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ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え(ほか2本) [アニメ]

過去のルパンのスペシャル版の録画が3本溜まっており、まとめて見ることに。
ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え(91年 第3作)(BS12、1/2「日曜アニメ劇場」枠)
ルパン三世 ロシアより愛をこめて(92年 第4作)
ルパン三世 燃えよ斬鉄剣(94年 第6作)
この3本はほぼ同時期、第3シリーズが終わり、テレビスペシャルが始まった初期のものである

ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え
で、見たのだが、連続してまとめて視聴というのはキツい。退屈でつまらんからな。この最初のやつも途中で居眠りをしてしまい、以後は休憩を入れたりしながら。そんなに長い作品でもないのに。
湾岸戦争のころか。その話題がしょっちゅう出てきて作品の骨格の一部となっている。すなわち、「ルパン帝国」の財宝を経済に悩んでいるG7の各国が多国籍軍を組んで奪おうとするという内容である。海部を意識した海辺首相なんてのも出てくる
この回では五ェ門が任侠映画に影響されている情景が前振りとしてあり、その後も五ェ門はルパンの作戦にあまり積極的に関わろうとしないながらも、影響された任侠映画のセリフとともに、やってきて参戦するというパターンが繰り返される。五ェ門はルパンという作品の中で使いにくいところもあるのか割と仲間から省かれるみたいな状況も多く、この回もそんな感じが踏襲。

BS12「日曜アニメ劇場」枠
今度の日曜日もルパンである。で、その作品『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』を調べたら「燃えよ斬鉄剣」の次の作品、あれっと思い、過去の放送リストを見てみたら、なんとなんと、ルパンのテレビスペシャル版を過去作から順番に放映している(毎週の放映ではなく、間に色々他の作品が放映されている)みたいだ。なんだーーー、そんなことなら全部見たかったわ。全作を順番通りに見ることをとても重要視しているおれにとっては超魅力的な企画だ。

6/21視聴
ルパン三世 ロシアより愛をこめて
1日1本くらいはなんとか見れそうだ。残り1本だが明日見るか、今度の日曜日に『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』が放送されるので、それと併せて見るか
うーん、序盤はいつも通りというか、あまり期待せず見ており、ずっとルパンの魅力とはなんだろうかなどと別のことを考えていた。のだが、終盤に入り、意外や意外、予想を超えて結構面白く、ということはそのルパンの魅力に沿っているのだろうか、などとまた考え出して・・・。
そのことは後回しにして、ちょっと気づいたことを羅列
五ェ門が前回よりも変な役でほとんどルパンと合流しない。最初から敵方(ラスプートン)にいる。ウィキには「今作ではラスプートンに一宿一飯の恩義を受けた後、そのまま斬鉄剣を密かに奪われてしまい・・・」とあるが、「一宿一飯の恩義」なんて場面あったかな、最初の登場場面でそんなことが語られていたのかもしれない。
ラスプートンというキャラが出てくる。今作の悪役のボスだ。で、この男、なぜか人の口などに指を入れるという癖があるのだが、終盤では肋骨を折るというような描写もあり、念仏の鉄のようである。
鉛筆画というのかな、絵についての用語に詳しくないのでどういえばいいかわからないが、そんなものがストップモーションになったところでそれに入れ替わるという場面が頻繁にある。CM前にそうなることが多かった印象
で、ルパンの魅力。判然としない。ルパンの人気を確立したのは第2シリーズ、そしてウィキを読む限り、そのころパート1も何度も再放送され、評価を高めていったとあるので、このパート1も人気の確立の一助となったのだろう。
パート2が77-80年の放映。おれは小学校から帰ると再放送をやっていたような記憶があるが、80年となるともう小学校高学年である。本放送で見たというようなことはなかったはず、つまり午後7時台の番組となると家族での視聴となりそうで、いやそうでなく、平日の夕方に見ていたような記憶なのだ。
まあいい、中学生時代の見ていたのかもしれない。ウィキに「本放送当時のティーンエイジへの影響」という項目で「サンスター文具の発売した文房具」というのが出ているが、そういや、ルパンの缶ペンケースを持っていたような記憶もあり、それにサンスターと名前があったように覚えている。いまウィキを見て、そのサンスターというのが文具会社の名前だと初めて知った。なんで歯磨きのサンスターなんだととか思っていたような覚えもある。
で、パート2、いやその前にパート1、これは魅力的だが、その魅力をはっきり知ったのはつい最近まとめて見たときである。いや、その前から、きっとパート1は面白いのだろうという予想はあった、というようなことはもう以前に何度も書いているはず。ただ大人目線、もしくは最近の風潮なんかも含めて、評価されるタイプで、その当時(パート2とともに再放送されているおれにとってのリアタイ時期)はパート2のほうを面白いと思っていたように覚えている
じゃあパート2の魅力とは。前に書いてると思うが、これも割と最近、全部を見ており、いやあつまらん、稚拙、子供向けというのが感想だ。ここから魅力を抽出するのは大変だ。でもなんとかやってみると。
まず、音楽であろう。これは掛け値なしに大傑作。そしてその音に乗せて動く魅力的なキャラ。
五人のレギュラーの見事さというのもある。ウィキには「本シリーズで起用されたメインキャスト5人(山田康雄、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、納谷悟朗)は、制作会社社長(当時)の藤岡豊がそのコンビネーションを語るなど高く評価されており・・・」というような文章もある
洒落た会話というのもある、これはルパンと次元、ルパンと不二子の間なんかで多いが、その一方で銭形や五ェ門 なんかには会話ではなく名文句といえるものが多そうだ。例えば「またつまらぬものを・・・」だとか。
ストーリーはなあ、パート2はとにかく長く放映されており、ネタ切れ感が強く、ゆえに後半がつまらないのが印象になっているのかもしれない。
そして、テレビスペシャル。ここでは長編という意味で映画版なんかも含めることになるのかもしれないが、ここら辺はとにかくつまらないという印象。で、この点必殺に似ているのかもしれない。必殺のレギュラーシリーズと映画やテレビスペシャルの長編との違いは何度か書いてるかもしれない。
そういや必殺の映画に、初期の仕掛人の映画というのがあるが、ルパンにもテレビスペシャルは始まる前の時期に映画(『ルパン三世 カリオストロの城』も含む)が作られているのもどこか似通っている。
必殺では、長編となると、大仰になって強力な悪役が登場し大袈裟な殺陣や特撮的な演出がなされ、そこが魅力じゃないのになあとよく思った。ちょっとした苛めにあった町の人の恨みを晴らすというそれだけのストーリーが見やすいのだ。
さて、ルパン。どうだろう、30分レギュラーシリーズが面白く思ってないおれだけに、長編テレビスペシャルのどこが面白くないとかは言えそうにない。まあ長編だからこその肩に力の入ったかのような大仰なところは興醒めではある。そこじゃないのになあとは思う。が、レギュラーシリーズでも大仰な部分はルパン作品の特徴でさえある。例えば飛行機で大銃撃戦だとかだ。今作のアジトを全爆破みたいなところもそうかもしれない。
アニメならではの現実にありえないような描写はどうか。これを否定してはアニメなんて見るなとなりそうだが、これもあまり大仰だとちょっと白けるんだよな。いや、でも車が川の中に入ったり、壁を走ったりなんてのはアニメならではだよな。
前に書いたように思うが、おれが好きで記憶に残ってるのは、五ェ門が「明るすぎる」と斬鉄剣を一閃すると雲が動き、ルパンが「嘘だ~」とやるところ。これなんかはセンスのよいナンセンス。これがルパン作品の魅力というわけではないけれど。
まあ必殺のことがあり、それになぞらえているからかもしれないが、テレビスペシャルも制作側がルパンの魅力を計りかねてる感じ、もしくはズレてる感じが非常にする

※追記6/11
まとめて3本視聴するつもりでいたが間が空いてしまった。
そして「日曜アニメ劇場」でルパンのテレビスペシャル版を順に放映しているらしいことがわかり、「燃えよ斬鉄剣」以降も順次放映されている。
「燃えよ斬鉄剣」以降は別記事を立てることにする