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スイッチインタビュ―「細野晴臣×小林信彦」

02/01(水) 00:25 -
NHKEテレ1東京|30分|DR
スイッチインタビュ―「細野晴臣×小林信彦」EP1[字][再]
01/30(月) 22:50 -
NHKEテレ1東京|30分|DR
スイッチインタビュ―「細野晴臣×小林信彦」EP2[字]

1週目の分は確か他の番組の録画があり、再放送があるのを確認したので、再放送を録画した。
満島ひかりと岡田将生がナレーション
色付きの字幕で見ていたが、岡田は黄色、満島は白。対談の二人が各他の色付き
内容にはあまり触れない。見た感想は「老いは哀しい」
小林信彦は俺にとって間違いなく飛び抜けて好きな作家だ
まず細野が部屋に入ってきたときに、立ち上がっての挨拶をせず「左足が悪い」とのことである
喋りも相当に不自由な感じだ。病気をやったのか、老いのせいだけか。自分にも隠居老人が身近におり、それと同じ感じだ。
テレビでやる対談というのは多かれ少なかれカットが入る。こないだ見たAスタジオだってそうだ。あちらはこっちとは真逆なテンポ感でよくしゃべる人の対談をさらにカットしてテンポよく見せる。
一方のこちら。
先に書いたように小林がちょっと喋りが不自由
それゆえ対談としては盛り上がることはなく、対談部分の内容としてはあまり見るべきものもなかった。印象的なのは二つくらいか。大滝詠一の話が何度か出てきたが、その際に、小林が一瞬感極まった場面があった。感極まって泣いたのか、苦笑いしてるのかがよくわからず、これも老人特有の表情だ
あと、細野のタイタニック号のエピソードが聞いたことのないような内容だった、でもこれもおれが細野をさほど追ってないから知らないだけで、有名なエピソードなのかもしれない
対談というのは一方が何かを喋ってその言葉に反応する相手側の反応というあたりが聴きどころである。小林は相手の言葉に対してほとんど反応をしない
もしかしたらしているのかもしれないがしばし無言でその無言の間が今のテレビの基準としては待ってはいられないくらいなのだろう、そのままVTRとナレーションで補足説明的に番組が進行される。
まあ実は小林はその後なにかを話しているのならその静寂の部分をカットすればいいだけだから多分、小林の方はやはりあまり反応はしていないのだろう。
台本というか、ある程度対談内で話題にする内容は決められているはずで、お互いある程度相手のことを頭に入れて対談に臨んでいるはずだ。
であるから小林の発言に細野が相槌的に言葉を補足するような場面もある。
小林と細野の喋るペース。
細野という人は口数も少ない方だし、ラジオショーで塙が細野のことを好きなので、時々話題になるが 細野がやってるラジオ番組でもあまり喋らない回なんていうのもあるらしいくらいの人。なのにここでは相手が小林だからということに尽きるが、びっくりするくらい普通のテンポで喋る人で口数が少ないようには全然見えない。で、小林と差がありすぎてどうも小林を急かしているかのように見えたり小林の発言をストップさせているかのようにも見えてしまうくらいである
この番組はインタビュアーを片方が務め2週目にはインタビュアーが「スイッチ」、交代するという形式、今回の番組では1週目、細野がインタビュアー
2週目は小林がインタビュアー
これもやはりあらかじめ話題にする内容は決めてあるのだろう。そのエピソードごとの冒頭に小林が一言キーワードを言って、それをきっかけに細野が喋るという感じで小林はサブタイトルを言ってるだけのように見えてしまう
老いは哀し
小林信彦は週刊文春の連載も止めてしまったと聞いたし、もう隠居生活かなと思っていたのでこういうのに出てきたことにびっくりした
でももうこれで見るのは最後だろうなという気がする。穏やかな晩年生活を送ってくれたらと願う