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浅草お茶の間寄席(2023.4~6)☆ [毎回視聴]

4/2--
三遊亭遊馬「たらちね」、古今亭今輔「雑学刑事」
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4/9--
昔昔亭 A太郎 「転宅」
桂 枝太郎  「浅草の灯」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 桂枝太郎▲
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2週分6/6視聴
遊馬「たらちね」は冒頭だけ。遊馬はこの番組で時折見て、まあどの程度か知っており・・・。
昔昔亭 A太郎 「転宅」
相変わらず、出の時、楽屋へ戻る時、たっぷり時間をかけるのが気持ち悪い。また冒頭でCMの話、写真撮影の時間と、この番組で何度か見たことある光景
「成金」メンバーだけあって人気はあるのだろう。主任はこちらも成金の昇也だそうで、会場の熱気が他の会より高めで、そうなると演者にもいい効果を与えるのだろう、充実している
古今亭今輔「雑学刑事」、桂 枝太郎  「浅草の灯」
両方ともインタビュー有で、同じ日の昼(今輔)と夜(枝太郎)の主任。12月下席(12/23)で両者とももう10年くらい毎年やってるそうだ。二人ともさほど知名度は高くないと思うが、毎年やるなんて立派。12月下席というのはさほど重要ではないのだろうか、自虐で他の人がみな忙しいから、というようなことを枝太郎が言っていたが。
今輔。やけにインタビューが長くて、喋り止まらない感じでドキドキする。生放送でないのだから、長すぎりゃ編集で切るだろうし、ドキドキする必要はないのだが。
今日やろうと思ってる噺を聞かれ、二つほど考えている噺について話していた。一つがクイズ(今回放映された「雑学刑事」は、クイズを題材にしたもの)、もう一つが忍者。どちらも新作。クイズのほうではアタック25に出たという話、忍者のほうでは「山田風太郎」が好きでそういうものを取り入れた噺とのこと。魔界転生の映画から入り忍法帖シリーズを愛読、山田風太郎記念館の運営者とも知己を得て、そこで山田風太郎の日記によると戦中に寄席に行ったということが書かれていて、その時に最初に出てきたのが今輔(もちろん先代)だったとのこと
枝太郎の「浅草の灯」というのは落語家が主人公の楽屋噺めいたもの。前座が浅草の演芸場で開口一番に上がって落語を披露、楽屋へ戻ると母親が訪ねてきて、浅草を一緒に歩くというようなもの。
この前座が落語を披露するという場面で演じられる落語に感心。爺さん婆さんが頓珍漢な会話をしながらもなぜかフィットしてしまうという、アンジャッシュ的な内容。落語は辻褄のあったストーリーの中で会話がなされるから覚えられるし話せるのだろうと思うが、そうなっていないのでやるのは大変な気がする。例えば婆「村長の息子に嫁が来たんですよ」爺「その通りじゃ、魚の収穫はいいらしいの、大漁じゃ」婆「23歳ですって」爺「水からあげるとピチピチしてるそうじゃ、魚と言えば漢字も難しい。うちの孫が宿題で、魚編に青、魚編に青、なんて読むのかな」婆「でも23歳だと言っていたのが、ほんとは36歳だったんですって」爺「鯖を読んでたんじゃ」みたいな。
落げがちょっとよくわからず、検索してみた(この落語についてはあまり出て来なくて、落げについては調べられず)のだが、「浅草の灯」というのは小説、映画があるようだ。ウィキによると「第一次大戦後、関東大震災直前の浅草オペラにおける架空の「日本座」を舞台に、スターの山上七郎を中心として青春群像を描く」とある。あらすじを見る限り、この落語とは関連はないが、タイトルはここから取ったのかもしれない。
落げは、母親と一緒の浅草巡りをし、別れた後に、その前座が師匠の家へ戻ると、田舎の親戚から(さっき別れたばかりの)母親が意識不明の重体との連絡、で、間に合うかなと案じながら田舎(岩手)へ帰っていく。師匠の嫁が「あの子間に合うかね」に、師匠、前座が落としていった紙切れ(母親と一緒に引いた籤)を拾い、「待ち人来る、凶(今日)」

4/16--
古今亭 文菊  「色事根問」
春風亭 三朝  「悋気の独楽」
風藤松原
五明楼 玉の輔「都々逸親子」
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4/23視聴
風藤松原。出だしは、22/12/18回と同じ。寄席の漫才だから当たり前と言えるけど。
こちらも22/12/18回に比べあまり受けていない。結構面白いと思うが。
4/24視聴
文菊  「色事根問」
二つ目金原亭杏寿がお披露目でこの後上がる、たっぷりやらせてあげたい、などと言いながら、早い話が持ち時間がもうほとんどない、というようなことを最初に話す。実際に10分足らずである。
終わり方も「冗談言っちゃいけねえ、おあとが大勢でございます、ごゆっくりお楽しみください」
内容はこういうときにやるネタなのだろう、おれも聞いたことはある。演題は色々ありそうだが。隠居のところに八っつぁんがやってきて、女にもてる方法を聞くというやつで、「一見栄、二男、三金、四芸、五声(せい)、六未通(おぼこ)、七科白(せりふ)、八力、九肝(きも)、十評判」がでてくるやつ
この人は実力者、短くても的確に笑いをとる。
三朝  「悋気の独楽」
何度か聞いたがあまり好みでないのでパスしようかと思いながらも、冒頭を見る。「五代目春風亭柳朝三十三回忌追善興行」という特別な興行、でもあまり面白そうでもないので、パス。上の文菊 が昼は特別な興行で賑わっていたと言っていた。この番組はある一日でたくさん収録しているようで、多分文菊が言ってたのはこの興行のことだな。六代目の柳朝の後ろ幕がある
玉の輔「都々逸親子」
寝てしまった。もう一回聞くつもりではある。が。寝てしまうのは自分の体調の問題と思ってはいるが、その一方で内容にもよるのではなかろうか。ネタは新作なのかなと思ったが、いま検索してみたら色々な人がやってる。都々逸を父親が得意というので、息子がお題を出し父親が都々逸を作るというやり取りの内容。なんだか話しぶりが一本調子
この人は経歴を見ると、小朝の弟子であさ市を名乗っており、そういえば落語のピンに出ていたはずである。最近落語のピンをつべに上げてるのを少し見た関係で、オススメに落語のピンの動画がよく上がってくるのだが、この人のものもある。
そして、おれはこの人を見る(名前を聞く)のはそれ以来。おれがそれほど落語を追ってるわけではないけれども、それほど露出の少ない人ともいえる。小朝は寄席にほとんど出ない人というイメージだが、この人もそんな感じなのだろうか。
小朝の弟子ではいま話題の蝶花楼桃花や一番弟子の橘家圓太郎なんかはよく見るのだが。
この人も五代目柳朝の筋だが、後ろ幕がないので、その興行とは別の日だろう。
5/7視聴、玉の輔「都々逸親子」
再度の挑戦。全部聞けた。けどさして面白くはない。声だとか話しぶりは悪くはないんだけど、何が悪いのかな。一本調子な感じではある

4/23--
春風亭 昇也  「動物園」
松廼家 八好
三笑亭 夢丸  「五人男」
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5/23視聴
松廼家八好は幇間、伯山の寄席主任興行に出ており、伯山TVで見た
「五人男」というのは五人廻しパロディの新作かなと思ったが、五人廻し的な要素はなし。古典落語的舞台、長屋の店子を大家のお祝いに五人で芝居の真似事をするという噺。どういう由来かと検索したらこんなのが出てきた。
その八十二 「五人男」
--これは新作で、作者は右女助師匠の師匠、(先代)古今亭今輔師匠だ。根多の荒筋はこうだ。
五軒長屋の住人が集まって、世話になっている大旦那の会社のパーティーで何か余興をやろうと相談する。唄は出尽くしているので、みんなで芝居をやる事になった。出し物は「白浪五人男」、有名な歌舞伎である。いい按配に衣裳も揃っているし、心得のある人もいる。
配役を決めて当日になるが、何しろ付け焼刃で、科白は忘れるは途中から歌いだすやらで、芝居はメチャクチャ、呆れ果てたお客が
「何ですか、これでも稲瀬川の勢揃いですか」
「なぁに、長屋の天狗揃いです」というサゲ。
教わった通りに演っているが、噺の中に小作争議など、やはりその当時の時代を反映しているのだろう。
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古典的舞台の新作かあ。今回の夢丸は上に書かれてる現代の要素(大旦那の会社のパーティー、小作争議)はなくしていて、古典落語的舞台を色濃く(五軒長屋の住人が大家の還暦祝いで芝居の真似事をやる)していた。まあ出身地を長野県だとか北海道だとか、古典落語的でない面(古典落語に○○県というのは馴染まない)もあるけど、それくらいなら今の古典落語でいくらでもある
落げも芝居の出来がめちゃくちゃで「ひどいもんだね、この芝居は。穴だらけじゃありませんか」に「ええ、その穴からふんどしが覗いております」(衣装は屑屋がもらってきたネズミが巣食ってしまい局部に穴が空いてしまってる古着であるという前振りがある)というもので、「蛙茶番」を思い出させるもの
主任の高座でちょっと長め。結構聞ける。顔が三平にちょっと似ている。三平もこれくらいになれればなあ。
上記引用は2003年に書かれた当代文治の日記的なもの。こういうのがちゃんと残ってるというのは非常にいいなあと思う

4/30--
笑福亭 羽光 「関西人のはらわた」
いなせ家 半七「京の茶漬け」
三遊亭 圓歌 「やかん工事中」
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5/2視聴
羽光の「関西人のはらわた」と圓歌の「やかん工事中」は演者演題に見覚えがあり、はて再放送かいなと思ったが違った。羽光のは演芸図鑑、圓歌のは日本の話芸で放送したとある。
羽光 「関西人のはらわた」
多分演芸図鑑より長いだろう。13分くらいだからそう差はないかな
マクラもあの番組よりは長めだしね。そのマクラでは、この番組に結構出させていただいていて、以前「私小説落語 ~月の光編」というエロ本の自販機の噺を流してもらえた。その時は収録の関係で、放送では自分の後に柳家さん喬師匠だった、それを見た千葉の人たちは、色んな落語があるんだなと思ったらしい、と。
羽光は才人であり、とても楽しく見れた。結構テンションも上がってきて、これはこのまま全部見れそうと思ったのだが・・・、次で睡魔。いや、見始めで悪くないなと思い、その後もちゃんと聞けてたのに。とうことで、半七「京の茶漬け」はいずれ再度挑戦。ちなみに半七「京の茶漬け」は、「五代目春風亭柳朝三十三回忌追善興行」のもので、このいなせ家半七というのは柳朝の最後の弟子なのだそうだ。おれは初めて名前を聞いたと思う
5/7視聴、半七「京の茶漬け」、圓歌「やかん工事中」
再度の挑戦。玉の輔「都々逸親子」に続いて聞いた。まったく偶然だが、どちらも冒頭で、今が平日の昼間12時半ちょっと過ぎということを話し、「普通の人が働いてる時間に大勢来ていただいて・・・」というようなよくあるマクラから始まる
悪くない話しぶり、老練という感じで小朝より年齢が上に見えるが、小朝の方が年上で、半七は柳朝が亡くなった後、小朝の門下に移ったとある。小朝の見た目が若すぎるのだろう。
圓歌 「やかん工事中」
よく受けているけど、この人の芸風は好きでないなあ。それに彼のキャラだけで笑わせるワンパターンだからいつ見ても同じ感じだし。このネタは古典のやかんを下敷きにした先生と愚者の問答で、ダジャレオンパレードの新作。やかんの由来の部分は短めで、それも中盤に。夜中の工事現場、つるはしで地面掘ったらカーンと何かに当たった。出てきたのは今のやかんだ。でも初めて見たものだから「なんなnだ、これは」と。で、次の晩も、また次の晩も。そしてそれは昼間には出なかった。夜間工事専門、だから「やかん」となった、というもの

5/7--
古今亭 菊之丞「天狗裁き」
ぴろき
古今亭 志ん輔「紙入れ」
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8/15視聴、菊之丞「天狗裁き」、志ん輔「紙入れ」
ぴろきパス
志ん輔「紙入れ」
二点、自分がこれまで見たものとちょっと違うように思えたところがあった。が、細部を覚えているわけでもないので、これまで聞いたものもそういう設定だったかもしれない。
新助が小間物の荷商いをやっている。マクラで小間物の荷商いの話をして、そのまま入っていったのでそういう職なのだと思われる。
そして事件の日がおかみさんから初めて誘われた日であり、新助は酒をがぶ飲みし気持ちが悪くなり横になっているところにおかみさんが入ってこようとしたところで旦那のお帰りという風な展開、つまり交合前。
この落語についてもおれはやっぱり談志のもの、落語のピン、で最初に聞いた。なのでその印象が強い。新さんとおかみさんはもう何度か逢引をしているという関係だったように思う。

5/14--
春風亭 勢朝 「真柳朝伝」
春風亭 柳朝 「明烏」
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5/23視聴
両方とも「五代目春風亭柳朝三十三回忌追善興行」。
勢朝は半七の次の出番、柳朝とその師匠である彦六の写真を持ち込んでの漫談、その二人や当時の四天王(柳朝のほかに志ん朝、談志、円楽)の話、寄席の歴史、「トリ」、「真打」の言葉の歴史など。
柳朝、これが主任。当代柳朝、一朝の弟子で、70年生まれ。柳朝という名前に対し若く頼りなく見えるけど、これから自分で大きくしていくという意味では若手での襲名(襲名は2007年の真打昇進時)というのもいいと思う。

5/21--
春風亭 昇也 「看板の一」
入船亭 扇遊 「崇徳院」
   ▲インタビューコーナーのゲスト 春風亭昇也▲
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5/23視聴 昇也 「看板の一」
昇也はこないだ出たばかりである。
この人は見てくれが師匠の昇太を思い出させるところがある。出てくるときの胸を張った歩き方もそう。
このネタを見ていて、そういや師匠の昇太が落語のピンでこれを披露していたことを思い出す。といってもこの昇也のやつが昇太っぽいかといえばそうでもなく。昇太のは彼が古典をやるということ自体がふざけたものに見え、それを自身も意識してやっていたものだったが、この昇也という人は割合古典もいけるのではないかという口跡
5/27視聴 扇遊 「崇徳院」
これ、見始めて、そういや最近この人でこれを聞いたはずと思い出した。BS松竹東急でやってたね。
どうも頭がボーっとしていて、録画も溜まってしまっており、扇遊の名前もよく見るので、見る前からもなんとなく一度見たんじゃなかったかなあ、と。
ここでは主任の高座で、それなりにたっぷりと。

5/28--
桂 米福   「鷺とり」
柳家 蝠丸  「鬼娘」
入船亭 扇辰 「田能久」
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7/1視聴
鷺とり、知らない噺のため検索、古典落語。八っつぁんご隠居のほら噺的な会話から、八が自分の言った方法で鷺とりに出かけ、五匹捕まえたが、鷺が起きて飛び立ったため、八も空を舞い、浅草寺の五重塔の上へ。助けようと下で布団を用意した坊さんたち。そしてそこから飛び降りるという騒動
鬼娘、これも知らない噺。まずはマクラで浅草演芸ホールの近くにあった見世物小屋での蛇女の思い出話があり、そこから昔の見世物小屋での出し物、鬼娘の話。古典落語なのかなあ、こちらも単に伝え聞くエピソード話という感じで軽く短めの内容
扇辰、テンポが良い。扇辰のこのネタはたしかどこかで聞いたはずで、パスしようかと思ったが、惰性でそのまま見たのだが、なかなか良かった。
この日の分だけでこういう評をいうのはいい加減すぎるとは思うが、落語協会の実力という感じがする。前の二席に比べて格段に上手い。



6/4--
三遊亭 遊馬 「転失気」
ナオユキ
桂 文治   「釜泥」
   ▲インタビューコーナーのゲスト ナオユキ▲
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6/11--
雷門 小助六 「紋三郎稲荷」
東京ボーイズ
三遊亭 笑遊 「野ざらし」
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6/20視聴
小助六はインタビューあり。そのインタビューで出身が松戸で今も松戸に住んでるというように松戸の話ばかりしていたのだが、ネタも松戸がメインの舞台となる噺で、その場面の宿の場所の説明の際に現代の松戸を混ぜ込んでいた。よく知らないネタなので検索、古典のようであり、松戸宿がメインになるのも古典どおり。
小助六というのは初めて聞いた名前だと思う。若手、流暢な話しぶり。
東京ボーイズ。円熟の高座でちょっと驚く。確か伯山の披露興行のとき生で見て、そのときは持ち時間が短かったのか、OPテーマで「ごきげんよう~」だか、EDで歌うのをやっていて、その後もどこか不機嫌に(そういう芸風であろうが)、ぶっきらぼう、素っ気なく、ネタをこなしていた。で、その印象が強かったのか、その後もこういった演芸番組で時折見ていたと思うが、どれもどこか上記のような印象だった。
今回もその雰囲気もある、そういう芸風なのだから、のだけど、ちゃんと声も出てきて、長めのステージをちゃんと構成されたものでやっていた。
こう見ると、今は二人で、だけどボーイズの心意気はもちろんあり、が、しかし、漫才の形式にも持っていけるのだなと思う。
謎かけ問答ではWBCネタをいくつかやり、「ちょっと前の」と言って、ワールドカップネタ、そして現代ネタであるBTS、緑黄色社会、そしてYOASOBIのネタ(やる前に「××わかる人?」と聞き、緑黄色社会はあまりに反応がなく、「(このネタは)やめときます」となった、まあ他のものを聞いた時もあまり反応はなかったのだけど強引にやっていた)
その後は得意の歌ネタ、ムード歌謡。最後はお馴染みに中の島ブルース
笑遊 「野ざらし」
マクラは超短い、しかしそこでWBCのことに触れていた、イタリア戦が楽しみというようなことを言って、「その前の露払い、野ざらしでございます」と演題紹介してネタに入る。
ほぼ昔ながらのままで個性的なアレンジはない。
さいさい節をオーバーアクションにやり、ここら辺はなにがなんでも盛り上げるという寄席のスターという感じだ。その直後の川をかき回すというところで終わり

6/18--
三遊亭 遊雀 「熊の皮」
ロケット団
林家 正楽
柳亭 市馬  「山号寺号」
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6/18視聴
出演者の並びを見て、人数4人だから、落語も軽めっぽく、見やすそうで。
遊雀以外は猫八襲名披露興行から。
正楽、紙切りの技術が衰えていないからまだやれるしやる価値はあるが、だいぶ衰えが。ひとつに時間がかかってるように見える。実際は依然とさほど変わりはないのかもしれないが。切ってるときのしゃべりで間をもたせるところがちょっと弱くなってるからそう感じるのかも。喋っていることは依然と変わらないし、口調もさほど衰えてるようには思わないけど。体の揺らし方が小さくなってるように見える。
市馬の「山号寺号」。さほど期待していなかったが、終盤畳みかけるように内輪ネタでわかす。一八が水前寺清子を使って「清子さん水前寺」としたのに対し、若旦那が東海林太郎を持ち出して、「太郎さん東海林」で、歌ってみせると、「市馬さん、オンステージ」。そして襲名披露をやってる浅草演芸ホールに着いたとして、「猫八さんいい感じ」、出ている芸人をネタにしていく、それこそ、これの前に放映された「正楽さん、芸一筋」、「白酒さん肥満児」、「正蔵さん新聞記事」(その日やったネタのようだ)、「三平さん問題児」、「馬風さんエロ親父」。
遊雀 「熊の皮」。「熊の皮」というネタ自体がそういうものだったようにも思うが、甚兵衛さんを迎えた横丁の先生が甚兵衛さんのバカっぽさを楽しんでおり、その楽しみ方がいじわるっぽいのが楽しい。まあやり過ぎるとどぎつくなるが、やり過ぎくらいが面白く、そこら辺のさじ加減が難しそう。客席も結構湧いている

6/25--
できたくん
隅田川 馬石 「居残り左平次」
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