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翔べイカロスの翼

2022/06/19(日) 19:00 - TOKYO MX2|115分|15倍録
映画『翔べイカロスの翼』
さだまさしが主演の映画。
映画素人が映画に手を出した作品という印象がまずあり、その先入観から、演技が下手だなとか、演出もダメだななんてことを思ってみていたが、終盤はなかなかである。
まあ演技が下手といっても、これは青年が主人公でそういう青年がいたっていいだろうという風に考えれば演技に正解なんてないわけで、偏った見方ではある。
見る前に出演者一覧をざっと見ていて、倍賞美津子の名前があったので、サーカス団長の妻がそれかと思い込んでいたのだが、途中で別の役で倍賞が登場し、はて? となってしまった。よく見たら全然違った。ウィキによるとサーカス団長の妻は水野利枝という人で、 キグレNewサーカスの最後の社長とのことで、今作品の舞台となるキグレサーカスの関係者なのであろう
そういやサーカス団団長を演じるのがハナ肇で、これは演技のせいではなく脚本のせいだろうが、主人公との場面でやけに物わかりがよく、相談されたことをすぐ許可してしまっており、物わかりよすぎで棒演技に見えてしまう。
三木のり平とヨネヤマ・ママコが本人役。前者は主人公がサーカスの演出をお願いしに行くという場面でのほんの少しのカメオ出演であるが、後者は制作側として見せ場の一つであろう、主人公がパントマイムを教えてもらうという役柄で、さだとの修行の場面や、サーカス団員に「かわいそうなぞう」のパントマイムを見せる場面が長めにある。この話は実話でヨネヤマは実際に主人公のモデルに教えていたのだそうだ
原田美枝子が若い。まだ20歳を少しすぎたばかり。

内容はさておき、色々判然としないながらも思い出すことがある
原作が78年で映画が80年。この作品についてはうっすらと知ってる。これと関連して元の「イカロスの翼」のおはなしについても同時に知ったのかもしれない。
うっすらと書いたが、まず絵本のようなものを見た覚えがある。これは表紙が記憶にあるような気がする。
作品を見ていて、もしかしたらこの作品を当時見たのかもしれないと思う。少しだけだがいくつかの場面が記憶にあるような気がし、また途中で、この後さだがピエロになる、その顔を作る場面を覚えているような気がしたのだ。まあでも上にあるようにストーリーは知ってはいるのだから、ピエロになるのはわかってはいるのだけど。見たとしたら、学校で生徒を集めての、とか、児童館で子供を集めての上映会みたいなものだろう。ウィキのよると、インディーズ作品であり、大掛かりなロードショーはなかったようである
ウィキを見ていて、もう一つの可能性に気付く。テレビドラマ版が79年にあり主役が西城秀樹。当時おれはファンだったからこれを見たのかもしれないと思う。
そして別件。サーカスを見に行ったことがあることを思い出した。それこそこのキグレサーカスだったかもしれない。記憶としては「後楽園」という言葉がくっついており、後楽園球場なのか、後楽園ホールなのか。後楽園ホールなんかでサーカスやれるのかどうか知らんが。
バイクが球体の中で曲乗りしているのを覚えているのだ。すごい音だったと記憶している。
主題歌「道化師のソネット」もリアタイで聞いていた。ニューミュージックというジャンルということになるだろう、さほど好きでなかったので、この歌も知ってるという程度だが、今聞くとなかなかのものである。さだはとても長いキャリアで膨大な曲を書いておりヒット曲も多いが、おれはさほど知らない。という立場から彼の最高傑作のように思える。

作品時間が112分。ほぼカットなしか。放映時間が115分で、仲に挿入されていたCMがちょうど3分。番組前後、とくに終わった後に、1分ほどCMがあった。
キャストスタッフクレジットがカットかな。多分実際に作られた際のクレジットでなく簡略されたクレジット表示だった