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必殺仕事人2023 [必殺]

01/08(日) 21:00 -
テレビ朝日|115分|DR
スペシャルドラマ 必殺仕事人 東山紀之主演!シリ―ズ50周年「必殺」最新作![解][字]

01/07(土) 14:30 -
テレビ朝日|120分|DR
必殺仕事人2022[解][字][再]


数日前、遠藤憲一が必殺を卒業するという記事で新作ドラマをやることに気づいた
すぐ調べてみたら去年の分を前日に再放送していた
過去のメモブログを調べてみたら、去年は 録画ができずTVer で見ていたようだ。去年の分も録画できて良かった
どうも新年最初ということで週末恒例のテレビ番組表を見ての録画予定確認作業を行うことを怠ってしまっていた

作品
必殺恒例の現代の社会情勢を持ってくるという演出、コロナを持ってきた。が、なぜか名前は鬼面風邪。普段なら苦笑いするくらい名前を寄せてくるはずで、今回なら例えば「御御黒風邪(おみくろかぜ)」とかやりそうなものだがと疑問に思う。その後はコロナに寄せてきて、「密」を避けようとしたり、マスクをしたり。最後までその名前に疑問だったのだが、最後の最後に気付いた。
その風邪の特効薬が出来上がり、その名を「鬼滅丸(きめつがん)」とした。
この名前は「鬼滅の刃」から取ったものだが、おれはまだ鬼面風邪ってなんでそんな名前なんだろうと疑問に思ったまま。
そしてこの文章を書こうと頭で組み立てていて、ようやく気付く。鬼滅丸という名前を使うために鬼滅の刃での敵である鬼の名前を使った鬼面風邪なのかと。

全体的なストーリー
2時間の作品。中盤で最初の仕事が行われる(冒頭に別の殺しの場面があるが、それは除いて)。この演出の仕方は、前回だったか、前にもあった。このやり方は2時間の作品ながら盛り上がりが中盤に1回くるということで飽きずに見やすくなっていてとても良い
細かいところではダメな部分をいっぱいあるが、全体的な流れとしては後半はダレるかと思ったが善人かと思っていた橋本じゅんの演じる医者、東庵が悪役に変わるというあたりで盛り上がりがあり、そのままエンディングという風にうまくいっていると思った。
ダメな部分は、例えばもちろんもう時代劇隆盛の時代からすると、まず画面がダメ、役者がダメ、みたいなことはある。また必殺では多いことかもしれないが、割と唐突に筋書きのために登場人物が動かされるみたいなことがあり白ける
その一つは、文代が殺される場面。文代が鬼滅丸を作るも、東庵に自分の名前をつけることを提案され、そのまま取り上げられてしまう。そのことを知った文代は抗議に行くと、東庵から諭され、以前の東庵先生だとあっさり納得、そして刺殺される。なんでそんなにあっさりと納得するかいなと思うが、これは昔の時代劇でもありがちではある

ラストのキャスト、スタッフクレジットのところでは遠藤憲一の映像が多く、ジャニーズ番組としてもさすがに遠藤が退場することで多めに映してくれるのかと思ったら、その後他のメンツも同じように映し出された
しかし本編終了後、番組の最後、DVD、ブルーレイ発売、そしてTVerなどでの配信のお知らせ のところでは全部遠藤憲一、これは沿道に敬意を払ってのことだろう
ゲスト
ガッツ石松、とても 懐かしい感じがした
西村まさ彦が悪役の親玉、なぜか作品中盤での1回目の仕事では見逃され殺されずにすむ。仕事人の探索がそこまで手が届かなかったのだろうが、一方で、ここで殺しちゃうと、2時間ドラマにならないという都合のためとも見える。
悪役としてはさすがの貫禄
橋本じゅんが遠藤憲一の 幼馴染という医者。善玉から悪役に変わっていくという役柄で今回のメインゲストといってもよいだろう
幼馴染というところから新・必殺仕置人の火野正平メインの回を思い出し、そしてどうせなら旧作の名作をリメイクしちゃえばいい、などと考え始める。新・必殺仕置人や新・必殺仕事人の俺の好きな回をちょっと思い出していた。
ラストの遠藤憲一の殺しの場面、なんと新・必殺仕置人の最終回、念仏の鉄のお仕置き場面のオマージュとなっている。おれが頭に浮かべていた回の一つだったのでびっくり
普段は東山の殺しの場面で作品は終わるが、今回は遠藤の殺しが締めとなっていて異例である

黒田三太夫と白川伝八郎というのが西村まさ彦の側近役として登場、日銀総裁の名前を意識してるのだろうか。そういえば西村まさ彦は勘定奉行の役である


※追記
翌日(1/9)に2022を視聴
2023と同じく、中盤の1時間経過あたりで、最初の仕事。
2023と同じような感想である。ひとつは全体的な流れとしてはいいんだが、細かい部分ではダメな部分もあり、全体的に入り込めるようなものでなく、絶賛するような出来ではない。まあ今の時代、制作体制なら絶賛するようなものはできないと思うが。
上に東庵が悪になっていく場面や文代が死ぬ場面について書いたが、同じような指摘として、ここでも恩のある団子屋のおじさんおばさんに刃を向けるという場面、劇的でストーリーとしてはとても良いと思うが、一方見てみてもなんだか軽く過ぎ去ってしまうようで、どうにも軽い。
もうひとつ、音楽のことを書く。これも2023でも同じ印象だったが、そのことは上には書いていない。
まず仕置人の音楽はあまりいまの仕事人には似合わないのではなかろうか。暗く重苦しいからである。
また色々な時代の音楽が流れ楽しい反面、画面に集中できないという弊害もある