SSブログ

今度生まれたら [連ドラ]

昨日(8/7)視聴
全7話を一日で視聴できた。連ドラを全部録り終えた後に一気見するとき、いつもは第1話を見たところで、その連ドラが始まったところでの感想を記しているが、今回は暑くて起き上がるのも面倒だったり、あまり書くこともなかったりで、結局全部見終えてからの記述となる。ただ別にこれが他の作品に比べて特別どうこうということではない。
この程度のボリュームなら一日で一気見というのも割合難しくない。一気見といっても、前半、第4話まで、は昼、後半は夜に視聴で、間には長い休憩が入ってる。

この作品の認識をしたのは・・・。記憶は定かでないが、たしかNHKを家族で見ていて、これのPRが入り、あれっ、『蒲田行進曲』のメンバー?と驚き家人に聞いて見ると、その通りだそうで、これは見たいなと思ったのだが最初。
で、大きな話題になってるだろうとPCで検索してみたところ、さほどでもなく、というのは、このメンバー再集結というのは、これが初ではない(NHKの大河ドラマ「西郷どん」)ようで、ゆえにさほど驚くようなことでもないということのようだった。
その後ラジオ(ビバリーでの高田や、ラジオショーなどで塙が触れていた)でも話題になっていた。ジュディオング登場の回について、それを高田が塙に話したら、塙がそれまだ見てないのに・・・、と聞かされてがっかりしてたのを覚えている
で、ラジオでの話しぶりや、記事をちょこちょこ読んでどんな作品だかを想像していたのだが、何を間違って理解したのか、思っていたのとはちょっと違っていた。
『蒲田行進曲』では風間が格好良い役でもう一人が大部屋俳優、最後に階段落ちを決めるという程度にしか覚えていなかった。で、今回はそれが逆になるような形というような風に理解していた。すなわち風間と松坂が夫婦で、松坂がもう一人の男になびくというような・・・。そしてここでなんで平田という名前を出さないかといえば。
松坂と風間が夫婦(佐川夫婦)という風に始まる。そして平田満も出てくる。彼は夫婦の親戚という役柄。そして松坂演じる夏江が昔の思い出の中で自分を好いてくれた男の存在も明らかになっていく。おれはこの時点で前に書いたように松坂(夏江)がなびいていく男がその昔の男であり、それを演じるのが『蒲田行進曲』のもうひとりの男だと思い込んでおり、であるから、平田満を見たとき、そういえばこの人も『蒲田行進曲』に出てたっけなあ、程度にしか思っておらず、『蒲田行進曲』のもうひとりの男だとわかっていなかったかのだ。
だから、その夏江がなびくであろう昔の男が小倉一郎だとわかり(第1話の終盤)、自分の勘違いにようやく気がついたのだった。
小林麻子が第2話にゲスト。キャストクレジットで気付く。
懐かしい名前、西部ゼミナールの司会、というか相手役というか、そんなポジションで出ていた。西部の小難しい話にまったくついていけず、が、そういう感じを西部が求めていたようで、変にギクシャクしていたので、かえって記憶に残ってる。そういや、その前の番組でもある談志の番組の女性司会者もまったく談志から相手にされてない感じで変な感じを受けたなあ。宝塚出身だそうで、後日ゴシップ雑誌で晩年の談志が宝塚女優と親密な関係だったと見たとき、この人かなあと思ったものだ。
その一方で、今作品の演出は松岡錠司(高田がラジオで何度か名前を出していたはず)。そういやこの人西部ゼミに出てたなあ、そうそう、深夜食堂も手掛けていて、映画版の監督だったはずで、そのPRで出演したんだった。あっ、そういえば、小林麻子も深夜食堂に準レギュラーで出てたんだった(西部ゼミ当時にこの人の出演歴を見て、知ってる作品は深夜食堂くらいだなあと思った)。そういう繋がりでの今回の出演だろうなと気付いた
松岡錠司は「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」という作品についてのウィキに映画賞での出来レース騒動ということが記されており、それが頭にあるのでなんとなくもやもやする人だ
作品内容としては①。
こういうのを群像劇というのだろうか。松坂慶子が主演でその人物と周辺について描かれてはいる。が、気づいてみると、何組かの夫婦、もしくは子供は出来たが夫婦にはならなかった男女、の夫婦間危機や、老年になってからのそのあり方みたいのが描かれる。松坂と風間演じる夫婦、その周辺の人物、例えば姉夫婦(藤田弓子と平田満)だとか、息子夫婦(山中崇と河井青葉)なんかの場合は夏江(松坂)も存分にそのエピソードに関わるが、ちょっと驚いたのは、弁護士、高梨公子役の風吹ジュン。おれはこの人はその初登場回(第2話)のゲストかなと思った、彼女の講演会に夏江と妹が赴き、夏江が質問の時間に、挑発的に質問をし、問答を繰り広げるという場面での登場。その場面の後に高梨が家の戻り、娘に今日の講演会での夏江とのやり取りに愚痴をこぼすという場面があって、ゲスト出演にしては、こんな場面があるのは違和感、つまりその回だけのゲストなら、彼女は夏江と問答を繰り広げるという場面だけの登場でいいはずである。
この高梨公子は準レギュラーでその後の第5話で、夏江不在で、高梨が娘と一緒に何年も会っていない彼女の父親(高梨は結婚はせずシングルマザーとなった)の死の床を見舞うというエピソードがある。主役不在で別の人物のエピソードを延々とやるというところに群像劇ともいえそうだなと思ったのだ。
作品内容としては②。
西部ゼミでその映画版深夜食堂について芸術的見地から会話が交わされていたと覚えているが、今作品でも今時のテレビドラマだとあまりないのではなかろうかと思えるようなちょっと不思議な演出が終盤にいくつかあった。
夏江の姉夫妻の離婚、最後の晩餐の場面で中華料理を食べに行き、娘が回転テーブルをぐるぐると回す場面(第5話の最後)。ここで場の音声はなくなり、曲名はわからないが、朗々と女声で歌い上げるタイプのクラシック(オペラかな)がかかるあたりは、そういった演出について西部ゼミなんかで言及されてたような気がする
夏江の息子、ギター作り職人の建が夫妻の別居話の際に踊り出す場面(夫婦の別居話は第6話終盤から。そして踊り出す場面は第7話冒頭)などだ。建は見てくれが斉藤和義のような感じで、おれは斎藤が演じているのかと思ったが、考えてみると、おれの思ってる斎藤というのはもうかなり以前のもうちょっと若いころの斎藤で、今はこんな年齢の役はやらないだろうと思った。演じるのは毎熊克哉、かなり存在感があった。
この第6話から第7話での佐川夫婦の話し合いの場面はなかなかに見どころが多く、とくにここで夏江が今の問題(夫の仮想通過の投資トラブル)だけでなく、あのときどうだったと過去の話を蒸し返し周りが辟易するも自分は悪くない、なんで自分を悪く言うのかと言い返す場面なんかは、ああ女だなあ、ああ母親だなあと思う。「女あるある」というか。
ほかに、姉夫婦の娘の夫が登場し、その場にいた娘と別の話で揉め出し、その場が色々な話題で混乱するコメディー場面があり、そして上記踊り出す場面となる。