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必殺渡し人 [必殺]

放映データ
テレビ埼玉
2017/4/11~4/27

ほぼ全話を放映日当日に視聴
といっても楽しみに見ていたわけでもなく、暇つぶし
全体的に面白くない、不出来な作品。
「必殺仕事人」以降の「非主水」シリーズでは3作目。前2本はなかなかだったのに。
この後、必殺仕切人、必殺橋掛人、必殺まっしぐら!と続く。仕切人は勇次が仕事人から独立した作品、仕切人グループの人数が多くそのためひとりひとりの印象が薄くなってしまっている作品、橋掛人は主役が津川雅彦でなかなかよかった記憶があるものの、ほかの橋掛人メンバーは宅麻伸、萬田久子、斎藤清六で、やはり印象が薄い(まあ萬田久子、斎藤清六は夫婦役で清六のほうは悪目立ちしているが)。こう考えると、今作品あたりから「必殺」のピークを打っての下降が始まったか。
「仕事人」と「非主水」シリーズは交互にやっており、今作の前は「必殺仕事人III」。自分は「III」の前の「新・必殺仕事人」を最高傑作のひとつと考えており、またメンバーの変わっていない「新・必殺仕事人」「必殺仕事人III」「必殺仕事人IV」は一連のものと認識しており、全部良かったような印象があるが、やはりこれらも後期のものは作品の劣化があるのだろうな。ちなみに「仕事人」のほうはその後、竜、政の加入で更なる人気となるが、彼ら以降に加入してくる仕事人は印象がグッと薄くなる(「激闘編」の柴俊夫は結構健闘しているが)

メンバー構成は高峰三枝子、中村雅俊、渡辺篤史、西崎みどりと、往年の大女優に男性ふたり、そして西崎みどりと「必殺仕舞人」に似ており、オープニング映像も高峰が最初なのだが、なぜか、キャストクレジットはトップが中村雅俊、なぜだろう。
高峰三枝子が悪いわけではなかろうが、鳴瀧忍のキャラクターは地味。
西崎みどりは非主水シリーズに5作続けて出演しているのだが、なぜか記憶では4作、今作の次の「仕切人」までの出演だと思っていた。とても美しいのだが、なぜかどの作品もちょっとケチをつけたくなる。「仕舞人」ではええかっこしいで鼻につく部分がある、今作では暗い出自を背負った役なのだが、その深刻さがちょっと鬱陶しい、「仕切人」では、若い男とペアを組む軽めの役がやはり鬱陶しい。「橋掛人」ではどんなだったかなあ。
大吉の殺しの際に「イタイイタイ」と声が入る演出が記憶に残る。「必殺仕置屋稼業」の印玄の殺しにも「ヤメテタスケテ」なんて声が入っていたっけ。他にもあったかな
レギュラーでは他に藤山直美が出ていて健闘。だけど江戸の長屋の話なのに上方言葉、まあそういう設定なのだろうけど。彼女は渡し人グループの一員でないが、オープニング映像に出てくる。こういうことは他のシリーズではないのではなかろうか。
ストーリーに絡まないコメディリリーフで取り上げるほどではないのだが、銀平、金次というのがいて、ほぼ同じ役割のキャラクターで途中で交代する形。銀平のが出来は良いように思うがなぜ交代したんだろう。
必殺のパターンの中で「出陣」というのがある。格好良いBGMに乗せ、殺しにでかける準備と歩いて出かける場面の映像。鳴瀧忍の準備の場面ではお風呂のシーン(当時話題だった高峰のCMを意識したもの)と、仕事道具を人体模型の指にから取る場面。難癖に近いが、これが毎回同じ映像のように見え、本編に毎回同じ映像を挟むのは怠慢に思えて萎えてしまう。確認はしていないがよく見てみると、毎回同じとわけでもなさそう。でも一回の撮影で全部撮ってしまってそう。考えてみれば、ストーリーとは直接絡まないので、一回の撮影でいくつかのパターンを撮影している可能性もあるので他の作品や今作での別の渡し人の準備シーンにでも言えるので、やはり難癖か。

第1話のゲストで三崎千恵子。大吉の母親役
第10話では福本清三がかなりよく映る大きな役。


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