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プロフェッショナル 仕事の流儀「庵野秀明スペシャル」 [テレビ]

NHK 5/1 23.50~(録画時間1時間15分)
話題になってたやつの再放送。
そしてこれに先立つ4/29には。
NHKBS1
「BS1スペシャル『さようなら全てのエヴァンゲリオン ~庵野秀明の1214日~』」
4/29 20.00~(録画時間1時間50分で8.50から10分間ニュースが入る)
どんなものやらと二つとも録画
オリジナルの方から視聴し、続けて拡大版も。

BS版は庵野秀明のプロフェッショナル100分拡大版という位置づけながらも、結構びっくり、拡大版のほうはプロフェッショナルの単なる拡大版かと思いきやそうでもなくそれなりに印象の違うものになっている。
まずナレーションが外されている。そして使われている素材もプロフェッショナルとは順番が違っているそのため印象が全く異なる。ちなみに拡大版はプロフェッショナルとは銘打たれておらず、タイトルデザインが鈴木敏夫となっていた。
庵野が風立ちぬに声優として参加した場面、宮崎駿との2ショットなんかとても映えるシーンだと思うが、これも拡大版でのみ。

番組の中でよく名前が出てくる久保田さんというのは、「撮影・ディレクター」との肩書の久保田暁(女性)

おれは庵野秀明についてよく知らないしここで取り上げられてるエヴァンゲリオンについてまったく知らない。なので、これを見てもさして感想はない。
まあ、こんなもんか・・・。といっても「まあ、こんなもんか・・・」に何かしらの評価らしきものが含まれてしまうな。なので「まあ、こんなもんか・・・」も取り消し

コロナ禍前の撮影がほとんどなのだが、なぜかマスク姿の人が目立つ。
拡大版の最後の10分くらいがコロナ禍での状況で、こちらはオリジナル版にはまったく入っていない。両番組とも所々でその撮影した日付が挿入されるのだが、オリジナル版を見ていたら、2019年10月19日が表示された後に、声優たちによる最後の声入れのシーンがあり、その後2020年の12月に飛んで、完成、試写会の様子となり終わっていくのだが、拡大版を見ると、その声優たちによる最後の声入れのうちの緒方恵美さんの最後のセリフの場面なんかは2020年2月25日でコロナ禍が始まってる時期であることがわかる。

プロフェッショナルの拡大版というなら、オリジナル版を全部使って、さらにプラスアルファとなるのが普通だと思うが、オリジナル版にあったものが拡大版にないというのもいくらかあった。そのうちの一番は上記のようにナレーションがなくなってることではあるが、それ以外にも、プロフェッショナルのお約束である、エンディングの「プロフェッショナルとは」という字幕とそれに対する庵野の答え、これも拡大版には入っていない。
オリジナル版での「プロフェッショナルとは」に庵野は、プロフェッショナルというタイトルが嫌だと言っていたが、そう考えると素材をそのまま出してきたこっちの拡大版の方が彼の思惑に近いのかもしれない。

心に残った場面、書き起こし

モーションキャプチャーの場面
庵野自身がやらずに周りにやらせていることに関して自分がやりたくなりませんかと聞かれ。
「いや、別に。
自分がやるよりは任せた方がいい。自分で最初からやると自分で全部やったほうが良くなっちゃう、それ以上のものは出てこない。
想像でやるんだったら最初から画コンテ書いたほうが早い
頭の中で作るとその人の脳の中にある世界で終わっちゃうんですよ
自分の外にあるもので表現をしたい
肥大化したエゴに対するアンチテーゼかもしれない
アニメーションってエゴの塊だから」


このドキュメンタリーの制作方法に 関して庵野が意見を言う場面
「今までと同じやつなら面白くないですから僕としては面白い番組になってもらって作品が面白そうに見えてもらわなきゃ困るん ですよ」


なぜこのドキュメンタリーの仕事を受けようと思ったか問われ。
「商売しようと思って。
謎に包まれたままだと置いていかれる。面白いですよというのはある程度出さないと、うまくいかないんだろうなっていう時代 かなって。
謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきてる」
庵野さんが庵野自身のドキュメンタリーを撮るとしたらどう撮るか?
「ドキュメンタリーってあるようで本当はないから。
結局使えるとこだけ切り取るわけだしその時点でドキュメンタリーという名のフィクション」


オリジナル版のラストのお約束「プロフェッショナルとは」
あまり考えたことがない あまり関係ないんじゃないですか プロフェッショナルって言葉は
そもそもこの番組 その 言葉がついてるのが ぼく 嫌いなんですよ 他のタイトルにしてほかしかったです

③の「庵野さんが庵野自身のドキュメンタリーを撮るとしたらどう撮るか?」は拡大版のみ。この言葉はなかなかのもにで、それ言ったらプロフェッショナルという番組の存在意義が問われる。今回二つを見比べてオリジナル版であった場面を拡大版でその前後があることで、こういう場面での発言かとずいぶん印象が違うというのもあった。

④はオリジナル版のみ。