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名奉行 遠山の金さん5(松方弘樹主演) [時代劇]

オリジナル放送期間 1993年3月4日 - 12月16日
11/01(水) 15:00 - tvk1|60分|15倍録
[新]名奉行 遠山の金さん 第五シリーズ 第1話「桜吹雪が泣いた!」
12/13(水) 15:00 - tvk1|60分|15倍録
名奉行 遠山の金さん 第五シリーズ 第31話「帰って来た暴れん坊」[終]

1 1993年
3月4日 桜吹雪が泣いた!
笹木辰之進/布施明
綾乃/中野良子
森谷美濃守/青木義朗
岩見内膳/内田勝正
南海屋徳兵衛/小林勝彦
伊勢屋久左衛門/唐沢民賢
仁吉/江幡高志
小野但馬守/水上保広(役名なしクレジット)
堀田摂津守/若林豪
シリーズもの続編を見る際の俺の好み、前シリーズを見終えすぐ今シリーズ第1話を視聴
第3→4シリーズを見た際の印象止まった区同じで、レギュラー陣の一部に変更があり、それに伴い、舞台設定、つまり金さんのたまり場も前シリーズから変更になってはいるものの、演出、作風、出来はほとんど変わらず、同シリーズにようにさえ感じる(大きな意味では同シリーズではある)。
そしてその理由の大きな一つが、OPとEDがまったく変わっていないことにあるのも、前のときと同じ。OPはまったく変わっていないと思うが、EDでは映像が白洲の映像だが、ひょっとして一部マイナーな変更があるのかもしれないが、それを見比べるほどの熱意はない。
さて、第1話、出来がとてもよい。今まででベストかも、と思ってしまった。メインゲストが布施明で、俳優メインの人ではないし、その演技に魅せられたということでもないのだけど、彼中心のストーリーでそのストーリーがとてもよかった
問屋組合を解体して、南海屋と伊勢屋に大きな権利を与えるという老中森谷の計画という悪事。
笹木辰之進は遠山の旧友、そして彼の妻綾乃を巡って木刀で試合もしていたという因縁。その辰之進は、目の病気になった綾乃の治療代のために、この悪事の片棒を担いでいた。
冒頭芝居小屋の火事で、その悪事を暴露しようとしていた小野但馬守が殺されるが、その火つけをしたのが辰之進。
こういう悪事をしてしまった善玉というのが前シリーズの終盤にもいくつか出ていたが、時代劇のありきたりパターンの中では善悪割り切れない部分がありいくらかストーリーにコクが出るように思う
辰之進は最後の殺陣の前までには金さんとは対面しない。遠山が対面する場面はある。その前の場面でお紺に対し、辰之進が遠山のことを語る。何をやっても遠山には敵わず、自分はいつも二番だった。そして綾乃に対する恋の決闘でも遠山はわざと負けることで勝っていった。その後の夫婦生活、妻が惚れた男の面影を追っているのがわかるのに幸せになれるものかと愚痴る。しかし辰之進の前に現れた遠山は、その恋の決闘についての真相を語る。綾乃は自分の夫は辰之進以外に考えられない、それが叶わぬのなら自分は死ぬつもりだと遠山に対し負けてくれるよう頼んでいたのだった。
殺陣のところでは、最後に改心した辰之進が悪役のところに突っ込んでいき、そこへ金さん登場、だが辰之進が金さんの正体をわかってることは金さんのほうでもわかっているという展開。
殺陣が終わり北町の捕り方がやってくるところで辰之進から金さんに「さあ行ってくれ、捕まるわけにはいかんだろ」と声を掛けており、これも異例な演出
そして、辰之進は金さん=遠山奉行ということを知っていることになっているので白洲での遠山桜披露でも辰之進は当然驚かず、かすかに笑みを浮かべている。そして裁きの後に、辰之進に向かい遠山が火つけという悪事を行ったものの、最後には、悪党一味の謀を暴いた手柄に免じ罪一等をを減じ・・・とやると、なんと陰腹。
綾乃、中野良子でもちろんうまいが、出番少な目。目が見えないということで、金さんとの対面場面でどうするのかなと思ったが、そこでは気付かず(気付きそうになるという演出はある)、ラストの白洲で辰之進の陰腹を見て、外で待っていたのであろう綾乃が急いで呼び出され、そこで遠山に声を掛けられ、遠山に気付くと同時にあの時の金さんのこともわかるという演出
内田勝正は南町の与力、悪役
水上保広って人は冷遇されてるなあと感じる。あまり大きな役をつけられない。今回は冒頭で殺されてしまう役で、頭巾を被っているので顔の確認がほぼできない
お紺:池上季実子が復帰、クレジットはトメ。桜湯復活。女風呂で女の裸も復活。覗くのは葉隠と二八
沢庵がクレジットで二番目に。斉藤慶子は降板。
これまで出た女密偵キャラでは池上季実子がキャリアも豊富だし一番安心して見てられる
二八が単独表記に。これまでは女のサブキャラ(お初:松本友里など)と並列表記だった。
そして新たに入った女のサブキャラ、お咲:山本恭子は、疋六:宮路佳具、清次:須賀章と三人で並列表記、これまで疋六と清次はゲスト枠の中に紛れ込んでの表記だった
そういや清次って瓢箪の板前だが、ここでは何をやっているのだろう、どこに出てたのかな。ウィキによると、「沢庵が運営する桜湯の2階の貸衣装屋の手伝い」とのこと
福本清三ノンクレジット、白洲で前列にいる。殺陣にもいたのだろう

2 3月11日 お婆ちゃんは見た
お杉/園佳也子
大村重兵衛/和崎俊哉
とびっちょの銀次/長岡尚彦
おきみ/武田京子
猿渡甚内/曽根晴美
大崎弥十郎/宮口二郎
園佳也子という人については時代劇でのメインゲストでよく見るが、詳細についてはよく知らない。個性的な人情喜劇の似合う人。
ここでもそうで、彼女中心に作られた喜劇要素の多い作品で彼女が息子と勘違いする銀次とのやり取りなどが軽快なテンポで佳作。
鬼婆と称される高利の金貸し。息子を亡くしているのだが、銀次を息子の「いのきち」と思い込む。その銀次は押し込み盗賊の見張り役、落としたタバコ入れから捜査の手が伸びるも、お杉が息子はその時間に自分と一緒にいたと証言してくれたことから、捕縛されずに済み、これは都合がよいと、一緒にいることにして、「いのきち」の許嫁おきみもあわせての三人暮らし。
寺子屋の先生大村重兵衛は浮世とは隔絶した世捨て人と嘯くが、実は盗賊黒手組の頭。兄大崎弥十郎が先年黒手組首魁として市中引き回しの上死罪となっており、その後、弟大崎源之丞(大村重兵衛)自らが黒手組を名乗る盗賊を組織したのだった

*0307
3 3月18日 狙われた女盗賊
お辰/渡辺典子
霧の由兵衛/土屋嘉男
加助/三谷昇
三州の万造/浜田晃
仙三/山内としお
相州の源次/中田博久
大原/吉田豊明
役人/福本清三(役名なしクレジット)
今シリーズに入り凝った内容が続く
この回では二つの盗賊組織が登場、金さんは片方に肩入れ、一応殺しをしない盗賊、霧の由兵衛一味と、残虐非道な押し込み盗賊、三州の万造一味ということになる。前者は娘のお辰、加助、仙三の四人組、後者は配下に相州の源次とさらに多数という陣容。
霧の由兵衛は薬を仕込んで煙を発生させ住人を眠らせてしまい、その隙に盗みを働く。この技術がほしくて、万造が仲間に入るよう強要という展開
その二組が押し込みをやっているところに金さん登場という展開になり、どう決着をつけるのやらという感じ。由兵衛一味は万造の殺しを止めさせようとして由兵衛と加助が殺される。白洲へは善玉側席にお辰と仙三だが、遠山桜披露後の裁きで仙三も二年の寄場送りの罰を受け、「引っ立てえぃ」で引っ立てられていくというのも善玉側席から引っ立てられるというのは珍しいパターン。まあもちろん罪を犯したのだから、そうしないとしょうがない。お辰は江戸中利子法所払いという軽い罪となっている(最後の押し込みには人質に取られていたため参加せず、その縛りから逃げ出し、途中から参戦していた)
沢庵、清次による「桜湯の2階の貸衣装屋」だが、そういう場面の描写がこの回にあった。これまでの回にもあったんだろうと思うが、そこを気にして見ていなかったので気付かなかった。また清次は桜湯の手伝いもやっているようで、お紺とともに木材を運んでいる場面があった
福本清三クレジットがあったが見つけられず。そうか役人役か。再度見てみる

4 4月15日 無実の罪に泣く女
お雪/杉田かおる
島田順之助/誠直也
水野精十郎/佐藤仁哉
市川三之丞/原口剛
松浪彦次郎/遠藤征慈
お町/中尾麻祐子
岡田豊蔵/稲吉靖司
金貸し源兵衛が妾お町の家で殺され、その近くで泥酔していた島田が捕らえられる。島田の刀には血糊、また島田は源兵衛から金を借りて金利も嵩み取り立てにあっていたという
伝馬町牢屋敷で火事があり、切り放ちとなり、島田は事件を追い、恋仲であるお雪もそれをハラハラしながらも見守る。
島田は事件の晩知己を得た浪人と酒を呑んでいた。その浪人松浪にまで辿り着くも、松浪が島田に斬りかかる。事件は旗本の次男坊水野精十郎、源兵衛から大きな借金をしており、婿入りの話の前にそれが邪魔になっており、取り巻きの浪人松浪市川にやらせたものだった
福本清三ノンクレジット、殺陣
白洲で遠山桜披露前のお約束、金さんがいる、なら金さんを出せがない。いかにもそれをやるタイミングがあるのに。なので、遠山自ら口上に入るという形

5 4月22日 嫁と舅とお目付桜
お美津/岡まゆみ
大和屋嘉兵衛/伊吹剛
多治見市之丞/宮内洋
お仲/朝比奈順子
大和屋伊右衛門/鈴木智
夜鷹/山村紅葉
俵屋惣兵衛/有島淳平(役名なしクレジット)
権田/福本清三(役名なしクレジット)
頻繁にあるわけでもないが、時代劇でこういうパターンは何回か見たことのあるストーリー。二つの殺人事件、どちらも恨みで殺したようには見えず、辻斬りかとなるが、恨みを持つ別の二人が、殺したい相手を交換しての殺人。
お美津は大和屋の嫁。舅伊右衛門とは親娘のようなよい関係を築いているが、亭主の嘉兵衛は素行が悪い
札差俵屋が殺される。若い後妻お仲とは仲が悪かったが一か月前からお仲が詫びを入れ、関係は好転していた。
伊右衛門も殺される。嘉兵衛は始終小言を言われていたが、やはり一か月前に嘉兵衛が詫びを入れ関係が好転した。それを知った遠山がそれに気づいていく
岡まゆみが舅に愛され夫からは疎んじられるという女お美津を好演。最終盤までそのからくりに気付かず、亭主が舅を殺したとの告白にようやく気付くというあたりの演技がよい。
またシリーズ全体としてこの作品は推理ドラマとしてはさしてわくわくはしないので、白洲の場面で見事な推理が展開されるみたいなことはなく退屈なのであるが、この回は彼女の演技がよく、楽しく見れた

6 4月29日 涙の仇討! 二度裏切られた女
三枝千草/藤田佳子
三枝和馬/鷲生功
村田主膳/西田健
桂木清秀/玉川伊佐男
橘屋源蔵/岩尾正隆
榊原図書/中田浩二
岩井仙十郎/中村孝雄
原口竜之進/石倉英彦
六助/阿波地大輔
常吉/五十嵐義弘
なかなか凝った作品。よい作品が続く
仲睦まじい浪人三枝和馬と妻千草。桜湯近くの長屋に住み、桜湯にも通っている。
その和馬が殺され千草が姿を消す。
この背景に旗本同士の出世争い。
和馬は榊原図書の家来。榊原は小普請支配の職を約されていたが、中間六助が屋敷で賭場を開いたという不祥事でそれが取り消され、代わりに小普請支配に就いたのが村田主膳。
和馬は榊原とは関係ない立場を装うため浪人に姿を変え、この件が榊原を陥れるための罠であるという疑いを探っていたのだった
医師桂木清秀は腕も良く、多くの旗本の家に出入りし、別の汚れ仕事も請け負っていた。その清秀が村田の依頼を受け、口入れ屋橘屋を使って六助を中間として榊原の屋敷に派遣していたのだった
中田浩二は悪役ばっかりやってる人、この回のこの人がキーだと思う。中盤まで出番は少なく、そしてストーリー的には追い落とされたかわいそうな人みたいな扱いで、なんだか変だなあ、と。だが、この人を使ってるのだから、やっぱ悪役になるよね、という展開。善玉が悪役にとらえられピンチというところで金さんが入ってきて殺陣となり白洲へと繋がるのがお約束で、それは終盤にあるのだが、この回では中盤にそれが出てくる。早すぎるなと思ったが、それは千草が妾になって清秀の覚書を盗み出した場面で、清秀の館で取り囲まれ、そこへ金さんが入ってくるのだが、その後に以下の展開があり、結局いつもの終盤の殺陣は、悪役勢揃いの場に千草が決死の覚悟で乗り込んでいくも返り討ちになりそうになり、金さん登場となる
千草が決死の覚悟(清秀の妾になっている)で盗み出してきた証拠である清秀の悪事覚書を手に取り、その証拠を千草の思いと異なる使い方、それを出世の道具(小普請支配というのは旗本を役に就けるという職であり、その証拠の品を小普請支配の村田に提示し、自分を作事奉行に推挙することを強要)にしようとし、悪役へと変貌していくところが見もの。最後は千草を殺そうとし、その際に村田主膳も桂木清秀も唖然とした顔がちょっと映るのが面白い
また、面白みとしては、悪役が三組いて、それらのうち、榊原と村田は共謀していないということ。桂木清秀と橘屋も村田配下というわけでなく、金で依頼を受けてるだけで、仲間というわけでなく、最終的には双方の使い走り(榊原が村田へ覚書を証拠として談判する際)みたいなことになっているという今シリーズにしては複雑な構成
ただ、こういう旗本同士の争いに町方の白洲で裁くというはちょっと無理があり、まあ白洲に座らされてるのはメイン悪役ではない桂木清秀と橘屋である。
福本清三ノンクレジット、白洲。多分殺陣にもいたのだろう、顔はよく映らないが倒れ方でそれっぽい人がおり、次の白洲の場面で同じ衣装だから多分そうだろう
前回はクレジットありだったが、出番はほぼ一緒、前回は白洲でやんやとヤジを飛ばしておりセリフがあるからクレジットありか。前回の場合はそれ以外にも序盤の殺しの場面でも顔が見えるし、ならず者の一味のリーダー的存在っぽくもあるからか

*0308
7 5月13日 殺し屋を狙う謎の若君
石川総之助/井上純一
お糸/本田理沙
井筒屋仙右衛門/睦五朗
朝吉/市川好朗
勇次/倉田健
寅吉/森章二
堀田摂津守/若林豪
下館藩の若君が自分の立場への不満から屋敷を抜け出し浪人として江戸の市中へ。そこで下館出身若い女掏摸お糸と知り合い、お糸を救おうと躍起になる
一方、呉服問屋が殺され、また岡っ引き寅吉が殺され、金さんはその殺しが殺し請け負い稼業によるものと睨む。
終盤の殺陣、善玉が危機に陥り、金さん登場となるのが通常。今回は金さんがお糸に命じて悪役のところに入っていっており、お糸は金さんが助けに入って来てくれるということがわかっているという風に打ち合わせ済となっている
福本清三ノンクレジット殺陣

8 5月20日 白い肌に溺れた与力
お凉/北原佐和子
兵藤外記/川合伸旺
綾小路運慶/立川三貴
妙玄/久富惟晴
お滝/三島ゆり子
桂月/久仁亮子
薬種問屋駿河屋が化け物に殺された。
駿河屋女房のお滝は新興宗教「おたすけ宗」に嵌っており、夫の死後、駿河屋の財産全部をおたすけ宗巻き上げられた
吉川はおたすけ宗に潜入、そこで信者のお涼と知り合い、家に入れて溺れる(女房は田舎に帰っている)
という風に新興宗教を扱った回。まあ新興宗教というのは今だけの問題でもないのだろうけど、それに嵌った信者が悲惨な目に遭うとか、信者が脱会して告発する(お涼)とか、現代的トピックを扱った回ともいえる。必殺でよくそういう作品はあったが、あれほど露骨な演出はない
悪役は教祖が立川三貴。寺社奉行所吟味役兵藤外記を川合伸旺

9 6月3日 花嫁に化けた女目明し
投げ縄お俊/大沢逸美
眼力の国蔵/小林昭二
武州屋嘉兵衛/有川博
鮫州の政五郎/伊吹聡太朗
寅辰/佐藤京一
木曽屋清右衛門/高野真二
お雪/秋月美有紀
お小夜/桂木麻智
堀田摂津守/若林豪
材木問屋木曽屋の娘お雪が殺された。
お雪は老中阿部の嫡男のところに嫁入りする予定であった。老中阿部と木曽屋がそういう関係になると、木曽屋と同じく江戸の二大材木問屋の一つである武州屋は仕事を取られてしまうと危惧しての殺しであった。
お俊はお雪と仲の良い友達。そして岡っ引き眼力の国蔵の娘。お雪の仇を取ると、十手持ちになりたがるお俊、そのお俊はお雪がさらわれる現場を見ており、唯一の目撃者でもあることから吉川はお俊を十手持ちに採用してやる。というような内容
お俊と楠菊太郎のほのかな恋なんてのも描かれる。
サブタイトルの意味。武州屋は堀田のところに、阿部の嫁候補をお見合いさせたいと申し出るも、阿部の嫡男の嫁はお雪の妹お小夜に決まったといい、その見合いの時刻を教えてやる。これは罠で、お小夜の駕籠をさらう武州屋、だが駕籠から出てきたのはお俊だった。という風に展開
ラスト。お俊は見事に仕事を果たしたのだから十手持ちとしてこれからがんばれよみたいな遠山の言葉かなと思ったが、そうではなかった。今の時代なら問題になりそうな、そしてこの頃制作のドラマなら当たり前ともいえそうな、女性蔑視的セリフ。女性蔑視だと言い過ぎかな。女性の役割固定化とでもいうか。お俊には十手より花嫁、早くいい婿を見つけて子供を産んで、国蔵の後を継がせろ、である
福本清三ノンクレジット殺陣
大沢逸美、時代劇で何度か見ていると思うが、毎度同じような役のような気がする。これは彼女のボーイッシュなアイドルというタレントイメージが強烈すぎるせいだろう
小林昭二ってのは善玉悪役どちらもできる。そしてそのどちらをやっても自然で、それゆえ見てる側としても印象にさほど残らないがそれだけうまいのだろう

10 6月17日 牢獄に放火する女
おりん/二宮さよ子
酒井修理/長谷川明男
大原総八/石山律雄
迫吾平/赤塚真人
太田庄兵衛/頭師佳孝
虎八/坂田金太郎
およし/前野有香
六助/峰蘭太郎
なんかピンとこない話。
牢屋へ入るとき牢名主に渡す必要のある「ツル」と呼ばれる金銭がテーマで、それの意味がよくおれにはわからなかったからだろう。
酒井修理は旗本で遠山を失脚させ次の奉行を狙っている。大原は牢屋の同心で、酒井からの依頼で、遠山の管轄である伝馬町牢屋敷に不祥事を発生させようとしている。火付けを行うよう言われており、でも自分がやるのは嫌だから、と人に振っては失敗、サブタイトルの意味も、おりんがそれを依頼され、放火しようとしている件である
牢内の人間が外の人間に依頼するツルを仲介する仕事(「ツル取り」と言われている)をしていた牢屋敷の下男六助の女房、六助が殺され、真相を探るため自分もその仕事を旧知の牢屋の同心に頼み込んで始める
比較的沢庵が活躍する回。普段なら金さんがやってしまうような仕事を沢庵がやっており、おりんとも仲良くなり、最後の殺陣、ここも普段は金さんの独擅場だが、沢庵も登場する、さして活躍はしないが、金さん以外が善玉側として出てくること自体が珍しい。
長谷川明男、少し瘦せていて病気でもやったかなという感じ

*0309
11 6月24日 公金を横領した武士の妻
八重/一色彩子
尾形栄之助/冷泉公裕
田宮十三郎/横光克彦
赤不動の伝蔵/深江章喜
権藤兵庫/本郷直樹
お粂/林優枝
サブタイトルを読み違えた。おれは「公金を横領した」のが「武士の妻」と読んで、そういう悪女の話かと思っていたのだが、「公金を横領した」のは「武士」であり、その「妻」がどう行動するかという話。
そしてその「公金を横領した武士」が尾形で、その妻が八重となる。
藩が取り潰しになり、そのどさくさにまぎれ、勘定方の数名が五千両を横領、そのうちのひとり尾形がひとり金を隠し姿を消す。
その尾形と金さんが屋台で酒を酌み交わすという場面が冒頭で、その尾形というキャラの茫洋とした人の良い言動、が公金横領をしていたという展開になり少し混乱。この尾形は善玉か悪役か。
結果尾形は善玉、殿様の乱行(吉原で花魁を斬殺)で取り潰し、一方庶民は貧乏で娘が吉原に売られということに憤慨し、その横領した金で娘たちを助けていたのだった。
とこういう風に展開するのだが、でも尾形、一緒に横領した仲間に追われることになり、その仲間を殺している。本来山分けして自分の取り分で善行をやりたいならやればよく、独り占めするのはどうなのか、さらにいえば、こういうことをやっていこうと仲間に相談するとかそういうこともしておらず、結局は独り占めし、仲間割れをし、そのお宝を巡っての争奪戦となっているというだけの話でもある
金さんは尾形と酒を呑んで知己を得ており、その後尾形が殺される。そのことを吉川と話しているところに楠菊太郎が報告にやってくるという場面がある。そこで報告を受けた後、尾形の印象を語っており、これは変。楠菊太郎に金さんが出会った尾形の話を聞かれてしまっている。
でもこんな場面これまでにあったのではなかろうかと思うくらい自然にそういうことをやっている

12 7月1日 女の闘い! 風呂屋乗っ取りの罠
お三輪/川島なお美
近江屋宗右衛門/福田豊土
相模屋与七/内田直哉
お勝/松井紀美江
但馬伝五郎/五味龍太郎
お陸/小柳圭子
元相模屋の後家/北川めぐみ
仁造/福本清三
川島なお美、悪事に加担しており終盤まで悪役側だが、最後に心変わりで善玉側へ。彼女の俳優としての、というより人気タレントとしての格から、悪役はやらせられないということか。
お三輪はお紺に許嫁を取られたと逆恨みしている女で、それを桜湯乗っ取りを狙っている悪役に利用されるという役。お三輪は桜湯に通いお紺に近づく一方で、嫌がらせをして湯屋株を欲しがってる人がいると仲介する。
福本清三は役名ありのクレジットだが、役は通常と同じ悪役一味の大勢いる殺陣要員のうちの一人(殺陣の前にも少し出ていたが)、でも比較的殺陣の際よく映っており、セリフも殺陣、白洲の場面でともにある。もちろんストーリーを引っ張っていくようなセリフではなく、単にその場の賑やか師程度だが。
小柳圭子は桜湯に通う金貸し。お三輪が桜湯に持ち込んだトカゲを湯の中から発見し騒動になるというような役。この場面ではちらりと乳首も。
その後お三輪をトカゲ持ち込みの件で脅し悪役に殺されてしまう

13 7月8日 覗かれた天女の肌
お銀/蜷川有紀
菅谷文之進/森川正太
笠間帯刀/近藤洋介
三河屋佐兵衛/工藤堅大良
大垣伝蔵/石山雄大
黒田又十郎/きくち英一
浅吉/笹木俊志
お玉/吉川加良子
山城屋万造/壬生新太郎
忠兵衛/山田良樹
お清/富永佳代子
ツボ振り/藤長照夫
菅谷文之進は父の仇を討つよう主君に言われ、仇持ちの身だが、食うのに困ってる始末でとうに仇討は諦めている。その菅谷はひょんなことからお銀と知り合うことになる
そのお銀。上方の盗賊朝霧の万吉の娘。万造はとうに処罰されており、その隠し金を探すという名目で自分の背中に天女の刺青を入れ、その刺青に隠し金の秘密が彫られているという言葉で、浪人を集めていた。そのお銀も目的は、父の仇である火盗の役人笠間。これは逆恨みなのか。
そのお銀を狙う笠間は朝霧の万吉を処刑した功績で火盗へと出世
しかし事実は、お銀の父親山城屋万造は商売熱心な油問屋、その貯めた金を狙った笠間が、本当の朝霧の万吉である佐兵衛と組んで、山城屋万造を朝霧の万吉に仕立て上げていたのだった
お銀と菅谷は目的の異なる二人だが、菅谷はお銀の熱意に命をかけて囮となって江戸脱出に協力し、一方お銀は菅谷の優しさに心動かされ、命をかけて捕らえらえてしまった菅谷を助けようとする。など二人のやり取りが見もの。
蜷川有紀は人を寄せ付けないような冷たい表情美人、一方森川正太のほうは飄々とした言動。この凸凹感がよい
それにしても蜷川有紀はすごい美人だ。なんというか他と隔絶した感じもすごい
福本清三ノンクレジット、お銀らが江戸を出ようとする際に、門を見張る浪人の一団のひとり

*0310
14 7月15日 浮世絵連続殺人!
お静/大場久美子
美濃吉/大橋吾郎
歌川国春/菅貫太郎
京華堂栄三郎/河原崎建三
羅門大膳/高品剛
おみね/近江輝子
千代菊/塚本加成子
佃の猪之吉/河野実
歌川貞月/入江武敏
花蝶/田辺ひとみ
人気浮世絵師歌川国春の絵にまつわる疑惑
その弟子、春芳(美濃吉)は芸者花蝶を殺し失踪していた。自害したという噂もあったが、美濃吉の恋人であるお静はその生存を信じて帰りを待っていた
美濃吉が殺した花蝶は国春の女で、その痴話げんかで国春は手に負傷を負い、絵筆が持てなくなっていた
そこで美濃吉は罠にかけられ、花蝶と二人にされ、酔っ払い前後不覚人事不省、その場で花蝶は殺され、罪をなすりつけられ、閉じ込められ国春の代わりに絵を描かされていたのだった。

15 7月22日 桜吹雪の刺青をいれた女
お紋/光本幸子
お千代/市丸和代
升屋長五郎/小島三児
関口刑部/原口剛
桑原源之進/黒部進
伸吉/土井健守
奥村勘左衛門/浜田雄史
次郎八/北見唯一
神田備中守/芝本正
酒と思い出に生きる女お紋。居酒屋で客に酒をたかる毎日。酒をせびる際に、背中の桜吹雪の刺青を見せ、若いころ旗本の若様と恋物語を語る。その若様と恋仲になったが、身分の違いでいずれ別れるならと、嫌われるために刺青を入れたら、若様も同じ刺青を入れてしまい、怖くなって逃げてしまったと。
一方吉川が入魂にしている奥村という神田備中守配下の侍が殺され、残された書置きに、主家を脅す脅迫のことが書かれていた
旗本の不祥事をネタに金をゆるすその組織がお紋の若かりし頃の恋物語に目をつける
お紋の娘お千代は金さんに母のその話は嘘で、お紋は金貸しの旦那に囲われていた。その金貸しを恨んだやくざにお紋が売られそうになったとき、旗本の若様で芝居の囃子方三味線弾き吉村金之丞に助けられたことがあった。その金之丞に惚れたお紋。金之丞の背中には桜吹雪の刺青があった
お紋は焼津の女郎屋に売られ江戸へ戻ったときには金之丞の居場所はわからなくなっていて、その顔も思い出せなくなった。お紋は金之丞を忘れないために桜吹雪の刺青を入れたのだった
お紋はやくざに売られそうになっていた千代を助け育ててやっていたのだった。
その吉村金之丞は遠山であった。
お紋はその恐喝一味に責めたてられ終盤瀕死の状態。金さんは三味線と喉でお紋に金之丞が来たことを知らせ、彼女は微笑みながら息絶える
市丸和代、時代劇顔とでもいうか古風な顔。このころ20歳くらい。役は20歳前くらいの設定か。棒読みっぽいあまり感情の入ってない喋り方だが、それが作品にあってるように思える。市丸和代という名前もなんだか古臭さを感じさせ、どこか歌舞伎一家の家系かなと思ったが、ウィキを見る限りそういう情報はなく、また活躍時期もあくまでウィキを見る限りだが、とても短い
ちょっと興味深いのが7話の本田理沙との対比。7話を見た際に、アイドルがアイドル顔のまま出ていて、現代(あくまで制作当時の)の流行を感じさせるものであった。これよりもっと昔に制作された時代劇だと、あまりそういうのはなく、作品に合った装いに化粧などでさせられており、逆にその当時の現代を感じさせるような、「まま」の装いで出てくるのはそういう意図を感じる場合のみだったと思う(例えばジャネット八田など)
が、これが制作された90年代あたり以降だと、アイドルがアイドル顔のまま出ているというのはなんの意図もなく、それが時代劇の通常設定とでもいうような作りになっているように思う。
そしてそんな中古き良き時代劇顔を見るのは逆にある種の驚きだ。

16 7月29日 獄門台から逃れた男と女
お澄/黒田福美
尾張屋源左衛門/滝田裕介
焼津の千吉/佐藤仁哉
矢助/岩尾正隆
飲み屋の親父/村田正雄
虎三/浜伸詞
沢庵の過去が描かれる。かつて義賊のように、あくどい商家から盗みをやっていた音無の銀次(沢庵)。
銀次の女で盗みを手伝っていたお澄。今は呉服問屋白田屋の女房で一人娘をもうけ幸せな暮らし。それを盗賊焼津の千吉が見つけ、白田屋への押し入りの引き込みを強要、断られると娘をかどわかす。
おれが見た第4シリーズでの設定と矛盾するわけではないが、妹お竜の名前が出てこないのは変
そしてウィキに書かれているおれが見てない第4シリーズ実質第1話であるスペシャル版では「奉行所の役人たちに追われて逃走中に、川で蜆取りをしていた兄妹が溺れているのを見て、見過ごしに出来ずにその兄妹を救出し、結果的に役人たちによって御用となった。その一部始終を遊び人の金さんとして目撃していた金四郎は、銀次とお竜に密偵としてではなく、仲間にならないかと持ち掛けられる」と描かれてるようで、これも今回遠山奉行によって打ち首になったとされているのと多少矛盾。まあ御用になった後は遠山の裁量と解釈すれば矛盾してないけど。
ウィキに「金さんからは「義兄弟の盃を交わした仲」と紹介されることもあり、また自身の過去に絡む事件を単独で捜査しようと動いた時には、その行動を察知した金さんから「俺たちは同じ大きな荷物を背負っているんだ。今さら喧嘩別れする仲でもなけりゃ、歳でもないだろ」と諭され、真実の独白を求められるなど、絶大な信頼を経ていた」とあるのはこの回のこと
沢庵がもちろん活躍するが、お澄との対面の場面はない。お澄はチラッと沢庵を見かける場面があり、一方沢庵はお澄を見つけるからこそのストーリーだが自分か彼女の目の前に現れると迷惑だからと遠くから見ているだけ。
お約束の殺陣の前に、さらわれたお澄の娘を助けるという場面を沢庵が担当している
滝田裕介、ずいぶん老けた感じになっている
福本清三ノンクレジット、殺陣

17 8月19日 花の吉原 二つの顔をもつ女
おすみ/越智静香
玉屋宗兵衛/亀石征一郎
愛染太夫/大塚良重
宇三郎/山西道広
お鹿/荒木雅子
新助/荻野純一
小山田平助/長谷川弘
小紅/想野まり
喜平/大木晤郎
七之助/新島愛一朗
駿府町奉行/遠山金次郎(役名なしクレジット)
吉原が舞台
細見売りの喜平、そして玉屋の花魁の小紅が殺される
小紅の弟新助は小紅からの手紙を金さんに読んでもらっている関係性。小紅が殺されたのではと新助に話す玉屋の小女おすみ。玉屋の秘密が暴かれていく
玉屋の花魁愛染はなんと玉屋の娘、そしてこの父娘は駿府で庄屋を襲った盗賊。その金を持って玉屋を買っていたのだった。喜平は駿府代官所の隠密同心で事件を探っており、同郷の小紅もそれに協力していたのだった。
ちょっと面白いのは、愛染は商家の若旦那に身請けされることに注力しており、玉屋主人のほうは、もうこのままでいいやとこれ以上なにか策を弄することに及び腰というセリフ、ほんの一言だが。
普通悪人というのは人を働かせるものだが、愛染は花魁になって働いているのはなんだか変
殺陣では、通常は善玉が捕まり、そこで問わず語りに悪役が事件の全貌をペラペラ語るのだが、今回はあっさり金さんが出てきて、あの世へ送ってやると言われ、その前に悪事の全貌を聞かせてくれと、珍しいパターン

18 8月26日 外国船に潜入した女
あや/早乙女愛
桑山文次郎/田中隆三
西国屋甚兵衛/天田俊明
梶原伊勢守/中野誠也
柿崎玄之丞/井上高志
楓の方/藤悦子
オランダ船長/ギアンナ・キャラバイン
桑山真吾という藩の物産方が岡場所の女郎と相対死
その死に疑念を抱き、女房のあやが江戸へ出てくる
真吾の弟文次郎もその死の理由を探っていた
話は大奥を巻き込んだものになっていて、白洲の場面では中﨟楓の方も引っ張り出されているが、出番は少なくストーリーの上でも果たしている役割は小さく、そこまで話を広げなくても成立しそうであり、出さなくてもよかったのでは
福本清三ノンクレジット、殺陣

19 9月2日 大奥に消えた殺人者
佐吉/沖田浩之
萩尾の方/鈴鹿景子
お登勢/田中雅子
高田屋治兵衛/久富惟晴
柿田陣十郎/曽根晴美
沢村清十郎/草川祐馬
唐木玄馬/西田良
浪路/鈴木景子
沢村歌之丞/野土晴久
堀田摂津守/若林豪
近々大奥総取締に就任する年寄萩尾の方は町中へ出ては芝居見物をして男漁りをする男狂い。
そしてその役者沢村清十郎が自害、しかし殺しの疑いが。
沢村清十郎に世話になった座付狂言作家佐吉とその妹で大奥で萩尾の部屋子お登勢が真相を探ろうとする。
鈴鹿景子、前にこのシリーズに出たところでも書いたが、なんだか墜ちたなあという感じ。悪役が下とは必ずしも思わないが、ここではどっぷり悪役、ゲストトップでもないし。というあたりにそれを感じる
なお名前がそっくりな鈴木景子は萩尾の方に付いている中臈の役
西田良、制作当時それなりの知名度だったと思うが、ここでは悪役の配下の一人という程度で目立たない冴えない役。
金さんの作戦で佐吉から萩尾に誘いの手紙を出すという場面がある。萩尾が佐吉にご執心ということを聞き出してのことではるものの、ちょっとありえないな展開である

*0311
20 9月9日 狙われた遠山奉行
宮本平八郎/渡辺裕之
兵藤帯刀/平泉成
升屋重五郎/外山高士
お妙/塚田きよみ
片山敬之進/遠藤征慈
老人/岩田直二
神崎周蔵/加賀邦男
村田一角/木谷邦臣(役名なしクレジット)
升屋番頭/大矢敬典(役名なしクレジット)
大内清兵衛/山田良樹(役名なしクレジット)
宮本平八郎は剣の腕で名をあげて仕官を狙っていた浪人。ある道場主と試合をし勝ったのだが、どこからも仕官の口はかからず、そしてその道場主はその試合が元で寝たきりになりついには亡くなる。その娘お妙は父の医者代薬代で借金がかさみ、茶屋へ売られた。
お妙を助け出そうとする平八郎ともう構わないでくれという態度のお妙
一方目付大内が斬られ殺されるという事件が起きる。そこに居合わせた平八郎は大内を襲った三人を返り討ちにしていた。
作事奉行兵藤帯刀は次期勘定奉行職を狙っていたが、大内に自分の悪事を知られ升屋を使い殺したのだった。これは評定所が扱う件であるが、遠山は探索に乗り出し、それを疎ましく思う兵頭は遠山抹殺を考える。
升屋は平八郎の腕を大内殺しの際に見ており、遠山暗殺に平八郎を使うことを考え、お妙を身請けすると言い出す。平八郎はお妙の身請けはやめてくれと申し出て、逆に升屋の遠山殺しの仕事を請け負うことになる
この回のメインの悪役は平泉成と外山高士。平泉はいつごろから人気が出たのか。メイン悪役を堂々と演じている
遠山桜披露の場面で二つほどいつもと異なる演出。一つはこれまでにもあったことだが、金さんを出せという罪人の煽りがないまま、淡々と遠山が遠山桜披露を行う。
そしてもうひとつ、こちらは珍しい。遠山が刺青を見せ、白洲の各人の表情が写り、それは驚いた顔のときもあるし、さほどまだ驚いてない顔の時もあるが、その後金さんが桜吹雪を出した過去の場面が挿入され、そして再度白洲の各人の反応、ここで、善玉側が驚いて「金さん」とつぶやくというのがいつもの流れだが、今回は遠山桜披露、金さんの桜吹雪披露が連続しており、白洲の各人の最初の様子がない

21 9月16日 裏切った悪女!
染香/芦川よしみ
黒田主水正/大出俊
肥前屋宗右衛門/御木本伸介
南条竜之進/南条弘二
清蔵/宮口二郎
中島大三郎/伊庭剛
坂井甚十郎/福本清三(役名なしクレジット)(ウィキには「坂井甚十郎」だが、音を聞く限り「坂井甚九郎」)
芦川よしみ、あまりたくさんは見ていないが、時代劇で見る時はいつもこんな感じの悪女の役だったように思う。そしてそれがとてもうまい。顔は岩井友見、友近ととてもよく似ている。
この回は葉隠が大フィーチャー。この作品の欠点だと思うが、こういう風に他のレギュラーがフィーチャーされる回も終盤は金さん遠山の独擅場になってしまう点。今回もそう
染香という芸者と対面した葉隠、幼馴染おしのだと確信。しかし染香は頑なに否定し邪険にする(中盤以降葉隠を罠にかけるため、コロッと態度を変え、自分がしのだと認める)
染香が典型的な悪女。この回は廻船問屋肥前屋の抜け荷の話でその悪事に南町与力南条を誘い入れたのも染香なら、南条が弱気になり抜けると言い出すと、殺すしかないとなり、神社の裏手に誘いだすのも染香、さらにその殺しを葉隠の仕業とするための仕掛けである煙草入れを葉隠から盗んだのも染香。
その染香が終盤いきなり善玉へ転向。ここらはそのストーリーだけ見ると明らかにご都合主義と言いたくなるはずだが、彼女の演技のせいかまったくそんな風に思えない。悪役に啖呵を切る場面は惚れ惚れする
福本清三、出番多し。今回の悪役は長崎奉行の黒田主水正と肥前屋だが、最後の白洲では黒田は縁側、前列は肥前屋と坂井甚九郎、裁きもこの二人が打ち首獄門で「余の者終生遠島」という風に福本が厚遇? である。下着に赤いものをつけており、それが胸から見えている
ただストーリーとしては肥前屋の用心棒、もしくは浪人として計画に参加ということなのだろうけど、肥前屋の横にいつも控えているといった程度で、そこまでの役割を果たしているのか疑問ではある

22 9月23日 旗本残酷物語 いれずみ侍の涙
須貝平九郎/羽賀研二
須貝英左衛門/垂水悟郎
荒尾能登守/川合伸旺
須貝英之進/鷲生功
おきく/古柴香織
大黒屋長五郎/江見俊太郎
島田左門/梅沢昇
越後屋清兵衛/寺下貞信
吉蔵/広瀬義宣
瀬川陣内/笹木俊志
佳作
須貝平九郎は旗本部屋住み。米問屋越後屋へ居候
兄の英之進は勘定奉行所役人、夜中に越後屋へ詮議にやってきて越後屋の不正の証拠を見つける
父英左衛門は隠居の身
という三者三様の愛憎葛藤が描かれる。
悪役は勘定奉行の荒尾能登守と、越後屋を陥れる大黒屋
荒尾は英之進に組頭の地位をちらつかせいいように動かす
越後屋は自害するが殺されたと疑う平九郎と金さん。越後屋には娘のおきく、居候の平九郎、そして番頭の吉蔵だけが残る
そして大黒屋と繋がっていた越後屋番頭の吉蔵が殺され、そばには平九郎の印籠が
英之進は荒尾の指示で平九郎を処罰する必要が生じ、英左衛門は平九郎に切腹を迫るのだが
結末としては悲劇的で、平九郎が吉蔵を殺していないという可能性が生じ、英左衛門は自分のせいで兄弟が仲たがいさせてしまったことを悔やみ自害
人質になったおきくを助けに悪の屋敷へ乗り込む平九郎、銃で狙われると、英之進が身を挺して平九郎を守り死んでいく
白洲、最後の場面では、平九郎は侍に戻ることはせず、越後屋をおきくと二人で再興していくことを誓う
冒頭の場面は風呂の中で葉隠と二八。二八の肩にちょろっと糸くずのような刺青、だって痛くって、と
そこには平九郎もいて、立派な龍の刺青
平九郎らが桜湯二階で刺青自慢の話をしてると、そこへ金さんやってきてマジギレで平九郎をぶん殴る、ここでサブタイトルが入り、その次の場面では平九郎と金さんが肩組んで千鳥足、越後屋へ戻るという場面で、金さんの激怒のあと、すぐわかりあえたという描写であろう。極端なので変に思えたが優れた描写
中盤の屋台での二人の場面は出色、平九郎が自分の家での立場を話すと、金さんがそれと同じ話を知っていると。知り合いの旗本の話として旗本次男坊で兄は秀才の嫡男、次男坊は二度と侍には戻るまいと刺青入れた、しかし父が亡くなり、家督を継いだ兄と亡くなり家を継ぐことになった、家に戻り見つけた父の日記には自分のことを切々と案じていた
おきく/古柴香織。なんだか素っ頓狂な演技、あまりはまっていない

23 10月21日 笹舟の謎! 歩いてきた幽霊
お菊/山本みどり
文七/丹波義隆
島田監物/北町嘉朗
木曽屋善右衛門/中田浩二
茂造/江幡高志
村上平蔵/石倉英彦
水沢松之進/有川正治
源次/滝譲二
老爺/岩城力也
正太/山崎大聖
平吉/森山陽介
人足の親方/遠山金次郎
居酒屋の客/藤沢徹夫
作事奉行島田と材木問屋木曽屋による賄賂、その見返りに公儀請負の材木の入札価格を知らせるという談合不正
木曽屋手代が殺される。そして3年前にはやはり手代の文七 という男が身投げしていた
文七はゲスト2番目のクレジットだがすでに死んでいるという設定、回想での出演かなと思ったが、実は生きていたという展開
命を狙われたため身投げということで姿をくらましていたのだった
山本みどり、さほど覚えてはいないものの、子供のころおれは見ていた記憶がある。それなりに売れていたと思う。名前を聞いて顔を思い出す程度ではあるのだ
ここでは亭主が身投げしてしまい小さい息子とけなげに暮らす不幸な女というのを好演


24 10月28日 馬と下郎と大福餅
甚平/本田博太郎
根本貞左衛門/品川隆二
兵藤勘解由/成瀬正孝
黒川伝十郎/宮内洋
闇の鬼三郎/高城淳一
おえん/津島令子
助三/若山騎一郎
宮田源之助/桐山浩一
畑中忠左衛門/五十嵐義弘
白狐の三次/矢部義章
剛田/小坂和之
木崎/高木英一
甚平は三春版江戸家老根本家の郎党。馬の世話役。将軍への献上馬春若の世話のため江戸へやってきた。江戸では厩支配で調教役の畑中に世話になっていたが、その畑中が桜湯で殺された
藩の留守居役兵藤による江戸家老根本の追い落とし工作
超個性的な本田の演技が見どころ。馬の世話しかできないといいながら、調教役がいなくなったことで、自ら立候補、馬に乗るのも苦労するが、金さんの心をこめて春若に話してみなという言葉でついに乗りこなし調教を完了させる
そうかあ、家老は品川隆二か。おれは高野眞二かと思って見ていたが。
殺陣では通常金さん一人、善玉に剣の達人がいる場合や、吉川などが手助けすることはあるが、それ以外では手出しすることはほとんどないのだが、ここでは剣など使えないであろう甚平(竹やりで悪役のところへ突っ込んできてはいるが)、吹き矢で金さんを狙っていたおえんを止めるという活躍をしている、まあそれだけだけど

*0312
25 11月4日 罠にはまった盗賊夫婦
文吉/阿藤海
宗像道庵/遠藤太津朗
伝蔵/立川三貴
お順/永光基乃
長崎屋藤兵衛/芝本正
平吉/新島愛一朗
飯田和之助/有川正治
桜湯に出入りする大工の文吉、女房のお順はまだ小さい息子を連れて亭主の仕事を手伝うおしどり夫婦
しかし文吉には盗賊をやっていた過去があり、その名を「寝待ちの文三」、眠り薬で相手を眠らせ仕事をするという盗人だった
その文吉の過去をネタに商家に忍び入りアヘンを置いておくということをやらせ、その後その商家へ探索に入り置いてあったアヘンをネタに恐喝する悪徳岡っ引き伝蔵
アヘンの出どころは奥医師宗像道庵であった

26 11月11日 若年寄を救った女
おとき/辻沢杏子
大島右京亮/山田吾一
紀州屋武兵衛/田口計
仙吉/山口祥行
天城の政五郎/宮口二郎
如月弥十郎/高品剛
堂本源内/福本清三(役名なしクレジット)
堀田摂津守/若林豪
元普請奉行大島、今は無役だが幕閣への復帰を狙う。しかし邪魔なのは綱紀粛正を進める堀田。材木問屋紀州屋、やくざの天城の政五郎を使って消そうとする
かつて堀田のところで働き、後に女郎に売られたところを助けられたという恩のあるおときは、やくざどもに弟仙吉を人質に取られ堀田を呼び出すように言われるが・・・
福本清三は悪役の用心棒で冒頭から出てくるが、中盤で役人に捕まったところで、喋られたら困ると大島から射殺されてしまうという役

27 11月18日 富くじ千両大からくり
宇之吉/柴田侊彦
的場新左衛門/菅貫太郎
お光/志喜屋文
お仙/浅見美那
難波屋藤兵衛/福山象三
米吉/唐沢民賢
指物師の千造が殺され、同じ指物師の宇之吉に金さんは接触するが、宇之吉は金さんに赤ん坊を預け去ってしまう。その宇之吉の周りにもおかしなことが
富くじの箱に細工を仕掛け、自分たちが用意した札を一等の突き止めで出そうという仕切り側の悪だくみ

28 11月25日 過去を背負った二人の女
お葉/南條玲子
おりん/日下由美
相模屋利市/和崎俊哉
喜助/河原崎次郎
長次/遠藤憲一
油問屋上総屋が殺される。上総屋は油問屋組合の総元締
お葉は上総屋の女房、後妻だが娘ともうまくやっている。
お葉が墓参りの帰りにおりんと出会ってしまう
お葉とおりんには人に絶対に知られてはならない秘密があり、もし出会っても互いに知らぬふりをするという約束であった
おりんの亭主はチンピラの長次、二人の出会いを見て、その際のやり取りで二人に何かあると気付き、お葉を脅しに上総屋へに日参、金をせしめるようになる
相模屋が上総屋に大変だろうとやってくるが、実際には総元締の地位を狙っていた
相模屋は長次を使って上総屋を殺していた。そして長次がお葉を強請っていることを知り、その秘密を教えろと迫る。が、長次はそれを断り、そして事件の真相はおれが死んだら書付が奉行所に行くことになっていると脅す。しかし長次は相模屋番頭の喜助に殺される
まあこうなってくると、このふたりの秘密とはなにかということだが、これはしょぼい。内藤新宿で身体を売る商売をしていたというだけのこと。最初に絶対に知られてはならない秘密としたら、もうちょっと悲惨なエピソードでもあるかと思ってしまった。
また、この秘密の告白の場面はちょっといただけない。おりんを人質にお葉に悪役どもが迫るのであるが、その時点で相模屋は上総屋を明け渡せという要求をしているわけで(もしくは総元締をよこせ)、秘密を聞きたいわけではない。秘密を知りたがったのは、それをネタにお葉を脅したかったのであり、それはおりんを人質にしている時点で脅しのネタは手に入れている。
遠藤憲一、後年有名になったからということ前提であるのはわかっているが、なんともすごい存在感

29 12月2日 満月の夜に人妻が襲われる!
お力/立花理佐
お浜/藤奈津子
七之助/片岡弘貴
彦次郎/下塚誠
玄海/大木正司
お政/三浦徳子
了徳/杉山幸晴
小文太/上野秀年
お福/藤田むつみ
月が綺麗に見える名所月の岬に金さんとお紺。その近くで騒動が起ころというのが幕開け
両替商室町屋夫婦が辻強盗に襲われ、女房お浜がこん睡状態に。
しかし、これは旦那の彦次郎が強盗を雇ってやったとの瓦版が出回る
悪役が一杯登場、被害者が彦次郎で、お浜が愛人絹問屋千成屋の若旦那七之助にたらしこまれて、一緒になってやったという悪事、他にお浜を守る婆やお福だとか祈祷をする行者だとか、瓦版屋だとか。
そしてこれらが全員一体なのではなく、七之助、実はこれは長崎無宿音二郎で、その一味は女房をたらしこみ商家乗っ取りの常習一味。お浜、お福は騙された側という風な構図。白洲でそれに気づき、ひと悶着あり、さらに引っ立ていのあとに、お浜が奉行に願い出て、亭主彦次郎と見つめ合う一幕もあった。これがなんのための演出かよくわからなかった、だって彦次郎とひと時でも一緒にいたくないと言っていた悪女お浜である。でもその後のラストシーンで、彦次郎はお浜は根っからの性悪ではない、ただ魔が差しただけだ、室町屋を守りお浜を待つ(遠島)と言っており、そこへの布石だったのだろう
で、この回メインゲストは立花理佐。主人彦次郎と同郷で、彦次郎が出世して女中にと呼んでくれたということを恩に感じて忠義一筋の元気娘という役柄。現代的とでもいうか弾けるような若さが魅力的。最初の登場が室町屋でのお調べに、庭に入ってきた金さんを取っちめる。ほかにも出鱈目な瓦版に腹を立て真っ向から文句を言うなど

*0313
30 12月9日 恐怖! 地震があばいた悪の顔
榊原帯刀/木村元
木曽屋宗兵衛/青木義朗
桂木新八郎/荒木しげる
豊竹綾之丞/森崎めぐみ
千蔵/杉義一
鮫島弥十郎/佐藤京一
川藤/阿波地大輔
藤之丞/桑名優香
ボーっとして見ていたか、悪役だと思っていた木村元が悪役ではなかったという作品で、最初から悪役でないように描かれていたのかも、と見直したが、やはり最初は悪役っぽく描かれるがそれはフェイクというストーリー。善玉への転じる部分があまり劇的でないので、自分もなんとなくボンヤリ見過ごしてしまった。
序盤は桜湯での謝恩寄席で娘義太夫で、豊竹綾之丞、藤之丞が登場、この二人はストーリーでも重要な役となる。そこで地震が起きて、養生所の新築部分が潰れる。手抜き工事のようだとなり、担当した大工、政五郎が自害。という展開の中、政五郎は実は殺されており、この工事での手抜きは誰が行ったのかという筋書き
榊原帯刀は作事奉行、遠山にこの件を詰められ、作事業の管轄、口出すするななどと言っており、ここでおれは悪役だなと思ったのだった。この榊原帯刀の配下で組頭の桂木というのがおり、これは材木問屋木曽屋とのつなぎ役、この三者が悪役だと思いながら視聴
が、じつは 桂木と木曽屋が悪役、榊原は知らなかったという展開。
綾之丞の母親がその事故で亡くなる。そして父親が実は榊原、旗本の次男坊で、芸者の○○との間にあやの(綾之丞)が産まれたときに兄が死んで家に戻ったという経歴。
また娘義太夫の座頭千蔵、序盤は出てこなかったと思うが、もしかして少しは出ていたのかもしれない、でもストーリーに絡んでくるような感じではなかったはず。これは中盤以降急に出てきてそれも悪役の一味、ちょっとご都合主義的登場

31 12月16日 帰ってきた暴れん坊(最終回)
源太/清水健太郎
成島頼母/西田健
およう/松本友里
角屋徳造/浜田晃
小助/岩尾正隆
真岡十郎/秋間登
浅吉/土井健守
浪人/池田謙治
/小船秋夫
富田屋吉兵衛/宮城幸生
/志茂山高也
堀田摂津守/若林豪
最終回メインゲストが清水健太郎。これが予想外に良い。セリフ回しは独特で、例えば松方のような「典型的にうまい」というところとは違うがそのハチャメチャさがよい。清水健太郎、不祥事でキャリアは絶たれてしまったがもったいない
堀田が藩主を務める佐野藩、特産物佐野紬の横流し疑惑。紬問屋富田屋が殺され、犯人に江戸からの流れ者源太があげられてしまう。源太は二年前に騒動を起こし所払いとなっており、それが江戸へ戻ってきた途端のことである
源太に罪を被せるための策を講じていたのは佐野の岡っ引き小助、悪事は勘定奉行成島と紬問屋角屋によって仕組まれたものだった
福本清三ノンクレジット、中盤に悪役配下の一人として登場、白洲にもいた、白洲にいたなら多分殺陣にも

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この作品の難点
終盤がちっとも面白くない
お約束場面の連続。水戸黄門だってマンネリだと言われるが、そのお約束場面というのは殺陣と印籠披露
こちらは金さんの殺陣から白洲全部がストーリーとしては面白くなく。殺陣の前に悪役が真相を吐露し、ここで全部わかってしまうので、白洲の場面で遠山の冴えた推理が炸裂みたいなことがないのだ。
しかもこの二つの場面が金さん遠山の独擅場、松方の演技を見るしかないという感じ、それこそ金さんの桜吹雪披露での啖呵、白洲での遠山の口調、そして遠山桜披露での口上、ラスト善玉へ語り掛ける際の遠山と金さんの使い分け。まあここらも大量の作品で毎回同じというあたりはなかなか見るのがきつい

葉隠、二八、各回登場シーンのマンネリ。これは半平のときもそうだったのかもしれないが、柳沢慎吾の好演でそういうことにあまり気が行かなかったということもあろう。
楠菊太郎、疋六コンビと毎回事件現場で顔を合わすというあたりは、単に先輩後輩のよう。月番制の詳細は知らないが南町北町の同心が毎回仕事のように顔を合わせているのは変。
また死体が上がったということで出向いてくる場面以外に、殺しの現場の近くを見回りしていたという風に登場することも頻繁にあり、このときも葉隠、楠が顔を合わすのである。同じ町を担当しているという風にとらえればいいのか
最後の裁きの内容がほとんど毎回同じである。「(メイン悪役の名を挙げ)打首獄門、余の者終生遠島、なお○○(町方としては管轄外の悪役侍)、追って後日評定所より切腹の沙汰があろう」。この最後の部分だが「沙汰があろう」というほうがしっくりくるが、音で聞いているかぎり「沙汰がある」と聞こえる。がこのあたりは独特のセリフ回しで声が低くなっており聞き取りにくい
殺陣でのBGM
金さんが入ってくるところでのギターとピアノかな、低温でリズミカルなもの、格好良い
そして桜吹雪披露後のBGM
これは主題歌のインスト版
やはり長いこと何回も聞いていると頭でリフレインしだす。その中で感心した部分
サビのところ
4分の4拍子、1小節4拍ある。1拍目、1拍を16分音符4つ。2泊目メロデイ楽器の音はなし、3拍目、1拍を3連符、そして4拍目の最初にも3拍目の3連符の続きの音が入る。こうすると、前半4つの音、後半4つの音で、だが前半と後半の一つの音の長さが異なり、これが曲のスピードが変わったように聞こえる。テクニカルだ
歌では「さくら~、はなびら~」の部分で、こちらはリズムが三連符のものとなっており、この部分もどちらも三連符で歌われている
このテクニックはイントロにも似たように活用されていて1拍目、1拍を3連符、2拍目、1拍を16分音符4つと続る箇所がある