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江戸を斬るVI [時代劇]

オリジナルは1981
今回視聴分はTVKにて22/12/13~23/1/27(火曜日から金曜日の放映)

とりあえず前シリーズを見終えすかさず第1話を視聴
第1話 1981年2月16日 捕物小町初手柄
青山修理:名和宏
河内屋八右衛門:神田隆
戸田山城守忠温:加賀邦男
伊賀崎伝内:原口剛
米吉:中村孝雄
お藤の方:真理明美
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西郷輝彦主演版の最終シリーズ。松坂の多忙により本作でのおゆきの出番は7回となった。そのため、本作ではお京がヒロインとなりお京役も由美かおるに交代している
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そのためか由美かおるが二番手クレジットで松坂慶子はトメ。
始まり方やOPテーマ、EDテーマあたりはまったく変わらずで、続き物として見れる。変更点はいくつかあり、まずお京のキャストが変わったこと。この回の冒頭で、お京と金太の場面、金太を隣に廃して、由美かおるが大写しになり、キャストが変わったけどこれがあのお京ですよとわかるような演出。
さらにお馴染みのレギュラー陣が次々と紹介され、変わらずこの人が出てるのか、おや、ここはキャスト変更かと、視聴者側は感じるであろう、連作連ドラではお馴染みの演出が楽しい。
お京は金公に対してツンツンと張り合うタイプになっているが、この回の最後では金公に助けられ俺を言っている、今後どうなるか
由美かおるはこの枠の水戸黄門での名物キャラでレギュラーを長年務めているが、水戸黄門のレギュラー入りは1986年とのこと。「江戸を斬る」や「大岡越前」でのゲスト出演はなかったと思う
まさごの二人の女中はキャスト交代、お志乃とおたまになる。二人とも演じている女優の名前は知らない。前作のかわいのどかのような極端な体形の女性はおらず二人の可愛い女中という感じで、多分どちらにもあまり強いキャラはつかず、活躍はなさそう
魚政の若い者が4人クレジットされてるが、なぜか作内では5人いる。と思ったが、キャストクレジットのところを見直したら、4人並記されてるところとは別のところに、「辰三:川崎公明」というのがあった。
福本清三、クレジットなし、武家の用人で、よくある浪人姿でなく、通常の侍で髷もきっちり整えられている
要所である殺陣のところのBGMに新しいものが加わっているような気がする。調べるまではしないが。
この回はおゆきのお転婆とそれを止めようとする金四郎が強調されており、さらにお京も出過ぎるような活躍、そして結局二人ともが金四郎に助けられるという展開でお転婆二人娘がかき回す回といった感じ


※追記、
同日視聴
第2話 2月23日 死体が消えた藪の中
儀兵衛:森幹太
赤猫の紋十:山本昌平
伊武鉄舟:永田光男
猿の伝七:市村昌治
前回神田隆が出ており、今回市村昌治が出ている。神田は前シリーズの最終回、市村は前シリーズの最終回の前の回に出ており、おれは続けて見ているので、またか、という感じ。しかも市村は吹き矢を得意とするという共通点のある役
お化け屋敷を利用したストーリーの回。お化け屋敷の名前は「八幡の藪知らず」といい、調べてみると、そういう名前の森が千葉県にあるそうだ、ここではその名前を冠した見世物小屋である
前回出ていなかった堅太郎も登場、これでレギュラー陣が揃ったといえる。この西郷版江戸を斬るは比較的レギュラーのキャスト変更がなく、安心して見れる感じだ。
堅太郎とおゆきが人質になるという展開、堅太郎はおゆきを奉行の嫁ということは認識しているようであり、だが、金公の正体は知らずという設定で、ちょっと無理があるような気がする
お京の金公を見る目、この回の最後ではもうメロメロになりそうな感じにまでなっている

第3話 3月2日 雛祭りの夜の恐怖
霞の五郎蔵:今井健二
玄次:内田勝正
千造:堀田真三
勘八:吉原正皓
福本清三が役名なしのクレジット。島抜けの悪人たちの回で、冒頭はその島抜けの場面、そこで島抜けに失敗しながらも、自分の親分である霞の五郎蔵の名を言っていばるというのが福本の役、セリフが多く大写しにもなり目立つ役
その島抜け犯3人がひな祭りを祝っている魚政に押し入るというストーリーで、この手のものは例えばまさごに押し入るというような形で前にもあった。
金太がその押し入りされている魚政にひな祭りのおこぼれに与ろうと寄り、中に入って飯を食って酒を飲んで、相手している千代が目配せでそれとなく知らせようとするのにも気付かず出て行ってしまう。ちょっと無理があるところではあるが、間抜けな演技をがんばってやっている
この回では川崎公明の辰三が魚政の若い者という集団から逸脱してかなり目立つような役柄である

第4話 3月9日 殺し針・連続殺人事件
香蘭(お香):由美かおる(由美が一人二役)
徳兵衛:小林昭二
唐津屋藤蔵:田中明夫
米沢監物:永井秀明
黒崎源之介:小林勝彦
玄竜:大竹修造
西国屋伴助:近藤宏
李花:丸山秀美
常吉:唐沢民賢
利兵衛:藤尾純
由美かおるが一人二役、演じるは南京手妻一座の香蘭太夫で玉乗りの曲芸師。もうこれだけでこれまでに何度も同じようなストーリーのものがあり想像がつく。そしてその想像通りのストーリー。香蘭は実は長崎の廻船問屋、長崎屋彦兵衛の一人娘でお香。長崎屋は長崎奉行も含めた一団の罠にかかり抜け荷で闕所。南京手妻一座はお香と長崎屋の番頭親子、その一団の敵討ち、一人ずつ殺していくが、返り討ちに遭いお香は負傷、金公がそれを助け、香蘭に化けたお京とともに敵方(敵もそれを察知して、一座に誘いをかけてきた)へ乗り込む。ここでお京は啖呵を切る場面があり、堂々のヒロイン。
またお京はこの回ではもう金公にメロメロである
座主の旦那(一座の興行主、彼らを雇ってるだけで仇討のことは知らない)役で、藤尾純。この人はよく芝居の話に出てくる感じでいつもこういう芸能一座に関連する人物の役だ。

第5話 3月16日 消えた怪盗土蜘蛛十蔵
土蜘蛛の十蔵:西村晃
クレジットなしで福本清三、盗賊団の中のひとり
西村晃が女装(おばあさんとして)で登場してきてギョッとする。
西村の芸達者なところが堪能できる作品
堅太郎が硯が欲しくて店で見ていたら壊してしまい、それをこのおばあさんが弁償してやる、その後怪我をしているおばあさんを堅太郎が介抱してやり家に連れて帰る。その後石橋家に居候。
このおばあさんが実は土蜘蛛の十蔵という盗賊の頭。だが仲間の前では能面を被っており顔を見せない。こういう設定の話も前に何度か見た。
この盗賊一団で耳も聞こえず口も利けない下男がおり、これが十蔵と実は繋がっており、耳も口も実は使え、他の仲間たちを見張っているというこの設定がなかなか見ごたえある

※追記
1/19視聴再開
第6話 3月23日 女辻斬り紫頭巾
塚本節:上村香子
塚本源七郎:島田順司
稲垣大膳:川合伸旺
堀田伊三郎:岡崎二朗
越前屋利兵衛:飯沼慧
甚助:北見唯一
北見唯一は第一幕に出てくる屋台の蕎麦屋。役名があるのでその後にも出てくるかと思ったが、そこだけ。
サブタイトルに紫頭巾とあるようにおゆきが登場する回。殺陣では普段は金公が悪人のところに乗り込み、その後紫頭巾が登場するという形だが、今回は紫頭巾が先に乗り込んでおり、その後金公と次郎吉が助けに入るという形。
ストーリー的には善玉側の節が紫頭巾の格好をして人から金を奪うというようなことをやってる(裁きでは人情采配で町内預かり(お政が預かることになる)という程度になってるが)

第7話 3月30日 男やもめが陥ちた罠
おふじ:北林早苗
武蔵屋弥右衛門:神田隆
波木左門:浜田晃
夜鴉の玄太:松山照夫
箱崎の熊七:土方弘
サブタイトルにあるのは石橋のことで、おふじは亭主が石橋に捕物の際に斬られたと玄太から吹き込まれ、十手を盗む。十手をなくした石橋は失態ということで謹慎、堅太郎が活躍
おゆき登場回だが、前回に比べて出番は少な目
この回の白洲では、金四郎が「このツラ見忘れたか」と殺陣のときのことを引き合いに凄む。このやり方は桜吹雪の刺青を出すのに格好の流れだが、この回では出ていない。前回も桜吹雪の刺青は出ていない。このシリーズでは出すのを控えめにしているのだろうか。第5話まではどうだったか覚えていないのだが。
箱崎の熊七は悪徳の十手持ちの親分、この俳優さんも時代劇で時折見かける

第8話 4月6日 義賊うの字小僧
梅吉:赤塚真人
おたき:露原千草
足立屋勘右衛門:山岡徹也
小畑八十郎:石橋雅史
椋十:中田博久
ねずみ小僧の義賊ぶりに憧れるうの字小僧、がやり口から見て素人だと金四郎は見抜く。
次郎吉は金四郎にも秘密で探索を行い正体を見抜き、なんとかその行為を止めさせようとするが・・・。
前回のところで書いた桜吹雪の刺青が今回は登場。「俺のツラ、忘れてもよもやこの桜吹雪は忘れはしまい」
急にこの回で気付いたわけでもないが、お政の春川ますみが相当にマンネリ、一本調子で、若い者を怒ってばかり。まあ作品自体もマンネリ、この作品のマンネリさもこのシリーズになって感じたことではなく、もっとずっと前からだが。

※1/20
第9話 4月13日 闇に消えた江戸小町
おひろ:山本みどり
備前屋庄左衛門:増田順司
葉橋伝鬼:堀田真三
市兵衛:牧冬吉
光明道師:多々良純
この回は格からいって多々良純がメインゲスト。クレジット順がちょっと普段と異なり、上記のように5番目、二人ずつ並記された後の3番目にひとりで表示、その後も役名ありで二名、三名並記と続いていくという、ゲスト表示部分の中間に一旦トメがある風。
多々良純の役は光明道師という評判の占い師だが裏の顔は人買いゲンゾウという名の悪党の頭領、占いを娘のかどわかしに使っている
おひろがお京の幼馴染、美人の娘ばかりが誘拐される事件が起き、おひろまでもがさらわれる。そこでお京と金太が夫婦に化け、おとり捜査、光明道師のもとを訪れる

※1/23
第10話 4月20日 魚河岸小町は瓜ふたつ
坂田武太夫:浜田寅彦
向井兵庫:菅貫太郎
住吉屋籐兵衛:武藤英司
高瀬主水丞:久富惟晴
秋元但馬守:永野辰弥
萩乃:杉本マチ子
向井綾:松坂慶子(松坂が一人二役を演じる)
おゆき登場回で、咲:大山のぶ代、原田喜左衛門:中村錦司も出ている。この二人は今シリーズでの登場は少なく、残りは最終回のみとのこと。おゆきも残りは最終回とその他1回だけ
サブタイトルから予想がつくように松坂が一人二役を演じるという回。夫婦喧嘩をし、おゆきが魚政へ里帰り。シリーズ当初にはよく見られた松坂が魚政の若い者を連れて河岸へ天秤棒を担いでいく棒手振姿も見られる。
辰三:川崎公明はほかの魚政の若い者とは別にクレジットされているがこれまでそれほど目立っていない。この回では棒手振姿の場面でおゆきにひとりだけ同行し、坂田武太夫が襲われてる場面に出くわすという形で多少目立っている(この回以降魚政の若い者の中でも単独行動でそれなりに目立つ場面多し)
前にも書いたように思うが浜田寅彦は善玉も悪玉も違和感なく演じられる俳優でここでは善玉。松坂演じる綾のいる侍屋敷向井家の用人。
侍屋敷の後継ぎというストーリーのせいであるが、ハイライトの殺陣の場面ではいつもと異なり、まず紫頭巾ではないおゆきが戦いそこへ金公でなく金四郎が正体を明かして登場する

第11話 4月27日 願いをかけた釣り忍
由松:船戸順
狐火の半蔵:汐路章
近江屋紋兵衛:西山辰夫
源八:大木正司
おるい:吉沢京子
卯之吉:浜田光夫
クレジットでは第9話と同じく中間に一旦トメがある風で、二名並記が二回続いた後に、吉沢京子と浜田光夫がそれぞれ単独表示。
この二人が兄妹。卯之吉のほうは次郎吉と幼馴染だが、久しぶりに再会した卯之吉はその後島送りになったという負い目もあり次郎吉を避けている様子。おるいのほうは目が不自由、次郎吉はおるいが生まれる前に卯之吉と別れてしまっており、妹がいることは知らなかった

第12話 5月4日 鍾馗が解いた贋金事件
太助:本郷淳
高岡屋仁左衛門:永井秀明
岩井巌舟:北原義郎
島吉:江幡高志
太一:角田英介
鍾馗様の人形を欲しそうに眺めている太一を堅太郎が毎日見に来ていることに気付き、声をかけると、店の者が邪険に扱う、それに対し、見ていて気に入ったら買うんだから、見るくらいいいだろうと、言い返す堅太郎いう場面から始まる。なんとなくそんな場面に見覚えがあったのだが、堅太郎は前の年にお奉行から鍾馗様の人形をもらったということがその後セリフで出てくる。そんな回があったのかもしれない。
ハイライトシーンである殺陣の場面、ほとんどの回で、金公が悪人たちを完全に倒してしまった(そこにおゆきや次郎吉が加勢していることが多い)後に、石橋(お京、次郎吉を伴って)が先導する御用提灯を掲げた奉行所一行が駆け付けるというもので、終わってから来るなよとちょっと石橋たちが格好悪い(映像的にはそんな風には描かれていないが)ようにも思えるのだが、この回では珍しく、金公、次郎吉と一緒に石橋がいて、犯行現場に急襲する。おやおや珍しいと思っていたが、その次の場面では悪の本尊たちがいる館に乗り込んでいくのだが、そこへは金公次郎吉。そしていつものように二人が悪を倒した後に、石橋一行が到着といういつものパターン。ただちょっと珍しいことに、普段は石橋一行が駆け付けるというだけの映像だが、今回は、悪は金公次郎吉に完全にのされていたはずなのに、石橋一行が駆け付けると、悪人どもは復活、起き上がって、結局またのされている。
桜吹雪の刺青演出あり。

第13話 5月11日 金公お京の夫婦旅
矢田部源之助:青木義朗
小野弥太夫:永井智雄
ふじ屋儀兵衛:須藤健
権蔵:中田博久
サブタイトルから察せられるように旅もの。金公お京が夫婦を装って悪人たちを追う。
後年有名になる由美かおるの風呂シーンがある
潮来が舞台
矢田部から金をもらい、悪事を黙認しているのだが、優柔不断というか、次郎吉(金公お京を追って潮来に来ている)から手紙で知らせ(金公が捕まって牢に入れられている)を聞き駆け付けてきた石橋に耳打ちをされると、すぐ金公を解き放ち、矢田部を捕縛に向かう。石橋は代官に金公を雪姫の亭主ということを耳打ちしているのであり、その雪姫の御威光に寝返っているのであり、金公が南町奉行であることは知らない。牢から金公を出すとき、石橋が「お奉行」と声を掛けているのだが、そこでも気付かないようで、矢田部の捕縛が終わった後に、「遠山殿にはよしなに」と石橋に耳打ちしている。
永井智雄は潮来の代官の役で、悪役である部下の
この回に出ているチョロ松:井上茂。ちょっと前の回にも同じ役名で出ていたような気がした。ウィキには準レギュラーのところに名前があり、第10話、今回、そして第15話に登場するようだ

※1/24
第14話 5月18日 親子を結ぶ情捕縄
お島:岩本多代
伊佐吉:河原崎建三
甚兵衛:山村弘三
長太:蔵下輝美
堅太郎が神社の前で少年たちに囲まれ「賽銭を盗んだ」を指弾されている少年長太を助ける。聞けば「まだ」盗んでいないという金に困っている少年。そんなことから二人は友となるも・・・。
長太の父はやはり貧乏が元で嫁の治療代のために押し入りをやって逃げている伊佐吉。その伊佐吉を追っていたのが石橋で、堅太郎の話から、長太の父が伊佐吉であることに気付き、堅太郎から長太の家を聞き出そうとする。一方で長太も堅太郎の父が町方同心と知り、堅太郎を遠ざけようとする。
河原崎建三がメインゲストであるには違いない(この回はこの親子三人がメイン、ちなみに甚兵衛は彼らの長屋の家主)が出番がとても少ない。終盤でようやく家族の元に姿を現すもすぐ捕まり、お白州の場面へ。その前には回想シーンで一度映ったきりである。
また、考えてみるとこれも異例なのだが、悪役(伊佐吉、善玉っぽい悪役ということになる)が手向かいするようなタイプでなく、他に悪役もいないため、今作品の終盤のハイライトシーンである殺陣の場面がない。普通ならこの伊佐吉の前に悪人仲間が現れ、伊佐吉をまた悪に道へ誘おうとするとかそんなストーリーになりがちなのだが。

第15話 5月25日 お千代を襲う恐怖の影
山鷹組周蔵:山岡徹也
秀次:勝部演之
地走りの矢十:宮口二朗
伊三:堺左千夫
お千代がフィーチャー。お千代は西郷版シリーズの最初から出ていてほぼ毎回出演する重要レギュラーなのだが、シリーズが進むにつれ、出てはいるけどほとんどフィーチャーはされなくなっていた。もちろん出ているだけで、そのドラマ世界を構築してくれるという重要な存在ではあるのだけど。
お千代の棒手振姿、そして終盤ではお千代が狙われているので身代わりになってお京の棒手振姿が見られる。
山鷹組、木川組という二つのやくざの抗争の話から始まり、山鷹組が木川組の親分を殺しを図り、その現場にお千代が出前を持って来たことから、見られたと思い込み、お千代が狙われるというストーリーで、その後仲間内でも殺しが発生(ここで堺左千夫の伊三が殺される)という風に展開していく。
チョロ松:井上茂が出ている。この場面がやけに長く、しかもストーリー的にはあまり意味がなく(チョロ松は情報屋、金太とお京が聞き込みに来るという場面)、金太がチョロ松をいたぶるという形でのじゃれ合い。こういう演出は、人気芸人あたりがゲストで出てきてやる役どころだ。
福本清三が山鷹組の用心棒でチラッと出ていた

第16話 6月1日 白洲に哭いた父ふたり
おりん:伊藤かずえ
夜烏の源五郎:伊達三郎
忠吉:長谷川弘
玄庵:松岡与志雄
摩紫羅の七兵衛:内藤武敏
唾黒の米造:佐野浅夫
トメに佐野浅夫、中間に一旦トメがある風なところに内藤武敏
伊藤かずえが子役と言えそうなほど大層若いが、子役というか、そこを脱したくらいの役。調べてみると彼女はまだ14歳で、役としては17歳。ウィキによると映画の出演が先にあるが、今作品がテレビドラマ初出演とのこと
文章にすると平凡に思えるかもしれないが、見ている分には意外な展開もあり充実した良作。一方で色々設定を入れたものの消化不良の部分もある。
おりんは置き引きを繰り返す少女すり、その父親が七兵衛。が実の父親は米造。米造と七兵衛はすり仲間で13年前に米造は七兵衛に嫁娘を頼むと言い残し上方へ逃走というのが相関図。そして米造はかつて世話になった夜烏の源五郎といまだにつき合いがあり、盗人宿を提供している。
おりんが盗んだものが何かの図面、おりんは回りを見渡しそこに置いてあった魚政・辰三の半台にそれを入れて逃げてしまう。魚政ではその図面で大騒動になる。
その図面は七兵衛の一団が次に盗みに入ろうとしていた屋敷の図面、昔すりだった米造に取り返すよう命令。というような展開。
このうち、その図面が桶に入っていたせいでの魚政の騒動なんかは設定として生きておらず、なんとなく収束している。
こういう風に実の親、育ての親、そしてその子が白洲で奉行に色々諭されてというのは、大岡越前でもこの江戸を斬るでも何度もあり、この終盤のお白洲が見どころという作りになっている。

第17話 6月8日 おゆきに惚れたいい男
伸助:大門正明
白河別当:名和宏
おひろ:叶和貴子
大島屋勘蔵:金井大
おたけ:幾野道子
文蔵:牧冬吉
鉄舟:永田光男
お絹:平野真理
お熊:小柳圭子
お浜:近江輝子
おゆき登場回、前回は夫婦喧嘩の末、魚政へ戻ってきて棒手振姿だったが、今回はもう理由もなく、棒手振姿で魚政におり、気晴らしのためとか言われている。
で、その姿で河岸へ行き、そのときおゆきを見染めたのが同業、魚の棒手振である伸助。惚れてしまい告白しようと試行錯誤、まさごで金公がおゆきと幼馴染と聞き、仲を取り持つよう頼む始末、とここら辺はコメディ調。
一方で、白河別当による悪質な金貸しが問題になり始めるという、二つの話がこの回の出発点。まあ当然この二つは重なり合うわけで、伸助のうちでもここから金を借りていて、膨らんだ利息も合わせた借金が返せず、妹のおひろを連れ去られそうになり、その際病弱の母親おたけが借金取りに突き飛ばされ、病が重くなってしまう。もう見込みがないと聞いたおゆきはその病床でおたけに対し、伸助と交際しているかのような素振りを見せてやる。といったような内容。
殺陣の場面で一瞬福本清三。

第18話 6月15日 辻斬り赤法師
宮田源之介:森次晃嗣
万石屋権蔵:小林重四郎
与八:三角八郎
工藤弥五郎:五味龍太郎
若旦那:津村隆
武蔵屋清右衛門:酒井哲
今シリーズは序盤では話の持っていき方が多少雑に感じられたのだが、中盤以降ではシリーズ全体からすると比較的珍しい展開のものが多いように思う。この回もそうで、お京がゲスト二人と組んでの三人体制でストーリーを進めていく部分がメイン的な扱いというこれまでにあまりない展開。
赤法師という追いはぎが江戸に出没。これが宮田源之介で、その協力者が与八。そしてこの追いはぎ出没を利用して偽赤法師が出現、こちらは本物赤法師と異なり本当に人を斬る。赤法師を隠れ蓑にした人殺し。
ご都合主義的な部分もあり、宮田源之介は妹の仇、工藤弥五郎を追っているのだが、その仇が偶然にも偽赤法師
赤法師の出で立ちは丹下左膳をお手本にしているかと思う。宮田は工藤に斬られ目を怪我しており、着物にはなにやら文字がたくさん書かれた白色のもの。
赤法師は遊里に通う旦那や若旦那を狙うことから、お京と金太は芸者と若旦那に化けて囮作戦、ここで赤法師と出くわし、赤法師は顔を見られてしまったことからお京を人質に。
それゆえ、お京は芸者の化粧をしたままで話は進み、また芸者の化粧を取った後も町娘風の出で立ちとなり、この回では普段の岡っ引き姿とは異なる出で立ちの場面が長い。
赤法師に連れてこられたお京だが、赤法師は病に苦しんでおり、それを介抱してやったことから信頼を勝ち得て、三人で偽赤法師を捕まえる作戦を始めることになる。
変な部分もあり。
お京と与八で偽赤法師のたむろしている賭場に乗り込むとなぜかお京たちが「本物の赤法師」と組んでいることが相手にわかっている。
またその場面で、お京たちを金公と次郎吉で追ってきているのだが、お京たちが偽赤法師たちと対峙している場面で助けに入って来ない(まあ屋敷の中で行われており、金公たちは外にいるのだからわからないということか)

※追記1/25
第19話 6月22日 我が子を捕えた御用旅
新助:本郷直樹
海猫の彦十:今井健二
伊八:灰地順
相模屋利兵衛:市川男女之助
長次:岩尾正隆
北浜の宇兵衛:大木実
大木実はトメの位置。上方来た目明し。海猫の彦十を追ってきたが、子供のころに別れてしまった息子の新助を偶然見つけてしまい、しかも新助は海猫の彦十の配下だった

第20話 6月29日 お京が陥ちた阿片地獄
房吉:工藤堅太郎
おふみ:佐藤万理
若狭屋:増田順司
豊前屋藤兵衛:武藤英司
源次:原口剛
音松:岡部征純
琴の師匠:市川男女之助
工藤堅太郎はクレジットでゲスト枠の最初に単独で表記。こう見ると、単独表記でも最初、トメ、途中での単独表記と色々あり、そこらで格付けしているのだろう
市川男女之助は連続で役名ありのクレジット。この人は役名なしでのクレジットで端役の常連という感じで名前はよく見るが顔はわからない。この二回も端役で、今回も登場は二回だけ。
この回はサブタイトルからほぼ想像できるような内容。

第21話 7月6日 十手で物言う悪い奴
松五郎:佐々十郎
仙蔵:井上昭文
錢高屋伝兵衛:野口元夫
銀三:江幡高志
竜次:吉田豊明
錢高屋の手代:泉祐介
甚兵衛:溝田繁
おみつ:大川かすみ
井上昭文が悪徳十手持ち
佐々十郎は仙蔵の悪だくみで罪を被せられる大工の役、メインゲストだと思うが、聞いたことない名前で見覚えもない。ウィキを見てみるとかつて人気のあった喜劇俳優とのことでウィキに出演歴は少ない。ここで大抜擢という感じだったのかと思う

※1/26
第22話 7月13日 小鈴に誓った恋三味線
山崎清太郎:森次晃嗣
お久:三浦リカ
大黒屋治兵衛:遠藤太津朗
山野屋藤造:須賀不二男
加兵衛:南道郎
兼吉:田口計
大岡越前で何度もあった構図のストーリー。二人、ここでは恋人同士だが、親子だとか関係性の深い二人、がともに相手が罪を犯したと思い込み、庇い合うという内容。が、その事件(大黒屋が殺されるという殺人事件)が起きた場面がちょっと雑である
その二人が今回のメインゲストで森次晃嗣と三浦リカだが、それ以外にもよく知る名前がずらり。
大黒屋番頭が加兵衛で、南道郎。この人は江戸を斬るの初期シリーズで始めて知り、その役でしか知らないので、ここでも悪役ではあるが、ちょっと異なる役柄。小心者で周りに翻弄される。結果的に見て今回の事件の張本人。
大黒屋は序盤で殺されてしまうので出番は少な目。
兼吉は山野屋の番頭の役柄。
あとひとり、せいじというのがそれなりの役で出ているが、役名ありではクレジットされておらず、ウィキにも掲載されていない。
殺陣の場面で福本清三。数回映るがどれも一瞬。クレジットなし

第23話 7月20日 酒に溺れた居合い抜き
相良一郎太:大山克巳
丁字屋佐兵衛:佐竹明夫
お登勢:磯村みどり
川並の吉五郎:北村英三
又蔵:黒部進
相良十郎太:上田孝則
藤十:福本清三
福本清三、役名ありなだけあって出番が多い。悪役、川並の吉五郎配下の二番手、実行部隊のリーダーあたりの役柄
子役の上田孝則、見たことあるなあ。検索して見ると必殺仕事人、第69話に出ているようだ。他に西郷輝彦が主役の「刑事鉄平」に西郷の息子役で出ていたとある
今シリーズは西郷輝彦主演で殺陣の場面を始め格好良い部分を一貫して西郷が持っていく風に作られているのだが、この回では大山克巳演じる相良一郎太に格好良い部分を譲るような場面があり、殺陣の場面でも西郷と分け合う感じだ。名前を知らない人だがよっぽど大物なのかなとウィキを見てみたが、さほど情報量がない。ただ出演履歴は膨大だ。舞台中心の大物なのかもしれん

※1/27
第24話 7月27日 お役者小僧の挑戦状
丸橋栄之助(お役者小僧):西沢利明
色々な人物に変装しての押し込み強盗、自らを「お役者小僧」と名乗る。こういった二枚目悪だったらこの西沢利明という感じだ
「虎の絵の謎」というのがよくわからなかった。トリックとしてはわかる、虎の立派な絵、これを堅太郎がいたく気に入り、毎日見に来るのだが、その絵を表装したといい、その表装のときに、後ろに押し込みの証拠となってしまう価値ある狩野永徳の絵を隠すというもの。
そしてその表装の際に虎の絵が左右逆になってしまっておりそれを堅太郎が見破るという展開なのだが、表装の際に左右逆になるなんてことある? 裏返しに貼ってしまって、それでも透けて虎の絵が見えてるってことか・・・。

第25話 8月3日 闇に浮ぶ怨みの影
源七:藤村有弘
梅吉:高原駿雄
おきぬ(おまち):賀田裕子
おとき:野口ふみえ
忠三郎:藤間文彦
福本清三がクレジットなし、殺陣の場面でちょこちょこと映る。ここ数回かなりの頻度で出ている。クレジットなしだと、一瞬映るくらいの場合もあり、そう考えると、かなり見落としているような気がする。
婚礼の晩に幽霊騒ぎが呉服問屋、山崎屋で起きる。調べていくと、後継ぎ息子こうたろうが亡くなり、そのすぐ後に、その息子といい仲であった女中おさよが後追い心中、そのおさよが幽霊として出ているらしく、さらに調べていくと、おさよの妹おきぬがおさよが亡くなったすぐ後に行方知らずとなっていた。
番頭の源七、そして山崎屋の主となっている忠三郎(先代が外の女に作った息子)がこうたろうとおさよの死に関与しており、
おきぬとそれを不憫に思った商家の周囲の人々(出入り庭師の梅吉、女中のおとき)が協力して復讐。おきぬは変装して、その山崎屋に女中おまちとして入り込み、幽霊騒ぎを起こし、証拠を掴もうとしていたのだった

第26話 8月10日 掏った財布が無実の証
銀次:河原崎長一郎
お夕:北林早苗
和泉屋徳兵衛:嵯峨善兵
黒木源十郎:外山高士
丸屋治兵衛:小林重四郎
富蔵:近藤宏
利助:北町嘉朗
白刀の甚五郎:市村昌治
丸屋が殺され、現場ののみから銀次に疑いがかかる。が、金四郎はそれに疑いを持つも、銀次が女房の薬代として大金を払っており、その金の出どころをなかなか話さず、そのため疑いが晴れない。
話せないのには理由があり、銀次のその金は財布をすったものだったのだ
この回では銀次のすった相手と、殺された丸屋の二つの件が、黒木源十郎の賄賂不正という一件に繋がっており、こういうのを精密に作ると、全部繋がってたのかと爽快感になるのだが、一時間の作品で手早くやると、どうにも都合よく進み過ぎているように見えてしまう
この回の殺陣でも福本清三らしき人がいるようにも見えるが、よくわからない

※1/28
第27話 8月17日 脅迫された町奉行
駒吉:樋浦勉
野伏せの富五郎:菅貫太郎
吉野家常蔵:陶隆司
友七:早川研吉
お静:丸山秀美
半助:山本一郎
冒頭で盗人集団の頭領、野伏せの富五郎が捕まり、島送りの判決を金四郎から食らう。
で、その配下による頭領奪還計画の話
サブタイトルにあるのは、火事が起きて御用箱(奉行所の書類箱で奉行の命にも等しいものとされている)を運ぶことになる。盗人一団はこの火事を利用して御用箱を強奪(それを運んでいるのが、魚政の若い者がいつもいく髪結い床の駒吉)し、それと引き換えに頭領を助け出そうとする。
賭場の場面で壺振り師が福本清三

第28話 8月24日 おゆき誘拐・危機一髪
小松屋弥右衛門:内田朝雄
お仙:田中真理
近藤武左衛門:川合伸旺
紋次:浜田晃
田代孫六:内田勝正
堀江甲斐守:幸田宗丸
伊助:黒部進
半助:松山照夫
瓦版屋:高井清
最終回。江戸中の門前町を仕切る小松屋の悪事。寺社奉行の管轄ながら、金四郎は石橋に取り締まりの強化を命じ、それに対抗して小松屋はまず咲を拉致監禁、そして今度はそれを餌にしておゆきをもおびき寄せ捕らえて人質に。
最終回らしく金四郎側がピンチの場面の連続。
高井清ってなんか名前に見覚えがあるなあと思ったら、大岡越前でレギュラーやってた人だ。ここでは全然違う役で時代劇にはよく出てくる瓦版屋

放映終了が1/27で見終えたのは1/28。ちょうどいい感じで見終えられた。
これまでは各シリーズの最終回を見た後すぐに次シリーズの初回を見て、どのように設定を引き継いでいるか、そして異なってるかを見てきたのだけど、今シリーズで西郷版は終了なので、そのやり方はしない。でも、次週よりやはり次シリーズが始まるようなので、第1話の始まりのところは早く見てみたい。次は里見浩太朗版である。