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浅草お茶の間寄席(2023.10~12)☆ [毎回視聴]

10/1--
春風亭 吉好 「妄想家族」
三遊亭 圓歌 「龍馬伝」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 春風亭 吉好▲--
240107視聴
三遊亭 圓歌 「龍馬伝」
漫談。しかもタイトルが龍馬伝だが龍馬の噺はほとんどなし。地噺形式で。談志の源平盛衰記なんかを思い出す。談志のものはそれなりに源平の噺をするが、こちらは龍馬が生まれたと言っては自分が生まれた話に持って行き、それがひと段落すると、「龍馬の噺です」と戻ろうとするが、そのまますぐ脱線という展開。
また自分が多少言い過ぎたようなギャグをやると扇子で自分の頭を叩く。例えば三平さんが好きで尊敬してると話し、そのせがれは尊敬してませんが、の後に扇子。
これは真打になったとき名前を変えることになり、もう名前が残ってないから作っちゃえと師匠に言われ、自分の名前を(三平も尊敬しているので)平歌で「へいか」にしようとして師匠から叱られたといい、もしへいかになったら高座に上がってもどうのこうの、と昭和天皇の物真似的(出囃子は君が代、「今日は来てくれてありがとう、みなが笑うことを希望します」「あっそう」)なこともやっている。
そして扇子での頭叩きのもう一つは、その継続で昭和天皇の話になり、あともう少し頑張って生きてくだされば、平成に間に合ったんです、というところで扇子。続けて「今笑ってる方は同罪ですからね」
240321視聴
吉好
230924小遊三のところに書いたが、なぜか見忘れていたもの
高座は小遊三と同じくにゅうおいらんずの日
新作。妄想が幾重にもなっている。結婚の申し込みに来た男との対面場面から始まるが、娘が登場してきて「お父さんひとりで何やってるの」となり、これは妄想。だが、その後妻が出てきてこの娘とのやり取りも妄想。さらに実はこれも五歳の幼稚園児の妄想だったというもの

10/8--
桂 文治   「肥瓶」
立花家 橘之助
瀧川 鯉昇  「馬のす」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 瀧川 鯉昇▲--
桂 文治   「肥瓶」
これ既に視聴したのだがメモするの忘れた。確か年末にあわただしく視聴したので231229に11/12分を見た後に見たと記憶している。内容は覚えてないのでとくに感想なし
240107視聴
立花家 橘之助
なんで文治に続けて見なかったのかなと思ったが見始めて思い出した。これは圓歌主任の膝代わりのようで、それは10/1放送分の圓歌であろうと予想でき、それなら続けて見ることにしようと思い、そこで時間の制約か、それとも気分が乗らなかったか、で、そこで視聴を止めたのであろう。
橘之助は何度かこの番組などで見ており、常に志ん朝など有名落語家の出囃子をやっているイメージだったが、今回はそれはやってない。まあ百戦錬磨の人であり、客の様子でいくらでも出し物は替えていそうだが。今回は三味線たっぷりの名人芸という感じ。
これに続けて10/1放送分の圓歌を視聴
240321視聴
鯉昇
230924小遊三のところに書いたが、なぜか見忘れていたもの
鯉昇の 「馬のす」はどこかで見たはずとメモブログを検索してみたら、あった。BS松竹東急の特選落語にあった
インタビューでは弟子の名づけ方法。変な名前をつける。覚えてもらいやすいようにというのと、この変な名前から新しい名前を得ようと頑張るのではないかという思いと。

10/15--
ナオユキ
新宿カウボーイ
桂 米福   「置泥」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 新宿カウボーイ▲--
1219視聴③
ナオユキがよく受けている。あまり爆笑を取るような芸でないはずだが、どよめくような爆笑が何度も。
新宿カウボーイ、インタビューでは前から出てはいたが、最近正式に落語芸術協会に入会したという話
こちらはスベリ芸なのだろう、そこでシーンとさせて、その後の一言で笑いを取るという形がうまくできている。スベリの部分がほんとうにyほくスベっており、ほんとつまらねえなあ、と思っていると、その後のセリフでちゃんと笑いを取ってるあたりは、それが計算ならなかなかの策士であり、それがうまくできているあたりは才人である

10/22--
柳亭 こみち 「紙入れ」
ロケット団
三遊亭 白鳥 「座席なき戦い」--
1219視聴②
インタビュー有、ロケット弾。三浦の漫才協会副会長就任と再婚の話
ロケット団、漫才の内容はなぜかダラダラとした取り留めのないものに思えた。通常通りといえなくもないが、いつもよりももっとそんな風。
こみちという人はよくこの番組に出てくる。他の女性落語家をあまり見たことないので比較はできないが、この人は女性ならではの落語というものをうまく作っており、これなら女性ならではであり、女性が落語をやる意味があると思わせる落語家。あまり好みではないけど。
白鳥、マクラは聞いたことがあるもので、そのとき本編は違ったのかなあ、この番組だったはず(このメモブログを検索してみた、2021年の8月にこのネタをやっていた)
上野アメ横でマグロの頭をもらったという話で、それとゴルフのクラブが安かった話などがあり、山手線、マグロの頭、五番アイアンの三題噺形式

10/29--
春風亭 一朝 「短命」
古今亭 志ん輔「麻のれん」
柳家 小満ん 「宮戸川」--
1219視聴①。この日は3本立て続けに視聴した。これが最初で、次に10/22分、次が10/15分
この回の三本は落語協会ベテランの安定の古典落語集という感じか

11/5--
柳家 はん治 「背なで老いてる唐獅子牡丹」
三遊亭 笑遊 「かんしゃく」--

11/12--
林家 たけ平 「小田原相撲」
古今亭 文菊 「出来心」
柳家 小ゑん 「下町せんべい」--
1229視聴
「小田原相撲」という噺はよくは知らないが、確か伯山がラジオで言及していたかな、でそれは時の横綱がアマチュア相撲のなんちゃらを成敗するみたなものだと思うが、全然そこまでは行かず、その横綱となんちゃらの名前を紹介して、小田原へ行くことになったというあたりで終えている。概ね相撲漫談といったところ。
文菊、実力者安定の高座。
小ゑんの前に田代の浅草演芸ホール紹介みたいなコーナーが挿入、普段はインタビューをやるところで時間調整のためという感じ
下町せんべい、新作でテーマが古典落語が描く世界観に憧れる男が浅草を訪れ妄想が爆発するというもので、こういうテーマは新作の中でもっとも多いタイプだと思われる。自分が落語マニアだからこそ、作りやすく、またそういう層にはウケもいい
マクラでNHKの落語心中の話をして、そんな格好良い落語家なんか出てこないと続け、前に出た文菊、と紹介している。もしかしたら、その日の高座の並び通りの放映かもしれない

11/19--
風藤松原
坂本 頼光  「空飛ぶ桃太郎」
柳家 わさび 「五目講釈」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 柳家 わさび▲--
1121視聴
風藤松原、序盤は見たことあるようなやり取り、まあ寄席のネタなんてそんなもんか
頼光、登場の場面からでなく、DVD読み込みのところから始まる、つまり、映像の声を当てるところだけ
わさび。通常は高座映像の前にインタビューコーナーなのだが、今回は高座の後。これはインタビューで今回の高座についての裏話をしていることからであると推測される。
このインタビューコーナー、興味深い話が目白押し
まず、わさびとチバテレの因縁。わさびの母親が20年ほど前にチバテレのカラオケ番組で審査員をやっていた。その母はわさびが落語家に入門したころから、真打になったらぜひこの番組に出してほしいと言っていたとのこと。で、そのころのスタッフがこの番組のスタッフにもいて、親戚に見守られてるような感覚。
エゴサを以前はしていた。そこでこの番組での自分に批判が書かれていることがある。この番組では落語自体は編集されない(これはわさびがこの番組でやる落語のマクラでよく言っていること)が、各日の番組内容として順番を並べるというところでは編集されている。前に「ぞろぞろ」出たとき、批判されてたが、寄席には流れがあって、自分の前が新作でワーッと受けていた、自分の後は漫談系の師匠だった、こういうときは、自分は一旦盛り上がりを落とすため、古典を地味とやるというのが役目でもある。といった話の後に、今回の「五目講釈」についても。前が受けていて客が疲れていた感じがした。本編で、前に一之輔が受けたということを話していて、インタビューでは一之輔の名前は出さないまでも、短命で大きく受けたという後だったので、本当は死神をやるつもりだったが、短命死神だと話がついてしまうので、代えたとのこと。
落語の中で、宮治と伯山の名前を出したことにも弁明。
落語と講談の違いみたいなことを話す場面で、いやに陽気で客に媚びうるような挨拶をする宮治の真似をし、また初対面の挨拶で、やけに横柄だった松之丞の真似をし。
またこの落語の中で出鱈目な講談(談志の鮫講釈に通ずるようなもの)をやる場面があるが所々で伯山っぽく、その講談が終わるところ「ここからが面白いが、ちょうどお時間」では特に伯山、「誰の真似なんだ」「伯山さんの真似、伯山さんが好きなんですよ結局」と。インタビューでこのセリフは悪口を言ってしまったための配慮で無理やり入れたのだと。


11/26--
桂 夏丸   「つる」
瀧川 鯉橋  「甲府ぃ」
    ▲インタビューコーナーのゲスト 桂 夏丸▲--

12/3--
柳亭 楽輔  「霊の話」
神田 松鯉  「太田道灌」
桂 竹丸   「竹丸一門」
    ▲インタビューコーナーのゲスト 桂 竹丸▲--
1223視聴
楽輔は漫談。出てきてすぐに、いつもと客質が違う、若い人が多い、違うところでやってるみたいだというようなことを言い、ほんとにやりにくそう。終わるところでは普段は古典をやってるんだけど今日は古典を止めたんだけど、却って仇となったみたいだ、と。
松鯉は道灌の落語にもなっている有名なみののエピソード、締めは「「太田道灌公若いころ 山吹の戒め」という一席」
竹丸も漫談。

12/10--
瀧川 鯉朝  「宮戸川」
新山 真理  「ひとり球児好児」
三遊亭 遊馬 「青菜」
    ▲インタビューコーナーのゲスト 新山 真理▲--
12/11視聴
鯉朝の宮戸川。古典と新作の説明をしてその中間に古典の改作を位置づけて、そういうものをやると前振り。ネタは宮戸川で、ちゃんとした古典を聞きたければ志ん朝のものをどうぞ、と。
といいながら、ほとんど古典のまんまで、中途半端だなあと思ったが、最後のほうにその改作の部分があった。マクラで積極的な女性が最近はいるという話をしており、そういう内容であることはわかっており、でもそもそもこの噺に出てくるはなという女性は割と積極的なのだが、その終盤での改作というのは、こうして二人でおじさんの家にやってきたのは全部はなの仕込んだことだったということ。男のほうが将棋に夢中で遅くなったのは、その将棋の相手に先に話していたこと、はなの家は今日は全員出かけていて、締め出されていたわけではなかった。男の父親には眠り薬を飲ませていて、だから戸が開けられなかったとか。
新山真理はインタビュー有りで、そのインタビューでも今日やる球児好児のネタにやる経緯などについての説明をしており、そこでの話とほぼ同じことを高座でも喋っていた。球児好児のゲロゲーロネタを少し、「逆さ言葉シリーズ時代劇編」をたっぷり
どちらも残念ながら寂しい反応
遊馬はパス、するつもりだったが、これを書きながら再生、音声だけ聞いた。冬の放送なのに夏の噺でミスマッチ

12/17--
瀧川 鯉八  「寝るまで踊らせて」
桂 幸丸   「猫の災難」
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12/24--
桂枝太郎「アンケートの行方」
玉川太福「地べたの二人 おかずの初日」(曲師:玉川鈴)
桂米福「猿後家」
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1226視聴
枝太郎はこの番組によく出ていて、好みの噺家のタイプではないのだが、朴訥とした感じがじわじわと好きになってきた
この日の客席は団体で高校生が150人、後ろの方にいるとのことで、前の方にいる客層とだいぶ異なっており、さらにチバテレの収録が入っておりどこに向けてやればいいのやらと、考えながらの高座で、それがなかなか素晴らしい。
「どっち向けにネタをやったらいいんですか、わたしは。一生懸命真景累ヶ淵を稽古してきたんだすけど」
つまらない小噺でシーンとさせるも、そのネタを学校寄席でやった時の客席の学生の反応をつけ加えると大爆笑。例えば「タラちゃん、お風呂に何入れたの」「バーブー」という小噺、これは客席シーン、「なんだろう死にたくなってきた」と枝太郎。だが、それを渋谷の高校でやったと言い、同じ小噺をやり、最後に客席の女の子が「フッ、死ね」と捨てぜりふ。客席大爆笑
またチバテレはなんでも放送するということを言って、その後カットが入る場面、またネタの中にもなにかカットが入った後に「これチバテレさん、放送しろよな」と言っている場面。どちらもカットされてしまったようだ。なんでも放送するチバテレがカットするってなにを言っているのだろうとかえって気になる
太福のは一度聞いたことあるなと思ったが、「地べたの二人」の中に何本もあるようで、このメモブログを見ると、それはまた別のネタだったようだ(「地べたの2人~湯船の2人~」というのが過去記事にあった)