SSブログ

浅草お茶の間寄席(2023.1~3) [毎回視聴]

1/1
今年は1/1が日曜日で、通常の放送時間に毎年恒例のこの番組の新春特別版が放映。
--
お正月恒例チバテレ「浅草お茶の間寄席」のスペシャル版。
今年もチバテレからお正月にふさわしい爆笑の高座をお届け!
出演は、寄席の爆笑仕事人!いぶし銀の噺家瀧川鯉昇、笑いの渦を巻き起こす九州男児!桂文治、
今年も登場!浅草の星!ナイツ、 MC:田代沙織
--
スタジオ収録。
司会が田代沙織で出演は瀧川鯉昇、桂文治、ナイツ。この五人でのトークから始まり、各人のネタの前にもそのトークが挿入される。
冒頭で収録が正月番組としては早すぎる10月ということがばらされている。
高座順
文治「平林」、ナイツ「お前じゃないよ」、鯉昇「粗忽の釘」
文治の平林では、小僧が、四つの名前(たいらばやしかひらりんか・・・)を覚えたところで、「四つの名前を覚えられるのに一つの名前が覚えられない、ここがこの落語の矛盾」といい、だから講釈師に人気を奪われるんだ、なとと言ってる

1/8
柳亭こみち「金魚の芸者」・春風亭三朝「やかん」三遊亭笑遊「湯屋番」
1/17視聴
こみち。これは不思議な噺で新作なのやら古典なのやらよくわからなかったので検索してみると、初代圓遊の作とのこと。明治期の新作だ。
三朝、つまらんな
笑遊、この番組では漫談が長かったり、そのまま漫談めいた噺だったりだが、今回は挨拶もそこそこに落語に入っていた。

1/15
林家たけ平「袈裟御前」・三遊亭遊雀「転失気」・桂竹丸「明智光秀」
1/18視聴
遊雀、漫談なしですぐ落語に入っていた
竹丸、インタビューもあり。
たけ平、おれは「袈裟御前」という噺はほぼ聞いたことないが、最後の落げは知っており、そこまでいかずに途中で終わり。
好きなタイプの落語家ではないのだが意外にもとてもよかった。地噺でおれはずっと談志の「源平盛衰記」を思い出していた。
検索してみると芸術祭優秀賞受賞作がこれなのだそうだ(芸術祭優秀賞受賞作についてはインタビューでも話していた)。その記事によれば、これは自作だが、念頭に「源平盛衰記」もあったようで、意識したのだろう。「源平盛衰記」始め、落語の地噺、それこそ「袈裟御前」もそうだが、一行本題ストーリーを話すとすぐそこから横道に逸れていくという作りになっていて、これもそれを踏襲、さらにそれの逸れ方が、自分の身の回りやらの現代についての漫談であったり、いま話している本題ストーリーに対する考察であったり、というあたりは談志版「源平」もそうであった。
そのリズミカルな感じ、本題に戻るところで緩急のつけ方なかもちょっと談志を思い起こさせた。
客の受けもしり上がりに良くなっており、この落語家を大いに見直した

1/22--
桂幸丸「津田梅子伝」・柳亭楽輔「ちりとてちん」
--
8/16視聴
インタビュー、柳亭楽輔
タイトルからして陰気臭く、演者自体にもあまりいい印象がなかったのだけど、昨日幸丸の「憧れの噺家」というのを聞いて面白く、その勢いで残っていたこの録画を見ることにした。
聞いてみると悪くはない、まあ題材が地味だけど、一応今度紙幣になるという話題もある人で、もちろんそれゆえにこういうのをやっているのだろう
多分自作だろう、地噺というタイプの構成で、所々にギャグを放り込むというスタイルで談志や三平の源平だとかあんな感じだ
柳亭楽輔、名前に聞き覚えがあったが、インタビューで出てきた顔で、はて、見たことあったかしら、と。調べてみたら、この番組で数回見ているようだ。
インタビューでは「前座太鼓稽古の会」というのを長いことやっているという話で、伯山を名前を出さずにしかしわかるように「今売れてる講談師」、太鼓が上手くなかったと言っていた。
主任の高座
ちりとてちん、なんか構成が変に思えたところあり。ちりとてちんを食べさせられる虎さんについてなにも話題にならないまま、まず旦那が何か食べたいから持ってきてくれで腐った豆腐が出てきて、それを捨てさせようとするも、ふと思いつきちりとてちんを作り出し、虎さんを呼びにやる。
その後虎さんについてを飯を食わせてやってる男に話すという構成。
本来はどういう構成だったかは覚えていない。豆腐が出るタイミング、虎さんの話題が出るタイミングなんかが普通と異なっているように思った(※その晩に小さんのこれがつべでオススメに上がってきたので、その部分を聞いてみた。ほぼ同じ構成だった、おれの勘違いか)
豆腐に毛が生えているという場面、豆腐なんぞ毛なんて生やさなくていいんだよ、年頃の娘じゃないんだからね、と下ネタ。まったく客は反応してないが、反応のしようもないといったところか。
落げの直前で着信音、ひたすらちりとてちんに苦しむ様子で繋いで、落げへ。、

1/29--
林家ひろ木「初恋」作:桂文枝・風藤松原・昔昔亭A太郎「皿屋敷」
--
4/23視聴
風藤松原
22/12/18回に比べこちらはあまり受けていない。22/12/18回と衣装が一緒で、出てきて最初の挨拶からつかみが同じなので、同じやつを流してるのかと錯覚。
4/24視聴 昔昔亭A太郎「皿屋敷」、林家ひろ木「初恋」
12/18回の菊之丞「お菊の皿」に続いての視聴。ネタは同じだから、どうしても聞き比べ。菊之丞は現在の最高クラスの演者であろうから、比べるのは酷か。A太郎も若手ながら相当達者ではあるのだけど。
このA太郎、まえにこの番組で出たときもそうだったが、今回も出てくるときと帰るときの所作が、時間をたっぷりかけスローモーに思い入れたっぷりでやけに気持ち悪い。今回、終えた後は、深々とお辞儀、顔を上げ手ぬぐいで顔の汗を拭い・・・、とだらだらと。この後も長々とやりそうである雰囲気のまま画面は切られる
マクラではCMの話(今やってるものが契約一年延長、さらに別のCMもついた)や、記念撮影の時間を設けてポーズを作るというようなことをやっているが、これも前にこの番組に出たときに見た。
ひろ木「初恋」
この番組では三味線を持っての高座を見たが、ここでは文枝作の新作落語。なんか聞いたような噺だと思ったら、ちょっと前に日本の話芸で当人文枝のものを見ていた
このひろ木というのはとにかく独特。一生懸命な話しぶりやぶきっちょな感じが圓歌(当代)とちょっと似ているか。

2/5--
三遊亭天どん「川柳・円丈」・三遊亭白鳥「パパラギ」
--
2/20視聴
古いものから見ていくルールにしてたが、面白そうなものから見ていってしまおうと考え直し、これを見た。
面白そうなものというのはこれのことだ、「川柳・円丈」。
で見てみて、なんというかうーん、衝撃を受けた。
多分この二席は同日のもので、天どんが、白鳥が主任であり、円丈のネタをやると言っているので、自分も、というようなことを言っており、そしてその白鳥は、円丈の一周忌というようなことを言っている。21/11/30が命日であるから、11月下席の千秋楽ということになるのかな。
パパラギというのは、ネタを見て、思い出したが、円丈が亡くなったとき、つべで円丈を多少漁ったのか、いや川柳のほうを色々検索したかな、まあどっちにしても、関連としてオススメ動画として円丈のものをいくつか目にしたが、そのとき彼が高座で裸になって南の島の酋長のような恰好をしているるサムネイルのものがあり、今回白鳥もそんな格好でやっていたので、それだろう。
新作がどうのこうのということではないつもりだが、今回のふたり、どちらもなにが面白いのやらという感じ(白鳥の終盤については後述)、内輪受けみたいなものも多い。
天どんのネタは川柳と円丈が会話している様子、といっても創作で、どっちが偉いかみたいな言い争い。物真似をするわけではなく、色々なエピソードをその中に織り込むというようなネタ。
白鳥は、おれはあまり好きでない。話しぶりが悪く、どうも内容が頭に入らず、噺から逸れてしまうのだ。今回も中盤でいつの間にか逸れてしまい、ずいぶん巻き戻して見直した。
が、中盤以降は円丈の功績をその中で語り始め、異様な高揚感に目を見張った。しばらく残しておこうとまで思ったくらいである。

2/12--
弁財亭和泉「箱の中」・柳亭こみち「そばの清子」・柳家はん治「鯛」
--
2/24視聴 弁財亭和泉「箱の中」・柳亭こみち「そばの清子」
録画が溜まってしまっており、この番組については、見たい高座を個別にどんどん見ていくことにしている。また途中で寝てしまうこともあるが、それを再度もう一回繰り返して観るというのが億劫なときは、いずれもう一度見ることにして、どんどん先へ進むことにする。序盤だけでも一度見たものをもう一度見るというのは億劫になることがよくあるが、そこに引っかかってると先に進めないので。
和泉「箱の中」、途中で寝てしまった
こみち「そばの清子」。そば清の主人公を女性に。この人が良くやる手法。噺の流れは一緒だが、こうしたほうがやりやすいのだろう。自分のものにしている感はあり。前に出たのが「ひろ木」だと言ってた。1/29の分かな
23/6/9視聴
柳家はん治「鯛」
柳家はん治、知ってるような知らないような。つまりは印象には残ってないということだ。
柳家のお家芸というような滑稽な部分んがある。話ぶりは権太楼にちょっと似てるところもあり。
結構年配で、小さんの弟子かと思いきや、小三治の弟子。
新作なのか、なんなのか。古い新作という感じがした。いけすの鯛の会話という体で、その視点から人間の様子を観察したり、いけすで生き延びる方法を語りあったり。
弁財亭和泉「箱の中」
再度の視聴
十分聞ける噺、前回寝てしまったのはつまらなかったということではないのだろう。
「終活、断捨離」をテーマにした新作。人気ある人なのか、結構受けているのが意外。
終活で断捨離をしている田舎の夫婦、娘と息子は都会へ。で、娘がネットで自分のうちの畑の案山子に弟がファンだった(そして今でも)アイドルの西院入りTシャツを着せられてるのを見つけ、姉弟で田舎へやってきてのてんやわんや。
子どもたちが実家に残してきたものを勝手に処分してしまってどうのこうのというやり取り。身につまされる。両者の価値観が食い違ったままの会話。母親はこんなもの捨てていいと勝手に判断、息子は、その大事さを語るという流れ。こういう会話の場面というのは落語のひとつのパターンではあるが、母親の無神経さにむかむかする、まあそれだけ今作品をちゃんと聞いたということでもあるが。CD,DVDが未開封でもったいないから、鳥よけに使っちゃった、未開封のままなのは取っておくためのやつだ、みたいなやり取りね。

2/19--
橘家 圓太郎 「親子酒」
春風亭 三朝 「竹の水仙」
--
2/20視聴
昨日、二人による「竹の水仙」を聞き比べてみた。どちらもこの番組で最近放映されていたものであるが、またしてもである。ということで、こちらも早速視聴。
違いを観察してみる。前の二本は削除してしまったので細かいところを確認できないのであるが。
まず他の二人とは異なり、マクラで甚五郎について話し、そのまま甚五郎が江戸へ下る際に寄った宿という風に始まるので、それが甚五郎であることがわかるようになっている。
宿の女将が婿を取って、あるじが「養子」とされている演出のものが前の二本のどちらかにあったが、ここではそれはなく、あるじは「嫁に来た」と言っている
水仙が咲く場面も異なっていた。朝日が射し込んで、花が咲き、その匂いが漂い、そこへ行列が差し掛かり、その匂いによって、殿さまが気付くという風になっていた。
その花が咲いたことに気付いたあるじがあまり驚かないのが、なんか物足りない。
竹の水仙を買い求めに来た侍の名前は他の二人のどちらとも異なっていた
大まかなストーリーは同じ、というかそこを変えたら、もうそれはその噺とはいえないだろうが、細かい部分では色々演出があるのだなあ。

2-26--
三笑亭 可龍 「古着買い」
ねづっち
神田 松鯉  「殿中松の廊下」
--
可龍「古着買い」、3/21視聴。
あまり集中できず、少し進めては、いま何言ってたっけと戻しつつで、なんとか最後まで。もう1回見直そうかなあ。3/21というのはWBC決勝前日で、何をやるにも中途半端でほかのことに手がつかず、やむなく溜まった録画のどれかを消化しようかと見始めた次第
可龍って昔風の格好良い名前で、年寄りかなと思ったのだが、若手。
3/26視聴(可龍「古着買い」も含めて全部を)
可龍、見直してみた。若手、地味、うまい落研という感じ。集中できなかったのはその落語にあまり魅力がないからということもあったのだと思う。
「古着買い」というのは古典だろうか。
始まり方は「壺算」、終盤は「大工調べ」、すなわち。与太郎が兄貴分の源さんのところにやって来る。聞けば、嫁の弟が家を勘当され、住まわせることに。着物が貧相なので、買ってやることになり、いまは物価も上がってるので古着にしろと嫁、そして源さんはそういう買い物が上手で、一方人間がおっちょこちょいで根がバカだからと嫁に言われて来たのだが、その嫁に言われたことを全部源さんの前で話してしまう。
古着屋へ行った後は大工調べ、与太郎の買い物姿を邪険に扱われ、兄貴分が啖呵を切る。そして与太郎にお前も言ってやれと。この啖呵の内容が大工調べでの見せ場ような長いものでもないが、店の者が言ったことを引き取って威勢よく返答するみたいな感じで大工調べ風。そして与太郎は兄貴分の真似をしてやろうとするものの、なぜか店の者を攻撃するというより、柔らかになってしまいグダグダと。
ねづっちはインタビューもあり。
松鯉、間に挟まりましてと言っているので、主任でなく、途中での出番

3/5--
柳亭 小痴楽 「強情灸」
春風亭 昇々 「お面接」
古今亭 寿輔 「生徒の作文」
--
3/22視聴
小痴楽「強情灸」
インタビューあり。そのインタビューのところで、これの収録が2022/12/9だということが明かされ、サッカーのワールドカップに夢中で寝不足だということを小痴楽が言っている。高座でもマクラ部分でサッカーのことを喋り、そのマクラとは無関係の「強情灸」に入るという形。
昇々「お面接」
息子の小学校お受験での面接をテーマにした新作
寿輔「生徒の作文」
小学校の先生のところに遊びに来た友人が、その先生のところに提出された作文を読んでのあれこれ。最後の作文は家族と寄席に行った感想で、寿輔のことをバカにしている内容

3/12--
桂竹丸「バンコク寿限無」、宮田陽・昇、桂伸治「だくだく」
--
3/26視聴
竹丸、ほとんどが漫談、談志や木久蔵(木久扇の息子)のエピソードトーク多し。そのエピソードトークでは仕方話をするので各落語家の声色を使うのであるが、これがなかなかうまい。
「バンコク寿限無」は日本に来たタイ人が和尚さんに赤ちゃんの名づけを頼むと、名前をバンコクという都市の正式名称(とても長い)にするというだけの中身で、落げは通常の「あんまり名前が長いんでこぶがひっこんじゃった」「ああ子供なんてのはタイも日本も変わらないな、万国(バンコク)共通だ」
結構受けている。寄席の爆笑王という風格
陽・昇はインタビュー有りで、陽のサッカーゲーム「ティキ・タカ」の紹介。これも小痴楽と同日の12/9の収録であることが明かされている。また高座の中ではこの後松鯉が出るというようなことも言っており、その松鯉は2/26放送分かと思われる
伸治。この人はフラのある落語家として寄席で人気と聞いたことがあり、その感じはわかるが、ニコニコ笑いながらの語りぶりでなんかあまり話が入って来ない

3/19--
柳家わさび「ぞろぞろ」、坂本頼光「血煙高田馬場」、昔昔亭桃太郎「ぜんざい公社」
--
3/26視聴
わさび、独特の風格、フラとでもいうか。前回分と続けて聞いたので、フラのある落語家の「だくだく」「ぞろぞろ」と続くのがなんだか不思議
マクラではチバテレの収録のことをいい、前にも聞いたことある内容、プーチンだとかロシアのプロパガンダだとか話している(前に聞いた奴の再放送かと本当に思い、このメモを確認したくらいだ)。
落語のほうはあえて地味にやってるのか、あまり面白くないところもあえて入れているように見え、それがまた興味深い。この若手ながら勢いのないボソボソした感じはちょっと癖になる。大成するかもなあ。
坂本頼光「血煙高田馬場」
インタビュー有。ここで自分の活動の紹介をしているが、その中で伯山の松之丞時代に一緒になったということを話し、少し物真似をしている。
噂では聞いていたが、高座姿は初めて視聴、伯山TVで少しくらいは見たかなあ。
つべに彼のネタ動画もあり、それは結構評判だったと思うが、あまり合わなかったな、毒のあるサザエさんのネタだったと思うが。
さて高座。スクリーンを持ち込んでいわゆる活動弁士の出し物をやっている。つまり、自分で作ったオリジナルなネタでないという意味。
素晴らしい。寄席にもフィットしている。特に講談と。伯山に引っ張られての寄席出演だと思われるが、こういう映像を見ると、また講談の中で語られている世界が身近になる。
流されたのは「血煙高田馬場」という昭和3年、日活の作品で監督は伊藤大輔、主演は大河内傳次郎、共演が伴淳三郎とのこと。そして映し出された映像では配役は大河内以下4人しか出てこなかったので、伴淳三郎はどこに出ていたのだろう、と、見終えてから検索。伴淳三郎は最初の映画出演らしく、ウィキによると町人八さんの役、冒頭で安兵衛に喧嘩の仲裁をされていたのが、八さん熊さんだった
桃太郎「ぜんざい公社」
仲入り前でちょっと長めの20分弱。
出てきて周りをちょっと長めに眺めてからの「こんにちは」で、すぐネタに入る。
この人は見飽きたという面もあるし、このネタもつまらんし、でパスしようかとも思ったくらいだが、なんか面白く聞けた。
途中に入る歌(公社に行って身元を調べられ、歌が好きと言ったら、何か歌ってみてと言われ)が、長めに何度も繰り返され不気味な魅力。「きゅっきゅきゅっ」とかいう歌で、「○○~きゅっきゅきゅっ、○○~ぶんがちゃっちゃ、ぶんがちゃっちゃ」(例えば「朝になれば明るくなるが、、きゅっきゅきゅっ、きゅっきゅきゅっ、夜になれば暗くなる、ぶんがちゃっちゃ、ぶんがちゃっちゃ」)とかいうやつ。
他に終盤ではお得意の石原裕次郎の歌(おいらはドラマー)も歌っている。噺の中に無理やり入れ込んだ形で、ぜんざいを食べに行った別館、玄関を入るのに、石原裕次郎の歌を歌わなきゃいけないとなっていて・・・。

3/26--
春風亭昇々「裸ンナー!」、マグナム小林、神田紅「赤垣源蔵 徳利の別れ」
--
3/28視聴
昇々のものは昨日に視聴したのだが睡魔に襲われ・・・。最後まで見たには見たのだが、よく受けており感心したわりに、内容はちゃんと見れておらず、再度見ることにした。
春風亭昇々「裸ンナー!」
昇々はこないだ見たばっかなのにまたもや登場
インタビュー有。マクラでサッカーの話をしており、前の放送を確認してみると、インタビュアーの田代沙織の服が宮田陽・昇のときと同じ。サッカーワールドカップの開催中はみなサッカーの話ばかりだったのだろう。
噺の内容は会社で裸になりたいという願望を持つ男が、それを決行することにしたと友人に話すところから始まり、本当に決行するというかなりエキセントリックな新作。そしてそれが大いに受けており、多少ヒステリックな笑いも。通常の寄席の客とは異なる彼やそういう芸風を好きなファンが来ていると思われる。
この笑いでおれは昇太を見ていたころを思い出した。昇太を寄席でも見たが、彼のホームグラウンドともいえるような、その手の若手が出る公演にも多少行った覚えがある。「落語ジャンクション」中野小劇場だったと思う。そこではこの昇々のようなエキセントリックなネタばかりやられていた。昇々も昇太譲りと言えよう。
おれが寄席も落語ジャンクションも行っていたように、今の客だって、そういう若手のものにも行くし、寄席にも行くだろう。寄席に行ってないと、若手の話す寄席の話題やパロディについていけないだろうし、そもそも落語が好きという前提はあるのだろうし。
こういう落語は昇太が最初のようにおれは思っているが、まあ実際は三遊亭圓丈なのだろう、おれは彼の全盛時を見てないからこれらと同じような雰囲気なのかなんとも言えないのだけど。
マグナム小林
バイオリン漫談。伯山に注目しだしたころに彼の名前も耳に入ってきた。元談志の弟子である
高座を見るのは初めてかと思ったが、記憶を辿るとなにかで見た覚えもある。伯山TVで少しだけ映ってたかもしれない
バイオリン漫談ということをやる人が少ないからおかしな言い方かもしれないが、行儀がよくおさまりのいい正統な色物という感じである。脱線し過ぎず、毒を出し過ぎず、そしてバイオリンの曲弾き的なことで客の拍手を得ている。
最後にタップ靴を履いて、バイオリンとタップの組み合わせという芸を見せていて、これを見た覚えがあるのだ
ウィキに「高座スタイルは着物(袴)にタップシューズだったが、2021年ごろからスーツ姿での高座も務めるようになっている」とある。この回はスーツ姿
神田紅「赤垣源蔵 徳利の別れ」
出てくるときの拍手はまばら。で、それを皮肉めいたというか、そこに触れて、客が少ないことに触れて・・・。
話しぶりはとてもよく、気分がよくなるくらいだった(テレビで見ていて珍しいことだ)。上手いのだから、頭で余計なこと言わずに、客に目もくれずにサッと入って、絶品の芸を見せればいいのに、と思った