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熱海五郎一座「落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブル―ス~」

11/26(日) 18:30 -
BS松竹東急|150分|10倍録
日曜ゴ―ルデンシアタ― 熱海五郎一座「落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブル―ス~」
なんと落語をテーマにしたもので、一座のメンバーのほとんどが落語家役だが昇太は違うという編成。最終盤に昇太以外の一座全員がリレー落語という形式で、「堀之内」を全編披露という驚きの演出があり、まあそこに昇太が出ないのはわかるのだが、さらに驚き、カーテンコールで一人だけ落語を披露していないので、ここで、と促され正体が落語披露、先に帰っちゃったやつを悔しがらせてやれなどと言われている。小噺程度のものだが、そこで終幕。
ここでいう一座というのはゲストは抜かしてだ
ゲストヒロインは林あさ美という人、そしてもう一人、千太郎という人もカーテンコールで別枠で呼ばれていた。この人は黒人で日本語堪能、林あさ美演じるさくらが落語を世界に広めるという使命の例として、この黒人の方と、朝鮮でアナウンサーをやっていたという人とをセットで紹介という形で二度ほどの出番。まあこういう人が落語というか小噺をやるおかしみという演出である。この千太郎は、カーテンコールで三宅から呼ばれた後、脇に行っちゃったから、特別大物ゲストということではないだろう
2012年6月の公演で「c舞台復活記念!」と銘打たれている。ウィキによると椎間板ヘルニアの手術と術後のリハビリで休養していたとのこと。またラサール石井、東貴博が結婚直後ということでそのことが随所でいじられている
寄席の楽屋、そして寄席の高座という場面があり、セットが組まれているのだが、寄席の楽屋の場面から、一人が楽屋を出て高座へ出て以降とすると、セットが回転して、寄席の高座のセットが露わになり、そこへ出てくるという演出はなかなかよい。
ほかの場面転換では画面暗転がセットの交換の場面だと思われる(その場面には左上にテロップで公演名が出てくる)のだけど、上記場面だけは、暗転にならないという演出である
ラサール石井は落語を披露している最中に喉の調子がおかしくなり、賞を逃し、その犯人は誰だというのがストーリーで、その様子をVTRで再現と称して、ラサール石井がそのVTRという場面をsのまま演じ、巻き戻しだの早送りだのスロー再生だの色々やらされる場面が楽しい
三宅裕司は江戸っ子神田の生まれ、また明治大学の落研のことなど知ってはいたが、おれはあまりそういう匂いを感じたことはなかったが、ここでの三宅は本当に良い。落語家役がとても似合うし、江戸っ子というのもよくわかる。
またコント赤信号渡辺が三宅の明治時代の後輩ということで、そこらも当然ネタにされてる。ちなみに渡辺は昇太以外で唯一落語家役ではないが、最終盤のリレー落語では落語を披露している。
このリレー落語では、話している際、停滞気味、つまり堀之内へお題目を唱えながら歩いているだのそういうところで、座ってる部分だけが回転して、次の演者も同じところをやっているという具合。
このリレー落語、ストーリーに組み込まれているわけでなく、これが始まる前のところでストーリーは終わっている。が、おまけとか第二部とかそんな感じには見えなかった。このリレー落語の後に林あさ美の歌があった。彼女は落語がテーマということからかもしれないが、他の作品に比べてヒロインの活躍度が低かったように思う
落語修行の本当の長屋を知るためと称して長屋のセットになり、そこで和服を着て生活しているという場面があり、舞台演劇の自由度というのをいいなあと思う。
当然笑点も大いにネタにされている。東貴博が昇太に「そこそこ笑わせればいいと思ってやってる、ギャラがいいからやってるって聞いたよ」、などと言ったり、「赤い着物の人を大事にしてあげたほうがいい」というと、昇太が「あの人すごい金持ちなんだよ」と答えたり