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映画「仕掛人・藤枝梅安」

10/07(土) 19:00 - BSフジ・181|155分|DR
映画「仕掛人・藤枝梅安」

いい出来だった。序盤、というよりも半分過ぎるあたりまでのかなり長い間、あまり面白くないなあとじりじりしていたのだが、話が大きく展開していこうとし、おれの頭じゃついていくの無理かななどと思いながらも前の筋を思い返したりして、なんとかついていくと、そこら辺からは素晴らしい出来、のように思えた。
映像の質としては古い時代劇を見慣れてると近年のものにはきれいすぎて違和感なのだが、そういうのは全然感じない。まあ新しい映像にも慣れたのかもしれないし、もしくはそこに違和感を感じさせない処理をしているのかもしれない

乱暴な切り分けだが、テレビドラマは下品、一方映画は気取り過ぎに思える。今作品の序盤、というより全般的に、力が入ってるのはわかるが、芸術的なところを目指し過ぎというかね。セリフが少ないのに間合いたっぷりで会話するとか、見つめ合う二人とか、そういうダラダラしているのが、今のスマホどっぷりの俺にはトゥーマッチ。ストーリーを追うというだけをしようとしたらいらない場面ばっかり。乱暴な意見なのは自覚しているが。
映画画面のものをテレビで見るという無理もあるかもしれない。暗い場面、夜や闇、は見るのが疲れる。映画サイズならそこまでではないのかもしれない。これは映画じゃなくて時代劇テレビドラマでもよくあるのだけど、
だから、こういうのはちょっと見返すとかはだるくてできない。見る時はちゃんとそういう部分を含めて全部を見るつもりでなきゃ。
ちょうど昨日視聴した「鬼平犯科帳’71 15 下段の剣」のところにも書いたのだが、奇しくも同じ池波原作作品だ、この仕掛人梅安も何人もの主役で作られており、それらの多くを俺は見ており、その内容の詳細はほとんど覚えていないけれど、そして今作品の原作が作品数としてどれほどあるのかは知らないが、なんとなく見たことあるなという部分があった。天海祐希のおみのが梅安の妹だというあたりはなにかの作品で見た。
キャストではミスキャストみたいのはなかった。全員素晴らしい。
おもんとの馴れ初めというエピソードもあり、シリーズ初回という感じがある
今作は二本連作という風になっているのはわかってはいるが、ラストに次回作の序を入れるのはどうかなあ、いらないと思うなあ。
助けた二人を京へ逃がそう、正月が明けたら二人(梅安と彦次郎)で旅をしようなんてなことを言っており、その度のはずなのに、その助けた二人が道連れになってないのはなんか変で、次回作の序ということだからか。
ちなみに次回作では片岡愛之助の彦次郎の嫁子の仇というのが出てくるようであるが、これもなんとなく見た覚えがある
どちらも有名な作品なのだろう。