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水戸黄門 第5部 [時代劇]

11/29(水) 18:30 - BS-TBS|60分|12倍録
[新]水戸黄門 第5部<デジタルリマスター版>▼第1回「水戸黄門」(江戸)
01/11(木) 18:30 - BS-TBS|60分|12倍録
水戸黄門 第5部<デジタルリマスター版>▼第26回「福江城の対決」(五島)

逐次視聴していくつもりである
2話まで視聴
第1話 1974年4月1日 水戸黄門
玉の浦朝英:横内正
山室軍兵衛:小栗一也
鰻屋の主人:長浜藤夫
小六:黒木進
徳川綱吉:清川新吾
六兵衛:多々良純(トメ)
第2話 4月8日 仇討ち甲州路
岩城甚九郎:川合伸旺
木島源之助:菅貫太郎
新吉:中田博久
相模屋藤五郎:汐路章
小六:黒木進
丑松:阿部希郎
伊那半左衛門:水島道太郎(トメ)
六兵衛:多々良純(トメ)
1話が発端で、今回は光圀がある地の窮状を救うための旅、窮状を訴えた姫が一行に同行、とこれは毎度のことといえるのかな、第2部では大体そんな感じだった。女が同行、そして女を狙う凄腕の男がいて、というあたりは第2部と同じといえる。
この部では光圀に助けを求めるのが五島の安里姫
1話の最後で、敵の目をくらますため、偽の光圀一行というのを安里の側近で作り、そちらは東海道、本物の光圀一行は中山道を行くということになる。これが延々続くのかなと思ったが、2話で、偽光圀一行は斬殺、そちらに偽安里姫としてついていたお新は大怪我をしながら、光圀一行の元へ戻る。
偽光圀一行の光圀役が多々良純なので楽しみだったが2話で終わってしまった
1話では安里姫の付き人で横内正が一人二役、これは当たり前だが主要な役、だがこの後延々一人二役で旅をするわけにもいかないからであろう、1話で殺されてしまう。
2話は安里姫を追う玄竜の件と、その地で起きる事件と半々みたいな構成のため、後者ストーリーにあまり深みがないが見どころ多し。悪役が菅貫太郎と川合伸旺で源之助の側近が甚九郎という名悪役二人がとても近い主従関係というワクワクするキャスティング。源之助はバカ殿風な面を持ち合わせた家老のバカ息子、最後の殺陣では印籠を見せられ配下が平伏してるのを、斬れーと叫び配下を斬り始めるとう狂気っぷり。
中田博久はほとんど悪役ばかりの人だがここでは珍しく善玉。遊び人だったが父と妹の仇源之助を狙う。

第3話 4月15日 命をかけた友情
堀平八郎:亀石征一郎
桔梗屋お滝:町田祥子
甲州屋仁助:遠藤太津朗
滝川大膳:沼田曜一
平八郎は助三郎と幼友達、いまは代官所元締という役職で、代官滝川大膳の悪事を見知ってしまったが、代官にある恩があるため裏切れず悪事に手を貸している。助三郎と再会し、良心を思い出しながらも酒におぼれがいじがらめ、というタイプのストーリー上では善玉
そのある恩というのは夜勤番の折酒を飲んでいて、金が盗まれたことに気付かなかったという失態を庇ってくれたことなのだが、この件は悪事を知られ平八郎を自分の手のうちに入れようとした代官の罠だった
ストーリー的になんか水戸黄門らしくないなあと思った。考えてみるとあまり光圀が「らしい」活躍をしていない。なんか普通の時代劇みたいなストーリーだなと思ったのだ。その普通の時代劇というのはなんだろうと考えてみると、例えば刀舟でも扱えるストーリー、最後平八郎と彼の女であるお滝が殺され、光圀が登場となるのだが、ここで刀舟が登場して、叩き斬ってやるでも十分。
光圀が正体を披露し、悪人があの爺がなんと、と驚くのが水戸黄門だとしたら、この回では正体を披露して、その位の高さに驚いて平伏しているものの、あの爺がなんと、の部分がないのだ
安里はほとんど活躍せず、そして玄竜は全然登場しないなあと思っていたのだが、最後に一瞬登場。
この回は八兵衛は怪我をしたお新とともに前の地に残っており、そのお新からも置き去りにされてしまっていたという形であり、最後最後光圀一行の旅立ちの場面に八兵衛が駆け付けてくるという終わり方なのだが、その後ろで玄竜が姿を現すというだけの出番。

第4話 4月22日 黄門さまのおまじない
岩吉:橋本功
武田屋お静:稲垣光穂子
米田屋太平:金井大
上原六郎太:小林勝彦
米屋:神戸瓢介(役名なしクレジット)
ノンクレジットで福本清三。武田屋に乗り込む米田屋の手下、
神戸瓢介、ウィキで米屋と書いてあったので名前がわかったが、妙にコメディアンっぽい口調と表情、またテレビ慣れしているというか、見たことあるようなないような、という感じ。ウィキによると以前は落語家だったとのこと
内容は妙に落語的な展開で全体的に緩んだ感じ。
登場人物の構図は、落語の「ねずみ」っぽく、二軒の宿屋。片方(武田屋)が錆びれてて、もう片方(米田屋)は繁盛、その繫盛している宿屋はもとはもう一方の店の番頭がそこを見限り、前に宿屋を建てて、元自分がいた宿屋に嫌がらせというような内容。
玄竜に狙われてるとわかり、迷惑をかけてはならんと宿を出て夜道を行くところを玄竜が襲う、そこへ悪役の代官一派が光圀一行を捕えにやってきて玄竜は逃げるという演出で、ここらは普段と異なる。玄竜はほぼここだけの出番
サブタイトルは、武田屋を助けるために光圀が「梅里」と入れた「千客万来」の看板、これが功を奏し位のある侍が次々と宿泊。その「梅里」がなんのことかは武田屋も知らないのだが、さらに悪役の代官、上原もはて、聞いたことあるような、というようなことを言いながら気付かないという間抜けぶりを小林勝彦がうまく演じている

第5話 4月29日 苦難を越えて
脇田源左衛門:北沢彪
時山勘兵衛:横森久
お園:菊容子
小田切主馬:伊吹聰太朗
目明し:牧冬吉(役名なしクレジット)
:井上茂(役名なしクレジット)
脇田小太郎:伊吹吾朗(トメ)
梶井米三郎:南原宏治(トメ)
終盤に妙味あり
家老梶井と勘定奉行時山の悪行、それを止めようとする勘定吟味役脇田源左衛門
源左衛門の息子小太郎は梶井の娘お園と恋仲。
梶井は源左衛門を暗殺、それを見ていた玄竜はこの件を使って光圀一行を追い詰める作戦に出る。というような内容
最後の殺陣は、玄竜と梶井一派が仲間割れしたところへ光圀一行が駆け付けるという三つ巴。
玄竜は逃げてしまい、小太郎が梶井を父の仇と討とうとするという展開。そして結末は、印籠が出て、梶井が自害、小太郎にだけは討たれたくない、小太郎に父親が討たれたとなると娘に不憫、という梶井の言うのを聞き入れ光圀は、梶井が部下の罪を背負って腹を斬ったとお園に伝える
この結末も珍しい。悪人に華を持たせるというか。
印籠の場面では後年のような形式にほぼ近い形になっている

第6話 5月6日 お新に惚れた男
おちか:江夏夕子
庄左衛門:高津住男
檜屋市右衛門:北沢彪
外山正勝:戸浦六宏
杉田屋嘉兵衛:内田朝雄
市之助:石田信之
坂井又兵衛:森章二
酒屋の主人:北見唯一
この回は珍しく上記のキャストが全部であり、役名なしのクレジットなし。
玄竜が登場しないので、普段は彼と並記で弥七の前にクレジットされる安里姫:小林由枝が弥七の後になり、おちか:江夏夕子と並記
北沢彪がそれなりの役で連続登場
左甚五郎の飛騨が舞台、甚五郎に並ぶ名工庄左衛門に会えることを楽しみにしていた光圀だが、庄左衛門は亡くなり、息子が名前を継いでいたが、酒浸りで彫り物はお世辞にもうまくない。
サブタイトルはその酒浸りの庄左衛門が苦言を呈してくれたお新に惚れてしまう件

第7話 5月13日 盗まれた路用金
お仏壇の半次:砂塚秀夫
平野屋与兵衛:蜷川幸雄
たけ:八木孝子
半次の母 おちか:本間文子(役名なしクレジット)
玄竜の手下:宍戸大全(役名なしクレジット)顔をよく知らないので確認できず
珍品
冒頭から変なのだが、それは八兵衛の夢。プロローグとしての趣向なのかなと思ったが、本編も普段とは大きく異なる内容
冒頭にいきなり光圀が玄竜に捕まって窮地という場面、これはこれまでのシリーズで見たことあるような印象で、前後編に分かれてる回の後編の始まり方のような感じ。思わずおれは、前回こんな風に終わったっけと確認したぐらいだ。
が、それが進むにつれ、光圀が慌てふためいた声を出したり、助さん格さん弥七がてんでだらしなかったり、と普段にないようなキャラであり、そして八兵衛が一人で敵に立ち向かうという内容で、ははあこれは夢の場面っぽいぞとわかる。
で、その夢から覚めた八兵衛が騒いで、二階から落っこちて、大騒動、その隙に一行は盗みに入られるというところから始まる。
光圀が金を稼ぐため、講釈をやる場面がある。「小石川白山」と書かれている
登場人物それぞれに盛沢山な設定がある。
盗人だが善玉の半次、親孝行したいと言い、光圀をそうと知らずに水戸黄門に仕立て、その家来として故郷に錦を飾りたいと言いダウ。その母親が本間文子
与兵衛とたけは夫婦。薬屋。半次は与兵衛の兄貴分という縁がある。そして与兵衛は玄竜とも繋がっている、が善玉。
かなり普段と異なる展開で意欲作だと思うが、ちょっと整理ができてない感じ

第8話 5月20日 一寸の虫にも五分の魂
森誠一郎:溝口舜亮
奥村三左衛門:美川陽一郎
前田左京:北原義郎
横井源之丞:高森玄
川村多三郎:西岡徳美
林久蔵:山村弘三(役名なしクレジット)
飯田:中村錦司(役名なしクレジット)
志津の母親:双葉弘子(役名なしクレジット)
奥村志津:宇津宮雅代(トメ)
森かね:毛利菊枝(トメ)
前回から続けての視聴。前回が意欲作だったからということで、その余韻が自分に残っているからかもしれないが、ちょっと作風を変えてきた感じがする。こちらは変な作品ではないが、かなり丁寧に作られた良い作品、で、登場人物それぞれがいいキャラであり、各人物をもっと丁寧に描いてほしい、つまり時間が足りない感じがするくらいだ。
西岡徳美はクレジットではメインではないもののサブタイトルは西岡徳馬の役のことを書いているように思うが、ゲストトップの森誠一郎のほうかもしれない。
馬鹿正直な勘定方の森誠一郎、婚礼の日だというのに、帳簿に見つけた城代家老前田左京の不正、五百両を戻すように直談判すると言って聞かない。その同僚で、そんなもの知らぬふりをしろという小心者が川村多三郎
嫁が志津、これも当然見どころのある役で、嫁入りの日に、誠一郎は斬られ戻り、志津は嫁入りをせずに家へ戻るよう言われ、なんとしても留まろうとするも、結局は家へ戻る、が、誠一郎が罪に問われ、切腹のため林家にお預けとなると、目の悪い誠一郎の母親かね(毛利菊枝)を世話しようと端女として奥村家に入ろうとするという善玉らしい善玉。
光圀が正体を明かす場面。川村が奥村の家へ詫びに来る。自分が小心者だったばかりに、とかねに言いにきたのだ。そこに居合わせた光圀を罵倒、とこの場面で、かねが川村を藩の恥を他国の人に言うなと叱責、そこで他国の人間ではあるが・・・、と光圀が正体を明かし、そして川村を使った左京懲らしめ工作を計画するという展開。
最後の展開も面白い、左京を斬る、、切腹までは追い詰めず、江戸にいる藩主綱紀と縁切り(綱紀と縁続きであることが傲慢の元と光圀は見ている)の書状を出せ、自分も一筆書くと言っている
美川陽一郎は志津の父親役。山村弘三はその婚礼の仲人役
中村錦司は勘定方の組頭。
高森玄という人は、田中浩と似ている
こじきという言葉がカットになっていない
前田綱紀が藩主で光圀とは叔父甥の関係。助さんが「ただのり」と言っているように聞こえる場面がある

第9話 5月27日 黒い奉書紙
お咲:光川環世
卯吉:樋浦勉
新三:小林勝彦
渋川源十郎:外山高士
尾山:内田勝正
斬らずの藤兵衛:加藤嘉
加藤嘉はトメにきてもおかしくない人だが、ここでは役名ありゲストのクレジットが数名あったあとで、最後に単独表記、その後役名なしが続くという位置。
その加藤嘉はかつて盗人だったが娘のために辞めたという役柄、しかしその地の特産品である奉書紙が盗まれるという事件陰謀からで自分が犯人だとされたことにされてしまう
小林勝彦は悪役がほとんどであるが、ここでは悪役に使われる盗人(元は藤兵衛配下)ながら、最終的には藤兵衛たちに善意を見せるという形の役。また旅烏姿というのもこの人にしては珍しい
お新が印籠と口上、これは初

第10話 6月3日 恋にかける天の橋立
お千代:上村香子
三之助:中山克巳
岩狭屋庄右衛門:浜田寅彦
黒川刑部:遠藤太津朗
卍屋十兵衛:小林重四郎
丹後屋勘助:藤岡重慶
寅吉:塚本信夫
番頭 彦兵衛:北原将光
遠藤太津朗が町奉行の役でこういう役職が上のほうの役は珍しい印象だ
卍屋も悪役だが成敗されていない。
その卍屋は元は五島で抜け荷をしていて今はこの地で廻船問屋の旦那に納まってるという役柄で、玄竜にその過去を知られているという弱みもあり、それに対して凄んで見せたりもする
岩狭屋の息子が三之助、岩狭屋に勤めるお千代と恋仲になるも、庄右衛門はそれを認めず、その一方でお千代を見初めた奉行に差し出そうとする始末で、それに怒り三之助は家を出て、岩狭屋と縁のある寅吉が営む饅頭屋のとらやで饅頭の売り子をやっている。
庄右衛門は悪役というか奉行の言いなりになっているものの分からない旦那という感じで、最後には改心して店を三之助に譲り、お千代との結婚も認める。こういう風な役をやるには善悪どちらもやれる田寅彦は最適だ
印籠の場面はほぼ完成形に近い形
玄竜は出たり出なかったり。この回には出ているが。今シリーズは「水戸黄門史上初めての片道道中」とのことで、最終回が五島での安里姫の件となるのであろう。事件解決の旅という点で見るとずいぶん間延びした感じではある。この数回は北陸のほうを回ってるようで、ずいぶん遠回りな気がするが、序盤で東海道を行かず中山道というルートを選びそこからさらに北へ行ったということなのかな

第11話 6月10日 弥七の幽霊
お半:吉岡ゆり
赤鬼(いろは屋)東兵衛:須藤健
黒崎の権太:山本麟一
禿頭の爺:天草四郎
河瀬主水正:横森久
てつ:新井麗子
笹屋治助:小川真司
やくざ:西田良(役名なしクレジット)
やくざ:福本清三(役名なしクレジット)
ちょぼ市のお政:中原早苗(トメ)
今回は時折あるが珍しい演出の回で、まず冒頭から変わっている。弥七がヤクザに追われる女を先乗りに急いでおり助けようかどうか躊躇しながらも、結局は助ける。が、女の方はいかさま壺振り師という助ける必要があったのやら、という女、しかもその女は弥七を見て自分の昔の亭主久兵衛だと勘違いする始末、という風な始まり
で、そこから序盤は弥七とお政の道中となり、お政は弥七をやあさんなどと気安く呼んで、と楽しい展開。中原早苗のワンマンショー的な作りで序盤は光圀一行はほとんど出てこない。
中原早苗ってそれほど大物だったのだなとわかる。
お政は亭主の幽霊(これがサブタイトルであろう)に、娘のお半の祝言を見に行ってやってくれと言われ出かけてきたとのことで、そのお半を探そうとしていた。
しかしお半は女郎屋で・・・。
高砂屋。前回は仲人を買って出るも恐れ多いと断られ、ラストの道中場面で光圀が高らかに高砂屋をうなっていた。それを受けてなのか、今回は婚礼の場面があり、そこで光圀が高砂屋、そこへ役人たちが乗り込んできて、という終盤のハイライトへ繋がる
奉行河瀬が配下を引き連れ乗り込んでくるのであるが、配下の同心森島が光圀の腰の印籠を見つけ仰天、森島が、頭が高い~をやる。光圀は河瀬を叱責、森島には、他の悪役である十手を持ってのやくざたちを取り締まるように言う。普通は奉行が引き連れ来た配下は皆悪役という流れなのだがここら辺は珍しい。そして結局破れかぶれで一同は光圀に立ち向かってくるのであるが、そこで奉行河瀬を光圀に立ち向かう一方で、森島はそれを止めようとしているという演出も珍しい
山本麟一という人は高倉健との映画で見た印象だが、間抜けで卑劣なヤクザの親分みたいのがとても似合う。ここでもそれが強調されてるわけでもないが醸し出されている
天草四郎、役名が「禿頭の爺」というのはなんでだろう、治助の叔父で笹屋という古着屋の親父だ。禿といえばそうかもしれないが、髪の薄いちょんまげ
西田良は役名なしだが、やくざの子分の中ではリーダー格でよく目立っている
一方福本清三、多分たったの一場面、それも短い出演。銃で弥七たちを狙うが風車にやられ、その際顔が大写し。

第12話 6月17日 討たれに来た男
おゆき:松平純子
播磨屋藤兵衛:富田仲次郎
有村宗右衛門:長浜藤夫
柿原栄之進:中田博久
柿原勘解由:永田光男
おゆきの祖父:原聖四郎(役名なしクレジット)
有村庄左衛門:大友柳太朗(トメ)
早馬が駆けてきてぶつかりそうになった花売りの女を助けた侍という始まり。その侍庄左衛門は十八年前に自分が早馬で、年貢米を運ぶ爺を無礼討ちにしたことがあり、その贖罪の旅をしていた。
印籠の場面は完成形に近い形
大友柳太朗が若く見える。前に「兄弟 (木下恵介アワー)」のところだったと思う、そこで書いたが、自分の幼いころ老人だった人については、その人が若くても老人姿が頭に浮かび、一方幼いころに若い姿を見ていた人はその老年時代を知ってはいても、若いまま受け入れられる。
ということで言うと大友柳太朗、自分が幼いころに見ていたという印象はさほどないが、老人姿が頭に浮かぶタイプだ。そしてもちろん東野英治郎もそうだ。がここでは結構な年齢差に見え、この二人って同じく老人と思えるのに年の差が結構あるのかな、と思ったのだが、後でウィキにて生まれ年を見て驚いた。わずか五年差である

第13話 6月24日 浪花女のど根性
お加代:菊容子
茂七:石山律
金原荒十郎:穂高稔
十兵衛:北村英三
与兵衛:岩田直二
徳兵衛:西山嘉孝
雲風の権次:汐路章
丹波屋仁兵衛:金田龍之介(トメ)
伊丹屋と丹波屋。絹織物の問屋。丹波屋は伊丹屋が女のお加代が仕切ってるのが気に食わず商売の邪魔をして潰そうとしているという構図。
金田龍之介の目の回りが黒ずんでいて時代劇でよく見るアヘン中毒者みたいである。悪役風のメイクということか
石山律、善玉風で登場し実は悪役という役が多い人、ここでは伊丹屋のお加代を助ける店の者で徹頭徹尾善玉なのだが、いつ悪役の顔を見せるのか、みたいな期待をしてしまう。。役柄の色がつきすぎるのも善し悪しである。今回の茂七の役のような徹頭徹尾善玉なんて時代劇でいくらでもある役であり、他の役者が演じていればおれもそんなことは思わなかっただろう
川谷拓三らしき顔があった。でも見間違いかもしれない。最後の殺陣に入る場面で城代の金原の隣

第14話 7月1日 妖怪の仇討
今坂志津:岡田可愛
本多内膳:水島道太郎
今坂さと:香川桂子
杉沢頼母:永井秀明
宇能宗典:戸浦六宏
寺田左之助:川辺久造
今坂時衛門:武周暢
居酒屋の親爺:日高久(役名なしクレジット)
永井秀明と戸浦六宏はちょっと雰囲気が似てるかもとクレジットで見て思い、どんな風な絡み方かと思ったら、ガッツリ悪役の二人だった。戸浦のほうは剣術指南役で道場主ということで、結っていないザンバラ髪だがここでは二人の雰囲気は大分違うが。
宇能道場の門弟の髷を切る妖怪騒ぎ。五年前にも妖怪騒ぎがあり、その際に前の指南役だった今坂が妖怪に殺されていたが、今坂の娘志津は宇能が敵だと考えており、おびき出すために、自らが妖怪になり門弟の髷を切っていたのだった。その裏には運上金の不正があり、家老の杉沢、奉行の寺田が組んでいた
日高久は冒頭で宇能道場の門弟にいじめられる居酒屋店主

第15話 7月8日 黄門さまの鬼退治
稲川大膳:加藤武
もも:川口敦子
桃太郎:長田伸二
溝呂木主水:伊吹聰太朗
百姓:神戸瓢介(役名なしクレジット)
百姓:井上茂(役名なしクレジット)
玄竜登場回。安里姫は光圀と一緒に旅をしているのだから、全部の回に登場すると思うが、玄竜のほうは、飛び飛びでの登場。今回はガッツリと悪役勘定役の稲川大膳と組んでの登場。二人は五島珊瑚の不正貿易の仲間という設定
昔話の桃太郎をネタにしたストーリー。桃太郎はその昔話の桃太郎の格好をして商売、多少騙りのようなことも含め、をしている少年。生き別れの母親を探している。
その母親がももで、今回の悪役である稲川大膳の後添だが、強引にさせられたという形で、自らを「生きながらの躯」と言う不幸を一身に背負ったような顔つき、この川口敦子という女優はそういう不幸そのものという暗い顔つきが独特である。
この稲川大膳の家に桃太郎が監禁され、そして再会の場面が見どころか、川口敦子の演技がたっぷり映されている
光圀が一人で宿を抜け出し、桃太郎の素性を探ろうとするという展開で、これはいたずら好きな光圀ならではの時折あるスタンドプレー
玄竜は光圀の正体を知っており、それを稲川に話しているから、中盤あたりで、捕らえられた桃太郎にまでそれが伝わってしまい、つまり今回の登場人物のほとんどが光圀の正体を知っているというのが、ちょっと珍しい形だろう
伊吹聰太朗、今回は稲川大膳のところに世話になってる客分の浪人で、まあ飼われている用心棒といったところ、彼が演じるにふさわしい怪しげな風体

第16話 7月15日 陰謀の罠
茶店の親爺:丘寵児
安井嘉兵衛:西山辰夫
坂田祥之助:中村錦司(役名なしクレジット)
坊主:山口幸生(役名なしクレジット)
浅野綱長:寺下貞信(役名なしクレジット)
坊主:平沢彰(役名なしクレジット)
お方様:岡田千代(役名なしクレジット)
三次の姫君:太田美緒(役名なしクレジット)
鞆兵庫:中丸忠雄(トメ)
浅野日向守:岡田英次(トメ)
いきなり覚醒してか、とても見ごたえのある作品で、他の回と比べ断トツに酔い出来
殿様が病気療養中、医者も匙を投げ、偉い坊さんが呼び出される。が、その坊さんは玄竜が化けており、その城へ入り込み、対立する二人の役職者(日向守と兵庫)を利用し、光圀抹殺を狙う。
玄竜は日向守側についている。これまでの回では玄竜は旧知の人のところへ行き、旧交を暖めつつ、脅したりして、協力させてきたが、ここでは日向守とは知り合いではない、これは当然か、坊主に化けているのだから。
であるから日向守のほうでも半信半疑のところがある。
中盤までは日向守が善玉で悪役が兵庫という風にしているのもうまいところ。
展開が異例なのは序盤からで日向守の家来(中村錦司)が光圀一行の前に現れ、光圀の正体はすでにわかっているので、城へ上がるよう要請という風に始まる。これも玄竜が諭したことだ。
日向守は偽の黄門と教えられたが、玄竜の話しぶりを聞いていて、本物なのかどうかわからなくなってくるというところも面白い。
一応日向守のほうに権力への野望があり、と悪役にされていて、最後は成敗されてるが、そうでなく、日向守も兵庫も意見の対立があるだけで、どちらも忠臣としておいて、その二派の間を玄竜がかき回すみたいな展開だったらもっと面白かったかもしれない。
序盤で光圀一行がこkへは3年ぶりだ、ここにはきれいな姫がいたはずなどというフリがあり、最終盤に三次の姫君なるものが登場する。以前の回に出ていたのかもしれないが、雨域で見る限り見つけられず。この三次の姫君が浅野長矩のところへ嫁入りすることになっているという話が最後に出てくる。
かなりたくさんの登場人物がおり、役名をつけてもよさそうな主要なキャラが他にもいるにも関わらず、なぜか役名ありクジレットは四人だけであり、しかもトップの「茶店の親爺」は冒頭に出てくるだけの端役。

第17話 7月29日 酔いどれ用心棒
亀六:汐路章
穂坂太左衛門:中山昭二
奥平久兵衛:永野達雄
作右衛門:山村弘三
武藤又兵衛:吉田輝雄(トメ)
牛方:花沢徳衛(トメ)
ひどい駄作。前回がとても良かっただけにその落差に驚く。シリーズ最高と最低といっても言い過ぎではないだろう
姫が病気で一行は足止め、弥七とお新で偵察という設定で最終盤になるまで光圀たちは動かないので出番は時折弥七たちを待つ状況が挿入されるのみ。
ストーリーは平凡だし、運びもよろしくない。悪政をする家老と奉行、そしてその手先のやくざ亀六が悪役。
弥七とお新が公儀隠密だと勘違いされ追われるが、百姓たちに助けられ、百姓は悪政に怒っていることから、公儀隠密を頭にして一揆だと気勢が上がる。奉行は百姓の総代(山村弘三)にそれを止めさせろと命じる。
それを聞いた弥七が百姓たちを山越えさせようとするのが解せない。光圀に合わせよう、光圀に裁いてもらおうという魂胆であるが、それは事情を光圀に知らせ来てもらえばいいこと(結局そうなる)。まあ姫が病気だから動けないということもあろうが
トメに二人来ているがどちらもさしたる活躍はしてない、武藤又兵衛のほうはまあそれなりか。が、その又兵衛、亀六一派の用心棒だが、最後に悪役に立ち向かうという展開、光圀を見送る場面で、むさい姿だったのが普通の侍姿になっており、家老奉行の悪事を探る役目だったっぽいが、その正体に言及されてない。見逃したかな。その光圀を見送る場面ではあからさまなカットもあり、それを喋ってるところがカットされてるのかも。
花沢徳衛は百姓の役、冒頭に弥七、お新とともに山道を歩いている場面があり、中盤に弥七、お新が役人に追われるという場面で通りかかり助け舟を出すというこの二場面だけの登場だったと思う
最後のナレーションで、享保の時代に願いを勝ち取ったとか言ってるがこれも時代が離れてて意味不明な感じだ。と思ったが、光圀の時代と享保ってそれほど離れてはいないのね

第18話 8月5日 身がわり花嫁 宇和島 内出好吉 おのぶ:市毛良枝
治平:長谷川明男
飛竜屋伝左衛門:遠藤太津朗
おくに:幾野道子
城代家老:加賀邦男
義助:西条貴之
川辺:林彰太郎
利助:堀内一市
代官:山口幸生(役名なしクレジット)
傑作駄作と続いた後は、まあ平均的な作品
川谷拓三がクレジットなしで悪役代官配下の役人、髭面
弥七 の出番が非常に少ない。中盤に牢屋の光圀へ連絡に来る場面があり、あとは最後の殺陣と出立の場面
長谷川明男という人は青春スターのような顔つきで、過去にそういう経歴があるのかなと調べたが、そういう作品での有名なものはなく、そして善玉をやりそうな顔なのだがなぜか悪役が多い。善玉のときもあるのだけど。今回は徹頭徹尾悪役。悪役のような登場で、しかし善玉というのも似合いそうで、そんなのをちょっと期待しながら見ていたが、まあ最初に殺しをやってるしそれを善玉に持って行くのは無理か
殺陣の場面はちょっと変。同じ場所ながら二手に分かれての殺陣、光圀助さん格さんが役人たちと平伏せされる、その一方でお新たちがやくざをやっつけるという趣向で、それは合体しない。今回はお新と八兵衛が一緒で、光圀たちと合流はせず、最後のこの殺陣のところで別々に悪をやっつけるという演出。お新のほうの太助に弥七は入る(お新の専売爆薬を投げて、今回は花嫁に化けていたお新の顔が真っ黒になってしまうというコントがある)。先に役人のほうが決着がつき、そしてお新のほうが片付くと、光圀たちが廊下を伝ってやってくるという展開

第19話 8月12日 親恋し娘巡礼
粟野十郎兵衛:早川保
お弓:磯村みどり
お鶴:戸川京子
小野田郡兵衛:川合伸旺
武太六:鮎川浩
質屋の主人:藤尾純(役名なしクレジット)
福山清三がクレジットなしの出演。悪役側の配下の武士。綺麗に髷を結っている
安里姫は玄竜が出る回はその二人で並記、弥七の前、出ない回は弥七の後にゲストと一緒という位置だが、今回は玄竜は出ない回であるが、ゲストの最初は早川保と磯村みどりが並記で、安里姫はその次という位置、お鶴と並記。
子役は戸川京子か、言われてみればそうだ。
家康より拝領の刀を巡る攻防。それがなくなったことで切腹した家老、それに恩義のある十郎兵衛夫婦は刀を探す旅、盗賊に身を落としてまでの捜索。
一方、悪役はその後釜の家老に納まった小野田郡兵衛、実は刀を盗んだ張本人、そして盗んだ実行犯は武太六
なぜか光圀、その地できつねつきのきつねを追い払ったとかで、評判の先生となっており、しかし光圀のほうはその役目にいら立っているという始まり方。なぜそんなことをやらなければならないのか、嫌なのに止められないのかがイマイチ不明。金がないからか。
印籠を出すのは八兵衛

第20話 8月19日 親をだました親孝行
お栄:高森和子(単独表記)
唐造:渥美国泰
お甲:長谷川待子
備中屋吉右衛門:浮田左武郎
善作:堺左千夫
林佐平:永野達雄
筧市兵衛:滝恵一
尾崎弥枝(役名なしクレジット、お豊)
光圀一行旅の茶店で尋ねられる。父親の許さぬ男と駆け落ちし疎遠になっている女、父の死に際に孫に会いたいと言われているが、自分の娘はとっくに死んでおり、が疎遠のため事情を話していない。もう死に間際なのだから、と、娘の替え玉を立てて、会わせてやろうという亭主、騙すことに気が咎める女房、で、女房に尋ねられたのだ。光圀の返事は会わせてやるのが孝行、と珍しく素っ頓狂なことを言う
この夫婦がお栄と善作、善作のほうはお栄の実家が大きな商家でその遺産を狙っている
尾崎弥枝、名前だけ覚えていて、顔は忘れてるから、役名なしだと見つけられないかなと思ったがすぐわかった。お糸(夫婦の娘)の身代わりにと調達された娘、序盤で善作とともに殺されてしまう
永野達雄、いつもはいかめしい顔でかなり高い位の役をやっているが、今回はほくろをつけてちょっとコミカルな感じのいばりん坊の役人、光圀を捕えに来る

第21話 8月26日 幽霊船の怪
月心:佐藤允(単独表記)
長門あかね:上村香子(単独表記)
長門一水斎:吉田義夫
梶木典膳:鈴木瑞穂
芳造:高峰圭二
辰丸:牧冬吉
壇ノ浦が舞台で平家の幽霊騒ぎ。が、これは幽霊が出ると噂を立て、航路を変更させそこを海賊が襲うというからくり。
佐藤允、ちょっと中谷一郎に似ている顔の人で、どんな役かなと思ったが海賊の役で珍妙なメイクのため、中盤まで気付かなかったくらい。
上村香子、すぐ顔が浮かぶくらいに好きな女優だが、こちらは最後まで気付かず、これを書くのにコピペして、そういや上村香子だったと気付いて見直した。海賊の娘役でこちらもメイクのせいもあるかと思うが、ラストでそういうメイクを落としているが、ちょっと知ってる顔と違ってるなあ。
吉田義夫、海賊の長でこちらも思い切った扮装。悪役だが、月心が海賊のナンバー2でこちらが真の悪役、一水斎のほうは、娘あかねが改心というか、海賊から抜けようとし光圀たちに助けられるという役でもあり、父親についても本当は悪い人ではないなどと命乞いもあり、最後は光圀が銃で狙われるところを一水斎が身を挺して庇い、最後に光圀と言葉を交わし死んでいく

第22話 9月2日 八兵衛女難
おせん:二本柳俊衣
松若屋宇右衛門:稲葉義男
吾妻辰蔵:武藤英司
軽業八兵衛:高津住男
太田屋伝兵衛:野口元夫
つる屋の番頭:石見栄
千代松:笹吾朗
重役:中村錦司(役名なしクレジット)
一行から遅れてしまい追いかける八兵衛は道に迷い、そこで川でおぼれかけてる男を助ける。その男の名も八兵衛。ちょっとした隙にその軽業八兵衛は八兵衛の服を持って逃げてしまい、八兵衛は軽業八兵衛の濡れた服で歩き出す。
ようやく一行の元へ辿り着くとそこで八兵衛は意外な展開に戸惑うことになる。
軽業八兵衛が江戸で売り払った女が松若屋に身請けされこの地へ。そして軽業八兵衛を待っているといういうのだ。
この軽業八兵衛のほうもなんとも悪げのない感じで悪役のいない回のようにさえ思えたが、最後の最後には軽業八兵衛は盗賊の一味で、という風に展開していく
稲葉義男は悪役の多い人であるが、ここでは善玉で、善人も善人という感じの役
また二本柳俊衣も悪役の多い人ではあり、ここでは軽業八兵衛の女でもあり、男のためならと軽い悪はやりそうであるが、恩のある松若屋に盗みに入ると知り、最後は立ち向かうという格好良い役
中村錦司はラストもラスト、エピローグ、一行が旅立ったところに噂を聞いてそれが光圀らしいと知り駆けつけるというだけの役
八兵衛は一行のみなに、誤解(おせんを江戸で売った八兵衛と誤解される、おせんがなぜかそこで違うと言わないからである)されてこっぴどく叱られたりもしていたので、ラスト旅立ちの場面では、みなが八兵衛に謝る。八兵衛、光圀の真似をして「カッカッカ」

第23話が新年最初の放送(0108)
第23話 9月9日 野望の代償
結城梓:川崎あかね
滝山:月丘千秋
坂井光太郎:森次晃嗣
杉山民部:南原宏治
古川主計:堀雄二
戸部参次郎:深江章喜
土井利久:田浦正巳
桑原市十郎:原口剛
渡辺:立花一雄
伊助:岩田直二(役名なしクレジット)
この回で目立つのはヒロイン梓と南原宏治の民部
梓は武家の娘で気が強く光圀にも切り口上。
南原宏治はこれまでに何度も見ているはずだが、ここではなにやら新しい悪役像という感じでどこか抜けてるようなおっとりさがあるものの、裏ではしっかり計略を練ってるという感じ。陶工上がりの重役という役柄からのキャラ造形かもしれん
助さんが印籠を懐から出している。これまでは光圀から渡されていたように思う。
終盤はパターン化されたものと異なりちょっとひねったもの。正体を関係者に明かし、光圀として城へ上がり善玉と思われていた滝山を側を叱責する光圀。あれれと思う、滝山はそこまでそれほど深く描かれてもおらず、こっちが悪役だったのかなと一瞬思ったくらいだ。が、それで悪役民部を油断させ、一方民部のほうもそれとわかっていて光圀の抹殺を謀ろうとしクライマックスへ

第24話 9月16日 二人の御老公
相良吉弥:藤間文彦
鍋島綱茂:村井国夫
勝山大蔵:玉川伊佐男
山本常朝:浜田東一郎
八戸宗助:内田勝正
諌早五郎太夫:永野達雄
田代陣基:佐藤和男
慈悲小屋の婆さん:吉川雅恵(役名なしクレジット)
百姓:日高久(役名なしクレジット)
農家の婆さん:毛利菊枝(トメ)
鍋島光茂:森繁久彌(特別出演)(トメ)
クレジットなしで福本清三、慈悲小屋の役人、慈悲小屋は困窮民に飯を支給する場所
超大物森繁登場、役柄は光圀とは旧友で碁敵、鍋島家の大殿様
で、もうこの回は東野英治郎との二人がたっぷり、となるのは仕方ないが、割とメインストーリーが面白そうで、そこが十分に描かれないのがもったいない。こういう回はストーリーはおざなりにしちゃっていいのかもしれない。
日高久が慈悲小屋にいた初老の農夫で、働いて働いて年を取っていつの間にか何もかも失くしてしまった、と暴れる。これはどういうわけだ、おれは頭が悪いからわからない、これを考えるのが殿様だろうと魂の叫び。珍しく熱い役
この慈悲小屋の一件、日高久の場面の後に、光茂(光圀と共にここをお忍びで視察に来ていた)、しょんぼりし、光圀に慰められる場面はなかなかである。おれたちは生まれたときから殿様というおめでたいほうの人間だ、いささか胸を張って言えることといえば自分にできる良いことを実行できるということだけだ。慈悲小屋をやらんやつの方が多い、いや慈悲小屋なんてやらなくてもどうということもない、が、お前さんはやった、みたいなセリフはなかなか諦観もあって味わい深い。
永野達雄はほとんどを覆面姿。鍋島から厚遇を受けているかつてその地を支配していた龍造寺隆信一族の子孫。しかし鍋島に支配地を奪い取られたと不満を募らせており、光圀の前へ裁定を求めるというのがこの回の発端。
まあこういうことをやったからということで最後は「これからも子孫を厚遇するぞ」という光茂の前で自害。
龍造寺隆信と鍋島直茂の関係はウィキに詳しくあり、有名な話のようだ

第25話 9月23日 黄門爆殺計画
玉ノ浦朝勇:夏八木勲(前編・後編)(トップ単独表記)
荒木屋平蔵:北沢彪(前編・後編)
玉蘭公主:村地弘美(前編・後編)
谷村弥平次:五味竜太郎(前編・後編)
肥前屋次郎右衛門(十海屋次郎右衛門):内田朝雄(前編)
竹下采女正:北原義郎(前編)
荒木屋番頭:武周暢(前編)
:北見唯一(前編)
見物客:志賀勝(前編)
玉ノ浦三左衛門:松本克平(後編)
五島大和守:高野真二(後編)
宍戸源之丞:中田博久(後編)
宍戸源左衛門:安部徹(後編)(トメ)
この25話は0110に放映でその日に視聴。失敗失敗。そろそろ最終回というのはわかっていたが、次回が最終回で、この回と前後編の作りとなっている。連続して見たかった。
CM]が二回入る三幕ものなのだが、光圀が正体を明かし悪人を懲らしめるというのが二幕にあり、そこからもう一つ展開があり、光圀一行、そして安里姫(一行から引き離される)が窮地に陥っているところで終わる
安里姫が意外にも強い。玄竜配下をばったばったと倒している。まあ相手は生け捕りにするという目的のため強くも出られないという事情があるにせよ。
福本清三がノンクレジット、序盤で玉蘭公主に絡むチンピラのうちの一人。
口上で「先の副将軍」という言葉が使われている。これまでは先の中納言だったはず
悪役は代官の竹下采女正とその配下の谷村弥平次。竹下に光圀はこれまでの悪行には目をつむるから、玉蘭(清国との争いに敗れたの明国の公主(王女))を江戸の水戸屋敷まで安全に連れて行ってくれと頼まれ、平伏しているが、配下の谷村が光圀を抹殺してしまおうと持ち掛け、そこへ玄竜がやってきて、自分の計画に巻き込んでいき、采女正もそちらへ加担することにする。北原義郎は悪代官が似合う人で、こんなの光圀はなんで信用するんかいなと見ていて思う。そのせいで玉蘭についていてふたりがあっさり殺されている
北見唯一、見つけられず、この人なら見つけられないということはないはずなんだがなあ。
志賀勝、玉ノ浦朝勇の大道芸の見物客

第26話 9月30日 福江城の対決
キャストは第25話のところに
第25話とこの回は舞台を替えており、この回の序盤で前回の諸々の決着をつけており、そのため前回の主要ゲストでこの回に出ている人の多くは序盤でお役御免、北沢彪、村地弘美、五味竜太郎あたりだ。
また前回で正体不明、光圀の周囲を嗅ぎまわり弥七に怪しまれていた男、玉ノ浦朝勇はその序盤で光圀を守る側の人間であることがわかる。
第1話をよく覚えているわけでなく、この回で色々把握したが、この玉ノ浦朝勇は第1話に出てきた横内正の玉の浦朝英の弟、安里姫はこの玉の浦一族を守ろうとしている藩主の娘、藩主は五島大和守で役柄としてはバカ殿、家老宍戸源左衛門は、息子源之丞と安里姫を結婚させ、クーデターを起こそうと狙っているというような筋書き。

次回から第6部を放映。その第6部は第5部の帰路という流れのようである
少々飽きてきたので、まとめて視聴に移行しようと思っていたが、このシリーズの続きとなると、やはり逐次視聴を続けるか。この部が「1974年4月1日から1974年9月30日」、第6部が「1975年3月31日から1975年11月3日」、同じ旅を2シリーズに分けるなんて、人気シリーズとなってきたからこそだろう

さて、鉄羅漢玄竜、ウィキには「1974年放送の第5部に登場し史上最強の刺客と言われている」とあるが、それほどであろうか。でもこのシリーズで光圀一行の旅路の後をつけ、道中で様々な攻撃を仕掛ける刺客というのは難しい。基本的に一話完結の勧善懲悪ものであり、悪者は成敗されるのが基本、となると、その資格も毎回出て来ては毎回負けるとなると、とても最強とは言えないだろう。まあ時々には、負けとは言えないよう終わり方だとかも工夫すればできるだろうけど、それも多用はできまい。
不気味と言うか余裕というか笑い声に特徴あり、さほど多用していたわけではないが、最終回近くとなると、毎度だなあ、いつも負けてるくせにと思えてきてしまうのだった

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