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必殺仕事人 【シリ―ズ50周年「必殺」最新作主演・東山紀之】[ [時代劇]

12/29(金) 21:00 -
テレビ朝日|114分|DR
スペシャルドラマ 必殺仕事人 【シリ―ズ50周年「必殺」最新作主演・東山紀之】[解][字]

ジャニーズ問題で東山の引退が報道されたとき、ああ、そういや仕事人もこのままフェイドアウト気味に終わっていくのだろうなとぼんやり思っていたが、年末にきての驚きの新作決定
近年の作品と同じように作品半ばで1度目の仕事があり、ある意味2エピソードが繋がってる感じになっている
松岡が殺しをするときのレントゲン写真に日付が振られているが、OPの仕事で2023年2月、半ばの仕事で2023年1月、ラストの仕事では20231229となっており、最初と2番目の仕事の順番が狂ってるように見える(仕事はOP、半ば、ラストと3回ある)
今作の一つの目玉が今回新しい仕事人の登場で松下奈緒。彼女が結構優遇されそして演技もそれに応える感じになっている。ラストの殺しの場面での振る舞いが様になっている。そして殺しの順番も小五郎の次で、思わず東山を押しのけてトリの仕事かと思ってしまった。が、その後に、小五郎が雪丸と対峙するという場面がありそれが仕事場面の最後であり、そこが終わるとEDテーマ、そして渡辺家のコントといういつものパターン。
また松下が演じる棗の恩人で仲よくしている松下由樹のツネが棗の的(この仕事でのもう一つの的が田山涼成の作事奉行豊川)となるというしびれる展開
松下奈緒もそうだが、中尾明慶も新しい仕事人じゃねえかというような構成(「流し」の仕事人という設定)になっており、最後の最後まで仕事人の一人として振る舞う。それはリュウがスランプ気味という設定であまり見せどころもなく、そのリョウから仕事を奪うという形が中尾明慶の雪丸で、しかし雪丸はいつの間にか最後の的豊川の用心棒として雇われており、もちろんそのことは知らせず、最後の仕事も請け負い、最後に正体を現し、小五郎と対峙するという形になる。最後の仕事では外されたはずのリュウも現れるという形で見せ場を作っている。
一つ目の仕事(物語半ば)と二つ目の仕事(ラスト)とはあまり話の関連性はなく、だからこそ上で2つのエピソードと書いた。
一つ目の仕事では、何を模しているのか、きつねダンス?、新しい学校のリーダーズ?、AKBグループ? まあそういう少女のダンスグループの中の一人が標的となり役者にむごいことをされ自害、という内容。自害する少女役が小西桜子、的となり殺されるのが野間口徹というキャスティング

音楽はこれまでと同様過去作から豪華に使用。ちょっと音楽が鳴り過ぎてうるさい感じもいつも通り
珍しいところでは確か新・必殺仕舞人の音楽だったと思うが、花紀京の権太が手紙を持って走ってくるところでかけられてたちょっとのどかで間抜けな音楽が使われていた

松下奈緒の殺しの方法は花びらだか紙吹雪を舞わせる方法で、必殺に少しだけ出てきていた蝶々の朝吉を思わすもの

今作品は傑作とまではいえず、近年の作品同様のレベルであるが、現状では質は望むべくもないだろう