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日本の話芸(2023.10~12)☆ [毎回視聴]

--笑福亭生喬 落語「雑穀八」
初回放送日: 2023年10月15日
笑福亭生喬さんの落語「雑穀八」をお送りします(令和5年7月6日(木)NHK大阪ホール収録)【あらすじ】雑穀商「雑穀八」の一人娘・お糸との婚礼の晩に行方をくらました鶴吉が、十年ぶりに帰ってきた。雑穀八が潰れているので仲人だった新兵衛に聞くと、新しい婿が身代を使い果たした末に病気で死に、病をうつされたお糸も貧しい暮らしだという。話を聞いた鶴吉は、今一度、お糸のもとへ養子に世話してほしいと新兵衛に頼む。--

--桃月庵白酒 落語「厩火事」
初回放送日: 2023年10月22日
桃月庵白酒さんの落語「厩火事」をお送りします(令和5年9月1日(金)東京・小平市 ルネこだいらで収録)【あらすじ】亭主とけんかをしたと言って、髪結いのお崎が仲人の旦那のところに駆け込んできた。妻の稼ぎに頼って働かずに暮らす亭主とは別れてしまえと言われるのだが、お崎は未練たっぷり。そこで旦那は孔子の故事を話して聞かせる。孔子は白馬をとても大事にしていたのだが、留守の間にうまやが火事になって…--
12/11視聴
権太楼と同じ日なのだろう、マクラで権太楼の名前を出していた
演題紹介のところでは、足を怪我したので、尻の下に台のようなものを置くことを断っており、これは高座でも喋っていたが、まあこの程度のことは断る必要もないだろう。おれが見ていた文治は毎回そうやってた。
終演後、再度スタジオ収録部分が登場、これは珍しいことと自ら言っていた。師匠雲助との稽古風景なんかを話していた。
この落語、女房のほうがペラペラしゃべるところが滑稽なのは従来どおり。それを仲人のほうが聞いていて、夫婦喧嘩の理由の半分はお前にあると言い出し、さらに最終的には、夫婦喧嘩の理由は全部お前だとなってる。
これは目からうろこというか、他の人はそういうことは言わないまでもそういうことを含んで演じているのだろうか、この落語の本来のやり方に、女房側が悪いというのは含まれているのだろうかと思ってしまった。おれがこれまでそこまで気付かなかっただけかもしれないが、こういう解釈も面白いなと思った


三遊亭竜楽 落語「親子酒」
初回放送日: 2023年11月5日
三遊亭竜楽さんの落語「親子酒」をお送りします(令和5年9月1日(金)東京・小平市 ルネこだいらで収録)【あらすじ】竜楽さんは毎年ヨーロッパ・アメリカなど数か国を訪問して、字幕・通訳無しの現地語での落語口演を行っている。その経験から世界各地の酒飲みたちの姿をイタリア語、フランス語、ドイツ語、英語などを交えてたっぷりと。そして、酒好きな親子が、息子の将来のため一緒に禁酒するはなし、「親子酒」へ…



--柳家権太楼 落語「へっつい幽霊」
初回放送日: 2023年11月12日
柳家権太楼さんの落語「へっつい幽霊」をお送りします(令和5年9月1日(金)東京・小平市 ルネこだいらで収録)【あらすじ】「へっつい」とはしっくいで固めたかまど。古道具屋が売っている「へっつい」はいい品なのだが、誰が買っても、その日の夜中になると引き取ってくれと言って返品されてしまう。わけを聞くと深夜にへっついから幽霊が出てきて「金を出せ」とおどかすらしい。困った道具屋は…--
12/11視聴
演題紹介でこの落語の有名なものとして三木助の名前を出しているが、おれも今回これを聞いていて時折三木助版を思い出していた。この落語は構成もきっちりされており、さらに三木助のものは談志も指摘していた名フレーズもあり、一分の隙もないような出来だったのだなと今更ながら思う

--笑福亭松枝 落語「高津の富」
初回放送日: 2023年11月19日
笑福亭松枝さんの落語「高津の富」をお送りします(令和5年9月7日(木)NHK大阪ホール収録)【あらすじ】田舎の金持ちだという男が宿屋に泊まりに来て、「いつも千両箱を漬物のおもしにしている。明日は2万両の取引がある」などと話している。これを真に受けた主人が、売れ残った「富札」を買ってほしいと男に頼む。大きなことを言った手前、男は買わざるを得なくなる。それでも調子よく「当たったら半分やる」と言うが…。--
1225視聴
演じている間はほとんど反応はないが、終演後の拍手がものすごく大きい。このネタは客席が静かに聞き入るというようなものでもないと思うが



--神田松鯉 講談「河内山宗俊 松江侯玄関先の場」
初回放送日: 2023年11月26日
人間国宝・神田松鯉さんの講談「河内山宗俊 松江侯玄関先の場」をお送りします(令和5年10月22日(日)収録)【あらすじ】河内山宗俊(こうちやま そうしゅん)は講談や歌舞伎に登場する江戸後期のお数寄屋坊主。てい髪しているが僧侶ではなく武士で江戸城内で大名にお茶を出したり案内したりする役どころ。河内山はゆすり・たかりをなりわいとする悪党だが時には弱いものの味方もする。江戸の大店、上州屋の頼みを受けて…--
いい。絶品。ボーっとした体調で、あまり集中して聞ける体調でもなかったのだが、ストーリーが入ってくる、そして引き込まれる

--柳亭市馬 落語「寝床」
初回放送日: 2023年12月3日
柳亭市馬さんの落語「寝床」をお送りします(令和5年10月22日(日)収録)【あらすじ】義太夫節(ぎだゆうぶし)は人形浄瑠璃文楽の語り物音楽として演奏される、物語の筋やせりふに三味線の伴奏で節をつけて語るもの。太夫の緩急や技巧を凝らした「語り」が人気で流行したのだが、素人が習ってもなかなか上達しない。とある大店のご主人、下手な義太夫を聞かせたがるのが難点で、今夜も長屋の住人を集めて会を開こうと…--
12/11視聴
録画が溜まってしまったので、一気に三本視聴。どれも古典のうまい安心して聞ける落語家による有名なネタを選って視聴した
柳亭市馬 落語「寝床」、柳家権太楼 落語「へっつい幽霊」、桃月庵白酒 落語「厩火事」の順
市馬のものはスタジオらしきいつものところでの収録だが、他の二本は久しぶりに思える東京落語会のもの。
市馬、安定安心の高座。
寝床、そういえば、番頭に義太夫を聞かせようと追い回して蔵に追い詰め、その番頭はいまドイツへいっちゃったというっくだりが志ん生にあるのは有名だが、今回はこのくだりはなかった。これってどの辺に入るんだっけ、とふと思った






月亭文都 落語「不動坊」
初回放送日: 2023年12月10日
月亭文都さんの落語「不動坊」をお送りします(令和5年10月12日(木)NHK大阪ホール収録)【あらすじ】長屋に住む男に、家主が縁談を持ちかけてきた。相手は急死した講釈師・不動坊火焔が残した女房のお滝。かねてからお滝にほれていた男は大喜びで、今夜から家に来てほしいと頼む。気分よく風呂屋に行ったが、そこで長屋の連中の悪口を言ってしまった。これを聞いた長屋の徳さん、怒りがおさまらず復しゅうを企てたが…。

林家正蔵 落語「鹿政談」
初回放送日: 2023年12月24日

林家正蔵さんの落語「鹿政談」をお送りします(令和5年10月22日(日)収録)【あらすじ】奈良に住む豆腐屋与兵衛は正直者で有名。ある朝、店の表で「きらず(おから)」が入った桶をひっくり返して食う犬に割り木を投げると当たり所が悪かったか死んでしまう。ところがよく見ると犬ではなく鹿である。奈良では鹿は神の使い、殺したものは死罪とするという定めによって、奉行所に引き立てられた。名奉行、松野河内守は…