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逃亡者 (テレビ朝日開局60周年記念 、渡辺謙主演) [テレビドラマ]

テレビ朝日 
第1夜2020/12/5 21.00~(2時間5分)
第2夜2020/12/6 21.00~(1時間55分)

米国の作品の日本版だそうだ。それを聞き、ハリソン・フォードの作品があったっけ、そしてそれを見たとき、ウィキなんかで調べたら同名異作の作品もあったと書いてあった気がする。ハリソン・フォードの作品は内容は覚えてないけど面白かったという印象だけ残ってる
改めてウィキを見てみた。今作品は1963年のアメリカのドラマのリメイク。ハリソン・フォードの映画も同じく1963年版のリメイク、他に同名異作の作品がある。そういや田原俊彦のテレビ連ドラにもこの題名のものがあり、これすげえ面白かったという印象だけ残ってる。
テレ朝は大人気米国ドラマ「24」を日本版にして評判は散々なようだが、こちらは大丈夫だろうと根拠のない予想。
放映後だったか、一夜目が終わったあとくらいに気付いたか、録画できなかったのだが、友人のリストにあったのでダビング視聴

圧巻。二夜連続で前編後編合わせて放送時間で4時間。一気に見終えた。

ここ数日で見たものでテレビドラマと映画の違いを考えていたが、これはテレビドラマでの制作ならではの面白さ

前編序盤の演出が良いね
主人公、加倉井(渡辺謙)が死刑になり、移送される際に、一緒に移送されていた死刑囚(爆弾テロ事件の首謀者)の仲間がその移送バスを襲撃、彼らはその目当ての死刑囚を拾って逃げていき、加倉井はそれとは別に逃げていく。と、この二組が脱走するのだが、その事件を担当することになった警視庁特別広域捜査班、班長は保坂(豊川悦司)、これがその移送車を襲撃したテロ組織の一団をあっという間に追い詰め確保、脱走した死刑囚は人質を取るも問答無用で射殺。これでこの警視庁特別広域捜査班、そして保坂の性格がわかるようになっている
後編の冒頭はワイドショー番組で、羽鳥慎一と斎藤ちはるアナが登場という風に、実在の番組(『羽鳥慎一モーニングショー』)をドラマの中で使った演出。こういう演出はあまり好きでないなあと思いながらも、そのワイドショー番組の中で、前編の振り返りをやっており、それはうまいアイデアだと思った。

序盤を見ている段階では、これは逃亡者と追跡者の追いかけっこの面白さであり、ということは加倉井が無実かどうかという前提はわりとどうでもいいのではないか、と思っていた。まあ、逃げるその執念が自分は無実だという思いが底にあるからという程度の風味付けはあるとは思ったが。
だが、後半になるにつれて、そうか、そういうことか、加倉井が無実であるからこそ成立する作品なんだなと思い直す。
どうなるんだろ、どうなるんだろ、と見ていて、段々、加倉井の無実や、本当の犯人が、ここまでに出ていた誰かっぽいなと思い始め予想してみたがそれはことごとく外した

豊川悦司がいいねえ。若いころのハンサムさからはかなり老けて、冴えないおっさん風味ながらすごい風格。髭が少しありちょっとインチキ中国人風。大仁田とか阿修羅腹とかそんな感じにも見える
渡辺謙は安定の熱演。演技がうまいとかどうこうでなく、これくらいの大物となると、間違いのない作品、間違いのないキャスティングがされるんだろうなとも思う。別にけなしてるわけではないけど。