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ミステリー「ビキニライン殺人事件」

06/04(日) 15:00 - BS松竹東急|120分|12倍録
ミステリ―「ビキニライン殺人事件」[字]
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体毛は語る!? 事件記者の新妻がけなげに挑戦!
8年前に失踪したホステスが異様な液状死体で発見された。遺体から発見された長さ15ミリの体毛から被害者は盲腸の手術直後に殺害されたと推理された。該当する毛が15ミリ成長するのに要する日数が分かれば、犯行の日を特定出来た。事件記者(水谷豊)は、愛妻(柏原芳恵)に体毛の成長を調べる実験をして欲しいと頼み込み協力を得て、実験をしてもらう?!

出演
水谷豊 柏原芳恵 矢崎滋 石井めぐみ 室田日出男 石橋蓮司 佐原健二 出光元 谷村昌彦 高樹陽子 及川ヒロオ 安藤一夫 福崎量啓 真木洋子 麻木久仁子 ほか
脚本
長野洋
監督
山口和彦
公開・放送年
1988年
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あまりにバカバカしいそうで録画。バブル期だからか、二時間ドラマというのはこういうものが多いのか。
水谷豊もこんなのやって恥ずかしくないのかね、と意地悪な気持ちで視聴。
一話完結の2時間ドラマ、今もやってるのかどうか、かつてはたくさんやってた。おれはほとんど見たことがない、いや、特別なドラマ作品も大抵2時間もので、そういうのは見たこともあり、このメモブログにも記述してあるだろう、ただ、どこがどう違うとかはうまく言えないが、通常の枠で一話完結の2時間ドラマの枠というのがあったんじゃないかな、でそういうものは量産されていたと聞く。
くだらないものだろうと見る前から思っていたがやっぱりそうだった。これもどういえばいいのか、なかなか難しいのだが、恥ずかしいくらい低レベル。
お笑い芸人がなにかにケチをつけるというのはネタでの王道、例えばサンドウィッチマンにもサスペンスドラマをネタにしたものがあり、そこで大抵終盤に崖のところへ行き…みたいなステレオタイプ的な場面をネタにしていたと思うが、そしてこの作品では崖の場面というのは出てこないのであるが、そこで語られてるようなステレオタイプ的な作品だと思う。
有名どころがたくさん出ている。主要登場人物は石橋蓮司のところまでか。上に書かれてないが、小野武彦も出ている。水谷の上司で編集長
真木洋子とか麻木久仁子はどこに出てたのだろう(見当つけて見直した、バーのママが真木でそこの従業員が麻木っぽい)、殺された女性かな、と思ったが、こちらは検索してすぐわかった。高樹陽子という人はAV女優だそうで、今作で殺される女性は胸もはだけているし、この人だろう。
字幕オンで色付きは水谷と矢崎滋、室田日出男。石井めぐみは矢崎の嫁さん役で、陰毛を「ビキニライン」と呼ぶことを提唱する役
「体毛は語る!? 事件記者の新妻がけなげに挑戦!」、この新妻というのは柏原芳恵、下手だなあ、経験がないからか、それともそういう風にやれと言われてるのか。アイドルなんて下手なほうがいいからね。
映画、その中でも芸術的指向のもったもの、とは対極にある、芸術的要素を一切排除した、お茶の間向けにわかりやすく、そして興味をそそり続けるように進行している。ヌードが出てきたり(胸にボカシが入っていた)、それこそテーマになっている陰毛が云々と出てきたり(水谷が柏原に陰毛を剃ってどれくらいでどの程度伸びるか実験してくれと頼み込む)。一番最後、なぜか水谷と柏原の夫婦が海に行きはしゃいでる姿、柏原の水着姿というだけのためのシーンか(これが後述の監督のクレジットの際に撮影していた場面であろう、水谷と柏原が映っている)。
取り調べをしている声を外で記者がみんなで聞いていて、容疑者の落とされ具合がわかるなんてのはリアリティなさすぎな感じ。
またその取調室でのいちいち大した発言ではなさそうなことに、反応が大げさで、大根役者という感じがありあり、大根演出とでもいうかね。大仰という言葉があいそう。
矢崎滋は鑑識の署員でなまりが強い。亀山という役で、ふと相棒を思い出す。
制作が88年で、同じ時代を舞台にしていて、8年前に起きたと思われる事件の捜査。ということで1980年、昭和55年。当時のフィルムが流れる、大平首相の急死というところで、塩川正十郎が映っている。
始まりのところはテーマとなる事件である殺人の様子、「ダンシング・オールナイト」を映しているテレビから始まり、その後BGMが「恋人よ」になる。どちらも80年の作品。
序盤にあるクレジットでは、「原作 大谷昭宏」と出るところで彼自身がセットの中で喋ってる様子、そのままカメラが横に行くと、脚本(長野洋)、音楽(大内義昭)が名前と共に大谷の話し相手になっている様子(うなずいている)で映っている。そして、撮影の様子になって、監督も名前とともに姿が映し出される。サービスショットなのかねえ、劇中に出てくるのかと思ったがそれはなかった。


ここで水谷は事件記者の役。あっと思った。これを見る直前に、「事件記者チャボ!」の録画を削除したのだった。「事件記者チャボ」はテレ玉で毎週火曜日にやっているのだが、同時間帯で水戸黄門を録画し始めたため、重複で外さなくてはならなくなったのだ(うちは二本まで録画できる、「江戸の用心棒」を録画継続として残した)
まあ正直なことを言えば、録画を始めたものの、あまり見る気にならないという気持ちだったということもある。83年の作品だそうで、おれは池中玄太だとか熱中時代の「日本テレビ系列で毎週土曜夜9時(土曜グランド劇場枠)」というのは好きで、ずっと見ていたのだが、自分の年齢も上がってきたからか、この作品あたりで明確につまらないということを感じたものだ
気になって、土曜グランド劇場の作品リストを見てみた、「天まであがれ!」、「あんちゃん」あたりをつまらないと感じた最初の作品群で、これが82年の作品、「事件記者チャボ!」は翌年の作品となっていて、「あんちゃん」のあとの作品、「明石貫平35才」、「天まであがれ!2」は見たのかどうか、となると、「事件記者チャボ!」も見てないのかもしれない
ふと石立鉄男が気になる。この人の作品もたくさん見たような気がするし、好きな作品もあったような気がする、テレビドラマの中で演技している姿も思い浮かべられる。だけど、出演リストを見てみるとまともに見たのは「天まであがれ!」だけだったかもしれない。となると、それはつまらない作品と自分では思っているわけで・・・。おれが思い浮かべてるテレビドラマの中で演技している姿というのも、この「天まであがれ!」だったのかなあ