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岡っ引どぶ 主演田中邦衛 1991年 テレビシリーズ版 [時代劇]

オリジナルは1991
03/25(月) 09:00 - BSフジ・181|60分|15倍録
[新][字]<時代劇>岡っ引どぶ 第2話 ※第2話からの開始(182ch韓国ドラマ)
04/01(月) 08:55 - BSフジ・181|65分|DR
[字]<時代劇>岡っ引どぶ 第7話「仕込み十手殺人事件」(182ch韓国ドラマ)
全7話だが今回は第2話からの放映。ウィキを見てもそれについて書いてないが、第1話がスペシャル版だったのかと思う

柴田錬三郎の原作で以前に柴田錬三郎についての番組『「眠狂四郎」を生んだ男 柴田錬三郎』を見た際に山崎努版の映像が紹介されていたと覚えている

その第2話を視聴

ううむ。田中邦衛のすさまじく特徴的な演技とそれに引っ張られるかのような作風が印象に残るが、その分ストーリーは大雑把というかちょっとわかりづらいというか
まあ見ていくうちに色々思うこともあるだろう、今回の感想はこれまでとしておく

*0402
この日に全部視聴できるかなと思っていた、時間もあったし、が、あまり見る気になれず、ユーチューブ見たり、夕方寝ちゃったり。
第3話視聴
小島三児が商家の旦那、悪役の親玉。商家の旦那というのは似合わない感じがするのだが、いやいやどうして、とても雰囲気が出ていた

*0403
4ー5
4話では中村錦司が少しだけ。伴勇太郎はいつもの禿姿で悪役
5話では悪役として笹野高史、小野武彦。前者は京都の同心、どぶと協力して事件解決していこうとする人物として登場するも実は悪役。後者は出番は少しだけど、悪役のボス格
芝本正が少しだけ。連続で殺しの起こる話で、殺されてしまう人物の一人
この回ではまるたけえびすにおしおいけ(丸・竹・夷・二・押・御池)、あねさんろっかくたこにしき(姉・三・六角・蛸・錦)」というわらべ歌が出てくる。後期必殺仕事人でも使われたことがあるはず
京都が舞台、なぜどぶが京都に派遣されるのかということは考えないほうがよいだろう。主要レギュラーは意地でも出したいということなのか、最後の最後に地井武男も登場してるし、ほかのレギュラー陣も京都になぜかやってくるとかで登場している
ストーリー、今シリーズ全般にいえるが、わかりやすくはない。難しいわけではないが、もうちょっとわかりやすく丁寧に描いたほうがよさそうなところが省略されてるように見える。もうっちょっと長尺にしたほうがいいというか。ただその一方で、そうやったところで、全体の出来がよくなるかどうかはわからない。ストーリー自体が荒唐無稽というかそれほど面白くないというか

*同日
6-7話視聴
6話キャストクレジットに伊波一夫の名前があるが見つけられず
最終回は最終回っぽくない、すなわち主人公、または主要登場人物が死ぬとか旅立つとかそういうのはない

今回第1話が放映されていなかったから仕方ないが、ウィキを見ると第1話では初回らしいそれなりの演出がなされているようだ。すなわち、地井武男の鼠小僧次郎吉とどぶとの出会いなど。
鼠小僧次郎吉という有名なキャラにしてしまったから、使いにくくなったという面もあろうかと思うが、第5話でラストに一瞬だけ出て、レギュラーだから毎回出そうとしてるのかなと思ったが、第6話ではついに出演なしであった。最終回は冒頭から出てきてそれなりの次郎吉ならではの活躍
ちなみに田中邦衛版「岡っ引どぶ」は今シリーズ以前に80年代に時代劇スペシャル版として6回放送されており、レギュラー陣も樹木希林、地井武男、三浦浩一は同じ役で出ているようだ。この設定が引き継がれているのか、今シリーズが始まるに当たってリセットされたのかはよくわからないが、多分リセットされてるものと推測される

レギュラーは
どぶ:田中邦衛
町小路左門:中村橋之助
鼠小僧次郎吉:地井武男
お仙:樹木希林
嘉助:三浦浩一(第2話 - 第6話)
小夜:渡辺梓
おらん:森マリア
小松:山本清
蓑吉:青木卓司
おらん(森マリア)はおれが見た中では第6話しか出ていなかったはず。他に第1話で出ているようで、おれが見た第6話ではなぜこんなにどぶに対して馴れ馴れしいのかよくわからなかったが、すでに設定があったのだろう
中村橋之助はメクラの与力役。メクラだから外へ出ての捜査などはできないため、推理力がすごいというキャラらしいがただのでくの坊という感じ。で、それを払拭するためか、第6話では捕物の陣頭指揮、第7話では殺陣を見せる
樹木希林はどぶに付きまとうコント要員で、ラストは常にどぶとのやり取りでほのぼの終わり、そこにED音楽とキャストスタッフクレジットが重なる(その音楽については後記)

90年代でフジテレビ制作の時代劇、ということで鬼平だとか御家人斬九郎だとかを思い出していたが、ただ自分の記憶にあるそれらの作品より映像が汚く古めに見える。だが、多分その系列なのだろう。スタッフの名前に能村庸一など見覚えがあるものが多い。まあおれの記憶にあるものが鬼平の場合後期だったり、御家人斬九郎は95年が開始だったりということもあるのかもしれない
音楽が木下忠司でちょっと意外な感じ。というのも木下忠司はもっと以前に大活躍してた人というイメージで、一方鬼平だとか御家人斬九郎だとかというのは古い時代劇から脱却したような演出が有名で、それは使われる音楽もそうだ。
ただここで使われている音楽は、鬼平だとか御家人斬九郎だとか、特に後者の感じは多少感じられる。確か御家人斬九郎ものんびりしたちょっと滑稽な音楽(インスト)だったと思うが、こちらもそういう曲調。ノベリティソングというのは歌ものだけに使われるのだろうか、インストにも使われるのなら、こういうのを言うのだろう。またアコーディオンのような音も入っており、そこら辺は曲調は異なるものの夜桜お染なんかを思い出す。夜桜お染は鬼平のジプシーキングスのように、時代劇には本来そぐわないフランス語の楽曲だったはず
ちなみにEDでのキャストスタッフクレジットあたりは御家人斬九郎だとか夜桜お染とかと同じく横書きで殺陣に流れるタイプである

山崎努版は以下のようになっている
どぶ:山﨑努
町小路左門:田村正和
お仙:水野久美
鼠小僧次郎吉:和田浩治
ということは鼠小僧次郎吉も含め、今シリーズのレギュラーはオリジナルキャラでなく原作に登場しているということかな。次郎吉については違和感があったが

またどぶの人物設定だが、どぶと名乗ってるだけあって、江戸の最底辺を蠢く岡っ引というイメージで、まあそれに違いないのだと思うが、殺陣が強い。いわゆる時代劇のヒーロー的殺陣、一人が多数を相手にするも決して負けない、それゆれそれは見ていて白けてしまう、をどぶも披露する(ただそれで敵全部を簡単にぶちかますという単純なものはあまりなく、人質を取られ刀を捨てさせられるとかの展開もある)
その最底辺を蠢く岡っ引というイメージとちょっとかけ離れるかなと思った。もっと泥臭く捜査し、また汚い手を使って相手を出し抜くみたいのを期待したのだ。だが、元は侍という設定があるようで、それが原作どおりなら、まあそれが原作者の作った像なのでそれはそれで仕方ない