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反官反民 [読書]

反官反民 中野剛志評論集 幻戯書房 2012.9.11
2002年から書き始められた評論。400ページに及ぶ。

TPP 黒い条約 [読書]

「TPP 黒い条約」 中野剛志・編 集英社新書 2013.6.19
中野氏が編者となり、7章立てとなっており、7人の書き手が各章を担っている。中野氏の人脈でおなじみのところでは、関岡氏、東谷氏、施氏、柴山氏。さらにISD条項についてを岩月浩二氏、医療についてを村上正泰氏が書いている。

反動世代 [読書]

反動世代 中野剛志 三橋貴明 柴山桂太 施光恒 インタビュー・編 森健
講談社 2013.6.27

4章立てで一人ひとりに対する取材&インタビューで構成。編集の森氏は中野氏の章からするともしかしたら以前読んだアエラの中野氏の特集記事を書いた人ではないかと思う。取材対象や切り口がそっくりであり、その取材記を膨らましたもののように思える。と思ってちょと調べたらやはりそうでした。
おおむね面白かったが、森氏の論点にちょっと首をかしげる部分があった。施氏の章に「彼の新聞への寄稿記事を並べると、「外国人参政権への反対」「福岡市における中国人研修への懸念」など排外的でナショナリスティックな見出しが目に付く。」とあり、また別なところでも同じようなことが書かれている。「外国人参政権への反対」って排外的でナショナリスティックかねえ。後者の「福岡市における・・・」も「懸念」という程度であり、排外的でナショナリスティックというのは言いすぎかと思う。

反・自由貿易論 [読書]

反・自由貿易論 中野剛志・著 新潮新書 2013.6.20

官僚の反逆 [読書]

官僚の反逆 中野剛志 幻冬舎新書 2012.11.30
先日読んだ「日本防衛論」とならび中野氏の新しい著作。あまりおもしろいと思わなかった。
以前、中野氏が動画で語っていた世に広がる「官僚批判」(元官僚の古賀氏が語るような「官僚批判」)を批判しているだけではなかった。というよりそういう単純な形での、つまり元官僚の古賀氏が語るような「官僚批判」を批判するような部分は少ない。
「官僚」を現在日本で使われている言葉としてでなく、ウェーバーの定義にしたがって現代を読み解いていく。
ウェーバーによれば官僚とは「非人格的な没主観的目的」=「だれかれの区別をせず」奉仕する義務を負う。ゆえに「計算可能な規則」に従い「自動処理」を行う。これが近代社会の官僚制化現象である。
この官僚制化現象は行政の面だけでなく社会全体に広がっており、それはグローバル化と密接につながっていると著者は説く。

日本防衛論 [読書]

日本防衛論~グローバル・リスクと国民の選択 中野剛志著 角川SSC新書 2013.1.25
これまでの中野氏の著作に比べるとちょっとつまらない。無駄に危機を煽ってるだけの印象も。そういうことをしない、感じさせないような筆力が魅力なんだがなあ。

どんな左翼にも・・・ 西部邁 [読書]

どんな左翼にもいささかも同意できない18の理由 西部邁著 幻戯書房
いやあ、なかなかおもしろかった。小難しくて理解できない部分もあったけど、かなり多くの箇所で深く同意できた。

談志の迷宮志ん朝の闇 [読書]

談志の迷宮志ん朝の闇 立川末広 夏目書房 2004.1.25
タイトルから談志志ん朝についての論考かと思ったが、想像してたよりは他の落語家への言及も多くあり、落語に関するエッセイ集といった趣き。
「文七元結」「富久」・・・と落語の演題が各編のタイトルとなっており、その演題に関する小論となっている。
この本を最初図書館で見つけ冒頭の「文七元結」最後に収められている「芝浜」と読んだが、両方とも談志について多く言及されており、それも後期談志の論に沿った感じの書きぶりから、私の感性に合う部分と、合いすぎるが故に「単なる談志ファンの戯言」で読むに価せずという感覚とがないまぜになったが、気になったので図書館で借りてきた。
割と談志の後期に関する言及が多いが、著者の落語観覧歴は相当なもので文楽を見たとか、かなり早い時期の談志志ん朝を見たとか、最初に見たのは昔々亭桃太郎(金語楼の弟)の垂乳根だとか書かれている。
著者の名前はペンネームであり、立川流発足よりは前につけられたものではあるが、談志への憧れからつけたもの、下の名前は8月8日生まれというところから、また「末広亭」もあるし、といった感じでつけられたものだそうだ。ただ談志と面識はないっぽい。
楽しく読めたもののあまり得るところはなかったかなとは思うものの、一点初めて知ったことがある。「黄金餅」の章で志ん生の「黄金餅」について書かれており、志ん生以前の速記録でもほぼ志ん生と同じような形であり、あの「言い立て」の部分もすでに存在するということは初めて知った。この作品は円朝作であることは知っていたが、そこからどのように継承されていたかは私の間では長年謎であった。志ん生があのような形に仕上げたと思っていた。著者も同様のことを書いている。あの言い立ての部分も前からあったとは(言い終えた後の「私もくたびれた」というのは志ん生オリジナルのようだ)。ちなみに、その志ん生以前というのは残されてるものの最も古い口演速記、大正2年の橘家円蔵(四代目)との比較である。
志ん朝について多く書かれている項は、「鰻の幇間」であのニュースステーションでの久米宏との対談の思い出が、「化け物使い」で名演についてが書かれている。

ブックオフ [読書]

本を数冊処分した。
8冊持って行き、6冊を売った。投資関連7冊とコンピュータ関連1冊。投資関連には澤上篤人、FXのやり方、内藤忍など。
ネットでオンライン査定をやってる業者が何社かあり、そこで調べたところ、ほとんどが10円、5円であったが、2冊にいくらか価がついた。その2冊は以下の通り
※現在うみねこ堂というところでオンライン査定をやってみると
 9784534038944 図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて  見積価格660円
 9784496043406 日経225先物取引入門  見積価格450円

オンライン査定の10円というものがひょっとしたらブックオフではもうちょっとつくのではという期待で持っていくことにした。また、価のついているものはブックオフだとどう評価されるかのテスト、また、コンピュータ関連の本というのは時間がたってしまうと全く価値がないと思われるが、そういうものはどう評価されるかのテストもあわせてやってみた。

結果持って行ったもの全部がキレイかどうかだけでランク付け(A,B、C)され、上2冊のような中身の評価はなし、またコンピュータ関連も同じようにキレイかどうかだけのチェックで査定された。
Aが100円、Bが50円、Cが20円だった。A評価された内藤忍の本は想定していたより高評価になりありがたい。A1冊、B4冊、C1冊、合計320円。
確か9784496043406 日経225先物取引入門がA評価、9784534038944 図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべてがB評価だった。これらは、面倒くさいけどオンラインでやってみようと返却してもらった。その際「ランダムウォーク」のほうには外カバーがかかっていたので、「これとこれは売るのを止めます」と言って、A評価されておりこれも外カバーのかかっていた内藤忍のを取り戻してしまい、しばらく気付かないでいた。危なかった。

オンラインの業者で売るとなると、本を送った後、それらの「内容」の査定でなく「本の状態」の査定でどう評価されるかが怖い。不服があっても送り返してもらうと送料こっちもちだしね。

追記
結局うみねこ堂へ送付(2/26)して売却
査定どおりで評価された
450+660=1110円
送料 クロネコメール便 160円 
振り込み手数料 160円(の予定だったが楽天銀行を指定したら無料になった)
※楽天銀行の場合は振り込み手数料の160円は発生しません
とのこと。だったら楽天銀行使用の場合は振り込み手数料が発生しない旨HPで宣伝すればいいのに、と思った
1110-160=950円

中島岳志 [読書]

中島岳志的アジア対談 2009.10.25 毎日新聞社
毎日新聞夕刊にて月一で連載した対談をまとめたもの。連載期間は2006-2009。安倍政権への言及多し。
新聞連載ということで一本一本が短くてあっけない。
中野剛志、西部邁などを楽しみに読んだ。
寺脇研が対談後の補筆を出版直前に書いており、それが民主党への手放しの期待で失笑してしまう。
中島岳志は西部人脈の人という認識だったが、この本での対談が出会いだったようだ。
単に左翼と言って非難するのはどうかとは思うが、対談相手に左翼染みた人が多く、また中島自身の発言にもちょっと首をかしげてしまう部分多し。