SSブログ

ファーストペンギン! [連ドラ]

2022年10月期日テレ
第1話を視聴完了
ほとんど事前に今作品の情報を入れずに視聴、でもタイトルの意味、最初に飛び込むペンギンのことで、そこから転じて、事業なんかで最初に取り組む人間のことを言う、なんてことは最近何かで聞いた記憶があり、それはナイツラジオショーかなんかで話しているのを聞いたのだろう。
内容についてはあまり感想はない。前にエルピスという割合重厚なものを見たから、軽すぎるなあとは思うけど、軽いというのは批判ではなく、そう作ってるから、としか言いようがない。
そもそも現在でのドラマ制作というのは、視聴者層のターゲットをしっかり絞って、テーマ、雰囲気あたりは完全に計算し尽くして作られており、そういったところで自分に合わないと不満があるなら見なきゃいいだけのこと。
まあちょっと連ドラには飽きてきたなあ、という思いと、時間つぶしによく、その割に楽しめるエンタメという思い。
俳優について書く。先に書いたように、事前に情報なしで見たので、誰が出ているかというあたりに興味がわくのだが、見てすぐわかる人と、この人は○○かなあ・・・、みたいな人と分かれるのが不思議。○○かなあと思いながら見て、最後のキャストクレジットが楽しみになる。
梅沢富美男は、「ああ、梅沢富美男が出てるのか」とわかる。当たり前だと思うかもしれないが、これがなかなかそうでもない。
堤真一は「この人は○○かなあ・・・」という枠だ。俳優の名前もうろ覚えで、ほんとに、堤真一という名前が浮かばず、○○かなあ、となるようなこともよくあるが、その時に、アレに出てたあの人という風に顔は浮かんでいるのだが。
で、おれはそんなにテレビを見ないから、数年ぶりに見たりすると、顔かたちの雰囲気が替わっていたり、そもそも役作りで姿形を替えていたりで、その程度の変化だと、「○○だ、いや、○○かなあ」くらいになってしまうのだ。今回は中盤から後半あたりになってくると、まあ多分そうだなと堤であることを確信してたけど。
主演、奈緒。この人については知らない。ファーストシーンでは門脇麦かなあと思った。仲居の場面であれ、これ富田靖子じゃね、となった。が、いやいや、富田靖子っていま何歳だよ、連ドラ主演、それも若い女の役なんておかしいだろ、でも似てるな、みたいな感じになる。その後はその二人とも違うっぽいな、誰だろ、まあ知らない人だろうな、となる。
鈴木伸之は、今のところあまり存在感はなく、ただチラリと見た感じ、多分あの人だなとわかった。名前は出てこなかったけど、ルーズベルトゲームでの憎たらしい敵方ピッチャーと、作品はすぐ浮かんでいた
梶原善は梅沢富美男と同じく、すぐわかった。エルピスにも超主要キャストの下くらい、今作品でも同じくらいの格。
吹越満、まったく気付かず。キャストクレジットで見つけてびっくり。まあ役作りの結果だろう、帽子被ってたりとか、あまり人相がわからない感じだ。
ファーストサマーウイカ[も「ファーストサマーウイカ? かなあ」くらいの感じ。久々に見たせいもある。ファーストサマーウイカについては名前もちゃんと浮かんだ。特徴的な名前で忘れっこない。
まあ今回視聴して、思うところのあった人はこんなところだな。
ほかに伊藤かずえ、中越典子、伊沢弘、ニシダ(ラランド)というあたりが、見終えてから気付いて、へえと思ったキャストだ。

1/20記述
第1話を見て↑を書いたのは昨夜。その後いつもなら酒飲んで寝ようかなという時間だが、続きを見始め、そのまま第7話途中まで。各回の最後まで見ると、次がそのまますぐ見たくなるという連ドラでは当たり前の作りがなされてて、それにまんまと。
朝起きて頭がはっきりしだしてから、残りを一気に。
久々に激しい一気見をしたわけだが、止まらない止められない面白さみたいなこととはちょっと違う。まあ見やすいというのはあるかと思うが。エルピスを見て、連ドラのペースみたいなのを思い出したのもあったかな。
であるので出来の評価としては、特別な高評価ということではない。
内容について書きたいことも多くない。これについては後で。
上に書いた出演俳優、クレジットを見る前、のイメージについての追記。
志田未来は第1話には出ていなかったはずで、和佳のママ友として登場。個性的な顔で誰だっけとは思わず、誰だろと思った。つまりおれが始めて見る顔で、でもよく目立つ顔立ちだなという印象。志田未来だと知ってびっくり。改めて見直したら、なんで見てわからなかったのだろうと思った。ママ友程度の端役かと思ったら、レギュラーで主要キャストだった。志田未来だとわからず見ていたから端役だと思ったのだ。
寺泉憲。おれはこの人を「ただいま放課後」で見た。子供のころのリアタイなのでとてもとても印象深い。どんがめチョロのコンビ、チョロのほうだ 。で上に書いたような分け方で言うと、不思議だが、梅沢富美男と同じく、「あっただいま放課後の寺泉だ」とすぐわかる。大袈裟に言えば見たのはただいま放課後以来、まあ実際にはその後にも端役だとかドラマでないところだとかで目にしたことはあるとは思うが、記憶にはない。

内容について。
梅沢富美男演じる杉浦の小悪党ぶりは魅力的。権力者で作品上の一番の悪役としても作り上げられそうではあるが、作品序盤から大した迫力はなく、狡猾で意地悪でしかし有利な方につこうとしたりで、まさに小悪党。でこういう風に小悪党にしておくと、最後に善玉になるのが簡単(実際にそうなった)だし、そうならないまま小悪党で最後まで小さな意地悪をやるみたいのでもいける。また、最終的にラスボスみたくもなれそうである。使い勝手が良いというか。
梅沢富美男は芸歴の長い俳優であるが、あまり見たことはない。ので、凄みのある悪役が出来ないだけかなとも序盤では思った。まあどうなのかはわからんが、見事小悪党から善玉というのをこなしていた。とくに最終話での泉谷しげるとの場面はこの軽い作風の作品では珍しく見応えあり。

琴平祐介のゲイの話はなんか不要かなあと思えた。
その祐介、序盤ではなにやら正体不明な感じで登場していたのだが・・・。
また第3話だったと思うが主人公の和佳が詐欺師と疑われる演出があったが・・・。
この二点についてはなんといえばいいかちょっと難しいが、「中途半端」に感じる。いや批判ではなく悪くもないのだけどね。例えば正体不明ながら、優しさがあふれてて、それほど怪しげでない正体がわかってしまうとか、和佳が詐欺師みたいく視聴者さえも騙すほどの演出ではないので、和佳が詐欺師ではないとわかったまま見る視聴者側の安心感とか。

最終盤のエピソード、外国資本がどうのこうの、はいまいち盛り上がりに欠けるなあとまずは思った。今作品は終盤よりも中盤のが盛り上がったなという感想かなと思っていた。が、最終話に入り一気に盛り上がる感じが不思議。この盛り上がりは上にも書いた梅沢富美男の杉浦、泉谷しげるの辰海、和佳の場面に尽きる。
泉谷しげる。俳優としてとても高い評価を受けている人ということはよく知っているが、あまりそう思ったことはない。今作品はとてもよかった。

連ドラでありがちだが、ラストは後日談。
こういうのはそこまで見て思い入れがあるから大抵盛り上がるし、時間はあまり長くなく、各登場人物のその後が描かれるので楽しいものである。今作品でもつまらなくはないのだけど・・・。
いらないエピソードが多い感じがした
足立梨花のアイナが登場し永沢と結婚だとか、サマーウイカの梨花とたくみの結婚だとか。
和佳の息子、進はその10年後の進むが10年前を振り返ってという立ち位置で全編通じてナレーションをやっていたが、その彼が最後登場して感動的となるのかなと思っていた、そしてそういう風に満を持して登場するが、そこはさほど感動的でなく。そこで母の近況が語られ・・・。
和佳がこの終盤の登場人物の後日談にはあまり出てこない、これはこういう演出では多いと思う、ここでもその典型ということだろう、息子の進から近況が語られ、そして最後にその言葉どおり林業をやっている場面がラストとなる。ありきたりと感じた

テーマとして新自由主義対守旧派というのがある。主人公の和佳がまず新自由主義的考え方と行動。
そういうテーマの作品では大抵新自由主義側が主人公で善玉なのだが、おれはそういう類の作品をを見るとドラマ演出で善玉がよく見えるにも関わらず、守旧派にも言い分はあるだろうにと思ってしまいがちなのだが、今作品では、新自由主義の考え方を薄めるための和佳のセリフや言動(相手を潰すことが目的でない、浜を守りたいだけという類)があるためか、制作側の意図通り見てられた
終盤になり、さらに新自由主義を信奉するキャラの登場、そして守旧派側にもラスボス的なものが登場。このふたり、波佐間と辰海一郎太のキャラ造形が興味深い。波佐間は最初は善玉風、が、終盤になり、外国資本と繋がっていたことが露わになり、そこで悪役風にもなるが、その外国資本が撤退を決め、放り出される形になる。
また辰海は和佳たちを徹底的に潰そうとしていたのだが、和佳が狭間と組んだことにより、辰海の狙いが狭間と外国資本となり、それらの計画を潰しにかかるという救世主的役割が与えられる。

鈴木伸之の演じる永沢、中盤で子供が出来てしまったということで、船団を去っていくという展開。あれれ鈴木伸之って確か最近中絶させてたとかってスキャンダルが報じられてたよな、と検索してみると、その報道はつい最近、これが放映されていたのはそれよりは前、でも本人は撮影しつつ自分の身を顧みていたのだろうなあ
足立梨花が出ており、それに被るかのようにファーストサマーウイカが演じる役が梨花である
志田未来と奈緒がママ友の関係性の役。志田未来なんてずいぶん前から世に出ていたと思うが、この二人は年齢が近い