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運が良けりゃ [映画]

1966年 日本 C
08/15(土) 16:00 BSフジ・181|114分

監督 山田洋次
出演、ハナ肇、犬塚弘、倍賞千恵子

いくつかの落語を引っ張ってきてひとつの作品にまとめあげた喜劇。「突き落とし」「妾馬」「黄金餅」「らくだ」など。またちょっとだけの引用、例えばワンフレーズだけのようなものもある。「味噌倉」の中で「帳簿をドガチャカすればそれくらいの金はなんとかなる」と番頭が言い寄られる場面があるが、そのフレーズだけの引用もある。

落語の映像化というのは大抵がっかりするのだが、なぜだろうと考えると、やはり落語は落語家が演じるように作られており、そこにはデフォルメがあったり省略があったり、それを映像化してしまうと、省略できなかったり、デフォルメするとリアリティがなくなったり。映像化というのは空間に空白というものは作れないからね。
結局落語家がしかめっ面したりまぬけな顔をしたりしながら台詞を喋り、演じているのを見たいのだななどと思う。

熊がハナで八が犬塚。ハナの妹・おせい役が倍賞千恵子。
倍賞千恵子が素晴らしい。妾馬風の場面で、熊が殿様との酒宴で酔っ払い、妹を妾になんかやれるかと大暴れして戻ってくる。おせいはこの話にまったく乗り気でなく、兄が戻ってきたらきっぱり断ろうと待ち構えていたので、渡りに船。しかし、付き添いの大家はそれを「せっかくの最高に良い話を熊が壊した」という風に思い込んで喋る。それを聞くおせいに表情の変化がとても良い
妾馬風の場面でおせいを見染める殿様の役が多分安田伸だが、殿様とはかけ離れた顔つきで面白い

渥美清が特別出演しているが、ラストの「黄金餅」風ストーリーの場面、焼き場の男なのだが、大した見せ場なし
藤田まことは最初のほう「突き落とし」場面でのつき馬となって熊八に騙される役
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