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落語研究会22/3月 [落語・演芸]

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「一眼国」林家正蔵
「提灯屋」春風亭一之輔
解説:京須偕充
聞き手:長岡杏子( TBSアナウンサー )
放送予定時間
2022年3月20日(日)あさ4:00?
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◆第200回落語研究会(2時間版)◆
3月26日(土)深夜3:00~5:00
内 容:「茶金」三遊亭歌武蔵、「鼠穴」柳家権太楼
お 話:京須偕充 長岡杏子(TBSアナウンサー)
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「一眼国」林家正蔵
「提灯屋」春風亭一之輔
12/9視聴
奇遇であるがどちらの落語もちょっと前に聞いたばかり。
「一眼国」は浅草お茶の間寄席で蝠丸のもの、「提灯屋」は日本の話芸で小遊三のもの。
それゆえ非常に聞きやすい。
一之輔の「提灯屋」、噺の運びは小遊三のものと同じで、落げの『円に柏』を噺の序盤での若い衆たちの会話に忍び込ませておくというのも同じ。
若手らしく勢いで聞かせる感じに仕上がっていた。
マクラ部分では、これが落語研究会でテレビ放映されることを意識して、タイムラグがあると思うがという断りを入れて、某国の某政党の総裁選の話をしていた。四人の候補者がテレビに出ていたのを息子と見ていたというような話。四人の候補者ということで調べてみると、岸田が当選した総裁選のことであろう。

23/8/6視聴
「鼠穴」柳家権太楼
権太楼は談志ファンであり、であるからこのネタをやるのも納得。大体同様のものであろうと思ったのだが、さにあらず。結構大幅に変えている。もちろん「鼠穴」というネタであることを壊すような大筋の部分は変えていないが。
談志のものは確か圓生のものとそれほど変わっていなかったと記憶しているが、あまり覚えていない。圓生のものを聞いたかどうかさえあいまいなくらいだ。
さて、この権太楼のもの。変化しているところを列挙
・二組の新しい登場人物、
まず兄から三文もらったところで、腹が減って倒れてしまい、ある長屋の世話になることになり、その長屋の住人や大家と顔馴染みになる
さんだらぼっちや俵から、藁を取り出し、草鞋やさし(銭差)を作る商売がうまく行きだしたところで、深川の香具師の元締、亀蔵というのが登場。品物を全部買ってやると商売の後ろ盾になってくれる
この二組、ちょっとだけの出番かと思いきや、殊の外よく出てきてストーリーに絡む。竹次郎が女房をもらったのは長屋のおかみさんの紹介だったり、最初は金もないということで物置に住まわせてもらっていたが、店賃を入れられると大家に申し出て、大家が保証人になり長屋の住人になったり、娘のはなが生まれると大歓迎されたり。
亀蔵はさらに商売がうまくいきだし、竹次郎に質屋の主人になるよう勧める。また火事の際に亡くなってしまう(でも火事は夢か)
・火事が起きた後
・流行り病で女房が亡くなる
・はなちゃん、吉原へは行かず、兄の家を出た後、竹次郎とはなで心中しようとして、夢から覚める
落げも変えている。夢は土蔵の疲れという言葉は最終場面で喋ってはいるが、その後に夢は燃え盛るといって演技がいいというやり取りがあり、兄が家へ連れてってくれ、はなに(夢の中でだが)塩をぶっかけた(借金を断る場面)ことを謝りたい、で終わる
夢の話をして借金を断る場面が談志のものでは笑いどころでここでも笑いは起きているものの、やっぱ談志は上手いなあと思う。この場面以外でも談志のこのネタは思い出すと上手い、工夫されてるところに気付かされる
一方権太楼、昔からそうだし、そこに味があるのかもしれないが、ちょっと言い淀む感じになるあの話し方はちょっと聞きづらい
談志のやつで竹次郎はなんの商いをするんだっけか、ここでは質屋としているが。