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大奥Season2 [連ドラ]

シーズン2となっているが、話数カウントとしては前シリーズの最終回である第10話に続いての第11話から始まるという形になっている。

11話から13話まで視聴
前シリーズでは序盤でかなりな違和感があり、なんか文句をダラダラ書いてたように思うが、すでに1回見ていて世界観もわかっているからか、すんなり入れた。こちらの気を荒立たせるような描写がほとんどないように思え、すんなり入れた理由としてはこっちの理由の方が大きいかもしれない。
咥えて性愛の描写もほとんどない。だいぶ抑えた表現というか、赤面を根絶するために奔走する者たちの奔走とその上にある権力者たちの欲望というあたりに焦点が定まっている。
鈴木杏の平賀源内、ハイテンションキャラで喋りまくる
村雨辰剛の青沼、大奥に西洋人の血の入ったものがいるという違和感でドラマを引っ張る。
松下奈緒の田沼意次、この第13話までの幕府要人の中での主要登場人物で善玉といえよう
一方、仲間由紀恵の治済が政界の妖怪とでもいえる立ち振る舞い。
安達祐実の定信、第13話での田沼に頭を下げ人痘を自分の甥に接種させるがそのうちの一人が亡くなり田沼への怒りが爆発。
高田夏帆の家治、赤面への人痘作戦がうまくいき田沼をねぎらうも、自分が誰かに毒を盛られていたことを知り、田沼を重用したから自分が恨まれたと田沼を遠ざける
というこの二人の権力者のすさまじい感情の動きの場面は見ごたえあり
前シリーズに説明があったのかもしれないが、女子が蘭学を学ぶのが禁止というのはなぜだろう(13話でその法が解ける)。男女逆転の世界なら、女のほうが医者になるのでは?

*同日視聴
第14-15話
今シリーズは11-15話が医療編で16-21話が幕末編
11-13話が医療編の前編、14-15話は医療編の後編となり、前編で活躍した青沼、平賀源内、田沼意次の退場後が描かれる。ここではなんといっても仲間由紀恵の権力欲からくるおぞましい言動の演技だろう。それを笑みを絶やさずやるのでなお不気味。仲間由紀恵、たくさんは見てないというかほとんど作品を見たことないが、この人こういう役もやるのかとちょっとっびっくり。まあ見てはいないが有名な作品がたくさんあり、その中でいくつもトリッキーな役をやってるというのは知ってはいるが、残虐でグロテスクくな権力者というのはかなり本人とはかけ離れたキャラである
ただこの医療編で大体赤面は征服したようで、この後何をやるんだろう。15話の最後は次回のプロローグとなる作りであるからまあなんとなくは説明されており、以前の男性が稼ぎ女性が家を守るという態勢に馴染めない人たち、つまりは守旧派が蠢くというような内容のようで、これは面白くなるのかどうか、それで6話も作れるのかどうか。
まだ時間があるので、今日中にもう少し見れそうだ

*同日視聴
第16-17話
幕末編
16話では高嶋政伸登場(実際には15話の終盤、次回のプロローグとして登場)。今作品で度々登場するキャラであるおぞましい権力者。これが物語を引っ張っていくかと思いきや、この回で亡くなってしまう
17話では福士蒼汰が第1シーズンとは違う役で再登場(16話のラストで次回のプロローグとして登場していたが)。登場の際に前に演じた「「お万の方」のようだ」などと言われる
阿部正弘役は瀧内公美、17話では老けた役。今作品ではその生涯を描くという観点から若く生き生きとした姿の後、その後の老けた時代までが演じられるケースが多くあり、皆老け役がうまい印象、ここでもそうで、異形の物語で感情移入の難しそうな作品ながら、そしてわりと単純な構図(例えばここでは終生に渡る忠義の心)ながら、結構激しく感動してしまう
またこの第2シーズン、始まったところで、要所要所に有名俳優が配置されてるとは思ったものの、よくよく見ると主要登場人人物に名前の知らない俳優が配置。
まあ知名度というのは客観的観点でなく、俺が知ってるか知らないかってだけの話で、有名どころをおれが知らないだけということもあるかもしれないが、この幕末編に入ると主要どころもも知った名前が非常に少ない

*1222
18話
家定から家茂への代替わり、胤篤は天璋院となる。
家茂へ嫁ぐのが公家の出、和宮で、ここから公家が交わっての政争となっていきそう
8代将軍吉宗以降はそれなりに全員フィーチャーされた形で登場しているんだな。それ以前は端折られてるところもあるが。
19-21話
ここから、実際には前回の終盤次回へのプロローグとしての場面からの登場の岸井ゆきの和宮、登場時はとてもとっつきにくい憎らしいキャラだったが、段々心を開いていくという、家光のキャラにも似たような感じで物語を引っ張る。熱演。
この幕末編は赤面を制圧したのちの時代でもあり、あまり女が上に立つ理由のない社会なのだが、そこら辺のことはほとんど語られず、それゆえともいえるが、今作品の世界観に浸っていたので、なのに女が上にいるという矛盾を感じず見ていたのだが、最終回に突如、西郷隆盛のセリフで、女を将軍にしてきた徳川が日本をこんなに遅れた国にしてしまったとか言い出し、その世界観を思い出させ、また現代のコンプライアンスを挑発するような題材がぶっ込まれる。
どう処理するのかなあ、もしや放ったらかしか、などと思っていたが、これをその場面の最後で見事に処理し決着していたのは見事。
この場面に限らないが、色々な場面でうまく作られていたと感服。
このシーズン2では10代将軍・家治の治世から始まり、そこから各代について振られれているので継続した物語としても堪能。
11-13が10代将軍・家治、田沼の時代
14-15が11代将軍・家斉で、治済の院政
16-18が13代将軍・家定で、16にはその先代12代将軍・家慶がまだいる、16-17が老中阿部正弘の活躍
18-20が14代将軍・家茂で、21が15代将軍・慶喜。そうそう慶喜はやけに悪役に仕立てられている。
終盤に近付くにつれ、伏線というか、見進めて行く度に、これは前にどう扱われていたっけ、と気になってしまい、つまり、この人はどういう出自だっけ、この人とこの人の関係はどうだっけ、この小物は前にどうやって出てきたっけ、とかが気になり、前を見返したり、さらには、登場人物の本来の歴史上の役割、事件が起きた経緯なんかも気になり、、検索して調べたりで、大層見るのに時間がかかってしまった。
そして見返すと、前の場面を全然覚えておらず、その見返した場面が気になり、再度調べ始めたり・・・。思い切って最初から見返そうかなんて気にもなった。
まあもう1回見てもいいかなと思うくらいだ。多分見ないけどさ。でもしばらく残しておこうかな。
幕末編の瀧山(古川雄大)は幕末編全部の回に登場(福士蒼汰の胤篤も16話の終盤から出ているから、幕末編全部の回に登場している)。そして登場時と最後の場面とでさほど年齢を重ねていない様子、胤篤もそうだ。そう考えると13-15代の時代がさほど長くなかったことが伺える。まあ江戸時代について詳しくないのでそんなことも知らないのだ。
江戸城明け渡し以降の場面はエピローグといえると思うがそこが長い。まあそれなりの内容(明治4年でアメリカに向かう船の上の瀧山と胤篤)ではあるけど
字幕オンでの色付きは黄色が平賀源内、青が瀧山。長い時代を描いているのだから、医療編、幕末編でそれぞれ3人ずつ色付きにしてもよさそうなんだけど、1シリーズで3人とか決めてるのかもしれない。
頻繁に劇的な場面がある。原作の漫画を見ていないが、大きなコマでそれが描かれてるのだろうなと想像できる。