリーズあたりでは「お奉行様、いや、金さん」というパターンが多かった。

11 2月6日 殺人者は振り袖の美女
小山田平左衛門/西川きよし
お仙/黒田福美
永代の喜代蔵/深江章喜
坂東紋次郎/荒木しげる
片岡菊弥/片桐光洋
留次郎/村田正雄
兼松/山内としお
甲州屋仁兵衛/西田良
まむしの権八/稲吉靖司
亀吉/細川純一
源太/浜田隆広
男衆/川鶴晃裕
お竹/上田こずえ
瓦版屋/北村明男

11 2月6日 殺人者は振り袖の美女 鈴木則文 上杉尚祺 小山田平左衛門/西川きよし
お仙/黒田福美
永代の喜代蔵/深江章喜
坂東紋次郎/荒木しげる
片岡菊弥/片桐光洋
留次郎/村田正雄
兼松/山内としお
甲州屋仁兵衛/西田良
まむしの権八/稲吉靖司
亀吉/細川純一
源太/浜田隆広
男衆/川鶴晃裕
お竹/上田こずえ
瓦版屋/北村明男

11 2月6日 殺人者は振り袖の美女
小山田平左衛門/西川きよし
お仙/黒田福美
永代の喜代蔵/深江章喜
坂東紋次郎/荒木しげる
片岡菊弥/片桐光洋
留次郎/村田正雄
兼松/山内としお
甲州屋仁兵衛/西田良
まむしの権八/稲吉靖司
芝居小屋を巡る話。中村座の芝居のシーンから始まる。
座主は兼松なのだが病気療養中であり、また入り婿でもある。実質仕切っているのはお仙
売れっ子役者は松島屋片岡菊弥、紀伊国屋坂東紋次郎のほうは菊弥に抜かれたという立場
観劇していた両替商甲州屋仁兵衛が殺され、続いて菊弥は奈落で首を吊る。
仁兵衛と一緒に感激していた友達の永代の喜代蔵は、甲州屋が中村座に貸していた借金の証文を受け継ぎ、中村座を譲れと迫る
実は喜代蔵、仁兵衛、兼松は上方からの流れ者。後者二人は盗賊で、そして喜代蔵は上方の同心、仁兵衛、兼松の盗んだ金の上前をはねていた。
今シリーズレギュラーの西川弘志の父西川きよしはクレジットではゲストトップだがメインゲスト的な役でなく特別出演的な役。大坂町奉行所同心の役で、喜代蔵の首実検をしてもらうため遠山が呼び寄せた。柊小十郎を褒めセリフで「さぞかしご立派な御父上がお育てになったんでしょう」とやっており、また別の場面では葉隠が「小さなことからコツコツと」というセリフを言っている(この場面には西川弘志も西川きよしもいない)
西田良、やくざの威勢のいい下っ端とかが似合う人だが、もうここではいい年齢で商家の旦那
山内としおは病床に臥せってる役(最終的には亡くなっている)で、声も出すのが苦しそうな声色でやっている
福本清三ノンクレジット白洲。殺陣にも顔はよく映らないが動きでそれっぽい人がおり、白洲で登場していたので、殺陣のほうも彼であろう

12 2月13日 仕組まれた逆玉の輿
お菊/水野真紀
湊屋八兵衛/井上昭文
鈴木主膳/北町嘉朗
山田信八郎/佐古雅誉
小柳十郎/浜伸詞
三枝数馬/浦野真彦
行商/中村錦司
廻船問屋湊屋と船手頭鈴木主膳による抜け荷、アヘン密売の悪行
この回で注目は葉隠に旗本二千石からの婿入りの申し込み。それが鈴木家からのもので娘はお菊。しかしお菊は最近になって養女になっておりまだ幕府に届け出されていない。しかも鈴木にはまだ若年ながらも嫡男がいる(この息子が成人するまで葉隠が当主となるという条件を葉隠に話している)。
そのお菊の身の上は、借金のため女郎に売られそうになったところを湊屋が金で身請け、女中として湊屋の悪事の下働きというもの。
この葉隠の婿入りは、ダミーで単に奉行所の動向を探るためのものだった
キャストクレジットは最初にあるから名前は見ていたのだけど、見終えてこれを書く段になって気付いた。そうか、水野真紀だったか。登場の際、なんだか珍妙な顔つき(悪事加担、葉隠を騙すということに対する不安)で登場していたので、この回のヒロインとは思わなかった。その後存在感を増して、最終的には白洲で善玉側に座っていたので、まあそういう役なのだなとは思ったけど。
珍妙な顔つきというのは、確かにそういう風に見えたのもあるし、おれは葉隠の婿入りということで、葉隠が妙にウキウキしているので、顔合わせで器量の悪い女が出てくるというオチかと思っていたということもある
中村錦司、冒頭町中で暴れている男(三枝数馬という浪人でアヘン中毒者、事件の発端となる)と格闘している葉隠ら。それに加勢して笠が飛んでくるのだが、それを投げたのが金さん、その笠は中村錦司からとっさに借りたものであり、そこで金さんと会話を交わすというだけの登場、それでも役名がついており、ここまでのところ全キャストに役名がついているという状態がまだ続いている。多分そういう方針なのだろう

*0229
13 2月20日 貞女が毒婦になるとき
お藤/二宮さよ子
沼崎庄三郎/河原崎次郎
梵天辰五郎/市川好郎
片桐求馬/本郷直樹
渡海屋重兵衛/江見俊太郎
おえん/久仁亮子
お役者松之丞/井上高志
アヘン、抜け荷とマンネリ気味か
北の隠密同心片桐が殺される。周囲から反対ばかりであったが、片桐の熱意に、吉川が仲人になり娼婦上がりのお藤と夫婦になり半年だった。
涙にくれるお藤だったが、彼女は梵天から送り込まれた密偵だとの嫌疑が持ち上がる。はたして・・・。と思っていると、お藤は元いた店である梵天で娼婦に戻っていた。
という風にお藤の真意は、というところで話が進行していく。二宮さよ子が話を引っ張るのだから面白く見れる。
沼崎は南町隠密同心で片桐とは同じ職ということで協力し合っていた関係性という触れ込みで登場するが、実は梵天と繋がっていたという展開
二宮さよ子、ゲストトップ。必殺で活躍してた人だ。鈴鹿景子がゲストトップでなかったのと比べると、こちらは頑張っている

14 2月27日 お目付け桜に惚れたひと
お加代/お篠/木村理恵
大城屋与兵衛/伊吹剛
伍助/工藤堅太郎
結城源右衛門/外山高士
若狭屋伊左衛門/小島三児
陣場一之進/五味龍太郎(役名なしクレジット)
ブッチー武者(役名なしクレジット)
この回は役名なしクレジットあり
この回から楠菊太郎:内海光司復活で、それに伴い柊小十郎:西川弘志が降板。特別な演出はなくどちらに関しても何かしらの説明はない
札差大城屋が舞台。悪事は旗本結城が旗本や御家人で金繰りが苦しく、また高価な骨董品を持つ家を教えてやり、そこへ大城屋が金を貸して、返せなくなったら、その品を奪い、骨董商若狭屋がそれを売ってのぼろもうけ。
お加代は矢場の女で金さんに惚れている。
大城屋のお篠が自害に見せかけ殺された。与兵衛は入り婿。そしてお加代はお篠の双子の妹、生まれたときに不吉だと捨てられていたのだった。出生の秘密を知る産婆も殺され、お加代にも危険が迫る
ブッチー武者はキャストクレジットには役名なしであったが、ウィキにこの回のキャストとして掲載されていない。役名なしの上、顔もよく知らないから見つけるのは大変かなと思ったが、ブッチー武者を検索して出てきた画像を見たらすぐわかった。権次という殺しを陣場一之進とともに請け負った男だ。
福本清三ノンクレジット。殺陣にいたような気がする
工藤堅太郎、典型的江戸っ子みたいな役が似合う人であるがここでは年を重ねてお店に忠誠を捧げる番頭の役、渋い

*0301
15 3月5日 覗かれた砂絵の女 本田英郎 斎藤光正
おもん/加賀まりこ
水野頼正/玉川伊佐男
大滝軍兵衛/内田勝正
鱶七/曽根晴美
庄太/草野康太
加賀まりこ48歳。16歳の弟がいる役。回想場面では弟が10歳で家を出たという場面もある
何歳の役なんだろう、なんで年の離れ弟がいるのだろう、説明はなかったような。仮に36歳の役だとしてそれはわかるが、回想場面で若作りもせず、いや若作りしてるからこその違和感。30歳には見えない・たまにありますな、老齢の俳優がそれよりはちょっと若い役をやり、回想場面ではさらに若い年齢設定を演じるということが。加賀まりこ、若いころはそれなりの、というか相当極上の女優だったと思うが、ここではなんだかバラエティ慣れした人気おばさんタレントの演技という感じ
沢庵はおもんに惚れられるという展開で中盤まではフィーチャーされるも、やっぱり最後は金さんの独擅場。
冒頭吉川が女湯に入っていたお竜を追って暖簾をめくる。超久々の裸の映像。なんらかの理由でもうそれは止めたのかと思っていたが。

16 3月12日 天誅暗殺団を狙う美人芸者
染太郎/神崎愛
加賀屋長兵衛/川合伸旺
堺弥一郎/鷲生功
丸橋半蔵/宮口二郎
伊豆屋嘉右ヱ門/穂高稔
馬島蘭堂/立川三貴
鳥居甲斐守/中条きよし
中条きよしの鳥居は今シリーズの実質第1話であるスペシャル版には出ているようであるが、おれが見るのは初。
天誅と告げて商人が若侍に殺され、同心に追われ追い詰められると自害するという事件が立て続けに起きる。ハシシュを使って若者を操っていたのだ。
加賀屋は日本橋商人連合の結成を画策。反対派を「闇の仕置人」馬島蘭堂を使って抹殺。蘭堂は鳥居と繋がっているがそれを加賀屋は知らない
ハシシュを使った若侍を使った殺しは蘭堂の手によるものである

*0304
17 4月9日 大金を猫ばばした母と娘
お富/朝丘雪路
不知火十左/原田清人
お夏/田中雅子
蓑助/頭師孝雄
吉次/伊藤高
花岡風月/早川雄三
牛吉/根岸一正
櫓下の権八/遠藤憲一
居酒屋をやっているお富には不仲の娘お夏がいた。お夏の幼馴染権八は大工の格好をしているが道具箱に金貨が詰まってるのを見て、それを襲い金を奪う。その大工は盗賊不知火十左配下の者だった。
金を追う盗賊たち、権八は殺されるが、金はお夏の手にあり、お夏は堀に隠した。
原田清人、先日水戸黄門で見た。この人はその頃の水戸黄門作品で決してメインではなく、メイン悪役の一の配下みたいな立ち位置ながら独特な顔つきが特徴。ここでは年齢を経て、面影は残ってるのだがその独特さは消えている

18 4月23日 奉行暗殺! 長崎の女
篠原梢/杉田かおる
和泉屋徳兵衛/睦五朗
十蔵/高品剛
早坂兵部/小沢象
善助/幸田宗丸
鳥居甲斐守/中条きよし
堀田摂津守/若林豪
梢の父は医療用に南蛮渡りの心の臓の薬を持ち込んだ、この薬は、強力な爆薬にも使えるものであった。そして、それはご禁制の品でもあり、結局抜け荷の嫌疑で鳥居による熾烈な拷問で父、及び家族を梢は失うことになり、鳥居へ復讐を狙う梢だったが、その梢の思いを利用し、鳥居と繋がりのある商家の成敗を名目に押し込み強奪を繰り返すのは、和泉屋と早坂、そして父の弟子であった善助もその仲間だった。

19 4月30日 穴蔵の謎 炎に消えた千両箱
太助/宮内洋
おあき/東千晃
赤猫の佐平/菅貫太郎
権造/黒部進
美濃屋/入江慎也
与五郎/勝村淳
伊吉/青井敏之
大きな商家が火事になるも、穴蔵に財産を投げ入れて無事。かと思いきや、火事が納まり穴蔵へ降りてみると、投げ入れたものはスッカラカラン。横穴の細工がしてあった。
この穴蔵を作った職人が殺され、盗賊から次に頼まれた穴蔵職人は太助であった。
太助は女房おあき、息子伊吉の三人暮らし
太助には息子に言えない過去があった。太助は本当は太吉といい、大坂で盗賊の一味、その頭の女がおあきだったが、おあきを助けるため頭を殺して逃げいてたのだった。そして伊吉の実の父親がその頭だったのだ。
その太助による頭殺しの一部始終を見ていたのはその組織のナンバー2であった佐平だった
盗賊の頭は菅貫太郎でこの回の悪役のトップ。
太助と伊吉は仲の良い親子だが、太助に穴蔵作りをやらせるための人質として伊吉がさらわれ、その伊吉に佐平は太助の秘密を喋り、伊吉をおれの後釜にすると言われ、構成員からは「若」などと呼ばれ、いい気になるという場面があり、ここは斬新、この後どうなるのかなと思った。まあその後の展開はそこに時間もさほどかけられず、また善玉へ回帰していく、人質に取られた母親おあきを助け、でも太助は許せず、みたいな態度から、白洲の場面で遠山に促され、和解している

20 5月7日 妻を売った武士
桐生一郎太/沖田浩之
江戸屋作蔵/遠藤太津朗
河合主膳/和崎俊哉
百合/永光基乃
おつや/武田京子
虎次/伊吹聡太朗
ちょっと不思議なテイストの作品
そのキャラからして善玉であろう一郎太が、だが一方で悪役と繋がっており、しかも相当な悪事をしでかしているようで、その結末をどうつけるかという意味で興味を引っ張る展開
一郎太の妻百合が数名の男に連れられ川で溺死させられそうになっているのを金さんが助ける。
一朗太は浪人で仕官を求めており、江戸屋と結び、江戸屋の娘おつやと夫婦になることを条件に仕官の口を得ようとしており、そのため百合をいずれなんとかしなくてはならないという状況。川での溺死の件は一郎太自身は知らなかったものの、江戸屋の策略ということに薄々気付いていたのだった。
また江戸屋の商売敵の殺しも行っていた
百合の腹に子供ができ、江戸屋の話を断ることにして、夫婦で江戸屋へ赴き、悪役との対峙、金さん登場の殺陣となる。この場面で一郎太は殺されてしまい、さらに百合が狙われたとき、そこで金さん登場となる。駆け付けたという感じでもなく、だったらもっと早く出てやれよと思う。
まあこの作品は一郎太がそういう人物なので死んでくれたほうが好都合ということで、こういう展開になっているのであるが、深読みというか屁理屈をいえば金さんは一郎太が殺されることを期待して、その場面を見ながら待っていたとも考えられる

*0305
21 5月21日 地獄から帰ってきた女
お時/芦川よしみ
虎三/近藤洋介
巳之吉/中田博久
一蔵/うえだ峻
辰之助/芹沢名人
大橋/原田功
盗賊風神の虎三一味は二年前まで江戸で凶悪な押し込みを繰り返していた。岡っ引きが殺され、その際に地面に書かれた文字から、虎三が戻ってきたと考えた金さんは捜査を始めるというような始まり方
その風神の虎三一味を捕えるというストーリーで、中田博久、うえだ峻、芹沢名人はその配下、白洲で前列に並んでいる。
沢庵がフィーチャー。六年前風魔の一族の残党として追われている身で、飾り職として江戸で暮らしていたとき、同じ長屋に住んでいたお時と恋仲になっていた。お時との別れの後、兄妹で義賊鼠小僧のような盗賊稼業を始めたと語られている
そのお時が風神の虎三一味であり、虎三の女になっていた
お時を助けようとする沢庵という展開。お時はまったく過去の優しかったお時とは変わっており、一貫して悪役風。沢庵が助けようとしているのだから善玉リターンするのだろうが、どうそこを演出するかが興味
終盤がいただけない。なんだか手抜きのように感じられる演出がしばしば。
沢庵がお時に逃げようと促していると、虎三らがそこへ入ってきて・・・、とこれはありがちな展開、そしてそこそこ強いはずの沢庵がなすすべもなく一方的にやられてしまう。
金さん、殺陣に入るときのパターンは、くるみらしきものを投げて悪役の手を止めさせ登場というのが初期シリーズからのパターンであるが、今回はその沢庵がやられるのを見ながら、それを投げようかどうしようかという逡巡している手が映し出される。こんな演出は初めて。
で、そこでは投げず。外に出てきたお時(逃げようと言われてもまったく改心せず)を、これじゃあ沢庵がいずれ殺される、と説得。ここでも説得に応じず立ち去っているが、これが効いたのであろう、縛られてる沢庵をほどいてやり逃がそうとするお時というのが次の場面。そこでやっぱり、再度虎三らが入ってくる。うまく見つからないように逃げるという学習はしないのか、と思う。ここで金さん登場、桜吹雪の刺青披露、殺陣となる。
金さんによる説得というのもあっけないもので、淡泊。
もっと時間を取って描けばいいものになったのかもしれないが、ここら辺連続して雑な展開という感じに見える
白洲では、通常は善玉が金さんという人が全部見てました、などというのをきっかけに、悪役どもが、じゃあ金さんを呼べとなるが、この回ではなぜか悪役がそれを証言できるのは金さんなる遊び人だ、金さんをここへ呼べばすべては明らかになると言い出す。通常パターンと違うのを持ってくるのはいいが、ここは矛盾してないかな。悪役どもに対峙する形で金さんは登場して殺陣で叩きのめされてるのに、なぜ金さんの証言が必要などと悪役が言い出すんだ。
近藤洋介、4必殺でレギュラーをやっていた人だが、それ以外はあまり知らない。が、この松方版金さんでは、前のシリーズにも数回出ていて厚遇

22 5月28日 蒸発した六人の娘
おちよ/斉藤慶子(二役)
蓑吉/誠直也
瓦版屋/桂ざこば
水野越前守/御木本伸介
雲海/大場順
大野修蔵/田中浩
お甲/風間舞子
了善/坂田金太郎
賭場の隠居/福山升三
番頭/日高久
堀田摂津守/若林豪
堀田に恨みを持つ雲海、正体は若年寄堀田に切腹させられた安藤頼母の息子であった。家も断絶となり、その恨みを晴らすついでの金儲け。大店から娘をさらい、生き弁天と称し金を取って見世物に。
その娘をさらう役目を負っているのが大工蓑吉。家に細工をし、夜に忍んで娘をさらう。その娘を運ぶ際に、駕籠を仕立て、堀田所縁の者だ、と匂わせ、この娘誘拐に堀田が関係していると思わせるという手口
前回の沢庵の過去と対になるかのように、今回はお竜の過去。蓑吉と過去に相思相愛。そしてその蓑吉、岡場所の目の不自由な女郎おちよを身請けし、おちよをお竜と呼んで、目の治療に奔走、金のために悪事に手を染めていた
悪事に手を染めているが善玉という役が蓑吉。いや善玉といっていいのかどうか、悪役だけど彼を深く描くという形になっている。で、こういう人は20話もそうだったが、終盤で殺されてしまうという風に処理されている
そしておちよ。目が不自由というキャラで白洲に善玉として出る。これはどうやるのかと興味深く見ていたが、桜吹雪だけは見えるなどと言い出して、遠山桜披露で「金さん」と口にするという展開。まあ、これでもいいけどさ。ここはいつもとは異なるやり方で、遠山の声を聞いて、そこでもうピンときて、ハッとした表情なんていう方がよさそうである
斉藤慶子、前のシリーズまでの女密偵に比べ地味、パッとしない感じで、演技もさしてうまくもなく、と思っていたが、ここで目の不自由な薄幸の女をうまく演じている
が、おちよ、見直してみたら、中盤以降全然出てこないでいて、殺陣の場面のところで、なぜか悪人の巣窟の場所に連れ込まれており、なんでここにいるのか、という感じ。説明不足か。どこか見逃したかな。
福本清三ノンクレジット殺陣
瓦版屋/桂ざこば、水野越前守/御木本伸介の二人はクレジットでは上のほうだが、ざこばは時代劇にありがちな瓦版屋で一回だけの登場、こんな役どころにビッグネームとは珍しい、御木本のほうは二回登場、ストーリーに大きく関わるわけでなく、堀田を叱責するという役で、もうちょっと前の時代劇なら永野達雄なんかが幕閣の偉い人というワンシーンだけの登場という風にがやりそうである

*0306
23 6月4日 恐怖の稲妻! 消えた殺人者
おぎん/清川虹子
勇吉/石原良純
長崎屋儀兵衛/大出俊
お光/渡辺ちあき
聖天の松五郎/長谷川弘
弁天政/森章二
鎌イタチの辰/谷口孝史
堀田摂津守/若林豪
大雨、落雷の最中に起きた殺人。疑われたお光が本当にまむしの権次を殺したのか。
おぎんは茶釜作りの名匠利左エ門の当主。利左エ門家は堀田と関わりがあるが、息子である十一代目が堀田と些細な諍いを起こし自害してしまっていた。
孫のお光は勇吉と恋仲だがおぎんは下職人の勇吉を認めない
というこんな構図の中、おぎんのうちの家宝である茶釜を狙う悪役が長崎屋と松五郎。長崎屋は日本の書画骨董を海外に流し、アヘンを手に入れていた
白洲でのお約束のやり取り、善玉「そうだ金さんがいる、金さんがみんな知ってます」悪役「じゃあその金さんをここへ連れてこい」というのが今回はない。唐突に遠山が遠山桜披露前の啖呵を切る

24 6月11日 百両の夢! 殺しの美人くらべ
お美代/海野圭子
伊之助/西山浩司
尾張屋七兵衛/小林勝彦
嘉助/遠藤征慈
辰吉/岩尾正隆
早川小六/森幹太
大江戸美人比べなる美人コンテストが尾張屋の主催で行われる。
火盗の元同心、早川が殺される。その早川の懐には大江戸美人比べの瓦版があった。
伊之助はお美代をそれに出して優勝賞金を狙う。
お美代はみなしご。子供のころ商家である実家に盗賊が入り親や従業員が皆殺し。その盗賊の腕にあったやけど痕をお美代は覚えていた
そして早川もその盗賊を追跡していた
伊之助は小悪党、でも作品内で大した悪事はやっていない。早川の死骸から金を盗んだとか、お美代を利用しての金儲け(女郎に売るとかではない)とかその程度。ただ、葉隠に追われた際に、なぜ逃げたか問われ、これまでまともなことをしてこなかったんで、同心見たら逃げたくなるなどと答えていて、そういう意味での小悪党というキャラ。こういうキャラは最後に死ぬことはなく終わる
西山浩司、いい。人気タレントであるのを買われての出演だと思う、この頃の時代劇でゲストでよく見るが、それらはさして目を惹くものでもなかったし、これもそれと比較して大差あるわけでもないが、それでも軽やかに小悪党を演じていて小気味よい
小林勝彦もいい。初老、温厚な商家の旦那という感じがよく出ている(大盗賊の頭という過去を隠して生きているというのが正体だが)
森幹太、それなりの役をやっていた人だが、ここではあまり出番のない役、まあまあ重要な役ではあるが

25 6月18日 裏切りの矢! 八丈島から来た女
お島/東てる美
杉原武太夫/中田浩二
お十夜源兵衛/原口剛
新三/大木正司
くめ/三浦徳子
虎吉/福本清三
赦免になり八丈島から戻ったお島を吉川は出迎える。押し込み盗賊の一味で、捕まった仲間を特殊な矢で撃り殺す。お島は軽業小屋の芸人で、その矢はお島のものだったのだ。担当した北町与力杉原は執拗に責めたて島送りになったが、吉川はその吟味に疑念を持っていたのだった
その事件の真相とはなんだったのか、そしてお島は娘を人質に取られ、押し込みに加わるよう強要されてしまう。その一団はあの時お島を罠にかけた一団であり、軽業小屋の中まである新三、さらには奉行所をすでに辞している杉原も仲間であった

26 7月2日 ニセ鼠小僧が覗いた完全犯罪
寅吉/新田純一
お小夜/吉野真弓
赤江図書頭/久富惟晴
木曽屋重左衛門/浜田晃
紀州屋総兵衛/外山高士
呑龍斎天山/旭堂小南陵
暗闇の弥藤次/佐藤京一
宇津木内膳/中村孝雄
堀田摂津守/若林豪
冒頭はなにやら古い映画のような映像とナレーション、「必殺剣劇人」のオープニングのような、といったらわかりいいだろうか。
で、しばらくして映像が終わると、そのナレーションだと思われたのは講釈。それをお竜らが見ているという場面である。語られてるのは鼠小僧。この講釈を聞いていた寅吉は鼠小僧に憧れ、そして実際にやってみて、事件に巻き込まれるという展開
寅吉とお小夜は一緒に講釈を聞いていて、お竜の連れていたお初と遭遇、彼ら三人は幼馴染だったのだ。
普請奉行赤江図書頭への賄賂でのしあがる材木問屋木曽屋、それを止めようとするのは以前は公儀御用達であった紀州屋という構図。
福本清三ノンクレジット、途中で悪役の一味の中に顔が見える

花王名人劇場(BSよしもと)(202402)☆

02/29(木) 20:00 - BSよしもと|60分|12倍録
[字]花王名人劇場 漫才チャンピオン
シーン情報なし
02/29(木) 10:00 - BSよしもと|60分|12倍録
花王名人劇場 元祖 パフォ―マンス対決
シーン情報なし
02/24(土) 13:00 - BSよしもと|60分|12倍録
[字]花王名人劇場 摩訶不思議?!爆笑おもしろマジック
シーン情報なし
02/23(金) 10:00 - BSよしもと|60分|12倍録
花王名人劇場 世界一芸名人芸
シーン情報なし
02/22(木) 20:00 - BSよしもと|60分|12倍録
[字]花王名人劇場 やすし・きよしと爆笑四天王
シーン情報なし
02/22(木) 10:00 - BSよしもと|60分|12倍録
花王名人劇場 横山やすしの漫才教室 2
シーン情報なし
02/18(日) 04:00 - BSよしもと|60分|12倍録
[字]花王名人劇場 やすしきよしで初笑い
シーン情報なし
02/17(土) 13:00 - BSよしもと|60分|12倍録
[字]花王名人劇場 満員御礼!爆笑大相撲
シーン情報なし
02/16(金) 10:00 - BSよしもと|60分|12倍録
花王名人劇場 お待ちかね!一芸名人集 PART9
シーン情報なし
02/15(木) 10:00 - BSよしもと|60分|12倍録
花王名人劇場 お待ちかね!特選一芸名人集
シーン情報なし
02/09(金) 10:00 - BSよしもと|60分|12倍録
花王名人劇場 おめでとう!やすし・きよしで初笑い
シーン情報なし
02/08(木) 10:00 - BSよしもと|60分|12倍録
花王名人劇場 おかしな不思議なコミックマジック同窓会
シーン情報なし
02/03(土) 13:00 - BSよしもと|60分|12倍録
[字]花王名人劇場 大当たり!若手落語NOW
シーン情報なし
02/02(金) 10:00 - BSよしもと|60分|10倍録
花王名人劇場 お待ちかね!一芸名人集 PART7
シーン情報なし
02/01(木) 20:00 - BSよしもと|60分|10倍録
[字]花王名人劇場 激突!漫才新幹線 博多から東京まで
シーン情報なし
02/01(木) 10:00 - BSよしもと|60分|10倍録
花王名人劇場 爆笑!そっくりものまねロ―ドショ―




*0224
花王名人劇場 大当たり!若手落語NOW
司会が円楽
場所は国立劇場演芸場
時期は特定できず
--
OP
文珍「ふりむけば 老い(オイ)!」
楽太郎「宗論」
小朝「辰巳の辻占」
ED
--
文珍は新作。お正月番組や演芸図鑑で時折見るときもよく新作をやっているが、それと同じようなテイストの作品
小朝、口調が良いなあと思う。談志志ん朝それぞれを少し思わせるような場面もあり。
司会の円楽、なんだか老害っぽい、OPで三人を順に呼び出しつつ、少し話すのだが、ほとんど一方的に喋っている。まあそういうキャラなのでもあろう。笑点なんかでも最初のころは別にして途中からは一番キャリアの長い人ということでいつも偉そうに上から目線で喋っていた印象
楽屋が時折映る。演じ終えたものが戻ってくるところとか、これから出ていくというところとか。
また落語本編中に楽屋にてテレビモニターで高座の様子を見ている場面もあったが、これは楽太郎の落語の時だけ。
時期の特定になりそうな言葉はたくさん出てきた。
特に文珍の噺。
冒頭「喋るブッシュマン」と自己紹介
タイガースファンが集まる居酒屋のメニューで「江川の耳焼き」(江川投手の悪口ということだろう)
主人公が流行で固めたという場面、PRO-Keds(プロケッズ)のスニーカー、リーバイス501のジーンズ、レタードのTシャツ、アフロヘア、ウォークマン2、聞いているのはTom Tom Club(トムトムクラブ)の「おしゃべり魔女」、ポカリスェット、ポパイ(雑誌)
ほとんどわからないのが不思議。1982年(いくつかの言葉から推察)だとすると、自分が12,3歳。もう少し知っていてもよさそうなのだが。
「おしゃべり魔女」というのは81年のヒット曲のようだが、日本でおしゃれ音楽として流行ったのだろうか。
飛行機に乗る場面で「逆噴射」「忘れよう忘れようとしているのに」
逆噴射事故は1982年とのこと
楽太郎
落語に入ったところ、番頭を呼ぶもなかなかこない、で「きてごらん、気持ちんよか」と言っていて、爆笑を取っている。おれはかすかに覚えていて、なんかのCMじゃなかったかな、と。「きてごらん」が師匠の五代目円楽の声色のよう、そういやお香だとか和菓子のCMであったかなとも思う
後で「きてごらん 気持ちんよか」で検索して色々びっくり。ヤフー知恵袋が上に出てきて、CMだということはわかった。そしてそこにはつべ動画が貼られてて、それを見ると、映像が不鮮明でわかりにくいながらも、アレッ、楽太郎じゃん。なんと楽太郎の出ているCMだったのか。
--
ヤフー知恵袋
このCMについてのブログ記事
1979年、祐徳薬品工業から、肩こり・腰痛の鎮痛消炎プラスター剤(いわゆる湿布)の「パスタイム」が発売され、1982年、CMが放送。薬局でのワンシーンで、三遊亭楽太郎(現・三遊亭円楽)と3人の女性が登場し、男性が「ママさんバレーですね?」と聞くと、女性達は首を横に振り、「モダンバレー?」と聞くと、声を揃えて「そうです!」と答え、最後に、「きもちんよか」と言いながら、左足を上げる独特の振付で踊ります。このセリフが流行し、CMと共に商品もヒット
--
「なんとなく、クリスタル」のもじりで、なんとなくクリスチャンと言って笑いを取ってる。「なんとなく、クリスタル」は81年
「開いててよかった コンビニエンス」なんていう言葉も出てくる
小朝
天草四郎が共同募金をやってた夢を見たというセリフがあった。天草四郎という俳優がいるのでそのことをちょっと思い浮かべたがさほど有名でもないし、歴史上の人物としての天草四郎であろう
そんな扮装をして共同募金をやってたということがあったのかもしれないがそんなことではなく、単に夢見が悪いという例としてのフレーズか(女郎のほうが、心中を持ち掛けられ、厄介なことになったと一人で愚痴る場面)

木下恵介アワー「たんとんとん」 [連ドラ]

オリジナル 1971
01/04(木) 17:00 - BS松竹東急|30分|10倍録
[新]木下恵介アワ―「たんとんとん」 #1[字]
02/08(木) 17:00 - BS松竹東急|30分|10倍録
木下恵介アワ―「たんとんとん」 #26[終][字]

0219視聴開始
11回まで見終え、この回のラストが次への期待を繋ぐ場面だったので、気になってしまい、12回の冒頭、つまり前回で気になったところの続きまでをこの日に視聴
感想は終わってからまとめてにしようかな。細々書くと時間がかかってしまうので。
でも終わってから書くとなると、終盤しか印象に残ってないということにもなってしまうのだけど。
疑問点。
花沢徳衛の堀田が「頭」。主人公一家の尾形家は主の「棟梁」大吉が亡くなってしまいという風に物語は始まるのだけど、この「棟梁」と「頭」の関係がよくわからない。同業で独立した二人の棟梁ということかな、でもそう考えると、堀田が尾形に中西という客を持ってきている。堀田が受ければいいのに、と思う。じゃあ尾形のその仕事に堀田は参加しないのかと思うと参加している。
そもそも尾形の当主大吉が亡くなって大騒ぎになるわけであるが、堀田がいるなら、大して問題はなく、堀田が尾形の仕事を受け継げばいいだけではないか、健一の修行も堀田が面倒みればいいだけでは、と思うがそうはならず、というストーリー
ちなみに尾形家は大吉の嫁がミヤコ蝶々のもと子、息子が森田健作の健一で、この二人がメイン。
まあ無理やり解釈すると、棟梁が一番偉くて、頭はサブリーダー的立ち位置?
尾形に家の建築を注文する客が中野誠也の中西雄一郎。最初気づかなかったが、途中でこれよく時代劇で見る人だと気付き、名前を見直した次第。よく悪同心なんかをやってる人だ。時代劇と現代劇だとかなり印象が異なる。
上に書いた11回から12回のところ。加藤治子が登場。嫌な女の役。若い。加藤治子って晩年の枯れたおばあちゃんいたいな印象があり、ここでのギラギラした嫌味な女にちょっと驚く。でもそもそも悪妻みたいな役が多い人だったと思いだす。
大吉の妹でもと子の義理の妹高木松代という役。相当長期間顔もあわせてなかったという関係。松代の息子一郎が尾形家に突然やってきて、何か相談事があるようだったが、大吉が亡くなったことを聞き、驚きその場でその相談事は持ち出さず帰ってしまい、その後松代とともに再訪してくる。松代は遺産分けを要求し、それがまとまるのが11回、そしてもう一つ相談があって・・・、と続きを期待させ11回がおわったので、12回の冒頭を見て、その続きの部分を見たというわけだ

*0220
14回で堀田が自分のことを「鳶職」だと言っている。家の建築のことをよく知らないが、尾形の家が建築においてその中心であり、一方でその工程ごとに色々な専門職も工事に参加する、そのうちの一つが鳶ということなのかな、と。安さん(太宰久雄)も職人の一人であり、この中西の家の建築の現場に来ているが、これも工程によっての参加する専門職なのだろう。
この安さん、もと子のことを姉さんと呼んでおり、また大吉の葬儀の際も親戚的な役割を果たしており、尾形と血縁があるのかな、と最初思ったが、どうなんだろう
俳優キャラを存分に生かした役で、たくさんの出番あり。これだけ太宰久雄の魅力的な演技が見れるというのは驚きで、今作品の見どころの一つだろう
彼は男はつらいよのメインレギュラーだが、今作には男はつらいよにちょっとだけ、だけど印象的な出演だった人が数名いる。ミヤコ蝶々、榊原るみ、杉山とく子だ
15回では左官屋が出てくる。これも専門職だ。また安さんは建具屋であると言っている(これはこの回初めてわかったということでなく、もっと前の回でも言及されていたはず)。
尾形のうちは「請負」をやっていて、大吉が亡くなり杉浦直樹の新次郎が受け継いでいる。請負というのが新築一軒の工事を請け負い全部を仕切るという意味であろう(これは今シリーズ最初からよく出ている言葉)
左官屋は天草四郎。この人は時代劇を見始めたころ、よく役名なしでクレジットされていて、名前は見るけど顔の知らない人だった。しばらくして顔はわかるようになったけど。現代ものでは初めて見たということになりそう。セリフたっぷり。無愛想な職人役で、中西の嫁敬子が現場へ行き、壁の色が違うんじゃないかと言ったのを無愛想に追い返し、中西夫婦がもと子へクレーム。もと子が左官屋のところへ乗り込む
16
天草四郎、再度登場、健一に殴られKO状態の顔でCMへ
17
佐山俊二登場。彼も男はつらいよの準レギュラー
異例に思えるほどの厚遇、佐山スペシャルの様相。お巡りさんの役で、火事の現場を覗きにきたという設定。ストーリーに無関係な感じの太宰久雄とのコメディ場面が長々とあり、さらにその後ミヤコ蝶々との場面、さらに二人きりでいる場面に健一が戻り、二人の男女ということで疑いの目を向け親子喧嘩、それに挟まれる佐山の情けない顔、今シリーズ最高の回
18
菅井きん登場、安さんの妻
19
新次郎、とし子、文子騒動、17回で今シリーズ最高と書いたが、この回こそ最高か
新次郎が文子を家に上げ悩みを聞いてやると、実家に戻っていたとし子が突如戻ってきて言い合いに。文子が新次郎を「こんな中年」呼ばわりして出ていく。新次郎はとし子と喧嘩を継続するも、段々文子の物言いに腹を立てる
20
谷よしの、敬子の産んだ赤ん坊を抱いてきて中西らの元へやってくる看護婦役、ほんの一瞬で、ノンクジレットになりそうなところだが、クレジットあり。
21、22
ゆり子の恋人、バンドマン・園部浩三:朝比奈尚行登場。今シリーズ最強キャラか。ジャズベーシスト、ヒッピー風ハッピーな世界観、つかみどころのない哲学的ともいえるしそういう会話で人をだます詐欺師ともいえるし
。もと子は扱いに困り、健一は最初突っかかるが、なんとか友好的に。そしてゆり子の両親との対面、そこまでの流れから悪人ではなさそうで、堀田夫婦も認めるとう流れになるかと思いきや、浩三の話は段々変な方向へ、そして堀田は怒り出し、さらにひと悶着ありそうな展開へ。
もと子と浩三というのはキャラ的に反対な感じではあるが、もと子の包容力もあり、わからんけど理解してやるみたいな感じになるかと予想し、それは予想通りの展開
堀田はヒッピー浩三とは正反対なキャラでもあり対決が面白い。
23
前回ではゆり子の件がもっと揉めるかと思ったが、おれの読み違い、あっさり堀田夫婦はゆり子の結婚を認めるという方向へ
24
竜作の父・竜造:由利徹登場。竜作から金を奪い取る酷い父親と紹介されていたが由利徹のあの間抜けたキャラでの登場になんだか全然想像と違うキャラ。まあ強権的にではなく、のらりくらりとまとわりついての迷惑父らしい
竜作逃亡。逃げなきゃならないほどの相手なのかねえとも思うが、相手にしないでいると部屋の前の廊下でずっと寝転がっていたりするとかだからやっぱり仕方ないのか
さらにこの回の最後、新次郎の娘、さおりいなくなってしまう。シリーズ終盤に来てのこの大混乱

*0221
25 26
この二回で懸案事項全て解消。
25で皆が探し回る中、さおりがもと子一人で留守番をしている自分の家へひょっこり家へ戻ってくる。空き家になっていた階上の部屋で遊んでいたとのこと。が、今度はとし子が戻らない。大騒ぎさせて顔を出しづらくなってしまったのだった。騒動が一段落して、もと子らも自宅へと引き上げて行ったのと入れ替わりにとし子が戻り新次郎に謝る
26ではゆり子らが早く結婚してしまいたいと言い出し、準備する時間が取れないくらいの直近の日に式を挙げることになるというのがメイン。式に金をかけないというのがメインの理由ではなく、堀田はむしろ金をかけさせてほしいくらいなのだが、それも理由であり、式は近所の神社、改装するので一旦取り壊しになるのだが、その前ということで実費でやらせてもらえるという式場選び。理由のもう一つは「早く一緒に生活をしたい
で、そういう中竜造も大工修行を始めそれなりの目途も立ち、それを聞いた竜作はゆり子の式の日に戻ってくる
ラストは式でのミヤコ蝶々の見事な口上があり、その後仲人のもう片方健一(もと子と健一が仲人)が喋り始める。二言三言喋った後は、音声が消えBGM、健一の口上が続く式の様子で終わっていく

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芦原妃名子の件

このニュースを聞いたときは、その「セクシー田中さん」を見ていなかったけれど、さすがに凄まじいショックを受けた。なにがおれをそう動揺させたのだろう

「セクシー田中さん」は高田文夫がラジオでよく触れていたのでタイトルは知ってるという程度

脚本家が悪者になってるようだ。
おれはそこまでとは思えない。そこまで脚本家が権力あるのかという思いもある。
よーし、原作改変しまくってやれ、クレーム来てるけど無視無視、とかね
むしろ局、制作サイドの一番偉い人の以降、注文通りに作っているのではないかと。その注文の際に、原作は改変しないでくださいということも言われたのかどうか。
原作にないエピソード、原作にないオリジナルキャラ、原作に登場するキャラの新たな設定、こんなのもそういう注文があったり、もしくは打ち合わせの結果なされたものではないか、と。

痛恨なのは、その脚本家の最後のほうの回での脚本を原作者自身が書くことになったというSNSでうらみがましい発表。これが万死に値するというのであれば、脚本家が大悪役であろうが。
これによって、原作者も説明する必要に迫られ、そしてこと詳細に説明したら、異様な反響(確か彼女が自死する前におれもこのことを記事で読んで、それについても大きなショックを受けた)、その結果に動揺して、攻撃したかったわけじゃない、との最後のメッセージ。
もちろん亡くなった方の本意はわからない
もしかしたら、脚本家に更なる攻撃を仕掛けるための自死だったのかもしれないが、そういうひねくれた深読みはやめて書かれた文章だけそ自然に読めば、大きな反響、そして思ってもみなかった反応を目にして、例えばそんな中に自分にとって意外な反応ばかりに目がいってしまったのかもしれない、再度の説明をするような余裕はなく、という感じに思えて仕方ない

おれの感想、こんなことくらいで死ぬなよ、と思う。が、この「こんなこと」って言葉もダメなんだろうな。
でもよくあることだろうし。いや、これもダメかな。
だけど、「こんなこと」は省くが、「死んじゃダメだよ」、「死ぬなよ」と言いたい。

マルハラ

https://news.yahoo.co.jp/articles/0a5daf734a1f42270c853c86bca53f16d08507ba
文末の句点に恐怖心…若者が感じる「マルハラスメント」 SNS時代の対処法は

俵万智さん「おばさん構文」と「マルハラ」で一首 「句点を打つのも、おばさん構文と聞いて」
https://news.yahoo.co.jp/articles/14f70e1cfc555f3ffad195bc58b19e0ead090cf1

確か先週のナイツのラジオでも話題にしていた。ラジオショーとチャキチャキどちらでもやってたように思う。
ちょっと思うことがあるのだ。この論調だとかこういう考え方に賛成というわけではないが。

おれも最後の読点はなっぜか省きたくなる。このメモブログでも調べてみれば多分そうなってると思うが、割合最後の読点だけは省こうとしている。
これは文章コピペの際に特に顕著
おれはPCの性能が悪く文章を書くだけでも結構手間なので、読点を削除するというだけでも手間、それも二段階の手間だ。つまり読点を選んで、削除ボタン。もしくは、読点のところにカーソルを合わせて、バックスペース。
その際、文章が改行無しの場合は当然読点を取るわけにいかない。
例えばこういう文章「~ありました。だから、~」
これを「~ありましただから、~」
こうするわけにはいかない。もしかしてブランクを入れればいいのかもしれないが。
「「~ありました だから、~」

そうでなく改行された文章のうちの前の文章の最後の読点、例えば
「~ありました。
だから、~」
こうなってる際の””~ありました。”の最後の読点である。

演芸図鑑のHPを番組内容全コピしているが、その際の文末の読点を割と削除しているのではないかな。あつ、今はたくさんの回をまとめてコピペしているから、それの各回を取るのは面倒だからやってない。
そうでなく一回一回をコピペする際のことだ。ということは絵芸図鑑に限らず、だが。各番組の番組概要をコピペする際、としておこうか。

なにが言いたいのか、といえば、おれにも何等かの気持ちがあってそっちのほうが気持ちよくてそれをやっているのだが、こういう風潮といくらか連動しているのではないかな、という思い


ここまで一気に書き上げた。そして見返すと、別に改行のあるところの前の文末の読点、省いてないやん。いや最後の段落だけは省いているか。

下剋上球児 [連ドラ]

23年10月期TBS日曜劇場枠

日曜劇場は良作ばかりなので、全部見るべきなのだろう
これは録画しておいて、他に見る者があったり、気が乗らなくてまだ視聴してなかったやつ
いま時代劇を三本、「名奉行 遠山の金さん(松方弘樹主演)3」、「水戸黄門 第6部」、片岡孝夫版「眠狂四郎円月殺法 (1982年のテレビドラマ)」を、一日一本は見るという風にしていたが、それを止めて、こちらの視聴を挿入、といっても1、2日で見終えるだろうが。
今のところ第1話まで
さすが日曜劇場で、最初のCMまでのパートですっかり引き込まれた
南雲、尻込みしているところから、ちょっと前向きになる過程がちょっと安易かな。その後試合を見に行くことになり、熱を入れて指導しだして、監督を引き受けるというあたりはまあ自然だとは思うが。
犬塚、自分で勝手に試合を組んでおいたのに、キャンセルの連絡がそちらに来ないというのはちょっとおかしいかな、横田の発表を聞いて憤慨している

*追記 同日
2話
この回についてはとくに書くことはない。このメモブログへの感想を書くのに時間がかかってしまいがちなので、あまり多くは書かないようにしていこうと思ってるのだ
誤りを見つけた。この回で久我原が三塁ベース踏み忘れでアウトになった際、これでスリーアウトなのだが、実況中継している女の子がツーアウトと言ってしまっている。
また、野球の試合の描写で、長打コースに見えるようなフライを打った映像の後に、それがシングルヒットだったようで、映像の選択の誤りかと思える。こういうアレツと思うような野球に関する映像は確か第1回にもあった。バントでフライを上げたようなのに、その続きの映像ではうまく転がってるというような。

*追記 同日
3話
松平健の賀門。最初見たときは、敵役だろうなと思った。それはこの作品の相関図の中でキャラとしてもそうだし、松平健というネームバリューからしてもぴったりだ
だが第2話あたりまで見たところでは、南雲を裏からそっと見守るというようなキャラに見えてきて、敵ではないのかな、と。
だが3話のラストで異変の予兆、南雲の教員免許のことへの疑いが芽生えている
まあやっぱ冷静に考えて、敵役だろうな、悪人なのか、卑劣なことを仕掛けたりするのかどうか、というのは別にして、タイトルの下剋上ってのが、星葉高校を越山高校が倒すってことを示しているのだろうし。さらにいえば南雲が賀門を超えるってことも示唆しているのかもしれない

*追記 同日
5話まで
5話で南雲が教員免許偽造について真意を弁護士に話す場面がある。すぐ辞めようと思ったと言ってるが、ならなんでなったんだ、という感じがする。すぐ辞めようと思ったからこそ、思い切った指導、パパ活をしてる女子生徒に付きまとった件、ができたとのこと
根室が失踪する事件が起きる。その前振りからするとかなり大ごとなのかと予想させられるが、電車の中で寝過ごし、電車が車庫へ、という事件。大きな事件ばかりでないところが好ましい感じがした
ここまで見て賀門の立ち位置がわかてきた。やっぱり南雲の尊敬する恩師であり南雲を見守るという立場のようで、悪役では全然ない。
この5話では新監督として登場する塩尻が完全悪役タイプでの登場だが、この回の最後で首になってるようで、1回だけのゲスト、悪役ぶりもザコ悪役という感じであったし。
小日向文世の犬塚樹生、かなり曲者キャラで悪役かもと当初は思ったが、まあ善人ながら周囲のことを考えないマイペース型と金持ちの横暴さが同居しているというところ
もう一人悪役をやりそうな小泉孝太郎も、ここは校長という役どころで、悪役にはならないだろう。
この作品は明確な悪役がいない作品のようで、そう考えると、主人公がまず犯罪を犯しており、そこからの再生というのが一つのテーマなのだろう
大倉孝二の小柳は悪役なのだろうが、まああまり出番もないし、ストーリー上のスパイスを利かす小悪党という程度であろう。美香の元夫

*追記 同日
6話
小柳、予想通りというか、南雲との対面場面があり、やり取りがコミカル
1回戦勝利(2017)を越前高校が上げるが、南雲が監督ではない。主人公ばかりが活躍しまくるというわけでもないところが、逆に魅力的
山住香南子の過去のスキャンダルめいた噂を持ち込む椎野という越前高校の対戦相手となる五十鈴高校の当主が出てくるも、この回だけの小ネタとして処理されてる

*追記 同日
7話
5話、6話に良いとことして書いた部分、根室失踪と1回戦勝利のこと、7話見ながら、ストーリー全体としては起伏があまりない平坦なストーリーともいえ、大した話じゃないなあと思い直す。
7話にjはそれを感じさせるところが多々あった。まず楡の件、これは根室失踪と同じように大ごとかと思わせておいての、目が悪くてコンタクトを入れて改善という結末
また、7話では尺稼ぎと時間経過稼ぎとでもいうか、音楽流して時間経過もテロップで入れて、半年程度かそれ以上の物語時間を経過させていた。あまりに内容がないと思える
また起伏の緩さとしては、南雲監督復帰の件、丹羽と犬塚の前で弁明という場面があるが、南雲復帰なんて許せない復帰はまだ早いという意見のほうがわかる感じである。それくらいこのドラマの中でその苦悩が描かれていないともいえる
さらにそんな風に見えているのに丹羽が承諾してしまうのも安易な展開
7話は冒頭に6話の1回戦勝利の次の試合となり、それに負けている。1回戦勝利で南雲復帰の約束とやらがあったのだから、その勝利の後、復帰はしないまでも、生徒が南雲復帰の件がどうなったか話す場面とか、あってしかるべきに思える
この回の終盤に今作品のクライマックスになるであろう2018年大会が始まり、おれは残り3回もかけてそこを存分にやるのだなと思ったのだが、なんとこの回の残り少ない時間帯で、2回も勝ち上がるところまでが描かれた。
ふうむ、残り3回はよほど物語時間の進み方が遅くなりそうである
今日の視聴はここで終わり

*0214
8話
7話のところで平坦なストーリーに気付き急速に冷めてしまった後の回となり、そういう目で見ると、この回にあるドラマ的な仕掛けが全部ダサく見える。
この回は準々決勝から始まる。越山の選手は慢心、でなにか起こるかなと思ったら、なんとなく勝ってしまった。
その後休場で因縁の星葉の選手と顔を合わせてのののしり合い。くだらん
山住が練習中の打球に当たる。これは後々への伏線だろうとは思ったが、その場はなんとなく終わり、もしかしてこの件これで終わっちゃうのかもとも思った。この回の最後で準決勝の星葉戦を前に病院に運ばれるという展開にはなってる
星葉戦に南雲はスターティングメンバーを変更、とくに先発投手を証から犬塚翔から根室へと替えるというドラマ的な仕掛け、これもなんとなく乗り越える。まあ、ここはそこから大きな展開にならないほうがよさそうなエピソードであるとは思う
番組の最後に「日本一の下剋上まで あと〇日」というテロップが入るのがお約束であるが、それが「日本一の下剋上まで あと――」となっていて、やっぱり下剋上というのは星葉のことを表していたことがわかる

*追記 同日
9話
前回のところで書いた番組最後のテロップ、今回は「日本一の下剋上まで あと1日」となっていた。こうなると前回の「あと――」がようわからん
準決勝星葉戦のみで1回を全部使う
まんが「キャプテン」を少し思い起こしていた。これの最初の方を見てて、そんな感じになるのかなと思っていた。谷口、丸井、五十嵐、近藤とちうキャプテンの変遷、よく名前をおれも覚えているもんだ、と思うが。
このドラマは三代にわたる年月を描いており、段々強くなるという構図も一緒。であるあから、練習風景やら試合外のエピソードも入れつつ、いくつかの試合を詳細に描き、思い入れを入れやすいように何人かの選手を印象的に書いて、と言う風に。
まあこの作品はそうはならなかったけどな
試合もある程度詳細に描いているのだけど、例えばこの回では星葉戦であるが、相手もエース児玉を出してこなかった。そして途中から出てくる。さて、どうなると思ったら、いきなりワンアウト1、3塁のピンチで越山は4番の中世古。となっていた。いやいや、ここは児玉登場で見せ場なんだから、どうしてそういうチャンスになったのかも描いてよって感じ。後で見直したらラジオ実況の音声でチャンスが作られてる場面が少し語られている
ラストで、越山はエース翔が代打として登場。高校野球なら打撃の良い投手なんてゴロゴロいるんだから、それはいいんだけど、それならフリとして翔が打撃も得意ということを前に入れておいてほしいところで、確か通常は9番バッターとなっていたはず。

*追記 同日
最終話
決勝で勝って甲子園へ。そしてこの回の終盤は2023年の様子が挿入され、ラストはその甲子園での大観客の前に現れる越山の面々という展開。
決勝で先発が根室なのは説明がほしいところ。前日の星葉戦に多く投げているのに。
2023年の様子はいらない感じがしたが、その後に甲子園を入れるためであろう。まあ時系列だと決勝→甲子園→2023なのだけど、これは入れ替えて甲子園を最後に持って来たほうが正解
甲子園では勝ったのかな、負けたのかな、とスコアボードが最初ボカされていて、気になったが、その後くっきりクリアになった。この演出は良い。1回戦で11-0でボロ負けということのようだ

先に書いたキャプテンのような試合を詳細に、試合で感動させるというやり方をとってもよかった。演出については上に何回か不満を書いたとおりだけど、役者の野球試合の演技は、まあ今のテレビドラマ、特に日曜劇場となると当たり前なのかもしれないが、非常にリアリティのあるもので、これなら見てられる。なので、わざとらしいくらい劇的な試合を作りこんで、丁寧に詳細に描くという風になっていたほうが、この作品はうまくいったように思う

林家正蔵の演芸図鑑(2024.01-2024.03) [毎回視聴]

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林家正蔵の演芸図鑑 林家木久扇 タイムマシーン3号 五街道雲助
初回放送日: 2024年1月28日
林家正蔵がえりすぐりの芸をナビゲート。▽演芸はタイムマシーン3号の漫才。人間国宝・五街道雲助の落語「堀の内」▽対談のゲストは林家木久扇。その半生を語る▽大先輩の言葉に正蔵さんも爆笑。あまりにも意外な木久扇さんの座右の銘とは?▽公開!木久扇さんの年賀状。「かわいさにこだわった」辰のイラストが必見▽恩人二人。先代・林家三平、立川談志エピソード…など

林家正蔵の演芸図鑑 林家木久扇 マギー司郎 春風亭昇々
初回放送日: 2024年2月4日
林家正蔵がえりすぐりの芸をナビゲート。▽演芸はマギー司郎のマジック。春風亭昇々の新作落語「指定校推薦」▽対談のゲストは林家木久扇。その半生を語る・後編▽漫画家志望から落語家へ。アシスタントをしながらの物まね芸が転身のきっかけ▽大河内傳次郎、渥美清、先代・林家正蔵、木久扇さんの物まねが必見!▽前座時代、火の玉係での失敗談・最近の弟子入り希望者からのメール、学校寄席での出来事など面白エピソード満載!
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*0209視聴
演芸図鑑はひとまとまりを全部録画して、そのリストから見たいところだけ見るという風にしていたが、今回はHD残量のこと、そして楽しみなメンツだったので、林家正蔵ナビゲート回はまだ途中だが、視聴することにした
今日は上記の中の演芸四題パスなしで全部を視聴、対談は明日以降にする
タイムマシーン3号、客席の反応がよい。ただ冒頭、歓声の後に練習の成果が出たなどと言っており、まあそういうことがあったのだろう。この反応の良さは昇々のときもそうで、そしてその反応の良さを聞いていると、ネタも面白いように見えてくる。伯山が東西笑いの殿堂の際にしつこく注文を付けていた件もわかるような気がしてきた。
驚くことにネタの最中に客が笑ってる姿が挿入されていた。この番組でこういうのを見るのは初めてじゃないかな。
タイムマシーン3号のネタは前半がお弁当箱の歌のやつ。途中二人で一緒に歌う場面で関が「おにぎり、おにぎり~」と延々繰り返す場面、ある意味ヨネダ2000のリズムネタに通ずる
終盤は山本がメガネを買おうと思ってる、というネタ
雲助がマクラで粗忽者の小噺、メガネのおでこに乗っけたまま「おれのメガネどこやった?」をやる。あれ? ほんとにタイムマシーン3号の次の出番で、そのネタを受けてのことかなと思ったが、そこで客席が反応していないので、違うだろう
長い芸歴の人だが、まったく衰え無し。75歳
マギー司郎も同じく長い芸歴の人だが衰え無し、いつものおとぼけ。77歳
昇々、指定校推薦を狙う生徒、成績を上げてくれと教師に頼みこむというネタ。生徒側が尋常でない論理というあたりに笑い。上に書いたように、客席がシーンとしていたら、こっちも仏頂面で見ていただろう、今回は客席の反応がよく、それを聞いてるうちに、このギャグは受けるかなととか、ここでそうくるかとか、身を入れて聞けた。客席の反応にはこういう効果もあるのだな
*0225
木久扇、見忘れてたのに気付いた。後で見る
*0229
木久扇視聴
木久扇、ハイテンション。この番組は半生を聞くみたいな形になりがちだが、木久扇は冗談ばかりの始まり方。入金という言葉が好きだとかそんな話題。1週目の最後に、、お世話になった師匠として談志と三平のことを物真似入りで話す。談志がやけに似ていて感涙。彼は談志に本当に恩義を感じているようで、談志追悼だとかそういう特別な時でないようなインタビューでも長々とそして強い言葉で感謝を語っていたのを読んだことがある。

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林家正蔵の演芸図鑑 奥田民生 磁石 柳家さん喬
初回放送日: 2024年2月11日
林家正蔵がえりすぐりの芸をナビゲート。▽演芸は磁石の漫才。柳家さん喬の落語「そば清」▽対談のゲストは。ミュージシャンの奥田民生。音楽人生を語る▽きっかけは母親のレコード。ポール・アンカから青江三奈まで身近に音楽があった▽歌いたくなるリズムから始まる。正蔵師匠がきく、奥田さんの作詞・作曲の流儀▽井上陽水との出会い。「目からウロコ」の思い出とは?▽広島市民球場・弾き語りライブエピソードと映像…など

林家正蔵の演芸図鑑 奥田民生 林家正楽 笑福亭鶴光
初回放送日: 2024年2月18日
林家正蔵がえりすぐりの芸をナビゲート。▽演芸は林家正楽の紙切り(11月20日収録)。笑福亭鶴光の落語「手水廻し」▽対談のゲストは。ミュージシャンの奥田民生。音楽人生を語る・後編▽正蔵師匠もびっくり!プレゼントはお好み焼きソース300本?▽楽曲制作ライブ「ひとりカンタビレ」。AIで若い時の声を再現「ええ愛のメモリ」にこめられた思いと挑戦!▽正蔵師匠がきく「奥田さんにとって音楽とは?」…など
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*0225
林家正楽、笑福亭鶴光を視聴
訃報が伝えられたばかりの正楽、なぜこのタイミングで、と思った。ナポレオンズのパルト小石が亡くなった際は、ボナ植木が一人で登場する回があり、そこで植木の一人芸の前に、この番組でのナポレオンズのVTRが流されて、追悼の回という演出だったから、そういうことかなと思ったのだ。
でもそういうことではなく、このタイミング、つまり亡くなる前に普通に出演を依頼されていただけのことのようだ。推測だけどね。OPでの正蔵の演者紹介でも訃報には触れておらず、ただ寄席演芸の中でもこの方は天災と紹介している、まあこれはあえて触れていないという可能性もあるけどね。
正楽が出ているところで、亡くなったことについてのテロップ。
よく受けている。得意のフレーズである体を動かさないでやると・・・、暗くなります、というのはやっていなかった。で、よくよく見直してみると、もうあまり体を動かしていない。
ただ、身体を動かしながら切ります、というのは序盤に言っているし、終盤では、それに付け加えて、紙を持つと身体が動きます、職業病です、もやってた
ついでといってはなんだが、2/21水のビバリー昼ズに林家二楽、正楽の弟弟子である。その日に途中までは聞いていたけど、残りを聞く。正楽の訃報についてここまで喋っていなかったとのこと。
談志の娘ゆみこのつべチャンネルに正楽が出ている回がオススメに上がってきた。ゆみこのチャンネルとかあまり見たくはないのだけど、これは見ようかなと思ってる。談志はどう評価してたのか、とかを聞きたい。
そういえば談志百選に先代の正楽が出ていたような気がする。違ったかなあ。談志が紙切りについて話しているのを聞いた覚えがない
上のタイムマシーン3号のところで、客席が映ってるカメラワークについて書いたが、ここでも正楽、鶴光の演芸の最中に楽しそうに笑っている客席の様子が映し出された。そういう演出に変えたのだろう。
*0226
磁石 柳家さん喬を視聴
磁石、漫才。妻を結婚記念日にフレンチレストランに連れて行くというネタ
*0229
奥田民生、パスすることにした

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林家正蔵の演芸図鑑 中野信子 桂小すみ 瀧川鯉八
初回放送日: 2024年3月3日
林家正蔵がえりすぐりの芸をナビゲート。▽演芸は桂小すみの音曲。瀧川鯉八の新作落語「厚化粧」▽対談のゲストは、脳科学者の中野信子・後編▽笑いと脳の関係を語る!人間の笑顔に秘められた、驚きのメッセージとは!▽「苦しみに耐えることができても、快楽に耐えることができない」中野さんが語る人間ならではの脳の弱点と対処術▽趣味はスキューバーダイビング。中野さんがはまる意外な理由に正蔵師匠も納得…など

林家正蔵の演芸図鑑 中野信子 ぴろき 桂慶治朗
初回放送日: 2024年2月25日
林家正蔵がえりすぐりの芸をナビゲート。▽演芸はぴろきの漫談。新人落語大賞受賞者、桂慶治朗の落語「いらち俥」▽対談のゲストは、脳科学者の中野信子。▽「運」は自らつくるもの。中野さん推奨、思考法から導かれる「正しい願い事の仕方」とは?▽中野さんの少女時代。イチゴを食べられなかった理由に正蔵師匠もびっくり!▽「このままでは生き延びていけない」脳科学者を目指した意外な理由…など
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*0402視聴
すっかり忘れてしまっていて、ようやく視聴
ぴろきパス。面白くないというわけではないが、毎回同じだからなあ
中野信子パス
桂慶治朗、NHK新人落語大賞受賞。「いらち俥」、江戸では反対俥というやつだな
桂小すみ、二曲。「騒ぎ」、「愛しのカレー」
初めて知ったが「騒ぎ」というのは、寄席囃子としてよく使われている。テレビバラエティなんかで落語家のパロディやるときなんかでも使われるやつで、寄席囃子の典型的なやつである
鯉八、好きな若手なので楽しみにしていたが、見たのが夜遅くで頭がボーっとしてたか、内容が全然わからず、翌朝再度視聴。スナックが舞台でスナックのママが主人公なのだが、途中から出てくる別のスナックのママや横綱という愛称の客が同じ声色、タバコ吸い過ぎのハスキーボイス、で、そこらへんが自分はうまく聞き分けられなかったのだろう。落げもその声のことが使われており、そのスナックで働く新人の女の子がこの仕事向いてないと言われて、なんでと問い質すと「声」、で終わる
この人の芸風はとにかく独特でマニアックなファンにしか届かなそうな、どこが面白いのやらというネタもよくある。今回もおれは面白さがよくわからなかったが、よく受けてはいる

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林家正蔵の演芸図鑑 三増紋之助 宮田陽・昇 林家正蔵
初回放送日: 2024年3月10日
林家正蔵がえりすぐりの芸をナビゲート。▽正蔵師匠が落語を披露「新聞記事」。宮田陽・昇の漫才▽対談のゲストは、江戸曲独楽(きょくごま)を継承する寄席芸人、三増紋之助▽師匠・紋也とは180度反対の、明るく賑やかな芸風で伝統芸の妙技を受け継ぐ紋之助さんの正体は・・・?▽スタートは浅草のストリップ劇場。お笑いではなく曲独楽を志した理由に正蔵師匠も納得▽隠し味はヒーローショーのアルバイト!…など
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*0310視聴(この回全部)
宮田陽・昇の漫才
正蔵「新聞記事」
とくに感想なし
三増紋之助。対談コーナーの出演だが、演芸披露もあり。1分間ほどだけど。
確か志らくナビゲートの際のランジャタイも演芸披露があったと思うが、この演芸披露は、例えば今回の陽・昇 や正蔵が演芸を見せているセットとは異なり、全体が真っ白のスタジオ。でも客の拍手は入っている。対談のセットの中にすでにいる正蔵がそれを見ている場面も挿入されるから、対談のセットから見える場所なのかもしれないし、モニター映像を見ているのかもしれない
紋之助、おれが落語を積極手に見に行ってた時代に昇太一派というか、ああいう新興勢力とともに活動していたというイメージ。落語ジャンクションだったか、それに類する落語会でおれも見たはず。そのときは落語をやってたはず
対談では、来歴が語られていて、へええと思った。曲独楽に入る前にたけしなどの影響で浅草フランス座で修行。そしてたけし軍団のクロマニヨン吉川と一時コンビを組んでいた、とのこと。でフランス座修行中に浅草演芸ホールも覗きに行ってて、師匠・紋也の芸もそこで見て、曲独楽に魅せられる。
たけし軍団が曲芸をやっているというので、吉川がその道具を持ってきてくれた。それを借りてやってみたら、それはすごい下駄糞だったすごい拍手をもらった。これまで一度も受けたことないのに
とこの二つが結びついて紋也に弟子入り
ウィキには「1983年 浅草フランス座に入座。1984年 コント修行している中で吉川と知り合い、吉川と独楽芸のコンビ、「くろまにょん・ちぇん」を結成した」とある
番組のテロップでは昭和59年フランス座に入ったとあった。また、吉川とコンビを組む中で独楽ではなく曲芸をやったという風に番組では語られている

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眠狂四郎円月殺法、眠狂四郎無頼控、片岡孝夫主演 [時代劇]

眠狂四郎円月殺法
オリジナル
1982年(昭和57年)11月24日 - 1983年(昭和58年)3月30日にテレビ東京系列で毎週水曜日の21:00 - 21:54に放映された連続時代劇
今回の放映 BS松竹10/3-10/30
眠狂四郎無頼控
オリジナル
1983年(昭和58年)4月6日から8月31日まで、テレビ東京系列で毎週水曜日の21:00 - 21:54に放映された連続時代劇
今回の放映 BS松竹10/31-12/1

眠狂四郎円月殺法 (1982年のテレビドラマ)
各回のサブタイトル、キャストについてはウィキの丸写し
1 1982/11/24 女地獄やわ肌炎上剣-江戸の巻-(初回2時間SP)
お芳:行友勝江、宗錫烈:高木二朗、
竜元:信実一徳、徳兵衛:堀内一市、 唐津屋:永野辰弥、お光:加川綾女、
佐平次:山本一郎、岡部美濃守:水上保広、 中丘左衛門:沖ときお、季花:岡部啓子、
季敏:田村恵子、侍:高木吉治、 侍:扇田喜久一、佐知:竹下景子
第2話まで視聴したがウィキによれば、第1話はスペシャルだったとのことで、それを2回に分けたもの。
まだ全体的なことはわかっていないが、いまウィキを少し眺めて、ちょっとわかってきた。
眠狂四郎というと、ニヒルで誰かの部下になって働くとかはしないというイメージだったが、ここでは薩摩藩を中心とする西国13藩が老中水野を追い落とそうとする計画とそれに対抗する水野側という時代劇にありがちなストーリーであり、眠狂四郎的なストーリーとは異なるように思ったが、でもまあ、我関せずの立場から、どうしようもなく巻き込まれていくという風な展開で、それならアりかなと思った
このストーリーが続くのか、それとも旅に出た狂四郎がその土地土地で様々な事件に出会うのか、第1話でストーリーに絡んだレギュラーが他にもいるということから、その設定だけは生きると思われ、一方ウィキにあるあらすじには「宿場、宿場の特徴、風物、人情をストーリーの中に織り交ぜながら、宿場ごとに巻き起こる事件を、無想正宗をもって狂四郎は毎回解決していく」とある
またそういうイメージからレギュラーは眠狂四郎だけかと思ったが、そうではないようである。
中でも「金八…火野正平」が新必殺仕置人のときと同じようなキャラで嬉しい
「お蘭…松尾嘉代」もレギュラーである。冒頭薩摩藩屋敷前で切腹しようとするという場面があり、胸をはだけている。

眠狂四郎は雷蔵のを数本見た。まあ田村正和のファイナルというのも見たけどあれは置いといて・・・。そのころ雷蔵の格好良さに驚いていたので、眠狂四郎も面白がって見た覚えはあるが、今の時代から見ると作風がなかなか受け入れがたいものではないかと。いや今の時代というより、今の自分としたほうがいいかもしれないが。話のテンポがゆっくりすぎて眠くなってしまうのだ。現にたしか去年だったが、BS12かなにかで雷蔵の眠狂四郎を一挙放送していて、それは録画はした、数本見てみたが、途中で寝落ち。
さて、こちら。冒頭あたりを見て、雷蔵のものを完全に踏襲しているようで、なかなかやるじゃんと思った。顔なんかもそっくりに思えた。その回の最後まで見て、顔のアップなんかも何度もあり、よくよく見ると、そんなに似てないなとは思ったが、まあとにかく雰囲気はかなり近いと思った。ストーリー的には上にも書いたようにどうなんだろとは思うが

2 1982/12/1 女体いけにえ無情剣-神奈川・横浜村-
お浜:范文雀、丈吉:高峰圭二、
久蔵:若宮隆士、柴山外記:波田久夫、 甚六:千葉敏郎、
ミケーレ:ディック・エムハイハース、 漁師:笹吾朗、お里:桐生奈知、
武井三二、丸尾好広、木村茂、長坂保
らしゃめんの話
伊波一夫の顔があった。「海老原蔵人…伊吹吾郎」の配下
必殺によく出ていた端役の人だ。最近見ているのでは福本清三がノンクレジット、で出ているのをよく見つけていたが、あちらは東映。こちらは松竹の人だったかな、と思い、今番組は松竹なのかと思ったがそうではないようだ

3 1982/12/8 みだれ肌からくり女妖剣-戸塚の巻-
渡辺一閑:内田稔、三吉:丹呉克年、
弥三郎:唐沢民賢、お京:一の瀬玲奈、 おはる:月路照子、利吉:田中弘史、
古屋:丘路千、片山:細川純一、 てる:高橋美紀、
小林加奈枝、平井靖、伊波一夫、 伊藤雅子、山岸えつ子、小川一郎、
長坂保、劇団ホリホックアカデミー
冒頭の利吉と狂四郎の場面がいい。海苔の不作のまじないで、まじない用の海苔を食べてもらいたいと狂四郎に頼む利吉、ほのぼのシーンである。が、食べた途端に狂四郎は倒れる、これは眠狂四郎でよくあるパターンのような気がする。少なくとも、毒入りのものを食べて倒れるみたいなシーンは多い。
そして狂四郎は連れて行かれるが、倒れたのは偽装の狸寝入り、実は健在というのも、やっぱりね、という流れ、このドタバタとしながらも安直な展開が安っぽくていい
この回では伊波一夫が役名なしクレジット、この回のメインともいえる少年利吉の父親役。

各回ストーリーは、老中水野と薩摩の件に関する登場人物が狂四郎を追うというような展開に、土地土地の人々との関わり合いを混ぜ合わせたものといえそう。

この番組の第1回の最後に次回予告があった。そこでは「次週後編ご期待ください」とあった。
また第2回の最初にストーリーとは関係のないOP映像が入る。これはその後の回にも入るこの番組固有のOP映像である。
今回放映の第1回、2回は、あわせてオリジナルではスペシャルであった第1話であるが、次回予告で後編のことを予告している映像があるということは、再放送用に編集されたものがすでに用意されていたということだろう、もちろん今回作ったともいえるが。
第2回の最後にも第4回の最後にも次回予告があったものの、第3回の最後には次回予告なし、なんでだろう。

*0206
4 1982/12/15 武士道残酷多情剣-藤沢の巻-
とき:片桐夕子、長久保忠宗:遠藤征慈、
小泉又八:草川祐馬、小泉弥一郎:大木悟郎、 おたね:人見ゆかり、和兵衛:北見唯一、
古川:滝譲二、岡島:美鷹健児、 侍者:松尾勝人、:諸木淳郎、
伊藤克美、布目真爾、長坂保
粗暴な殿様、時代劇でありがちなバカ殿、に意見し切腹を申し付けられた又八、女の体を知らぬ彼に兄嫁が切腹の前日に体をまかす。しかし切腹の沙汰は取り消され・・・。
片桐夕子はちょっと今出川西紀に似た感じの人
松尾勝人は必殺で伊波一夫と同じころよく出ていた人で、おれはこの二人を取り違えていた。松尾のほうは顔を認識しきっていないので、今作でどこに出ていたかはわからない

5 1982/12/22 仕込み傘女郎花殺生剣-大磯の巻-
おしん:永島暎子、十兵衛:高野真二、
おりき:三島ゆり子、お花:久保田理絵、 勘兵衛:伝法三千雄、岸田:中村光辰、
伊藤克美、丸尾好広、平井靖、扇田喜久一、 東田達夫、富盛美江子、木村茂、小島寿
三島ゆり子と火野正平の場面がたっぷりあって必殺ファンとしては楽しい。この二人のレギュラーでの共演はなかったと思うが。
そういや伊吹吾郎も必殺レギュラーだったなと思い出す。伊吹もこの回に登場。三島とのやり取りはないが。
高野真二は殿様だとかそういう侍で身分が高い役、もしくは商家の旦那などが似合う人だが、この回ではまず茶店の人のいい親父という紛争で登場、が実は蔵人が雇った琉球忍という役で、そのどちらもがこの人にしては珍しい役。走る場面なんかもあり、最後はこの回のクライマックスとなる狂四郎との一騎打ち、出演場面も多く、ここら辺もこの人にしては珍しい

6 1982/12/29 こぼれ花情け無用の無頼剣-小田原の巻-
小夜:佐藤万理、塚本伝九郎:八名信夫、
伊助:柳川清、おりん:大川かつ子、 源太:徳田興人、弥兵衛:野崎喜孝、
彦十:東悦次、人足:久野一夫、侍:佐波安
佐藤万理はこのころの時代劇にゲストでよく出ており、清純そうな顔つきで人情噺の善玉側が似合う。となるとこういう作品にはちょっと不似合いな感じがする。第1話の竹下景子なんかにもそれを感じた。まあもちろん、ミスキャストという風になってるわけではないが。
八名信夫の伝九郎は凄腕の狂四郎への刺客であるが、こういう作品で凄腕の敵というのは描くのが難しい。「水戸黄門 第5部」の鉄羅漢玄竜についてのところでも書いたが、強い敵と言っても光圀道中をつけ狙う最強の刺客といっても一話完結で必ず悪が負けるのだから強さを見せられない。それなら、今回のように一回きりのゲストじゃなおさらである
狂四郎が尋常でない強さなので、それを狙う敵も超人的なものを用意しなくてはならず、ゆえに忍が主になり、そして人の技を超えたような術を使い、となり、なにやらカムイ外伝のような様相。おれは読んでないので、ほんとは言及すべきではないのだが、多分山田風太郎の忍法帖なんかの世界観もそんな感じだろう。
武部仙十郎…小松方正が第1話以来の登場、これでこの回までに、重要レギュラーは全員第1話以外に1回は登場したことになる。こういった何かしらの指令を受けての旅ものというのは、旅をする若者たち、主人公とその仲間、そして敵、がおり、老年のもの、たその指令を出したものや敵方の大将、多くは家老だったり、老中だったりだが、それらは江戸に残って、あまり作品には顔を出さないものだ。ここでいえば、「武部仙十郎…小松方正」と「調所笑左衛門…安部徹」あたりのことだ
また、狂四郎の立ち位置だが、一応老中水野側、武部仙十郎の指示を受け、西へ旅をしているが、この回で武部から指示を受け、あっさり跳ね返しており、自由に旅をすることが条件となっているようだ。そして薩摩側は狂四郎を邪魔に思い、抹殺をするということに血眼になっているという構図。まあ狂四郎を狙う敵というのがいなくてはドラマにならないからな。本当に薩摩側から見て消さなくてはならないような人なのかどうかは疑問だが

7 1983/1/5 無惨!乙女肌魔性剣-三島の巻-
臥竜軒:小林稔侍、須磨:藍とも子、
小枝:小林伊津子、良左衛門:松田明、 九兵衛:須永克彦、作三:有光豊、
俊芳:浜世津子、鈴:門谷美佐、 お幸:桐生奈知、
棟方洋子、北原将光、徳永まゆみ、 玉野玲子、加藤正記、深見辰二、 佐々木常雄、伊藤克美、服部明美
前回もそうだったが今回も超人的な相手となる。小林稔侍に似てるなあと思ったが、まさか本当に彼だったとは。山に住む猟師のような恰好をしためっぽう強い剣士という役。
須磨というのは父親が彼に神社での奉納試合で負け、剣術指南の職を追われ、失意のうちに亡くなっており、その遺言で敵討ちを狙い修行をする武家のお嬢様。かわいらしい顔での修行の場面が序盤にあり、なんでこんなに剣術修行が似合わない人をキャストしたのやらと思っていたが、それはラストでなるほどと思わせる。
ラストが驚愕。女の裸が視聴者サービスなのかどうかよくわからんが、かなり大胆な展開
狂四郎は須磨の狂四郎に教えを乞うていたのを断っていたが、因縁の神社での奉納試合間近になり、「尋常な手立てではないが良いか」と断り、一手教えることになる。それは臥竜軒が女を苦手としていることを知っての技で、服に細工をし、あるタイミングで突如胸をはだけさせ、相手がたじろいだところへ一撃というもので、その作戦で須磨はその試合に勝利する。
この展開だけでも驚愕だったが、この後がもっと凄い。
臥竜軒は夜に須磨のところへ押し込んで、犯す。
翌昼、立ち去ろうとする狂四郎の前に現れたのは、惚れ薬を飲ませ駅弁ファック状態の合体した臥竜軒と須磨である。こうすれば狂四郎も攻撃できまいとのことである。
なんじゃこりゃ。まあこれも忍法帖っぽいなとも思える
藍とも子は当時ヌードをやっていた女優のようである
伊波一夫、ノンクレジット、試合で審判を務めている

*0207
前日に半分まで視聴の第8話。今日はまた最初から視聴したが、覚えてるところまでは1.3倍速視聴
8 1983/1/12 闇に光る女吹き針無想剣-沼津の巻-
岡まゆみ、田口計、原口剛
この回からウィキのゲストキャストの書き込みが少なくなっているので、適宜追加で書き足していくことのする
倉本千佐・・・岡まゆみ
駿河屋仁兵衛・・・田口計
倉本源之助・・・原口剛
玄庵(医者)・・・山村弘三
冒頭はまたも忍法帖っぽい。押し込みに行き当たり、そこの女将さんを助けた狂四郎。だがその女将を抱き抱えると女将が吹き針、目をやられてしまう。この後、目をやられながらも敵を撃退、失明の危機となる。そこでは目を瞑った演技。これもカムイ外伝に目をやられメクラとなっての放浪という場面が長くあったと思うがそれを思い出す。
岡まゆみがその女将。忍者ではなく、単なる浪人源之助(原口剛)の女房千佐、ただ吹き針が得意でそれを見込まれ、駿河屋(田口計)に頼まれたのだった。この夫婦、嫌い合ってるわけではまったくないのだが、考え方が異なっており、女房のほうは旦那の剣術の腕を見込んでおり、再度仕官すれば出世できると思っており、しかし旦那のほうは、武家社会の馬鹿馬鹿しさに呆れもう戻るつもりもなく夫婦二人で静かに暮らしたいと願っている。
駿河屋は倉本に足袋の仕事を頼んでおり、さらに千佐が亭主の仕官の口利きを頼んでいた
結末は千佐を駿河屋に人質に取られ、源之助は狂四郎と対決させられることになり・・・。
伊波一夫、ノンクレジット、ほんの一瞬、千佐が過去にやった宴会での吹き針芸という回想場面で、それを見ている客の一人

9 1983/1/19 はぐれ三味線運命剣-蒲原の巻-
沢竜二、山田五十鈴、丹古母鬼馬二、
片岡孝太郎、山本一郎
山田五十鈴がトメ。ゲストでトメは竹下景子以来か。
盗賊が二組。山賊みたいなやつら(沢竜二や丹古母鬼馬二など)と、お上に縁を返上し御家人から浪人になった三人組(そのうち一人が山本一郎 )
どちらも狂四郎に痛い目にあっており、二組を都田水心が仲立ちし、狂四郎を倒そうとけしかける、もちろん都田はその決闘に参加せず、遠くから狂四郎が勝つところを見守っているだけ
本筋は、その地の女郎屋の女将おとは(山田五十鈴)、高齢で産み、いま15歳の息子鶴吉(片岡孝太郎)と生き別れになっていたが、その山賊盗賊の配下に鶴吉はいた。鶴吉は親分に恩義があるらしく、親分から殺せ女を犯せとけしかけられてるが、なかなかそれはやれずにいた。
二人が二度目にあったとき、彼の名が鶴吉と知り、どこの在所かなどと聞き質し、自分の子と確信するおとはという場面があるが、割と緊迫した場面で、会話が少し長すぎるかなと感じた。
鶴吉は親分を助けるため役人を殺し市中引き回しで死罪となる。
ほかに日高久(百助、居酒屋の親父)、芝本正(役人、役名なしクレジット)

*0208
10 1983/1/26 無頼子連れ旅必殺剣-府中の巻-
御木本伸介、北川恵、
川崎あかね
これまでとはちょっと違った雰囲気の作品。レギュラーは狂四郎のみ(※)。ただそれが変わった部分というわけではない。むしろおれの考えでは、眠狂四郎を連ドラにするなら、こういう風にレギュラーは一人で、旅を続けるみたいなほうがいいように思うくらいだ。
(※)
島本半三郎…関根大学
森田周之助…鶴田耕裕
松浦与一郎…片岡松之助
という三人のレギュラーがおり、この三人はこの回に出ているが、おれはいまだどの人かわかっておらず、端役であろう。
街道の茶店で狂四郎は刺客に襲われ、茶店にいた小さい娘を連れた爺が巻き添えで斬られる。爺は死に際に、その娘ちよ(長谷川直子)を女郎屋にいる母親おすみ(川崎あかね)のところに届けてくれと、身請け金を渡され頼まれる。
こうして幼い娘ちよとの二人旅。途中ちよに熱が出て宿で足止め。隣の部屋の女おしま(北川恵)がちよの看病の手伝い。このおしまがこの回のメインゲストといえよう。おしまは道中師、つまりは泥棒で、狂四郎にも酒を呑ませ、こっそりやろうとするが、ちよの「おかあちゃん」という寝言に、その手を引っ込める。おしまは生きていればちよと同じくらい(5歳)の娘を、3歳の時に自分の不注意で乳をやりながら寝てしまい窒息死させていたのだった
乳っていつくらいまで上げるんだろうと調べてみると、2歳前くらいには終えるようだ。まあ3歳というのは数え年齢と考えれば辻褄はあうし、満年齢で3歳まで乳を上げてても別に問題はない。
おしまに知らせず出立してしまう狂四郎とちよ。しかし狂四郎が刺客に銃で撃たれてしまう。追ってきたおしま、狂四郎はここからしばらく動けないということで、ちよを母親のところへ送り届けることを頼まれ快諾。
しかし、狂四郎を狙う連中は、すでに狂四郎の動きを探っており、ちよの母親を麦とろ屋和助に身請けさせ、その和助は殺して、その麦とろ屋で待ち伏せ(狂四郎もその麦とろ屋和助に身請けされたと聞き、そこへ向かっていたのだ)。
ここまでは幼い娘との二人旅、さらには優しいおしまとの触れあいと、優し気な調子で話が進んでおり、ここら辺がこれまでとは違った雰囲気と称したのだが、この狂四郎を置いておしまとちよの二人旅、行く先は麦とろ屋、悪い予感しかない。そこまでが優し気な調子だったのが、一層悪い予感の雰囲気を盛り上げる。
が、麦とろ屋に辿り着いて、それなりの展開になるが、おれの悪い予感で予想した最悪の展開とはならなかったのはホッとしたというかがっかりと言うか。つまり、ちよと母親おすみ、さらにおしま、皆殺し。狂四郎に関わるとみな不幸になる、みたいな展開を予想したのだが、結果的にちよとおすみは生き延びて終わる
おしまは母子を殺すと脅され狂四郎の居場所へ案内、狂四郎に大声で合図をし、斬られてしまい、狂四郎怒りの逆襲。
ラストは母子が見送る狂四郎。ちよの「おじちゃーん」というのはこういう作品では予想どおり
御木本伸介は終盤まで気付かなかったが、敵役のメインで法師の姿。彼にしては珍しい扮装
ちよは長谷川直子という子役、何度も見たことあるように思う
和助(おすみを身請けする麦とろ屋)・・・原一平
松尾勝人が役名なしクレジットである

*0209
11 1983/2/2 姫君みだれ舞い妖艶剣-藤枝の巻-
山内絵美子、早川雄三、
山本昌平、水上保広
川止めとなり、人足を雇って川を渡る狂四郎
渡った先では阿波藩の行列が足止めになっていた
阿波藩の貴世姫(山内絵美子)は色情狂。江戸へ将軍の息子との縁組。道中旅の男を誘い、逃げ出した者を殺していた。
阿波藩は西国13藩のうちの一つのようで、狂四郎を狙う立場でもある。
山本昌平は宿の主人だが裏では殺し稼業という蔵三。狂四郎を追う薩摩組に依頼され狂四郎を狙う。という風に阿波藩、蔵三と二者が別々に狂四郎に絡んでくるという構図。
貴世姫は金八に狙いをつけ、金八も監禁状態となる。金八のほうは喜んでいるが。
狂四郎はそれを聞き、貴世姫のいる本陣に乗り込み、貴世姫が狂気のふりをしていることを見抜く。
前回府中(甲州街道)、今回藤枝、東海道、変だなあと思い調べてみると、府中宿は東海道にもあった

*0214
12 1983/2/9 月光けもの谷暗殺剣-掛川の巻-
原泉、青木義朗、
片岡静香、吉田豊明
青木義朗がトメ
山の中の荒れた小屋に互いを見知らぬ旅人たちが何組も集い、誰も彼も怪しげで・・・、というような設定。これは時代劇で時郎威みられるし、現代劇でもミステリーなんかに使われる設定かとも思う。
裏薩摩という狂四郎を狙う一団が登場、その小屋に集ってる半数以上がその集団
また原泉は序盤に出てくる宿の婆(小屋にはいない)、なにやらこれも怪しげだなあと思っていたが、終盤に怪盗であることで役人が捕まえに来るが、狂四郎は彼女に助けられており、その恩義として役人を追っ払う。

13 1983/2/16 いのち花わかれ盃情炎剣-袋井の巻-
森次晃嗣、千波丈太郎、
北村晃一、諏訪裕子、 堀内エマ、出水憲司、坂口徹郎
この回はお蘭がかつて夫婦約束をしていた新九郎(森次晃嗣)が登場。そのお蘭と新九郎の場面が多く、狂四郎の出番は少な目というこれまでになかったような回。
かつては千代田の勘定方であった新九郎は落ちぶれた姿、そしてお蘭のほうもかつてとは違う旅姿、二人は再会してかつてと異なる姿形に驚く
新九郎は雇われ狂四郎を討つことになる。人質にされたお蘭を新九郎は助け、お蘭は新九郎に狂四郎のところに案内すると言うが、森の中へ連れ込み、新九郎を刺す
お蘭が狂四郎に盃に花びらを入れてこれで男女の縁が深くなるおまじないというのが序盤にあり、ラストでは狂四郎がそれをお蘭にやってやるという場面がある。狂四郎のほうからお蘭に心を寄せる場面だろう
良質な回であり、松尾嘉代がうまい。もちろん森次晃嗣も。
前回はレギュラー陣では狂四郎のみの登場であり、もちろん狂四郎が活躍しており、その対比がよくわかるこの二回
お蘭は一旦江戸へ戻ると言っており、ひょっとしたらこの後出番が少なくなるかもしれない

*0215
14 1983/2/23 津軽恨み節孤愁剣-天竜川の巻-
柿崎澄子、黒部進、
市原清彦、山科ゆり、片岡京子
他に山本一郎(和助)、尾崎弥枝(おひさ)は役名あり。松尾勝人、伊波一夫は役名なしクレジット
山本は序盤雨宿りの小屋でお冬の三味線を聞いてる一人、幕府の隠密らしく後にこの地の秘密を探っていて殺されてしまう
伊波はも同じくその三味線を聞いている中の一人で坊さん姿
ほかのふたりはわからず
お冬(柿崎澄子)は目の不自由な津軽三味線弾き。子役というか子役卒業くらいの年頃。大フィーチャーされてるがあまりうまいとは思えない
父親が侍で母親は自分と同じく目の不自由な三味線弾き、妾のようなものであったのだろう、父親は母親を殺して出奔。その父親を捜すお冬。
難しい役どころで母親の敵討ちと父親恋しさが同居。父親の居場所がわかり殺しに行くも、優しい言葉をかけられ、心がほどけ、父親への愛情を発露、抱き抱えられそして刺される

15 1983/3/2 ふたり狂四郎木枯し魔風剣-浜松の巻-
長塚京三、藤山律子、小笠原弘(藤江道場主)
話の入り方が面白く、そのままその設定が巧みに生かされている
女が無頼に襲われ、無人小屋へ連れ込まれると、そこにいた侍が女を助けてやり、一緒の旅路となる。侍は水上源之進(長塚)、女は美代。その連れ立っている二人を見かけた狂四郎、二人を見知っているようで、ここで変だな、と。その二人はお互いを知らない関係のはずなのに、狂四郎は二人ともを知ってるとは。
島本など三人組(※後述)は狂四郎を狙うため、藤江というこの地の道場主のところへ話を持って行く。藤江は配下を連れて狂四郎を探しに宿屋へやってきて、源之進お冬の部屋へ。そこで眠狂四郎という名を聞き、二人はハッとして、そして互いに相手が狂四郎の名を知ってることに驚くという展開となる。
源之進は四年前に狂四郎と試合をして負けて、めしいになり、藩を追われ、この四年の間打倒円月殺法を目指し修行
美代は二年前には一緒に暮らしていたという仲で、だが、狂四郎は姿を消してしまい、彼女は狂四郎を探し回っているという身の上。
この二人が関係を深めながらも、源之進は打倒狂四郎を諦めず、試合を申し込んだと聞き、お美代は藤江に連絡をし、狂四郎を討ち取ってもらおうとするも、その試合の場で、狂四郎を救うため、大声を上げ駆け込んできて矢に打ち取られる。美代は死ぬ。美代が生き延びてくれれば、自分の生き方を変えれたかもしれないという源之進は美代が死んだ今となっては、再度狂四郎と試合するしかないと、対決を申し込み円月殺法にやられる。
源之進と美代の関係性がよく見ごたえあり。長塚はまだ若いかな。
試合のことを話した源之進、今でも狂四郎が好きなのではと問われ、美代はあなた(源之進)に死んでほしくない、私は生まれ変わった(狂四郎ではなくあなたが好きという意)、あなたも生き方を変えてください(剣の道ではなく、人の道に生きると生まれ変わってほしいというような意味)と答える。
今シリーズは5幕もの。CMが4回入る形。その4幕が二人の試合に藤江たちがやってきて、美代が駆け込んできて矢で討たれるという場面で、ここがクライマックス。
5幕の狂四郎と源之進の試合は蛇足とはいわんが、大きく盛り上がった後なので、なんとなく余計に思える。なんとなく静かな終わり方で、でもまあ幕引きとしては無難か
(※)
島本半三郎…関根大学
森田周之助…鶴田耕裕
松浦与一郎…片岡松之助
この三人は、14、15話と三人連れの場面が多く、ようやく役割がわかった。狂四郎を追う薩摩の家臣という役どころのようだ
円月殺法。剣をぐるっと回して惑わすというものなのだろうけど、源之進はめしい。
他の回でも円月殺法は見られるがあまり効いているように見えないし、すごいものにも見えない。
そうそう。
OPには毎度固定の映像があり(そこにはクレジット関連は出ない)、そこで狂四郎が殺陣を見せ、最後に「眠狂四郎と覚えておいていただこう」というセリフ
次回予告では最後に狂四郎のセリフ「冥途の土産に円月殺法をご覧に入れよう」が被さるという風になっている。こちらのセリフが次回映像のワンシーンにあるというわけでなく、次回映像に被さる形で音声だけが入ってるという形式

16 1983/3/9 悪女志願!美男剣-荒井の巻-
大信田礼子、本郷直樹、草薙良一、
大木悟郎
中山主税:林成年(トメ)
手鎖を嵌められている女を狂四郎が助ける。その女おもんは盗賊の頭才蔵(草薙良一)の女で、逃げられるのを恐れそのような形で監禁されていたのだ。
おもんはよく言えば純粋無垢だが、どこか頭のねじが一本足りない女。
自ら女郎屋に言って女郎になったかと思えばその晩に探しにやってきた才蔵の手下である直次郎(本郷直樹)と結ばれ二人で逃げる決意をし、その翌朝には「辞める」といって出て行ってしまい、女郎屋の女将おちか(近江輝子)は翻弄されてポカーンとする場面なんかは見もの
狂四郎を捕えに来る代官中山主税の配下の役人にノンクレジットで伊波一夫

17 1983/3/16 美女姫身代り残忍剣-白須賀の巻-
綿引勝彦、小田切かおる、富田恵子、
中村錦司、溝田繁、芝本正
公家が出てきて、「おじゃる」だとか「麻呂」だとか言ってる。演じるのは綿引勝彦。それに付きそう従者が芝本正
金八が追われてる女を助けるもちょっと目を離した隙にその女は殺された。女は綾姫(小田切かおる)という公家の京極家の跡取り娘。しかしそれは実は八重(小田切かおる二役)という旅回り芸人一座の女であり、そこには京極家当主の弟である京極文麿(綿引勝彦)の策略があり、それに乗った綾だったが彼女も文麿に騙されていた

18 1983/3/23 夕陽の群盗多殺剣-土山の巻-
お仙:志麻いづみ、美沙:風祭ゆき、
桂木弥七郎:石山律雄、庄五郎:岩城力也、 伊十郎:五味龍太郎、妙:安部理恵、
日高久、堀北幸夫、筑波健、三笠敬子、 松山秀明、杉並良馬、中條達也、邦保、
劇団ホリホックアカデミー、
丹波の鹿蔵:亀石征一郎(トメ)
野盗の頭丹波の鹿蔵が捕らえられ、それを護送するのが弥七郎。野盗は頭を取り戻そうと襲ってきたのを助けたのが狂四郎。
構図は鹿蔵を城下へ運ぶための見回り役人がやってくるまで、配下の襲撃に耐えること。
弥七郎の女房お仙はかつて狂四郎に夜鷹の格好で近づき財布を盗もうとして狂四郎に見破られていたということがあった。が、狂四郎は昔のことは忘れた、と夫婦の幸せを壊さないようにしてやった
弥七郎の妹が妙で、兄が出世を諦めた原因としてお仙を見ていて、嫌いが高じて、彼女の過去を調べ、それを知らせに弥七郎の元にやってきたのだが、彼女が戻ったとき、弥七郎は襲ってきた野盗と戦っており、そして殺されてしまった。
妙はお仙にそのことを言い募ろうとするも狂四郎はそれを止める。
美沙は野盗の一員。野盗が町を制覇した際に、縛られてる狂四郎を呼び出し、強い男が好きと言って、自分を抱かせようとし、縄を解いてしまい、狂四郎の逆襲が始まる。
ラストがちょっと面白い。野盗全員を殺してしまう狂四郎だが、美沙だけは殺さず。
そして、裏で野盗を結んで策略を授けていた都田、野盗全滅を見て、だらしないとこぼすと、美沙が都田を刺し殺し、美沙も例の三人組に殺される、という終わり方。都田は死んだのだろうか、死んだような描写だったが。
次回が最終回、薩摩の絡みが強い回と弱い回とがある。まあ水戸黄門と一緒か。目的地があり、追手がいて、だが、そういうのに触れない回もあるというような。
薩摩まで行きつけないが、次回は京都のようで、そこで最終回。
ちなみに次シリーズが今回続けて放送されているが、オリジナル放映も続けての放送で、なら新シリーズにしなくてもよかろうと思うが、設定が一新しているのかもしれない
片岡孝夫、初回のときは雷蔵そっくりで、あの雰囲気をよく出していると思ったが、回が進むにつれ、その孤高な感じは薄れてきた。まあ歌舞伎で最高峰の役者でもあり、演技は問題ないけど。

*0216
19 1983/3/30 京洛の闇に舞う死闘剣-京都の巻-
お淋:美雪花代、望月頼母:西沢利明、
千宗雪:岩田直二、岸和田藩家老:永野達弥、 玉生司郎、沖ときお、淡路康、
矢野裕子、東悦次、扇田喜久一、 竹村仁美、長坂保、木村茂
京に入った狂四郎。京で例の西国13藩が会議を行うという情報があり、その会議を狂四郎に邪魔されずに行うことができるかどうかの攻防
茶人の宗雪は武部の依頼で狂四郎を匿い、内弟子のお淋を側に置く。このお淋の兄が海老原蔵人、兄妹は長い間会っておらず、蔵人が薩摩藩に仕官したことをお淋は知らない、という構図の中、久しぶりの兄妹の再会、そして狂四郎と蔵人の対決(ここがこの回のクライマックスとなる)。
伊吹吾郎は久しぶりの登場、狂四郎に討たれる
例の三人組も討たれる、多分三人とも
小松方正と安部徹は全然出てない。確かシリーズ途中で、こういう上の方の役というのは旅には出ないで江戸から指令を出すようなタイプなのに、旅の途中でも出てくるのは珍しいというようなことを書いたが、多分それ以来出ていない。
ナレータ―は佐藤慶だが、この回のスタッフクレジットでその佐藤と並記で「語り 小松方正」とあった。他の回にはなかったはず。この回のラストの部分かな。
松尾嘉代も例の回以降出ていない
火野正平は、レギュラー陣で狂四郎以外では一番出演回数多いと思う。彼の演じるキャラは使い勝手がいいと思える。ただレギュラーは狂四郎だけという回も多くあった印象である
伊波一夫、ノンクレジット。13藩の家老会議に出ている。
そうそう西国13藩に加賀藩があった。加賀藩って西国なの?
円月殺法を封じたかのような蔵人の技、剣を回している最中に小柄を投げる、が見られる。再度の円月殺法に敗れるのだが

眠狂四郎無頼控 (1983年のテレビドラマ)
1 1983/4/6 殺さないで私の子を異人妻の絶叫!将軍お世継暗殺大奥やわ肌秘話(初回2時間スペシャル)
加賀まりこ、永井智雄、田畑猛雄、水原麻記
朝比奈順子、住吉正博、尾崎弥枝
前シリーズから継続のレギュラー陣
眠狂四郎…片岡孝夫(片岡仁左衛門・15代目)
お蘭…松尾嘉代
金八…火野正平
武部仙十郎…小松方正
作品の世界観は前シリーズで西国13藩の謀略は狂四郎が砕いたということでそのストーリーは終わっており、、その旅から江戸へ戻ったということなのだろう、そういうセリフ(「東海道の長旅ご苦労さまでございました」)もあった。
老中水野側の武部が登場、お蘭は駕籠屋の女将みたいで、そういう設定があったのだろう、確か前シリーズではそういう箇所はなかったが、金八も久しぶりに江戸へ戻ったという状況。
今シリーズはずっと江戸だろうか。
この回は、松子(加賀まりこ)がオランダ人との子を産み、江戸へ出てくる(実家に戻る)というところから始まる。その道中で狂四郎に松子が助けられる場面があり、そして江戸で再会。
父親は奥医師法印の室矢醇堂であり、が、しかし、邪教に嵌っており、徳川の世継ぎを殺すことに熱中しており、それを防ごうと動く大奥御中﨟三浦(水原麻記)は武部に相談
武部からお蘭、狂四郎に指令というような展開
金八が江戸城に潜り込む場面。やっぱり肥溜め舟に乗って入っていくのだが、三浦が便所に入ってきてまたごうとしたときに、下から声を掛けるというちょっとエロ
エロといえば前シリーズもそうだったが、オッパイがよく出てくる。
初回2時間スペシャルとあり、今回の放映では2回に分けている。カットがあるのでは、と思える箇所があった
住吉正博がキャストクレジットにあり、、松子のお見合い相手のようなのだが、出てきていない。見逃したかなあ。
見逃したかと思える箇所はもう一つあり、お蘭が狂四郎に醇堂について報告をしている場面があるのだが、そいつを探れというような指令が飛んだ場面はなく、そもそも醇堂が怪しいとなぜわかったのか。でも、大きな展開としては三浦から世継ぎのことで相談があり、それについて探っているという流れではあったのだけど
尾崎弥枝は宿の女中という役名、最初の回の序盤かなあ、
狂四郎の世界観。前シリーズ最終回。水野がいなくなったあと誰が政治をやろうがどうでもいいが、いまことを起こすと泣くのは庶民だ、というような論理で西国13藩家老を斬っている。
今回も徳川が倒れるのはよくないというようなことを考えている節がある
吉蔵…北村英三は狂四郎が下宿している舟宿「舟仙」の主

2 1983/4/13 生肝頂戴つかまつる
加納竜、睦五郎、五味龍太郎、長谷川待子
江戸が舞台。悪人成敗もの。とこうなると、例えば必殺の多くのシリーズ、特に主水ものは主水が八兆堀同心ということで全部そう、大岡越前や江戸を斬るもそう。おれはこういう江戸庶民がメインの話というのは割と好きなのだけど、でも眠狂四郎でそういうのは似合うのかという疑問が湧く
この回はストーリーはかなりグロテスクというか異様
町中で夫婦喧嘩や子を叱る父親を見るや刀を振り回し、腕を斬り落とすという荒れた性格の侍、大導寺兵吾(加納竜)。この兵吾に狂四郎は心を寄せ、酒を酌み交わし生い立ちを聞く。
主君の尻拭きという役目の端女が母親で、自分はその尻拭きの際に作られた子。その女を拝領妻として下げ渡された下級武士が育ての父となる。父は母を罵ることで憂さを晴らしていた。兵吾は父の腕を斬り落とし、そのときに「おののき」が刻み込まれた。その後は叔父のところへ幽閉。という生い立ち。理不尽に犯された女の腹から生まれたという狂四郎との共通点、これは第1話でも松子の息子と狂四郎の共通点というのがテーマでもあった
そして兵吾は家老梶原民部(睦五郎)から命を差し出せと言われた。事の次第を聞くとそれは教えられないとの答え。
兵吾はその命令を断り、追われる身となり殺された
狂四郎は兵吾から、梶原からの命令、向島の寺へ行って命を差し出せというもの、の話を聞いており、その向島の寺へ行き、兵吾がどんなことをさせられるか自分が兵吾となって体験し、その依頼内容を知る。将軍の娘が悪性の腫瘍を発しており、それが治癒しても顔や体に痕。それを治すため少壮な男の生肝(特に同じ誕生月の男のもの)を食すことが必要なのだった。
狂四郎は生肝を差し出すことを約し、梶原の屋敷に乗り込む。兵吾は犬死、君命を受け入れるのが武士道などといわれ、犬死させることが武士道か、それを武士の誇りと思い込ませるその卑劣さが許せないと殺陣になる。そして梶原を斬りその死骸をその寺へ運ぶ。
金八が五七調で調子よく喋って登場、講釈に凝って、立川談亭に弟子入りしたとか言っており、さらには作品の中盤では金八がその調子のよい喋りをして、お蘭とともに「やだね~」とやっていてこれは談志の作った流行り言葉なのだそうだが、それを意識してるのかも

3 1983/4/20 魔性の血を宿す妻
河原崎建三、島村佳江、三島ゆり子、
堀内一市、千葉敏郎、山本一郎
北見唯一
伊波一夫はノンクレジット、最後の殺陣の中にいる
底辺の生活をしている浪人夫婦。亭主は女房に体を売らせる店で働かせる、とまあ時代劇によくあるストーリー。だが、終盤の展開はなかなかよく、また女房のとき役の島村佳江が美しく、また演技もよく、見応えあり。だけど前の回でも書いたが、これ眠狂四郎でやるような内容かとは思う
浪人宮部多九郎はやくざ仁兵衛の用心棒。ときは貧乏生活にも武家の誇りを忘れず気品のある妻女
見所は中盤、ときを仲居の仕事にどうかと、多九郎が仁兵衛の下っ端彦六(山本一郎 )と言われていたが、実は体を売る仕事
ときが店に行くと、まず最初にその店の主人、やくざの親分仁兵衛に抱かれる。家へ戻ったときが、多九郎にそのことをなじると、多九郎はそういう仕事だったとは知らなかったようで、だが仕方ないじゃないかと吐き捨てる。
そこで多九郎が自分がいまこうなった身の上を語る。元は藩の指南役。ときに言い寄った江崎頼母から女房を守るために、江崎を斬り、頼母のちょうちん持ちが意趣返しにやってきて腕を斬り落とされ、浪人に。さらに江崎の弟からは仇として狙われる身の上
頼母を迷わしたお前の色香が悪い、つつましく見せながらお前の中には魔性が住んでいるに違いない、お前のために一生を誤ったこの俺だ、そのためにお前が体を売ることなどどうってこともあるまい、と多九郎
そこへ彦六がときに客がついたと迎えに来ると、多九郎は彦六に刀を向ける(体を売る仕事だとは知らなかったということ)が、一方ときは急に声を張り上げ「下郎、すぐにまいるゆえそれにて待つがよい」。
多九郎の言葉を聞くとき、そしてこのときの態度の急転が見事
ときは狂四郎に夫を斬ることを頼む(ときは狂四郎と知り合っており信頼し心を許している)が、その試合で多九郎が負けを覚悟し座り込むと、ときはそれを庇い、夫婦は絆を取り戻す。しかし、江崎は藩の家臣を引き連れやってきて、多九郎は斬られる。そこへ狂四郎が現れ斬り合い。藩の家老がやってきて、これは藩に関わりないこととして、家臣を引かせる
ときは自害しようとするも狂四郎に諭され、巡礼の旅へ出ることになる
三島ゆり子はストーリーに絡まない岡場所の女で狂四郎の馴染みのようだ。レギュラーではないのだろうけど、レギュラーっぽい役。あまり大きく映らないのだけど、すぐわかる個性

*0217
4 1983/4/27 光る白刃に燃える女
佳那晃子、内田善郎、片岡五郎
日高久、永野達弥
小里(佳那晃子)は普段はそんな色気を見せないが、人が斬られて血まみれになっているのを見ると、淫靡になる女
小里は狂四郎が刺客を撃退するのを見て、うずきだし、狂四郎に近づく。という風に今回は江戸を離れての始まり、両者とも江ノ島に参る旅のようだ。
幻想的なエロというのは眠狂四郎の特徴の一つだと思っていて、なので、小里は作品にピッタリのキャラ。それを抱いてこそ狂四郎だと思うが、この回の狂四郎の方はそれを抱くこともなく、尼寺へ行くよう勧める。製作年度は83年でまだ規制も緩そうだが、そもそも今シリーズ(前シリーズも含めて)の狂四郎はそういう面はあまりない印象
寺へ向かう道中の飯屋で無銭飲食の浪人庫之助(内田善郎)、これが仇持ちだと聞き、食事の金を払ってやり、お礼に寺まで送ってもらうことになる。その道中、雲助に絡まれ庫之助が雲助を斬り、またも小里の淫靡が発症。庫之助は仇討を止めて小里と一緒に暮らしたいと言い出す
小里は江戸で凄腕の浪人本多(片岡五郎)と暮らしている。
この本多は既に本編中では江戸へ戻った狂四郎は居酒屋ですでに出会っていた
別れ話を持ち出すも、一蹴され世話になっている和泉屋(永野達弥)へそれを持ち込むと、和泉屋は本多に眠狂四郎という男を殺すという依頼を受けさせてくれと、小里は逆に頼まれる。この回の冒頭、狂四郎が刺客を撃退しているが、これは和泉屋が放った刺客であった
本多は庫之助が探していた仇であった。本多が庫之助を返り討ちにすると、またも小里の淫靡が発症
などなど、登場人物がそれぞれに絡み合っていて、その具合が割と自然というか違和感なかったが、終盤までいくと、主要登場人物同士全部に関連があるようで、さすがにやり過ぎの感
レギュラーは狂四郎のみの回
伊波一夫が雲助の一団の中にいた。ノンクレジット
狂四郎が居酒屋で飲む場面、常連なのであろう、そこの小女と親し気に話しており、土産くらい買ってきてくれたいいのになどと言われており、狂四郎っぽくない感じだ

5 1983/5/4 妖刃殺法!美女肌からくり将棋
奈良富士子、平泉征、三崎奈美、中村錦司
大磯が舞台。狂四郎は金八を連れている。なぜ来ているのかは不明
細川の殿様がやってきての大磯と二宮から選ばれた娘による将棋の御前試合が恒例になっていて、勝ったほうはその後三年間、行事などの仕切り役になれ、一方負けたほうはその後三年間工事に駆りだされるだのなんなので大変な苦労を被るということになっている大変な対局。
大宮からはお汐(奈良富士子)、二宮からはおかや(三崎奈美)が選抜されている
狂四郎は自分が宿を取っている浜田屋の娘であるお汐のほうに肩入れ。
狂四郎のキャラからして、自分から話しかけ、エピソードに首を突っ込むというのは変なんだけどなあ
金八は、話を進行させるのに重宝なキャラなのだろうなと思う。笑いも担当しながらテキパキと話を進行させていて、ただそういう説明的なセリフがちょっと多すぎる感じではある
入川三十郎(平泉征)と諸住(中村錦司)、両方とも細川配下
入川はおかやからの依頼で不正に手を貸す。江戸の名人宗達も対局の寺に茶の師匠として招き入れ、別室から指し手を伝えるという仕組みである
諸住は狂四郎と旧知という設定。狂四郎が対局の寺に現れると、にこやかに話しており、こういう気の置けない感じの旧友が狂四郎にいるとは珍しい。そしてお汐とおかやどちらが勝つかで賭けをするのだが、狂四郎はおかやに賭け、負けたら首を差し上げようというと、中村は旧友が死ぬというのに大喜びしている。まあ気の置けない間柄の冗談ということなのかもしれない
「冥途の土産に円月殺法をご覧に入れよう」というセリフが出てくる。前シリーズの次回予告の最後に流れていたセリフだ。本編で流れるのは多分シリーズ初
伊波一夫が二回出ていた。細川配下、大宮の旦那衆の一人。ノンクレジット

6 1983/5/11 悪女の色香は殺しの匂い
本阿弥周子、高橋長英、藤木孝
ゲスト3人の関係性がどうしてこうなのかはよくわからないが、その3人の関係性が焦点の作品
高橋長英は剣は凄腕だが、命令によってしか動けない生気のない人相、野々呂甚内
本阿弥周子は杉江、甚内の妻ながら、一貫して夫をバカにしえの上から目線
藤木孝は瀬左衛門。甚内の上司で命令をする立場
瀬左衛門に不利な密書を持って逃げた男を追う二人。その男は甚内が斬ったものの密書は見つからず。その際その場に居合わせた狂四郎が持ってるに違いないと、密書を取り戻すため狂四郎に刺客が向けられる
話が進むにつれ甚内と杉江の間にどういうことが過去にあったのかが明かされていく
杉江の過去の夫長八郎を斬ったのが甚内、それは杉江と城代家老戸田采女正が密会をしていて、そこへ長八郎が戻ってきて、采女正の命令によって甚内は長八郎を斬っていた
が、なぜ杉江が陣内の嫁なのかがよくわからなかった
本阿弥周子、美しい。悪女の役、善玉の役が多い印象で、ここではいいやな性悪女

7 1983/5/18 毒婦異聞 殺しを囁く女
新藤恵美、沖田駿一、河野実
盗賊、土蜘蛛の弥十(沖田駿一)一味のおもん(新藤恵美)が弥十の隠し金を盗み、一味を抜け出そうとするというストーリーで狂四郎の出番は少なく、「眠狂四郎」」でやらなくてもよいような他の時代劇もありそうな作品。
金八が喧嘩で捕らえられ、その際牢に居合わせたおもんと一緒に逃げ出し、コンビで行動するという展開になっている。追い詰められた二人は狂四郎のところへ助けを求めるが断られる
最後おもんは弥十に妹を人質に取られ、自分の命と引き換えに助けに行くと言い出し、再度金八は狂四郎の元へ。そこで金八が狂四郎の人物評を言っていて、「周りからは見れば変人、へそ曲がり、薄情でどうにも難しい人だけど、そんな人じゃないことはおれ知ってる」。で、「おもんは自分の命をかけて妹を救おうとしている、もう悪人じゃないでしょ、そんな人を放っておくの」と説得。
ここでは狂四郎は悪人を成敗してくれる正義のヒーロー扱いだ。
おもんの妹はおもんの前で犯されるというショッキングな場面があり、そこで自害してしまっている
お玉…加川綾女。この回初登場だったと思う。狂四郎の居候している舟仙の女中らしい。そういや北村英三は最初の回以来出ていない
そうそう、狂四郎の本編中盤での出番は、おもんが舟仙へやってきて舟を出してくれと頼むも、船頭がおらず。そこへ狂四郎が二階から降りてきて、俺がやろうと船頭を引き受ける。これも狂四郎っぽくない
伊波和夫、役名なしクレジット。多分牢からの脱獄場面での看守、ほんの一瞬だがクレジットあり
広瀬義宣、宇三郎という弥十一味で役名ありのクレジット。

8 1983/5/25 悪魔儀式いけにえの女体
中島ゆたか、佐藤仁哉、阿藤海、
堺左千夫、西山辰夫、須永克彦
阿藤海は若いころこういう役が多い。必殺でターザン(他左衛門)の役をやっていたが、それに近い山賊のような扮装。あっ、そうか、海賊を自称しているんだった
藩と商家鳴海屋(西山辰夫)、大奥医師がグルになっての抜け荷と大奥への売り込み。藩の家老藤波大和(堺左千夫)が臆病になってきたことから、藤波の娘奈美(中島ゆたか)を海賊呂宋十兵衛(阿藤海)がよこさないと抜け荷の秘密をばらすと脅してきていると鳴海屋が仲介するが、その海賊もグル。
奈美は狂四郎によって駕籠平(お蘭の店)に匿われていたが、置手紙を残して消えてしまう。
奈美は恋仲の新之助(佐藤仁哉)のためにと呂宋に囚われの身となっていた
話の入っていく序盤が面白い。奈美が狂四郎の助けを得たいがための芝居。駕籠でさらわれている途中と見せかけ、狂四郎に助けられ、自分の屋敷へ。そこでお礼に体を与えるといい衣服を脱いで狂四郎と抱き合うと、そこへ家臣が襲撃、絶体絶命だが、狂四郎は難なくそれを抜け出すと、ここまでがテストで、ここで家老藤波が登場する。藩側は上記のように海賊呂宋から脅されており、その解決に狂四郎の力を借りたかったのだ。
こういう狂四郎が裸の女と抱き合うと襲撃が始まるというのは眠狂四郎ではありがちかと思う

9 1983/6/1 首斬り無用にて候う
若林豪、早川雄三、青山恭子、水村泰三
山口幸生
若林豪はトメ、今は斬首刑執行待ちの咎人、元はある藩の目付役、神谷右近。さすがに若林中心に作られた作品。レギュラーは狂四郎だけ(お玉が少しだけ出ているが)で、二人の場面が印象に残る。
神谷右近に刑が執行されようとしている。しかし首斬り役がどうしても斬れず、牢屋奉行が狂四郎に頼んでくる。という始まり方。
狂四郎はその依頼を受け入れるが、神谷を斬れず、そして二人だけで話をさせてほしいと狂四郎は頼み、二人で話すことになる。そこで狂四郎は、神谷の般若心経を聞いていると仏に刃を向けるような気分になる。執行人は仏を斬るわけにはいかなかったのだろう、でも仏に刃を向けてきた自分なら斬れたと明かしている。
狂四郎は神谷の牢抜けを手伝ってやり、さらにこれから何をやろうとしているかはわからないが、必要であろう刀を貸してやる
神谷は目付役の役目としてある不正を調査していたところ、辻斬りの犯人に仕立て上げられ、藩から放逐、町方の裁きを受けることになったという。
家老鳥居(山口幸生)の罪を殿有馬信綱(水村泰三)の前で白状させた神谷だったが、実は信綱こそが藩の不正の張本人、さらに妻せつ(青山恭子)までが嬉々として信綱と乳繰り合っていた。そして神谷は再度町方に捕らえられてしまう(身分復帰が藩からなされずこの不正の件は握りつぶされた)。
狂四郎は彼の首斬り役を再度引き受け、神谷が恨みに思ってる信綱以下すべてを斬殺。そのことを神谷に教え彼の首を斬る。
神谷が狂四郎と酒を酌み交わしながら妻せつへの恋情を語る場面がとても良い。参勤明けに田舎へ帰ったら妻と二人だけで桜の下で宴会をやる、酔った妻は浮かれて、おれに歌を歌わせ自分は舞ってみせたりする。おれはそれを眺めているだけで気分が安らぐ、生きていると感じる。それを聞き狂四郎が妙だな、こんな気分になったことはない、おれもその桜の下の宴に同席したくなってきたなどと返す。こんな場面があるから、せつの裏切りの場面も効いてくる
伊波一夫、ノンクレジットで冒頭の首斬りの場面、役人の役。さらに中盤では牢屋でこれも役人の役

10 1983/6/8 仇討無惨!秘めた出生の謎
入江若葉、岡崎二朗、大下哲矢、片岡進之介
鉄之助(片岡進之介)による矢柄という普請奉行を狙った仇討という場面から始まる。逆襲され、金八が助けに入り、さらには狂四郎も。
この鉄之助の仇討というのがなんなのか、でストーリーが進行
鉄之助は大人になりかけの少年(15歳)、父親の仇討であり、父親が亡くなったのは病死だと聞いていたが、以前家にいた喜作という中間が、鉄之助を読んで、鉄之助の父親は実は上役の矢柄に斬られたのだと話してくれたという。それは15年前のことで、父親が亡くなったときに鉄之助はまだ母の腹の中
鉄之助の母千世(入江若葉)、千世の兄の経之助はその件について何かを知ってるようだが何も言わず。
千世は兄の経之助に裏切られ、矢柄に差し出され、自害、狂四郎宛てに遺書を書く。それによれば、15年前にも矢柄に誘われ千世は体をまかせてしまっておりそれを夫に告白したことで、夫が矢柄に斬りかかり返り討ちにあったのだった。そして鉄之助は矢柄の子であった。
狂四郎は鉄之助に仇討をさせず、自分で悪人たちを斬り捨てる
舟仙でお玉と同じくらいの女が出てくるがお玉ではないようだ。キャストクレジットにもない。お玉の顔はこれまで出演回数も少なくまったく覚えていないのだけど、なぜ気付いたかといえば、字幕オンで話者の名前が出るときがあるが、その際に「お玉」でなく「女」と出ていたから。

11 1983/6/15 妖鬼一閃!おんな牢秘話
大月ウルフ、宮口二郎、賀田裕子
キリシタン屋敷というのが舞台。これがなんなのかわからなかったが検索したら出てきた。そういう施設が実際にあったのだ。キリシタンを収容する施設とのこと
この回の話では、隠れキリシタンを探す役所という感じで、奉行もいる。隠れキリシタンの居場所を吐かせるため、キリシタンを拷問したりしている
冒頭は西洋人のバテレンが捕らえられて十字架を担いで階段を登っていくのを人々が見ており、狂四郎もその中にいる。するとそのヨハネスという名のバテレンが狂四郎を見て、何か声を掛ける。という風に始まる
狂四郎はキリシタン屋敷に潜入しヨハネスと会話。狂四郎に自分と同じ血が流れていることを感じ、また彼の何も信じていない顔を見て、そういう人を救いたいと思ったと語る
隠れキリシタン摘発に躍起となっている役人たちだが、奉行らには別の目的、男はすぐに処刑するが、女を外国に売り飛ばすためだった
ヨハネスを転ばせるためにえぐい仕掛けがある
この回のもう一人の主役が仏像師光源の娘お艶。光源がマリア像を彫ったことから捕らえられたのだが、光源はただマリア像を見て美しいと思い作っただけで親子ともどもキリシタンではなかった。
女と交わることが御法度のバテレン、お艶がヨハネスと同じ牢に入り迫る。しかしうまくいかず、今度は媚薬を飲ませた上で迫りついに陥落。隠れキリシタンの居場所も白状、そしてさらに転んでないふりをして各所へ行かそうと計画される。
最後は狂四郎が乗り込んで悪人成敗と、ここらは破れ傘刀舟(※)
その際ヨハネスも斬っている。これはもうヨハネスがもう死にたい、自殺は許されない教え、ということもあってのことだろう。
久しぶり、多分第1話以来の登場となる吉蔵が出てくる。狂四郎のために情報集めの密偵的役割。この回は金八が出ておらずその替わりという面もあるだろう
お玉が珍しくそれなりに長いセリフと顔もはっきり映る。
(※)間にも書いたがどうも眠狂四郎っぽさが薄め。この回はキリシタンを扱い、さらに女のエロ仕掛けと眠狂四郎っぽい作風だが、そこに狂四郎が絡まないのがなんとも。さらに狂四郎といえば「虚無」「ニヒル」という古馬が浮かぶがそこらも薄め。こうなると、上にも書いたが破れ傘刀舟だとか、まあそれに限らずだが、一般時代劇のパターンにストーリーが陥ってしまうのも仕方ないかと

*0218
12 1983/6/22 闇の狩人!少女を食う鬼
武原英子、船戸順、ガッツ石松、楠年明
言葉巧みに少女を誘い、犯してから殺すという少女偏愛がテーマの作品。そういった犯罪は現代時折起こり、そういう意味では現代的ともいえるが、後期の必殺によくあるような現代の事件を時代劇にぶっこむというような取り上げ方ではない。
また設定としてはマイナーチェンジというか大きな変化というか。
吉蔵が博打で借金、舟仙を売ってしまったという展開。それを買い取ったのがこの回のゲスト、金貸しのおはん(武原英子)。ただゲストなので次回以降は出ないのだろう、今後はどうなるのやら。
そしてお玉が大フィーチャー、吉蔵や金八のかわりということか、密偵的な役割。
想像するに北村英三が自分からか制作側からかわからないが降板ということになり、火野正平も出ない回ということでこういうことになったのかと。
おはんの用心棒馬吉がガッツ石松
少女偏愛の男はなら屋(船戸順)、ろうそく問屋の大店、問屋組合長、町名主という立派な人物、少女を物色する際には茶人に変装
茶人なら屋に少女を紹介するのが女衒彦六(北見唯一)
武原英子がよい。そしてガッツ石松のイメージだとこうなるかなという思った通りの展開。おはんの妹が二年前にこの少女偏愛事件の被害にあっていて、いつの日か敵討を、とおはんが心に秘めていた。なら屋が犯人とわかり、乗り込んでいき、逆襲(なら屋は元侍)され、そこへ馬吉が登場、彼女を庇って死んでいく。この際馬吉はおはんに早く逃げろと叫ぶもおはんは棒立ち、となるとなら屋は秘密を知られたおはんをも殺すべきなのに、あっさり立ち去っていくというのは変。
また馬吉がおはんを庇って死んでいくというところが、ガッツの俳優イメージから想像できた展開ではあるのだけど、なんだか演出がショボイ。ストーリーは同じでいいから、もうちょっとなんとかできないのか、と思う

13 1983/6/29 怪談!髑髏と祝言する花嫁
堀内正美、外山高士、山本昌平、
佐藤万理、二葉弘子、伊庭剛
無縁墓地で怪しげな行動をする二人の女、狂四郎は金八に探らせる
すると女は髑髏と祝言をあげており、その脇には髑髏の母親と思わせる女
花嫁が小夜(佐藤万理)で、母親が由良(二葉弘子)。吉岡与四郎(伊庭剛 )という貧乏御家人が辻斬りの罪を着せられ殺されたという事件があり、その復讐をこの母娘がなそうとするというストーリー
本当の下手人は旗本三田主膳(外山高士)の息子市之輔(堀内正美)。面を被っての所業、町方に追い詰められ自分の屋敷に戻り、その一年前から勉強相手として雇っていた与四郎に罪を被せ、屋敷へ辻斬りが逃げ込んできたので斬り捨てたと町方服部(山本昌平)に報告
ラストは二人が服部に事件が再吟味になった、一緒に行けば市之助が白状すると騙されて三田の屋敷に乗り込む。由良は殺され、そこへ狂四郎登場。もうワンテンポ早く登場してやれ、と思う。
そして狂四郎、この悪人成敗の動機がぼんやりしちゃってるし、これまで何度も書いたが、普通の悪人成敗時代劇で眠狂四郎という稀代のキャラ構築が希薄
この回では中盤、町中で市之助が言うことを聞かない女を殺してしまっているところに現れているが、何もしない。悪人成敗ならここでやってもいいじゃんか
舟仙の場面はある。お玉は出ていない。舟仙の主は誰かはわからん。まあこのまま主の登場がないままでもおはんが主ということで別に不自然ではない
伊波一夫、役名なしクレジット。今回はシリーズで初めて大き目の役、吉岡家の元用人で探りに来た金八に事件のことを教えている
佐藤万理、いつも同じだが可愛らしい、真っすぐな正義感が似合う
山本昌平、普段よりちょっと悪相を控えた感じ。悪の町方の役

14 1983/7/6 お庭番悲話!裏切りの人肌
倉石功、早川絵美、黒部進
三年間江戸を離れて西国の藩について探索していたお庭番江郷藤之進(倉石功)、品川でその報告書である密書を掏られてしまう。藩の内情を阻止するためその藩の手の者かと思われたが調べていくと藤之進の上司である秋月肥後守(黒部進)はその報告書を手に入れていた。そして藤之進の妻(早川絵美)までも。
最後の殺陣の場面。藤之進と秋月の一騎打ちとなり、秋月配下が押し寄せてくると狂四郎はそれを全部退治。そして藤之進と秋月の一騎打ちはにらみ合いのまま。そこへ狂四郎が現れ、秋月の相手は狂四郎となるという珍しい形。
「冥途の土産に円月殺法をご覧に入れよう」というセリフが今シリーズ二度目の登場
ここ数回毎度のように書いてることの蒸し返しだが、通常時代劇的なストーリーの作品が続く。それと狂四郎のキャラのテンポ感があわない
狂四郎が否応もなく事件に巻き込まれるみたいな形がいいと思うのだが、そうはなっていない
ここ数回では事件に巻き込まれすらしない感じ。まあ積極的に絡んでいくというのは狂四郎のキャラではないだろう

15 1983/7/13 美女崩れ!にせ狂四郎参上
飛鳥裕子、千葉裕、牧冬吉、
唐沢民賢、山口朱美
狂四郎がある藩の男会田数馬(千葉裕)に誘われ男狂いの照姫(飛鳥裕子)の相手をさせられそうになるというのが発端
藩の後継争いの話。主君は病がち、家老は照姫に適当な婿をつけて藩政を牛耳ろうとしたが失敗、照姫に薬を飲ませたが量を間違えたか男狂いになってしまい、その妹を後継候補都市、照姫は抹殺しようと考える
会田は照姫と同じくらいの年齢で昔からそばで付き従うような役割
音狂いの照姫のいうままに男を誘う役。狂四郎は一回目は途中で帰ってしまったが、照姫は何としても連れてこいというので、再度狂四郎を呼び寄せるために、自分が狂四郎に化けて辻斬りを行い騒動を起こすという作戦に出る。ここで「眠狂四郎と覚えておいてもらおう」と前シリーズOPの「眠狂四郎と覚えておいていただこう」に近いセリフを偽狂四郎が吐く
善玉悪役でわかると会田と照姫が善玉になるのかなあ、まあとにかく、主要ゲスト皆斬られて死ぬという終わり方になっている
牧冬吉はワンシーン、町奉行与力の役で、いつもは悪役やヘナヘナしたような人物を演じることが多いが、ここでは立派な与力像を演じていてやけに格好よい。武部の口添えもあり狂四郎を放任していたが、その狂四郎辻斬り騒ぎ、これではどうしようもないと狂四郎を捕まえにきたが、狂四郎の明日まで待てという言葉を信用して引き上げていく
千葉裕が森次晃嗣そっくり

16 1983/7/20 怪奇!妖刀に呪われた女
大塚良重、石田信之、内田勝正、丹古母鬼馬二
妖刀村正を巡る話。狂四郎の持つ正宗を作った刀匠の弟子がその師匠を恨んで作ったのが村正とされ、その対決がハイライトシーンとなる。
勘定吟味役に着任した能見小四郎(石田信之)、そしてその妻ぬい(大塚良重)。その能見が役に就いたことが面白くない無役の今川(内田勝正)は能見を妬む
一方村正、その妖気でおかしくなった○○は用人を殺し屋敷は火事。ここで殺されてる用人は伊波一夫、ノンクレジット
火事場泥棒富五郎(丹古母鬼馬二)、村正を盗んで、翌朝おかしくなり長屋で住民斬殺というグロテスクなシーン。南町奉行所が村正を没収。同心木村(芝本正)から奉行牧野(永野達弥)に村正が渡る。おれは永野達弥が今度は乱心するのかと期待。彼のような役者が狂った演技という派手なことをやるのを見たかったが、そこに現れた今川が言葉巧みに村正を持ち去ってしまう。
そして今川は留守の能見家に押しかけ、着任の祝いだと無理やり村正をぬいに渡すという流れ
大塚良重、可愛らしい。が、終盤は妖刀村正に操られメイクも変えているのであろう、不気味な顔つきも見せる

17 1983/7/27 仕置きうけます 闇のからくり肌
山本みどり、原口剛、大竹修造、崎津隆介
秋田屋の隣家に押し込みが入り皆殺し。そんなことがありその店は当分空き家だろうと噂されていたがそこへお蝶(山本みどり)という子連れの女がもみじ屋という店をやると入ってきた
秋田屋の蔵には紙問屋組合の5000両の冥加金。用心棒に狂四郎が雇われる
お蝶と秋田屋主の庄助は仲良くなる。
お蝶の息子がかどわかし。5000両の要求
ひとつ見誤っていた。
今作は出てくる人物がみな怪しげに見えた。
庄助、お蝶、火盗改。そして盗賊二人組。このうち最後の盗賊二人組はいかにも悪役という悪相。火盗改も時代劇で扱われる火盗改らしく偉ぶった悪役っぽさ。
が、庄助やお蝶はあまり悪役には見えない感じで、でもなにか怪しげにおれは見えた。
この庄助、お蝶に怪しげを感じたのは制作側がそう作っているのか、おれが間違ってそう感じたのか。
で、結果はほとんど全部グルで、大体あっていたが、おれは被害者の庄助でさえ、なんか怪しげに思えたのだ。それは冒頭、隣家に押し込みが入っていて、その物音を聞きながら、しかし無視していたのを見てそう思ったのだ。まあ変なキャラでもある。紙問屋で問屋仲間の束ねをやっているというくらいの人物なのに、女気なしの初心というキャラ設定。ちなみに女気なしのところはキーポイントでもあり、中盤で狂四郎に女遊びはしないのかと問われる場面があり、ラストでは狂四郎が女遊びはしておくもんだなという対になるようなセリフがある
伊波一夫、庄助に5000両の身代金を出してやれと居酒屋で絡む連中のひとり。ノンクレジット
吉蔵復活。降板じゃなかったのか。説明によると、おはんから買い戻したとのこと。博打は止めておらず、むしろ博打で勝った金で店を買い戻している
お玉と言い合いになる場面なんかがあり、吉蔵、お玉とも人間味が出るようなキャラになっている。吉蔵のほうは復帰回ということで活躍している

*0219
18 1983/8/3 なみだ旅 母を求める子守歌
田島令子、高野真二、江幡高志、
高峰圭二、長谷川直子、大木悟郎
江戸へ稼ぎに行き音信不通になったおりきを探しに江戸への旅をするのは孫娘おひなを連れたおりきの父親。だがその父親は旅路の途中で病に倒れ、少女おひなの一人旅
おりきは材木問屋丸屋で働いていたが、半年前に丸屋(高野真二)から役人への献上物となり、囲われていたのだった。
定斎屋を江幡高志、彼なら悪役間違いなしだし、怪しい素振りもしてるのだけど、なかなか悪役としての正体を明かさず、おひなに母親を探してあげるいい人状態が続く。実は材木の流通についての黒い噂について探っていた役人という役。おりきから情報を得るためおひなを縛って言うこと聞かせようとしているが、そんなことまでやる必要もなく、丁寧に聞けばおりきを仲間にして丸屋の悪事を探れるはず、という感じがした。
おひなを縛るという大袈裟さで話を盛り上げ、進行させるための演出という感じ
また、おひなを助けおりきと再会させてやった吉蔵、二人を逃がそうと走る走る、そして舟を用意するからここで待ってろ、と親子二人にする。明らかにここで丸屋ら悪役に二人が捕まるだろうなと予想で来てしまう演出、もちろん予想通りそうなる。
おひなを演じる子役長谷川直子。どこに出てたか思い出せるわけもないけど時代劇でよく見る顔だ

19 1983/8/10 毒牙を隠した花嫁
岩井友見、安井昌二、常泉忠通、三上剛仙
北見唯一
小松方正の武部が第1話以来の登場。そして老中水野(安井昌二)が今シリーズ初登場、水野は前シリーズで第1話に出ていたかもしれないが、多分セリフ上で武部が水野の配下ということが語られる程度で、出てはいなかったはず
話は面白くない。まあ岩井友見を見る回なのであろう。
武部がおくにという女をめとることになった。がそのおくには寺社奉行で水野の政敵である土井(三上剛仙)からの依頼で武部に近づき、水野の屋敷から重要書類などを盗み出すことを目的としていた。
おくには首尾よく盗み出しに成功するがそれを渡す段になり、急にそれを取り止めることにした。武部に惚れてしまったのだった。
もちろん水野の屋敷では大騒動、武部は切腹をしようとするも狂四郎がそれを取り返してきて、取り止め。狂四郎からおくには命をかけてそれを守ったと聞かされ、おくにを弔ってやる、がそれは狂四郎の嘘でおくにはピンピンしている。ただ武部にはもう会えない、と。

20 1983/8/17 悲怨!赤いしごきは地獄花
松本留美、川崎公明、亀石征一郎
過去に商家を罠で潰されて親は亡くなってしまい、その子による復讐という時代劇ではよくある話
駒吉(川崎公明)がその復讐を行う元は若旦那。その姉のような存在がお蓉(松本留美)で、みなしごだったのをその商家で育ててもらったという恩義から若旦那の世話をしている
この二人が江戸へ戻り居酒屋を始める。駒吉は板前の修業中という身。そしてその復讐のことをお蓉は知らずにいたが、その時の関係者が次々と殺され感づいてくる。
そしてまだ生き残ってる悪同心金子(亀石征一郎)を湯屋の女湯でお蓉が襲撃するも返り討ち。そして狂四郎の出番

21 1983/8/24 座頭殺法!闇を斬る仕込杖
服部妙子、南原宏治、中庸介、北村晃一
構図が凝っている
二つのエピソードが並列で語られる
幻の源兵衛(南原宏治)という盗賊一味のこと
そして売れっ子染吉染吉(服部妙子)の借金の件
後者は、古着屋だが裏ではけいず買い、そして金貸しもやっている治三郎(北村晃一 )と医者の道庵(中庸介)が組んでの悪事、高い薬を買わせ、借金をさせるという悪事。染吉は姉の病でその構図に嵌ったのだった。
そして治三郎に資本を出してやってるのが初の市というメクラ按摩。
初の市は実は目開きであり、そして幻の源兵衛であった。治三郎、道庵はそのことを知らない
源兵衛配下が捕まり源兵衛のことを知ってる限り喋った、といっても常に覆面をして、ほとんどそいつも源兵衛の素性を知らなかったのだが。その覚書を手下が同心を殺して取り返したが、源兵衛をそれを持って来た手下を斬り、その際その覚書が川へ投げ込まれ下を舟で通っていた狂四郎の手に入り、それを取り替えそうと作戦を練る源兵衛であった
服部の男勝りの芸者言葉が気持ち良い
吉蔵は復帰してから毎回登場、そして金八は全然出ていない
円月封じとして、初の市源兵衛がもう目開きだということを明らかにしているのに、再度メクラのように目を閉じるということをやる。これを見ると、円月殺法というのは、相手を幻惑させボーっとさせるという技ということなのだろう

22 1983/8/31 明日に別れの円月斬り
山本ゆか里、頭師孝雄、浜田晃
最終回というスペシャル感がない通常回のような作り。レギュラーで出ているのは狂四郎、金八、お玉のみ。お蘭の登場は今シリーズは非常に少なかった
でも最終盤の展開と、一番最後にテロップで原作者の言葉が出るのは特別。
序盤、「必殺」を思わせるこの江戸には頼まれて金で殺しを引き受ける連中がいるということを金八が喋っているのが面白い。そしてそういう殺し屋暮坂十内(浜田晃)が登場をする
博打で借金まみれのろくでなしの父親儀兵エ(西山嘉孝)がいたり、その借金を肩代わりするからと執拗に言い寄ってくる油問屋近江屋の若旦那与吉(頭師孝雄)につきまとわれたり、なのに前向きで暗いところが一切なく、正義感にあふれたお袖(山本ゆか里)。紅、おしろいなど化粧道具なんかを担ぎ商い。
ツンデレの狂四郎が見れる。
お袖が休息でおにぎりを落としてしまう。狂四郎の足元へ。それを拾おうとするお袖にを狂四郎は止め、金を渡そうとするのだが、まだ食べられます、物乞いじゃないんですと反発するお袖、というのが最初の出会い。そしてお袖はその態度を反省し狂四郎に会おうと探しだし、お袖は狂四郎に先日のことを謝り、狂四郎のことを知りたいという。狂四郎、いきなり抱き寄せ、おれはこういう男だ、期待されても迷惑とはねつけるも、去りがたしのお袖に、ついてくるな勝手についてこい。そして簪を欲しそうに見ているお袖に、簪を買ってやるのだ。
終盤ではドラマ的に少し変に思えた。父親に吉原に売られ、狂四郎に別れを言いにくるも狂四郎不在でお玉に伝言。
狂四郎は若旦那一派を成敗しに行く。吉原に売ったのは父親であって、そっちじゃないんだけど。
中盤では与吉が無理やりお袖を犯し、それに怒った狂四郎が刀は使わず、殴るという手段で制裁を与えている場面があり、珍しい。そしてこの場面があるから、尚更最後にまた対決しに行く意味がよくわからないことになっている。
そうか、いま見直してわかった。その制裁のことで与吉が十内に狂四郎を殺す依頼をし、そのことで狂四郎は十内と対決しに行ったのだな
最後の場面は以下のようになっていて、そうするために上に書いたような展開にしたのかもしれない
それからしばらくして、立派な行列で駕籠に乗ったお袖、狂四郎を見かけ駕籠を止め会話。伊達少将の側室になると。その際のセリフでは「このような身上になり果てました」と言っており、身を落としたともいえるし、出世のようでもあるしというあいまいさがなんだか文学的、見守る狂四郎も柔和な顔だし。そしてその行列に橋の上で頭を下げている乞食になっている儀兵エ、中に娘が乗ってることは知らず、駕籠が通り過ぎると、往来人に金の無心を再開
近江輝子が吉原でお袖に心得を教えている女将








第2シリーズのED。楽曲は第1シリーズと同じ、後ろの映像は異なっている
OP。EDの曲をアレンジしたものが使われている。第1シリーズのOPはナレーションが入っており、映像は竹林を歩く狂四郎が敵に囲まれ殺陣を見せて「眠狂四郎と覚えておいていただこう」となっていたが、今シリーズでは映像、静止画像、さらにはフォントや映像効果などを駆使したもの。
第2シリーズには次回予告なし

お蘭に初期必殺レギュラーの野川由美子の演じていたキャラを感じる
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だれかtoなかい【二宮和也が新MC!中居とのコンビ一体どうなる▽ムロ×サンド】[字]

02/04(日) 21:00 - フジテレビ|54分|DR
だれかtoなかい【二宮和也が新MC!中居とのコンビ一体どうなる▽ムロ×サンド】[字]

前回の放送、高田文夫がビバリー昼ズで褒めていて、TVerにて視聴しようかと。冒頭の部分を見て、残りは後で見ようかなと思いつつ、まあもういいか、と断念。
次週がサンドウィッチマンだと知り録画視聴。サンドのラジオショーでもこの回のことを話してた。中居がらじおしょーを面白くないと言ってきたので、中居のラジオだって面白くないじゃないですかと言い返すというのは延々とやったというようなことを。使われるかどうかはわからないと言っていたが、冒頭でやっていた。
その冒頭。サンドが出てくるまでが長い。
まず二宮が一人で登場して一人しゃべり、その後中居が登場、二人でトーク、そしてゲストのムロが呼び込まれ、3人でトーク
サンド登場は18.30である

前回が「まつもtoなかい」というタイトルで松本不在。ゲストが二宮と秋元康。その流れで二宮がMCというのはなかなかのサプライズで、まあ二宮中居というコンビが一番の注目なのはわかるが、おれはジャニーズにあまり思い入れがなく、むしろネガティブなイメージ(ジャニーの性加害問題の件ではなく、それ以前のころのイメージだ)で、その二人が喋ってる場面にとくになにも感じない
で、サンドに注目しているおれとしては焦点がズレててよくわからない感じだったのかもしれない。まあわちゃわちゃと時間を埋めたという感じの番組であった。

仲居がサンドに対して上から目線の話しかけ方、そして富澤をやたらと「暗い」「根暗」と貶すのが気に障った