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名奉行 遠山の金さん3(松方弘樹主演) [時代劇]

オリジナル
放送期間 1990年7月5日 - 1991年3月28日
08/15(火) 15:00 - tvk1|55分|15倍録
[新]名奉行 遠山の金さん 第三シリーズ 第1話「お婆ちゃんの隠し財産を狙え!」
09/22(金) 15:00 - tvk1|55分|15倍録
名奉行 遠山の金さん 第三シリーズ 第24話「闇の上納金遠山桜最後の勝負」[終]


このシリーズの第1回は今回は放映されていないがスペシャルで、ここに堀田摂津守/若林豪、鳥居甲斐守/中村嘉葎雄が出ているようだ。
1 7月12日 お婆ちゃんの隠し財産を狙え! 本田英郎 宮越澄
お妙/畠田理恵
お島/風祭ゆき
藤井左馬助/川合伸旺
笹倉喜八/福田豊土
石川円心/山本昌平
丹波屋辰造/原口剛
佐八/吉田豊明
政吉/牧冬吉
おウメ/高橋芙美子
前シリーズと変わらない部分と変わった部分とがあり、そこが微妙とも言えるし、大きな変化であるともいえる。なんというか、大きな括りでは変わっていないのに、大きく変化したように見えるのだ。
例えばOP、EDの音楽は変わっていないし、OP。EDの映像もあまり変わっていないが、その少しの変化の部分が本編で感じる変化とも同種ともいえる。
多少画面が暗くなったか、そして制作年代がさらに進んできているはずなのに、古い時代劇のような質感であるかのように感じる。OPでの文字に前までは白フチがあった(EDも同じく)のに、今回はなくなっており(EDも同じく)、それと後ろの映像が暗めというのがあり、幾人かの人物では文字が読みにくくなっている。文字が読みにくいクレジットというのは、古い時代劇ではよくあり、そういうところさえ、古い時代劇になったかと思わせる。
本編、その古めの映像ということのほかに、作風が一気に暗くハードになったように見える。これまであったお笑い演出が少なく、いやほとんどなくなった。湯屋が舞台なのは変わらないが、女湯裸の場面がなかったというのもおおきな変化。
この変化は大きな驚きで、キャストはほとんど変わらない、また第1シリーズから第2シリーズのときのように、いくらかのキャストで同じ役割ながらキャストが替わった個所があり、それは「蒲生武太夫:名古屋章」が「金森四郎五郎:藤岡琢也」になったというような変化である
伝法大介(第2シリーズ):小西博之、大庭伊十郎:山内としおは今シリーズには登場しないようだ。一方同心としては楠菊太郎:内海光司が登場。東山も今シリーズに登場しており、ここらはジャニーズに汚染されてる感じがある。
内海のほうはまだよくわからないが、東山。自己プロデュースしてるというわけでもなかろうが、こういう役を彼にやらせたい、格好良く見えると思っての演出だと思うが、なんだか全然格好よくないんだよなあ。

*0202
2 7月26日 怪盗の顔を見た
お絹/浅野愛子
阿久津兵馬/深江章喜
むささびの源蔵/草薙良一
井筒屋仁兵衛/外山高士
政吉/小川晃廣
房吉/広瀬義宣
定次郎/山本弘
清太郎/新城邦彦
寅松/出水憲
銀次/河本忠夫
車坂の惣兵衛/若山富三郎((トメ)
若山富三郎はクレジットでお紺の後、これは今までこのシリーズでなかったこと。それだけ特別ということであろう。
そしてウィキには「柳沢慎吾の持ちネタ「ヤナギザワシンゴ!」のモデルになった話」とある
これは計ったのではないのだけど、今日2/2(金)ビバリー昼ズのゲストが柳沢慎吾。
おれはこれを見る前か見た後に例の柳沢慎吾による若山富三郎漫談を動画で見ようと思っていたところで、もしかしらたラジオでもやるかもしれないなとも思い、楽しみにしていた。
結局これを見る前に動画をいくつか見て、またラジオも聞いた、ラジオではやらなかったが。
つべに動画のほうはいくつも上がっており、また、その漫談の元になった回のその場面というのも上がっていた。また本人ではなくそれを聞いた話として関根勤が自分のチャンネルにも上げていて、それも聞いた、関根のものは柳沢が語っているものと細部は違っていたが、まあ聞いて自分なりに演出を変えて話すという流れの中での改変であろう。
内容の方は、こういう場合ワンマンショー的作品になることが多いが、ここではそれほどでもない。もちろんそれでも存在感抜群だが。
そしてちょっと俺としては混乱しているが、第1話で長々と書いた作風の変化だが、ここではそれが元に戻っている。OP、EDでの文字に白フチの件も前シリーズのようになってるし、映像の暗さもなくなっており、作品内容は、その映像の暗さにつられたという面もあったはずなので、そこまで判然としないが、前シリーズの作風に戻ったような気がする。お笑いは少な目ではあり、女風呂裸は出てこない
柳沢慎吾の絶対にすべらない若山富三郎の話(テレビ番組で披露)
遠山の金さん 若山富三郎出演の回 カットされずに残った「クソジジイ」
柳沢慎吾 若山富三郎(小堺一機と)
【絶叫】驚愕!芸能界のホントにあったコワイ話 撮影現場でまさかの事態!若山富三郎&柳沢慎吾@関根勤チャンネル

3 8月2日 夫を売った女の秘密
お園/三原じゅん子
今井織部正/内田勝正
坂上軍兵衛/堀田真三
篠原玄庵/中村孝雄
権三/森章二
千吉/草見潤平
源太/河野実
榊田竜之進/友金敏雄
半平フィーチャー回。茶屋女お園に嘘を吐かれて言い寄られいい気になるが、その半平の真剣さにお園も心動かされたのか、自分も捕まること覚悟で半平に手柄を取らせるような証言をする。
この回のセリフによるとどうやら南町奉行に鳥居が就任しているようだ。スペシャルであったこのシリーズの最初の回でのことだろうと推察
新吾も登場。幼馴染として半平にアドバイスする
東山の演技が固いというか、そういうキャラなんだろうけど、どうも作品から浮いているような感じがする。ニヒルなキャラというのがこの作品と会わない感じ。でも大岡越前で時折登場していた神山左門:天知茂なんかもそんな風だったといえないこともない。でもあれは作品に馴染んでいたけど
金さんの半平評「お調子ものだが根は気のいい人間、それで今までどれほど人に利用されて来たことか」

4 8月9日 罠に落ちた女の涙
お甲/松尾嘉代
小一郎/山本陽一
明石屋九郎兵衛/立川三貴
鳥山勘解由/亀石征一郎
幸兵衛/高城淳一
陣場仙十郎/石倉英彦
東作/相馬剛三
安/松川幸樹
役名なしクレジットで笑福亭鶴志の名がある。落語家がやりそうなキャラは出てきていないので、一般的端役であろう、見つけられず
松尾嘉代については前シリーズのところにも書いたが同じ印象。名前は知ってるが顔は知らない。当時人気があったのだろうなと思わせるフィーチャー具合で、またそれに応える存在感
悪役侍階級の裁かれ方は、通常縁側におり、遠山桜披露後に遠山に刃向かっていき白洲へ蹴倒され、他の罪人どもと一緒に裁きを受けるが、刑は他の罪人たちとは当然異なり、評定所で切腹の沙汰があるだろう、という具合。そして全員一緒に「引っ立ていー」となるのだけど、今回はちょっと異なる。これは見たことないパターンだと思う。鳥山が侍階級悪役。遠山桜披露の際も静かにしていて、裁きは白洲にいるものだけに与えられ、引っ立てられる悪人たちが縁側にいる鳥山を見る。はて、どうなるのかな、と思っていると、遠山が静かに罪状を述べ、やっぱり評定所で切腹の沙汰を待て、となり、ここで鳥山が遠山に立ち向かうも、案の定という結果。

5 8月23日 謎の美人幽霊
お袖/吉野真弓
源八/花沢徳衛
斉藤典膳/本郷直樹
竜吉/中田博久
お蝶/速水典子
岩本陣八郎/中田譲治
新次/竜川真
松蔵/田中弘史
市兵衛/中田光彦
医師/笹吾朗
正吉/小西山淳一
お島/鈴川法子
番頭/壬生新太郎
お袖、源八が祖父孫。お袖の父母の仇討話。源八による殺しは紙で作った蝶々に毒を乗せてを相手に飛ばし、毒殺するという特異なもの
楠菊太郎:内海光司が遠山奉行と面会する場面あり、とくに金さんと似ていることで不審がるというような演出はなく淡々と

6 9月6日 謎の千両! 二つの顔の真犯人
安吉/六浦誠
お波/藤本恭子
板倉屋清蔵/田口計
彦坂軍十郎/宮口二郎
吉兵衛/小島三児
お松/水原まき
お民/藤江リカ
宇之助/結城市朗
鉄次/有川正治
権八/阿波地大輔
池松/奈辺悟
お里/桑田範子
これは出来がいいのか悪いのか、判断に迷う。二つの事件が起きる。
一方は炭屋で働く安吉が三両の売上金をチンピラに奪われた事件、もう一方は板倉屋への押し込みで千両が奪われた事件。半平は安吉の訴えを聞き、つまらないななどと言っていると、板倉屋の事件の報を聞き、安吉の件を放り出し、嬉々として飛び出していく。
その二つがどうせいつかは絡むのだろうけど、と思いながらも全然絡まず進行、結果的には多少は絡んできて、お白洲にはその二つの事件に出てきた登場人物が並ぶのではあるが、まあ二つの事件は別個である。
で、この点は出来が悪いと感じるところ
一方で。悪役として名高い田口計が押し込みの家の主人としてまず登場、そこで斬られている。田口計が被害者役? という意外性。その後ほとんど出番がないまま、終盤になって出てきて、実は事件の黒幕だったとなっていき、それ自体には意外性はないが、その話の結末への持って行き方もなかなかよく、うまく収束させたという点では出来が良いようにも見えたのである。
裁きを言い渡した後の場面にて、遠山が二つの事件があり金額に軽重があるものの、どの事件にも人の悲しみがあり、そこに軽重をつけるべきでないということをわからせてくれたなどと言っていることから、二つの別個の事件というのがこの作品のテーマであることがわかる
福本清三がノンクレジット、賭場で金の出し入れをするところに座っている
小島三児は安吉が働く店の主人、夫婦でやけに厳しく安吉に当たるが、それ以上ストーリーには絡まず、悪役ということではない
水原まきは板倉屋の愛人で、終盤に一気に存在感を出してくる

*0203
7 9月20日 金さん富くじに当たる
おその/志喜屋文
阿波屋茂兵衛/長谷川明男
田島勝之助/田中浩
作次/大木正司
磯吉/渡辺慎也
熊造/玉生司朗
富くじ不正の話
金さんが少年から落ちていた富くじをもらうというところから始まる。千両富に当たった父親が死んで、娘のおそのはその裏に富くじの不正を疑い、それを調べようと奔走、金さんがもらった富くじもおそのが自分の木彫りの技術を生かし作ったもので、不正を行っている阿波屋と寺社奉行の役人田島が話していた当たりくじの番号も聞いており、その偽くじを弟とともにばら撒いて、くじの不正に目を向けようとしていたことだった。
少女一人の奔走が涙ぐましく、なかなかの佳作に思える
楠が遠山奉行と対面。金さんと似てることに首を傾げる場面あり

2023/07/02(日) 06:30 - CS 292|105分|15倍録
【無料】名奉行 遠山の金さん 江戸は燃えているか!加賀百万石の陰謀
SP3 9月27日 江戸は燃えているか! 加賀百万石の陰謀
九十九半助/小沢象、百蔵/岩尾正隆(疋六:宮路佳具とともに三名並記)
美和/大場久美子(単独表記、事実上ゲストトップクレジット)
氏家頼母/大木実
蘭/朝比奈順子
曲芸師/海老一染之助・染太郎
栄屋/遠藤太津朗
義円/市川好郎
土井吉継/川浪公次郎
柴田/五十嵐義弘
三井/中村錦司
西条監物/有川正治
袈裟丸/宮城健太郎
千次/志茂山高也
杉村/大木聡
船頭/阿波地大輔
日向内記/萬屋錦之介(トメ、お紺の後)
作り自体は1時間ものと変わらない形。まあ当たり前でもあろうが。OPもEDも通常回と同じ(OPは出演者が多いからちょっと長めになってるようだが)
だが見応えに格段の差。
おれは必殺について1時間の分かりやすい形というのが受けた原因だと思っていて、おれもそちらのほうが好きで、2時間もの、テレビスペシャル版でも映画版でも、になると途端に余計な入れ事ばかりで駄作としか言いようのないものになってしまうと思っているが、今シリーズについてはその連続ものである際の1時間ものに思い入れがないから、そういう風に思えたのでもあろう。
ストーリーを複雑にして結末までが長いというだけのようでもあるが、やはりスペシャル版ということで力の入った演出やストーリー構成であるように思う。
錦之介の役柄が興味深い。悪役だが、金さんと懇意になり、終盤でも金さんのセリフで旦那のことが好きだから、とあり、今ならやり直せると助けにくる場面もある。金さん、及び遠山との殺陣の場面はない。確かそれ以外でも彼が剣を使う場面はなかったと思う
錦之助は60歳に近いあたり、俺が俺がみたいな強烈さは抜けており、が、周囲からは大切にされてるのだろう、特別なほど気を使われた演出と見る。
鳥居の中村嘉葎雄との場面もあり。
日向は軍学者で純粋に国を思っての幕府転覆(乗っ取り)を謀る首謀者という役柄。その作戦に賛同(利用)するのが加賀藩の江戸家老氏家と栄屋、この二人が今回の純粋な悪役となる。
作戦はガトリング砲を入手。ある決められた日に、それを持って江戸城へ入るという手筈。
そしてその日というのは日食の日。これがいつ来るかわかっている日向は、行者を江戸の町に派遣、護符を要所要所にばら撒く。天変地異がいついっかに必ずやってくる、そうなったら、この護符を火中に投じろ、そうすれば災いより逃れられるとの言葉とともに。その護符には火薬が仕掛けられており、それを江戸300か所ばら撒いておく。日食が起こると同時に江戸の町中で爆発が起こるという仕掛け。
こういう展開のため、殺陣~白洲のお約束の流れがない、ないのだが、無理やりそれと同じことをやらせていて、そこは白ける。なんというか錦之助のいい場面を終盤に入れ、お約束も無理やり入れてしまっているかのよう。
先に書いた金さんが日向の説得にあたる場面で、日向が他の悪役にその場をまかせ退場してからが、いつもの殺陣で桜吹雪も見せている。が、この場面が終わっても、江戸にばら撒かれた護符の問題があるため、白洲の場面とはならず、護符回収の場面となる。
鳥居がここで登場、作中、この謀反に乗り気の場面があり、がしかし、配下から江戸中を燃やす計画を知らされ、そこで謀反組を見限ったと見える。鳥居が回収に協力を申し出るのだ。この場面はなかなかなのだが、冷静に考えると、300もばら撒かれてることを知り、これは時間内に回収するのは無理という結論のおことろで鳥居が南町も協力すると申し出て、それならばできるとなっているのだが、こんな事態になってるのだから最初から総力を挙げてやるのが当然なのだから南町にも協力するよう言ってるべきだし、逆に南町が協力するだけでなんとかなるようなもんでもなさそうな気がする
ここで久々に半平二八が登場、ぶつぶつ文句を言いながら回収にあたっている場面がある
柳沢慎吾はこういう特別な作品となると邪魔となったか序盤に少しだけ出てくるが出番は少なく、それを思っていたら、最終盤にも少しだけ出てきていた。
回収が終わって、謀反組が集まってる加賀藩の屋敷に遠山奉行登場、まあこれは白洲ではないが、白洲の場面の代用である。
日向は説得を受け腹を斬るため別室へ下がり、そこでなんのかんのとまだぶー垂れる悪役に遠山桜披露となり、ここで氏家は皆に決起を呼び掛けるも、日向配下は立たず、そして加賀藩藩士も立たず、となる場面はよい。なぜかここで遠山が「裁き」の申し渡しをするのは変、しかも氏家と栄屋をまとめて「評定所より沙汰があるだろう」としているのも変
で、別室の日向の元へ行くと、もう腹は斬ってる状態のよう(そうは見えないがセリフのやり取りの最中に腹を既に斬ってる状態であることがわかる、影腹みたいなもんだ)で、そこで日向と遠山のやり取りがあり、最後に決め台詞これにて一件落着で終わる。
見ていると、遠山の裁きの場面とか一件落着とかがいらない感じ(裁きの後の氏家の掛け声に配下が立たないという演出は良かったけど)
錦之助の日向が遠山桜披露を見てないというのもそれを見て驚く演技なぞさせられないという意欲を感じる。
福本清三がノンクレジット、殺陣の場面で出てくる。加賀藩士

8 10月18日 お目付桜の子守歌
おゆき/丸山秀美
相良源之進/松橋登
三河屋お秋/鈴鹿景子
尾張屋徳兵衛/久富惟晴
橘権十郎/高品剛
丹波屋伊太郎/大竹修造
これは出来がいいのか悪いのか
終盤に事件の構図、というか内容がわかるようになっていて、そこで悪役らも全員姿を現すのだが、その事件の内容というのが非常に陳腐、金に困った両替商尾張屋が金のある商家の子供を誘拐して金を要求するというだけのこと。それをこの回では二軒に同じことをやってるというだけの単純さ
また悪役が姿を現すと、旗本がおり、僧籍(勝手に寺に住み着いた破戒僧であった)がおり、金森がおじけづくのであるが、金森がおじけづくためだけの旗本僧籍の登場という安易さが感じられる
その終盤に至るまでが、どういう話なの矢らでなかなか惹きつけられた。
金さんが縁日で出会った勘太が死骸となって見つかった。なぜか丹波屋の息子の服を着ており、身元がわかるお守りも入っていた。勘太は髪結いおゆきの息子である
丹波屋が何かに脅されてテル様子も描写され、この辺りを見た際は、丹波屋が自分の子供を守るため、勘太と服を交換させ、勘太が殺されるように仕向けたかのようで、丹波屋が悪役という風に見えるなにやらミステリー仕立て。
まあ実際には子供同士のいたずらで、婆やをからかうために服を交換しただけで、それをしたために悪役に勘太が間違われて誘拐され、間違いだとわかり、貧乏人の子供じゃ金にならんと殺されたということなのだが。
三河屋はもう一軒の子供誘拐の被害者
半平二八に珍しい演出。終盤お約束の金さんの殺陣に至る場面であるが、この回のヒロインおゆきの様子を見て、事件性を嗅ぎつけ、後をつける。おゆきは悪役の巣窟へ勘太の敵討ちをするため突っ込んでいき、それを見た半平らもその場へ飛び込んでいく。すぐ逆襲されぶっ倒れ、そこへ金さんが現れ殺陣となる。半平らはぶっ倒れたまま
福本清三がノンクレジット、殺陣~白洲

*0204
9 11月1日 尼僧に忍びよる黒い影
月心/春風ひとみ
お辰/本阿弥周子
治助/工藤堅太郎
お光/蜷川香子
信州屋助蔵/石山律雄
陶東九郎/曽根晴美
梵天の虎/三角八郎
打根の三次/黒部進
橋本屋藤左衛門/小笠原弘
佐吉/上野秀年
紙問屋橋本屋の主が殺される。残されたのは後妻のお辰、娘のお光、主の弟の治助。治助は先々代に内勘当(届は出していないので復帰も簡単)されている放蕩もの。
継母と娘というと、娘がわがままで継母が耐え忍ぶみたいなのを想像しがち。という風な感じで見ていたら、悪役がお辰で、治助は姪を守ろうとするという展開、ここら辺は序盤でわかる。お辰が悪役というのは雰囲気でわかる程度で、その正体を現すのは終盤だけど。
で、お光が生前の父親から何かあったら助けてもらうようにといわれていたのが月心という尼さん。白洲の最後の場面で、それが実の母親だったということが明らかになる構成。この感動的ともいえる場面でお光が割と棒演技。オーバーな演技を控えてるともいえるが。
福本清三がノンクレジット、序盤の治助と別れた直後にお光が襲われ月心が助けに入るという場面でのチンピラ集団のひとり。
殺陣にもいるのかなあ。顔もそうだが倒れ方が独特で、でもその独特な倒れ方を多くの人がやってるようで、それっぽい人がいるというだけで、顔の確認できないとなんともいえない。

*0205
10 11月8日 説教強盗の女
おくま/朝丘雪路
田之助/品川隆二
備前屋/名和宏
丸屋/森幹太
井筒屋/江並隆
お染/久仁亮子
杢兵衛/牧冬吉
月之介/佐藤晟也
佐野屋/溝田繁
朝丘雪路が見せ場たっぷりの作り。まあ当たり前か
おくまがサブタイトルの説教強盗。人家に忍び入り、そこの住人に戸締りがどうのと説教をする盗人でその場面が冒頭にある。説教される牧冬吉の間抜け面が面白い
おくまの亭主が田之助で夫婦ともども盗人だったが寄場送りになり、足を洗っていた。が、田之助の病で、おくまが再開していた。
夫婦が世話になっていた佐野屋が殺され、それを盗みの帰りにおくまが見ていた。
佐野屋は油問屋組合の肝煎りであり、その後継を狙っての凶行で、後釜狙いの備前屋と、口入れ屋の丸屋が組んでの仕業であった。
おくまは自分の罪がばれるのを覚悟で訴える決心をする。
殺陣の場面で流れる音楽はこれまでOPテーマだったが、この回ではEDテーマである主題歌のインスト版。

*0206
11 11月15日 密入国のジャパユキさん
お夏/大空真弓
市蔵/多々良純
弥助/荒木しげる
備前屋吉兵衛/中田浩二
渡海屋伊右衛門/唐沢民賢
木崎市之進/伊吹聡太朗
田川勘右衛門/岩城力也
ジュリア/ジョイ・ターラー
モニカ/ジェニー・ラファーエル
マリア/ネネ・ソロモン
権蔵/井上茂(役名なしクレジット)
大空真弓は人がよく男に騙されやすい年増女。彼女の夫婦約束をしていた男弥助が見知らぬ女と心中、しかし金さんはその女が異国の女であり、心中ではないと見抜く
多々良純は植木職人でその男の師匠。事件の真相を知っていたが、その犯人である備前屋の先代に世話になっていること、そして真相を喋れば自分も殺されると思い、なかなか話さないという役で、好々爺の善人というキャラをうまく演じている
悪役はメインが材木問屋備前屋。廻船問屋の渡海屋と組んで異国の女を調達、それを賂にして各藩の受注を受けていた
伊吹聡太朗、井上茂、往年の時代劇の常連、やっぱちょっと年齢を取ってるが、どちらもいつものお似合いの役。伊吹が凄腕用心棒、井上はチンピラ
福本清三、ノンクレジット。白洲後列真ん中がそうかな、これがそうなら殺陣にも出てるかな。顔の確認は難しかった

*0207
12 11月22日 サギ師金さんの弟現わる!
吉兵衛/桜木健一
お初/渡辺千秋
六右衛門/土屋嘉男
中津川将監/船戸順
美濃屋重兵衛/小林勝彦
左紋次/広瀬義宣
大黒屋/山口幸生
桜木健一、若々しい。例えばこの回に出ている小林勝彦がそれなりに老けているが、桜木はあまり変わってないように見える
その役は小悪党のペテン師。サブタイトルにある金さんの弟というのは、冒頭で半平に遠山奉行の弟を騙り、黄金をせしめている件だ。こういうタイトルなら、それを大々的に使っての詐欺師っぷりがストーリーになりそうでもあるが、この回はそうでもなく。この冒頭以外にもやっぱり遠山奉行の弟は使ってはいるが。メインのストーリーの悪事に対しては、善玉として絡む形。
メインストーリーは橋が崩れ、その橋の工事にあった不正。悪役メインは美濃屋、そして作事奉行の中津川将監で、工賃を浮かせるため、そして数年で橋が壊れさせる(また橋の工事が発生する)ため細い丸太を使うことを下請けの六右衛門に強要、案の定橋が壊れ・・・。
六右衛門が自殺(本当は殺し)、その通夜に香典を狙って吉兵衛が現れその娘お初に惚れていき、真相がわかってくると悪役のところへ乗り込む。
福本清三がノンクレジット、殺陣
目新しい演出があった。殺陣の前、真相を悪役が語る場面。料亭で悪役が集まっており、金さんに対し、美濃屋が「六右衛門はあの庭木戸から入ってきたんだよ」と言うと、美濃屋は部屋から縁側へ出てくると、画面はセピア色にかわり、庭木戸から六右衛門が入ってきて・・・、とワンカメで回想場面に入っていく。
広瀬義宣は役名なしでよく見る名前。ここでは悪役の下っ端でよく目立っている。太った体形

*0208
13 11月29日 寛永寺炎上、危機一髪
伊勢屋伝兵衛/近藤洋介
仙太郎/大橋吾郎
おさえ/倉沢淳美
木曽屋惣佐衛門/有川博
土井下総守/高城淳一
秋田屋太郎左衛門/長谷川弘
諏訪典膳/金子研三
芳蔵/草見潤平
寛永寺修復工事が堀田摂津守に命じられ、佐野藩が担当することになった(この堀田と佐野藩の関係がよくわからなかったが、堀田が佐野藩主とのこと)
で、入れ札で材木問屋木曽屋が工事を担当することになるも、木材が傷物になっていたりなど不審なことが立て続けに起こり、ついには主の惣佐衛門が首吊りの自害という形で発見される。
さらには秋田屋が借金証文を持って押しかけてくる。
同業の伊勢屋が親切ごかしに助けに入ろうとするも、娘婿の二代目である仙太郎はそれを断る。惣佐衛門の死骸の近くにあったお守り袋からすべてが仕組まれていた事の真相に気付き始めるのだった。
伊勢屋、秋田屋は木曽屋ののっとりを企み、その裏には勘定奉行諏訪典膳、さらにその裏にはこの工事を堀田に命じた老中土井下総守の堀田失脚の画策があった
この回では白頭巾で見回りをする堀田が何度か登場
お約束の桜吹雪披露の殺陣の前に、悪役が工事を中止させるため寛永寺を焼き払うという暴挙に出る場面があり、ここでは金さんのほかに白頭巾堀田、さらには警備に当たっている北町の連中が防御として殺陣をする。

*0209
14 12月13日 逆玉の輿を狙った男
熊五郎/長門勇
お弓/森恵
弥之助/横光克彦
松前屋宗兵衛/菅貫太郎
檜垣陣十郎/天野新士
土屋主水正/江見俊太郎
お妙/森野恵
善六/曾我廼家五九郎
お兼/御陵多栄子
豊春/鈴川法子
普段より複雑な内容でその分見ごたえがある。ストーリーが込み入ってるせいかゲストトップの長門も出ずっぱりというほどではないし、それは菅もそうだ
酒好きの熊五郎、禁酒の誓いもどこへやら、酔っぱらって起きたら隣に豊春の死骸。
熊五郎の娘お弓は松前屋手代の弥之助と夫婦約束している恋仲。
しかし豊春殺しの疑いが弥之助へ。実際に弥之助が計画し、豊春に手をかけたのも弥之助だったのだが、そこで豊春は死んでおらず。
弥之助は松前屋の娘との縁談が持ち上がり、お弓と別れるために熊五郎を殺人犯に仕立て上げ、そんな娘とは夫婦になれないとお弓に諦めさせる手段
しかし弥之助も知らない更なる計画があり、弥之助も使われていたに過ぎなかった。
松前屋は弥之助を婿にしようとした後、船手頭土屋主水正の三男坊を婿に、という話が持ち上がり、弥之助も邪魔になり、松前屋の持ち物であった豊春にも松前屋と土屋との不正にまみれた繋がりを知られそれをネタに脅したことで邪魔になり、その両方を始末しようとしたのであった
鈴川法子という人は、この松方版遠山の金さん(この第3シリーズだけでなく、前のシリーズにも)に役名なしクレジットでよく見かける名前だったと思う。ここでは発端となる事件の被害者役で頼まれて酔っ払った熊五郎を誘い入れさらに酒を飲ます役

*0222
15 12月20日 消えた殺人者、美女の仇討!
鈴木みき/二宮さよ子
片岡半太夫/清水章吾
石原弥十郎/浜田晃
加助/河合絃司
鉄之助/青井敏之
闇の藤太/滝譲二
幸兵衛/松田明
水茶屋の女将/三浦徳子
みきは堀田摂津守の家臣だった夫が同僚石原弥十郎に殺され仇討を狙って江戸に出てきている。息子が鉄之助。長屋住まいながらも武家の矜持を持ち続けている
弥十郎は旗本片岡の元に身を寄せ、押し込みの片棒を担いでいる
堀田はみきが先走りし藩を出たことを理由に仇討を認めない。裏ではみきでは弥十郎は討てないと見ている様子。
咎人を仇討することはできないという定法もあり、金さんは弥十郎ら押し込み一味を捕えようと動く
片岡は旗本なのに白洲で裁きを受けている(通常は「評定所で沙汰があろう」とするが、ここでは打ち首)

16 1991年
1月24日 毒薬を買う女
おりは/竹井みどり
お奈津/松本友里
山城屋倉次郎/南条弘二
俵屋宇之吉/田口計
奈良平/江藤漢
今朝三/浜伸詞
常次/原亮介
丈吉/大石源吾
福松/小谷豪純
この回で特徴的なことが二点ある
まず、まだ少女っぽさが抜けない若く好奇心旺盛なお奈津、そして少年の福松という二人がその子供らしい天津爛漫さで事件に首を突っ込んでいくという子供探偵みたいなキャラ
もう一つは、最初の見込みが完全に外れるところ。
お奈津と福松は薬種問屋の俵屋の使用人。金さんがこの店に訪れ、お奈津と知り合う。お奈津と福松は店に数日おきに亭主の心の臓の薬をもらいにくる商家の女将おりはが怪しげで俵屋主の宇之吉と良からぬことをしているのではないかと金さんに相談。おりはと宇之吉が組んで、おりはの亭主山城屋の主である倉次郎を薬で殺し、山城屋を乗っ取ろうとしているのではないかという疑い
しかし調べてみると、おりはは山城屋の跡取り娘であり、倉次郎が入り婿だったのだ
おりはも心の臓が悪く、俵屋から同じ薬をもらっていたが、その薬の包み紙の色が異なることに気付いた金さんは事件の真相が、最初の推理の逆、つまり倉次郎が俵屋と組んでおりはを殺し山城屋の乗っ取りの企みであることを知る

17 1月31日 美人姉妹の七変化
若柳扇之丞/川中美幸
肥前屋十蔵/勝部演之
お涼/若山幸子
半五郎/山本昌平
源次/坂田金太郎
塚越武太夫/水上保広
小扇/武田京子
小染/保坂亜耶
甚兵衛/有島淳平
鉄造/久賀大雅
若柳扇之丞とお涼は姉妹で、旅芸人一座を率いており、また一方で父親の敵を探している。
この一座の荷物の箱を使った鉄砲の抜け荷というストーリーで悪役は肥前屋とやくざ半五郎
一座は知らずに抜け荷に使われてしまい、そして姉妹が探していた父親の敵も肥前屋とやくざ半五郎というあたりはご都合主義か(父武太夫は今回と同じような鉄砲抜け荷探索で荷物を調べようとしたところを殺されている)
また、お涼の怪しげな行動により捕まえられ拷問、身元もバレたのにも関わらず、次の場面では縛りを解かれ身体が自由になって、密談に聞き耳を立てているのは変。そしてまたそこで捕まってしまうのだけど。
川中美幸といえば演歌歌手であり、俳優は本業でない。まあ座長公演なんてのをやってそうだし、下手ということでもないけど、どこか空気感が回りと違っていて浮いているように見える。また、演出は川中をお迎えしての作品という雰囲気あり
福本清三、ノンクレジット、やくざのひとりとして、中盤の殺陣、そして終盤にあるお約束の殺陣~白洲に登場。

18 2月14日 奉行に悪女の罠!
おりん/三原じゅん子
吾平/福田豊土
お辰/鈴鹿景子
宗伝九郎/中田博久
杉原角左衛門/早川研吉
長崎屋儀助/松本朝夫
竜/西田真吾
ふか七/阿波地大輔
玄九/加藤重樹
政/畑中伶一
権十/奔田陵
定吉/大迫英喜
登場人物が多く、それらがいくつかの集団として存在し、それらのいくつかはお互いが協力関係にあるのか、だが蜜月関係でもないようで、そしてそれらのどれも悪役っぽくて。そして何人かは集団の中にいて、実は・・・・というような意外な正体だったり、という感じの詰め込み過ぎに思える内容
登場する集団とは、鳥居と南町奉行所グループ、抜け荷一味、居酒屋経営の親娘とそこに集う船頭たち、長崎屋夫婦。
この回は鳥居甲斐守登場回であり、いつも通り悪役めいた登場である。が、今回の事件では裏でそれを操っているとかそういうことはない。贅沢禁止令を出して、それの取り締まりに血道を上げている。
で、その部下の与力、忠実なしもべかと思いきや、最終盤で実は、と正体を明かし、抜け荷一味と繋がっていることがわかる
長崎屋夫婦、その女房がお辰。だが、抜け荷商売が怖くなり撤退しようと言い出した主人を手下を使って殺す。実は抜け荷一味のリーダー。そのことを主人は知らなかった
吾平とおりんが親娘で一膳飯屋経営。船頭のたまり場。そして抜け荷一味から荷運びを頼まれているが、そこに対立関係もあるようで・・・。
さらに南町と抜け荷一味も対立関係。
というように 複雑な構成のため時間が足りず 描き切れてないような部分もある ように思える。例えば長崎屋夫婦、夫のほうは少ししか出番がない。唐突に出てきて夫婦での会話、抜け荷探索が厳しくなってきたら店を閉めようとか話していて、で、次の出番で殺されるというだけの役で、お辰の説明というだけの使われ方
鈴鹿景子、10年前ならメインゲストクラスだったろうに、ここでは三原じゅん子にそれを譲っている。が、悪役のボスでありそれなりの存在感

*0223
19 2月21日 お婆ちゃんの復讐
おくら/中村美代子
遠州屋勘蔵/幸田宗丸
土屋将監/近藤宏
平田半兵衛/宮口二郎
権太/大前均
藤八/根岸一正
みき/菱田麻美
上総屋宗助/壬生新太郎
喜助/柴田善行
僧侶/武田文雄
廻船問屋遠州屋と船手頭土屋が組んでの悪事。商売敵を殺して株を取り上げる。
上総屋が殺されその現場に怪しげな婆さんがいるのを金さんは見かける。そのおくらは孫のみきと二人暮らし。4年前にアヘン密売容疑で息子の店が闕所になり、その後息子夫婦は亡くなっていた。おくらは復讐を狙っていたのだった
裁きが終わっておくらへ語り掛ける場面でみきが白洲へ呼び込まれる。みきは遠山奉行を「金さんだ」と呼び、遠山は「子供は騙せない」と苦笑い。いや、どうみも同一人物ですけど!
東山の水木新吾が久々の登場、確かこのシリーズの序盤に数回出ていたがそれ以来

20 2月28日 女房に誓った鬼十手
政五郎/佐藤允
小平次/橋本功
おしげ/山本郁子
橋之助/潮哲也
大歌女/藤江リカ
三国屋藤兵衛/近藤準
三之丞/吉中六
勘太郎/奈辺悟
与吉/福本清三
庄助/加藤照男
相模屋伝兵衛/蓑和田良太
無法者/小船秋夫
無法者/河本忠夫
政五郎の女房/香住美弥子
佐藤允は鬼政と恐れられるひどく乱暴な岡っ引き。大抵こういう岡っ引きは悪役だが、ここではそうではない
事件は殺しを請け負う集団の話。かつて身投げをしようとしたところを金さんに助けられたおしげが小間物の担ぎ売りをしている小平次と所帯を持った。が小平次の裏の顔はその殺し請け負いの一員だった
福本清三もその殺し請け負いの一員、役名ありクレジット、殺陣と白洲

21 3月7日 偽装殺人! 左ききの少女
お勢/小野さやか
永井信濃守/御木本伸介
柏木屋佐兵衛/中田浩二
与次郎/西沢利明
滝蔵/立川三貴
甚五郎/北見唯一
お勢の父親/松田明
お花/仲さやか
やくざ/福本清三
柏木屋の妾お勢が殺しをした。担当は遠山、家に押し入り金を塗んだ上に襲われて、近くにあった包丁で刺した、ということでお解き放ちとなる。殺されたのは与次郎。その娘お花をお勢は引き取ることにする。
その後お花が左利きというのを見た金さん、父親も左利きだったのでは、ならば着物の左のたもとに金が入っているのはおかしい、と、老中に再吟味に意向を伝える。
柏木屋佐兵衛は盗賊の首領で、与次郎に強請られていたが、相手にしない。で与次郎はお勢のところにやってきた、そこを手下の滝蔵が殺し、お勢にお前なら無罪になると偽装殺人を仕組んだのであった
この回では遠山が再吟味を申し出るという異例な展開。老中永井(御木本)は聞き役に徹する。白洲の場面の最後は、「一件落着」の前に隣室に控えていた老中永野のもとへ向き、永野は「再吟味とは許せないこと、よって奉行職の苦行をこのまま続けろ」となる。ここで終わってもよさそうだが、永野退場後、松方が見栄を切っての「一件落着」をやっている、蛇足であろう
また、与次郎は二八の下っ引きで強請を覚えたとのことで、そういったことを理由に間半平は十手取りあげの処分を受けている。白洲の場面の前に遠山が今回の再吟味の件で間半平の働きが大きかったととりなしている
福本は役名なしクレジット、前回と同じく悪役側の一味で殺陣と白洲

22 3月14日 京の姫君の妖しい誘惑
お志げ/藤奈津子
島村右近/和崎俊哉
幾造/小島三児
道明/曽根晴美
玉巻屋庄左衛門/高野真二
玉巻屋庄太/若尾哲平
紀十/石倉英彦
おこと/豊川博子
仁助/日高久
幸兵衛/入江慎也
若旦那/原亮介
徳助/丘路千
忠作/柴田善行
新三/山田永二
修験者/奔田陵
修験者/宮本浩光
修験者/諸鍛治裕太
男の子/西尾塁
公家の娘がお忍びの東下りで男を所望していると騙って美人局
お紺が悪の屋敷に忍んで密談を聞く場面、悪側が忍びに聞かれていると気付いて、公家の娘と付き人という騙りの設定を演じてお紺に気付かれないようにするという演出があった。これの数回前にも似たような演出あり

*0225
23 3月21日 白い肌に謎の刺青
お加代/伊藤智恵理
長次/睦五朗
天満屋徳兵衛/藤岡重慶
粂七/黒部進
鹿造/中田譲治
青木兵庫/出水憲
猪之吉/木谷邦臣
蜘蛛の清兵衛/波多野博
火の番/東孝
遊び人/小峰隆司
浪人/志茂山高也
すでに処刑されてしまっている盗賊の頭の隠し金のありかを巡っての話
睦五朗という人は名前だけ知っててなかなか顔がわからないでいた。
悪役が多い人であり、またメインゲストはあまりないようなポジション。
ここでは終盤に殺されて(自分から刀に向かっての自害)しまっているが、そこまではメイン格、そして哀愁漂う子思いのいい親父役。
過去その盗賊の一味ではあったが、今では娘と一緒に静かに暮らすことを願っている大工。
そしてそお娘はお加代。こちらは明るく天真爛漫な娘、なのだが、実はその盗賊の頭の娘であり、当人はそのことを知らなかったが、話を盗み聞きし、知ってしまった後態度が急変するのがなんだかちょっと変に思えた
だが、その隠し金のありかのヒントを彼女の背中に刺青で彫られており、つまり自分には何かしらそういう曰くつきであることを知っていて、無理に作って明るく振る舞っていたと考えれば、態度の急変もわかる
東山出演回

*0226
24 3月28日 闇の上納金! 遠山桜最後の勝負
徳川政之助/坂上忍
大和田肥後守/近藤洋介
玉屋市郎兵衛/中野誠也
井野/菅貫太郎
お袖/中野みゆき
吉太郎/沖田さとし
熊造/福山升三
佐吉/荻原郁三
幕閣/中村錦司
幕閣/有島淳平
幕閣/和田昌也
幕閣/高谷舜二
最終回らしい趣向で、坂上忍が将軍世継ぎの若様の役、善玉、大岡越前に出てくる吉宗的な正義感が強いが町方の暮らしには疎い。十分目立つような演出がされているが、単独表記でなく、近藤と並記になっている
コック帽にエプロンのパン屋佐吉がまず出てくる。現代を取り入れた演出。で倹約令のため、パンは贅沢といって、半平が止めさせにくるという始まりから、倹約令の裏で闇の上納金によってそれを見逃すという幕閣内部の悪、そしてそのターゲットに花火の玉屋が狙われる
その悪役のトップが勘定奉行で近藤洋介、その配下という位置に井野(菅貫太郎)がおり、町中では頭巾を被っているせいもあるが、あまり目立っていない。菅貫太郎ほどの俳優なのに、と思う
徳川政之助は将軍世継ぎ、寺にこもると称して町中を徘徊。頭巾を被って玉屋の娘お袖をつけるという登場で、その登場は何かを探っている隠密という塩梅、実はただお袖を気に入ったということだったようで、その後二人は恋に落ちている。この登場には騙されたが、ただ騙し方がちょっと悪質というか、だったら、顔を見せたときある程度わかるようにしたほうがいいかと。
玉屋の花火蔵に火付け。犯人の熊造を見たお袖がしょんぼりしている。熊造って玉屋の身内だっけと思ってしまった。別に親しい間柄でもないし、このしょんぼりがよくわからない。いま見直したが、ああそうか、店が焼けたことによるしょんぼりで、犯人が熊造だったことは関係なさそう
そして大和田の屋敷へお袖が連れ込まれ、金さんが乗り込む場面。お袖がなぜか拘束もされず、悪が座談しているところに普通に加わってるような席位置なのはちょっとおかしいか
東山出演回
福本清三ノンクレジット殺陣、あまりめだっていないが多分いた。

第2シリーズ18話で、二八がやけに強調して上方言葉を使ってることについて書いた。いつの間にかその設定はなくなっている。いつごろからなくなったかはわからない