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名奉行 遠山の金さん2(松方弘樹主演) [時代劇]

オリジナル
放送期間 1989年5月25日 - 11月30日
2023/06/20(火) 15:00 - tvk1|55分|15倍録
[新]名奉行 遠山の金さん 第二シリーズ 第1話「帰って来た桜吹雪」
08/11(金) 15:00 - tvk1|55分|15倍録
名奉行 遠山の金さん 第二シリーズ 第23話「さらば金さん 打首獄門!?」[終]

第1シリーズ最終回を見た後引き続き第2シリーズ第1話を視聴
1 1989年5月25日 帰ってきた桜吹雪
お千代/南風見恵子
日向隼人正/長門裕之
鉄/宮口二郎
西海屋/江幡高志
窪田陣十郎/山本昌平
お千代が先頭になっているが、これは山内としお、疋六:宮路佳具と並記。なお疋六については第1話ではおれは気付かなかった。ウィキによれば「北町配下の目明し」という役
新シリーズとなるとレギュラーの移り変わり、設定の変更にまず目が行く
吉川瓢兵衛:ケーシー高峰が降板、多分同じような役として蒲生武太夫:名古屋章
お仙:坂口良子が降板、同じ設定で湯屋のおかみで遠山の密偵としてお紺:池上季実子、お玉:仁科幸子は続投。
トメが池上でその前が名古屋、その前に堀田摂津守:若林豪。
伝法大介:小西博之が新加入。新吾が金さん=遠山奉行を知るとのことなので、この伝法はそれを知らない同心という役なのかなと思っていた。そういう役はこの作品には必要でもあるし。しかし、二人とも第1話の白洲の場面にて一緒にそのことを知ることになる
その際の反応、新吾、意外にも冷めたもので、一瞬驚くものの「どうりで似てるわけだ、呆れたもんだよな、こんなお奉行がいるなんて」、大介「いやっ、しかしすごいお人だ」、新吾「恰好良すぎるよな、ほんと」。こんなことがあったのだから白洲の場面の後にエピローグで遠山と新吾の場面もほしいところだが、そんなものはなくいつもどおり白洲の場面の結び文句「一件落着」で終わっている
遠山桜が証拠になるなら、新吾や大介の証言もなるのでは? と思う。
大庭伊十郎:山内としおが出ている。新吾や大介と共演(大庭は「新吾と大介の同僚。新吾や大介が登場しない、もしくは何らかの事情で捕物に行けない場合、捕り方と共に率先して現場に踏み込む事がある」というウィキでの説明)。新吾と大庭は前シリーズ最終回でも共演
悪役の西海屋という屋号は第1シリーズ最終回と同じ。
ネズミ講である「極楽講」という現代的案件がテーマ
堀田摂津守:若林豪は登場、鳥居甲斐守:中村嘉葎雄は登場していないがウィキによるとこのシリーズにも登場するようだ。
OPおよびED、ここは数回見て以降早送りしたり飛ばしたりしているから、よく見ているとは言えないのだが、前シリーズとまったく変わっていないようである。
金さん桜吹雪披露の際に「お目付け桜」という言葉が出てきて、白洲での遠山桜披露の際にも同じ言葉を言っている。「お目付け桜」なんていうと正体わかってしまいそう。この言葉、気になって前シリーズの最終回を見てみたらそこでも言っていた。前から言っていたようだ

2 6月1日 美少女を救え! 隠密同心の怒り
おこう/財前直見
結城仙之助/石橋蓮司
大黒屋仁左衛門/福田豊土
銀次/遠藤征慈
甚九郎/入江慎也
弥平/広瀬義宣
常念寺住職/山村弘三((役名なしクレジット)
前シリーズでは不完全燃焼気味だった東山の新吾が松方と二枚看板とでもいうような活躍。隠密廻り同心となったからだろうか、月代を剃っていない頭で登場。
時代劇でお馴染み、アヘンの話
ストーリーとしては凝っていて、見ごたえあり。
悪役のメインと思わせる大黒屋だが、その娘おこうは完全に善玉っぽい出で立ちで、新吾に惚れたような素振り、しかし抜け荷のことは知っていて、しかしそれを恥じていないなどという。さらに話が進み大黒屋はアヘンのことは知らなそうだ、とか、みなしごを寺に集め支援しているなどという善人めいたエピソードが出てくる。
結末としては大黒屋番頭弥平が他の悪、旗本結城やヤクザの甚九郎と示し合わせて、抜け荷をやってる大黒屋を隠れ蓑にアヘン密売をやっていたという展開
福本清三、ノンクレジット。3回出ていたような気がする。冒頭死体現場の野次馬。中盤牢屋内で大黒屋に襲い掛かる囚人の一人。終盤お約束の殺陣にも参加していたのだろうか、遠山桜披露の場面で金さんの殺陣が回想で挿入される際に斬られているのが彼。殺陣の場面も見直してみたがどうもその場面が見つからない。回想でありながらも殺陣シーンでは使われていない場面を回想場面として挿入しているのだろうか
こうやって福本清三を探しているとヒッチコックを探してるみたいな気分だ
山村弘三という人はよく時代劇で見ていたが、ここでは大分老けていて雰囲気が少し変わった
広瀬義宣という人は役名なしの端役でよく見る名前だったと思うが、ここでは役名あり

*0126
3 6月8日 風呂屋の亭主が謎の連続心中
お美代/本阿弥周子
赤坂林右ヱ門/御木本伸介
井筒屋長五郎/多々良純
曽乃/風見章子
三次/上野山功一
豊太/堀田真三
伊太郎/新城邦彦
予想外の展開が二つ。これで、ちょっと先が読めないストーリーになった
サブタイトル通り風呂屋の亭主が続けざまに心中。しかし相手の女との組み合わせから心中に見せかけた殺しと推察。値上がりしていた江戸府内で限られている湯屋株だったが、それがこの心中事件の主は心中直前に売り払っており、それは正式な手続きになっていた。
買ったのは井筒屋で、見るからに怪しそうで、悪役だろうと思っていたが、中盤で殺されてしまう。これだ予想外。
心中事件で亭主を失った柳橋湯の女房がお美代で、これは善玉だろうと思われたが、桜湯のお紺をシャボンを大量に売るとの餌で湯屋株を持ってくるよう言う。ここが二つ目の予想外。こちらはお美代が真相を知るため、湯屋総取締に近づき得た仕事ということで、悪役転向ということではない

4 6月15日 暴かれた二つの顔の美人妻 高橋稔 斎藤光正
お波/高部知子
作蔵/山田吾一
丹波屋/戸浦六宏
大内兵庫/南条弘二
和世/鈴鹿景子
おたつ/和田幾子
ストーリーがなかなか良いように思う。
悪役は誰だろう、そもそもどの事件が今作品のメインなのだろう、となかなか明らかにならない展開。お波の姉が死んでいたという事件、そもそも小金目当てに若い女が狙われ殺されるという事件が連続して起きている。という背景。
サブタイトルは鈴鹿景子の和世のことだろうと序盤でわかり、悪役は和世とその親の丹波屋なのであろうと想像はつくのだが、序盤はほんのちょっとの顔見せ。
でストーリーが進行していく中で、その二人がストーリーに全然絡んでこないし、そもそもなんの事件がストーリーを追ってるのかもよくわからないまま進む。メインは山田吾一の作蔵で、どこぞの武家屋敷に三十年勤続の老中間、完全に善人なのだが、なにか裏がある様子、という具合に進行。
それが終盤になり、作蔵と彼が仕えている殿様大内兵庫が起こした事件の真相が明らかになり(お波の姉を殺そうとしてではなく事故のような形で死なせてしまった)、兵庫の妻和世、そしてその親の丹波屋がその周囲で動いていた悪事が一気に明らかになっていくという展開。
丹波屋は茶坊主上がりの札差で、政界に力を持っており、娘3人を要所要所へ嫁にして、さらに力をつけているという存在で、大内兵庫もそういう状況下で自分の駒として考えており、金の力で出世させようとしており、そこで起きたこの事件の関係者をことごとく消そうとしていたのだ

5 6月29日 財テクの罠、狙われた美人画
山岡誠之助/並木史朗
琴絵/安永亜衣
山城屋治兵衛/草薙幸二郎
多岐川竜斎/小鹿番
秋野仁十郎/有川正治
サブタイトルで現代盛り込みに舵を切ったことがわかる。まあそのサブタイトル通り、高値になりそうな絵で金儲けを狙う企みを扱ったもの
福本清三が序盤に竜斎の絵草紙屋で店員、終盤の殺陣で登場、ノンクレジット

*0129
6 7月6日 甘い囁きは女の敵
お浜/黒田福美
巳之介/荒木しげる
幸吉/山田隆夫
蟹助/市川好郎
音羽の久蔵/浜田晃
綱五郎/草薙良一
伊勢屋幸右衛門/牧冬吉
左右吉/松田明
両替商伊勢屋、大旦那が幸右衛門で病がち、若旦那が幸吉で博打狂い、大番頭がお浜、父親も伊勢屋で働いており二代続けての奉公、大旦那に認められての大番頭、男っ気なし。
この伊勢屋を狙って、女をたらしこむのが得意な巳之介と表向きは口入れ屋、裏では賭場を開くやくざの音羽の久蔵が組む。
博打で幸吉が狙われ、お浜は巳之介に狙われという二面作戦。幸吉に借金を着せて、権利書を手に入れるまでになり、巳之介はお浜をいいところまで取り込んでいたが手を引くことになる。
そうなったのに、終盤クライマックスで、わざわざ顔を出し、そういう種だったと吐露しているのはなぜ、と思う
黒田のいい女さが目を惹く

7 7月13日 暗闇に一輪桜小僧
お袖/三原じゅん子
滝沢外記/南原宏治
蓑屋藤十郎/深江章喜
備前屋/原口剛
林之助/岩城力也
白洲の場面の前に一番の悪役滝沢が自害してしまい、故に白洲の場面は盛り上がりに欠ける。時間も短めに思えた
軽業一座で綱渡りをしているお袖、兄の敵討ちを狙う桜小僧。兄が侍でなぜ軽業一座なのかの説明はない。その兄は鉄砲の買い付けに伴うある策略で殺されていた
今度長崎から鉄砲や大砲が江戸へ持ち込まれてくることになり、それが狙われる可能性を考え、警備が遠山に命じられる。その江戸へ持ち込まれる鉄砲類を狙うのがお袖の敵と同じで、遠山は桜小僧の狙いが何なのかに興味を持って行くという展開。
桜小僧というのは一年前、その兄の件が起き、お袖が調べるためウロウロしているとき金さんに助けられ、その姿に憧れ真似をして桜の刺青をお袖も入れたのであった

8 7月20日 恋女房が危ない! べに花の秘密
青木吾平/高橋悦史
信子/二宮さよ子
おれん/朝比奈順子
最上屋助右衛門/藤岡重慶
牧原長重/小林勝彦
黒川勘兵衛/吉田豊明
玄雲/佐藤京一
権十/浜田隆広
腰元/たなかあけみ
高橋悦史が武士の役で放言丸出し、それゆえか朴訥さが前面に出ている人柄のキャラ。
べに花作りに長けており藩にも大きな利益をもたらしている
女房役が二宮。田舎のべに花作りのための畑仕事が似合うタイプでもないんだけどねえ。田舎で夫と離れて暮らしているが、夫に会いに江戸へ出てくる
このべに花についての不正が事件で悪役は最上屋と家老牧原、支配役の黒川勘兵衛。小林勝彦は家老役が似合っておりずいぶん貫録がついた感じ。が、あまり出番はなく、最上屋と黒川がメイン悪役っぽく進むが、最後の殺陣の前で吾平が殺されついでにという感じで用済みになった黒川も殺され、その黒幕にそこまで出番の少なかった牧原が登場するという展開
最後の殺陣の前の吾平殺害の場面から殺陣、白洲の場面にノンクレジットで福本清三

9 7月27日 女の挑戦! 怪文書のカラクリ
お蝶/三林京子
美濃屋万兵衛/和崎俊哉
八田平蔵/川辺久造
田之助/冷泉公裕
近江屋/外山高士
今朝三/江藤漢
壺八/中田譲治
山崎新兵衛/波多野博(役名なしクレジット)
サブタイトルが安っぽい二時間ドラマ風。こういうのが流行していた時代なのかもしれない
寺社奉行所の役人山崎が商家の女将と心中。しかしそれは偽装で本当は殺しのようでもあった。山崎は怪文書による恐喝事件の探索中であり、密偵のお蝶は山崎からこの探索からは手を引くよう言われた矢先の山崎の死であった。
事件は寺社奉行所と北町の合同捜査となるも寺社奉行所側の捜査の指揮をとる八田が事件の黒幕だった

10 8月3日 誤審? 殺人犯の妹
弥之助/井上純一
春日井忠兵衛/清水健太郎
お久/長谷川稀世
お糸/立原ちえみ
池松/稲吉靖司
讃岐屋/中村孝雄
お滝/五代百絵
鳥居甲斐守/中村錦司(役名なしクレジット)
この回は清水健太郎に目が行く。この人の悪人相はそれだけでもなかなかのもの。スキャンダルまみれの経歴があるからそういう色目もあるのか、いやそれなしでも十分悪人顔。そしてこの回にはなかなか壮絶ね拷問シーンがある。彼は北町与力の役。その拷問場面を脇にいる半平と二八はアワアワしている演技。さらにその後の桜湯二階での場面で、その拷問場面のことをすごかったなどと話している場面まで入れてあり、演出としてもそこを強調している
稲吉靖司は前シリーズにも出ていた小鹿番によく似た人。今回は悪の岡っ引き。このメモブログを稲吉靖司で検索してみたらかなりたくさんヒット。小鹿番に似てるってことはその際気付いていなかったのかなあ、前シリーズのとき初めて気付いたように思う。
井上純一の弥之助は島帰り、板前として再就職しようとしても悪の岡っ引き池松が邪魔をし、さらには殺人の罪を被せてくる。
弥之助の妹お糸は兄はやってないとなんとかしようと必死に動き回る。アリバイを証明できるはずの娼婦お久は頑なに弥之助なんて知らないと言い張る。この二人の女が印象的な回、この二人の対面の場面もなかなか迫力あり
中村錦司はどこに出ていたか気付かなかった。北町の白洲の場面か。あれれ、鳥居甲斐守って中村嘉葎雄じゃないのか。ウィキには「鳥居甲斐守:中村嘉葎雄(第1~3シリーズ)→中条きよし(1991年SP、第4シリーズ、1992年SP)→中村嘉葎雄(第6~7シリーズ)」とあり、今シリーズにも登場するのかと思ってたのに。
東山の出演が異様に少ない。第2話で活躍して以降、多分出演がない

*0130
11 8月17日 税金に泣かされたおんな
おふさ/藤奈津子
くら/風祭ゆき
榊原修理/鹿内孝
武蔵屋/田中浩
喜助/山下洵一郎
おこう/山口朱美
佐八/寺下貞信
高倉喜十郎/福本清三(役名なしクレジット)
福本清三大活躍回。白洲では前列に座っており、それゆえ悪役側のメインの一人と言っていいくらいだが、それでも役名なしクレジットになってしまっている。
冒頭押し込みの集団の中のひとり。頭巾だが目付きでわかる福本。その押し込みの場面から引き上げる際金さんと出会い血がついているのを咎められ刀を向け、そして立ち去っていき、サブタイトル表示と、いきなり出番が多い。
最後の殺陣でも、目立っていて、最初から最後までしばしば顔が映る。最後にやっつけられるのはメイン悪役だが、その前、用心棒集団の中では最後にやられている
白洲場面でも白洲席から遠山奉行に斬りかかるという珍しい演出。白洲場面で遠山奉行に立ち向かうのは、武士で役職ありの、座敷・縁側にいる人物であることが多く、この回でも福本の後に、縁側にいた榊原修理が立ち向かっている。
ストーリーは田舎でのきつい年貢取り立て、直訴状の握りつぶしなどが扱われ、江戸へ売られてきた少女おふさが口入れ屋武蔵屋で仕事の世話をさせられるが、武蔵屋の裏の顔は押し込みの一団で、女を商家に世話をして、その女に内から鍵を開けさせていた

12 8月31日 裏切りの仮面! 金さん指名手配
桂木孤風/大木実
銀八/誠直也
おさわ/五藤恭子
寅吉/有川正治
徳松/中田光彦
「闇の一族」なる悪党連合が江戸で勢力拡大。やくざや悪徳商人が組み込まれている。元締は常にお面を被って登場。その元締の片腕は銀八というヤクザ
銀八の妹がおさわで、みなしごの面倒を見る書家の孤風を手伝っている。
が、元締の正体は孤風であった。
銀八一家の子分でノンクレジット福本清三、終盤の殺陣ではなくて中盤に登場
大庭が登場。「金さん指名手配」のサブタイトルがあるが、そういう状況では金さん=遠山奉行を知らない同心が金さんを追いかけるという楽しい構図を出すためであろう。今回のレギュラーである伝法は金さん=遠山奉行を知ってしまっているからなあ

13 9月7日 遠山奉行の涙! 裁かれた聖母像
折原忠之/大出俊
早川慎之介/円谷浩
百蔵/樋浦勉
大村屋/西沢利明
渡海屋/芝本正
長谷川/楠年明
10話(※)でおれが疑問を呈している鳥居耀蔵/中村嘉葎雄が登場。遠山奉行に勘定奉行を追い落とされたと言っており、第1シリーズ最終回を踏まえている。
(※)10話で「鳥居甲斐守/中村錦司(役名なしクレジット)」とあり、つまり役名なしだが、ウィキに「鳥居甲斐守」とあるということであり、作中では鳥居とは名乗ってなかったと思う。単に北町奉行の役であり、それをウィキに書いた人が鳥居としてしまったのであろう
現在無役、遠山への仕返しと奉行職を狙っての策略がこの回のあらましとなる。
金さんと鳥居が出会う場面もあり、これは第1シリーズ最終回で見ているのだから金さん=遠山奉行は承知なのであろう
5年前の事件、遠山が奉行になる前のことである、渡海屋がキリシタンであるという投げ文で処刑された。その時の裁きをしたのが奉行の折原。折原を遠山は尊敬し、その職務記録を読み込んでいる。
折原は渡海屋のキリシタンの教えに沿った生き方を立派なものだとして、なんとかして助けようとしたがそれはならず、またその宗教に関係のない妻子をも助けることができなかったことで、この事件を契機に奉行を辞して今は寺子屋の師匠
渡海屋のキリシタンを投げ文したのは渡海屋の番頭で、同業の大村屋と組んで渡海屋乗っ取りを謀ったのだった。その裏にいたのが鳥居。

14 9月14日 お目付け桜と姥ざくら
お島/園佳也子
越中屋/菅貫太郎
長次/中田博久
竜源検校/岩尾正隆
酒田陣十郎/五味龍太郎
1/30に視聴したものの途中何度も寝落ち、最後まで確かに見たものの、無理やり見終えたという感じだったので翌日再度視聴、主に1.3倍速
この回は園佳也子ワンマンショー的な作り。いや、彼女が個性的でそう見えてしまうのかもしれない。が序盤から出ずっぱりだし、終盤の殺陣~白洲の場面、ここは遠山の見せどころであるが、そこでもある意味それを食ってしまうような活躍ぶり。殺陣で活躍というのは変かもしれないが、悪役のところに怒鳴り込んで窮地に陥り金さん登場、殺陣の間は脇で声援を送ってる「ヤレヤレ~」「いいぞー」
役柄は彼女の俳優として持っているイメージに重ねて描かれた(園佳也子のことをよく知ってるわけでもないが、多分そうであろう)ような口が達者で向こうっ気が強いが友達思いの庶民的おばあさん。
ストーリーは詐欺投資話という感じで、薬屋長次にいい儲け口があると投資させられるが利払いが滞り、老人何人かに犠牲がでる。長次の裏には薬種問屋の越中屋。そして元は無宿人、そしてもちろん目明きであり、越中屋によって仕立て上げられたインチキ検校の竜源がいた。検校ならば法外な利息を取ることもでき越中屋は老人から金を集め検校を通して違法な高利の金貸しをしていた
裁きでは上位の悪役だと思われる竜源検校が遠島、しかも終生でなく15年とされていて、なんか変。他のメインどころは当然のように打ち首獄門

*0131
15 9月21日 美女誘拐! 悪事が匂う蔵の中
お弓/比企理恵
平六/織本順吉
菊屋利兵衛/遠藤太津朗
小池重房/久富惟晴
新八/遠藤憲一
清吉/山田良隆
平六は饅頭屋。近くの紅屋という饅頭が評判のため店はさびれている。娘がお弓。悪友の新八と遊び歩いているが、その新八に連れ回されいるうちにかどわかされてしまう。
紅屋が殺され平禄は自訴するがそれはお弓を人質に取られ脅されてのことだった。
特徴的な点
金さんが伝法と謀り事をするが、平六の前で金さんが伝法に命令する形式で、伝法の上役だということがバレてもよいという風にやっているのが変に思える
その謀り事というのは自訴してきた平六を牢抜けさせ、追ってきた伝法が平六を斬って平六は死んだということにするというもの。それで紅屋殺害の件は済んだとみなされ、お弓は解放されるという展開
ここでお紺はお弓に平六が死んだことを告げ、改心させようとするが、平六がその場で出てきてしまい台無しに。という流れなのに、お弓は真相を探るため悪は誰なのか探り始めるのはなにか変に思えた。平六との和解がないのになぜ、ということだ。これはラストで、いくらかの説明がなされる。やはりその際改心して、平六の無実を明かそうとしていたとのことだ
新八は悪の手先だが、金さんが乗り込んでの殺陣が始まるところで、悪役からこちうがかどわかしの真犯人だと斬られてしまっている。殺陣の前に悪役の仲間割れという演出は珍しい、なお新八は死んでおらず、白洲に登場し、真相を自白し遠山奉行を助ける形になっている。裁きは遠島だが。
福本清三がノンクレジット、殺陣~白洲

16 10月12日 仮面の女盗賊 半平を狙う
間千代/宮園純子
神坂直知/有川博
青山忠良/鈴木智
夜嵐のお松/明日香尚
せん/岸雅
暗闇の鬼三/伊吹聡太朗
堀之政/唐沢民賢
定吉/河野実
留/濱田堅志
辰造/宮城幸生
宮園純子は半平の母親役。
半平は暗闇の鬼三の護送の任に就くも、襲撃され鬼三を逃がしてしまう。それを任命したのが南町の与力神坂でこれも悪に一味だった

17 10月19日 富くじに踊らされた悪女
草野数馬/山本陽一
橘たか/渡辺千秋
杉野忠勝/勝部演之
蟹江/潮哲也
又五郎/宮口二郎
つる/弓恵子
やくざ/福本清三(役名なしクレジット、女郎屋従業員)
この回は今シリーズ2度目の鳥居耀蔵/中村嘉葎雄登場回で、役職なしの鳥居が遠山の追い落としと自分の役職復帰を狙っての策略という風に前回と同じ構図。町中(前回の場合は桜湯)で出会った二人、鳥居の目配せで、二人だけとなり、鳥居が遠山に脅しをかけるという演出も同じ
陰富という富くじの裏興行が舞台。遠山が隠密捜査のため派遣した与力草野が殺され、持ち物に陰富の札がわんさか。。これを最初に発見した伝法がふところに隠してしまい・・・、という展開。その草野はただ酒、ただ遊びに溺れ、陰富の勧進元だという噂が立っており、それは本当なのか
草野の息子が数馬。
たかというのは数馬の許嫁。演出上のことだがこれがいやな女。数馬は父親のその嫌な噂を聞き陰富をやっているやくざの仲間になる(最初は父親のことを真摯に聞きまわっていたのに、急にやくざの仲間になっているから、父親の無実を証すためかなとも思ったが、ラストで遠山にその心情をやけになってのことと話している)のだが、その数馬を取り戻そうとたかは勝気にやくざの前で、この人は与力の息子で与力を継ぐ人なのです、返してくださいなどと余計なことをいって、数馬を窮地に立たせたりしている
弓恵子は数馬の母親という役どころ。弓恵子は以前はメインゲストをばんばんやっていたような人であるがここではクレジットは下のほう。まあそれなりの存在感
この回から「お玉:仁科幸子」から「お町:松岡知重」へ交代、ほぼ同じ役割のキャラ、されたようだ。おれはそれに気付かず、通常お玉がクレジットされるところ(二八と並記)にお町というのが入っており、お玉は出ないのかなと思っていると、作中出てきて(おれの勘違い)いるので、ノンクレジットかなと思ったくらいだ。作中出てきたお玉かとおれが勘違いしたのがお町らしい。まあお玉が毎回登場しているのにも関わらずあまり印象に残らない人だったこともあり、桜湯の女従業員ということでお玉に見間違った、またこれがお玉かなと他の回の顔と見比べたりもしたが、似てないこともないという程度に似ており、勘違いしたのだった。
また通常役名ありのクレジットである疋六:宮路佳具が今回はキャストクレジットが多いためか、役名なしクレジットになっている

18 10月26日 夜空を飛んだ女の執念
佐和/白都真理
深尾兆安/西田健
笹乃屋利八/長谷川明男
きぬ代/原田千枝子
伊藤重清/芹沢名人
越前屋/水上保広
津坂織部/近藤準
菜穂/三浦徳子
権太/藤沢徹夫
福本清三がノンクレジットで殺陣に参加
ストーリーに難あり
奥右筆の名門永井家の跡取り問題を巡る悪だくみ。
伊藤重清は永井家の長男だったが、家の格が低い佐和との結婚を反対され、家を出て浪人になり、町道場を開いているが今が病がち。
夫婦の子供を跡取りに、という話が用人津坂からもたらされるが、重清は絶対反対。なのだが、佐和が息子を永井家の跡取りにするため奔走、とここは首を傾げてしまった。
細かいところでは。
これはおれの見間違いだと思うが。金さんが悪どもの酒席に乗り込み、酒のとっくりをひっくり返し、まだ全然飲んでないから、今までずっとここにいたというのは嘘だと指摘する場面。2本のとっくりのうちの1本には酒が入ってないように見え、ならば一本は酒を飲んでるのでは?
お紺が佐和が捕らえられている大番所の牢へ助けに行く場面。難なく鍵を開け、しかし佐和は逃げないといい、お紺はその鍵を放置したまま去っている。まあこの鍵を開けているから、その後佐和が外へ出ていけるのだが、お紺は佐和と話をするために来たのなら、鍵を開ける必要はなかったはず。
でもまあ、鍵を開けてやってあとは佐和の判断に任すという場面だったとも考えられる。
お町にキャラ付けがなされている。お紺の正体を知らないかのようでもある。前回、前々回では、お玉が去る描写やお町が新たに雇い入れられたというような描写はなく、単に同じ役割の人物が入れ替わっただけのようだったが。
二八がやけに強調した感じで上方の言葉を使うようになったことに数回前から気付いた。前シリーズも含め、最初からかなあ、突如そうなったような気がする。前シリーズはほぼ削除してしまって確認できないのだが、数回分残っており、それを見てみると、江戸語のようである。第2シリーズの最初からか途中からか

19 11月2日 (秘)大奥の女殺人者
直次/石原良純
秋橋/南田洋子
滝川/池波志乃
すみ/丸山秀美
井筒屋/江幡高志
角九郎太/吉田豊明
後藤屋/瀬川新蔵
おりき/千うらら
石原良純は冒頭、男たちに絡まれてるのを金さんに助けられ心酔してしまい、金さんに付きまとう調子のよい男の役
この回では大奥女中の秋橋が悪役で、大奥筆頭年寄りの滝川が心を弱らせてるか弱い女という風にずっと進行してきて、最終幕(4幕)でいきなり秋箸が殺され、滝川が黒幕としての正体を現すという展開に驚く。
福本清三がノンクレジット、白洲の場面にいる。殺陣の場面にもいたのであろう。最初見つけられず、再度見て見つけた
遠山桜披露の場面で「そんなに見たい証拠なら二度咲かせて見しょう遠山桜」と「見しょう」という言い回しを使っている。太秦ライムライトで松方が時代劇撮影の本番のところで使っていた言い回しのはず。

*0201
20 11月9日 花火が見ていた悪の顔
お新/山本みどり
弥太/高岡健二
立花祐之進/山本紀彦
丹後屋/柴田侊彦
村瀬左近/内田勝正
藤兵衛/玉川伊佐男
筑前屋/北町嘉朗
仙吉/浜伸二
この回はかなり盛沢山。
お新は遠山奉行と過去に関係があり、父親が花火師、娘が売られるのを防ぐための殺しをして処刑、遠山奉行が自害しようとするお新を助け慰めたということがある。が、それはそれ、今回のエピソードに繋がる件ではない。
お新は桜湯の下働き、金さんに紹介された。桜湯の従業員というのはもちろん他にもいるのだろうけど、レギュラー以外での登場は初
お新の亭主弥太は小悪党。丹後屋を強請っては博打三昧。丹後屋との関係、両者九州の出で、筑前屋で働いていた。700両を持っての商談の旅で賊に襲われ、二人は賊を追い払うも、旦那が倒れているのを見て、金を持って逃げ出していた。弥太は身を持ち崩して、江戸へ出てきて丹後屋を探し出し、強請っているというわけ。
悪役は南町与力村瀬、そして鳴門屋藤兵衛。後ろ暗い商家の秘密を探り出して強請。藤兵衛は弥太が持っている丹後屋の秘密を欲しがっていた。
立花祐之進はその商家への強請の件を調べている南町の同心、最終的には村瀬に斬られる
弥太、白洲の場面で被告席のほうにいる。遠山の裁きで「余の者は遠島」というが出て引っ立ていーとなった後も残っているのは変ではある。
また、その後、弥太と丹後屋の過去の件が持ち出されるが、なんと筑前屋の主人は生きており、長年働いてくれたので古きことは忘れようということで放免、さらには筑前屋までも白洲へ登場という展開だが、筑前屋が登場するという演出は不要な気がする。
お町、冒頭花火に行くという場面で、大金持ちに見初められたいなどと言い、お紺が毎年同じこと言ってるわね、と言われていることから、長年勤めていると推察される
山本みどり、この頃30歳を超えたあたり、もうちょっと古い作品でもよく見ていたような気がするが、とても美しい、脂の乗り切った時期とい感じ

21 11月16日 消えた犯人を探せ! 助っ人は年上の女
室井玄庵/川合伸旺
近江屋/田口計
伊之吉/山口祥行
上州屋/森章二
大友源吾/黒部進
南海屋/河合絃司
八造/石倉英彦
お仲/小野朝美
時代劇の悪役トップ2が単独表記で二人続けてのクレジット。もちろんこの回の悪役のトップ2
室井玄庵は御典医、出世のための金稼ぎ。近江屋は殺しを請け負っている
伊之吉は最初の事件、相模屋が襲われ夫婦と女中が殺された事件だが、、その際巻き添えで殺されてしまった相模屋の女中お仲の息子。まだ少年のあどけなさが残る大工、金さんにはその少年ゆえの乱暴さでひどいことをポンポン言う。お紺に惚れてしまったようで、その嫉妬もあるようだ。そして自分で事件の真相を探り始めるという役。

22 11月23日 江戸ゆきさん殺人事件
お秋/甲斐智枝美
安吉/西山浩司
武蔵屋/青木義朗
お糸/山村紅葉
鮫州の栄五郎/小島三児
お袖/日向明子
泉州屋/大木正司
鬼辰/岩城力也
マムシの権八/佐藤晟也
虎松/脇坂奎平
出稼ぎに来ている安吉。田舎で安吉と恋仲であったお秋も家のために売られ江戸へ。
安吉の同僚が荷物の中にご禁制の象牙を見つけたことで殺されてしまう。
悪役は仏と称される口入れ屋の武蔵屋、やくざの栄五郎、そして海産物問屋泉州屋。泉州屋はかつて泉州堺の紀州屋の番頭だった、紀州屋は抜け荷で摘発される直前に火事、紀州屋は行方不明。
武蔵屋は名を変えて江戸へ出てきた紀州屋であった
福本清三がノンクレジット、殺陣~白洲。また中盤にも安吉がいる飯場の場面で登場
大庭が遠山奉行と顔を合わせている場面がある。多分今シリーズ初。とくに動揺した姿はないし、特徴的なやり取りもない

23 11月30日 さらば金さん、打首獄門!?
稲葉修理亮/近藤洋介
城所門之助/亀石征一郎
お美代/三浦リカ
三次/山西道広
仁助/下塚誠
千成屋/森幹太
文蔵/長谷川弘
清右衛門/西山嘉孝
源太/森下鉄朗
お時/西尾知香
長屋の住人/日高久(役名なしクレジット)
飛鳥山に第二の吉原を作ろうとする計画。やくざを使って長屋の立ち退きというありがちなストーリー
最終回らしい演出有り。金さん絶体絶命のピンチ、捕らえられ薬を盛られ、打ち首獄門の裁き。
ここで半平らが悲しむ場面なんかは最終回らしいといえる
そういうところに時間を使ってるからか、この回の善玉と金さんとの触れあいというこのシリーズのすべての回に入ってる要素が薄めである
稲葉修理亮は老中。最終回なのだからここを中村嘉葎雄の鳥居甲斐守にしてもよかった
東山登場せず。今シリーズは最初の二回だけだった。なんだかなあ
日高久は大家、白洲の場面にも出ており、それなりに大きめの役
半平は金さんを捕えており、さらにお紺に騙され南町奉行所の中を詳細に教えて、金さんが脱獄しているところを見かけてしまっている。金さん=遠山奉行ということを知ったわけではないが、この後普通に金さんとつき合うのは難しいはずだが、そこは無視して次シリーズも普通に半平は出てくるのであろう

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