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帰ってきたヒトラー [映画]

2015 ドイツ
06/18(火) 01:59 -
日テレ1|120分(上映時間 116分)
映画天国

軽いコメディタッチながらも所どころに鋭い視点でなかなかの出来。
内容は映画天国のページからコピペ--
ナチス・ドイツを率いて世界を震撼(しんかん)させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、突如現代社会に現れたら…!?リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し視聴者のドギモを抜く。自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され過激な毒演はユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める!
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さらにウィキから--
2014年のベルリンに蘇ったヒトラーは、疲労で倒れ込んだところをキオスクの主人に助けられ、そのままキオスクに居候することになった。同じ頃、テレビ会社「My TV」をクビになったザヴァツキは、撮影した映像にヒトラーそっくりの男が映り込んでいるのを発見し、テレビ会社に復職するための自主動画を撮影するためヒトラーと共にドイツ中を旅する。ザヴァツキは撮影した動画を手土産にテレビ会社に復職し、ヒトラーはトーク番組「クラス・アルター」へのゲスト出演が決定した。ヒトラーの政治トークは視聴者の人気を集め、一躍人気者となる。しかし、ドイツ人にとってタブーである「ヒトラーネタ」で視聴率を集める局長のベリーニに反発するスタッフが現れ始め、中でも局長の地位を狙う副局長のゼンゼンブリンクはベリーニを失脚させるため、ヒトラーのスキャンダルを探していた。ゼンゼンブリンクはヒトラーがザヴァツキとの旅の途中で犬を射殺していたことを知り、トーク番組でその映像を公開させる。視聴者からの批判を受けたヒトラーは番組を降板させられ、彼を重用したベリーニもテレビ会社をクビになる。

ザヴァツキの家に居候することになったヒトラーは、自身の復活談を描いた『帰ってきたヒトラー』を出版する。『帰ってきたヒトラー』はベストセラーとなり、ザヴァツキとベリーニは映画化を企画する。一方、ヒトラーが降板した「クラス・アルター」は視聴率が低迷し打ち切りが決まり、新局長となったゼンゼンブリンクは番組を立て直すため映画製作への協力を申し出る。映画製作が進む中、監督となったザヴァツキは恋人のクレマイヤーの家にヒトラーと共に招待されるが、ユダヤ人であるクレマイヤーの祖母がヒトラーを拒絶する。クレマイヤーがユダヤ人だと知った時のヒトラーの反応を見たザヴァツキは疑念を抱き、ヒトラーが最初に現れた場所が総統地下壕跡地だったことに気付き、ヒトラーがモノマネ芸人ではなく本物の「アドルフ・ヒトラー」だと確信する。ザヴァツキはベリーニに真実を伝えるが相手にされず、取り乱した様子から「精神を病んだ」と判断されたザヴァツキは精神病棟に隔離されてしまう。映画がクランクアップした頃、ヒトラーは自身を支持する若者を集めて新しい親衛隊を組織し、再び野望の実現のために動き出す
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ラストのあたりはすっかり騙された。ザヴァツキがこのヒトラーは本物だと確信し、ビルの屋上で詰め寄り、飛び降りを強要、ヒトラーは飛び降りるも、ザヴァツキの背後に再びヒトラーが現れ、「私を殺そうとしても、私は市民だ」というようなことを言い、ヒトラーの存在を消しても民衆の心の中にそういうものを崇拝したいという気持ちは消え去ることはないということを示唆。こういうようなところがちょいちょい出てくる。上に書いた鋭い視点。で、どうなるのかと見ていると、「カット」の声がかかり、なんとそれは上記『帰ってきたヒトラー』映画化の撮影だったのだ。すっかり映画内現実の場面と思いながら見ていたら、映画内映画の場面だったとは。そしてザヴァツキが精神病棟に隔離されてる様子、ヒトラーが町中で市民と交流しながら支持を増やしている様子が映し出され終わっていく。
ヒトラーがテレビでの演説や町中での人との対話、政治家との議論などで相手の心に入り込んでいくさまもなかなか見事。

大筋とは関係ない細かな部分についてのメモ。
町中でのヒトラーの場面で市民の顔に時折モザイクや黒の目線が入っている。中盤で出てきたとき、なんでだろうととても不思議に思った。作品自体に演出上の意味(例えば映画内テレビ番組とか映画内ネット動画とかだと考えれば、この作品の中のテレビ番組がモザイクが入った市民が映ったものだったという風に理解できる)がありそれがあるのか、作品ができてから何らかの不都合でモザイクを入れた(撮影された人からクレームが入ったとか)のか。ラストで主題歌が流れ、ヒトラーが町中を行き市民と触れ合う場面でそれがたくさん出てきて、多分これは作品ができたあとに入れられた修正ではなくて、作品自体に最初から入っているものだろうと思った。ウィキにあるこれと関係ありそう--
映画ではヒトラーが市民と会話するシーンがあるが、これはヒトラーに扮したマスッチが実際にベルリンなどの街中に現れ市民と対話するアドリブ形式で撮影されており
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日本語が出てくる場面が二か所。
ヒトラー動画が出てきて世界中からコメントが殺到という場面のところが最初。これはちょっと違和感があった。どちらかといえばということであるが、これはローカルな「ドイツ」の作品という感じがする。例えば、宇宙人が地球に現れ、それがロスアンゼルスだったとしても、そのことが世界の報道され、世界中からコメント殺到、というような場面でこういう風に演出されることはよくあり、それはわかるのだが、この作品の場合、もちろん世界中で話題にもなろうが、その後世界を巻き込む騒動になっていく話でもないし、まずはローカルな「ドイツ」一国で話題になり、ドイツ語でのコメント殺到というだけでよさそうに思えた。
もうひとつはヒトラーがインターネットに接し「ウィキペディア」を見つけ感動する場面で「ウィ」という文字がほかの言語と一緒に写し出される(「の」が横向きになったような文字もある。ひらがなとは違う文字種かもしれないが)
ゼンゼンブリンクが映画撮影の現場にきて、自分の役をブルーノ・ガンツに頼めないかみたいなことをいう。ブルーノ・ガンツはヒトラー役で有名

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