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眠狂四郎円月殺法、眠狂四郎無頼控、片岡孝夫主演 [時代劇]

眠狂四郎円月殺法
オリジナル
1982年(昭和57年)11月24日 - 1983年(昭和58年)3月30日にテレビ東京系列で毎週水曜日の21:00 - 21:54に放映された連続時代劇
今回の放映 BS松竹10/3-10/30
眠狂四郎無頼控
オリジナル
1983年(昭和58年)4月6日から8月31日まで、テレビ東京系列で毎週水曜日の21:00 - 21:54に放映された連続時代劇
今回の放映 BS松竹10/31-12/1

眠狂四郎円月殺法 (1982年のテレビドラマ)
各回のサブタイトル、キャストについてはウィキの丸写し
1 1982/11/24 女地獄やわ肌炎上剣-江戸の巻-(初回2時間SP)
お芳:行友勝江、宗錫烈:高木二朗、
竜元:信実一徳、徳兵衛:堀内一市、 唐津屋:永野辰弥、お光:加川綾女、
佐平次:山本一郎、岡部美濃守:水上保広、 中丘左衛門:沖ときお、季花:岡部啓子、
季敏:田村恵子、侍:高木吉治、 侍:扇田喜久一、佐知:竹下景子
第2話まで視聴したがウィキによれば、第1話はスペシャルだったとのことで、それを2回に分けたもの。
まだ全体的なことはわかっていないが、いまウィキを少し眺めて、ちょっとわかってきた。
眠狂四郎というと、ニヒルで誰かの部下になって働くとかはしないというイメージだったが、ここでは薩摩藩を中心とする西国13藩が老中水野を追い落とそうとする計画とそれに対抗する水野側という時代劇にありがちなストーリーであり、眠狂四郎的なストーリーとは異なるように思ったが、でもまあ、我関せずの立場から、どうしようもなく巻き込まれていくという風な展開で、それならアりかなと思った
このストーリーが続くのか、それとも旅に出た狂四郎がその土地土地で様々な事件に出会うのか、第1話でストーリーに絡んだレギュラーが他にもいるということから、その設定だけは生きると思われ、一方ウィキにあるあらすじには「宿場、宿場の特徴、風物、人情をストーリーの中に織り交ぜながら、宿場ごとに巻き起こる事件を、無想正宗をもって狂四郎は毎回解決していく」とある
またそういうイメージからレギュラーは眠狂四郎だけかと思ったが、そうではないようである。
中でも「金八…火野正平」が新必殺仕置人のときと同じようなキャラで嬉しい
「お蘭…松尾嘉代」もレギュラーである。冒頭薩摩藩屋敷前で切腹しようとするという場面があり、胸をはだけている。

眠狂四郎は雷蔵のを数本見た。まあ田村正和のファイナルというのも見たけどあれは置いといて・・・。そのころ雷蔵の格好良さに驚いていたので、眠狂四郎も面白がって見た覚えはあるが、今の時代から見ると作風がなかなか受け入れがたいものではないかと。いや今の時代というより、今の自分としたほうがいいかもしれないが。話のテンポがゆっくりすぎて眠くなってしまうのだ。現にたしか去年だったが、BS12かなにかで雷蔵の眠狂四郎を一挙放送していて、それは録画はした、数本見てみたが、途中で寝落ち。
さて、こちら。冒頭あたりを見て、雷蔵のものを完全に踏襲しているようで、なかなかやるじゃんと思った。顔なんかもそっくりに思えた。その回の最後まで見て、顔のアップなんかも何度もあり、よくよく見ると、そんなに似てないなとは思ったが、まあとにかく雰囲気はかなり近いと思った。ストーリー的には上にも書いたようにどうなんだろとは思うが

2 1982/12/1 女体いけにえ無情剣-神奈川・横浜村-
お浜:范文雀、丈吉:高峰圭二、
久蔵:若宮隆士、柴山外記:波田久夫、 甚六:千葉敏郎、
ミケーレ:ディック・エムハイハース、 漁師:笹吾朗、お里:桐生奈知、
武井三二、丸尾好広、木村茂、長坂保
らしゃめんの話
伊波一夫の顔があった。「海老原蔵人…伊吹吾郎」の配下
必殺によく出ていた端役の人だ。最近見ているのでは福本清三がノンクレジット、で出ているのをよく見つけていたが、あちらは東映。こちらは松竹の人だったかな、と思い、今番組は松竹なのかと思ったがそうではないようだ

3 1982/12/8 みだれ肌からくり女妖剣-戸塚の巻-
渡辺一閑:内田稔、三吉:丹呉克年、
弥三郎:唐沢民賢、お京:一の瀬玲奈、 おはる:月路照子、利吉:田中弘史、
古屋:丘路千、片山:細川純一、 てる:高橋美紀、
小林加奈枝、平井靖、伊波一夫、 伊藤雅子、山岸えつ子、小川一郎、
長坂保、劇団ホリホックアカデミー
冒頭の利吉と狂四郎の場面がいい。海苔の不作のまじないで、まじない用の海苔を食べてもらいたいと狂四郎に頼む利吉、ほのぼのシーンである。が、食べた途端に狂四郎は倒れる、これは眠狂四郎でよくあるパターンのような気がする。少なくとも、毒入りのものを食べて倒れるみたいなシーンは多い。
そして狂四郎は連れて行かれるが、倒れたのは偽装の狸寝入り、実は健在というのも、やっぱりね、という流れ、このドタバタとしながらも安直な展開が安っぽくていい
この回では伊波一夫が役名なしクレジット、この回のメインともいえる少年利吉の父親役。

各回ストーリーは、老中水野と薩摩の件に関する登場人物が狂四郎を追うというような展開に、土地土地の人々との関わり合いを混ぜ合わせたものといえそう。

この番組の第1回の最後に次回予告があった。そこでは「次週後編ご期待ください」とあった。
また第2回の最初にストーリーとは関係のないOP映像が入る。これはその後の回にも入るこの番組固有のOP映像である。
今回放映の第1回、2回は、あわせてオリジナルではスペシャルであった第1話であるが、次回予告で後編のことを予告している映像があるということは、再放送用に編集されたものがすでに用意されていたということだろう、もちろん今回作ったともいえるが。
第2回の最後にも第4回の最後にも次回予告があったものの、第3回の最後には次回予告なし、なんでだろう。

*0206
4 1982/12/15 武士道残酷多情剣-藤沢の巻-
とき:片桐夕子、長久保忠宗:遠藤征慈、
小泉又八:草川祐馬、小泉弥一郎:大木悟郎、 おたね:人見ゆかり、和兵衛:北見唯一、
古川:滝譲二、岡島:美鷹健児、 侍者:松尾勝人、:諸木淳郎、
伊藤克美、布目真爾、長坂保
粗暴な殿様、時代劇でありがちなバカ殿、に意見し切腹を申し付けられた又八、女の体を知らぬ彼に兄嫁が切腹の前日に体をまかす。しかし切腹の沙汰は取り消され・・・。
片桐夕子はちょっと今出川西紀に似た感じの人
松尾勝人は必殺で伊波一夫と同じころよく出ていた人で、おれはこの二人を取り違えていた。松尾のほうは顔を認識しきっていないので、今作でどこに出ていたかはわからない

5 1982/12/22 仕込み傘女郎花殺生剣-大磯の巻-
おしん:永島暎子、十兵衛:高野真二、
おりき:三島ゆり子、お花:久保田理絵、 勘兵衛:伝法三千雄、岸田:中村光辰、
伊藤克美、丸尾好広、平井靖、扇田喜久一、 東田達夫、富盛美江子、木村茂、小島寿
三島ゆり子と火野正平の場面がたっぷりあって必殺ファンとしては楽しい。この二人のレギュラーでの共演はなかったと思うが。
そういや伊吹吾郎も必殺レギュラーだったなと思い出す。伊吹もこの回に登場。三島とのやり取りはないが。
高野真二は殿様だとかそういう侍で身分が高い役、もしくは商家の旦那などが似合う人だが、この回ではまず茶店の人のいい親父という紛争で登場、が実は蔵人が雇った琉球忍という役で、そのどちらもがこの人にしては珍しい役。走る場面なんかもあり、最後はこの回のクライマックスとなる狂四郎との一騎打ち、出演場面も多く、ここら辺もこの人にしては珍しい

6 1982/12/29 こぼれ花情け無用の無頼剣-小田原の巻-
小夜:佐藤万理、塚本伝九郎:八名信夫、
伊助:柳川清、おりん:大川かつ子、 源太:徳田興人、弥兵衛:野崎喜孝、
彦十:東悦次、人足:久野一夫、侍:佐波安
佐藤万理はこのころの時代劇にゲストでよく出ており、清純そうな顔つきで人情噺の善玉側が似合う。となるとこういう作品にはちょっと不似合いな感じがする。第1話の竹下景子なんかにもそれを感じた。まあもちろん、ミスキャストという風になってるわけではないが。
八名信夫の伝九郎は凄腕の狂四郎への刺客であるが、こういう作品で凄腕の敵というのは描くのが難しい。「水戸黄門 第5部」の鉄羅漢玄竜についてのところでも書いたが、強い敵と言っても光圀道中をつけ狙う最強の刺客といっても一話完結で必ず悪が負けるのだから強さを見せられない。それなら、今回のように一回きりのゲストじゃなおさらである
狂四郎が尋常でない強さなので、それを狙う敵も超人的なものを用意しなくてはならず、ゆえに忍が主になり、そして人の技を超えたような術を使い、となり、なにやらカムイ外伝のような様相。おれは読んでないので、ほんとは言及すべきではないのだが、多分山田風太郎の忍法帖なんかの世界観もそんな感じだろう。
武部仙十郎…小松方正が第1話以来の登場、これでこの回までに、重要レギュラーは全員第1話以外に1回は登場したことになる。こういった何かしらの指令を受けての旅ものというのは、旅をする若者たち、主人公とその仲間、そして敵、がおり、老年のもの、たその指令を出したものや敵方の大将、多くは家老だったり、老中だったりだが、それらは江戸に残って、あまり作品には顔を出さないものだ。ここでいえば、「武部仙十郎…小松方正」と「調所笑左衛門…安部徹」あたりのことだ
また、狂四郎の立ち位置だが、一応老中水野側、武部仙十郎の指示を受け、西へ旅をしているが、この回で武部から指示を受け、あっさり跳ね返しており、自由に旅をすることが条件となっているようだ。そして薩摩側は狂四郎を邪魔に思い、抹殺をするということに血眼になっているという構図。まあ狂四郎を狙う敵というのがいなくてはドラマにならないからな。本当に薩摩側から見て消さなくてはならないような人なのかどうかは疑問だが

7 1983/1/5 無惨!乙女肌魔性剣-三島の巻-
臥竜軒:小林稔侍、須磨:藍とも子、
小枝:小林伊津子、良左衛門:松田明、 九兵衛:須永克彦、作三:有光豊、
俊芳:浜世津子、鈴:門谷美佐、 お幸:桐生奈知、
棟方洋子、北原将光、徳永まゆみ、 玉野玲子、加藤正記、深見辰二、 佐々木常雄、伊藤克美、服部明美
前回もそうだったが今回も超人的な相手となる。小林稔侍に似てるなあと思ったが、まさか本当に彼だったとは。山に住む猟師のような恰好をしためっぽう強い剣士という役。
須磨というのは父親が彼に神社での奉納試合で負け、剣術指南の職を追われ、失意のうちに亡くなっており、その遺言で敵討ちを狙い修行をする武家のお嬢様。かわいらしい顔での修行の場面が序盤にあり、なんでこんなに剣術修行が似合わない人をキャストしたのやらと思っていたが、それはラストでなるほどと思わせる。
ラストが驚愕。女の裸が視聴者サービスなのかどうかよくわからんが、かなり大胆な展開
狂四郎は須磨の狂四郎に教えを乞うていたのを断っていたが、因縁の神社での奉納試合間近になり、「尋常な手立てではないが良いか」と断り、一手教えることになる。それは臥竜軒が女を苦手としていることを知っての技で、服に細工をし、あるタイミングで突如胸をはだけさせ、相手がたじろいだところへ一撃というもので、その作戦で須磨はその試合に勝利する。
この展開だけでも驚愕だったが、この後がもっと凄い。
臥竜軒は夜に須磨のところへ押し込んで、犯す。
翌昼、立ち去ろうとする狂四郎の前に現れたのは、惚れ薬を飲ませ駅弁ファック状態の合体した臥竜軒と須磨である。こうすれば狂四郎も攻撃できまいとのことである。
なんじゃこりゃ。まあこれも忍法帖っぽいなとも思える
藍とも子は当時ヌードをやっていた女優のようである
伊波一夫、ノンクレジット、試合で審判を務めている

*0207
前日に半分まで視聴の第8話。今日はまた最初から視聴したが、覚えてるところまでは1.3倍速視聴
8 1983/1/12 闇に光る女吹き針無想剣-沼津の巻-
岡まゆみ、田口計、原口剛
この回からウィキのゲストキャストの書き込みが少なくなっているので、適宜追加で書き足していくことのする
倉本千佐・・・岡まゆみ
駿河屋仁兵衛・・・田口計
倉本源之助・・・原口剛
玄庵(医者)・・・山村弘三
冒頭はまたも忍法帖っぽい。押し込みに行き当たり、そこの女将さんを助けた狂四郎。だがその女将を抱き抱えると女将が吹き針、目をやられてしまう。この後、目をやられながらも敵を撃退、失明の危機となる。そこでは目を瞑った演技。これもカムイ外伝に目をやられメクラとなっての放浪という場面が長くあったと思うがそれを思い出す。
岡まゆみがその女将。忍者ではなく、単なる浪人源之助(原口剛)の女房千佐、ただ吹き針が得意でそれを見込まれ、駿河屋(田口計)に頼まれたのだった。この夫婦、嫌い合ってるわけではまったくないのだが、考え方が異なっており、女房のほうは旦那の剣術の腕を見込んでおり、再度仕官すれば出世できると思っており、しかし旦那のほうは、武家社会の馬鹿馬鹿しさに呆れもう戻るつもりもなく夫婦二人で静かに暮らしたいと願っている。
駿河屋は倉本に足袋の仕事を頼んでおり、さらに千佐が亭主の仕官の口利きを頼んでいた
結末は千佐を駿河屋に人質に取られ、源之助は狂四郎と対決させられることになり・・・。
伊波一夫、ノンクレジット、ほんの一瞬、千佐が過去にやった宴会での吹き針芸という回想場面で、それを見ている客の一人

9 1983/1/19 はぐれ三味線運命剣-蒲原の巻-
沢竜二、山田五十鈴、丹古母鬼馬二、
片岡孝太郎、山本一郎
山田五十鈴がトメ。ゲストでトメは竹下景子以来か。
盗賊が二組。山賊みたいなやつら(沢竜二や丹古母鬼馬二など)と、お上に縁を返上し御家人から浪人になった三人組(そのうち一人が山本一郎 )
どちらも狂四郎に痛い目にあっており、二組を都田水心が仲立ちし、狂四郎を倒そうとけしかける、もちろん都田はその決闘に参加せず、遠くから狂四郎が勝つところを見守っているだけ
本筋は、その地の女郎屋の女将おとは(山田五十鈴)、高齢で産み、いま15歳の息子鶴吉(片岡孝太郎)と生き別れになっていたが、その山賊盗賊の配下に鶴吉はいた。鶴吉は親分に恩義があるらしく、親分から殺せ女を犯せとけしかけられてるが、なかなかそれはやれずにいた。
二人が二度目にあったとき、彼の名が鶴吉と知り、どこの在所かなどと聞き質し、自分の子と確信するおとはという場面があるが、割と緊迫した場面で、会話が少し長すぎるかなと感じた。
鶴吉は親分を助けるため役人を殺し市中引き回しで死罪となる。
ほかに日高久(百助、居酒屋の親父)、芝本正(役人、役名なしクレジット)

*0208
10 1983/1/26 無頼子連れ旅必殺剣-府中の巻-
御木本伸介、北川恵、
川崎あかね
これまでとはちょっと違った雰囲気の作品。レギュラーは狂四郎のみ(※)。ただそれが変わった部分というわけではない。むしろおれの考えでは、眠狂四郎を連ドラにするなら、こういう風にレギュラーは一人で、旅を続けるみたいなほうがいいように思うくらいだ。
(※)
島本半三郎…関根大学
森田周之助…鶴田耕裕
松浦与一郎…片岡松之助
という三人のレギュラーがおり、この三人はこの回に出ているが、おれはいまだどの人かわかっておらず、端役であろう。
街道の茶店で狂四郎は刺客に襲われ、茶店にいた小さい娘を連れた爺が巻き添えで斬られる。爺は死に際に、その娘ちよ(長谷川直子)を女郎屋にいる母親おすみ(川崎あかね)のところに届けてくれと、身請け金を渡され頼まれる。
こうして幼い娘ちよとの二人旅。途中ちよに熱が出て宿で足止め。隣の部屋の女おしま(北川恵)がちよの看病の手伝い。このおしまがこの回のメインゲストといえよう。おしまは道中師、つまりは泥棒で、狂四郎にも酒を呑ませ、こっそりやろうとするが、ちよの「おかあちゃん」という寝言に、その手を引っ込める。おしまは生きていればちよと同じくらい(5歳)の娘を、3歳の時に自分の不注意で乳をやりながら寝てしまい窒息死させていたのだった
乳っていつくらいまで上げるんだろうと調べてみると、2歳前くらいには終えるようだ。まあ3歳というのは数え年齢と考えれば辻褄はあうし、満年齢で3歳まで乳を上げてても別に問題はない。
おしまに知らせず出立してしまう狂四郎とちよ。しかし狂四郎が刺客に銃で撃たれてしまう。追ってきたおしま、狂四郎はここからしばらく動けないということで、ちよを母親のところへ送り届けることを頼まれ快諾。
しかし、狂四郎を狙う連中は、すでに狂四郎の動きを探っており、ちよの母親を麦とろ屋和助に身請けさせ、その和助は殺して、その麦とろ屋で待ち伏せ(狂四郎もその麦とろ屋和助に身請けされたと聞き、そこへ向かっていたのだ)。
ここまでは幼い娘との二人旅、さらには優しいおしまとの触れあいと、優し気な調子で話が進んでおり、ここら辺がこれまでとは違った雰囲気と称したのだが、この狂四郎を置いておしまとちよの二人旅、行く先は麦とろ屋、悪い予感しかない。そこまでが優し気な調子だったのが、一層悪い予感の雰囲気を盛り上げる。
が、麦とろ屋に辿り着いて、それなりの展開になるが、おれの悪い予感で予想した最悪の展開とはならなかったのはホッとしたというかがっかりと言うか。つまり、ちよと母親おすみ、さらにおしま、皆殺し。狂四郎に関わるとみな不幸になる、みたいな展開を予想したのだが、結果的にちよとおすみは生き延びて終わる
おしまは母子を殺すと脅され狂四郎の居場所へ案内、狂四郎に大声で合図をし、斬られてしまい、狂四郎怒りの逆襲。
ラストは母子が見送る狂四郎。ちよの「おじちゃーん」というのはこういう作品では予想どおり
御木本伸介は終盤まで気付かなかったが、敵役のメインで法師の姿。彼にしては珍しい扮装
ちよは長谷川直子という子役、何度も見たことあるように思う
和助(おすみを身請けする麦とろ屋)・・・原一平
松尾勝人が役名なしクレジットである

*0209
11 1983/2/2 姫君みだれ舞い妖艶剣-藤枝の巻-
山内絵美子、早川雄三、
山本昌平、水上保広
川止めとなり、人足を雇って川を渡る狂四郎
渡った先では阿波藩の行列が足止めになっていた
阿波藩の貴世姫(山内絵美子)は色情狂。江戸へ将軍の息子との縁組。道中旅の男を誘い、逃げ出した者を殺していた。
阿波藩は西国13藩のうちの一つのようで、狂四郎を狙う立場でもある。
山本昌平は宿の主人だが裏では殺し稼業という蔵三。狂四郎を追う薩摩組に依頼され狂四郎を狙う。という風に阿波藩、蔵三と二者が別々に狂四郎に絡んでくるという構図。
貴世姫は金八に狙いをつけ、金八も監禁状態となる。金八のほうは喜んでいるが。
狂四郎はそれを聞き、貴世姫のいる本陣に乗り込み、貴世姫が狂気のふりをしていることを見抜く。
前回府中(甲州街道)、今回藤枝、東海道、変だなあと思い調べてみると、府中宿は東海道にもあった

*0214
12 1983/2/9 月光けもの谷暗殺剣-掛川の巻-
原泉、青木義朗、
片岡静香、吉田豊明
青木義朗がトメ
山の中の荒れた小屋に互いを見知らぬ旅人たちが何組も集い、誰も彼も怪しげで・・・、というような設定。これは時代劇で時郎威みられるし、現代劇でもミステリーなんかに使われる設定かとも思う。
裏薩摩という狂四郎を狙う一団が登場、その小屋に集ってる半数以上がその集団
また原泉は序盤に出てくる宿の婆(小屋にはいない)、なにやらこれも怪しげだなあと思っていたが、終盤に怪盗であることで役人が捕まえに来るが、狂四郎は彼女に助けられており、その恩義として役人を追っ払う。

13 1983/2/16 いのち花わかれ盃情炎剣-袋井の巻-
森次晃嗣、千波丈太郎、
北村晃一、諏訪裕子、 堀内エマ、出水憲司、坂口徹郎
この回はお蘭がかつて夫婦約束をしていた新九郎(森次晃嗣)が登場。そのお蘭と新九郎の場面が多く、狂四郎の出番は少な目というこれまでになかったような回。
かつては千代田の勘定方であった新九郎は落ちぶれた姿、そしてお蘭のほうもかつてとは違う旅姿、二人は再会してかつてと異なる姿形に驚く
新九郎は雇われ狂四郎を討つことになる。人質にされたお蘭を新九郎は助け、お蘭は新九郎に狂四郎のところに案内すると言うが、森の中へ連れ込み、新九郎を刺す
お蘭が狂四郎に盃に花びらを入れてこれで男女の縁が深くなるおまじないというのが序盤にあり、ラストでは狂四郎がそれをお蘭にやってやるという場面がある。狂四郎のほうからお蘭に心を寄せる場面だろう
良質な回であり、松尾嘉代がうまい。もちろん森次晃嗣も。
前回はレギュラー陣では狂四郎のみの登場であり、もちろん狂四郎が活躍しており、その対比がよくわかるこの二回
お蘭は一旦江戸へ戻ると言っており、ひょっとしたらこの後出番が少なくなるかもしれない

*0215
14 1983/2/23 津軽恨み節孤愁剣-天竜川の巻-
柿崎澄子、黒部進、
市原清彦、山科ゆり、片岡京子
他に山本一郎(和助)、尾崎弥枝(おひさ)は役名あり。松尾勝人、伊波一夫は役名なしクレジット
山本は序盤雨宿りの小屋でお冬の三味線を聞いてる一人、幕府の隠密らしく後にこの地の秘密を探っていて殺されてしまう
伊波はも同じくその三味線を聞いている中の一人で坊さん姿
ほかのふたりはわからず
お冬(柿崎澄子)は目の不自由な津軽三味線弾き。子役というか子役卒業くらいの年頃。大フィーチャーされてるがあまりうまいとは思えない
父親が侍で母親は自分と同じく目の不自由な三味線弾き、妾のようなものであったのだろう、父親は母親を殺して出奔。その父親を捜すお冬。
難しい役どころで母親の敵討ちと父親恋しさが同居。父親の居場所がわかり殺しに行くも、優しい言葉をかけられ、心がほどけ、父親への愛情を発露、抱き抱えられそして刺される

15 1983/3/2 ふたり狂四郎木枯し魔風剣-浜松の巻-
長塚京三、藤山律子、小笠原弘(藤江道場主)
話の入り方が面白く、そのままその設定が巧みに生かされている
女が無頼に襲われ、無人小屋へ連れ込まれると、そこにいた侍が女を助けてやり、一緒の旅路となる。侍は水上源之進(長塚)、女は美代。その連れ立っている二人を見かけた狂四郎、二人を見知っているようで、ここで変だな、と。その二人はお互いを知らない関係のはずなのに、狂四郎は二人ともを知ってるとは。
島本など三人組(※後述)は狂四郎を狙うため、藤江というこの地の道場主のところへ話を持って行く。藤江は配下を連れて狂四郎を探しに宿屋へやってきて、源之進お冬の部屋へ。そこで眠狂四郎という名を聞き、二人はハッとして、そして互いに相手が狂四郎の名を知ってることに驚くという展開となる。
源之進は四年前に狂四郎と試合をして負けて、めしいになり、藩を追われ、この四年の間打倒円月殺法を目指し修行
美代は二年前には一緒に暮らしていたという仲で、だが、狂四郎は姿を消してしまい、彼女は狂四郎を探し回っているという身の上。
この二人が関係を深めながらも、源之進は打倒狂四郎を諦めず、試合を申し込んだと聞き、お美代は藤江に連絡をし、狂四郎を討ち取ってもらおうとするも、その試合の場で、狂四郎を救うため、大声を上げ駆け込んできて矢に打ち取られる。美代は死ぬ。美代が生き延びてくれれば、自分の生き方を変えれたかもしれないという源之進は美代が死んだ今となっては、再度狂四郎と試合するしかないと、対決を申し込み円月殺法にやられる。
源之進と美代の関係性がよく見ごたえあり。長塚はまだ若いかな。
試合のことを話した源之進、今でも狂四郎が好きなのではと問われ、美代はあなた(源之進)に死んでほしくない、私は生まれ変わった(狂四郎ではなくあなたが好きという意)、あなたも生き方を変えてください(剣の道ではなく、人の道に生きると生まれ変わってほしいというような意味)と答える。
今シリーズは5幕もの。CMが4回入る形。その4幕が二人の試合に藤江たちがやってきて、美代が駆け込んできて矢で討たれるという場面で、ここがクライマックス。
5幕の狂四郎と源之進の試合は蛇足とはいわんが、大きく盛り上がった後なので、なんとなく余計に思える。なんとなく静かな終わり方で、でもまあ幕引きとしては無難か
(※)
島本半三郎…関根大学
森田周之助…鶴田耕裕
松浦与一郎…片岡松之助
この三人は、14、15話と三人連れの場面が多く、ようやく役割がわかった。狂四郎を追う薩摩の家臣という役どころのようだ
円月殺法。剣をぐるっと回して惑わすというものなのだろうけど、源之進はめしい。
他の回でも円月殺法は見られるがあまり効いているように見えないし、すごいものにも見えない。
そうそう。
OPには毎度固定の映像があり(そこにはクレジット関連は出ない)、そこで狂四郎が殺陣を見せ、最後に「眠狂四郎と覚えておいていただこう」というセリフ
次回予告では最後に狂四郎のセリフ「冥途の土産に円月殺法をご覧に入れよう」が被さるという風になっている。こちらのセリフが次回映像のワンシーンにあるというわけでなく、次回映像に被さる形で音声だけが入ってるという形式

16 1983/3/9 悪女志願!美男剣-荒井の巻-
大信田礼子、本郷直樹、草薙良一、
大木悟郎
中山主税:林成年(トメ)
手鎖を嵌められている女を狂四郎が助ける。その女おもんは盗賊の頭才蔵(草薙良一)の女で、逃げられるのを恐れそのような形で監禁されていたのだ。
おもんはよく言えば純粋無垢だが、どこか頭のねじが一本足りない女。
自ら女郎屋に言って女郎になったかと思えばその晩に探しにやってきた才蔵の手下である直次郎(本郷直樹)と結ばれ二人で逃げる決意をし、その翌朝には「辞める」といって出て行ってしまい、女郎屋の女将おちか(近江輝子)は翻弄されてポカーンとする場面なんかは見もの
狂四郎を捕えに来る代官中山主税の配下の役人にノンクレジットで伊波一夫

17 1983/3/16 美女姫身代り残忍剣-白須賀の巻-
綿引勝彦、小田切かおる、富田恵子、
中村錦司、溝田繁、芝本正
公家が出てきて、「おじゃる」だとか「麻呂」だとか言ってる。演じるのは綿引勝彦。それに付きそう従者が芝本正
金八が追われてる女を助けるもちょっと目を離した隙にその女は殺された。女は綾姫(小田切かおる)という公家の京極家の跡取り娘。しかしそれは実は八重(小田切かおる二役)という旅回り芸人一座の女であり、そこには京極家当主の弟である京極文麿(綿引勝彦)の策略があり、それに乗った綾だったが彼女も文麿に騙されていた

18 1983/3/23 夕陽の群盗多殺剣-土山の巻-
お仙:志麻いづみ、美沙:風祭ゆき、
桂木弥七郎:石山律雄、庄五郎:岩城力也、 伊十郎:五味龍太郎、妙:安部理恵、
日高久、堀北幸夫、筑波健、三笠敬子、 松山秀明、杉並良馬、中條達也、邦保、
劇団ホリホックアカデミー、
丹波の鹿蔵:亀石征一郎(トメ)
野盗の頭丹波の鹿蔵が捕らえられ、それを護送するのが弥七郎。野盗は頭を取り戻そうと襲ってきたのを助けたのが狂四郎。
構図は鹿蔵を城下へ運ぶための見回り役人がやってくるまで、配下の襲撃に耐えること。
弥七郎の女房お仙はかつて狂四郎に夜鷹の格好で近づき財布を盗もうとして狂四郎に見破られていたということがあった。が、狂四郎は昔のことは忘れた、と夫婦の幸せを壊さないようにしてやった
弥七郎の妹が妙で、兄が出世を諦めた原因としてお仙を見ていて、嫌いが高じて、彼女の過去を調べ、それを知らせに弥七郎の元にやってきたのだが、彼女が戻ったとき、弥七郎は襲ってきた野盗と戦っており、そして殺されてしまった。
妙はお仙にそのことを言い募ろうとするも狂四郎はそれを止める。
美沙は野盗の一員。野盗が町を制覇した際に、縛られてる狂四郎を呼び出し、強い男が好きと言って、自分を抱かせようとし、縄を解いてしまい、狂四郎の逆襲が始まる。
ラストがちょっと面白い。野盗全員を殺してしまう狂四郎だが、美沙だけは殺さず。
そして、裏で野盗を結んで策略を授けていた都田、野盗全滅を見て、だらしないとこぼすと、美沙が都田を刺し殺し、美沙も例の三人組に殺される、という終わり方。都田は死んだのだろうか、死んだような描写だったが。
次回が最終回、薩摩の絡みが強い回と弱い回とがある。まあ水戸黄門と一緒か。目的地があり、追手がいて、だが、そういうのに触れない回もあるというような。
薩摩まで行きつけないが、次回は京都のようで、そこで最終回。
ちなみに次シリーズが今回続けて放送されているが、オリジナル放映も続けての放送で、なら新シリーズにしなくてもよかろうと思うが、設定が一新しているのかもしれない
片岡孝夫、初回のときは雷蔵そっくりで、あの雰囲気をよく出していると思ったが、回が進むにつれ、その孤高な感じは薄れてきた。まあ歌舞伎で最高峰の役者でもあり、演技は問題ないけど。

*0216
19 1983/3/30 京洛の闇に舞う死闘剣-京都の巻-
お淋:美雪花代、望月頼母:西沢利明、
千宗雪:岩田直二、岸和田藩家老:永野達弥、 玉生司郎、沖ときお、淡路康、
矢野裕子、東悦次、扇田喜久一、 竹村仁美、長坂保、木村茂
京に入った狂四郎。京で例の西国13藩が会議を行うという情報があり、その会議を狂四郎に邪魔されずに行うことができるかどうかの攻防
茶人の宗雪は武部の依頼で狂四郎を匿い、内弟子のお淋を側に置く。このお淋の兄が海老原蔵人、兄妹は長い間会っておらず、蔵人が薩摩藩に仕官したことをお淋は知らない、という構図の中、久しぶりの兄妹の再会、そして狂四郎と蔵人の対決(ここがこの回のクライマックスとなる)。
伊吹吾郎は久しぶりの登場、狂四郎に討たれる
例の三人組も討たれる、多分三人とも
小松方正と安部徹は全然出てない。確かシリーズ途中で、こういう上の方の役というのは旅には出ないで江戸から指令を出すようなタイプなのに、旅の途中でも出てくるのは珍しいというようなことを書いたが、多分それ以来出ていない。
ナレータ―は佐藤慶だが、この回のスタッフクレジットでその佐藤と並記で「語り 小松方正」とあった。他の回にはなかったはず。この回のラストの部分かな。
松尾嘉代も例の回以降出ていない
火野正平は、レギュラー陣で狂四郎以外では一番出演回数多いと思う。彼の演じるキャラは使い勝手がいいと思える。ただレギュラーは狂四郎だけという回も多くあった印象である
伊波一夫、ノンクレジット。13藩の家老会議に出ている。
そうそう西国13藩に加賀藩があった。加賀藩って西国なの?
円月殺法を封じたかのような蔵人の技、剣を回している最中に小柄を投げる、が見られる。再度の円月殺法に敗れるのだが

眠狂四郎無頼控 (1983年のテレビドラマ)
1 1983/4/6 殺さないで私の子を異人妻の絶叫!将軍お世継暗殺大奥やわ肌秘話(初回2時間スペシャル)
加賀まりこ、永井智雄、田畑猛雄、水原麻記
朝比奈順子、住吉正博、尾崎弥枝
前シリーズから継続のレギュラー陣
眠狂四郎…片岡孝夫(片岡仁左衛門・15代目)
お蘭…松尾嘉代
金八…火野正平
武部仙十郎…小松方正
作品の世界観は前シリーズで西国13藩の謀略は狂四郎が砕いたということでそのストーリーは終わっており、、その旅から江戸へ戻ったということなのだろう、そういうセリフ(「東海道の長旅ご苦労さまでございました」)もあった。
老中水野側の武部が登場、お蘭は駕籠屋の女将みたいで、そういう設定があったのだろう、確か前シリーズではそういう箇所はなかったが、金八も久しぶりに江戸へ戻ったという状況。
今シリーズはずっと江戸だろうか。
この回は、松子(加賀まりこ)がオランダ人との子を産み、江戸へ出てくる(実家に戻る)というところから始まる。その道中で狂四郎に松子が助けられる場面があり、そして江戸で再会。
父親は奥医師法印の室矢醇堂であり、が、しかし、邪教に嵌っており、徳川の世継ぎを殺すことに熱中しており、それを防ごうと動く大奥御中﨟三浦(水原麻記)は武部に相談
武部からお蘭、狂四郎に指令というような展開
金八が江戸城に潜り込む場面。やっぱり肥溜め舟に乗って入っていくのだが、三浦が便所に入ってきてまたごうとしたときに、下から声を掛けるというちょっとエロ
エロといえば前シリーズもそうだったが、オッパイがよく出てくる。
初回2時間スペシャルとあり、今回の放映では2回に分けている。カットがあるのでは、と思える箇所があった
住吉正博がキャストクレジットにあり、、松子のお見合い相手のようなのだが、出てきていない。見逃したかなあ。
見逃したかと思える箇所はもう一つあり、お蘭が狂四郎に醇堂について報告をしている場面があるのだが、そいつを探れというような指令が飛んだ場面はなく、そもそも醇堂が怪しいとなぜわかったのか。でも、大きな展開としては三浦から世継ぎのことで相談があり、それについて探っているという流れではあったのだけど
尾崎弥枝は宿の女中という役名、最初の回の序盤かなあ、
狂四郎の世界観。前シリーズ最終回。水野がいなくなったあと誰が政治をやろうがどうでもいいが、いまことを起こすと泣くのは庶民だ、というような論理で西国13藩家老を斬っている。
今回も徳川が倒れるのはよくないというようなことを考えている節がある
吉蔵…北村英三は狂四郎が下宿している舟宿「舟仙」の主

2 1983/4/13 生肝頂戴つかまつる
加納竜、睦五郎、五味龍太郎、長谷川待子
江戸が舞台。悪人成敗もの。とこうなると、例えば必殺の多くのシリーズ、特に主水ものは主水が八兆堀同心ということで全部そう、大岡越前や江戸を斬るもそう。おれはこういう江戸庶民がメインの話というのは割と好きなのだけど、でも眠狂四郎でそういうのは似合うのかという疑問が湧く
この回はストーリーはかなりグロテスクというか異様
町中で夫婦喧嘩や子を叱る父親を見るや刀を振り回し、腕を斬り落とすという荒れた性格の侍、大導寺兵吾(加納竜)。この兵吾に狂四郎は心を寄せ、酒を酌み交わし生い立ちを聞く。
主君の尻拭きという役目の端女が母親で、自分はその尻拭きの際に作られた子。その女を拝領妻として下げ渡された下級武士が育ての父となる。父は母を罵ることで憂さを晴らしていた。兵吾は父の腕を斬り落とし、そのときに「おののき」が刻み込まれた。その後は叔父のところへ幽閉。という生い立ち。理不尽に犯された女の腹から生まれたという狂四郎との共通点、これは第1話でも松子の息子と狂四郎の共通点というのがテーマでもあった
そして兵吾は家老梶原民部(睦五郎)から命を差し出せと言われた。事の次第を聞くとそれは教えられないとの答え。
兵吾はその命令を断り、追われる身となり殺された
狂四郎は兵吾から、梶原からの命令、向島の寺へ行って命を差し出せというもの、の話を聞いており、その向島の寺へ行き、兵吾がどんなことをさせられるか自分が兵吾となって体験し、その依頼内容を知る。将軍の娘が悪性の腫瘍を発しており、それが治癒しても顔や体に痕。それを治すため少壮な男の生肝(特に同じ誕生月の男のもの)を食すことが必要なのだった。
狂四郎は生肝を差し出すことを約し、梶原の屋敷に乗り込む。兵吾は犬死、君命を受け入れるのが武士道などといわれ、犬死させることが武士道か、それを武士の誇りと思い込ませるその卑劣さが許せないと殺陣になる。そして梶原を斬りその死骸をその寺へ運ぶ。
金八が五七調で調子よく喋って登場、講釈に凝って、立川談亭に弟子入りしたとか言っており、さらには作品の中盤では金八がその調子のよい喋りをして、お蘭とともに「やだね~」とやっていてこれは談志の作った流行り言葉なのだそうだが、それを意識してるのかも

3 1983/4/20 魔性の血を宿す妻
河原崎建三、島村佳江、三島ゆり子、
堀内一市、千葉敏郎、山本一郎
北見唯一
伊波一夫はノンクレジット、最後の殺陣の中にいる
底辺の生活をしている浪人夫婦。亭主は女房に体を売らせる店で働かせる、とまあ時代劇によくあるストーリー。だが、終盤の展開はなかなかよく、また女房のとき役の島村佳江が美しく、また演技もよく、見応えあり。だけど前の回でも書いたが、これ眠狂四郎でやるような内容かとは思う
浪人宮部多九郎はやくざ仁兵衛の用心棒。ときは貧乏生活にも武家の誇りを忘れず気品のある妻女
見所は中盤、ときを仲居の仕事にどうかと、多九郎が仁兵衛の下っ端彦六(山本一郎 )と言われていたが、実は体を売る仕事
ときが店に行くと、まず最初にその店の主人、やくざの親分仁兵衛に抱かれる。家へ戻ったときが、多九郎にそのことをなじると、多九郎はそういう仕事だったとは知らなかったようで、だが仕方ないじゃないかと吐き捨てる。
そこで多九郎が自分がいまこうなった身の上を語る。元は藩の指南役。ときに言い寄った江崎頼母から女房を守るために、江崎を斬り、頼母のちょうちん持ちが意趣返しにやってきて腕を斬り落とされ、浪人に。さらに江崎の弟からは仇として狙われる身の上
頼母を迷わしたお前の色香が悪い、つつましく見せながらお前の中には魔性が住んでいるに違いない、お前のために一生を誤ったこの俺だ、そのためにお前が体を売ることなどどうってこともあるまい、と多九郎
そこへ彦六がときに客がついたと迎えに来ると、多九郎は彦六に刀を向ける(体を売る仕事だとは知らなかったということ)が、一方ときは急に声を張り上げ「下郎、すぐにまいるゆえそれにて待つがよい」。
多九郎の言葉を聞くとき、そしてこのときの態度の急転が見事
ときは狂四郎に夫を斬ることを頼む(ときは狂四郎と知り合っており信頼し心を許している)が、その試合で多九郎が負けを覚悟し座り込むと、ときはそれを庇い、夫婦は絆を取り戻す。しかし、江崎は藩の家臣を引き連れやってきて、多九郎は斬られる。そこへ狂四郎が現れ斬り合い。藩の家老がやってきて、これは藩に関わりないこととして、家臣を引かせる
ときは自害しようとするも狂四郎に諭され、巡礼の旅へ出ることになる
三島ゆり子はストーリーに絡まない岡場所の女で狂四郎の馴染みのようだ。レギュラーではないのだろうけど、レギュラーっぽい役。あまり大きく映らないのだけど、すぐわかる個性

*0217
4 1983/4/27 光る白刃に燃える女
佳那晃子、内田善郎、片岡五郎
日高久、永野達弥
小里(佳那晃子)は普段はそんな色気を見せないが、人が斬られて血まみれになっているのを見ると、淫靡になる女
小里は狂四郎が刺客を撃退するのを見て、うずきだし、狂四郎に近づく。という風に今回は江戸を離れての始まり、両者とも江ノ島に参る旅のようだ。
幻想的なエロというのは眠狂四郎の特徴の一つだと思っていて、なので、小里は作品にピッタリのキャラ。それを抱いてこそ狂四郎だと思うが、この回の狂四郎の方はそれを抱くこともなく、尼寺へ行くよう勧める。製作年度は83年でまだ規制も緩そうだが、そもそも今シリーズ(前シリーズも含めて)の狂四郎はそういう面はあまりない印象
寺へ向かう道中の飯屋で無銭飲食の浪人庫之助(内田善郎)、これが仇持ちだと聞き、食事の金を払ってやり、お礼に寺まで送ってもらうことになる。その道中、雲助に絡まれ庫之助が雲助を斬り、またも小里の淫靡が発症。庫之助は仇討を止めて小里と一緒に暮らしたいと言い出す
小里は江戸で凄腕の浪人本多(片岡五郎)と暮らしている。
この本多は既に本編中では江戸へ戻った狂四郎は居酒屋ですでに出会っていた
別れ話を持ち出すも、一蹴され世話になっている和泉屋(永野達弥)へそれを持ち込むと、和泉屋は本多に眠狂四郎という男を殺すという依頼を受けさせてくれと、小里は逆に頼まれる。この回の冒頭、狂四郎が刺客を撃退しているが、これは和泉屋が放った刺客であった
本多は庫之助が探していた仇であった。本多が庫之助を返り討ちにすると、またも小里の淫靡が発症
などなど、登場人物がそれぞれに絡み合っていて、その具合が割と自然というか違和感なかったが、終盤までいくと、主要登場人物同士全部に関連があるようで、さすがにやり過ぎの感
レギュラーは狂四郎のみの回
伊波一夫が雲助の一団の中にいた。ノンクレジット
狂四郎が居酒屋で飲む場面、常連なのであろう、そこの小女と親し気に話しており、土産くらい買ってきてくれたいいのになどと言われており、狂四郎っぽくない感じだ

5 1983/5/4 妖刃殺法!美女肌からくり将棋
奈良富士子、平泉征、三崎奈美、中村錦司
大磯が舞台。狂四郎は金八を連れている。なぜ来ているのかは不明
細川の殿様がやってきての大磯と二宮から選ばれた娘による将棋の御前試合が恒例になっていて、勝ったほうはその後三年間、行事などの仕切り役になれ、一方負けたほうはその後三年間工事に駆りだされるだのなんなので大変な苦労を被るということになっている大変な対局。
大宮からはお汐(奈良富士子)、二宮からはおかや(三崎奈美)が選抜されている
狂四郎は自分が宿を取っている浜田屋の娘であるお汐のほうに肩入れ。
狂四郎のキャラからして、自分から話しかけ、エピソードに首を突っ込むというのは変なんだけどなあ
金八は、話を進行させるのに重宝なキャラなのだろうなと思う。笑いも担当しながらテキパキと話を進行させていて、ただそういう説明的なセリフがちょっと多すぎる感じではある
入川三十郎(平泉征)と諸住(中村錦司)、両方とも細川配下
入川はおかやからの依頼で不正に手を貸す。江戸の名人宗達も対局の寺に茶の師匠として招き入れ、別室から指し手を伝えるという仕組みである
諸住は狂四郎と旧知という設定。狂四郎が対局の寺に現れると、にこやかに話しており、こういう気の置けない感じの旧友が狂四郎にいるとは珍しい。そしてお汐とおかやどちらが勝つかで賭けをするのだが、狂四郎はおかやに賭け、負けたら首を差し上げようというと、中村は旧友が死ぬというのに大喜びしている。まあ気の置けない間柄の冗談ということなのかもしれない
「冥途の土産に円月殺法をご覧に入れよう」というセリフが出てくる。前シリーズの次回予告の最後に流れていたセリフだ。本編で流れるのは多分シリーズ初
伊波一夫が二回出ていた。細川配下、大宮の旦那衆の一人。ノンクレジット

6 1983/5/11 悪女の色香は殺しの匂い
本阿弥周子、高橋長英、藤木孝
ゲスト3人の関係性がどうしてこうなのかはよくわからないが、その3人の関係性が焦点の作品
高橋長英は剣は凄腕だが、命令によってしか動けない生気のない人相、野々呂甚内
本阿弥周子は杉江、甚内の妻ながら、一貫して夫をバカにしえの上から目線
藤木孝は瀬左衛門。甚内の上司で命令をする立場
瀬左衛門に不利な密書を持って逃げた男を追う二人。その男は甚内が斬ったものの密書は見つからず。その際その場に居合わせた狂四郎が持ってるに違いないと、密書を取り戻すため狂四郎に刺客が向けられる
話が進むにつれ甚内と杉江の間にどういうことが過去にあったのかが明かされていく
杉江の過去の夫長八郎を斬ったのが甚内、それは杉江と城代家老戸田采女正が密会をしていて、そこへ長八郎が戻ってきて、采女正の命令によって甚内は長八郎を斬っていた
が、なぜ杉江が陣内の嫁なのかがよくわからなかった
本阿弥周子、美しい。悪女の役、善玉の役が多い印象で、ここではいいやな性悪女

7 1983/5/18 毒婦異聞 殺しを囁く女
新藤恵美、沖田駿一、河野実
盗賊、土蜘蛛の弥十(沖田駿一)一味のおもん(新藤恵美)が弥十の隠し金を盗み、一味を抜け出そうとするというストーリーで狂四郎の出番は少なく、「眠狂四郎」」でやらなくてもよいような他の時代劇もありそうな作品。
金八が喧嘩で捕らえられ、その際牢に居合わせたおもんと一緒に逃げ出し、コンビで行動するという展開になっている。追い詰められた二人は狂四郎のところへ助けを求めるが断られる
最後おもんは弥十に妹を人質に取られ、自分の命と引き換えに助けに行くと言い出し、再度金八は狂四郎の元へ。そこで金八が狂四郎の人物評を言っていて、「周りからは見れば変人、へそ曲がり、薄情でどうにも難しい人だけど、そんな人じゃないことはおれ知ってる」。で、「おもんは自分の命をかけて妹を救おうとしている、もう悪人じゃないでしょ、そんな人を放っておくの」と説得。
ここでは狂四郎は悪人を成敗してくれる正義のヒーロー扱いだ。
おもんの妹はおもんの前で犯されるというショッキングな場面があり、そこで自害してしまっている
お玉…加川綾女。この回初登場だったと思う。狂四郎の居候している舟仙の女中らしい。そういや北村英三は最初の回以来出ていない
そうそう、狂四郎の本編中盤での出番は、おもんが舟仙へやってきて舟を出してくれと頼むも、船頭がおらず。そこへ狂四郎が二階から降りてきて、俺がやろうと船頭を引き受ける。これも狂四郎っぽくない
伊波和夫、役名なしクレジット。多分牢からの脱獄場面での看守、ほんの一瞬だがクレジットあり
広瀬義宣、宇三郎という弥十一味で役名ありのクレジット。

8 1983/5/25 悪魔儀式いけにえの女体
中島ゆたか、佐藤仁哉、阿藤海、
堺左千夫、西山辰夫、須永克彦
阿藤海は若いころこういう役が多い。必殺でターザン(他左衛門)の役をやっていたが、それに近い山賊のような扮装。あっ、そうか、海賊を自称しているんだった
藩と商家鳴海屋(西山辰夫)、大奥医師がグルになっての抜け荷と大奥への売り込み。藩の家老藤波大和(堺左千夫)が臆病になってきたことから、藤波の娘奈美(中島ゆたか)を海賊呂宋十兵衛(阿藤海)がよこさないと抜け荷の秘密をばらすと脅してきていると鳴海屋が仲介するが、その海賊もグル。
奈美は狂四郎によって駕籠平(お蘭の店)に匿われていたが、置手紙を残して消えてしまう。
奈美は恋仲の新之助(佐藤仁哉)のためにと呂宋に囚われの身となっていた
話の入っていく序盤が面白い。奈美が狂四郎の助けを得たいがための芝居。駕籠でさらわれている途中と見せかけ、狂四郎に助けられ、自分の屋敷へ。そこでお礼に体を与えるといい衣服を脱いで狂四郎と抱き合うと、そこへ家臣が襲撃、絶体絶命だが、狂四郎は難なくそれを抜け出すと、ここまでがテストで、ここで家老藤波が登場する。藩側は上記のように海賊呂宋から脅されており、その解決に狂四郎の力を借りたかったのだ。
こういう狂四郎が裸の女と抱き合うと襲撃が始まるというのは眠狂四郎ではありがちかと思う

9 1983/6/1 首斬り無用にて候う
若林豪、早川雄三、青山恭子、水村泰三
山口幸生
若林豪はトメ、今は斬首刑執行待ちの咎人、元はある藩の目付役、神谷右近。さすがに若林中心に作られた作品。レギュラーは狂四郎だけ(お玉が少しだけ出ているが)で、二人の場面が印象に残る。
神谷右近に刑が執行されようとしている。しかし首斬り役がどうしても斬れず、牢屋奉行が狂四郎に頼んでくる。という始まり方。
狂四郎はその依頼を受け入れるが、神谷を斬れず、そして二人だけで話をさせてほしいと狂四郎は頼み、二人で話すことになる。そこで狂四郎は、神谷の般若心経を聞いていると仏に刃を向けるような気分になる。執行人は仏を斬るわけにはいかなかったのだろう、でも仏に刃を向けてきた自分なら斬れたと明かしている。
狂四郎は神谷の牢抜けを手伝ってやり、さらにこれから何をやろうとしているかはわからないが、必要であろう刀を貸してやる
神谷は目付役の役目としてある不正を調査していたところ、辻斬りの犯人に仕立て上げられ、藩から放逐、町方の裁きを受けることになったという。
家老鳥居(山口幸生)の罪を殿有馬信綱(水村泰三)の前で白状させた神谷だったが、実は信綱こそが藩の不正の張本人、さらに妻せつ(青山恭子)までが嬉々として信綱と乳繰り合っていた。そして神谷は再度町方に捕らえられてしまう(身分復帰が藩からなされずこの不正の件は握りつぶされた)。
狂四郎は彼の首斬り役を再度引き受け、神谷が恨みに思ってる信綱以下すべてを斬殺。そのことを神谷に教え彼の首を斬る。
神谷が狂四郎と酒を酌み交わしながら妻せつへの恋情を語る場面がとても良い。参勤明けに田舎へ帰ったら妻と二人だけで桜の下で宴会をやる、酔った妻は浮かれて、おれに歌を歌わせ自分は舞ってみせたりする。おれはそれを眺めているだけで気分が安らぐ、生きていると感じる。それを聞き狂四郎が妙だな、こんな気分になったことはない、おれもその桜の下の宴に同席したくなってきたなどと返す。こんな場面があるから、せつの裏切りの場面も効いてくる
伊波一夫、ノンクレジットで冒頭の首斬りの場面、役人の役。さらに中盤では牢屋でこれも役人の役

10 1983/6/8 仇討無惨!秘めた出生の謎
入江若葉、岡崎二朗、大下哲矢、片岡進之介
鉄之助(片岡進之介)による矢柄という普請奉行を狙った仇討という場面から始まる。逆襲され、金八が助けに入り、さらには狂四郎も。
この鉄之助の仇討というのがなんなのか、でストーリーが進行
鉄之助は大人になりかけの少年(15歳)、父親の仇討であり、父親が亡くなったのは病死だと聞いていたが、以前家にいた喜作という中間が、鉄之助を読んで、鉄之助の父親は実は上役の矢柄に斬られたのだと話してくれたという。それは15年前のことで、父親が亡くなったときに鉄之助はまだ母の腹の中
鉄之助の母千世(入江若葉)、千世の兄の経之助はその件について何かを知ってるようだが何も言わず。
千世は兄の経之助に裏切られ、矢柄に差し出され、自害、狂四郎宛てに遺書を書く。それによれば、15年前にも矢柄に誘われ千世は体をまかせてしまっておりそれを夫に告白したことで、夫が矢柄に斬りかかり返り討ちにあったのだった。そして鉄之助は矢柄の子であった。
狂四郎は鉄之助に仇討をさせず、自分で悪人たちを斬り捨てる
舟仙でお玉と同じくらいの女が出てくるがお玉ではないようだ。キャストクレジットにもない。お玉の顔はこれまで出演回数も少なくまったく覚えていないのだけど、なぜ気付いたかといえば、字幕オンで話者の名前が出るときがあるが、その際に「お玉」でなく「女」と出ていたから。

11 1983/6/15 妖鬼一閃!おんな牢秘話
大月ウルフ、宮口二郎、賀田裕子
キリシタン屋敷というのが舞台。これがなんなのかわからなかったが検索したら出てきた。そういう施設が実際にあったのだ。キリシタンを収容する施設とのこと
この回の話では、隠れキリシタンを探す役所という感じで、奉行もいる。隠れキリシタンの居場所を吐かせるため、キリシタンを拷問したりしている
冒頭は西洋人のバテレンが捕らえられて十字架を担いで階段を登っていくのを人々が見ており、狂四郎もその中にいる。するとそのヨハネスという名のバテレンが狂四郎を見て、何か声を掛ける。という風に始まる
狂四郎はキリシタン屋敷に潜入しヨハネスと会話。狂四郎に自分と同じ血が流れていることを感じ、また彼の何も信じていない顔を見て、そういう人を救いたいと思ったと語る
隠れキリシタン摘発に躍起となっている役人たちだが、奉行らには別の目的、男はすぐに処刑するが、女を外国に売り飛ばすためだった
ヨハネスを転ばせるためにえぐい仕掛けがある
この回のもう一人の主役が仏像師光源の娘お艶。光源がマリア像を彫ったことから捕らえられたのだが、光源はただマリア像を見て美しいと思い作っただけで親子ともどもキリシタンではなかった。
女と交わることが御法度のバテレン、お艶がヨハネスと同じ牢に入り迫る。しかしうまくいかず、今度は媚薬を飲ませた上で迫りついに陥落。隠れキリシタンの居場所も白状、そしてさらに転んでないふりをして各所へ行かそうと計画される。
最後は狂四郎が乗り込んで悪人成敗と、ここらは破れ傘刀舟(※)
その際ヨハネスも斬っている。これはもうヨハネスがもう死にたい、自殺は許されない教え、ということもあってのことだろう。
久しぶり、多分第1話以来の登場となる吉蔵が出てくる。狂四郎のために情報集めの密偵的役割。この回は金八が出ておらずその替わりという面もあるだろう
お玉が珍しくそれなりに長いセリフと顔もはっきり映る。
(※)間にも書いたがどうも眠狂四郎っぽさが薄め。この回はキリシタンを扱い、さらに女のエロ仕掛けと眠狂四郎っぽい作風だが、そこに狂四郎が絡まないのがなんとも。さらに狂四郎といえば「虚無」「ニヒル」という古馬が浮かぶがそこらも薄め。こうなると、上にも書いたが破れ傘刀舟だとか、まあそれに限らずだが、一般時代劇のパターンにストーリーが陥ってしまうのも仕方ないかと

*0218
12 1983/6/22 闇の狩人!少女を食う鬼
武原英子、船戸順、ガッツ石松、楠年明
言葉巧みに少女を誘い、犯してから殺すという少女偏愛がテーマの作品。そういった犯罪は現代時折起こり、そういう意味では現代的ともいえるが、後期の必殺によくあるような現代の事件を時代劇にぶっこむというような取り上げ方ではない。
また設定としてはマイナーチェンジというか大きな変化というか。
吉蔵が博打で借金、舟仙を売ってしまったという展開。それを買い取ったのがこの回のゲスト、金貸しのおはん(武原英子)。ただゲストなので次回以降は出ないのだろう、今後はどうなるのやら。
そしてお玉が大フィーチャー、吉蔵や金八のかわりということか、密偵的な役割。
想像するに北村英三が自分からか制作側からかわからないが降板ということになり、火野正平も出ない回ということでこういうことになったのかと。
おはんの用心棒馬吉がガッツ石松
少女偏愛の男はなら屋(船戸順)、ろうそく問屋の大店、問屋組合長、町名主という立派な人物、少女を物色する際には茶人に変装
茶人なら屋に少女を紹介するのが女衒彦六(北見唯一)
武原英子がよい。そしてガッツ石松のイメージだとこうなるかなという思った通りの展開。おはんの妹が二年前にこの少女偏愛事件の被害にあっていて、いつの日か敵討を、とおはんが心に秘めていた。なら屋が犯人とわかり、乗り込んでいき、逆襲(なら屋は元侍)され、そこへ馬吉が登場、彼女を庇って死んでいく。この際馬吉はおはんに早く逃げろと叫ぶもおはんは棒立ち、となるとなら屋は秘密を知られたおはんをも殺すべきなのに、あっさり立ち去っていくというのは変。
また馬吉がおはんを庇って死んでいくというところが、ガッツの俳優イメージから想像できた展開ではあるのだけど、なんだか演出がショボイ。ストーリーは同じでいいから、もうちょっとなんとかできないのか、と思う

13 1983/6/29 怪談!髑髏と祝言する花嫁
堀内正美、外山高士、山本昌平、
佐藤万理、二葉弘子、伊庭剛
無縁墓地で怪しげな行動をする二人の女、狂四郎は金八に探らせる
すると女は髑髏と祝言をあげており、その脇には髑髏の母親と思わせる女
花嫁が小夜(佐藤万理)で、母親が由良(二葉弘子)。吉岡与四郎(伊庭剛 )という貧乏御家人が辻斬りの罪を着せられ殺されたという事件があり、その復讐をこの母娘がなそうとするというストーリー
本当の下手人は旗本三田主膳(外山高士)の息子市之輔(堀内正美)。面を被っての所業、町方に追い詰められ自分の屋敷に戻り、その一年前から勉強相手として雇っていた与四郎に罪を被せ、屋敷へ辻斬りが逃げ込んできたので斬り捨てたと町方服部(山本昌平)に報告
ラストは二人が服部に事件が再吟味になった、一緒に行けば市之助が白状すると騙されて三田の屋敷に乗り込む。由良は殺され、そこへ狂四郎登場。もうワンテンポ早く登場してやれ、と思う。
そして狂四郎、この悪人成敗の動機がぼんやりしちゃってるし、これまで何度も書いたが、普通の悪人成敗時代劇で眠狂四郎という稀代のキャラ構築が希薄
この回では中盤、町中で市之助が言うことを聞かない女を殺してしまっているところに現れているが、何もしない。悪人成敗ならここでやってもいいじゃんか
舟仙の場面はある。お玉は出ていない。舟仙の主は誰かはわからん。まあこのまま主の登場がないままでもおはんが主ということで別に不自然ではない
伊波一夫、役名なしクレジット。今回はシリーズで初めて大き目の役、吉岡家の元用人で探りに来た金八に事件のことを教えている
佐藤万理、いつも同じだが可愛らしい、真っすぐな正義感が似合う
山本昌平、普段よりちょっと悪相を控えた感じ。悪の町方の役

14 1983/7/6 お庭番悲話!裏切りの人肌
倉石功、早川絵美、黒部進
三年間江戸を離れて西国の藩について探索していたお庭番江郷藤之進(倉石功)、品川でその報告書である密書を掏られてしまう。藩の内情を阻止するためその藩の手の者かと思われたが調べていくと藤之進の上司である秋月肥後守(黒部進)はその報告書を手に入れていた。そして藤之進の妻(早川絵美)までも。
最後の殺陣の場面。藤之進と秋月の一騎打ちとなり、秋月配下が押し寄せてくると狂四郎はそれを全部退治。そして藤之進と秋月の一騎打ちはにらみ合いのまま。そこへ狂四郎が現れ、秋月の相手は狂四郎となるという珍しい形。
「冥途の土産に円月殺法をご覧に入れよう」というセリフが今シリーズ二度目の登場
ここ数回毎度のように書いてることの蒸し返しだが、通常時代劇的なストーリーの作品が続く。それと狂四郎のキャラのテンポ感があわない
狂四郎が否応もなく事件に巻き込まれるみたいな形がいいと思うのだが、そうはなっていない
ここ数回では事件に巻き込まれすらしない感じ。まあ積極的に絡んでいくというのは狂四郎のキャラではないだろう

15 1983/7/13 美女崩れ!にせ狂四郎参上
飛鳥裕子、千葉裕、牧冬吉、
唐沢民賢、山口朱美
狂四郎がある藩の男会田数馬(千葉裕)に誘われ男狂いの照姫(飛鳥裕子)の相手をさせられそうになるというのが発端
藩の後継争いの話。主君は病がち、家老は照姫に適当な婿をつけて藩政を牛耳ろうとしたが失敗、照姫に薬を飲ませたが量を間違えたか男狂いになってしまい、その妹を後継候補都市、照姫は抹殺しようと考える
会田は照姫と同じくらいの年齢で昔からそばで付き従うような役割
音狂いの照姫のいうままに男を誘う役。狂四郎は一回目は途中で帰ってしまったが、照姫は何としても連れてこいというので、再度狂四郎を呼び寄せるために、自分が狂四郎に化けて辻斬りを行い騒動を起こすという作戦に出る。ここで「眠狂四郎と覚えておいてもらおう」と前シリーズOPの「眠狂四郎と覚えておいていただこう」に近いセリフを偽狂四郎が吐く
善玉悪役でわかると会田と照姫が善玉になるのかなあ、まあとにかく、主要ゲスト皆斬られて死ぬという終わり方になっている
牧冬吉はワンシーン、町奉行与力の役で、いつもは悪役やヘナヘナしたような人物を演じることが多いが、ここでは立派な与力像を演じていてやけに格好よい。武部の口添えもあり狂四郎を放任していたが、その狂四郎辻斬り騒ぎ、これではどうしようもないと狂四郎を捕まえにきたが、狂四郎の明日まで待てという言葉を信用して引き上げていく
千葉裕が森次晃嗣そっくり

16 1983/7/20 怪奇!妖刀に呪われた女
大塚良重、石田信之、内田勝正、丹古母鬼馬二
妖刀村正を巡る話。狂四郎の持つ正宗を作った刀匠の弟子がその師匠を恨んで作ったのが村正とされ、その対決がハイライトシーンとなる。
勘定吟味役に着任した能見小四郎(石田信之)、そしてその妻ぬい(大塚良重)。その能見が役に就いたことが面白くない無役の今川(内田勝正)は能見を妬む
一方村正、その妖気でおかしくなった○○は用人を殺し屋敷は火事。ここで殺されてる用人は伊波一夫、ノンクレジット
火事場泥棒富五郎(丹古母鬼馬二)、村正を盗んで、翌朝おかしくなり長屋で住民斬殺というグロテスクなシーン。南町奉行所が村正を没収。同心木村(芝本正)から奉行牧野(永野達弥)に村正が渡る。おれは永野達弥が今度は乱心するのかと期待。彼のような役者が狂った演技という派手なことをやるのを見たかったが、そこに現れた今川が言葉巧みに村正を持ち去ってしまう。
そして今川は留守の能見家に押しかけ、着任の祝いだと無理やり村正をぬいに渡すという流れ
大塚良重、可愛らしい。が、終盤は妖刀村正に操られメイクも変えているのであろう、不気味な顔つきも見せる

17 1983/7/27 仕置きうけます 闇のからくり肌
山本みどり、原口剛、大竹修造、崎津隆介
秋田屋の隣家に押し込みが入り皆殺し。そんなことがありその店は当分空き家だろうと噂されていたがそこへお蝶(山本みどり)という子連れの女がもみじ屋という店をやると入ってきた
秋田屋の蔵には紙問屋組合の5000両の冥加金。用心棒に狂四郎が雇われる
お蝶と秋田屋主の庄助は仲良くなる。
お蝶の息子がかどわかし。5000両の要求
ひとつ見誤っていた。
今作は出てくる人物がみな怪しげに見えた。
庄助、お蝶、火盗改。そして盗賊二人組。このうち最後の盗賊二人組はいかにも悪役という悪相。火盗改も時代劇で扱われる火盗改らしく偉ぶった悪役っぽさ。
が、庄助やお蝶はあまり悪役には見えない感じで、でもなにか怪しげにおれは見えた。
この庄助、お蝶に怪しげを感じたのは制作側がそう作っているのか、おれが間違ってそう感じたのか。
で、結果はほとんど全部グルで、大体あっていたが、おれは被害者の庄助でさえ、なんか怪しげに思えたのだ。それは冒頭、隣家に押し込みが入っていて、その物音を聞きながら、しかし無視していたのを見てそう思ったのだ。まあ変なキャラでもある。紙問屋で問屋仲間の束ねをやっているというくらいの人物なのに、女気なしの初心というキャラ設定。ちなみに女気なしのところはキーポイントでもあり、中盤で狂四郎に女遊びはしないのかと問われる場面があり、ラストでは狂四郎が女遊びはしておくもんだなという対になるようなセリフがある
伊波一夫、庄助に5000両の身代金を出してやれと居酒屋で絡む連中のひとり。ノンクレジット
吉蔵復活。降板じゃなかったのか。説明によると、おはんから買い戻したとのこと。博打は止めておらず、むしろ博打で勝った金で店を買い戻している
お玉と言い合いになる場面なんかがあり、吉蔵、お玉とも人間味が出るようなキャラになっている。吉蔵のほうは復帰回ということで活躍している

*0219
18 1983/8/3 なみだ旅 母を求める子守歌
田島令子、高野真二、江幡高志、
高峰圭二、長谷川直子、大木悟郎
江戸へ稼ぎに行き音信不通になったおりきを探しに江戸への旅をするのは孫娘おひなを連れたおりきの父親。だがその父親は旅路の途中で病に倒れ、少女おひなの一人旅
おりきは材木問屋丸屋で働いていたが、半年前に丸屋(高野真二)から役人への献上物となり、囲われていたのだった。
定斎屋を江幡高志、彼なら悪役間違いなしだし、怪しい素振りもしてるのだけど、なかなか悪役としての正体を明かさず、おひなに母親を探してあげるいい人状態が続く。実は材木の流通についての黒い噂について探っていた役人という役。おりきから情報を得るためおひなを縛って言うこと聞かせようとしているが、そんなことまでやる必要もなく、丁寧に聞けばおりきを仲間にして丸屋の悪事を探れるはず、という感じがした。
おひなを縛るという大袈裟さで話を盛り上げ、進行させるための演出という感じ
また、おひなを助けおりきと再会させてやった吉蔵、二人を逃がそうと走る走る、そして舟を用意するからここで待ってろ、と親子二人にする。明らかにここで丸屋ら悪役に二人が捕まるだろうなと予想で来てしまう演出、もちろん予想通りそうなる。
おひなを演じる子役長谷川直子。どこに出てたか思い出せるわけもないけど時代劇でよく見る顔だ

19 1983/8/10 毒牙を隠した花嫁
岩井友見、安井昌二、常泉忠通、三上剛仙
北見唯一
小松方正の武部が第1話以来の登場。そして老中水野(安井昌二)が今シリーズ初登場、水野は前シリーズで第1話に出ていたかもしれないが、多分セリフ上で武部が水野の配下ということが語られる程度で、出てはいなかったはず
話は面白くない。まあ岩井友見を見る回なのであろう。
武部がおくにという女をめとることになった。がそのおくには寺社奉行で水野の政敵である土井(三上剛仙)からの依頼で武部に近づき、水野の屋敷から重要書類などを盗み出すことを目的としていた。
おくには首尾よく盗み出しに成功するがそれを渡す段になり、急にそれを取り止めることにした。武部に惚れてしまったのだった。
もちろん水野の屋敷では大騒動、武部は切腹をしようとするも狂四郎がそれを取り返してきて、取り止め。狂四郎からおくには命をかけてそれを守ったと聞かされ、おくにを弔ってやる、がそれは狂四郎の嘘でおくにはピンピンしている。ただ武部にはもう会えない、と。

20 1983/8/17 悲怨!赤いしごきは地獄花
松本留美、川崎公明、亀石征一郎
過去に商家を罠で潰されて親は亡くなってしまい、その子による復讐という時代劇ではよくある話
駒吉(川崎公明)がその復讐を行う元は若旦那。その姉のような存在がお蓉(松本留美)で、みなしごだったのをその商家で育ててもらったという恩義から若旦那の世話をしている
この二人が江戸へ戻り居酒屋を始める。駒吉は板前の修業中という身。そしてその復讐のことをお蓉は知らずにいたが、その時の関係者が次々と殺され感づいてくる。
そしてまだ生き残ってる悪同心金子(亀石征一郎)を湯屋の女湯でお蓉が襲撃するも返り討ち。そして狂四郎の出番

21 1983/8/24 座頭殺法!闇を斬る仕込杖
服部妙子、南原宏治、中庸介、北村晃一
構図が凝っている
二つのエピソードが並列で語られる
幻の源兵衛(南原宏治)という盗賊一味のこと
そして売れっ子染吉染吉(服部妙子)の借金の件
後者は、古着屋だが裏ではけいず買い、そして金貸しもやっている治三郎(北村晃一 )と医者の道庵(中庸介)が組んでの悪事、高い薬を買わせ、借金をさせるという悪事。染吉は姉の病でその構図に嵌ったのだった。
そして治三郎に資本を出してやってるのが初の市というメクラ按摩。
初の市は実は目開きであり、そして幻の源兵衛であった。治三郎、道庵はそのことを知らない
源兵衛配下が捕まり源兵衛のことを知ってる限り喋った、といっても常に覆面をして、ほとんどそいつも源兵衛の素性を知らなかったのだが。その覚書を手下が同心を殺して取り返したが、源兵衛をそれを持って来た手下を斬り、その際その覚書が川へ投げ込まれ下を舟で通っていた狂四郎の手に入り、それを取り替えそうと作戦を練る源兵衛であった
服部の男勝りの芸者言葉が気持ち良い
吉蔵は復帰してから毎回登場、そして金八は全然出ていない
円月封じとして、初の市源兵衛がもう目開きだということを明らかにしているのに、再度メクラのように目を閉じるということをやる。これを見ると、円月殺法というのは、相手を幻惑させボーっとさせるという技ということなのだろう

22 1983/8/31 明日に別れの円月斬り
山本ゆか里、頭師孝雄、浜田晃
最終回というスペシャル感がない通常回のような作り。レギュラーで出ているのは狂四郎、金八、お玉のみ。お蘭の登場は今シリーズは非常に少なかった
でも最終盤の展開と、一番最後にテロップで原作者の言葉が出るのは特別。
序盤、「必殺」を思わせるこの江戸には頼まれて金で殺しを引き受ける連中がいるということを金八が喋っているのが面白い。そしてそういう殺し屋暮坂十内(浜田晃)が登場をする
博打で借金まみれのろくでなしの父親儀兵エ(西山嘉孝)がいたり、その借金を肩代わりするからと執拗に言い寄ってくる油問屋近江屋の若旦那与吉(頭師孝雄)につきまとわれたり、なのに前向きで暗いところが一切なく、正義感にあふれたお袖(山本ゆか里)。紅、おしろいなど化粧道具なんかを担ぎ商い。
ツンデレの狂四郎が見れる。
お袖が休息でおにぎりを落としてしまう。狂四郎の足元へ。それを拾おうとするお袖にを狂四郎は止め、金を渡そうとするのだが、まだ食べられます、物乞いじゃないんですと反発するお袖、というのが最初の出会い。そしてお袖はその態度を反省し狂四郎に会おうと探しだし、お袖は狂四郎に先日のことを謝り、狂四郎のことを知りたいという。狂四郎、いきなり抱き寄せ、おれはこういう男だ、期待されても迷惑とはねつけるも、去りがたしのお袖に、ついてくるな勝手についてこい。そして簪を欲しそうに見ているお袖に、簪を買ってやるのだ。
終盤ではドラマ的に少し変に思えた。父親に吉原に売られ、狂四郎に別れを言いにくるも狂四郎不在でお玉に伝言。
狂四郎は若旦那一派を成敗しに行く。吉原に売ったのは父親であって、そっちじゃないんだけど。
中盤では与吉が無理やりお袖を犯し、それに怒った狂四郎が刀は使わず、殴るという手段で制裁を与えている場面があり、珍しい。そしてこの場面があるから、尚更最後にまた対決しに行く意味がよくわからないことになっている。
そうか、いま見直してわかった。その制裁のことで与吉が十内に狂四郎を殺す依頼をし、そのことで狂四郎は十内と対決しに行ったのだな
最後の場面は以下のようになっていて、そうするために上に書いたような展開にしたのかもしれない
それからしばらくして、立派な行列で駕籠に乗ったお袖、狂四郎を見かけ駕籠を止め会話。伊達少将の側室になると。その際のセリフでは「このような身上になり果てました」と言っており、身を落としたともいえるし、出世のようでもあるしというあいまいさがなんだか文学的、見守る狂四郎も柔和な顔だし。そしてその行列に橋の上で頭を下げている乞食になっている儀兵エ、中に娘が乗ってることは知らず、駕籠が通り過ぎると、往来人に金の無心を再開
近江輝子が吉原でお袖に心得を教えている女将








第2シリーズのED。楽曲は第1シリーズと同じ、後ろの映像は異なっている
OP。EDの曲をアレンジしたものが使われている。第1シリーズのOPはナレーションが入っており、映像は竹林を歩く狂四郎が敵に囲まれ殺陣を見せて「眠狂四郎と覚えておいていただこう」となっていたが、今シリーズでは映像、静止画像、さらにはフォントや映像効果などを駆使したもの。
第2シリーズには次回予告なし

お蘭に初期必殺レギュラーの野川由美子の演じていたキャラを感じる
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