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木下恵介アワー「思い橋」 [連ドラ]

オリジナル 1971
02/09(金) 17:00 - BS松竹東急|30分|10倍録
[新]木下恵介アワ―「思い橋」 #1[字]
03/15(金) 17:00 - BS松竹東急|30分|10倍録
木下恵介アワ―「思い橋」 #26[終][字]

0319視聴開始
2話まで視聴
クレジット順(第1回)ではトップが淡島千景、二番目が藤岡弘、トメが花沢徳衛なのだが、どれも字幕オンで色付きではない。
3番目の松坂慶子が緑、4番目が仲雅美で、5番目で荒谷公之と並記の上村香子が主役色の黄色となっている。これまでもそうだったっけ、この頃のものはトップ表記が今の目からのストーリー上の主演でないとみなされているものも多々あるようだが、このクレジット上かなり後ろの方になっている上村の黄色は珍しい感じがする
ストーリーからすると藤岡が色付きでもよさそうだけれども。
第1回はこれまでの作品の通常回と同じく、主題歌とOPクレジットから始まるが、第2回はなぜかナレーション(第1回の要約というか、このドラマの構成とこれからの期待への煽り、というか)から開始
藤岡弘がエレカシ宮本になんだか似ている。真面目な顔も笑った顔も
松坂慶子は現代的センスの持ち主で元気のある典型的妹キャラ

*同日
第3回
ここまで見て変なこと
良男、第2回冒頭のナレーションで、伸とともに、主人公姉妹それぞれと自称恋人とされていて、いまのところそのナレーション以外ではそんな素振りも見えないのだが、桂が多美と北とをくっつけようとしだして、良男が多美の恋人ならそんなこともしないはずだが。まあ「自称」だからか
山下幸子、第1回冒頭で思い橋から自殺しようとしていた女。おれはこの女はこの場面だけの登場かとなんとなく思っていたが、旅館二上で働くことになり、主要登場人物のようだ。まあ考えてみればそうなるほうがドラマ的には当たり前か
で、その自殺の理由。第2回では彩子が一方的に語るという形であるが、男に振られた、学生同士ということのようであったが、第3回では幸子の父親がやってきて、その際に、彩子が「あなたたちの結婚を許してくれなかった人ね」と語りかけており(それに対して「母を私から奪った人」と答えているがまあそれはそれとして)、父親から許しが出なかったから別れたのなら、相手の男は悪くないわけで、第2回ではひどい男のように思わせられた(これも彩子の一方的なセリフで、幸子は頷くような無表情のようなという形)が、ちょっと印象が変わってくる
この回もナレーションから始まる
第4回
幸子の相手は学生でないようである。これは多美との会話の場面でわかる
この回もナレーションから始まる

*同日
第6回、冒頭のナレーションなくなる
桂は長瀞へ北と多美を連れ出し大混乱
太宰久雄登場、この後数回は出るかもしれないが多分主要登場人物ではない。二上へ着物を売りに来た
この回で北が彩子に旅館経営を熱く語り指導しだす。その一方で一人になると、こんなに信じやすい人たちを騙して恥ずかしくないのかと自問。買収の調査にきた人なのだろうけど、今のところまだ正体ははっきりとしない

*同日
第8回
北が多美へいきなりプロポーズ。前回に退職願を書いていた。旅館に肩入れということか
良男は幸子へ接近。これは第3回で初めて幸子を見て以来惚れているようだ。ということは第2回のナレーションでの自称多美の恋人というのは自惚れか
北の会社の専務と課長襲来。専務は北と親戚のようだ。そして課長はなんと幸子の知り合い、幸子の前の男の名前を出しまくって幸子は狼狽。ここらへんは設定が盛沢山。ちょっとご都合主義。課長役は玉川伊佐男

*同日
第9回
前回の盛沢山な設定を利用して混乱が引き起こされる回。
北の正体がバレる。 「トラベルチェーン」とかいう買収を得意にしているホテル業のようだ。
幸子の落ち込みに彩子が話を聞いてやっており、ちょっと無茶なことをいう。あの思い橋で生まれ変わったんだから、昔の男の関係者が来ても気にするな、と。それは無理があるかと。まだ傷も癒えてないし昔のことを忘れるためには関係者なんかには会いたくないだろうに。で、そこでその二人連れが 「トラベルチェーン」の者だということがわかり、 彩子は幸子を置いて大慌てとなって、次の展開へと。
北は旅館の者からは総スカンとなるが、桂はそれでも話を聞こうとし、さて真相を喋るかというところでこの回は終わり。続きが気になったので、次の回も頭のところだけ見たが、その続きではなかったので、明日以降改めて見ることに

*0320
第12回まで
11
幸子の過去の男、セーキこと高沢正紀が現れる
150人の団体客の予約が入る
12
11の回の顛末
この団体客は北が計画していたものであり、最初二上の連中は警戒しているが、うまくいき儲かり、北への態度が軟化。だけど、これも買収計画の一環とすれば軟化するのはおかしいと思うんだがね。ちなみにいまだ北が二上に居座る理由については明かされていない
30番というメモを多美が北に渡した(渡したというか落としたのを渡されたと北が勘違いしてるのかもしれない)ことから騒動が起こりそう
団体客役として谷よしの

*同日
第14回まで
ここでは比較的多めに良男と幸子の恋事情が描かれる
この作品(この作品に限らず、この木下恵介アワー全般にいえるが)は、群像劇なのではないかと思う。抜きんでた主人公はおらず、主要登場人物それぞれに見せ場があるというか。
この良男を演じている仲雅美という人は知らないが、四番目のクレジット、上村香子よりは上であるし、それありに出番があってもおかしくはない。といっても描かれ方は、おまけっぽい感じのキャラではあるが。
二上姉妹風呂で相談。早起きして母親の負担を減らそうとする。そして父親の十三回忌をも姉妹で仕切ろうということになるが、そこには彩子を口うるさい親戚連中から守ろうとする深慮があった

*同日
第16回まで
この二回では、彩子が十三回忌法事に合わせての旅、そして幸子の妊娠がメインエピソード
吉野課長が北を訪ねてやってくる。その二人の話を立ち聞きした多美は北の真意(会社を辞めない条件で二上の買収は行わない)を知る
仲雅美は歌手であり、彼のウィキに、今作で歌の場面があることが書かれているが、第16回でギターを手に歌っている場面がある
また15回では良男は桂にもモーションをかけていたということを言っており多方面にちょっかいを出しているというキャラなのであろう

*同日
第18回まで
15-18まで彩子は旅という設定で淡島千景は出演していない
多美、北に帰れと言い出す。これは北の真意を知り、自分と北が結ばれるということになると、北のキャリアを邪魔することになるのではという恐れだったのだが、もちろんそのことは北には言わない。
そして北は二上を出ることになる
伸が父親に桂との結婚を反対されているという話が出てくる。多美は第1回の時点で相手の親族に母親彩子を理由に結婚を反対されたという設定になっており、今回の桂の件もそれと同じような理由のようだ

*同日
第20回まで
彩子戻る。法事の期間中に旅をするという話だったと思うが、そうではなく、法事は姉妹で仕切り、彩子は旅で供養をするという話だったようだ
桂、東京へ行き、北の部屋へ。愛を告白
北、二上へセーキを連れてやってくる

*0321
第23回まで
21
桂が北へ再度の愛の告白
22
彩子を前に姉妹二人で言い合い、さらには多美が北の真相の告白、それを受けてか桂は大須賀伸との結婚を決意、伸にも告白
23
仲雅美による歌がたくさんの回、知らない曲ばかりだったが、最後に思い出の渚
ギター弾いて幸子とイチャイチャばかりしている良男に鶴吉が頭からバケツで水を被せる、がそこにいたのはギターを良男から借りた桂で良男と幸子はそこから去っていた。鶴吉平謝り。
桂が北に手紙、伸の父親の説得依頼、そして姉が北を追い返した真相を話すと書かれた、を出す
町中で桂と伸が抱き合い、警官に見咎められ逃げ回る。このことがあり、彩子、多美から秩父中に知られる、恥ずかしいから町を歩けないだとか、しばらく会社を休んで謹慎とかなんとも古臭い設定

*同日
第25回まで
24
良男と幸子、婚約。内輪で披露目三々九度
25
招待された北、招待の目的である祭りの日。桂が色々仕掛けて大団円へ

*同日
最終回
終盤はパッとしない展開。前回の最後で多美は桂が色々仕掛け(北と一緒にさせられた)たことを母親に涙ながらに訴えていたと思ったが、この回ではその涙はなんだったのか、もう北とは結ばれ済といった感じになっていた
というわけで、この回は桂と伸をどうにかしようというあれこれ。伸の父親が反対しており、それをどうにかしなくては、ということなのだが、これも彩子が先方に乗り込むとなったところで、伸の父親がやってきて、桂を欲しい、親戚にはなにも言わせない、などと言い出しめでたしめでたしとなる。
全部見終えて
結局3組のカップルが描かれている
クレジット順でトップの淡島千景、それに続いて藤岡弘、松坂慶子、仲雅美、上村香子と荒谷公之が並記、望月真理子と相生千恵子が並記、トメに花沢徳衛とこれが第1回のクレジット表記の全部(クレジット順はその回ごとにレギュラーでも出演するしないがあり、またその回だけのゲスト出演者などもいるし、その回の出演者数などで多少変動している)
この藤岡から望月までがカップルを演じており、それがそのまま主要登場人物というわけだ。
そして淡島千景とトメの花沢徳衛もうっすらとカップル的存在、過去、それは彩子が二上に現れたとき、すでに鶴吉が彩子に恋心を抱いており、それは彩子のほうも承知という関係だ
この主要登場人物以外には二上に静子(相生千恵子)と竹子という女中がいるが、これは必要以上に目立つようなことはしないという脇役。
そしてそれ以外は主要登場人物と深いかかわりあいであっても数回ほどの少ない登場となっておりエピソードに広がりがなく、こじんまりとした印象。これまで見た木下恵介アワーの中でそういう意味では一番こじんまりとしている
3組のカップルと書いたがやはりメインは北と多美、そしてそれに桂が絡むという形になっているところが主題であろうが、終盤になり結局3組とも見せ場もあり、それなりに描かれていた。
良男は多少三枚目の役でありながら歌を歌う場面などもあるし、相手の幸子は最初身投げというインパクトのある形での登場であり、、それなりの存在感
桂と伸に関しては終盤になり、というか最終回でようやくクローズアップ。なにしろ桂が実は北に愛を感じており、北と姉をくっつけるため諦めた末の伸という感じで、スカッとした結末ではない

藤岡弘。髪が長いことに違和感。まあこのころのものだとそういうのも多いような気もするが、まともな会社員には見えず、その顔の濃さもあり、どうにも怪しげな人物にしか見えない。
学生なら、こういう突飛な感じもありかもしれないが。
でも見ていくうちにそこまで長髪でもないし、とも思ったが、でも・・・。
上村香子。この人はよく時代劇で純朴な若い女というような役のメインゲスト枠で見るように思う。結構期待して見始めたのだが、役柄もあるのか、思い詰めるような場面が多く、なんとも辛気臭い面持ちが目立つ。松坂慶子と姉妹ということで、別に松坂のほうがというようなことではないが、これも役柄の影響も強く、妹桂がお転婆快活おせっかい妹キャラという魅力的なキャラを松坂がはつらつと演じているせいで、多美の辛気臭さが一層悪い方に目立ってしまっている。。必要以上に思い詰めたような茫然とした顔になってしまっているかのよう
なお、上村香子はおれは必殺でよく見たように思うが、ウィキで出演リストを見ると必殺へはほとんど出演しておらず、後期「必殺仕事人V 」に出ているだけで、70年代の作品には出ていないようだ
必殺仕置人の第7話 「閉じたまなこに深い渕」というのをおれはよく覚えていて、これに出ているかと勘違いしていたが、これには柴田未保子が出ている。多分二人は結構似ていると思う。
そしてその回で柴田未保子演じるお糸がメクラの兄にお前も嫁に行くのかいとからかわれ「当たり前ですよ」と答える場面があるのだが、この思い橋の序盤に多美が「当たり前すよ」という場面がありハッとしたものだ