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木下恵介アワー「おやじ太鼓」 [連ドラ]

07/12(水) 17:00 - BS松竹東急|30分|12倍録
[新]木下恵介アワ―「おやじ太鼓」 #1[字]
10/10(火) 17:00 - BS松竹東急|30分|12倍録
木下恵介アワ―「おやじ太鼓」 #65[終][字]

この枠の木下恵介アワーシリーズを見るのはこれで3作目
これは続編も作られており、それも合わせての放映で、全65話(第一部39回、第二部26回の全65話)
まあ大して面白くもないし、2作見て作品傾向、出来もわかってるのだから見なくてもいいのだけど。1回が短くて、放映回数の多い作品という観点ならそれならNHKの朝の連ドラを、こういったBS局やそれこそ本家NHKでも現在放映中のもの以外にも過去の作品の再放送もやっており、そっちのほうが見る価値がありそう、などと思いながらも、最終回まで録画を終えたので、視聴開始。
今のところ第1話まで。主要登場人物、ある一家族の話のようで、その家族紹介という感じの始まり方。お馴染みのあおい輝彦(主題歌もまたこの人)、沢田雅美が登場。沢田雅美がとにかくよい。この人を見るだけでも価値がある。
またお馴染みといえば竹脇無我、菅井きんも登場。この二人は家族ではなく、竹脇は長女の婚約者、結婚の申し込みをしたという状況であり、これが今後のストーリーの中で大きな役割を果たすのであろう、すったもんだのあげく結婚に漕ぎつけるという感じだろうな。菅井のほうは女中
大家族らしく、子供が男4人、女3人、そして両親という陣容。終盤に家族での中華料理屋での食事会という場へ主役、その家庭の父親、いつも怒ってばかりという人物、が真打登場という形で怒鳴り散らしながら登場(その後に遅刻で長男が登場してるけど)。
自分の知ってる役者でいうと、津坂匡章が三男。主人公である夫婦は両方高名な役者、進藤英太郎と風見章子、この二人が字幕オンで色付き
まあまあまだ始まったばかりなので面白さもつまらなさもわからなく、どうなることやらという感じ、興味は続いている
主題歌が個性的なのだが、第1話の冒頭でその歌があおい輝彦(四男)でなく作品内で登場人物、次男がピアノ伴奏で歌っており、それはまだ作成途中という設定になっている。この曲が父親のことを歌っており、それが主題歌にもなっているという構図。カミナリ親父と称されててそのキャラを明確にしている。
そういや、モノクロである。この局の番組紹介欄で見ていたのは確かカラーだったはず、と不思議に思ったが、そうか、シーズン2から変わるのかなと予想、が、録画してあるやつを調べたら、シーズン1の途中からカラー化されていた。

※同日視聴
第3話まで
第3話で、高円寺のおばさんというのが登場してきて、そこでこの家庭の様子がよくわかってくる。このおばさんというのは、愛子がねえさんと呼んでいて、字幕オンでは義姉さんとなっている。亀次郎の姉かなと思ったが、亀次郎には気を使いまくりで怒鳴られて縮み上がっている。となると愛子の兄の嫁か。そのおばさんの亭主というのは亡くなっており、その際に亀次郎がアパートを建ててやって、アパート経営しているとかなんとかで頭が上がらないようだ。このおばさんの性格が面白い。家にやってくると女中に小言を言いまくり、そして、色々なものをがめつく食べていくという性格のようで、なぜそんなに偉そうなのがよくわからない。この回ではうなぎを肝吸いつきで頼んでいる。
そしてこの家がとても裕福であることが描かれている。それは愛子とおばさんの会話でもそうだし、子供たちもうなぎを肝吸いつきで頼んでおり、それを贅沢ともなんとも感じていないように描かれている。
会話で話が進んでいくのだが、脚本も演技も巧みだ。

※同日 第4話
この回では子供たちが連続して母親に金をせびりに来るという展開、長女が結婚を申し込まれているという話を持ち出し、一戸建てかマンション買ってと言い出す展開で不愉快。前回のうなぎくらいならいいのだけど。
父親が誕生日、第1話の冒頭で制作中とされていたあの主題歌をみんなで合唱してお披露目するところで終わる
父親を三男の三郎が「あの人」呼ばわりすると、愛子が「あの人は敬四郎(四男)だけにしてちょうだい」、と。なにかそう呼んでもいいような事情が、つまり敬四郎には出生の秘密でもありそう(※最後までなにもなかった)だが、そんなことは全然なく、単に、あの人呼ばわりなんてするのは一人だけにしてほしいというだけのことかもしれない。

※同日 第5話
高円寺のおばさん正子が秋子の縁談を持って来たところへ、第1話以来の登場である竹脇無我の神尾が秋子の見舞いにやってきて鉢合わせ、正子は偵察のため、神尾と対面しやり合う。ここが面白い。第3話に続いて、高円寺のおばさんがキーマン。
その正子は亀次郎の兄の嫁だとわかる。亀次郎が正子とも完全に上下関係で上であるから、「ねえさん」と呼ばないから、わかりづらいだけだった

※同日 第6,7話
6話では、次男洋二の足の負傷が空襲によるものだとわかる。
7話では、神尾が途中喫茶店兼ケーキ屋で正子と出会い、一緒に鶴家を来訪したことで騒動になる

※同日 第8話
ひなまつり、そして武男の誕生日で31歳。ちなみに洋二、秋子と順に1年おきに生まれており、多分ここまでは戦前生まれ。
第1話で1月から始まっており、また豆まきの行事が描かれ、亀次郎の誕生日は立春となっていた。立春というのは日が毎年同じというわけではないがはずだが。
で、亀次郎は61になっている(第4話)。
確か愛子は5歳差、結婚は昭和11年で、武男が12年生まれだったはず、と一応メモ書き
トシという新たな主要登場人物と思われる女性が登場、幸子の友人で、洋二と仲良くなりそうな予兆。

※同日 第10話まで
9、10話と敬四郎の大学受験の話題。
ここでメモ書き補足
三郎は昭和21年に愛子の腹の中にいたという話が出てきており、21年か22年生まれ。そしてこの2回で再三出てくる話題だが、大学受験に二度失敗している。
これはもっと前の回にあったのだが、三郎と幸子は同じ大学で、多分同学年、三郎が留年するとと追い越してしまうことになるというような話があった。ということは2歳差で、同時に入学か、いや、幸子が後から入ったというようなことを言ってたから3歳差で三郎が一年留年したか。
幸子は社会運動、つまりはデモなどへの参加に熱心
かおるは高校受験に成功し、4月から高校生という年齢。
第9話では、夕食で夫婦とかおりだけという状況、子供たちはなにをやってるのかと思えば、武男、洋二と秋子は一緒に、そして三郎が親父の会社の経費と言いながら、盛大な会食という対比の面白さ。洋二と秋子は秋子の出版社部長との会食で、洋二の絵本出版を相談(出版は断られているようだが)している。
さらに敬四郎はスキーに出かけ、夜はダンス、バンドで歌ったり青春を謳歌
敬四郎の受験は失敗。敬四郎はスキーに行っており、愛子は亀次郎の小言は聞きたくないだろうからそのまましばらく家に帰ってこないでいいとお金を送金。一方亀次郎は、家族を箱根旅行へ連れ出す。自動車で箱根へ向かう場面で終わり。かおるだけ置いてけぼりのようだが。
前にも書いたが会話劇の面白さ、テンポが良い、つまりは演技がよい、内容もよい、つまりは脚本。
話自体は、亭主関白、雷親父、誰の世話にもならず裸一貫でやってきた叩き上げの父親と、その怒鳴り声に辟易し、また父親の帰宅では銅鑼が鳴らされ、家族一同気が引き締まっているというような家ではあるが、それに萎縮しているわけでなく、おうらかに過ごす家族の物語という感じ。当時のホームドラマの減速であろう、これが父親殺しだとか陰湿な話には当然ならないと思われる。
また家は離れのように、もう一軒子供用のものが建てられてるようで、そこに部屋があるのが、三郎と敬四郎が確実。さらに秋子や幸子もそうかもしれない。かおるはそちらへ行かせてもらってないというのも確実。武男と洋二は本家のほうだと思われる

※10/17視聴
第11話
かおる置いてけぼりの件だが、箱根へは、ドライブがてらみんなで行っただけで、父親と合流し遊覧船に乗った後、子供たちは帰宅。この遊覧船のエピソードで家族は少ししんみりしたいい場面だった。
かおるの同級生として木内みどりと鷲尾真知子。クレジットもあったから鷲尾真知子は見て気付いた。木内みどりはどんな顔の人だっけ(木之内みどりというそれなりに有名なんだろうが、おれは記憶にもないし顔も知らない人がいて、その人とごっちゃになったというのもある)と思ったが、ネットで画像を見て、ドラマを見直したら、なるほどとなった。

第12話
カラー化。

※同日
13-14話
12話以降は敬四郎の受験失敗後の鶴家の様子といういかにもお茶の間ホームドラマという感じが続く。
13話と14話にこの後も出番のありそうな、敬四郎の高校の同級生で開始牢がほのかに恋心を寄せる久代が登場
13話では高円寺のおばさんの家へ敬四郎とかおるが訪問。高円寺のおばさんの家が映るのは初だったと思う
14話は三郎が敬四郎を連れてお気に入りの女の子がいる渋谷の喫茶店へ。

15-17話
15話は食事騒動とでもサブタイトルがつきそうな内容で中心は高円寺のおばさん。鶴家は田園調布という設定らしいのだが、その最寄り駅を降りると、出前持ちが次々と声を掛けるとうところから始まる。鶴家ではうなぎの出前を五人前頼むが客が帰ってしまい(亀次郎は追い返したと言っている)余ってしまう。そこへやってきた正子だが、正子は正子で、色々事情があり、うなぎ屋へ寄って食べてきたところ。さらには、何の手違いか、蕎麦屋がざる五人前を正子の注文だと言って持ってくる。さらに敬四郎もうなぎを持ち帰り・・・。
この回ではすでに1回登場しているが武男の恋の相手になりそうな女性が登場。1回目は後ろ姿が
朱だったが、今回は顔も映っている。
16話は三保の松原へ夫婦と高円寺おばさんが旅行

18-19話
18話は母の日でこともたちが母親に楽をさせようと早起きして掃除
亀次郎の期限が良くなるものの、そこへ神尾光の祖母が来襲、その顛末。
19話では三郎と敬四郎が神尾の祖母を家まで車で送る。
神尾の祖母が東山千栄子。クレジットはトメでなぜか他の人よりフォントがでかい。意識的なのかどうかはわからない。ほかにも例えば三人並記が連続する際に、その三人の間隔が違っているときがあったりもする。
トメに関してはそれほど重要視されていないようにも見える。最後が数名並記で終わる回もある。
19話では、数名並記が終わったあとに、竹脇が出て、小夜福子、香山美子と単独表記、トメが東山。竹脇、小夜福子、香山美子は常に後ろの方で単独表記
単独表記というのは格が上ということではありそう。

※10/18
20-21話
20話は朝早くからの下水工事。大音量に鶴次郎の機嫌をみなが心配するが、建設業でのし上がった亀次郎は上機嫌で、皆があっけに取られるという話。工事現場に差入れでお茶を持って行き、その茶道具全部を壊されても鷹揚にしていたが、塀を壊されたと聞き激怒など、喜劇でよくあるパターンで面白い
脚本が山田太一となっている。そこら辺のクレジットはいつも飛ばしているので、これまでにもあったのかもしれない、少なくとも前回(19話)は違った。21話も山田太一
21話は、洋二、三郎、敬四郎の女関係といったところか。洋二はトシと付き合い始め、三郎は女の子をデートに誘ってるが、相手は乗り気でない、敬四郎はあの久代と偶然に二度も会い、しかも一回は男連れ、一緒にいた親友の杉本と愚痴のこぼし合い。杉本を家に誘うも、亀次郎の雷が杉本にも襲い掛かり、意気消沈。最後は杉本が久代に電話で確認したことを敬四郎に伝えてくる。恋人はいない、と。

22-25話
22話で、三郎の演劇を夫婦や子供たちが見に行く。三郎出演の劇が始まる前にやってる劇で鶴次郎はいびきをかいて寝てしまい、周りに迷惑、ちなみにその芝居に出ているのは河原崎次郎と清水良英で、彼らは学生結婚をして、25話で鶴家にしばらくの間住みたいとやってくることになる。
23話ピンポンダッシュのいたずらをされ、亀次郎とお敏が追いかけとっちめる。その子の姉、片桐貴枝子がやってきて亀次郎といい合いになる。この片桐貴枝子、これまでに数回登場していて、武男が一目ぼれしていた女性
24話では唐突に初子が結婚をしてお手伝いを止めたという展開。23話では休みを取って兄のところへ出かけている(その際にお見合いをしてそのまま結婚という成り行き)ということで登場しておらず、22話が最後の出演、といってもこの後復帰するのかもしれないが。
さらにお敏の母親が危篤という知らせが入り、田舎へ帰ってしまう
25話ではそのお敏の母親イネというのが来訪、イネ夫婦の喧嘩で、イネが家を出ていき、旦那のほうがお敏を呼び寄せツネを説得してもらおうとしたというのがあの電報、イネは捕まるのを嫌い東京へ出てきてしまったというわけ
武男は片桐とデートの約束をしており出ていきたそうであるが、三郎の演劇仲間の学生結婚夫婦がやってきてしまい、子供たちだけでその夫婦の話を聞いてやってるところへ、鶴次郎が登場、雷が始まる

26-28話
26話、イネ、昼から三郎相手に酒、さらには正子もそれに加わって・・・。
この回で三郎が大学三年生だとわかるが、そうやって計算すると、二年浪人の大学三年生は23歳。昭和22年生まれとすると今が昭和45年となり、武男が昭和12年生まれの31歳で昭和43年となり、ちょっと計算が合わないような気もする。まあ最初の方はちゃんと見てなかったので、武男の昭和12年生まれが正しいかどうか、そして早生まれだとかで1年くらいはずれそうではあるけど。
27話、お盆。お敏は帰ってきている。亀次郎の会社の堀部長の浮気相手が亀次郎の家に捨て子するという捨て子騒動
28話、その結末。武男は片桐と、そして洋二はトシと進展している様子。秋子と神尾はなかなか結婚まで行きつけない。

29-32話
29話では亀次郎が8月に軽井沢の別荘を借りたということで行くことになる
27話がお盆だったのに、ここでは8月と聞いて、8月なら近いじゃないなどと言っている。お盆は7月だったのか
30話では軽井沢の別荘を借りる件が中止に
31話は軽井沢へ旅行。別荘がだめになったからということで旅館での旅行となる。この回の最後に、秋子が急遽オーストラリアへ仕事で行くことになるという電話が入る
32話は軽井沢旅行は日程を繰り上げて帰ってきて、秋子のオーストラリアへの旅立ちを見送りに家族が出る。この回の最後では軽井沢旅行の日程を切り上げたので、その代わりに北海道へ行くと亀次郎が言い出す

※10/19
33-35話
33話、北海道旅行。
江幡高志が亀次郎に蕎麦屋で雷を落とされる客として登場、これは端役であり1回限りだろうと思われる
34話、神尾に頼まれ敬四郎が父親に対し秋子の結婚を認めてやれというも、雷を落とされる。しかし後で呼ばれ秋子の結婚については認めないがその敬四郎の反抗心を根性があると褒められる
35話、イネの恋人である六さんが登場、イネを夫の元へ連れて帰ろうとやってきたのだった。かおるは憧れの英語教師の西川(山口崇)を家へ連れてくる。すると幸子が西川に夢中になってしっまう

36-37話
36話は、敬老の日。亀次郎は武男を連れて電信柱の街灯の蛍光灯を入れ替えしようとし、武男がはしごから落ちて下にいる亀次郎が怪我
初子が鶴家に顔を見せる。結婚した相手の愚痴を聞いてもらいに来たようだ。次の回には出てないし、女中復帰ではなさそう
37話はお彼岸。亀次郎はイネを連れて浅草観音様へ。
他には子供たちの恋愛の状況がそれぞれ描かれる。武男は片桐に騙されてるのではないかと疑念、洋二はうまく行っている、そして秋子は神尾の祖母が神尾との恋愛を公認し、さらには亀次郎とも再度会って決着をつけると明言、第1シリーズ最終回に向け、これは進展していきそうで、最終回が二人の結婚ということになりそう。幸子は西川とつき合いを始めた様子。
三郎は高円寺のおばさんのアパートに住まわせてる演劇部の友人夫婦のことで揉めている。

38-39話
38話では、捨て子騒動の堀の母親が挨拶に来たいということで午前に来訪、そして午後に来るはずだった神尾の祖母も都合で午前にやってくることになりあたふた。結局鉢合わせになってしまい、しかも神尾の祖母については亀次郎に事前に話してもおらず、愛子が亀次郎にそのことを話す間、来訪していた高円寺の正子に相手をしたもらうことになる。なんだかんだいってもこういうときには頼りになる感じ。さらにそこへお茶を持って来たイネも加わり4人のおばあちゃんという図。そこへ亀次郎が現れるが、愛子に諭されたか、友好ムードで神尾の祖母と握手、で終わる。
このシリーズでわりと多い終わり方。昨今のドラマでは次の回の最初の部分をその回の最後に持ってくるという手法があり、それに慣れてるからか、それを思わせるような終わり方。つまり亀次郎が部屋へ入ってきて、さて、どうなる、でその回が終わる、のだけど、次回ではその続きでなく、そのエピソードはもう終わったものとされる。今回でいえば、神尾の祖母とは話がついた、秋子と神尾は結婚が認められたということだ、そして堀の母親の来訪という件は、先に説明されていたとおり、本当に御礼の挨拶だけということなのだろう、ドラマ上は放置。
これと同じような回の終わり方が何度もあったと思う。思い出すのは、幸子と西川の談笑の部屋へ亀次郎がやってきて、さて、どうなるで終わった回があったが、次の回の冒頭はその続きではなく、その後回を数回おいてだったと思うが、幸子と西川のデートで、そのときのことを回想して話している場面があった。お父さんが部屋へ入ってきたとき、咳ばらいをし、ごゆっくりと言ってすぐ部屋を出て行った出て行ったとかなんとか。
39話、第1部の最終回。番組の最後に、この回の最後に鶴家にいた全員が勢揃いして並んで視聴者への挨拶を進藤英太郎がするという「らしい」演出。その際に、「第2部でまたお目にかかります」と言っており、すでに制作が決定していたことがわかる。
「らしい」演出は他にも。洋二の絵本がコンクールで1等を獲ったと連絡があり、まだ帰ってきていない洋二を迎えるため表門を開けておこうと外へ出る亀次郎、そこへ洋二が帰ってきて抱き合う。そこへ家から皆が出てきて、亀次郎を先頭に前の人の肩に手をやり隊列を組んで、ちょうど「グレイシートレイン」のように、家に向かって練り歩く、空にはまん丸のお月様に「第一部 終」というテロップというのが本編の終わりで、その後上記挨拶となる
そういやほかにも、家に最初に帰宅したのがかおる、そして敬四郎と続き、お敏が下から順に帰ってきてます、と言っており、その後その準で、幸子、三郎と帰宅。その後の上三人は順序通りではなかったけど、こんなのも最終回らしいといえないこともない。
六さんが再度迎えに来て、イネは帰ることを決心する。
---第1部を終えて
変に思えたところ
11話。箱根遊覧船のエピソード。武男と洋二を連れて行ったと言っているが、その二人の年齢を聞くと、秋子も生まれていたはず。
15話。鶴家で三人の客が帰っただか追い返しただかしたというエピソードだが、そのうち一人は武男であるようで、それなら二人の客とそれを送って行った武男である
18話、母の日。「母の日ですからね。それに、ちょうど日曜日でしょ」というセリフ。母の日は日曜日に決まってるじゃないか
その流れの中で、9月の第3日曜日を「老人の日」と言っているが? 敬老の日が9月15日で、それがその年は日曜日ならばおかしくはないけど、普通は「9月の第3日曜日」なんて言い方せずに「9月15日」と言いそうなものだ。そもそも老人の日って?

会話劇の面白さ、そして家庭内の細々したトラブルエピソードで構築といったところが特徴か。後者なんかは、「渡る世間は鬼ばかり」なんかがそういう作品だと聞いたことがあり、おれは同じ橋田壽賀子の「おしん」にも名作と言われてるけど、結構こじんまりとしたそういう傾向を感じた。
山田太一の名前があったからと思い出したのだが、「ふぞろいの林檎たち」とは会話の面白さに共通点を感じなくもない
会話のテンポがとても良いのは特徴的だ。ここを見どころにしようとしているのだろう、たくさんそういう場面がある。
最終回で酔っ払った正子が亀次郎を亀さんと呼ぶ。これまで卑屈なほどの態度を亀次郎の前で見せてきており、溜まったものを出すという場面だ。で、これに関連して、鶴家は亀次郎に対して、委縮しているということはまったくなく、父親を恐れているということもないのだが、でも父親の前では、返事がよく、ちゃんとしようとしている。特に武男がそうで、あと女中連中。そういやイネはお敏の口真似とも思える態度を返事をするときなどで見せる。「ハイ」という返事がとにかくよい
ここはドラマのテーマでもある「雷親父」という演出だ。亀次郎の帰宅時には銅鑼が鳴らされ、在宅している家人が玄関にお出迎えである。まあそこらがコミカルなのだけど。
クレジット順に触れておく。
まずトップは単独表記で進藤英太郎。その後は、回によって出る人数が上下する関係で、二名並記だったり三名並記だったりなのだが、風見章子、園井啓介、津坂匡章、あおい輝彦、西川宏、高梨木聖、沢田雅美、 菅井きん、新田勝江というような準。風見章子が単独表記になってたこともあった。
その後も並記でその回だけの俳優などのクレジットがあり、終盤に単独表記で数名出る。
そこに家族の一員である香山美子も入る。他には小夜福子、竹脇無我、岸輝子、東山千栄子あたり。ここらは最後に出るのが偉いのか、先に出るのが偉いのかよくわからんが、東山千栄子は常にラストに出ていたあたりから察せられそう
---
40話
第2部の第1回だが、OPは変化なしで、通番も「第四十回」となっている
「六カ月後」とテロップで始まる。
始まりは拍子抜けというか、意外というか、武男の新婚旅行の様子から。嫁役が春川ますみである。OPのクレジットでも家族が順にクレジットされる中に入っていたので、どんな役なのやらと思っていたのだが。
前回がお月見の夜。10月だとすると、6か月後は4月。武男を31歳と言っているが、ひなまつりで誕生日を迎え32歳のはず
三郎は大学4年生、敬四郎が受験失敗で浪人二年目に入っている
武男の新居が隣の家となり、三郎と敬四郎が、本家に戻り、武男の部屋に二人で入ることになる。
部屋割りは第1部では、途中まではっきりとはわからなかったのだが、本家のほうに、武男、洋二、かおりがいて、他が隣の家だったのだ
新シリーズになり、ちょっとだけ設定が変更されるということがドラマの世界ではよくあるが、ちょっとだけそれを感じた。気のせい程度だが。
洋二は気弱で優し気な青年だったが、この回では引っ越しのことでリーダーシップらしきものを見せている。
お敏のあつかましい性格を家族が奇異な目で見ている。これは以前から女中にしては異様なほどあつかましい行動を取りまくっていて、そっちが変に思えていたくらいなのだが、家族はそれをほとんど咎めることがなかったのに、この回になって急にそんなことを話している。
第1部での第1話のときもそうだったが、亀次郎の登場は最終盤、真打登場とでもいうように。ただこの回は冒頭が武男というのも意外(ちょっと地味なキャラ)だったが、亀次郎の登場もただ単に怒鳴り散らすというお約束ではなく、帰宅したら武男が旅行先で病気になったと聞かされ気勢を削がれた感じで、でもそこから怒鳴り散らして終わっている
秋子や幸子には触れられていない

41-43話
40話で4月かと思っていたが、43話が母の日(5月)、これが新婚旅行から帰る日、その経過を見る限り、それほど長い旅行であったとも思えないのだが。
41話では、武男がはしかになったとの連絡を受け、亀次郎と敬四郎がタイへ行くことを決めるという展開。さらには前回登場していなかった子供たちも含め、各々の恋愛の様子が描かれる。
42話は亀次郎たちがタイへ到着で、そっちの場面ばかり。風見章子が登場していない。一方43話では、上記の通り一行が帰国する日であり、それを待ち受ける鶴家の様子が描かれ、なんと進藤英太郎が登場しないという回。
ここまで、進藤英太郎と風見章子は全部の回に登場していたはず。
ここらははっきりしないが、レギュラーの中で、津坂匡章とあおい輝彦以外は出ない回というのも多かった。この二人も登場しない回が会ったと思うが、もしかしたら全部の回に出ていたのかもしれない。だとしても、この41と42話で、津坂は42話に、あおいは43話には登場しない。
43話は母親の愛子に母の日だということでカーネーションをプレゼントしながら、相談と称して問題事がどんどん持ち込まれる。ラストでは今ドラマで初めてともいえそうな深刻な感じで、洋二が家を出ると言い出す。
喜劇というジャンルなのだと思う。で笑いのためともいえそうな不自然な展開、登場人物の言動が多く見られ、それは笑いのためだとわかれば大抵許せるが、なんか不快に思える場面や、変に思える場面が多い。
それこそお敏のあつかましすぎる女中というのがそれであるが、それ以外にも例えば今回の亀次郎がタイへ行くといういきさつというか理由、息子がはしか、もう治ったというのに、そして出かけて行ったってなにもできないだろうに。
神尾が結婚の日取りを決めようとする秋子に向って、ドラマの主演を頼まれたとやにさがり、秋子ともめて、それを鶴家に言って愛子にぶつけるとか、尋常でない。
三郎の友人の学生結婚夫婦の言動も異様だったな。
ここら辺の許せる範囲許せない範囲についてはもうちょっと考えてみたい

※10/20
44-46話
43話で洋二が家を出ると言い出す場面で終わるも、44話ではその話の結末はわからないまま、次の場面へ。前に書いたように結末が気になるところで終わるも次回の頭がその続きでないというパターン。が、この回で結局洋二は出て行ってしまったことがわかる。また三郎は女の子の家に泊まったのを相手の父親に見つかってしまい、その父親が鶴家に電話をしてきて、亀次郎にその件がバレてしまい、三郎も家出、これは正子のところで世話になってることが45話でわかる。45話で三郎は正子に連れられ家に謝りに来るのだが、その前にうなぎを食べて行こうとなり、しかしそれが亀次郎にバレてしまい、三郎はそのままトンボ帰り。正子はやってくるも、亀次郎の雷に辟易し退散。
46話の出来がいい。愛子が子供たちのトラブル諸々と亀次郎の雷に辟易し、言い返すのを止めてしまう。とまどう亀次郎。これはこれまでにない展開。そして、そこへ今のところ亀次郎のお気に入りである待子の「アンパン作戦」発動。
亀次郎の雷。これは落語化け物使いで、旦那の人使いの荒いのは、一回で済む用事を2回、3回に分けて言うとたしなめられる場面が中盤にあり、それに似ているところもあるが、まあそれよりひどい。なんの意味もない小言も多数あり、単に怒鳴りたいから怒鳴ってるだけというか。小言幸兵衛なんかにも近いような気がするが、それだって意味のある、指摘自体は正しい小言であるのに比べて、亀次郎は意味のない小言が多いからなあ

※10/21
47-50話
47話
愛子が三郎、洋二と一緒に中華料理。
武男の回想場面がある。武男が子供のころ、泣かされて、亀次郎が悪がきを追いかけるという場面、多分武男が5歳くらいだろうと思われ、すると25年以上前、でも進藤英太郎と風見章子(愛子は洋二を背負って登場する)が演じている。あまり若作りもせず。一人で遊びに行くくらいなら武男は5歳くらいと思われ、そうすると秋子も生まれてるはずだが。
敬四郎が家を出ると言い出す
洋二が愛子から言われていた父親への電話、しかし亀次郎は素っ気ない態度
48話
父の日
武男が結婚で別の生活、ほかに二人の子供も出ていってしまい、段々と寂しくなる鶴家というのが露わになってくる
亀次郎は時間を気にしており、愛子には出て行った子供たちが会いに来ることを期待していることがわかっているが、武男のところに連絡があり、今日は来ない、と。
敬四郎は大学受験をやめ、コック見習いをやりたいと言い出す
49話
洋二が病気になったと正子から連絡が入り、愛子が会いに行く。初めて訪れる洋二の部屋、ボロアパートである。
家族を集めて亀次郎が説教、その怒鳴ってる様子を見て待子が父親を思い出し泣き出す(ここでこの回は終わるのだけど、この涙に意味上がるのか、イマイチわからない、つものように尻切れトンボで終わっている)
50話
洋二の家。トシが訪れてきて、洋二に実家へ帰るように言う。ここらは上層階級には世の中を正しく帰るという理想をわかりあえない様子が描かれている。全学連になるには、苦労をしなきゃみたいなことか。まあこのころの作品を見て、一番白けるのは学生運動を善のように描いていることだ、善でないにしても否定ではない。でも今の目からすると、学生運動なんて、ね。
6月29日。日曜日
運転手の田村が退職の挨拶。ここで、亀次郎と愛子がいつものように言い合いになり、洋二の家へ一度行ってみればいいと愛子が詰る。亀次郎が怒って出て行ってしまい、田村から洋二のアパートの下まで亀次郎が行ったこと、そして、足の悪い洋二を思い、一晩で階段を直してしまったことを愛子は聞く
待子に妊娠の兆候

51-52話
51話は七夕。三郎が久しぶりに家へ。
亀次郎は七夕の竹を買って帰り機嫌が良い。三郎の気付かずにいたが、ふと気付いて、怒ろうとするも愛子に諭され、少しだけの雷で終わる。
待子はいよいよ妊娠とのこと
敬四郎はコック見習いの話が出て以降、料理を作ってる場面がよくあり、最近では家の台所を手伝っている様子で、愛子と幸子はコック見習いなんて行かずにこのまま手伝ってくれれば助かるみたいなことまで言っている。
52話ではお盆の話をしており、7/15をお盆としていると見られる
正子がやってきて、三郎は一体どうしたんだ、と。前回以来、鶴家に住んでいるようで、住むなら住むで、突然来られても夕食の準備ができないし、荷物を運び出して部屋を空けてほしいということだ
シリーズ初期に正子が鶴家にやってくると女中に細々と小言を言っていたが、それがこの回で久しぶりに復活している。
秋子が久々に登場、神尾は俳優業を始めているようで、結婚については伸び伸びになっている様子。
お敏はしばしば「海ゆかば」を口ずさんでおり、それを愛子が陰気臭いからちょっと陽気な歌にしたらなどと言ってる

※10/22
53話
三郎が正子を洋二がピアノを弾くバーへ連れていき、正子はしこたま酔っ払い、鶴家へ来襲。
鶴家では敬四郎のコック見習いの件がとうとう亀次郎に知れ、家族会議を始めようとしていたところ。正子は前シリーズ最終回のとき以来「亀さん」呼ばわり。
54-56話
54話は前回の最後の場面の翌朝、三郎と正子をいい加減に起こしないと亀次郎が言っている
洋二のバーへ幸子と西川が来訪、そこへ三郎と神尾が連れ立ってやってきて合流。三郎は酔った神尾を連れて帰宅。竹脇無我と山口崇が共演(大岡越前が始まる前である)
55話では三郎の帰宅がないことに愛子は説教をしようとするが、逆に亀次郎は機嫌がよく、三郎と昼間からビールを飲みだす。
洋二から電話、三郎はトシの洋二への本心に疑念を持ち、トシの仲間のところへ乗り込んで徹夜で議論していたことを知る。
家の者一同で洋二のバーへ行く。洋二と亀次郎は久々の再会である
56話、夏休みで夫婦は箱根、この回では進藤英太郎は声だけの出演(クレジットでも「声」となっている)。
正子が来訪、鶴家では敬四郎が女中業。お敏も主人夫婦がいないことをいいことに映画。
敬四郎がハヤシライスを制作中、正子は得意のちらし寿司を持って来た。
という中、土用の丑の日でうなぎ屋から「うなぎはどうですか」と営業電話
待子の母親(初井言栄)も来訪しており、うなぎをとるかどうかでみんながいろいろ議論
初井言栄が若い。お婆さん女優で知られた人だと思ったが、60歳と若く亡くなっており、今作品では40歳くらい。画像検索しても、そんなに老けたものはない。
この回の終盤では夫婦が予定を早めて帰宅している。
この回を見ていてこの作品には誰にも共鳴できないということを痛感する。両親はでたらめに怒り、子供たちは贅沢三昧、甘ちゃん、女中はあつかましく、おばさんは勝手に電話に出ちゃうし。
待子の母親が比較的真っ当なことを言ってたかな。女一人で商売(パン屋である)をやる厳しさとか
57-58話
57話で運転手を探していた鶴家に正子からの紹介で黒田(小坂一也)登場。これが変人、断られること前提のような最初から突っかかるような態度。
58話、運転手として雇われた黒田が、今の仕事を辞めたことを報告に鶴家へ。亀次郎が相手をする。
黒田は鶴家を辞去した帰り道、見合い話を持ち込まれ、亀次郎の配慮ですし屋へ出かけていたお敏と出会い、嫌な感じの本性を見せる。
夫婦の結婚前の回想シーンがある。ここでも進藤と風見が演じている
59-60話
59話、8月31日で、明日から敬四郎はホテル勤務で家を出ていく。
雑誌に神尾のスキャンダル記事、それが新聞広告に掲載。
秋子はプリプリ、愛子と子供たちで話し合うも、亀次郎はそれを聞きつけ、部屋へ乗り込んできて、意外な名演説。神尾のことは信用しているから心配していない、むしろ秋子はなぜ神尾のことは信用してやれないんだ、と
その雑誌記事の話題で、デヴィ夫人の名前が出てくる。この頃から有名人か
黒田が引っ越してきた。鶴家に下宿する
60話、敬四郎がホテルの仕事から帰ってくる。久しぶりの帰宅らしいから、家を出て週末に帰るとかそんな感じか。
相変わらず黒田の変人ぶり。見ているほうがイライラするくらいだ。
亀次郎は信用して金を貸していた中華料理屋が夜逃げ、裏切られしょんぼり。黒田に言って、ドライブへ。
61-65(最終回)話
61
彼岸がもうすぐという時期。風鈴を外す時期ではという待子に彼岸過ぎるまではいいでしょ、と返す愛子
お敏が体調を崩す
敬四郎がホテルを辞めたいと言い出す
三郎は家へあまり戻ってこないが、正子がやってきて三郎がこっちにもほとんどやってこないと言う。
幸子の就職話が持ち込まれる(最終話で就職が決まったと言っている)
これは変、三郎は4年生で今度の春に卒業予定(その卒業も危ないという話ではあるが)、幸子は同学年ぐらいだったはずで、三郎を追い抜いてはいないはず。そしてこの就職の話は来春の新卒就職の話ではないような感じだった(最終話でもそんな感じを受ける話しぶり)
62
彼岸。浜松へ5人で旅。夫婦とかおる、そしてお敏と運転手黒田。亀次郎の大昔(亀次郎の結婚前)の友達イッちゃんの墓参り、亀次郎がイッちゃんと別れて1年後に愛子と出会った。
ホテルのバーで黒田は女房を寝取った男を見つける
浦辺粂子、イッちゃんの隣人で、その消息を話してくれる。墓は売られてしまっており、亀次郎は金を出して墓を建て直す。
この回はこういう風に旅の回なのでちょっとイレギュラーではあるのだが、この回を境にちょっと雰囲気が変わったような気がした。この回以降はちょっと暗めであり、また問題がどんどん広がって収拾つくのかなという感じになっていく
63
お月見の夜で、冒頭がバーの場面なので、いつもは前回の最後の続きというやり方はしないのだが、これは前回の続きかなと思わす(前回は話を聞いた亀次郎がホテルのバーへお敏とともに乗り込んで行こうとする場面で終わった)
が、このバーの場面は秋子と神尾。しかしそこで秋子が浜松での出来事を話すという形での回想場面となり、亀次郎とお敏がバーへ乗り込んでいった顛末が描かれる。お敏がヒートアップし、亀次郎が止めるという展開で、黒田の女房は男に捨てられていた
秋子と神尾は結婚の日を約束するためのデートであったが、しかしやはり喧嘩別れ。
黒田は黒田の女房探しを夜の時間帯にし始め、お敏もそれを応援している
幸子と西川は幸子が冷静になってきており、しかし別れたわけではないという状況
かおるは蓼科旅行の際に出会った男を東京で探している。
三郎から電話、洋二が振られた、そして夫婦は月に誘われての散歩が、月に浮かれて洋二の店へ出かけて行く、もちろんそのことを知らずに。
64
イッちゃん(一造)の娘金髪のアイ子来訪。金をせびりにきたのであった。
敬四郎、調理場の仕事に入れずポーターの仕事ばかりで、嫌気が差し、ホテルを辞め家へ戻ってくる
黒田の息子は母親が手放し横浜のどこかに預けられているということがわかる
洋二を訪問しようと亀次郎が歩いていると、金髪サングラスの三郎に出くわす
ここまでで特にどうなるのかと気になるのが、三郎がどうなるのか、敬四郎は仕事を辞めてしまいどうなるのか、そして洋二はこれからどうするのか、というあたり。他にも、秋子の結婚、幸子の恋愛などあるにはあるが・・・、そして最終回へ。
その最終回はザ・最終回とでもいうようないかにもな演出。すべての伏線回収をぶち込んだ作り、なのだが、上に書いた3点についてはなかなか出てこなかった。結論をいえば、洋二はトシが鶴家を訪れて、話をよくよく聞いてみると、嫌いになったわけではなく、恋愛と学生運動との板挟みで悩んでいたというだけで、復縁。敬四郎がこれからどうするのかは不明。三郎は金髪を染め直し(芝居のための金髪だった)家へ戻る、愛子へ芝居をやっていきたいと打ち明けるという感じでなんとなくうやむやに終わる。
伏線回収というのは、子供たちの恋愛関係の話のことであり、相手が次々と鶴家を訪れてきて、対応する愛子、そして正子もやってきて一緒に対応に当たるのだが、二人がてんてこ舞いになるという演出。
まず、三郎の芝居を鑑賞する鶴家の子供たちという場面から始まり、舞台には金髪の三郎。
黒田の息子の健を探していたお敏が家へ電話をかけてきて健が見つかったことを報告、手続きが大変だと聞き、亀次郎が黒田とともに引き取りに行くことにする。
正子がやってくる。家には愛子と正子ということになる。
ここから、鶴家に来訪ラッシュ。
まずは、かおるの相手の谷村(蓼科旅行で一目ぼれした相手)。
大手から電話、これは三郎が夜を一緒に過ごして父親に見つかったという件で、その父親が今から窺うと。
続いて西川がやってくる。ここで幸子の就職の話が出てきて、就職を辞めて結婚させてくれと言い出す。
続いて神尾。竹脇無我と山口崇の共演再び。
続いてトシ。
続いてすし屋の娘、敬四郎の友達とのこと。
そして大手が登場。この大手を演じるのはこの枠常連の三島雅夫。大手というのは44話で声が出てくるが三島のクレジットはない。聞き比べてみたがまあ同じ声なのかなあ。それよりも、44話のところではカンカンになって怒ってるという状態なのに、ここでは温和なおじさんでにこやかに登場、今さら鶴家に何の用があるのやら。
そこへ三郎の演劇が終わり子供たちが帰ってくる。上司の出産祝いに出かけていた秋子も戻る
で、やってきた子供たちの相手とのカップルが成立しラストに向かっていく
まずは風鈴、度々出てきていたのだが、これは三郎の修学旅行の土産で、だからこれがあるうちは三郎が近くにいるような感じがすると愛子が言っていたもので、三郎が戻り、愛子は三郎としみじみ語りあい、さあ、もう風鈴を外しましょうかと言って風鈴を外すと銅鑼が鳴り、亀次郎帰還。
黒田の息子健を連れて戻る亀次郎一行をみなが出迎えて、どうだ坊や、このうちは面白いぞ、雷親父がいるんだ、ほら愛子、世話が焼ける子供がひとり増えたよ、鰻の好きなおばちゃん(正子のこと)もいるんだ、という亀次郎の言葉で終わっていく





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クレジット順。その回に出る人の数、顔ぶれによって一定していないような感じ。
前シリーズと変化したのは香山美子で、単独表記は一緒だが、前シリーズでは、終盤の単独表記がまとめて出るところに配置されていたが、今回は、序盤の家族が全部出きったところ、序盤のトメとでもいうか、そこに単独表記、
最終回は大量出演、レギュラー陣は全員登場なので、クレジット順は参考になる。
進藤英太郎(単独表記)、風見章子、園井啓介、春川ますみ(三名並記)、津坂匡章、あおい輝彦、沢田雅美(三名並記)、菅井きん、西川宏、高梨木聖(三名並記)、竹脇無我、香山美子(二名並記)、中略、小夜福子、三島雅夫(二名並記)
三島雅夫はチョイ役だが終盤での登場で特別出演的な感じにも見え、大物なのだろうと感じられる。
カップルで並べて表示しようという感じがここにはあるが、他の回でもそうだった。
他の回について。まず進藤トップのあとに桶家の人物レギュラーがズラズラと出て①、その他が並記で出て②、最後に単独表記が数名③という感じになっていて、それは前シーズンも同じ。その中で、香山美子が前シーズンでは③だったが、今シーズンでは①の最後に単独表記となっているのが目立つ。
菅井きんは単独表記のときも数名並記のときもあった。
出る人の数や誰が出るかで並記の並びが変わるっぽく、風見も単独の時と並記のときとあった。
風見と津坂が並記、続いて園井啓介、春川ますみが二名並記というパターンが多かったように思うが、風見と園井が並記となるときもあり、それは春川が出ていないときなのかもしれないが、固定の順番でないように感じた。確認はしていないが。
そういえば初期に幸子が全学連に入っていたけど、なんとなくあやふやになっている
実家とそっくりだとはいわないが、家庭というものの無駄さを強く感じる。些細なことでの言い争いとか、無駄な説教だとか。
実家でもよくある。窓を、もしくはカーテンを開けろ閉めとけだとか、チャンネル争いだとか。
一緒に住んでいなければ起こりえないつまらないことだ。