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刑事~蛇に横切られる~

2020/12/27(日) 21:00 -未視聴 BS 103|90分|12倍録
高倉健ドラマ 刑事~蛇に横切られる~[字]

作:早坂暁

松本清張ものを数作立て続けに見たことから、録画したまま放置の日本のちょっと古めの現代ものドラマを見ていこうと思った。上を見てわかるように今回は2020年に放映されたもので、オリジナルは1995年だそうだ。

この1995年というあたりがなかなか妙な気分にさせられる。高倉などベテラン俳優の若さや、さらにその娘役が鈴木京香で、そのベテランと若手との競合具合で、見てる最中、これはいつごろ作った作品なんだろと思わせられた。
1時間半の1回もの。刑事ドラマで、中身は割合オーソドックス、事件が起き、それが捜査によって真相に近づき、最後は解決するというもの。1時間半というのは結構時間があるものだなと思う。ゆったりした感じというか、序盤中盤まで一向に進展しないように感じていたが、終盤一気に展開するという感じでもなく、心地よいスピードで解決へ。
で、その進展しない間は、主人公の秋庭の家庭の事情(妻(田中好子)が秋庭に捕まり逆恨みした男に殺された)だとか、秋庭の後輩で今回の事件で殺された村沢(石原良純、妻役が紺野美沙子)の夫婦だとか、さらには秋庭の娘と交際相手(鈴木京香と西村和彦)だとかを描くことによって、刑事というものを描いていく。
タイトルの意味はわからない。序盤で若手の女刑事が現場から紐状のものを見つけ、それはロープなのだが、おれはそれが蛇なのかなと一瞬思ったが、違ったし。
捜査に参加する刑事でセリフのある人が結構たくさん出てくる、そこには有名どころもいるが、若手のほうはほとんど顔を知らない。普通はもうちょっと有名な人を集めそうであるが。
ベテラン刑事勢では寺田農、谷啓とおり、谷啓はあまり生きてない役だなあ、寺田農のほうはそれなり。谷啓があまり生きてない役ながら登場してることを考えると、若手のほうに有名どころがいないのはバランスが悪い感じでもある。
あと、違う署で捜査協力をするという形で登場する刑事の役で小林稔侍が登場する場面ではちょっと笑ってしまった。小林は確か高倉に特別なほどの敬意を抱いているという関係だったはずで、また出てきたよという感じなのだ。
田中好子は妻役だと最初に番組情報を見てうっすらと知って見ていたのだけど、途中で出てくる現場近くのマンションの住人(谷:マキノ佐代子)というのが田中に見え、変だな、田中ほどの女優なら重要な役なはずで、たかが聞き込みに応ずるという程度の役なわけないし、ひょっとしてこいつが犯人か、その協力者とかそんな感じかなと思ったが違った、でもその後も何度も捜査に応じており出番は多い
最後に高倉健の歌が入る。高倉主演の往年のやくざ者だとかの映画のような雰囲気である。たかがテレビドラマで主題歌を歌うはずないので、既存の曲なのかなと思ったが、この番組用の歌だそうだ。音楽担当が小林亜星で、この主題歌も作詞作曲が小林。

俳優の顔の確認をしようと、見直して気付いたが、捜査資料の名簿にモザイクが入ってる場面がいくつかあった。ドラマ用の捜査資料をなんで隠す必要があるのだろう。電話番号なんかが全部書かれているとそこにいたずら電話がかかるので、フィクションでもわざとぼかすと聞いたことがあるが、そこらへんの基準が変わってしまい、隠す必要が出たのだろうか


必殺! ブラウン館の怪物たち

09/20(火) 19:54 - BS松竹東急|150分|DR
よる8銀座シネマ 必殺!ブラウン館の怪物たち[字]▽シリ―ズ6作品一挙放送

ついに見ました。
放映日に即視聴。最初は冒頭だけちょっと確認するかという程度の気持ちだったが、そのままずるずると・・・、でここまで(30分くらいかな)見たのだし、いま暇だし、このまま全部見ようかと思い立ち、結局全部視聴
その最初の30分というのは惹きこまれたとか見入ってしまったとかいうよりも、疲れていたのでただボーっと見ていたというのが正しい。ただその時点では悪くはないと思っていたが。
タイトルからして現代を取り入れて、テレビ撮影現場なんかを織り交ぜた作品かと思いきや、そうではなく、ブラウン館というのはブラウンという登場人物の館のこと。幕末が舞台で、外人も入ってきていて、神戸にその館はあるという設定。
まあ、その序盤以降は、ストーリー的には登場人物が多すぎて、誰が何を目的に動いているかとかがよくわからない感じであり、また場面場面が冗長でありと言った感じもある。
また映画版やテレビスペシャル版だと多いのだが、仕事人が多数を相手にするという設定がありこれがちょっと興醒め。といっても今作品ではそういう風にはなっているが、割合うまく整理できていて見やすくなってはいるが。
ゲスト陣
柏原芳恵が下手すぎ、当時のアイドルの流儀という感じではある。
絵日傘のお葉 - 中井貴恵。これは映画版第1作にも出ており、がしかし、こういうキャラは難儀だなあ、お馴染みのキャラとは言い難く、が主水の知り合いとして登場しており。
笑福亭鶴瓶がかなり出番の多い役、この後仕事人レギュラーにもなるのだけど、その役とは異なる役で大坂の元締、そして実は公家(貧乏公家)という設定。この人は意外にも公家が似合う感じがする。他にもやっていたのではなかろうか
土方歳三 - 西川のりお
沖田総司 - 明石家さんま
アーネスト・サトウ - ケント・ギルバート
蜘蛛の手のお時 - 塩沢とき
鉄額のお国 - 兵藤ゆき
猿走りの純平 - 高田純次
このころのテレビの人気者かな。下二人は元気が出るテレビだ。
猿屋町の元締 - 藤岡重慶
不思議なのだが、キャストクレジットがオープニングにもエンディングにもあり、オープニングでほとんどが出てくる、藤岡はエンディングのほうのクレジット、その他のメインでない人みたいな扱いだ。まあ出番はとても少ないけど。

今作品は必殺仕事人Vの時期のもので、その時期のメンバーが勢揃い、主題歌も同じく「さよならさざんか」。音楽は必殺のいろいろなものが使われていて豪華というか雑多。
山田五十鈴のおりくは出番は少な目だが、序盤はしっかり存在感。
映画版は1から5まであり、その後にもう1作作られている。
映画版の1作目が、「必殺仕事人4」と対応しており、それゆえ、数字がテレビシリーズとは合っていないところがちょっとややこしい。
必殺剣劇人でロックンロールの音楽が使われていたが、それに似たものがここで使われていた。同じものかな。そしたら初出はここなのかな。

そうそうこの番組枠「よる8銀座シネマ」、案内人が柳亭小痴楽。おれはこれの前に「君の名は」が3作全部放映されていて、それを録画、まだ視聴していないが、したときに、ちょっと冒頭を見てみたら、小痴楽が出ていたのでびっくり。目が死んでいて、淡々と映画紹介の台本を読んでいる感じ
この枠で必殺仕事人の映画版全部を放映するとのこと





宮沢章夫さん死去、65歳

「時間のかかる読書」「わからなくなってきました」…宮沢章夫さん死去、65歳(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

ショックだ
一時期、ほんの一時期だが、熱狂的に読んでた。
あれはいつのころだったろうと考えていたが、よく思い出せない。が、「わからなくなってきました」…は覚えている。そして彼の著作で考えると「サーチエンジン・システムクラッシュ」が芥川賞の候補作になったとの記事内の文章で思い出したが、この作品が候補作になったことを知っていて、その本が出るのを待ち構えて購入して読んだ覚えがある(エッセイの人かと思っていたので小説に行くのかと思った覚えもある)ので、それ以前くらいの時期にファンになったのだろう。その候補になったというのは2000年とのことだから、そのちょっと前くらいか。