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晩酌の流儀 [連ドラ]

テレ東2022年7月2日 - 8月20日
主演は栗山千明
テレ東の深夜ドラマ、お得意の「グルメドラマ」
主人公の心の声がナレーションとなるのもいつも通り。
ラジオショーで塙が喋ってて、さらに違う回では土屋も勧められて見てみて面白かったみたいなことを言ってた
2話まで視聴
栗山以外では、レギュラーでおかやまはじめという人は見たことある。どこで見たんだろ、芸人かなと思ったが違うようだ。正直不動産や、善人長屋に出ているがレギュラーではない。
ロバートの馬場は行きつけのスーパーの店員という役柄で登場。これについてはラジオショーでも触れられていた
1話のゲストは石倉三郎。
まあ完全に栗山だけが注目される作品だろう。
で、その栗山。好き嫌いでいえば好きな部類だろう。が、見てみると、こんな顔だっけ、という感じ。考えてみると、好きとは言ったが、追いかけてるわけではないし、テレビドラマにたくさん出ているような人でもないし。ひょっとしたらこれだけたくさん出てるのを見るのはハゲタカ以来かもしれず、そしたら10年以上経過しており、そりゃ顔や雰囲気も変わるだろ、っつー感じではある。
その顔は、誰かに似ているようで、色々な人に似てるような感じがするが、名前が全然出てこない。唯一出てきたのはPerfume(パフューム)のあ〜ちゃん。

※追記8/29視聴
最終話まで。
30分番組で中身は20分くらいなのかな、とても短いので、全話1日でも余裕で見れそうだったが、酒を飲みたくなるような出来であったので、毎晩1話ずつ見ようかななどと考えつつ、結局勢いで全部見てしまった。
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第3話以後、サントリー・金麦が協賛スポンサーとなり、本編内において、そのコラボレーションのインフォマーシャルが放送された
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とウィキにあるが、最初の回から飲んでるものは金麦であり、それもラベルがよく映るように撮られていた。
酒(ビール)のおいしさを追求するような番組で飲むのが金麦かよと最初の回から思っていた。作品内でビールと称しているが、金麦って本物のビールではないはず・・・、ウィキで見てみると「第三のビール」とされている。
出てくるのは金麦だけではなかった、他のもサントリーの実在するやつなのかな、まあそうだろうな。
今回見た第3話以降で特筆すべきは、第5話ではゲストが星田英利、そして、第6話ではそれまでは一人での晩酌だったが、この回では主人公が勤める不動産屋「ホップハウジング」の後輩女生と二人での晩酌、二人 、そして第7話では「ホップハウジング」のみんなとキャンプで、主人公の女性が酒と食事を担当するという構成になっていた。
まあできるOLの格好良いがマニアックな単身生活という感じの作品であるのだが、ケチをつければ、後片付けいつやってるのよ、という気はする。飲んだ後にやるのかなあ、朝やるのかなあ。第1話だったかで、1食1000円とか言ってたけど、購入せずに家にあったものというのがだいぶ含まれていたし、1000円ではとてもとても。
テレ東の深夜ドラマ。
以前はよく見ていたが、いまはほとんど見ていないしチェックもしていない。見るのに義務感が生じ、ちゃんと見ようとすると、ずいぶん馬鹿らしいもので、苦痛になるのだ。この作品だって大したことはないが、ボーっと見る分には、いいね。
人が食べる姿というのは、見る分には背徳感が多少あり、ということは、こんなもん見せてはしたないと言われる部類のものであり、それをこの作品、及び、このところよくあるこの手の作品、では舐めるように映すのが特徴的である。
最初にテレ東のお得意の「グルメドラマ」と書いたが、ほかの言い方だと、マニアックな趣味を突き詰めたドラマ、いや、グルメがテーマということは、マニアックな趣味ではないな、大衆的な趣味をマニアックな観点から見せるドラマとなるだろうか。
昔は、大衆的人気が高いものだけが取り上げられていて、そのすき間あたりを攻めるのをサブカルとか言われていたのだと思うが、いまは、発信手段が増えただとか、その他いろいろ上げられる理由があると思われるが、多数をターゲットにしてないような作品があふれており、それが面白がられる時代。テレ東深夜というのはそこらをうまくついている
最後にもう一度栗山千明
その後見ていて似てるなあと思い出したのは福原遥や橋本環奈、さらにビールを飲む場面では確かビールのCMをやってる満島ひかりなんかを思い出した。あと戸田恵梨香にもショットの加減で。服装が地味なOLスタイルでそれが綾瀬はるか(CMやドラマでそういう姿を見ることがある)をも思い出した。でも、なんかしっくりこない。ああ、この人そっくりみたいのが出てきそうで出てこないや。

※追記
2023/2/19
年末のスペシャル版を視聴
2022年12月30日(金) 深夜0時30分~1時30分(12/30の24時半から25時半)
ゲスト、片桐仁、モロ師岡
栗山以外のレギュラーは、勤め先の不動産屋には男女の後輩と支店長、そしてスーパーの店長にはロバート馬場で、全員続投。不動産屋の男の後輩以外は顔を覚えていた。半年前の作品だったから、まあ当たり前かもしれないけど、こんな作品だと覚えてなくてもおかしくない。まあ女の子の後輩は連ドラの際、フィーチャーされてる回はあったし、支店長や馬場は個性的な役柄だったしな

江戸の渦潮 [時代劇]

オリジナル 1978年フジテレビ 全23話
今回
BSフジ
7/26-8/25
「江戸の旋風」シリーズの派生作品とのことで、江戸の旋風との関連はどんなものなのか気になる。ただウィキを見る限り別世界を舞台にしているようだ。一方出演者はかなりダブってるようだ。

今日は3話まで視聴。
江戸の旋風のウィキに「『太陽にほえろ!』を始めとする当時大人気だった刑事ドラマのテイストを取り入れて作られた」とあったのを覚えていて、そういう頭で見てみると、なるほどそうで、OPの音楽や演出なんかがそんな感じ。普通の時代劇よりスピード感があり、そこが魅力であると同時に、普通の時代劇を見慣れており、見たいと思ってるおれはついていくのが大変。
と、これが第1話で思ったことなのだが、第2、3話と、割と普通の時代劇だなと思った。
主演は小林桂樹でメインは小林に加え古谷一行、露口茂の3人。
『太陽にほえろ!』のような刑事ドラマのテイストを強烈に放っているのが露口茂の辰蔵(岡っ引き)。同じ演技しかできないともいえるし、同じようにやってくれと言われたのかもしれない。目の使い方や話し方がまんま山さんである。といっても、おれが太陽にほえろに見てたのはガキのころ(ルパンと太陽の再放送を学校から帰って見ていた。この二本はセットで記憶にある)で、そのときの記憶だけだが。
第2話で、真犯人を喋ってくれない目撃者への説得なんかは落としの山さんだ。
古谷一行はちょっとビジュアルとしては三浦友和風。
なかなか優れた設定だなと思ったのは、露口茂の岡っ引きの辰蔵がいる長屋「ふくろう長屋」の住人たちがどういう関わりか、みな辰蔵の子分的な働きをするというところ。辰蔵の号令一下、個性的な面々がさっと行動するあたりは格好良い。と同時にここも刑事ドラマ的でもある。この長屋連中が活躍する回なんてのがあるといいのだが。今までのところさほどでもない。
ここに数人おり、こういうところに知らない顔ばかりだと覚えるのが大変だが、ここは豪華
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梅助 小松政夫(第16話、第22話を除く)
新内流し。ふくろう長屋の住人。
万八 梅津栄
手相占い師。ふくろう長屋の住人。
入道 東野英心
坊主。ふくろう長屋の住人。
おこま 岡江久美子(第16話、第21話、第22話を除く)
ことぶき庵の店員。ふくろう長屋の住人。
定 古澤カズオ
ふくろう長屋の住人。武器は楊枝。
こはる 中森いづみ(第21話、第22話を除く)
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知らない顔は定とこはる(おこまの娘、子役)くらいだ
定は根津甚八、火野正平、石橋蓮司、松山照夫あたりに似ている。狂気をはらんだ目つきが魅力的。時代劇の中で時折あり、必殺なんかではよく見られるが、現代的な頭髪
岡江久美子が若く、健康的な美人
ほかのレギュラーとしては名取裕子がこれもまだ若い。
竜崎勝は同心役で、物語上、主役連中とは異なる奉行所側の行動をとるような役になるのだろう。
文太 小野ヤスシ
金六 左とん平
この二人はコンビのように笑いを担当。文太が正式な岡っ引きで古谷一行の純之介についている。一方、金六は魚屋だが捕物好きで、事件が起きると、岡っ引きのような行動で、現場に駆け付け、それなりに認められてもいるようだ。
と、こうなると純之介は辰蔵と文太を岡っ引きとして使ってるということになる。
先日訃報が伝えられた野村昭子は半兵衛のところの女中。
守田比呂也が名取裕子の父親役で、酒屋なのか飯屋なのかの主。
小林桂樹の唐木半兵衛は第1話で寺子屋の先生をやっている。このとき、奉行所からどういう役割を与えられてるのか与えられてないのかちょっとわからない部分もあるが、第1話では多分引退した元同心で、その回の最後に純之介から十手をもらっており、その後の回で「臨時回り同心」と名乗っている。

1 1978/05/04 父子同心
村野武範、二木てるみ、藤岡重慶、
横森久

2 1978/05/11 爽やかなり! 五月晴れ
篠ひろ子、内田朝雄、内田昌宏(内田勝正)
篠ひろ子は登場場面での遠目のショットだと竹井みどりのよう。アップになると全然違うが。
辰蔵は十手の二股になっているところで刀の刃を挟み捩じ切るという技を持っており、この回ではそれを内田勝正演じる塗量旗本の船村相手にやってしまい、刃が船村の頭にぶつかり負傷させてしまい、厄介なことになるというのが序盤にある。終盤の殺陣でも同じ技を見せている

3 1978/05/18 命の泉いつまでも
松原智恵子、御木本伸介、勝部演之、西田健
市村昌治

※追記 8/26視聴
4 1978/05/25 断崖に立つ男
珠めぐみ、小野進也、草薙幸二郎、山本昌平
草薙はやくざの親分の役で序盤に早々に殺されてしまう。
小野進也は自分の女を親分に差し出すという男の役で、その情景、女の部屋の前で親分が出てくるのを待ち、そこで親分から金を放り投げられるという、新必殺仕置人の「代役無用」を思い出した

5 1978/06/01 酔いどれ十手
植木等、織本順吉、松山照夫
植木等が始終飲んだくれている牛込の岡っ引き。牛込は辰巳屋が支配しており、町方も手が出せない。
辰蔵が会いに行ってみると、どうやら酔っ払ったふりをしているようで、大きな悪事を暴こうとしている様子。飲んだくれのふりをすることで辰巳屋にひれ伏しているように見せ油断させているのだ。その辰巳屋が織本でその配下が松山。
ここまで見て。
ストーリーは各回どこかに甘いご都合主義的なところがある。
意外なことに見どころは露口茂。ここまでほとんどの回が辰蔵が主導して話が進んでいく。半兵衛は隠居の身ということもあり、出番が少な目、純之介は若く威勢が良いが、こちらも出番少な目。この回では探索から外されてしまっており、中盤はあまり出番がない。古谷一行、役柄もあろうが、若々しく、初々しい、一本調子な感じがする。

6 1978/06/15 春風にのった母子
桜町弘子、土屋嘉男、垂水悟郎、西川和孝、水上竜子、
富田仲次郎
囲碁を題材にした話
土屋嘉男は序盤で殺されてしまう虎之助という碁打ちで、掛け碁のため名門の中林一門を破門させられている。その子が卯太郎(西川和孝)、これがやけにうまい、調べてみるとそれなりに名のある子役。卯太郎の実の母は中林家の娘でおぬい(水上竜子)だが、虎之助とは別れてしまっており、今は中林を継いでいる算道を婿にしている。虎之助は下賤な商売女であったおなみ(桜町弘子)に惚れ、そのため身を持ち崩したのだが、結局嫁にしており、卯太郎も懐き、親子3人で仲良くくらしていたのだった。という構図で、中林家が卯太郎を取り戻そうと画策、弁天の繁造(富田仲次郎)になんとかしてくれるよう頼んだのだが、繁造は虎之助を殺してしまったのだった。

8/27
7 本放映時未放映 強く咲け! 花一輪
嶋めぐみ、蟹江敬三、松本克平、丹古母鬼馬二、あき竹城
相手の舌を噛み切って殺してしまったと思い込んでる夜鷹の話
殺されるのが丹古母鬼馬二で、殺されてる死骸の場面からの登場、あと回想場面で動く場面が少しある程度。あき竹城も出番は少な目、聞き込みに応じる女郎
この回ではおこまがフィーチャーというほど出番は多くはないが、それなりで、その夜鷹に同情し話を聞く場面が多くあり、そこでおこまの過去、辰蔵との出会いが語られる場面もある。娘かと思っていたがこはるは妹で、妹と病弱な母を食べさせるため夜鷹をやっていたことがあり、一斉取り締まりで自分が夜鷹だとわかっているのに、娘として扱い逃がしてくれたのが辰蔵だったという過去
「本放映時未放映 」というのはどういう事情だろう、ウィキにはとくにその辺の事情は記されていない

8 1978/06/22 男、涙の十手の誓
ハナ肇、浜田寅彦、久永智子、天草四郎
久永智子は仁和令子の過去の芸名。溌溂とした若い娘を演じている。
天草四郎は屋台の主だろう。出番は多い。見覚えあるなあと思った、確かこの人がキャストクレジットでよく見る天草四郎だったはず。
今シリーズのキャストクレジットではゲストのところに役名が出ないので、顔があやふなな人については、どこに出ているのか、どの役を演じているのか、探すのがちょっと難儀である。
十手持ちになるのが夢という金六のフィーチャー回。金六が屋台で知り合った男(ハナ肇)と仲良くなり、その娘(久永智子)とはお互いが恋心。が、その男は夜狐という盗賊で、金六はそれを知り悩む。手柄を上げれば岡っ引きになれると聞いていた男は金六に捕らえられようとする。とこの辺りでの左とん平とハナ肇という喜劇役者二人に久永智子を交えた場面は感動的で、そこに音楽がこれでもかと被さるのが過剰気味か。

8/30
9 1978/06/29 日陰の花に朝が来た
夏純子、待田京介、堺左千夫、香川良介、
待田京介が五年前に江戸から逃げた凄腕の殺し屋の役でえらく格好良く撮られている。夏純子がその殺し屋が惚れた女で、この女のために五年前に逃げたという事情もある。必殺でいう元締(ここでは「請負人」と呼ばれている)の役が香川良介で、待田と親子のような関係で仕込まれている。待田、夏が互いにその元締に相手を解放してくれと懇願する場面や、最後には待田が香川をその凄腕で殺す場面、それをお目こぼしする半兵衛などの場面は見どころ。

10 1978/07/06 五年目の対決
古手川祐子、平田昭彦、峰竜太、沖田駿一、村田正雄
峰竜太は盗賊の一味で引き込み役として入り込んだ商家でその娘(古手川祐子)に惚れてしまうという話
湯島が舞台になっていて聖堂(ひじりどう)、昌平橋(番屋の場所がを昌平橋渡ってすぐ、とある)などがセリフで出てくる
第9話では小松政夫、第10話では梅津栄が出演していない。名取裕子や野村昭子や子役のこはるあたりは出たり出なかったりだが、辰蔵を慕う長屋の住人はレギュラーで全部の回に出そうなキャラでもあり、この辺はストーリー的に不要だから、ということでなく、俳優のスケジュールの都合だろう。まあ、長屋レギュラーはたくさんいるのだから、ストーリーとしてはいなくてもいくらでもやりようやある。

8/31
11 1978/07/13 虹を渡る浪人
横内正、堀越陽子
辻斬りが立て続けに発生、横内は仇を探す浪人の役だが、この辻斬りの犯人。が辰蔵はなにやら理由があるように思え、自分に任せてもらう。その浪人は病が重く、高値の高麗人参の薬を飲んでいた。妻が身体を売り稼いでいたのだ。そしてそれを知っていた浪人は、妻が身体を売る日につけていき、買った男を斬って、その金でやけ酒を飲んでいたのだった。というような話で、この辻斬りの件は第3幕で片がついてしまい、つまりはドラマのストーリーとしては異例なほど早く決着がついてしまうという演出。この夫婦は夫婦になった日に父親が殺されすぐさま仇討の旅に出ており、夫婦としてのやすらいだ生活というのを経験していない。武士としてのしきたりである仇討、夫婦の幸せとはなにかなどが描かれた作品
この回はゲストの名前で知ってるのは横内だけで、この妻役は誰だろうと一応調べてびっくり、この堀越という人は、1981年に横内と結婚している。
上記の長屋レギュラーの件だが、この回では小松と岡江が出演していない。まあ今後もこのスタイルなのだろう
この回では辻斬り浪人の家が湯島聖堂(ゆしませいどう)とされている、前回はひじりどう(聖堂)として出てきた

12 1978/07/27 お夏がひとり旅立つとき
小林千登勢、木村理恵、中井啓輔
この回はこれまでとは打って変わった異質な内容。ストーリーとしてはとても薄っぺらで、言ってしまえば、大奥に上がることになった商家の娘がそれが嫌で家出する、それを純之介が保護して見守り、そこに恋情がほのかに芽生える(恋情というか兄妹の情、おもんが二人を見てそう言ってる)。そして娘は意を決して家に戻り大奥に上がるというだけのものである。
それだけではとても1時間ドラマにならない、で、そこにいくつかのエピソードが投入される。その中でも、その娘は妾に産ませた子供であり、その妾だった女が小林千登勢。で、そういう秘密(大奥に上がろうとする娘の実母が実は下賤な女)で、商家を強請ろうとする件は重要で、それゆえゲストのトップクレジットは小林なのだろう。木村のが出番は多いが。
その兄妹のような二人がいちゃついたり、見つめ合ったり、みたいな場面が多い。
でもそれだけでももたないからだろう、商家がちょっとやくざ者みたいのに娘を探すよう依頼し、娘が見つかり家へ連れ戻そうとすると、純之介が追い払うみたいな場面があり、この場面なんかは、正直いってまったく不要だと思った。
キャストクレジットの後にスタッフクレジットがあり、そのバックでは作品のコンセプトが語られる前口上がナレーションである。そこでは「(当時の江戸の街は)繁栄の陰にどす黒い犯罪が渦潮(うず)を巻いていた」などと言っており、ここまでは正にそういう作品群だったのであるが、今回に限っては、犯罪臭はまったくなく、大奥に上がることもそれが彼女にとっては窮屈であったり、親のための犠牲という面はあろうが、結局納得して上がっていくわけだし、その裏に犯罪的ななにかがあるわけではない。
木村理恵は、立花理佐をちょっと思い出させる風貌。立花理佐はもうちょっと後の人ではあるが。先日視聴した大忠臣蔵 (1989年、松本幸四郎)での彼女を思い出していたのだ。
木村は『太陽にほえろ!』のレギュラー(捜査第一係3代目内勤員)だったそう
この回ではそういう内容でもあるからか、長屋レギュラーでは定のみ登場という異例の回となる

13 1978/08/17 復讐に燃えた女
緑魔子、佐原健二、小島三児
都家歌六
緑魔子が思いつめ幾分狂気をはらんだ人格を演じる。そういうキャラだからだと思うが、戸川純を思い出した。
盗賊一味を純之介が追うが、追いついた時にはその首領と息子は仲間に殺されていた。その息子の女房の役が緑魔子で、純之介が殺したと聞いて、復讐を思い立つ。
小島三児は金をもらって噂話を広めるという商売をやっており緑魔子に雇われ純之介の悪評を広める。これで純之介をおびき寄せるという策略なのだ。
小島三児はコメディアン出身。今シリーズでは左とん平と小野ヤスシ、そして小松政夫と梅津栄がコンビでコメディ場面が挿入されてる(特に前者が多い)が、ここでは小島三児もそれに加わるような場面がある。
この回の長屋レギュラーで登場しないのは東野英心のみ。
都家歌六は聞き込みの際に尋ねられそっけなく知らないと返事をしてる飴売りだろう

9/1
14 1978/08/24 純情柳河岸
高品格、風間杜夫、西沢利明、佐藤万理
佐藤万理という人は時代劇ゲストでよく見る顔で清純派として印象的。似たような感じで栗田ひろみがいる。
佐藤が同じ店で働く風間と恋仲。高品がおじいさんで、今は堅気だが元盗賊。西沢がその過去を種に脅し、佐藤に引き込みを命じるというようなストーリー
この回では長屋レギュラーは全員登場、金六が出ていないがこれは初だったと思う。

9/2
15 1978/09/14 悲しみには愛の祈りを!
香野百合子、高橋長英、高原駿雄
第1幕にヘンテコな演出がある。オルゴール(「チャルゴロ」と呼ばれている)を持っている娘が寺子屋におり、そのチャルゴロ、どうやら盗品らしいと半兵衛が純之介に話し、純之介がそれを調べに行くよという場面。寺子屋内にて。「目録(そのときの盗品一覧)、調べてくる」 と純之介が画面の上手に立ち去る、すると画面の中央、奥にある寺子屋の裏木戸から、純之介が入ってきて、縁側を通って部屋に入ってくる。この純之介は目録を調べてきて、半兵衛にそれを伝えに来た場面(半兵衛の座ってる位置が変わっている)。
これがワンショット(ワンカット)。これは多分二つのカットをうまくつなぎ合わせるなどなんらかのテクニックを使ってやってるのだろう。でこんな凝ったことをやるからには間違ったわけではあるまい。ちょっと思い出したのが『ワン・フロム・ザ・ハート』。ワンカットで場面が転換するという演出が多用されていたと覚えている。舞台演劇的ということなのかなあ。ここではどういう意図なのやら、単なる遊び心だろう。
この回も長屋レギュラーに欠席あり。ここまで全話出演はメイン3人のほかには文太と定だけだと思う。
ここで半兵衛の座ってる位置が 先ほどと変わっており時間が経過していることが わかる

9/3
16 1978/09/21 男の出会いと別れと
前田吟、河津清三郎、沢井桂子、岡本茉莉、磯部勉、稲吉靖司、
幸田宗丸
力作。見どころ多し。
前田吟が辰蔵と縁の深いやくざの役で、これは珍しいというかそう聞くとちょっと似合わない感じに思えるが、悪くない。妹の祝言を機にやくざから足を洗おうとするが、うまくいかず、逆にその祝言に出させろと親分に言われ、一方で妹はそれを拒むばかりか、兄の出席さえ拒もうとする始末で、板挟み。というお膳立てで、辰蔵の過去、元はやくざで、前田に助けられ足を洗い、その後医者(のまねごとのようなものか)になり、そして半兵衛配下の十手持ちになったというその経緯までが描かれる。
辰蔵がそういう展開(祝言は無事挙げられるが、そのすぐ後に、その婿は殺され、前田は復讐に行くが達せず、重傷を負い、死んでしまう)の中、やくざ口調を繰り出す場面や、親分を斬り殺そうとする辰蔵を止める純之介を打ち据える場面がある。
映像的にも印象的な場面がある。半兵衛と辰蔵の会話の場面、二人を舐めるように映すというのが4回も繰り返され、その間音声は二人の会話。
回想シーン で辰蔵が半兵衛に助けられる場面(罪人を治療しているところに半兵衛が上司と共に踏み込む、上司が構わず引っ立てろというが、半兵衛が身を挺してそれを阻止する)があり、今度はドラマ内の現代で、それをなぞるように純之介に助けられるという場面がある
岡本茉莉、寅さんで旅役者の役をやってた人だ。キャストクレジットで気付いてはいたが、見てる間は意識せず。後から考えてみると、前田吟の妹役、非常に感慨深いキャスティングだ。
この回では小松政夫と岡江久美子が出ていない。そしてこういうことは初めてであるが、おこまが不在の理由やそれに纏わることが長屋連中と辰蔵の間で交わされており、これまでそんな素振りはなかったと思うが、おこまと辰蔵が恋仲であることが冷やかされたりもしている。その場面では、長屋連中が一緒に飯を作り、そして飯を食べている。飯を一緒に食う(多分朝食だろう、つまり毎度一緒に食しており、家族的な関係)ほどに親密な関係であることがわかる

9/4
17 1978/09/28 ふくろう長屋の人情
内田稔、武藤英司
サブタイトルにあるように長屋連中が活躍する話で期待したが、ところどころで話に無理があるように思った。
特にフィーチャーされるのが茂吉。おいねが店にやってきた男から吉原の店での豪遊の払いを求められ、証文まで見せられ連れていかれてしまう。数日前に店にやってきた男に「悪い奴らに追いかけられてるから、裏から逃がしてくれ」と言われ、逃がしてやったのだが、その男が騙っているようだ。
茂吉が純之介に付き添われ、吉原の店まで行って交渉するが、証文を見せられ、その金を払う約束をしてしまう。
なぜ茂吉がそんな謂れのない金を払うことにしたのかというと、その証文を見てそれが没交渉になっている義兄の仕業だとわかったからだった

18 1978/10/05 老盗とその娘
范文雀、今福正雄、今井健二、汐路章、原口剛
尾崎八重というキャストクレジットがあった。必殺仕舞人の尾崎弥枝だろうか。このメモブログには1977年の江戸を斬るIIIに出ているとのことで、活動時期としては重なっている。が、作品内では確認できず。女性はメインの范文雀以外でセリフのある女性はもうちょっと年齢が上の人ばかり、風呂屋で背中の痣を確認する(時代劇でありがちな設定)という場面で女風呂が映りそこに若い女性もいるようだが・・・。

9/5
19 1978/10/12 仇討ち別れ道
新藤恵美、佐藤佑介、宮口二郎、菅貫太郎
新藤恵美、佐藤佑介が仇討姉弟。弟の方は仇討に消極的な気弱な男で彼の俳優イメージどおり、そして対照的に姉の方は弟の尻を叩いて敵を探し歩く。仇討をせねば武士として生きていけないというしきたりがテーマ。結果二人は仇討を断念しようとするのだが、そこで巡ってきてしまった仇討の機会。が、とどめをささずに、奉行所に任せるという(敵は辻斬り強盗、押し込み強盗の賊の一人)。半兵衛は上との交渉で仇討を成し遂げたとの免状を姉弟に渡してやる。
菅は俳優の格からしたら、意外に下の方のキャストクレジット、旗本でその強盗団の首領格
意図してかせずしてか。金六がその敵と行き会ったとき、姉もそこを通りかかり、それが敵であり、奉行所には黙っててくれ(仇討をしたいので奉行所に捕らえられては困る)と言われる。
その次会ったときには、奉行所がその敵を特定したらしいとわかり、こうしちゃいられないと、私たちも先回りしなくては、と金六を手下のように扱う。この件を単に秘密にしてくれと頼んだだけの間柄のはずなのに、いつの間にか金六が手下になってるのが妙に可笑しいのだが、ここは意図しているのか。手下になれとかなりますとかそういう描写もなく、ただその姉の迫力にいつの間にか言いなりになってるのが金六らしいというか。

20 1978/10/19 くたばれ! 女蕩し
三林京子、森下哲夫、大木正司
年増で小金持ちの女を女房にしては殺すという色男、これがサブタイトルの女蕩し。
こういう構図は時代劇ではよく見るもので、必殺でもいくつか思い出せるし、落語にもある。例えば「包丁」や「厩火事」だとか。
騙されてるのがほぼわかってるがそれでも男を信じたい年増女、こうなると何を言っても男の言うことを信じてしまうのであるが、そんな「包丁」や「厩火事」にある男と女のやり取りみたいなものも今作品でやられるのであるが、見たことあるようなやり取りだからつまらないということはなく、それなりに楽しめる。演技がうまいのだろう。
三林京子がその年増女で常磐津の師匠。辰蔵の幼馴染。やっぱり男に騙され、辰蔵に待ち合わせ場所、時刻を嘘をついてまで男と逃げる算段、殺される寸前まで行くのだが、半兵衛の見事な技、釣りをしている振りで見張っており、殺し屋がドスを抜いたところで、釣り糸でそのドスを巻き付け跳ね飛ばす、で殺しを防ぐ。これは殺人する行為がないと捕えられないということだろう。

9/6
21 1978/10/26 まじめ同心泣き笑い
中村嘉葎雄、亀井光代、清水綋治、大前均
高杉哲平、来路史圃
今回の放映では、次回予告が最後にくっついている。BSフジの時代劇放送ではよく見るが。前回の予告でのこの回の紹介では、「ゲストに中村嘉葎雄を迎え」と名前入りでのゲスト告知。この次回予告をしっかり見てるわけではないので、これが珍しいことかどうかわからないが。
ちなみにこの次回予告、ナレーションであらすじや見どころを紹介する場合と、ナレーションが入らず次回のダイジェスト映像のみの場合がある。これも前に見たシリーズでそうだった記憶ががある。例えば「旅がらす事件帖」でそうだったはず。
中村嘉葎雄、さすが。ダメ同心の役で、若手の純之介にさえ指導されるような役。古谷一行に一本調子なところがあるのだが、それと比べるとその若手同心に指導されるような役を見事に演じている。
彼が以前捕らえ損ねた殺し屋の役が清水綋治。その殺し屋がまた出没したらしく、が、しかし、倉持は中村嘉葎雄を捜査に加えようとしない。で、純之介が強引に彼と一緒に捜査することにする。
病身の妻がおり、その妻の看病にかかりっきりという事情が彼にはあり、しかし、捜査において、愛している女がその殺し屋にはおり、その女を愛している彼の気持ちはわかると、その女を見張ることを止めようとしない。というこのあたりが作品のテーマで、ラストは殺し屋が全部の仕事を終え、依頼していたのは商家の番頭なのだが、彼らが殺し屋を始末にかかり、そこへ割って入る中村嘉葎雄、という三つ巴の立ち回り。そこで殺し屋の女は殺されそうになったところを中村が決死の技で救う。それを見て、殺し屋は感謝し、すべてが終わった後、自白するという内容で、その最後の殺し屋が中村に感謝する場面、でくの同心だと思ってたが、お前がおれの女を助けてくれた、と何度も言う場面はなかなかであった。
この回は比較的、半兵衛も辰蔵も出番が少ない、辰蔵の出番が少ないというのは珍しい

9/7
22 1978/11/02 老盗夜に走る
辰巳柳太郎、津々井かず枝
藤森健之(真田健一郎)
都家歌六
辰巳、津々井は単独クジレットだが、その次からは三名連記となっている。その最初に沢田。純之介の上司役でここまで竜崎勝が担っていたような役割。1回だけの出番。ウィキに「大学卒業後に新国劇に入団し、辰巳柳太郎に師事」とある
都家歌六の名があったが確認できず。
冒頭は若い娘たちがおしゃべりをしてる場面で、講釈師の噂話。伯円だの八丁つぶしの文車の「四谷怪談」を今夜寄席の夜席に聞きに行こうと思うだのと。伯円、八丁つぶしは伯山の名前や、三代目伯山の異名である八丁荒らしをもじったものだろう。
ここまで皆勤だった定が登場しない回

23 1978/11/09 命を賭けた男たち
有川博、御木本伸介、清水涼子、金井大、関川慎二、剣持伴紀
御木本伸介はゲストで二番手クレジットだがなかなか出てこないなあと思って見ていたが、終盤、第4幕で1度だけの出番。
最終回らしい演出になっているが大仰で無理がある感じ。普段は事件があると、それにすぐ立ち向かっていくのであるが、今回はなぜか尻込み、というのも旗本相手だからだ。で、それを周りのいろんな人、子供も含め、からなんとかしてくれだとか、見損なったわ、などと言われ、その事件を捜査することがいかに大ごとかを示した上で、最後に立ち向かっていくという筋立て。
旗本の部屋住みの横暴がその事件というやつで、それを演じるのが、有川博、関川慎二、剣持伴紀
御木本はそのうちのひとりの叔父で、旗本のことを取り仕切る目付。半兵衛がそこへ行き、その部屋住みどもの横暴を申し立てる場面で登場する。
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辰蔵は十手の二股になっているところで刀の刃を挟み捩じ切るという技は序盤で何度か見たが、その後は最終回まで出てこない
皆勤したのはメイン三人以外には小野ヤスシのみ。見ていていかにも彼のイメージにあった役だなと思う。この人はコメディアン出身であり、自分の子供のころバラエティで見かけることがあったが、あまり面白くもなく、また前に出るタイプでもなかった。この作品でコメディアン系統である左とん平や小松政夫、さらには俳優だがコメディの得意な梅津栄なんかがガンガンコメディ的演技をする一方で、小野はまったくそういうことをやらず、左とん平のコメディ演技を受ける程度、そのほどの良さがとてもいい感じである。
ウィキに例えば「梅助 小松政夫(第16話、第22話を除く)」とあるが、この○○を除くというのは不正確(ほかの人物についても)で、他にも出ていない回がある。
キャストクレジットではまず、小林桂樹、古谷一行、ここは映像入り、そしてちょっと間があき、レギュラー陣の単独表記で左とん平、小松政夫、岡江久美子、その後複数表記で、その他レギュラー、その後ゲストが偉い順、キャストクレジットの最後パート、ここでまず「ナレーター 近藤洋介」があり、東野英心、竜崎勝、露口茂(露口は映像入り)の順。東野英心が意外にいい位置。
キャストクレジットが終わったところで、メイン3人が並んだ姿が、右から、そして左から、そして正面から撮られる。格好良いのだが、これと似た構図のショットが途中で入る、それは露口中心に長屋レギュラーが並ぶというもの。これを見ても割とこの露口と長屋レギュラーが今作品の肝という風に見える。
キャストクレジットではこはるの位置が定まらず、役名なしでゲストが3名以上連記されるところに入っていたり、役名ありで、レギュラーの二名連記のところに入っていたり。「ナレーター 近藤洋介」の右に入っていた回もあった。
このキャストクレジットのところでの映像では、レギュラー陣が生活しているところといった情景がふんだんにあり、そこでは長屋レギュラー連中がわちゃわちゃしてるところがあったり、それと同じくらいの尺で、半兵衛が寺子屋で子供を相手にしている姿だとか、純之介が文太、金六を連れて走ってる姿とかあるので、必ずしも長屋連中に重きが置かれてるというわけでもないが。

岡江久美子、悪くはないが、彼女は健康的で明るいイメージ。ここでの役は岡っ引きの下で働くうさんくらい長屋の住人というキャラであり、そう考えると合っていないようにも思えるが見てる際にはそんなことは感じさせない。
ほんとうはもうちょっと暗さのあるほうがいいように思う。というか、彼女の場合、その健康的、明るさがどちらも突出している感じもあり、それが彼女の俳優イメージでもある。なんでこのキャスティング? とは思うが、先に書いたように見てる際にはそんなこと感じさせずミスキャストとは全く思わないのだけど。
おこまはウィキにと「ことぶき庵の店員」あるが、そんな描写はなかった。
名取裕子、まだデビューしたて。彼女の俳優イメージは、主演級しかやらない大女優というイメージで、こういうレギュラーの中でも下位の役で出ている姿はなんだか珍しい
倉持格之進 竜崎勝。もったいない使い方。登場回が少なく登場場面も少なく、そして役としてもあまり面白みのない役(メイン3人がやることを否定しようとするというだけの登場みたいなのが多い)。ストーリーとして全体的にうまく作られており、時間もパンパンに使っており、彼の入る余地がないような感じでもあり、ただ一方で、彼をうまく使うようなストーリー、演出にもできたようにも思う。主人公たちのストッパー役という役割のその先に、実は裏で悪事を働くという悪役だとか、逆に、いつも対立してはいながらも、人情味ある言葉をかける場面で、実は奥底で繋がりあってるとかそういうキャラ構築がないのが残念。最終回にも出ておらず、クレジットではトメの前という位置のわりにひどい扱い。
おれがこれを視聴中に古谷一行の訃報が伝えられた。9/2に発表されたようで、おれは翌日コンビニの夕刊紙見出しで知った。亡くなったのは8/23

時代劇を延々見続けているが、今作品は他よりもちょっと面白いと思った。ストーリー自体は穴が散見できるものの、こういう演出はいいなあと思う。そしてなんといっても露口茂。格好良すぎる。彼の場合山さんのイメージ以外はまったくなく、こんなに活躍してる作品があるとは、と驚いた。
さてこの作品の次に放映されているのは、またもや江戸シリーズの派生作品「江戸の激斗」で、今番組の終盤では作品が終わった後に次の放映として盛んにCM[が流れる。メインはまたまた小林桂樹、露口茂のようでとても楽しみ
※追記
見終えたその日にそのまま「江戸の激斗」の視聴に入る

おげんさんといっしょ220818

08/18(木) 22:00 - NHK総合1・東京|90分|DR
おげんさんといっしょ[字]
今回は偶然にも始まるちょっと前、確か9時のニュースを見ようと思って見てたら、それが始まる前の番宣でやっていて気付き、録画予約。SONGS枠だがこちらは90分(SONGSは45分)なので、その予約のまま録画していたら途中で切れていただろう。
おげんさんといっしょは先日これまでの全部の回を再放送しており、そのことはこのメモブログにも記載したはずだが、結局見てない。
まあはっきりいってあまり興味がないのだ。であるから、今回録画し損ねてもさほどダメージということもなかったと思うが。
古いヤツも早く見て消したいのだ。これを機に全部見ようか。
やっぱ新作だとかなり見たい気持ちがアップする。

レギュラー陣以外の出演者
三浦大知、おれは見覚えがないが、おげんさんの次男という設定。おれは見てない回があるから、そこに出てたのかなと思ったが、ウィキによると、第2弾から登場してるとのことで、それなら見てるはず。
飯尾和樹。おげんさんの兄という設定で寅さんの格好での登場。
鈴木杏樹はNight Tempoをバックに歌を披露、これは隆子のコーナー(後述)にて。
菅原小春は終盤のダンスコーナーで三浦大知とともに。
バンドについては変動があるのかメンバーの名前を覚えていないのでどうかよくわからんのだけど、ドラムのカースケがおらず、代わりがmabanua。
と思っていると、隆子のコーナーでも星野源の歌の披露があり、そこでのバンドではカースケがいた。
ハマオカモトが第1弾のときにいたと思うが、今回はいない。第2回以降いなかったと思うが。

最近このおげんさんというキャラを使って、松重豊の豊豊さんと番組をやっていたようだが、これは見てない。で、番組の常連ということで豊豊さんも少し登場。来年の大河の撮影とかで、ビデオ電話での登場、といってもそっちにもカメラは入ってるが。

隆子のコーナーは中盤で。ここは生放送でなく、収録。ラジオ深夜便のセットを使い、ラジオで隆子がおげんさんをゲストに迎えるという設定。なぜラジオ深夜便? と思ったが、藤井隆はいま担当しているのだそうだ。このコーナーは結構長くやっていて、そのラジオセットから飛び出し、隣の部屋には上に書いた鈴木杏樹とNight Tempo、さらに隣の部屋ではカースケ含む星野源のバンドという風に進んでいった。

生放送、ゆるい雰囲気というのはテーマのひとつだと思うが、そういうトークの中、歌の場面となると途端にバシッと決める辺りは星野源さすがである。歌を伝えたいということがよくわかる。歌を伝えるための試行錯誤の行きついた一つがこれなのだろう。
そのトークの場面と歌の場面との差、といっても歌になると突然真面目になるとかではないし、だからそこで突然雰囲気が変わるということではない。あくまでも自然な流れながら、演奏と歌はちゃんとしてるという意味。
生放送、さらに準備にあまり時間をかけられてないのか(確かそのようなことを星野らは言ってた)、バタバタな進行。星野はトークも回していかなくてはならず、星野源は八面六臂の大活躍。星野源が仕切る音楽バラエティー番組ということなのだろう。
ダンスコーナーの後菅原小春が戻ってくる。なぜかリーゼントにサングラス、鯉口シャツという祭のチンピラ風姿で虫取り網を担ぎ(今回の舞台は家でなく、屋台の出ている夏祭りの会場というセットの中でやられていた)。ゆるい雰囲気というコンセプトをノリノリで楽しんでいる。で、トークがあるかと思いきや、生放送、時間が押していたか、そのまますぐに星野源は最後の歌のスタンバイへ。
最後の歌では菅原小春は演者側に加わらず、それを踊りながら見てるという役割なのだが、そこでもノリノリ。なんか笑える。ダンスコーナーでの真面目な雰囲気と大違い。

youtube 落語のピン [つべ]

落語のピンがかなりたくさん上がってるチャンネルを見つけた
落語のピンは最高級に影響を受けた番組であり、このメモブログでも何度か言及している
談志の落語はほとんどを諳んじるほど何度も見た。ほかの落語でも面白かったのは何度も見た。志の輔、志らく、昇太。
確か2回、録画を失敗して見ていない。その2回は談志ネタが「鮫講釈」と「お化け長屋」の日だ

つべに落語のピンが上がってるのは気付いていたが、今日、落語のピンでゆうじゃくが出てる回のものが上がっており、えっ、ゆうじゃくが出てたの? と見てみた。若いゆうじゃくを隣に談志が権太楼のことを喋ってた。この回が録画に失敗した回なのだろう。
たぶんこれがオススメに上がってたのは、伯山TVの末広亭密着がいま上がっている最中(8月中席)で、その半分程度で伯山休み、ゆうじゃくとトリを取っており、伯山休みの日も密着動画は上がっており、それを見ていたからだと思われる
そのチャンネルを見てみたら、落語のピンをかなりたくさん、ひょっとして全部かな、上げていた。
懐かしくて、高田文夫司会の大喜利を見てみた。全部見てしまった。懐かしい・・・ 昇太、この会場の中でよその子、お前だけだぞ笑笑笑

テレビを見る時間より圧倒的にスマフォでつべを見てる時間のが長い。
その中で何かの動画を一時的にものすごくたくさん見ることがある。テレビの感想を書いてるメモブログだが、よく考えるとつべの視聴履歴を書きたいと思っていたのだ。
この落語のピン、ひょっとして長い時間かけてたくさん見るかもしれない、いや見ないだろうな。まあ、いい機会だから、これを機にと記事にしてみた。
まず手始めに見てない回の分を見ようかな・・・

youtubeに関しては、これからも過去に集中して見たものに関しては折に触れて書いていこうと思う

そば屋梅吉捕物帳 [時代劇]

オリジナル 1979 東京12チャンネル
今回放映データ
テレ玉 7月1日から 8月12日

1話欠落☆

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1977年の『達磨大助事件帳』(テレビ朝日系)以来、『若さま侍捕物帳』(テレビ朝日系、主演:田村正和)、『伝七捕物帳(テレビ朝日版)』と、国際放映は前進座とタッグを組んで梅之助出演のテレビ時代劇を送り出したが、レギュラーシリーズとしては本作が最後となった。「捕物帳」と銘打っているが、中村梅之助演じる梅吉は、着流し姿で秘密裏に悪人たちを闇に葬る。また、伝七同様、梅之助が「北町奉行・遠山左衛門尉景元(金さん)」との二役を見せる
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この経緯からキャスティングや演出は『達磨大助事件帳』と相当に似通った雰囲気の作品。

第1話を見終えて
OPで口上(梅吉の来歴を物語るようなもの)があり、その後メインレギュラーが中村梅之助も加え5人、映像付きで紹介。ここらは、『達磨大助事件帳』っぽい感じ。
メインレギュラー5人
梅吉(梅村源之丞) / 遠山左衛門尉景元(二役)…中村梅之助
粂次…志垣太郎
弥之助…松山政路
おけい…宝蔵寺三千代
お美和…山本みどり
松山政路は(省二改め)と付記されてる。梅吉と一緒に仕事(裏の悪人成敗の仕事)をするのは粂次、弥之助、おけい。お美和は粂次の妹。その裏の仕事については知っているのかどうか微妙な感じ、薄々なにかをやってるという程度は気付いているよう。全員梅吉が主人の「助六蕎麦」の従業員のようである
その他キャスト&スタッフクレジットはラスト、主題歌(「江戸っ子だい」(作詞:山上路夫、作曲:吉田正、編曲:寺岡真三、歌:橋幸夫))とともに。
「山口グループ」「殺陣:山口博義」というクレジットが『若さま侍捕物帳』、『達磨大助事件帳』のときと同じ。
メインレギュラー5人以外にもレギュラーはおり、ここに特記したい俳優がずらり。『達磨大助事件帳』でメインレギュラーだったの和田幾子、鈴木慎、さらに同じく『達磨大助事件帳』のレギュラー浅香春彦がそのときと同じように主人公の裏の仕事をしらない同心の役、主人公梅吉の息子が子役の松田洋治という布陣。
和田幾子は梅吉に惚れてる芸者、鈴木慎は梅吉に対抗する岡っ引きの五郎蔵の下っ引きという役どころ、五郎蔵の人見きよしとコンビで登場する。
小えん…和田幾子
長太…鈴木慎
まむしの源次郎…浅香春彦
小三郎…松田洋治
五郎蔵…人見きよし
ほかに
鳥居甲斐守…南原宏治
おきん…浅利香津代
などがレギュラー。おきんは「助六蕎麦」の従業員。浅利香津代は当時前進座
中村梅之助が遠山、梅吉の双方を同じ画面内で演じ、会話する場面というのがあるものの、その二人の関係はよくわからず梅吉がどういう謂れで蕎麦屋稼業の傍ら、悪人成敗の仕事をしているかが不明。
おれはこれを録画し始めたとき、どんな作品かと、冒頭だけ見てみたことがあり、おれはてっきり、遠山が職を辞し蕎麦屋になって、町民の目線から悪人成敗をする話かと思ってたのだが、梅吉は遠山ではないようである
1 1979年9月26日 闇を斬る江戸の月
桜木健一(渡辺大四郎)、田崎潤(長沼)、外山高士(国清)、津山登志子(美沙)
ラストの悪人成敗の殺陣の前に必殺での出陣のような場面が入る。毎回のお約束場面となるのであろうか。
目付、長沼の屋敷になんなく入り込んで成敗。たかが町人なのに。まあ時代劇なら別に普通か

※追記 同日視聴
2 10月3日 花の吉原遊女の悲恋
武原英子(お涼)、江木俊夫(巳之吉)、神田隆(木曽屋)、市川祥之助(富沢大和守)、小島三児(棟梁)、天草四郎(八兵衛)
ほかに役名なしで金原亭駒八というクレジットがある。調べてみると現在「吉原朝馬」
「助六蕎麦」は担ぎ屋台もやっており、神出鬼没、事件のある場所には屋台で店を出し事件関連を見張ってる。
この回では川が見える街道の休息処のようなところでも店を開いてる(※)、今回はここで遠山と密会、遠山に「腕を振るってくれ」と言われてるところを見ると、遠山から密命が下ってるものと見える。前回も事件のことを話しており、あれで遠山からの指図ということがわからないといけないのか。
梅吉は半年前まで同心で名前を梅村源之丞。遠山の部下だったのだろう。番組のOPの口上で、「十手を返上」とあり、それをおれは遠山が奉行を辞めたと勘違いしたのだ。(※)なんでこんなところに店があるのだろうと思ったが、これは俺の勘違い、他の回にもあるが、茶店や休憩処のようなところを借りて、梅吉の運んできた蕎麦を食べているという情景だ。そもそも第1話もそんな感じのところでの密会である。
心中のし損ないが発端で、女郎の千歳(本名がお涼)は元の店へ、男の巳之吉のほうは、車善七に引き取られたあげく、元の店である木曽屋に戻った。この巳之吉は女をたぶらかしては悪さをしており、この心中も狂言。この人がこの回の悪役かなと思いきや、最後に改心するというパターン。悪役は木曽屋、寺社奉行の富沢大和守、大文字屋の八兵衛
天草四郎、よく見る名前。そしてよく見る顔だった。お涼の店「大文字屋」の主人、八兵衛
お涼は店に戻り「奴女郎」という身分に。奴隷的身分のようだ。で、店の牢のようなところに入れられるのだが、そこへ巳之吉が入り込んでくる。入り込むのも大変だろうが、そこまでして、言うことが金の無心。ちょっと出鱈目な展開に思える。そしてさらに、お涼はその三十両の無心を請け負い、主人に言うと、主人は金を出す。ここらへんはまったくわからない。ここで主人は「お前は奴女郎だ、今かさら貸した借りたって言える身分じゃない」とかなんとか言っている。でもなんで三十両を「奴女郎」に渡すのだろう。まあその後の場面を見ると、寺社奉行の富沢大和守、今回の悪役のうちのひとりだが、に抱かれており、そもそも富沢大和守がお涼にご執心だったようで。見てる側からすると心中者の奴女郎なんて汚い女に見えるがね。
小島三児は序盤に出てくる、助六蕎麦の客。事件の話をしているが、噂話の類であり、その後はまったくストーリーには絡まない。

※8/17
3 10月10日 男一匹八百八町
栗田ひろみ(お加代)、長塚京三(友吉)、山田吾一(藤太郎)
江見俊太郎(神田主膳)、根本嘉也(大黒屋)、東龍明(権次)
この回で遠山は出ないのかなと思っていたが一番最後に出てきた。毎回登場するという約束かもしれない。
出陣の場面は今のところ毎回ある。必殺の影響かなと思ったが、考えてみると、必殺における出陣の場面で、いつから始まったのだろう。必殺仕事人からのような気がしてきた。必殺仕事人はこの作品と同年で、5月から始まってる
鳥居は南町奉行、その部下として浅香春彦の源次郎がおり、その下に五郎蔵、長太がいる。鳥居はいつも事件の裏にいるという感じで悪役だが、その悪役感はいまのところ希薄で強烈な悪役には設定されてない。そして源次郎は悪役の部下であるのだが、今のところその繋がりは希薄、今のところ源次郎はこの作品の中のレギュラー同心というだけの役割

4 10月17日 裏街道を翔ぶ男達
寺田農(三浦外記)、赤座美代子(萩乃)、永井秀明(堀田摂津守)、松山照夫(才三)、北九州男(聖天の大八)
鳥居の名を受けて堀田との連絡役をやっていた男が、堀田の悪が露見したことで、用済みになり、源次郎に殺されている。一つ前のところで、鳥居と源次郎の繋がりは希薄と書いたが、そこはあっさり訂正せねばなるまい。源次郎も悪役側だな。
梅吉の女房については今のところ語られないが、この回では梅吉が匿っている萩乃を小三郎が母親に似ていると言い、母親に対する情を見せる場面がある。いずれ語られるのだろう

5 10月24日 夜空に消えた父娘星
松村達雄(辰五郎)、沢本忠雄(伊助)、北林早苗(おいと)、北原義郎(浜村蔵人)、高城淳一(遠州屋)、真木恭介(備前屋)、梅津栄(酔漢)、守屋俊志(儀十)、湊俊一(松平和泉守)
遠州屋となっているが劇中では泉州屋。
梅津栄は助六蕎麦にて酔っ払って饒舌な男、そこへ梅吉が帰ってきて、言葉を交わす。ストーリーにはまったく絡まない。
第2話の小島三児のような感じ。ここらは友情出演のようなもんだろうか。それなりに有名どころがストーリーに絡まない形の一場面だけの登場で、それなりに長めのセリフ。
役名なしで都家歌六。ストーリーには絡まない形、梅吉が歩いている境内で「ガマの油売り」
梅津栄の場面で店内壁に貼ってある品書(「覚」となっている)が見える。
助六蕎麦が十二文となっており、梅津はその品書を指差して「でもお前よ、十二文の蕎麦が、十六文のそばよりうめえってのこれ一体、どういうわけなんだよ」などと騒いでいる。そういや、第2話での小島は「可愛いお美和ちゃんの顔を拝みながら助六蕎麦の蕎麦を食う、よくぞ江戸っ子に生まれけり」などと気取ったことを言って店を褒めている
ここまでで疑問、中村梅之助が一人二役をやってるが、その意図がわからない。似ているということが話の仕掛けに使われることもないし、作品内の登場人物が二人が似ていることで驚くようなこともない。

※8/18
6 10月31日 大奥に潜む黒い影
欠落回。ウィキによるとゲストは鈴鹿景子。見たかった
7 11月7日 情無用の帰り船
佐藤オリエ(彩)、原田大二郎(征一郎)、勝部演之(越後屋)、久富惟晴(坂崎主水)、出光元(留吉)、長谷川弘(百目鬼主馬)
彩と征一郎は夫婦でその不運な運命と愛情がテーマ、クラシック風バイオリン局に乗せてスローモーションになったり、この二人をじっくり描いており、そのためかストーリーは単純。梅吉の出番も普段より多少少ないような気がする。
はめられ偽小判作りに関与したとされ島送りになった同心の征一郎。妻の彩は夫の無罪を信じて待っていたのだが、征一郎を助けるという越後屋の誘いに乗り囲われ者へ。しかし、偽小判作りの主犯で征一郎を島送りにしたものこそが越後屋であったのだ。
そのときと同じ偽小判がまた出回り、遠山の働きかけで征一郎は赦免となり江戸へ戻り、夫婦はどうなるか、といったようなストーリー。
出光元(留吉)というのは、前に書いた小島三児、梅津栄に似た出番(出光元という人は特別有名ではなさそうだが)で、ストーリーに関係のない形で、助六蕎麦で噂話をしている客という役。そこではストーリーとは関係ない話として、五郎蔵の嫁が出て行ってしまったという話がされていて、小えんは五郎蔵の息子の不憫に思い、相手をしてやったりもしている。そしてラスト、五郎蔵の嫁が戻り、嫁のいない間に五郎蔵を誘ったと疑われたとかで、小えんがかなり長い愚痴を助六蕎麦で留吉、おきんを相手に繰り広げ、最後に店に戻った梅吉に「おかみさんにして」と迫って終わる。この愚痴の場面が変に長い。梅津栄のときも思ったが、こういう風にひとりの役者のひとり芝居を見せるというのもこの作品の特徴だろうか。
ここまでのところ、おけい…宝蔵寺三千代があまり活躍していない。単にグループの一員という程度。この人も前進座の人なのだろうか、顔がまだ幼く、演技も硬い感じで、なぜ抜擢されたのかがよくわからない。

8 11月14日 草笛に泣く流れ星
若原瞳(小袖)、汐路章(岩田屋)、近藤宏(大伴主膳)、穂高稔(三好)
小袖は粂次の過去の女。ということでこの回では粂次がフィーチャー、同心だったころの梅吉との出会いも描かれている
お美和が梅吉に惚れていることを粂次がいい、その仲を取り持とうかなどと言っている
梅吉とお美和だと年齢的に釣り合わない感じだなあ
ラストシーン、普段は助六蕎麦にて梅吉がいるという場面だが、この回では粂次、お美和の兄妹。

9 11月21日 遠山桜も男泣き
頭師佳孝(小六)、鈴木瑞穂(仙造)、山岡徹也(福島屋)、鈴木輝江(なほ)、八名信夫(加納又十郎)、吉田柳児(日向屋)
小六は同心だったころの梅吉が使っていた岡っ引き、仙造の息子。梅吉の仕事で仙造は命を落としている。そして同日に梅吉は病だった女房を失っているという風に、梅吉の女房についても語られている。
小六は目の不自由ななほの治療の金のため、悪の道に走り、遠山を鉄砲で暗殺するという仕事を請け負っている。小六は同時に自分の父親のことで遠山を恨んでいた。
八名は鳥居配下の内与力、加納。冒頭に遠山を襲撃する事件の際に登場し、その襲撃犯を無礼討ちとして問答無用でばっさり斬り捨てる。小六の遠山暗殺の際、小六が遠山の駕籠の前に立ちはだかった梅吉に躊躇していると加納が登場し銃を発射。つまり冒頭の件は、襲撃が加納、及びその裏に鳥居も関与しているかもしれない、が命令し、失敗したら殺してしまうという段取りだったということがわかる。
頭師佳孝は濱田岳みたいなイメージの俳優で以前にも時代劇で見たことを覚えている
小六は遠山暗殺のために街中の建物の二階に陣取っている。その窓から狙るのであるが、そこに草が生えている。最初、その場面のとき、邪魔だから取っちゃえばいいのに、と思ったが、その草が、後の場面で生かされている。小六が水を飲むとき、その草にも水をかけてやるという場面、さらに目の見えないなほが、これは超能力的だが、兄の危機を感じ、梅吉に兄のところへ連れて行くよう懇願、その際に、「白い花」とつぶやき、それは小六が水をかけてやった草についた小さな花を指しているいるのだが、その言葉で梅吉は場所を特定していく(といっても、そんな二階の窓のところに生えている雑草についた小さな白い花でわかるわけもないが、他にもなほが小六のいる場所について喋ったのだろう)
十手を梅吉と仙造で見せあう場面があり、梅吉の十手が短い。そういや『達磨大助事件帳』の時も短かったが、今回はそれよりは長いように思う。
長太が蕎麦猪口にたっぷり蕎麦を入れこねくり回して食べているのを見て小えんが蕎麦の粋な食べ方(落語でよくあるような)を教える場面がある。時代劇で珍しいことではないが、このように割とストーリーに絡まないお遊びの場面が多い。

8/19
10 11月28日 おんな狩り
中尾彬(大場又十郎)、紀比呂子(お菊)、宮本曠二朗(吾紅屋)、日恵野晃(大和屋)、三田村賢二(伊三郎)
中尾は梅吉がまだ同心だったころから知っている悪同心。
ここ数回鳥居は出ておらず、がしかし、多くの回で鳥居が悪役側の裏にいるという形で名前が出てくる。同時に源次郎も出ておらず、鳥居とセットという扱いなのだろう。
一方、五郎蔵長太は毎回出ており、この回では大場の手下で働いている。
遠山は最後に出てきており、梅吉が今回は仕事が急だったもので、と断りなしに動いたことを詫び、それに対して、俺に遠慮はいらないよ、今度みたいにどんどん片付けてくれりゃ大助かりだ、と言っている。
これを見ると、やはり基本的には遠山の命令が出ているという構図なのだろう
その場面に続いて、遠山が大和屋の親子、これから幸せになってもらいたいと言い、この回の善人側ゲストの大和屋とお菊の親子が大和屋で働いており、お菊を守ろうとして殺された伊三郎の墓参りをしている場面がラストとなる。
ラストの場面は梅吉でない回。そういやこういう終わり方は他の回でもあったような気がする。第8話で梅吉以外でラストシーンとなるのは珍しいというようなことを書いたが、そうでもないかもしれない。
粂次がこの回に出ていない。メインレギュラー5人で欠場は初。セリフで「粂次も帰ってくるが」と旅に出ていることを示唆している

8/20
11 12月5日 血を誘う能面の女
佐々木剛(信次郎)、香野百合子(おのぶ)、原良子(高姫)、船戸順(兵藤)
おきんフィーチャー回。意外に思えた。おきんというのは、助六蕎麦の従業員という形でのレギュラーで、それ以上掘り下げられるようなことはなさそうな感じがしていたからだ。
梅吉が負傷した男を運び込んできた。その男は信次郎、かつて女郎だったおきん請け出す約束をしていたのだった。が、信次郎には女房がいて、それがおのぶ、彼女はおきんと同じ女郎屋にいた後輩、おきんを信次郎が迎えに来なかったのにはおのぶが信次郎についた嘘があった、というような流れが一方にあり、が、信次郎もおのぶもこの回の悪役ではなく、むしろ善玉のほう。
悪役は将軍家のお姫様でいまは旗本の兵藤かずまに嫁いだ高姫、子供の頃鷹狩りで目をえぐられ、目が潰れ醜女となってしまい、常に能面をつけている。で、その高姫は美しいものを憎しみ、幸せな女をさらってきては拷問をして、顔を潰し、殺してしまうというという風に狂気に支配されており、信次郎とおのぶも高姫に狙われたのだった。
助六蕎麦に梅吉と同世代くらいの従業員らしき男がいるのが映る。セリフもあり。助六蕎麦の法被を着ているのでそうだと思うが。レギュラーではない。混乱するのでこういうのは出さないほうがいいのに。
おきんは梅吉たちの裏の仕事をある程度は知っていると思わせる描写。今回おきんがフィーチャーされているが、そのおきんは梅吉たちがこの件に関してなにやら動いていることは承知している。

12 12月12日 炎と燃える十手花
佐野浅夫(村井源兵衛)、池波志乃(おなみ)
江幡高志(榊主膳)、陶隆司(信濃屋)、灰地順(堀田日向守)、矢田稔(大滝)
佐野浅夫は南町奉行所をお払い箱になるものの、北町の遠山に拾い上げられ臨時廻り同心の村井。今回のストーリーは村井が南町にいたころ調べていて、調べ過ぎたがゆえにお払い箱になったという事件であり、遠山もそれを続けて調べさせている。
注目点は江幡高志か。いつもどおり悪役ではあるが役柄は普段と異なり、大名家の江戸家老という立派な役職の役。案の定似合ってはいない。
弥之助は遠山からの口添えもあり、村井のところで見習いになる、実際には事件について奉行にも報告しない村井のサポート、及び見張りというような意味あいだろう。で、そこに訪ねてくるのは、その事件の被害者である堺屋の娘のおなみ。このおなみに弥之助はポーっとなってしまい、という展開で、ストーリー自体はコメディでないものの、所々(弥之助とおなみ、村井の頑固さ)でコメディ的場面がある。
粂次はこの回にも出ていない。

8/21
13 12月19日 涙雨殺し人別帳
川地民夫(白戸の佐平次)、小栗一也(巽の喜兵衛)、児島美ゆき(娼婦)
仕事人的な金で殺しを請け負う稼業の話で、殺し屋が川地、その元締が小栗。

その殺し屋が請け負った仕事は油の売り惜しみによる値上げを目論み、それに反対する問屋を狙ったもの
佐平次と娘のお春のやり取りとその娘の演技、演出が良く、なかなかの作品。
畳張りを使った殺しが起きる。梅吉はピンと来た。同心時代に取り逃がしたのが畳針を使った殺しをする佐平次。佐平次の渺茫の葬儀で、ちょっと油断したのだった。
それ以来佐平次はお春とは離れ離れ。
お春は売り惜しみに反対する油問屋の伊豆屋で働いていた。
そのお春は最初の殺し(冒頭)の際、佐平次がやったのを見て、そしてそれが父親だとわかるが、番屋で見たことを頑として話さなかった。
佐平次は一度断った伊豆屋の殺しを請け負うことにする。そしてその金を伊豆屋へ行きお春に渡すよう言付ける。
が、その帰路、佐平次はお春と再会、お春は母親の墓へ参り謝るよう言う。そしてお春は佐平次が殺しの仕事をやってることを知っており、かぶりを振ることでそれを止めてと訴える。
墓参りに行くと、そこで梅吉が待ち構えている。梅吉は自分が名乗り出るよう言うが、佐平次は一日待ってくれ、娘の幸せのためだと言い逃げていく。
伊豆屋を殺す仕事へ行くのかと思いきや、伊豆屋の駕籠を止め、この先で殺し屋が待ってること、本人が言ってるだから信用しろと言い、そこへ元締が様子がおかしいと思い集めた浪人たちが襲撃をかけ、殺陣となる。佐平次は伊豆屋を守り死んでいく、そこへ駆け寄るお春・・・。
児島美ゆきは佐平次がその顔(ほくろ)に娘を思い出し佐平次が情をかける女で、この女自体は大きくストーリーに絡むわけではない。

14 12月26日 黒い十手に悪の華
村松英子(千代)、久保明(土井源造)、睦五朗(御側用人西岡)、二瓶正也(番頭伊助)、吉岡祐一(佐吉)
市村昌治(仁蔵)
市村昌治は冒頭に殺しを行う男の役
この回では小えんと旧知の千代が罠に陥れられていくというような話で、小えんが梅吉に相談をしており、梅吉が裏で何かをやってるという程度には知っているのだろう。まあ、町の揉め事を片付ける実力者的な扱いというだけのことかもしれないが。

15 1980年1月9日 遠山桜を狙う奴
珠めぐみ(八重)、工藤堅太郎(岡村隼人)
出光元(留吉)
八重の父親、同心森下が殺される。八重は梅吉に相談、これは父親が自分に何かあったら梅吉に相談するよう言ってたからだ。そこでここ最近の父親の様子を話し、これは奉行所にはまだ言っていないが、結婚約束をしている同心の岡村には話しているという
この工藤堅太郎演じる岡村が曲者で、この回の見どころか。まず最初に岡村の名前を聞いた時の梅吉の表情から、悪役っぽいなと思わせる。が、登場すると意外や意外、そうでもなさそうな純朴そうな若い同心。梅吉も八重さんを守ってやれなどと声を掛けており、思い違いか、と。その後はところどころで不審な行動が少しありながらも、基本的には善玉に見える。が、終盤で悪役とわかってくる。
結果悪役とわかったところ、八重が後を付け探ろうとした、そこで八重は岡村に斬られ殺されてしまう。時代劇の、というかこの作品の作風だと、八重が殺されてしまうとは思わなかった。
サブタイトルどおり、遠山暗殺計画の攻防。
遠山登場の場面では、梅吉に「お前も危ないぞ、何しろそっくりだからな」と今作品で初めて二役であることを利用した台詞。
そしてこのそっくりを利用した結末、暗殺計画が行われる日、駕籠に梅吉が乗り込むのだ。
が、ここらは色々不自然。まず、ここまでの回で、そのことをなぜ誰も指摘しなかったのか。今回も、例えば岡村は梅吉の顔を知ってるわけで、その後駕籠から遠山が出てきたとき驚かないのか。
襲撃で駕籠を引き連れ悪人どもの前へ連れて来られ、腕の桜の刺青を確認するも、梅吉はもろ肌を見せ、刺青が腕にしかなく、それも書いた刺青、「今日はおれが一件落着させてもらうぜ」などと言う。
結局悪人どもの前へ引っ張り出され、切腹を迫られるも、逆に啖呵を切って、悪どもに立ち向かう。こういう展開だと、もし遠山が同じように剣術に優れているとしたら、悪人どもはこのように駕籠を連れてきてしまったらどうしても勝てないということになってしまうと思った。まあ時代劇ではそんなの通常だが。悪人どもが遠山暗殺を成し遂げるには、どうしたらよかったか。出会った場面ですぐやるべきだったろう。
不自然な点はほかにも。岡村に梅吉は遠山にその日暗殺計画があるからとなんとか出発時間を変えてもらったということを話し、そこでなおと目配せ(この辺りで梅吉となおは岡村に疑いありと示し合わせているのだろう)、なおが岡村の行動を探るのだが、岡村は梅吉が遠山と繋がってることに疑念を抱かないのだろうか、また、繋がってると知っていたら、遠山暗殺に向けて、もっと警戒したり、利用したりするはずである。
粂次が出ない。今回は信州へ蕎麦の仕入れ。
出光元(留吉)というのは7話にも出てるね。助六蕎麦でお美和やおきんと駄弁を繰り広げており、前にもこんな場面見たなあと。さらにそれが留吉という客で、あれれ、同じ人? と。やっぱりそうだ。ウィキによると、この後にも1回出てくるらしい。
今シリーズでは終盤の殺陣がハイライトシーンでその後にエピローグ、遠山と梅吉の場面や、助六蕎麦での一コマだとかがあるが、この回は殺陣のシーンで終わっていく

8/22
16 1月16日 浅間の煙よ男の命
織田あきら(浅太郎)、田口計(室伏)、小野進也(原田秀之進)、村田みゆき(志乃)
武甲藩の家老室伏による横暴な藩運営。それを正そうと脱藩し謀反を起こそうとしている集団と室伏を守ろうとする一派の攻防。浅太郎は脱藩したものの、その血盟には加わらず、町人として蕎麦屋を目指して蕎麦の納入作業をし、梅吉ともつながりがある。原田は親友で室伏派、その妹が志乃でかつて浅太郎とは恋仲であった。原田は室伏の行状を浅太郎からも言われ、自分で確かめそれが確信に変わったとき、室伏派から殺されてしまい、しかも藩とは関係ない人物だと無縁仏に。志乃はそれを抗議に行き、室伏に乱暴をされ、自害。梅吉とこの件に関わらないと約束していた浅太郎だが、ついに剣を持ち敵討ちに立ち上がる。

17 1月23日 涙で濡らす雪牡丹
目黒祐樹(梅津又兵衛)、野平ゆき(おりん)、北相馬宏(瀬川)
五郎蔵親分がいじめられてた小三郎を助けて店へ入ってくるという場面がある。五郎蔵親分の性格がわかる。
これに対して梅吉は情けないと小三郎を叱り、小三郎は仕返しへ。そこで又兵衛と出会うことになり、梅吉とも知り合っていくという場面だ。
梅又兵衛は小えんと芸者仲間のおりんのひも。毎晩おりんを迎えに来ては芸者仲間に冷やかされてる。日々ぶらぶらしていて、上記のように子供の喧嘩に立ち入ったりしてる(この小三郎の仕返しの場面では小三郎は仕返しをやり遂げ、又兵衛はそれを褒め小三郎と一緒に帰ろうとするが、そのいじめっ子たちが石を投げてきて、それが又兵衛にあたり、ひっくり返ってしまうというこの場面では目黒のひょうきんな顔での倒れ方がアップになっている)。と出だしはそんな調子で、のほほんとした明るいお調子者というキャラなのだが、実はその裏で、不良旗本の一団「鬼人組」に乱暴され自害した妹おぶんの敵討ちを狙っていたのだった、というようなストーリー。

18 1月30日 地蔵も泣いた風車
藤巻潤(佐川吉右衛門)
本所の埋め立て工事で次から次へと死人が出ているという噂。そこでは連れて来られた人足が乱暴な使われ方をしていた
弥之助はそこへ潜入する。そこは警備が厳しくつなぎが取れないという描写がある。が、弥之助が仲間と共に逃げるというタイミングで、粂次とおけいが弥之助を助けに来る。同日同時刻。これはご愛敬か。
子役松田洋治の小三郎、とても可愛らしい、そのことを書こうと思っていたが、キャラとしては梅吉は息子と暮らしているという設定のためだけのもののため、事件に絡むことがここまでほとんどなかった。前回のようにメインゲストと知り合うというのは初めてではなかろうか。
今回は結構がっつり絡んでくる。またまたいじめられていると一太郎という同年配の武士の子供に助けられ友達になる。この一太郎が今回のメインゲスト藤巻潤の息子という設定。
一太郎は江戸へ顔も知らない父親を捜しに来たのだった。
そして佐川のほうは、この本所の埋め立て工事の用心棒、逃げ出す人足を斬っているのだ。
ラスト殺陣では梅吉は佐川に一太郎のことを話し、なんとか話し合いに持ち込もうとするも、佐川は斬りかかり刀が飛んでしまい、小刀のほうで、自分の腹を刺し、息も絶え絶えに、一太郎に自分のことは言わないでくれと懇願。梅吉は一太郎にあの(佐川が人を斬っているところを一太郎は小三郎と一緒に見ており、その際、自分の父親の印籠をつけているの見てあれが父親だと思っているのだ)浪人の印籠は旅先で立派な侍からもらったものだそうだと伝える。そして一太郎が道場で働いているのを、梅吉、小三郎、お美和で見守る場面で終わっていく。

19 2月6日 江戸を走る影法師
大友柳太朗(尾形陣五郎)、小林昭二(弁造)、石田信之(綱之助)、ひろみどり(おくみ)
浜伸二(生首丹左)
生首丹左という狂暴な押し込み盗賊が現れ遠山もてんてこまい。綱之助は北町同心、その父親が尾形陣五郎で同心株を息子に譲って隠居暮らし、弁造は陣五郎、綱之助と二代に渡ってついている岡っ引き。
ストーリーが巧みだと思った。
序盤でこの三人が登場。どれも悪役に見えない。が、生首丹左を追っているとき、綱之助が何かをもらってわざと逃がしたという疑いが浮かび、しかも綱之助はそれを肯定、収監されてしまう。あれっ、綱之助が悪人? とチラリと思うも、それは演出ですぐに否定され、が、その裏にどういう事情が潜んでいるのか、という風に話は進む。段々、弁造が怪しいとなっていく中盤、まあ悪役としてはこの人が適任であろう。
そのストーリーの一方で綱之助には父親に下賤だとして紹介できない鳥追いの女おくみとの間に娘おゆきがおり、が、陣五郎は綱之助が嫁を取らないことを不審に、そして不満に思っているというストーリーも流れており、この事件をきっかけに、梅吉が陣五郎におくみとおゆきを紹介。この回のラストは梅吉でなく、四人家族となった尾形家の情景である
大友の顔がどっかで見たことある程度にしかわからず、中盤まではこの三人でどれがメインだろうとちょっとわからなかった、というか、綱之助がメインかなと思うくらいだ。

20 2月13日 闇に笑うけしの花
藤村有弘(望月平九郎)、長内美那子(志乃)
北上彌太朗(坂崎采女)、島田順司(宮本由之進)、幸田宗丸(越前屋)、出光元(留吉)、小笠原弘(西脇)
粂次が出ていない。
序盤では全然そんなこと思わなかったが中盤からメインゲスト(藤村有弘(望月平九郎)のこと)が前田吟に見えてくる。まあよく見るとやっぱ違うかなあとなったが。
平九郎の息子、京太郎(演・松岡章夫)足が不自由なのだが、も出てくる。で、その子と仲良くなるという関係でこの回も小三郎がストーリーに少し絡んでくる。足が不自由ということで肩を貸してやるなんていう場面もある。
この回では悪役は四人、坂崎采女、宮本由之進、越前屋、西脇であり、それを殺陣に入る前の梅吉の啖呵でこの四人を順に呼んでいる。その回の悪役の主だったどころを全員呼ぶというような演出は結構多く、そこでおれも名前を確認したりしている。一方、考えてみると、その悪役の主だったところの数人、それは大抵、お殿様と実行部隊であるその部下、(奉行所などの)役人、そして悪徳商人という感じであるが、そこら辺があまり深く描かれていないように思える。梅吉の啖呵でようやく構図がわかってきたり、こんな人もいたなと思い出したり。この回では島田順司は顔を知ってるということもあるが、この人の出番は多く活躍していたが、他はあまり記憶に残ってない。
この回の序盤では平九郎が助六蕎麦で蕎麦を大量に平らげ、が、金は持っていないという場面がある。この際小三郎が「すごい、18枚だ。あと2枚で10人前だよ」と言っている。この場面でわきに例の留吉(出光元)

8/23
21 2月20日 怨み節を弾く女
葉山葉子(茜)、草薙幸二郎(服部典膳)、石田英二(相模屋茂兵衛)、綾川香(吉村左近)
お納戸役の不正を扱った話
御納戸役三人が立て続けに殺された。
御納戸役では前任者八木沢が亡くなり、組頭だった服部が異例の出世、その際もう一人の組頭だった小笠原が夫婦ともども何者かに斬殺されたという事件が起きていた
茜は小笠原の娘。小笠原に世話になったと相模屋が茜を助け、仇討ちを決行していた。最初の三人がそれである。残りは服部とその部下吉村。が、相模屋は味方のふりして服部と繋がっており、小笠原夫婦をの殺しを決行した部下の四人が邪魔になったので、茜を操って殺させていたのだった、というようなストーリー。
冒頭第1幕で茜が三人目の殺しを行い、役人に追われ、弥之助の家へ逃げ込むという始まり方。弥之助は茜を看病し住まわせてやる。ここで多少の恋心、という風にこの回は弥之助のフィーチャー回でもある。
茜は騙されていることを梅吉に教えられ相模屋を襲うが逆襲され斬られてしまう、最後は弥之助の腕の中で死んでいく。このシリーズは割と善玉が生き延びれないケースが多めのような気がする。
ラストは弥之助が川へ茜の三味線(三味線の胴に刀を仕込んだものが茜の武器)を投げ入れるシーン。
このシリーズの第1幕、OP口上、メインレギュラー五人の紹介に続いて始まる。この幕はとても短いというのが特徴的。そして、その回の事件の発端だけが描かれる。そのため梅吉やレギュラー陣が登場することが少ない。そりゃそうだ、梅吉は事件が起きてからその事件のことを知るわけだから。ただ、その事件の発端で五郎蔵長太が出てきたり、通りかかった小えんが出てきたりということはある。この回の弥之助が出ることも珍しい
この回まで、お美和、おけいの活躍が少ない。お美和は序盤ではそれなりに出番は多かったと覚えているが。そして南原宏治の鳥居は、どの回からからまったく出なくなった。セリフ上では事件の裏にいるというような感じで出てくるが。源次郎も登場回が少ない。そして出てきても少しだけ。単に同心というだけの役で悪役でも善玉でもない感じだ

22 2月27日 冥土へ走る黄金船
村地弘美(おいね)、佐藤仁哉(多吉)、三谷昇(松造)、石橋雅史(桑田)、町田祥子(おぬい)
桑田率いる押し込み強盗の一団、拠点が岡場所、そこから足抜けしようとした女郎と男(おいねと多吉)が強奪した金を隠しているところを見てしまい、逃げ出すも、迎えに来ていたおいねの父親は斬り殺され、おいねと多吉はバラバラになり逃げる。おいねは記憶喪失となり、助六蕎麦の前のお稲荷さんでお供え物を漁っているところをおきんたちに見つけられる。という始まりで、おいね、多吉を追いかける桑田の一団という構図がメインストーリー。
そして、これはほんの少しだけしか描かれないが、おいねの父親が殺されるところを目撃した松造、これは小田原で暮らしていたが、浪人にさらわれた女房を探して江戸へ来たという。この松造が異様な顔立ちで目立つ。最初は恐ろしく汚い身なりで助六蕎麦にやってきて、蕎麦を平らげるが、おきんに臭いから湯に行けと言われ、今度はこざっぱりとした身なりとなって、また助六蕎麦にやってきて、おきんとともに酒を飲んで気を許し合う。が、松造はおいねの父親を殺したのが女房をさらった浪人で、その浪人のことを知ってるのではないかとおいねに問い質したかったのだ。
そして、なんともご都合主義的だが、女房おぬいは、おいねのいた岡場所「滝川」の女主人となって、桑田の相棒となっていたのだ。
松造がその女主人おぬいに会いに来る場面はなかなかで、強欲な岡場所の女主人でありながら、元の旦那が探しに来てくれたことが嬉しかったのだろう、言葉は乱暴ながら、身請けする金と差し出されたものを、持って帰るように言い、桑田がその金を取り上げると、返すよう懇願し桑田に斬られてしまう。こちらのストーリーは少しだけしか描かれないのだが、印象に残ったシーンでもある。
今回の出陣後の殺陣は鵜綿と梅吉の一対一。これまでは毎回多人数を相手にしており、一対一は初じゃないかな。
その前の場面、滝川での松造とおいね、桑田の場面に続いて、粂次たちが乗り込んできて、大立ち回りで桑田の子分どもはやられており、桑田はその場を子分を見捨ててこっそり抜け出していたのだ。そしてついてきた子分ひとりはばっさり斬り捨てており、それゆえ、梅吉と一対一になったのだった。
ラストでは、粂次、弥之助、おけい、お美和がおいね、多吉を見せの前で見送る場面とそれに続いて、店内でおきんが松造を見送る場面(死んだかみさんが忘れられないと松造、いいのよそんなこととおきんは言いながらも未練の目)となる。蕎麦屋の中では梅吉がいないからか小三郎が法被を着て蕎麦をこねている。
この回では助六蕎麦がある場所を「本郷台地、助六横丁」と言っている

23 3月5日 影の軍団夜を飛ぶ
風間杜夫(同心田口)、木村弓美(千沙)、村上冬樹(若年寄高江)、山下勝也(旗本笹村)
浪士隊なる浪人からなる集団が商家を襲う。そこには「奸商 誅殺」と。
がこれは老中水野、若年寄高江、南町奉行鳥居甲斐守が裏で操っていたのだった
同心田口は南町同心、婚約者千沙は旗本笹村の妹。旗本笹村は旗本の次男坊で、旗本次男坊、三男坊が集まっては素行不良。田口も旗本次男坊だったが同心の家に養子になり同心となったのだった。
真相は、この旗本次男坊集団が浪士隊。鳥居は浪士隊捜査のためと称し浪人狩り。
田口はその真相を知ってしまい、鳥居の勘気に触れお役目御免となってしまう。
梅吉は遠山に田口を北町で使うよう進言。
浪人狩りも済み浪士隊も用済み。高江の屋敷に招かれるがそこで毒殺されてしまい、そこへ梅吉が乗り込む。
高江は鳥居にそれをやれば水野から評価を受けられるとそそのかされていたのだった
同心に嫁入りということから千沙を見て、小三郎が母親のことを梅吉に問う場面があり、また梅吉も女房を思い出したか墓参りの場面がある
この回は非常に久しぶりに南原宏治の鳥居が登場

24 3月12日 女狐獄門旅
三条泰子(夜桜おもん)
天野新士(前田伊織)、武藤英司(備前屋)、松本朝夫(篠原丹波)
今シリーズで初めてだったと思うが、旅先での出来事から始まる。
粂次も弥之助も仕入れに旅へ出ており、その弥之助の旅先で唐丸籠から盗賊夜桜おもんが侍の一団に奪われ、おもんはその侍たちからも逃げ出し、山道で休んでおにぎりを食べている弥之助のおにぎりを盗むことから二人は知り合う。とそんな始まり。
ちょっとこれは変だなあというのが二点
おもんは江戸へ行きたいと言い、二人は江戸を目指すのだが、江戸へ入り、水車小屋で隠れている場面で、弥之助はようやく江戸へ入ったがここからが大変だ。どうやって助六蕎麦へ戻るか、みたいなことを言ってる。江戸へ入るのが一番難しくて、江戸へ入ればもう簡単なのではないかと。案の定とでもいうか、そこへ粂次とおけいが屋台を担いで登場、梅吉が道順からすると隠れられるのはここしかないと言ったとのこと。そこから助六蕎麦へ戻るのは別に難しくないだろうに。
が、その後その担ぎ屋台も利用して、四人で戻る場面では、おもんを追う集団に出くわし、ひと悶着となるのだけど。
もう一つ。おもんには子供がいたが、その子は生まれてすぐ人にもらわれていったとのこと。が、行き先は知っているというのもちょっと変だが、それは教えてもらえたのだろう。で、その娘に人形を上げたのだが、そこに今回の事件の鍵となる書付を隠しているのだという。
で、人形を上げるという回想シーン、屋外、長屋の井戸端だろうか、そこで娘におもんが人形を渡している。不審な状況にしか見えない。その娘からするとおもんは知らない人のはずだし。人形はなんだか怖いし。その人形はその娘が大事にしていたとのことで書付は見つかるのだが、知らない人からもらった怖い人形を大事にするだろうか。
おもんは盗賊だが、その書付のことで巨悪を暴くことになる。ラストは、護送されるおもん(怪我をしたため療養のため養生所に送られ、その後島送りの刑となる)を橋のたもとで見送る人形を持った娘とその養い親、そして弥之助とおけい。おもんは娘と視線を交わしながら去っていく。
一杯のかけそばみたいなエピソードが挟み込まれる。母娘が助六蕎麦に閉店間際にやってきて、一杯だけ頼む。娘が少し食べた後母に上げようとするとお腹いっぱいだからと断り、娘は昨日から何も食べてないじゃない、と。ここで梅吉が数を間違えて作っちゃったんで、食べてもらえませんか、お題は両方ともいただきません(注文されたのは「そば一杯」であり、ぶっかけがでてきた。二杯目に梅吉が渡したものにはかまぼこが乗ってるようでそれを母親が娘に分けて上げていた、しっぽくということだろうか)、と。これを二階で匿われていたおもんが見つめていた(その目を見て梅吉はおもんに子がいることを悟るという風に後の場面に繋がっていく)。という流れ。
一杯のかけそばにちなんだのだと思ったが、一杯のかけそばブームは1989年とのこと

8/24
25 3月19日 地獄の底で笑う奴
神田隆(林田主膳)
この回では弥之助フィーチャー。弥之助のフィーチャー回が多い。とくにこの回では第8話で粂次と同心時代の梅吉の出会いが描かれたように、弥之助の同心時代の梅吉との出会いが描かれる。この手のものはこういうチームで行動するような時代劇作品ではありがちではある。


26 3月26日 江戸で一番いい男
御木本伸介(仙太郎)、宗方勝巳(杉村大二郎)
沢かをり(八重)、加賀邦男(越前屋)、森幹太(清水)、山本昌平(佐吉)
最終回。ということで豪勢なゲスト陣・・・、そうでもないか。自分のよく知る二人がメインだったもので、そう思えてしまった。
ただストーリー的には力の入ったものである
仙太郎は元は杉村長一郎といい、大二郎の兄。兄弟の父は同心で、抜け荷探索中殺されてしまっていた。仙太郎は実の子でないということもあり、家を出ていた。
旅がらすの格好で江戸へ舞い戻り、父の日記を頼りに復讐を始めるというストーリー。大二郎は南町鳥居の配下で、抜け荷探索情報を商家に流したりしていた。
この兄弟の和解というのがテーマで、中盤にある二人の対面の場面、飲んだくれてた大二郎に仙太郎が声を掛けると、再開を喜び笑顔になる大二郎だったが、すぐに表情を変え、今は追われる身の仙太郎をののしる、なんていう場面や、その後の父親の日記について知った大二郎が十手返上覚悟で抜け荷探索に向かう場面などはなかなか。
また最終回らしい演出も随所に。ストーリー的にはあまり意味がないが、源次郎が五郎蔵と長太に酒を振る舞いご苦労さんと言っている場面とか、また、ラストシーンは、助六蕎麦従業員御一行が慰安旅行に旅立つという場面で、そこへ小えんが私も連れてってよ、に、梅吉が働いてる仲間の骨休めだからお得意さんでもダメ、いない間この店も見回ってよなどと言っており、そこへ遅れてきたおきん、派手な格好で、他のみんなが敬遠、弥之助が「なるべく離れてきてね」におきん「悔しい~、親方ぁああ」で追いかけていき、それを小えんが笑いながら見送るというエンディング
23話に続いて南原宏治の鳥居が登場。そしてこの回のEDクレジットでは、南原がトメ、和田幾子がその一つ前という形で、これは今シリーズ初期はそうであったのだが、途中から、多分南原が出なくなってから、こういう形式でなくなった。メインゲスト1、2名が最初、その後レギュラー陣、そしてその他ゲスト、最後に南原と和田というのが初期の形式だったが、途中からは、トメの位置に来るべき人、例えば和田が出演しているときはレギュラー陣の先頭となっていたのだ。れは23話でもそうで、南原がレギュラー陣の先頭であった。
25話と26話で必殺に似たような音楽が流れる。それゆえか、映像というか演出というかがその場面についてはすごく煮ている。
音楽のほうは似てると言うか、同じじゃないかと思う。
必殺で高名な楽曲はいくつもあるが、そうではないが、何度も流れてたようなものも多いはずで、その中のひとつ。ところがどこで流れてたかすぐには指摘できないし、探すのも大変なのでこれ以上の詮索は止めておくか。
遠山の登場はほぼすべての回で梅吉との会談だったがこの回では鳥居と南北での月番についての引継ぎの場面。



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遠山が出る場面では必ずテロップで「北町奉行 遠山左衛門尉景元」と出る。

助六蕎麦店内の品書
第5話
店内壁に貼ってある品書(「覚」となっている)が映るが、ぼやけててあまり読めない。
これまでの回で、「助六蕎麦」(これはざるそば)、「ぶっかけ」(これは多分かけそば)、「花巻」、「しっぽく」 などが出てきていた。後者、「花巻」と「しっぽく」 は落語「時そば」に出てくる。
品書の右から二番目に「助六蕎麦」と赤文字で12文。
品書の一番左は「上酒一合 40文」、その右隣は「玉子とじ 32文」
表記は(玉子とじのところ)「一玉子とじ 代三十二文」、すべての品の最初に「一」とあり、代金のところに「代」と「文」がある。助六蕎麦の十二文のところだけ「拾二文」
第14話
2幕の最初には、「しっぽく花巻上がったよ」という梅吉のセリフとともにその二品が映像になって出てくる。客はなぜかそれをひとりで頼んでいる。
第15話
一番右、品名は読めない、48文。右から4番目、5番目がそれぞれ花巻、しっぽくで、これが24文。
品書がなぜ読めないか。気取った字体、かなも旧字、また思わぬところで漢字が使われる。ここでは「花ま記」、「志っぽく」となっている。
画像
5話 梅津栄
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14話 右が花巻、左がしっぽくだろう
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15話
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「出陣」の場面。お約束なのだから、という風にも思うが、急いで駆け付けなきゃならないような場面、例えばゲストの誰々が仕返しに悪役のもとへ向かったとか、そんな場面ではすぐ自分たちも駆けつけなきゃならんだろうに、いちいち家へ戻って酒を湯呑に一杯グイッと飲み干して「さあ、繰り出すぜ」と決め台詞、出かけるというのが、変といえば変。
それと同じようなことでいえば、粂次たちは担ぎ屋台を利用して至る所で店を開き、事件の見張りをしているのだけど、これまた急いで相手を追うだとか、梅吉に知らせなければならないとか、そんな場面でも、よっこいしょっと担いでいる。

出陣後、殺陣に入る前に梅吉による長めの「啖呵」がある。これも見どころなのだろう、一番最初の口上の最後の部分は「火を吐く啖呵で悪を斬る」となっている

梅吉ちょんまげ
最後の殺陣の場面での梅吉のちょんまげが変な形。あれはなんというのだろう。普通は月代に縦一本の髷が乗っかってるが、ここでは月代の後ろ半分全体を覆い隠すようになっている。正面から見ると、おでこの広さがそのまま頭の前半分あたりまでになっており、その後方が髪。
15話では、最初は遠山を装ってるため整えられてる髷姿なのだが、殺陣に入るといつの間にかそれに変わっている
20話、21話では殺陣の場面でもいつもの髷のまんまだ。
22話では出陣の場面からこのちょんまげ

助六蕎麦の構成
従業員がやけに多いと思ったが、よくよく見てみると、粂次、弥之助、おけいは担ぎ屋台の担ぎ手としての従業員で、お美和とおきんが店内注文取り。これくらいの人数ならまあ変ではない。

ザ・商社 [テレビドラマ]

オリジナルは1980年
今回の放映データ
第1回2022年6月4日(土) 午前0時25分から (金曜深夜)
第2回2022年6月4日(土) 午前1時46分から (金曜深夜)
第3回2022年6月12日(日) 午前0時25分から (土曜深夜)
最終回2022年6月12日(日) 午前1時36分から (土曜深夜)
第1回80分、第2・3回70分、最終回80分
今回「松本清張 没後30年」ということで3作品が再放送。
他に「けものみち」 「天城越え」。

時代劇ばかり見てなかなか手が出ない現代もの。
録画した中でも気になってたのがこれ、他にも松本清張シリーズとして二本録画済だが、まずはこれから。
この作品はなぜかタイトルだけ鮮烈に覚えていて、それはこれがオリジナル放映されたころの記憶のはず。大層評判になった作品だと思しき。でなければ俺の記憶に残ってるわけはない。内容は覚えていないが、当時見たのかもしれない。まあ大人のドラマだから子供だったおれに理解できるわけもなく。
タイトルに加え山﨑努が出ていることもセットで覚えていて、今回見てみて色付き眼鏡をかけたギラギラしたその佇まいも記憶がよみがえった。内容は理解できないながらもやっぱり見ていたのだろう。
そして、この作品で「商社」という業種を初めて知り、そして記憶に刻み込まれた。就職活動でチラッと商社が浮かんだり、株式投資を始めたころも、商社にかなり興味を持ち、何度も株を買ったりもした。まあ始めた当初は値上がりしたかどうかをすぐ気にするような短期投資的なスタンスだったので、商社なんかはまったくそれにそぐわない業種なのだけど。
で、その自分のこの作品で知った商社という言葉から受けるイメージは、何をやってるかは判然としないくせに日本社会を裏で牛耳る業種というイメージで、その後おれにはそれがずっとあった。今回見てみたら、商社がそういう業種であるというメージを想起させるような作品ではなかったけど。

全4話。
とりあえず2話まで視聴。
和田勉が演出
佐藤慶が出ている。この後どうなるのか、山﨑を追い落とすような役割での登場。そういえば、この二人は必殺史上最高の場面で対峙しているあの二人である。
永井智雄。時代劇ばかり見ており、この人は時代劇でよく見る俳優というイメージ。おれにとっては現代劇では珍しい。まあウィキを見てみると、『事件記者』という作品が代表作のようで、時代劇ばっかりの人ではなさそうだが。
森本レオと水沢アキが出演しており、キャストクレジットで連続して出てきていた。この二人は何かあったような。共演場面があるのかどうかはわからない。今のところない
矢代譲次(演 - 袖山雅弘)。第1話のOP、彼の顔のアップで始まるという、結構重要な役。水沢アキの父親役である。袖山雅弘は全然有名でないのかなあ、検索してもあまり出てこない。顔は桑名正博のような感じ。
夏目雅子がピアニストの役、すぐ叫びだすみたいなずいぶんエキセントリックで情緒不安定なキャラ、なんだか下手に見える。
作品の出来は。うーん。超傑作という感じでないな。制作されてからずいぶん経過しているから、演出のリズム、タイミングに古臭さを感じるところが多々ある。自分の記憶の中で長くまだ見ぬ名作みたいな位置づけだったので、なおさらこんなもんかという感じではある。

※追記
結局この日は第3話まで。
先日視聴した「今度生まれたら」のことを考えると、これも1日で見終えられそうだと思っていたが、上に書いたように現代の目から見ると演出のリズムがちょっと合わないこともあり、次をすぐ見たくなるような感じでもなく、そうそう見進められなかった。つまらないわけでは決してないが。
この回の終盤で、外人が酒場でなにやらわけのわからない話を延々と。演出意図がよくわからなかったが、この回のサブタイトルが「セント・ジョーンズの神話」で、そうか、地元民が神話を語っているということか、で、それが上杉の現況と重なってくるということだな。
この回のラストでは夏目雅子のヌード、乳首が映る。NHKでこんな演出をするのか。

※追記 8/16視聴
第4話
全体的に。
結局上に書いたように演出のリズムが現代の目からするとちょっとズレてるというか。
メインのストーリーとして石油ビジネスに絡もうとする商社勤務、一匹狼の男と、そのプロジェクトが危機に瀕していくというものは相当に面白くなるはずだが、そこがさほどでもなく淡々と。
これ以降は悪い点として指摘するものの、ほんとはそんなに悪い点ではないだろうとも思う
メインストーリーから外れた登場人物とメインストーリーとの関わりが希薄な感じがする。例えば、森本レオが演じる木村、その妹、そしてそのボーイフレンドの島村。島村は上杉を信奉する部下ということで、ここでようやく絡みが出てくる。木村は江坂要造の骨董道楽に付き合わされてる落ちこぼれ社員ということで、その道楽を強調するような役割か
また、最終回で出てくる上杉への愛情合戦を演じる真紀(夏目雅子)とかおる(水沢アキ)なんてのもどうでもいいというか、唐突というか。いや唐突ではないのだろうが、なんだか白ける。
裏テーマ、いや実際は表のテーマかもしれないが、上杉の二世という出生のこと、そして要造の出生と江坂産業設立の関係に関する秘密(※)。ここら辺はもっと濃いめに描かれてても良いかと思った。(※これは噂とされている。江坂解体が確定的になったとき、要造が不気味な薄ら笑いを浮かべる。それを大橋会長をなじる。江坂産業は先代、要造の父親が一代で築いたものであり、その時代の番頭である大橋会長は先代が汗と脂で築いたと表現している。が、要造の母親は明治時代の元勲、桂木侯爵に奉公していて、可愛がられた。江坂商会設立に関し、桂木侯爵から有形無形の援助があった。さらに要造の実の父親は桂木侯爵だとも考えられ、このため要造は父親の汗と脂なんかではなく、己の出生が江坂産業を築いたと考えており、それをゆっくり時間をかけて壊すことを生涯の目標としていたというようなことが終盤語られる。)
最終回は塩見三省が出ている。さほど大きな役ではないものの、思ったより出番多し。ウィキには「石油ジャーナル記者たち」と書かれているがこれはまちがい。実際には毎朝新聞記者・松村で、その新聞の記者は複数出てくるが、その中では一番出番が多い(クレジットで役名として「記者」だけでなく具体的に名前が与えられてるのは「毎朝新聞デスク」と「松村記者」だけ)。石油ジャーナル記者の関根修司(演 - 勝野洋)と大学の同窓。関根がこの江坂産業の石油ビジネスの不調のことを調べて書いたものの、上杉にそれを見せゆすり、口止め料をせしめていたた。しかしそのことを毎朝新聞が調べ始めたことを知り、世間に出るのが時間の問題となると、松村に記事を託し、結局は毎朝新聞が江坂産業の危機をすっぱぬく
今回放映のためのNHKのサイトには出演者として塩見三省が掲載されているが、これはその後有名になったから掲載されているような気がする。
ウィキに「白井頭取(演 - 川部修詩)共立銀行頭取」というのがある。番組でも最終回のところにクレジットがある。が、どこに出ているのやら。役柄としては佐分利信の八田頭取とセットになって出てくるはずだが、それらしい人はいない。あえて言えば、八田が日銀と大蔵省を歩き回る場面で後ろにいる人だが。と川部修詩を検索して画像と見比べてみたら、やっぱりそうか、八田の後ろを歩いている人だ。不思議だ、これだけの登場(後ろで歩いているだけの数秒、セリフはなし)だけど役名ありのクレジットだし、ウィキには、「共立銀行頭取」とまである(ドラマを見るだけではわからない)
事件の決着がついた後、各登場人物のその後が描かれるが、そこが長すぎるように思った。
中村玉緒、当時41歳、自分が子供だったその当時、もうおばさんというようなイメージで、まあその通りの年齢だが、多少色っぽい役というか、要造をひそかに思ってる私設秘書の役で、要造が女を囲うような場面で激しい嫉妬を見せたり、その一方で木村を誘ったり(最終回では逆に木村から愛の告白をされている)している。おばさんが無理な色っぽい役という風にも見えるが41歳なら現代なら余裕の設定だ
作品の舞台、1968-77年
字幕オンでの色付きは山崎努と夏目雅子、そして片岡仁左衛門


ルパン三世 燃えよ斬鉄剣(ほか2本) [アニメ]

ルパン三世 燃えよ斬鉄剣(BS12「日曜アニメ劇場」5/29)
ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!(BS12「日曜アニメ劇場」6/26)
ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密(BS12「日曜アニメ劇場」7/31)
こう見ると毎月の最終週に放映されてるようだが、予定を見ると今月末はルパンではないようだ

燃えよ斬鉄剣
ようやく視聴
ちょっと前に見た作品のところにも同じようなことが書いてあったが、序盤は全然集中できず休憩を入れながら。視線はそっちでも頭に入らないというか、ふっと気付いて、なにも頭に入っていないので、撒き戻したりして、全然進まない。が終盤は一気に見れた。終盤が面白かったというほどのものでもないけど。
タイトルに斬鉄剣、五ェ門に焦点を当てた作品に違いない(今回狙うお宝自体が五ェ門と深い因縁がある)のだが、中盤まではルパン次元組と五ェ門は別行動で、五ェ門はあまり登場しない。
山田康雄の事実上の遺作とのこと。

※追記8/12視聴
ハリマオの財宝を追え!!
栗田貫一がルパンの声を務めている。山田より全然だめといったほうが通りがよいのだろうけど、違和感なし。
最後のキャストクレジットで「宿の支配人 - おぼん」とあり、宿の支配人ってどれだろうと思ったが、ウィキに掲載されていた。「ルパン達が潜伏していた宿の支配人役で、生前の山田と親交のあったおぼんがゲスト出演した」とのことで、栗田と山田の縁を取り持ったのも当時同じ事務所の先輩だったおぼん・こぼんなのだそうだ。
銭形がカップラーメンを食べる場面が繰り返し出てくる。いろいろな場所でお湯をもらってカップラーメンを作って、一緒にいたルパン、今作のヒロインであるダイアナに振る舞おうとする場面もある。コメディ・リリーフ的場面だ。
五ェ門がアルバイトとして雇われるという形態で登場する。なぜなのかわからない。途中で「ここまでしか仕事はできない」として作中から退場してしまう、最終盤に再度出てくるが。
前作「燃えよ斬鉄剣」以上にノれなかった。最後までノれず。
そのことで一つ思いついた。
映画にアクション映画というジャンルがある。ルパンのとくに長編ものはこのジャンルをアニメに落とし込んだものなのだろうと気付く。おれはこのアクション映画というのが苦手だ。
大仰な格闘や戦闘のシーン、その迫力が魅力なのだと思うが、そこにあまり価値を置いていない。
時代劇の殺陣なんかもそれに入れていいのだろう。
で、その場面ってストーリーは進まない。主人公が、どこからどこへ行き、なにをして・・・、というのがストーリーだとしたら、その主人公が敵と銃撃戦になる、の一行だけであり、その銃撃戦が数分に及ぶ間ストーリーは停滞する。そこで気が逸れてしまうのだ。
そして今回見ていて気付いたこと、そのアクションシーンにて、どんどんストーリーが進んでいるのだ。おれは気が逸れて集中力なく眺めているだけの状態なので、そこでストーリーに置いて行かれるのだ。ストーリーがどう進んでいるかといえば、例えば、(以下は今回の作品の中にあったというわけでなく、想像で書いているだけだが)、ルパンがお宝を持って、銭形の追走から逃げる、と、そのお宝を狙って、もう一組の悪党集団が戦闘機で襲ってくる、ルパンは応戦、戦闘シーン、そしてルパンはお宝を持っての逃走劇の最中に、崖から落とし、それを下で待ってた次元が受け取り、車で逃げていく。みたいな感じ。でおれのほうは、お宝がどこに行ったか見落としてしまってるというような。
まあこのアクション場面のところ以外でも、ひとつ前の場面でなにが行われていたが、忘れてしまってるという、自分の脳がちょっとおかしいのではないかと思えるような状態でもあって、色々絶望している。身体の不調である
そして不調といえば、聴覚が目に見えて落ちている。
テレビの音量というのは数字で表示されている。多分最高は50なのだと思うが、今のテレビで試していないのでわからない。
で、以前おれは常に20がちょうどいい感じだったのだが、このごろ、20じゃ全然だめで、25くらいがちょうどいい、というか25でももうちょっと大きくしたいなと思うくらいで、30でも大きすぎるという感じではないのだ。これがショックである。20→30って相当だぜ。ちょっと前までは20じゃダメだなあ、で22とか24とかで対応してたのだけど、このごろはさらにひどくなっている。
セリフの聞こえづらさというのは役者の滑舌や、音声技術のせいだったりもするのだとは思う、ルパンは結構聞きづらい方だと思う。過去の時代劇もそう。だけど自分の聴覚のせいも大きな要素だ。

※追記8/14視聴
トワイライト☆ジェミニの秘密
ウィキにある概要に沿ってコメント付記
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本作のコンセプトは「ルパン三世としてデフォルトとなっている魅力、武器を全て外してみる」であり、これまでの作品とは一味違った作品であるのが特徴
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どの辺がそうなのかよくわからん
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栗田貫一による「栗田ルパンの完成」もコンセプトの一つとされ、本編中で変装したルパンが鳳啓助、『古畑任三郎』での田村正和、志村けんのモノマネをするシーンがある
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とのことである。
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長年劇伴を担当してきた大野雄二は『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』同様に一時的に降板
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大野雄二が一時的に降板した作品(テレビスペシャルとしてはこの1作だけ)、がテーマ曲はお馴染みのものが使われ(この作品ようにアレンジ、演奏している人が異なるのかもしれない)、劇中も違和感なし
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脚本を担当した三井秀樹によると、最初に制作元である日本テレビのプロデューサーから「クラリスを超えるヒロインを」との注文

当初は「アルセーヌ・ルパンの遺言を元に、ルパン(三世)がモロッコへ"もう一人の三世"を探しに旅に行く。実はララはアルセーヌ・ルパンの孫であり、もう一人の"ルパン三世"であった」というストーリーになる予定
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クラリスには遠く及ばない。一方、後者の「もう一人の三世」というストーリーになっていたら、もっと良くなっていただろう。
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本作に登場する女性キャラクター(不二子、ララ)は胸を完全に露出する場面が多々あり、歴代のテレビスペシャルでは最も過激なお色気シーンが用意
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前作でも不二子の胸の露出はあったと思う。
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前作までのエンディングは静止画をバックに曲を流すものだったが、本作はエンディング中に本編が挿入され、さらに初めてエンディング後のエピローグシーンが存在しており、以降のTVスペシャルでも同様の演出を行う作品が登場することとなった。なお、エンディング映像ではララが踊っている
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エンディング時、前々作では静止画ではなかった。
そのララが踊っている後ろでかかっている主題歌は、ララの声を担当している久川綾の歌唱
・その他
五ェ門の登場が少ない。テレビスペシャル用の大袈裟なストーリーを作るにおいてある意味「邪魔な」存在なのだろう
そして、銭形。これも見てみると、この手の大袈裟なストーリーで、相も変わらず「ルパーン逮捕だあ」などとやってるのはある意味邪魔にも見える。。
ここら辺は長編のルパン三世の鍵というか、マンネリストーリーに持っていけない大袈裟ストーリーの宿命か。
一方、最後の不二子。宝物が出てこないで、壁に綴られているゲルト族への激励の言葉こそが宝物とわかり、 「ありがたいお言葉だけで今時何が出来るって言うのよー」、不二子の壁へ蹴りの一撃で、宝物が出現するというあたりは、よくある展開ながら楽しい。こういうマンネリが楽しいのよね
森山周一郎が「友情出演」となっている。冒頭と一番最後に出てくる。

神田伯山の これがわが社の黒歴史(3)「ブラザ―工業・早すぎた配信ビジネス」

08/09(火) 22:55 - NHK総合1・東京|30分|DR
神田伯山の これがわが社の黒歴史(3)「ブラザ―工業・早すぎた配信ビジネス」[字]
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講談師・神田伯山が企業の黒歴史を語る異色の番組第3弾!情報通信機器メーカー・ブラザー工業が「TAKERU」で夢見た流通革命の結果は?コマ撮りは『キン肉マン』!

講談師の神田伯山が「企業の黒歴史(=苦労の歴史)」を語る異色の経済番組!第3弾は名古屋の情報通信機器メーカー・ブラザー工業の「TAKERU」プロジェクトに迫る。ミシンからタイプライター、プリンターまで幅広い領域を手がける同社が1980年代後半に挑んだゲームの自動販売機。それは早すぎた配信ビジネスとして会社の運命を大きく翻弄することに…。注目のコマ撮り再現VTRは『キン肉マン』の超人たちが熱演!
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ナレーションが小郷知子。懐かしい名前だ
これまでの回ってどうだったかなあ。今回は取り上げられてる「TAKERU」の通信ネットワークを使って大量の曲を配信するシステムを構築、通信カラオケ「JOYSOUND」で大ヒットを飛ばしたとなっていて、「TAKERU」が1986年、「JOYSOUND」が92年のことで、それならギリ成功ともいえそうで、黒歴史じゃないともいえそうである
NHKでは商品名を言わないようにしてるとかあったと思うが、「JOYSOUND」については、ブランド名だからかなあ、隠してるわけではないが、NHK番組製作側からは発しないようになっていた。「TAKERU」は今回のテーマだからもちろん言ってる。そして「JOYSOUND」については、例えば当時のCMはそのまま流され「JOYSOUND」とも言ってるし、今回出演していた企業側の人もトークで「JOYSOUND」と言っていたが、番組ナレーションでそれに触れる箇所や、トークのところでの字幕では、「 新ブランド」、「通信カラオケ」などの言葉に差し換えられていた。


今度生まれたら [連ドラ]

昨日(8/7)視聴
全7話を一日で視聴できた。連ドラを全部録り終えた後に一気見するとき、いつもは第1話を見たところで、その連ドラが始まったところでの感想を記しているが、今回は暑くて起き上がるのも面倒だったり、あまり書くこともなかったりで、結局全部見終えてからの記述となる。ただ別にこれが他の作品に比べて特別どうこうということではない。
この程度のボリュームなら一日で一気見というのも割合難しくない。一気見といっても、前半、第4話まで、は昼、後半は夜に視聴で、間には長い休憩が入ってる。

この作品の認識をしたのは・・・。記憶は定かでないが、たしかNHKを家族で見ていて、これのPRが入り、あれっ、『蒲田行進曲』のメンバー?と驚き家人に聞いて見ると、その通りだそうで、これは見たいなと思ったのだが最初。
で、大きな話題になってるだろうとPCで検索してみたところ、さほどでもなく、というのは、このメンバー再集結というのは、これが初ではない(NHKの大河ドラマ「西郷どん」)ようで、ゆえにさほど驚くようなことでもないということのようだった。
その後ラジオ(ビバリーでの高田や、ラジオショーなどで塙が触れていた)でも話題になっていた。ジュディオング登場の回について、それを高田が塙に話したら、塙がそれまだ見てないのに・・・、と聞かされてがっかりしてたのを覚えている
で、ラジオでの話しぶりや、記事をちょこちょこ読んでどんな作品だかを想像していたのだが、何を間違って理解したのか、思っていたのとはちょっと違っていた。
『蒲田行進曲』では風間が格好良い役でもう一人が大部屋俳優、最後に階段落ちを決めるという程度にしか覚えていなかった。で、今回はそれが逆になるような形というような風に理解していた。すなわち風間と松坂が夫婦で、松坂がもう一人の男になびくというような・・・。そしてここでなんで平田という名前を出さないかといえば。
松坂と風間が夫婦(佐川夫婦)という風に始まる。そして平田満も出てくる。彼は夫婦の親戚という役柄。そして松坂演じる夏江が昔の思い出の中で自分を好いてくれた男の存在も明らかになっていく。おれはこの時点で前に書いたように松坂(夏江)がなびいていく男がその昔の男であり、それを演じるのが『蒲田行進曲』のもうひとりの男だと思い込んでおり、であるから、平田満を見たとき、そういえばこの人も『蒲田行進曲』に出てたっけなあ、程度にしか思っておらず、『蒲田行進曲』のもうひとりの男だとわかっていなかったかのだ。
だから、その夏江がなびくであろう昔の男が小倉一郎だとわかり(第1話の終盤)、自分の勘違いにようやく気がついたのだった。
小林麻子が第2話にゲスト。キャストクレジットで気付く。
懐かしい名前、西部ゼミナールの司会、というか相手役というか、そんなポジションで出ていた。西部の小難しい話にまったくついていけず、が、そういう感じを西部が求めていたようで、変にギクシャクしていたので、かえって記憶に残ってる。そういや、その前の番組でもある談志の番組の女性司会者もまったく談志から相手にされてない感じで変な感じを受けたなあ。宝塚出身だそうで、後日ゴシップ雑誌で晩年の談志が宝塚女優と親密な関係だったと見たとき、この人かなあと思ったものだ。
その一方で、今作品の演出は松岡錠司(高田がラジオで何度か名前を出していたはず)。そういやこの人西部ゼミに出てたなあ、そうそう、深夜食堂も手掛けていて、映画版の監督だったはずで、そのPRで出演したんだった。あっ、そういえば、小林麻子も深夜食堂に準レギュラーで出てたんだった(西部ゼミ当時にこの人の出演歴を見て、知ってる作品は深夜食堂くらいだなあと思った)。そういう繋がりでの今回の出演だろうなと気付いた
松岡錠司は「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」という作品についてのウィキに映画賞での出来レース騒動ということが記されており、それが頭にあるのでなんとなくもやもやする人だ
作品内容としては①。
こういうのを群像劇というのだろうか。松坂慶子が主演でその人物と周辺について描かれてはいる。が、気づいてみると、何組かの夫婦、もしくは子供は出来たが夫婦にはならなかった男女、の夫婦間危機や、老年になってからのそのあり方みたいのが描かれる。松坂と風間演じる夫婦、その周辺の人物、例えば姉夫婦(藤田弓子と平田満)だとか、息子夫婦(山中崇と河井青葉)なんかの場合は夏江(松坂)も存分にそのエピソードに関わるが、ちょっと驚いたのは、弁護士、高梨公子役の風吹ジュン。おれはこの人はその初登場回(第2話)のゲストかなと思った、彼女の講演会に夏江と妹が赴き、夏江が質問の時間に、挑発的に質問をし、問答を繰り広げるという場面での登場。その場面の後に高梨が家の戻り、娘に今日の講演会での夏江とのやり取りに愚痴をこぼすという場面があって、ゲスト出演にしては、こんな場面があるのは違和感、つまりその回だけのゲストなら、彼女は夏江と問答を繰り広げるという場面だけの登場でいいはずである。
この高梨公子は準レギュラーでその後の第5話で、夏江不在で、高梨が娘と一緒に何年も会っていない彼女の父親(高梨は結婚はせずシングルマザーとなった)の死の床を見舞うというエピソードがある。主役不在で別の人物のエピソードを延々とやるというところに群像劇ともいえそうだなと思ったのだ。
作品内容としては②。
西部ゼミでその映画版深夜食堂について芸術的見地から会話が交わされていたと覚えているが、今作品でも今時のテレビドラマだとあまりないのではなかろうかと思えるようなちょっと不思議な演出が終盤にいくつかあった。
夏江の姉夫妻の離婚、最後の晩餐の場面で中華料理を食べに行き、娘が回転テーブルをぐるぐると回す場面(第5話の最後)。ここで場の音声はなくなり、曲名はわからないが、朗々と女声で歌い上げるタイプのクラシック(オペラかな)がかかるあたりは、そういった演出について西部ゼミなんかで言及されてたような気がする
夏江の息子、ギター作り職人の建が夫妻の別居話の際に踊り出す場面(夫婦の別居話は第6話終盤から。そして踊り出す場面は第7話冒頭)などだ。建は見てくれが斉藤和義のような感じで、おれは斎藤が演じているのかと思ったが、考えてみると、おれの思ってる斎藤というのはもうかなり以前のもうちょっと若いころの斎藤で、今はこんな年齢の役はやらないだろうと思った。演じるのは毎熊克哉、かなり存在感があった。
この第6話から第7話での佐川夫婦の話し合いの場面はなかなかに見どころが多く、とくにここで夏江が今の問題(夫の仮想通過の投資トラブル)だけでなく、あのときどうだったと過去の話を蒸し返し周りが辟易するも自分は悪くない、なんで自分を悪く言うのかと言い返す場面なんかは、ああ女だなあ、ああ母親だなあと思う。「女あるある」というか。
ほかに、姉夫婦の娘の夫が登場し、その場にいた娘と別の話で揉め出し、その場が色々な話題で混乱するコメディー場面があり、そして上記踊り出す場面となる。

おやすみ日本 眠いいね!(46)

08/05(金) 22:43 - NHK総合1・東京|2分|DR
「おやすみ日本 眠いいね!」きょう深夜放送!
08/06(土) 00:25 - NHK総合1・東京|147分|7倍録
おやすみ日本 眠いいね!(46)[字][双]
「08/05(金) 22:43 -」は生放送での事前PR番組、2分あるが、その生放送は最初の1分だけで、残りは他の番組のCM
ゲストはともさかりえ、松下洸平
進行役はいつもと異なりNHKの森田茉里恵
サンシャイン内にある池袋の水族館(サンシャイン水族館というのがあるようだ、番組内で名前はあげていなかったと思う)からの放送で、番組冒頭では宮藤とともさかは池袋西口公園からの中継で、そこからバスに乗って移動という形だった。
いつもは土曜日の深夜なのだが、今回は金曜日。さらに場所、進行役まで普段とは異なるが、内容はいつも通り。
松下が歌のゲストで2曲。そして2時間という約束だったのだろう、ぴったり2時間のところで退場。
ともさかは、普段は寝ている時間とのことで、ほとんど喋らずで、宮藤から話を振られびっくりするような場面もあり、それを最後にまたいじられていた。ほとんど喋らずだが、だったら出るなよとかそういう類の批判をしたくなるような感じではまったくない。
ほとんど喋ってないなあと気付いたのは松下が退場する直前あたり、その場面では、宮藤、松下、又吉の3ショットが長く映し出され、なんか不自然だと気付く(席順は下手から森田茉里恵、ともさか、宮藤、松下、又吉)。
森田茉里恵は、特に序盤だが、進行をしっかり進めようということに気を取られ過ぎで、トークを絡めた自然な流れがなくほんのちょっとだが不安な立ち上がり。その後持ち直したかどうか、こちらもあまりトークに入らずという感じであった。