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江戸を斬るV [時代劇]

オリジナルは1980
今回視聴分はTVKにて10/21~12/9(火曜日から金曜日の放映)

こういったシリーズ化されている連ドラは、シリーズまたぎでどのように前のシリーズの設定を継続しているか、また、どこが変更されたかを感じるため、前シリーズの最終回と新シリーズの第1話を連続して見るようにしている。今回は前シリーズの最終回をその放映日に見れるよう合わせてしまったので、まだ新シリーズが録り溜められていない、失敗した。
で、まだ放映分は第1話だけだが、前シリーズ最終回を見た翌日に視聴。
その視聴後にウィキを読んで概略を知る、というか、ウィキはまだ読まないほうがよかったな、第2話以降にも前シリーズとの絡みで色々ありそうだ。
第1話 1980年2月18日 江戸を斬る
松五郎:織本順吉
お浜:二本柳俊衣
与吉:佐々木剛
長次:中田博久
北上弥十郎:内田勝正
吉兵衛:佐野浅夫
新シリーズの第1回という感じのあまりしない前シリーズからあまり変わらない設定で、普通の事件という感じの回。
ゲストは佐野浅夫を迎えいくらか豪勢ということになるのかな。そして新シリーズ開始らしいゲストかと思われた人がそのままレギュラーになるという回。佐野浅夫の吉兵衛が岡っ引きで、その娘がお京でこの枠常連の山口いづみ、吉兵衛が殺され、お京が岡っ引きとなりレギュラー。
ジュディ・オングが出ておらず、そして山口がお京という同じ名前なので、変だなと思ったが、これはウィキの解説によれば、第4シリーズ以前の話であり、このお京はジュディと山口の演じるお京は同じ人物。金太は吉兵衛の下っ引き。お京が岡っ引きになる経緯を描いた話となっている。
金太の演じ方がちょっとコメディ感を抜いた感じになっているが気のせいか。
第4シリーズの第1話を少し見直してみたが、そこでお京や金太と金公は初対面のようであり、この回のお京が岡っ引きになる経緯とすると矛盾が生じるが、まあ細かいことだ。
まさごにはかわいのどかのお亀が働いており、前シリーズの二人はいない(が、この後の回でお志乃は登場してくるらしく、そうなると前シリーズでまさご開店のときお志乃はすでにいたのに)
まさごの店内の様子が前シリーズとは異なっている。
魚政の若い者が6人になっている。
ゲストの織本順吉、出番少なし。悪役はお浜を頭にした盗賊で手下に内田勝正、中田博久
吉兵衛:佐野浅夫はトメ
第二幕の最初から、金四郎がおゆきのお転婆を止めさせようとたしなめており、これもまた前シリーズから継続となる(その後立会稽古をやって三本の内一本でも取れたら、紫頭巾を継続するという約束で木刀で立会を始めるという場面になっていく)。第4シリーズの第1話でも同じように金四郎がおゆきのお転婆を止めさせようとたしなめている

※追記10/27視聴
第2話 2月25日 娘軽業決死の仇討
五郎蔵:深江章喜
芳造:吉田義夫
団十:北九州男
三次:市村昌治
お志乃(仁和令子)登場回
父親の仇を探している軽業一座でメインを張る娘の役。
で、最終的にはまさごで働くことになる。
仁和令子とかわいのどかはウィキによると2017年にコンビを組んで歌手活動をしているが、経歴的にみるとここが発端だったのかな。この回で共演場面は非常に多く、そして結局まさごで二人で働くことになっていく。
そのかわいのどかだが、この回では三度も二階から転げ落ちるという場面がある。転げ落ちるといっても本当に転がるのは無理だから、ドタドタと駆け下り、降りきったところででんぐり返し。

第3話 3月3日 雛祭り娘目明し初手柄
彦根屋栄左衛門:嵯峨善兵
大野屋勝蔵:金井大
上山主水:睦五朗
稲葉若狭守:川合伸旺
定吉:高原駿雄
金兵衛:北村英三
若年寄稲葉と廻船問屋彦根屋が組んでの抜け荷、初手柄の娘目明しはお京のこと

第4話 3月10日 猫が知ってた大泥棒
左源太:青木義朗
嘉兵衛:田中明夫
彦助:志賀勝
権次:松山照夫
丸亀屋茂兵衛:須永克彦
堅太郎が誘拐される。助けるためアジトに潜り込んできた金公、堅太郎を殺せと命じられ、二人で示し合わせて一芝居。
このシリーズではウィキによると桜吹雪の刺青を出す場面が多くなるようだが、この回で今シリーズ初めて桜吹雪を出す場面がある。金公で出しておいて、お白州で証拠として出すという通常のパターン。自分の悪事を認めない嘉兵衛らに対し「恥さらしてでも生き証人になってやるぜ」
おゆき、次郎吉が出ていない、まさごも出てこないので、二人の女中も出ていない
第4話の放映日が10/27で追いついた。
シリーズの序盤で雰囲気を掴みたいので今週いっぱいの第5話くらいまでをまず見て、残りはまとめて見ようかなと思っていたが、逐次視聴していくかもしれない

10/28
第5話 3月17日 戦慄!殺しの請負人
丸屋宗右衛門:渥美国泰
喜平次:須賀不二男
尾張屋:小林重四郎
大場伝内:山本昌平
出羽屋:山村弘三
材木問屋の集まりで入札を取り仕切る肝入りを務める出羽屋が殺され、次の肝入りになるであろう尾張屋がやったのだろうと視聴者に思わせる構成で進行するも、終盤でその尾張屋も排除して実は丸屋というのが仕組んでいたというちょっと意外感のあるストーリー。殺しを請け負う元締が須賀不二男、必殺仕事人に出ていたからの配役かなと思ったが、彼がレギュラーを必殺で務めたのは、これより後の新・必殺仕事人だった。
この回でも桜吹雪が登場。これ以降毎回になるのかな。これまでだと桜吹雪が最初に見えてしまうという金公の場面では着物をはがされやむなく桜吹雪が露出するという流れだったが、この回では自ら進んで見せている。
冒頭、お政とお亀が酒の飲み比べをやってるという楽し気な場面から始まり、その帰り道でお政が尾張屋の殺しを見てしまったことで、連れ去られてしまうとう、お政の出番が多い回。

※注記(今後は放映されたその日に見るとは限らないものの、その週に放映されたものはその週の週末までには見ていく予定、日付は省略)

第6話 3月24日 使えぬ右手が謎を解く
赤藤の剛蔵:南原宏治
お絹:秋本圭子
錢高屋茂兵衛:武藤英司
吉兵衛:住吉道博
お紋:杉本真智子
半次:田中弘史
源吉:藤岡琢也
藤岡琢也はトメ。右手を怪我して身を持ち崩している大工でお政のお七馴染み。娘はお絹。そのお絹が殺人現場にいるところに入ってきた源吉はお絹がやったものと思い込み、自分が罪を被ろうと自訴。これはお絹がやったことではなかったのだが、こうして二人が庇い合うというお馴染みのパターン。
一方で、悪役側の構図も面白い。茂兵衛は金貸し「錢高屋」で源吉に金を貸している。弟の吉兵衛が番頭だが邪険に扱われており、兄に対して不満を持っている。吉兵衛はやくざを使っての取り立てで評判が悪い。そのやくざが赤藤の剛蔵。お紋は吉兵衛の女だが・・・。吉兵衛と剛蔵が組んで茂兵衛に対抗するという構図に最初見えるが、吉兵衛といちゃつくお紋が剛蔵に目配せをし、その構図はさらに剛蔵とお紋が組んで、兄弟を亡き者にし、錢高屋を乗っ取る計画ということがわかってくるという構成。
上のお絹がいた殺しの現場というのは、茂兵衛に手籠めにされそうになったお絹が倒れた際に頭を打って気絶している間に、剛蔵の手下の半次が行ったものであり、その後錢高屋を訪れた源吉が見つけたという展開。
お絹とお志乃が一緒に人質に取られるという場面がある(これは金四郎が相手にかけた罠だが)。ここで剛蔵は二人を殺そうとするのだが「相対(あいたい)心中」に見せかけるということを言っている。「相対心中」を調べると「男女の心中」ということのようで、ウィキにも「相対死の規定は男女を想定して作られたため、男性及び女性同士による心中は変死として扱われた」という一文が。ということがある上でレズを示唆しているのだろうか
サブタイトルにあるように源吉が右手を怪我しておりのみで殺しができるはずがないということが一つの証左となるストーリーで、右手が使えないことを強調するため、源吉が後輩の大工に雇ってもらおうと頭を下げる場面で、試しにかんなを使ってみるよう言われ、右手のせいでうまくいかないという場面がある。それほどの怪我だったはずなのに、お白州の場面が終わってのラストシーンでは、源吉は意気揚々と大工仕事をしている・・・。
次郎吉が料理屋の若旦那に扮するという珍しい場面がある。悪役側に罠をかけるため、金公に連れられてお紋のところに小唄を習いに来るという場面。

第7話 3月31日 御用金奪還!暁の追跡
天魔の仁蔵:山本麟一
源助:中田博久
小仏の吾兵衛:伊達三郎
岩松:福本清三
役名なしで宍戸大全
福本清三は役名があるキャストの中では最後尾ではあるが、顔のアップも何度かあり、それなりに目立つ演出がなされている。福本清三は大岡越前ではキャストクレジットあり、なしに関わらずたくさん出演していたように思うが、こちらの江戸を斬るではほとんど見ない。
旅もの。石橋が護衛についた御用金の運搬隊が天魔の仁蔵の一味に襲われ、御用金(金の延べ棒)が強奪、さらにお京が人質に連れ去られた。行く先は根城の甲州と見定め、石橋と金太が追う。さらに、金公と堅太郎、さらにはおゆきと次郎吉も旅立つ。
八王子では仁蔵と敵対する悪党の小仏の吾兵衛が、仁蔵による御用金強奪の噂を聞き、待ち構えて、それを奪おうと考える。この吾兵衛の配下で宿の親父に扮しているのが福本清三。
そこらの事情を悟り、金四郎は両者を一騎打ちさせる作戦に出る。
そういえば、前シリーズでジュディ・オングのキャストクレジットの位置は松坂慶子の次、松坂が出ないときには2番目という好位置だったと思うが、このシリーズでのお京を演じる山口いづみは、そこよりはだいぶ後ろで、金太と一緒に二名並記となっている。

第8話 4月7日 おゆきに似てた娘掏摸
いかづちの竜蔵:織本順吉
紋十:井上昭文
田村顕彰:幸田宗丸
音五郎:陶隆司
岩手屋久衛門:飯沼慧
猫七:うえだ峻
松坂慶子が一人二役(娘掏摸のお絹)を演じる
娘掏摸が登場する話というのは大岡越前でお馴染みで、その娘掏摸がそのまま悪役ということはなく、もっと大きな悪役がその回には登場するというものがほとんどで、ここでも当然松坂に悪役をやらせるわけはなく、パターンに沿ったストーリー展開。
うえだ峻が娘掏摸の子分というのも覚えがあり、確か三原じゅん子と組んでいたはずと検索してみたら、やはり。大岡越前の8-16がそれだ
金四郎はおゆきに似た掏摸の話を石橋から聞き、おゆきにしばらく外へ出るなと命令しているが、そのすぐ後の場面であっさりとおゆきは魚政へ。
今回は一人二役ということでそれを利用した捜査、おゆきがお絹に化けて、相手に人質にわざと取られるという方法が取られるため、金四郎もそこはとがめずに、というかふたり連れ立っての出陣。

第9話 4月14日 父の無念を子が晴らす
鍋島内匠頭直孝:鈴木瑞穂
備前屋三右衛門:神田隆
沢田十兵衛:川辺久造
鈴木瑞穂はゲストクレジットトップ。北町奉行の役で、序盤にほんの少し出るだけ。沢田が北町の与力で不正に絡んでおり、石橋と諍いになるというのが発端で、その石橋の件で鍋島が金四郎を咎めるという場面だ
第4話で出た刺青演出はその後毎回登場していたが、この回ではでてこない
お志乃が忍者姿で次郎吉に同道し金公の殺陣に加勢する

第10話 4月21日 当り富札は殺しの番号
お秋:本阿弥周子
弥助:品川隆二
大村兵部:今井健二
越後屋庄左衛門:山岡徹也
久兵衛:堺左千夫
伝次:西田良
本阿弥周子はレギュラーの並び(遠藤真理子の隣)でクレジットされていた。この後レギュラーになるのかなと思ったが。ウィキにはゲストとして書かれている。お秋は品川隆二の弥助の女房だが、ゲストのように登場しレギュラーになる場合、亭主が死んで残った女がレギュラーに組み込まれるみたいなパターンが多いのだが、ここでは弥助は死なないし、ラストは夫婦仲良くめでたしめでたしで終わっており、レギュラーになりそうな雰囲気はない。遠藤真理子は二名並記で書かれることになっており、この回では数が合わなかったのかな
品川隆二は大岡越前なんかではよく落語を翻案した作品で典型的江戸っ子を演じていたが、ここでも同じく。博打好きの指物師の役。
しかも予想通りといえるかもしれないが、サブタイトル通り、富くじを扱った話で、しかも落語(芝浜)からの引用あり。
この落語風コメディ的な面と、一方で阿片の取引を巡る攻防というシリアスな面が交互に来る演出の序盤。弥助は知り合いの伝次から中間部屋での博打のときに預かった富札が30両の当り札と知り、大喜びで酒肴を注文し家で大宴会、とここらで芝浜を思い出していたのだが、なんとその通りで、おかみさんのお秋がその富札を隠してしまい、夢ということにするという風に展開していく。
その富札はアヘンの割符として使われていたもの(当たったのは偶然である。サブタイトルだと当り札に細工があるように想像してしまうが)。
弥助が命を狙われ、金公から真相の推理を伝えられ、お秋から死んじまえばいいと言われ、金四郎は策を思いつく。弥助を死んだことにしてしまい、証拠である割符を狙う悪党を呼び寄せるのだ。その通夜でお秋に化けるのはお志乃。死骸を早桶で運ぶ際に悪人どもに奪われお秋に化けたお志乃と桶が奪われる。その桶の中には金公。
本阿弥周子と仁和令子はおれの中では必殺ゲスト常連の美人という同じカテゴリー(以前「必殺を彩った女優たち」という記事を書いているが、そこに二人とも入れたい、いま読み直してみたら、仁和令子は入ってないや)でしかも雰囲気も似ており、顔もちょっと似てるかな、という感じ。化けるのは適役である。
悪人側は弥助の死骸とおかみさんを奪えば割符の富札が見つかると信じているが、なぜそんな確信を持っているのやら。
また弥助は伝次からアヘンと富札を預けられたとされてるが、アヘンはどうなったのだろう、放ったらかしか。
弥助が悪人たちに襲われた際、大村に斬られ川へ落ちてしまい、そこを舟で待ち構えていた次郎吉と金公が助け上げる。が、その後、弥助がこの事件に関わってる(つまり割符の富札を弥助が持っている)ことに金四郎は気付いておらず、弥助の話を聞いてようやくわかったという風になっているが、じゃあなぜ次郎吉と金公はあそこで待っていたのだろう、とこれは、悪人たちの動向を探っていたのだな。

第11話 4月28日 仮面の悪魔は夢じゃない
銭屋宗兵衛:金井大
夏目左衛門:横森久
お峯:石井富子
坂井出羽守:永野達雄
根岸十七郎:石橋雅史
本多芳之介:中井啓輔
執事僧:藤尾純
伝助:日高久
おゆき、次郎吉が出ていない。それは多分松坂がキャスティングできなかったという都合なんだろうけど、それゆえマンネリから脱しているという効果があるように見える。お政や魚政の若い者が捜査に協力、お政は酔っ払いのふりをして踊りまくり、陽動作戦と活躍。
堅太郎が活躍する回。友達になった八吉に誘われ舟に乗って旅に出るも遭難、そこで辿り着いた島(実は大川から出ていないで中洲)の空き家で夜を過ごすもそこは悪人たちの隠れ家だった
少ししか出ない脇役が充実。日高久は大川で舟を出してる漁師の役で江戸から舟で出てきて遭難してしまったと言う堅太郎たちを優しく助けてやる。この人はどんな役でもそれなりに上手いのだが、こういう役はうってつけ。
藤尾純については以前このメモブログに書いた(「江戸を斬るII」にある)がその時ちょっと詳しめに調べていたので顔が記憶に残っており、すぐわかった
石井富子も個性的な顔立ちで、堅太郎が友達になる八吉の母親でヨイトマケ、威勢のいい女。
永野達雄が出ていないように思うが見落としたかなあ。役名からして侍で上の階級だが。早送りで見てもそれらしい場面はない。大岡越前で時間調整のため多少カットされてたことがあり、こちらの作品でもそれが散見できるから、それでカットされてしまっているのかもしれないが、これは1980年の作品で、そんなころまで大岡越前でカットはあったかなあ。

第12話 5月5日 鍾馗人形殺人事件
お静:上村香子
平戸屋市兵衛:遠藤太津朗
新助:石田信之
濃美屋彦兵衛:藤村有弘
村上将蔵:玉川伊佐男
この回はありきたり、子供のころに父親を殺され商家は闕所となりその子供が大人になり身分を隠して敵に近づきその敵討ちという内容で、時代劇でよくあるパターンだ。
そしてサブタイトル、鍾馗人形の持つ刀が血だらけという事件が起き、金四郎は石橋に鍾馗人形を召し取れと命じるという、これまた時折見かけるパターン。大岡越前でもあったし、必殺でも招き猫を縛る主水というのがあったかな。
藤村有弘という人はなぜか前の回に出ている藤尾純と一緒に名前を覚えており、それは「江戸を斬るII」で二人が絡む場面があったからだ。

第13話 5月12日 酔っていた目撃者
お露:舟倉たまき
六兵衛:谷村昌彦
駒田八十助:福田豊土
刀光堂宗兵衛:嵯峨善兵
堀部源四郎:亀石征一郎
三河屋銀兵衛:北村英三
おかね:西岡慶子
多吉:園田裕久
福本清三が役名なし
おゆき、次郎吉が出ていない回。
見どころ多し。
福本清三は役名なしながら大いに目立つ役。金貸し三河屋が金を貸した先の駒田が逃げ出さないかを見張るために派遣されているゴロツキで、その怖い顔がアップになる場面が多くある
舟倉たまきは第10話の本阿弥周子と同じく、遠藤真理子と併記される形でのクレジット、この形はレギュラーではなくゲストということはその第10話で理解した。見たことあるなあ、誰だっけと考えていたが、大岡越前で喬之助の姉役でレギュラーだった人だ、その時の名義は舟倉由佑子
サブタイトルの「酔っていた目撃者」は六兵衛を指している。ストーリー的には刀光堂が堀部に刀の試し斬りとして辻斬りをやらせているという悪役側、駒田とお露は父娘で善玉側。駒田と堀部は旧知のようで、三河屋に金を借り金に困っている駒田は刀を堀部に売ろうとして50両で買い取ってくれた堀部に恩義を感じている。堀部はその刀を刀光堂に売りつけ、その刀で試し斬りを行う(試し斬りの相手が三河屋)も、そこへ金四郎と石橋が駆け付けたため、その刀を放置して逃げ出してしまい、殺されたのが三河屋ということで駒田に容疑がかかるという展開で、駒田の無実を証言できる酔っ払いが六兵衛となるので、ストーリー上の重要性からすると、六兵衛は上記4人の下だと思うが、谷村昌彦がゲスト枠トップである(舟倉たまきは上記のとおり別の位置づけだが)
それなりに有名な人なのか、おれも見たことはある俳優だが、出番は少なく、が、六兵衛から証言を聞こうと、金公が酒を飲まし(酔っ払って犬に吠えられ、怯えてるところを駒田が犬に斬りつけたすけてもらっているが、酒を飲んでいないときはそのときのことを覚えていない)、段々その時のことを思い出すという場面は結構長く見せどころっぽく作られている
園田裕久という人も谷村昌彦と同じくらいに見たことあるなあという程度の人。しかもちょっと雰囲気が似ていて、その犬に吠えられてる六兵衛の場面、おれは園田裕久が吠えられてるのかと勘違いした。これは駒田の長屋の住人役。
亀石征一郎という人は時代劇の常連で、中堅どころといったところか。いつも同じような役を同じような演技でこなし、知名度しては時代劇を好きなら知ってるがそうでないとちょっと厳しいか、でも顔は見たことあるみたいな俳優が時代劇を支えてるという感じがするがこの人はそういうタイプ。ここでも同じような役ではあるが、荒々しさを前面に出して、いつもとはちょっと枠が外れてる感じで面白い。

第14話 5月19日 女賊を泊めた同心父子
稲妻お葉:赤座美代子
常吉:勝部演之
喜助:牧冬吉
サブタイトルは石橋が怪我をしている盗賊・稲妻組の首領、稲妻お葉をそれと知らずに家に泊めたことを表している。
こういう場合一つのパターンとしては、石橋とお葉の間に恋愛感情的なものが芽生え、実はお葉は盗賊を強制的にやらされていたとか、殺しだけはしない盗賊だったが、部下が裏切って殺しもするおつとめをしてしまい、対立し、クーデターを起こされるとかそんな感じのお葉は悪役だけど善玉みたいな立ち位置になることがある
おれはそういうストーリーかとちょっと勘違い。というのもそれを誘発させるような展開、つまりお葉が石橋家に宿泊している際に、さらにその稲妻組が押し入り強盗を起こしているのだ。頭抜きで勝手におつとめというのは、そういう布石によく使われる。が、そうはならなくて、お葉は純然たる悪役。となるとお葉がいない間の押し込みは何だったのだろう、あまり効果的ではない演出である。

第15話 5月26日 唐人形浮世絵地獄
お冬:鮎川いづみ
大坪主計:菅貫太郎
芳定:西沢利明
笹原備前:永井秀明
木戸屋八右衛門:森幹太
平野能登守:高野真二
良吉:内田喜郎
駒造:福山象三
村瀬一水:丘路千
前回はゲストの主要登場人物が少なくスッキリとした作りだったが、今回はやけに多く、そのためだろう、色々なものを盛り込み過ぎて、各人のエピソードが尻切れトンボ的になっている。
ゲストトップは鮎川いづみと菅貫太郎の二名並記
お冬と良吉が姉弟で善玉というか悪役の毒牙にかかる被害者的立ち位置、普段ならこういう人物が最終的に助かり(ここでも気を失ってるところを次郎吉が担いで助け出されるがその場面が最後)、エピローグ部分で姉弟が明るく生活してる姿だとか、助けてもらったお礼を言う場面だったりとかだと思うが、そういうのがない。
芳定は色男の浮世絵師で悪とつるんで女をアヘン中毒にする役割。西沢利明にピッタリの役。序盤ではこの芳定と姉弟が出てくるのでここら辺がゲストの主要登場人物かと思いきや、この後、どんどん他のゲストも登場してくる
大坪主計(油を扱う漆奉行)、笹原備前(ほかの二人より格上)、平野能登守(老中格)が幕閣にいる悪役。ここに三人もいるのが珍しい。そしてこの中では菅貫太郎が大物なのだと思う(ゲストでトップクレジットではある)が、ストーリー上では一番の悪が笹原で、大坪と平野は笹原たちに女とアヘンをあてがわれ、悪に巻き込まれていくという形。しかも菅貫太郎はほぼ全部の場面で平野能登守(高野真二)とセットで扱われるような役割で、割と軽く扱われているように見える。
その幕閣の悪と組んでいるのがステレオタイプだが商家、ここでは油問屋の木戸屋となる。

第16話 6月2日 紫頭巾の復讐鬼
乾新之丞:森次晃嗣
喜久:三條美紀
石崎武太夫:安部徹
松前屋弥右衛門:内田朝雄
お節:神保美喜
女中:尾崎弥枝
福本清三が役名なし。二幕の最後のところで、見張りに立っていて、紫頭巾新之丞に腹を殴られ気絶している
尾崎弥枝はちょい役だが、役名(女中)あり。料亭で探索に来た金四郎に酒を注いでいる。
仇討もの。
乾新之丞が石崎武太夫と松前屋がグルの松前藩の不正の汚名を着せられ切腹させられた父の仇討。喜久が新之丞の母でお節が妹という構成
金四郎の刺青。殺陣の場面で金公としてはだけて見せておいて、お白州で金四郎が自ら証人になるという意思表示と共に見せるというのがパターン。この回ではそういうパターンに持ち込むのに最適な場面がある(俺の顔を覚えているだろと罪人、松前屋に迫っている)にも関わらず刺青は出さず。殺陣の場面で金四郎、つまり武士の出で立ちで乗り込んでいるためだと思われる

第17話 6月9日 涙が光つた遠山裁き
おるい:神崎愛
おせき:文野朋子
弥兵衛:内藤武敏
和泉屋徳兵衛:田崎潤
米造:長谷川弘
鉄次:笹木俊志
源七:山本一郎(結城市朗)
非常によくあるパターンのストーリー。娘が赤ん坊のころ生き別れになった夫婦が自分の娘ではないかと思われる女に出会うというのが発端で、その育て親と実の親とその間に挟まれる娘という構図。
ここではおるいがその娘で育ての親が弥兵衛、質屋、裏で高利貸しの和泉屋とおせきがおるい(夫婦はお鶴と名付けていた)の実の親。
この類の話で結末はいくつかある。実の親のところに戻される場合、そのときは、今後も育ての親が娘に会いに行けるようなったり、育ての親ごと引き取られたり。今回は、その逆で育ての親のほうに預けられたままとなるという結末。
お鶴と生き別れの理由は相場に手を出し商売が傾いて捨てたという理由。金に困らされたということで徳兵衛の金への執着が尋常でないほどに描かれている。そして弥兵衛は和泉屋から金を借りており、それが利子も含めて10両に膨れ上がっている。その借金は実は番頭の米造がゴロツキの源七、鉄次と組んで独断でやったことで徳兵衛の与り知らぬこと。が、お政からおるいが弥兵衛の実の娘ではなさそうなこと、そして弥兵衛が和泉屋から借金をしていることを知ると、払えっこないことを知りながら強引に取り立て、無理なら娘を連れてこいと命じるのだった。
お白州ではまず借金問題について米造、源七、鉄次に裁断がくだったあとに、この親子問題へ焦点が移る。和泉屋の強欲ぶりと対照的に、弥兵衛とおるいの親子の情に、おるいは弥兵衛の元に残るという裁断がくだるが、その後金四郎は両者親類付き合いをしたらどうかと促されてのめでたしめでたしの決着。ここらへんどうにも話に無理があるが、演技が皆良く、ギリ見れる感じに仕上がっている
エピローグは、和泉屋夫婦も揃って四人での弥兵衛の女房の墓参りの帰り道、次郎吉と金公が話しかけるという場面

第18話 6月16日 恐怖!嵐の夜の侵入者
赤不動の十兵衛:山本麟一
銀次:睦五朗
赤猫の伊三次:原口剛
島抜けの3人がまさごに押し入り、お志乃とお亀を人質に立て籠るというこれまでに大岡越前も含め何度か見たことあるパターン。
ちょっと無理があるように思う場面
その立て籠りが始まる序盤で金太がまさごへやってきて、人質お志乃と押し入り犯の伊三次がいる店内に入る場面がある。ここではそれに気付かない間抜けな演技を谷幹一の演じており見ものではあるが、ちょっと無理がある。まあお志乃が事態を金太に告げないのは、お亀が人質として捕らえられてるからだろう
また、翌日は店を開いており、これは不審がられないためだろう、そこへ金公がやってきて、店内の不審な様子を見て取り早々に立ち去る。ここも金公がそのまま踏み込めばいいような気もして無理を感じる。まあここも誰が人質に捕られているかなど状況がわからないから金公は立ち去ったのだろう。
今作品でよくある構図、これは水戸黄門にもよくあるだろうし、大岡越前でもあったと思うが、視聴者には真相がわかっており、ドラマの登場人物の一部にのみわかっていないという構図、ここではラストの金公が全てを片付け立ち去った後、金太、及びお京にはわかっておらず、次郎吉と石橋が目配せする面、こういうのが視聴者は好きだった時代なんだろうなと思う。志村けんの「しむら~うしろうしろ~」なんかはその子供向けとも思える。
でも、そういう時代だったというより、今でもそうなのだろうとも思う。

第19話 6月23日 金太が落ちた恋地獄
宮川玄端:今井健二
山浦屋吾兵衛:遠藤太津朗
半蔵:堺左千夫
徳兵衛:西山清孝
お蓮:江波杏子
江波杏子がトメの位置。今シリーズでも普段の回はゲスト陣のクレジットが偉い順に始まり、役名なしで複数名連記になってキャストクレジットは終わっており、トメの位置はない。特別なゲストという意味であろう。
それゆえか今井健二でさえもあまり存在感なし。遠藤太津朗は盗賊の引き込み役であるお蓮の騙され殺されるという役で、序盤で殺されてしまう役
サブタイトルに地獄とあり、ハードな内容が思い浮かぶが、お蓮に惚れてしまう金太という場面は呑気な音楽でコメディ調。結局盗賊に捕まり十手を取り上げられ、と散々な目に遭うもそういう場面の描写は少ない。
江波杏子は狙った男(押し込みに入る家の主人など)を落としていく女だが、金太を騙す場面をノリノリでやっているところと、それに触発されてるわけでもないだろうが、おゆきが金四郎と内偵捜査のため、待合へ行き、静かだと変に思われると、金四郎に迫る場面が面白い。

第20話 6月30日 母恋しぐれ
源七:樋浦勉
お芳:北林早苗
おみよ:二階堂千寿
庄太:青柳武志
相模屋紋兵衛:須藤健
お徳:正司歌江
定五郎:御木本伸介
道助:出水憲司
居酒屋の親爺:大木晤郎
胴元:有川正治
役名があるキャストが上記。
御木本の前の6人は2名ずつ並記。そして御木本が単独表記で続いて3人並記され、その後役名なしがズラズラッと。御木本はトメにはしないけどそれなりの格ということだろうか。二名ずつ並記してたら1名余ったとかではないだろうなあ。役柄としては1場面だけ。メインゲストの飾り職人源七の師匠で、身を持ち崩した源七を助けようと仕事を世話するという役
正司歌江はその源七の住む長屋の世話焼きおかみさんという役で、大岡越前も含め、よく出演しているが、いつも同じような役である(正司歌江でなく、かしまし娘の他の二人だったかもしれないが)
珍しいことではないが、二つの異なるストーリーが最終的に重なってくるというようなもので、一方は偽金作り、そしてもう一方は飾り職人源七の家庭の事情というものである
庄太とおみよが源七の子供で兄妹。お芳は家出してしまった嫁である
二階堂千寿は熱中時代の川瀬みね子で前シリーズに続いての登場
偽金作りの首領が相模屋という構図
相模屋の用心棒でクレジットなしで福本清三が少しだけ映る。といってもこの程度だけだと、他にも見逃してるのだろうなあと思える。
そういやこの二回は刺青が出ていない。
兄妹は蜆売り。他の子どもたちにバカにされからかわれているところを堅太郎が助けてやり、身の上を聞くと、母親を亡くしており(嘘である)、同じ境遇ということで庄太と友達になる。
金四郎のお裁きで子供を人質に捕られても偽金作りをきっぱり断った源七を褒めるも、監視役が必要ということでお芳をつかせることとし、夫婦は元の鞘に収まる。エピローグ場面では、親子4人仲良さそうに町を歩くのを堅太郎が見送るという苦い終わり方である

第21話 7月7日 姿なき脅迫者
加世:佐野アツ子
佐兵衛:名和宏
蔦屋十右衛門:伊沢一郎
田丸屋権三:富田仲次郎
与八:江幡高志
清二郎:早川純一
お弓:東竜子
加世はおゆきの幼馴染。冒頭魚政で二人が再会する場面があり、加世はおみよという娘を連れており、そこでおゆきに子供がないことをお政が愚痴る。とこれが前振りになり、そのことが今回の話の裏に流れるテーマとなる。そしてそういうテーマを描いているせいか、メインストーリーはちょっと薄っぺらいように思えた
そのおみよが誘拐されるというのが今回の事件となる。「姿なき脅迫者」というサブタイトルから、推理ものを想像したが序盤から早々に犯人に動向も描かれ、そこに興趣はない
幼馴染の娘の誘拐ということでおゆきは張り切り、家に出向いて相談に乗る。が中盤で加世はおゆきに子供がいないから冷静でいられるなどと詰り、冒頭のやり取りが前振りだったことに気付く。
そしてこの回では中盤で紫頭巾のおゆきがおみよと一緒にいる犯人を追い詰めるという展開になるのだが、それはまだ中盤であり、結局おゆきも縛られてしまい、結局は金公の金四郎が助けに来るという展開。
その殺陣の場面では金四郎がおゆきに「子供作るのは家に帰ってからだぜ」などと軽口を叩き、二人は見つめ合ったりして、緊張冠があり薄い
その殺陣の場面では金四郎にやられる福本清三がチラッと見えたような気がした。ほんのちょっとだ。こんな感じだとずいぶん見落としがあるんだろうなあと前回に続いて同じようなことを思う

第22話 7月14日 蜆を売ってた若殿様
清太、土屋小太郎:前田晃一(一人二役)
清次郎:高原駿雄
村越左兵衛:浜田寅彦
武州屋弥右衛門:小林重四郎
お澄:麻田ルミ
番代:倉野章子
土屋主計:中村孝雄
黒川弥惣太:浜田晃
土屋主膳:楠年明
地廻り:岩尾正隆
寅五郎:唐沢民賢
おゆき不在の回だが、おゆきの友達の番代の持ち込んできた厄介事をお政が金四郎に伝えるという形で話が始まる。その際におゆきの不在が番町のおばばさまの見舞いということを金四郎が言っている。
清太は大工の清次郎の息子で蜆売り、姉のお澄がやくざ者に絡まれてるのを助けようとしもみあい、そこへ堅太郎が助けようと入ってくる。この件はさらに金公も入ってきて事なきを得る。こうしたことから堅太郎と清太は友達になる。
蜆売りと堅太郎が友達になる話は前々回と同じ構図だ
この清太が実は旗本土屋主膳の双子の息子の片割れで、双子は忌み嫌われていたことから、用人の村越が始末するよういわれ、殺すに殺されず、捨てたところを清次郎が拾って育てていたという次第。土屋家では主膳が病で相続が息子の小太郎にされようとしていたが、殺されてしまう。村越の娘が番代で、この件をお政に相談する。
刺青露出あり
浜田晃、岩尾正隆、唐沢民賢は名前は知ってるが顔についてはよくわからないのだが、ここでは浜田晃の出番多し。他の二人はよくわからない。
見直していたら、悪役の一団の中に福本清三らしき人を発見。というかこれくらいでの出番は見つけるのは相当に難しい
お志乃が作戦に参加し殺陣にも参加。序盤のほうでこの一件をまさごで石橋が次郎吉や金四郎が相談してるとき、土屋家と聞いてハッとしたような顔をし、出動するという場面があり(次郎吉に止められる)、なにか土屋家と関係あるのかと思ったが特にそういうことは描かれなかった

※追記12/25
第22話までは逐次視聴、少なくとも放映されたその週の週末までに見終えていたが、第26話が最終回で、この第23話が火曜日の放映で12/9金曜日が最終回となる。
前に書いたが最終回と新シリーズの最初の方を間を空けずに見るがため、ちょっと視聴を遅らせようとしたら、そのままちょっと忙しくなり、またちょっと見る気が失せてしまい、ようやく視聴再開。
第23話 7月21日 人情がまの油売り
扇田団右衛門:藤木悠
中里堪内:南原宏治
藤木かえで:早瀬久美
沖山勘兵衛:堀田真三
玄七:城所英夫
銀蔵:谷口完
大沼章蔵:五味龍太郎
他に須永克彦の名もあるが確認できず。役名が降ってあるから確認しようと思えばすぐできそうだが、顔もよく知らないのだ
久しぶりに見たせいか、いまいち特徴的なことがよくわからない。
藤木悠はがまの油売りしている浪人、争いごとが嫌いでそんな稼業をしており、刀の腕も隠しているが、実が強い。そんな男が長屋の隣に住むかえでに惚れており、かえでの借金のために道場に入寮するも仕事が押し入り、さてどうしようと考えていると、知己を得ていた金四郎もその道場へ入り込んできた。押し入りの際には金四郎の悪人退治に手を貸す

第24話 7月28日 瞼の母は女掏摸
おせい:柳川慶子
惣助:本郷淳
銀次:小田部通麿
最上正英:田畑猛雄
幸吉:森川誠
又蔵:井上茂
この回はあまり知った名前がない。井上茂くらいか。
福本清三、クレジットなしだが、中盤でストーリーに絡まない形で金公と町中でぶつかる男として登場
これまでも度々あったが堅太郎と友達になった少年(幸吉)がメインとなる話。堅太郎と幸吉は友達になったが、実は幸吉は掏摸、しかも捨て子で自分ひとりで生きるため自分で掏摸を学んでいった。
金四郎が関わることになる印籠が掏られた事件で手口から見て幸吉に疑いがかかる。
似た手口の掏摸がいることがわかり捜査していくと、ひとりの女掏摸が浮かび上がる
その女掏摸おせい、実は幸吉の母親であった。掏摸の親分が悪役で、おせいは罪人だが悪役ではないというタイプの話
母息子とも掏摸という罪を犯しているが、大悪を捕らえるために力を貸したということで、本来八丈島送りだが、島は島でも近場、ということで石川島の寄場送りとなるという結末で、エピローグでは寄場送りになった親子二人を見送る堅太郎の母親恋しやの複雑な表情
井上茂は掏摸グループの中リーダーとでもいうか、親分の下での兄貴分格

第25話 8月4日 嵐にひそむ非情の罠
美濃屋吾兵衛:金田龍之介
堤精四郎:有川博
堤ふさ:磯村みどり
持田勘解由:外山高士
常州屋:武藤英司
堤小三郎:角田英介
常州屋の番頭:灰地順
兼吉:市村昌治
金田龍之介はトメの位置。今シリーズでトメの位置にメインゲストが来るのは珍しい
お志乃が見世物小屋で特異な技を持つ同郷の男、兼吉(これが今回の事件で殺しなどいくつかのことを実行した犯人)を捕まえるために動くという風にちょっとだけ活躍する回

※12/26視聴
第26話 8月11日 花火に散つた老中暗殺
阿部伊勢守正弘:入川保則
喜作:工藤堅太郎
水野越前守:安部徹
倉田屋喜兵衛:神田隆
六蔵:高木均
室代玄信:亀石征一郎
水上仙十郎:内田昌宏
おかよ:丸山秀美
役名なしで日高久、鳥巣哲生。後者はこれまでのシリーズで魚政の若い者として出演していた人、顔はわからないのでどこに出ていたかわからない。日高は冒頭の白玉団子屋。
安部徹と神田隆は前にも書いたがどこか似ている二人。ここではクレジットで並記されており、さらには悪役として組んでいる二人で密談の場面が多い。
老中首座が阿部、その追い落としを計るのが水野だが水野は直接手を下さず、繋がっている倉田屋が動くという筋書き

今シリーズでは桜吹雪の刺青が毎回出るかと序盤で予想したが、そうでもなく、第25話では白洲での桜吹雪の演出があったが、その前の回、前々回ではなかった。そこで久しぶりの視聴再開なので、それより前は覚えていないが、久しぶりという感じがした。