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筒美京平に関するNHKの特番二つなど [音楽]

12/31
8.45~(50分)

「NHKスペシャル 選「筒美京平からの贈りもの 天才作曲家の素顔」」
10.30~(1時間37分)

「プレミアムカフェ 希代のヒットメーカー 作曲家 筒美京平(2011年)」
11/15

関ジャム
【一流プロデューサー証言!間近でみた筒美京平のスゴさ】

訃報が伝えられたとき、NHKのニュース番組だったかで生前のインタビューの様子が流れており、その番組を見てみたいなと思っていたのだが、ちょうど番組表で上記が目につき、録画しておいたものをまとめて視聴①②
さらにつけくわえて、関ジャムでも訃報のすぐ後くらいに特集が組まれており、それはまだ見ていなかったので、ここで続けて視聴③


オリジナル放送は10/31
宮本浩次もコメントゲストとして登場。
松本隆の単独インタビューがあり、その関係性を縦軸に番組は構成
冒頭にはSNS上に載せた追悼の言葉が紹介される。それによれば、その知らせを松本は太田裕美から受けたそうだ。

多くの楽曲、業績に触れられているが、特に深掘りしているのは3点
1、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」
2、近藤真彦の「スニーカーぶる〜す」
3、C-C-Bの「Romanticが止まらない」
「木綿のハンカチーフ」では宮本浩次のコメントが挿入。また③の関ジャムにも出ている本間昭光はこの曲のコード進行、メロディについて解説
近藤真彦。いま聞き直すとほんとに下手だなあと苦笑い半分、当時とっても好きだった。トシちゃんよりもね。男らしいキャライメージ、そのキャライメージにぴったり合った楽曲だったと思う。今聞いてみて、ほんとに格好良い楽曲が多い。
「Romanticが止まらない」。ここではボーカルの笠浩二、彼はいま病気でもしているのだろうか、なにやら病んでいる様子でのインタビュー。
秘話としては、筒美の作ったのとは違うメロディで歌ってしまい、周りから責めたてられるも、筒美からは「うん、これでいいよ」と言われたとのこと。それは「胸が胸が苦しくなる」の最後のところ、音程が上がっているが、筒美の作ったものは下がるものだったそう(このエピソードは②でも語られている)

②のプレミアムカフェは、BSで放送されたもので反響の大きかったものを放送している枠で、本編の前後にその番組紹介があり、そこの担当は渡邊あゆみ。本編の後の部分では新規に収録した庄野真代のコメントがある。
オリジナルは2011年
この番組が先述した筒美京平のインタビューのあるもの。
いくつかの収録があったようで、単独のものと、松本隆が同席してのものがある。
またひとりでピアノを奏でている場面がある。
また、大学時代のジャズ仲間と演奏している場面なんかもあり、月に1回ほどセッションを楽しんでいるのこと(当時)。これは結構驚き
①よりも盛沢山。単に時間が長いからだろうが。
南沙織のデビュー当時の映像が挟み込まれるが駅での撮影らしく、それが「むさしさかい」となっている。住んでいたのだろうか。
単独のインタビューでは面白い趣向で、取材で筒美京平の楽曲を歌った歌手たちのインタビューがあり、そのインタビュー映像を筒美が見て、それに答えるというものがたくさん(郷ひろみ、太田裕美、岩崎宏美、ジュディ・オング、笠浩二、中川翔子)。郷ひろみなんかは、「筒美京平に聞きたいこと」というテーマで喋っている

松本隆との対談では、「日本芸能協会株式会社」なる用語を出しており、そこに二人の違いが鮮明に表れてる。おれなんかは、ふたりともヒット曲をたくさん作った作家という程度のイメージしかないが、彼らは10歳くらい違っていて、松本が年下。筒美が職業作家的なポジションを自認しており、松本のほうはロックから出てきたこともあり、やりたいようにやるという気風があったという。
「日本芸能協会株式会社」に勤めているという感覚を感じ出した筒美は松本にも「あなたも「日本芸能協会株式会社」の重要なポジションにいるのだから少しは責任を負いなさい」と言ったことがあるそうで、それに松本は反発を感じたのだそう。

「木綿のハンカチーフ」はやはり重要曲なのだろう。この番組ではフルコーラス、といってもこの曲は4番まであるそうだが、ここでは途中、2番が抜けているが。

岩崎宏美については、先日songsで紹介されていた「ロマンス」(B面が「私たち」)の件について筒美自身が喋っている。「私たち」を選んでいたら岩崎の後年の歌手としての立ち位置(「思秋期」、「聖母たちのララバイ」)にいくのが早くきたのではないか、「ロマンス」を選んだためにポップスに寄ってしまい、彼女が持ってる歌唱力を前面に出す方針が少し遅れたと。

ほかに伊集院静(「ギンギラギンにさりげなく」で筒美と組んでいる)や的確な萩原健太のコメントなどがあった。


武部聡志 , 松尾潔 , 本間昭光 , ヒャダイン
最初の3人は実際に筒美京平と仕事をしていた人で、実は去年(2020年)5月の筒美の80歳の誕生日に合わせトリビュートアルバムを制作を企画していたとのことで、それがコロナ禍で延期となったが、その計画を再開しているということを話していた。