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江戸の朝焼け [時代劇]

09/27(月) 09:00 -
BSフジ・181|60分
[新][字]<時代劇>江戸の朝焼け 第1話「鈴虫の男」

BSフジ、朝9時の時代劇枠。9/27より放映開始。
オリジナルは1980年9月4日から1981年3月26日まで、フジテレビ系列にて放送
沖雅也が主演ということで興味もあり見てみることにした。逐次視聴していくつもり。
ウィキを見ると、「『江戸の旋風』から続く、江戸シリーズの第6弾」とあり、シリーズものの途中からかあと一瞬萎えるが、まあいいや。説明を読んだ限り、ほかの作品との関わりはなさそう。さらにいえば、第6弾とあるが、『江戸の旋風』の項目を見ると、『江戸の旋風』が銘打たれた作品が5本あり、派生作品として、これを含めて3作上げられている。この作品はその『江戸の旋風』5作品の次に放映されたものであるが、他の派生作品とされている2作品は『江戸の旋風』シリーズが継続している間に挿入されているので、そこらを全部江戸シリーズとすると8作目なんじゃなかろうか。
そこらのキャストをちらりと覗いたが、主要俳優陣が結構ダブっているようで、この作品に出ている沖雅也や小林桂樹が『江戸の旋風』にも出ているようだ。
『江戸の旋風』は加山雄三が主演で、そういえばこの枠でよく放送していたな。またやるかな

島佐太郎:沖雅也
湊や清兵衛:小林桂樹
辰吉:鹿賀丈史
主役は沖雅也だが、ほかに小林桂樹、鹿賀丈史がメイン。沖雅也は同心で小林桂樹は岡っ引き、鹿賀丈史は隠れ目明しと称している。佐太郎、辰吉は清兵衛の息子のようで、だけど、佐太郎、辰吉は血のつながりはないのかな、という感じの関係。

1 1980年9月4日 鈴虫の男
西村晃、北村和夫、今井健二、森山周一郎
2 9月11日 めおと鶴
目黒祐樹、香野百合子、峰竜太
第1話、話が普通の時代劇よりちょっと込み入っているような感じで理解するのに一苦労。だけどそれはつい先日も書いたような気がする、連ドラはレギュラー陣の人物把握ができていてすぐ作品の構図が理解でき感情移入しやすいというような話と同じで、第1話の段階ではまだレギュラー陣の人物像、相関図がまだよくわかっておらず、それを把握する苦労のような気がした。そして第2話を見て、それは正解だったように思う
沖雅也が今さらではあるがやはりずば抜けて格好良い。鹿賀丈史はまだ出番が少な目であるが、ギラギラしていてそれもまた魅力。
佐藤友美がヒロインという立場だろうか、ナレーション、主題歌も担当
長門裕之は沖雅也の上役的立場の同心のようだ。
他は岡っ引き勢が活躍し、それに沖雅也が関わるという感じの作品のようだ。
駒屋惣次郎:夏木陽介
常松:渡辺篤史
捨三:小野ヤスシ
ここらが岡っ引き。渡辺篤史って必殺で捨三って名前だった。そして小野ヤスシとものすごくというわけでもないが、遠目にちょっと似ており、捨三の名前が出るたびにそのことを思い出してしまう
特別出演として秋月右京亮:田中邦衛が出ている。田中邦衛も『江戸の旋風』の主要キャストのよう。

3 9月18日 流転の再会
金沢碧、須賀不二男、上野山功一
須賀不二男は重要な役だがすぐ殺されてしまう役なので出番は少ない。
金沢碧はちょっと前に書いたような必殺女優なのかなあ。必殺でよく見た顔のような気がするが、それほどその印象がは強くない。まあ自分の印象だけで決めてるカテゴリーなので、どうとでもなる。
ウィキの出演リストには必殺はないな。
金沢碧は5年前に佐太郎と夫婦(「みょうと」と称していた)約束をしないまでも双方でそう思っていたくらいの恋仲であったおえんという役で、ここで佐太郎の過去が明らかになってくる。
5年前のその別れの後に佐太郎は島家に養子になり、同心となる。その別れをおえんは恨みに思っていたのだが、それは佐太郎の父、清兵衛が島に大層世話になっていて、頼まれたら断れない状況だった、しかし佐太郎が頑強にそれを拒んでいたのだが、最終的にはそれを入れたということが最後の場面で語られる

4 9月25日 路地裏育ち
根岸季衣、織本順吉、江幡高志、中井啓輔
根岸季衣が辰吉の幼馴染で16年ぶりに再会したという役であり、前回に続き、今回は辰吉の過去が明かされる回となっている。といっても確か咎人(とがにん)の子だということはこれより以前の回で確か既に言われていたと思うが。
辰吉は「簪の辰」と呼ばれ、いつも頭に簪を差していて、その簪を相手に投げるという技を頻繁に見せるが、その簪が実はその幼馴染からもらったものだったということが明かされる。ということは投げるたびに回収しているのだろうか。

5 10月2日 辻斬り異聞
沖雅也だかりが活躍するという展開でないことに気付く。
今回は前回までの流れでいえば、常松:渡辺篤史がフィーチャーされる回。常松と清兵衛の関係性が語られる。
話としては清兵衛とは旧知の浪人が、辻斬りの容疑者として上がり、常松は確信に近いくらい犯人だと疑っている。が、清兵衛にあの人が犯人であるということは絶対にないと言い切られ、清兵衛のことも絶対的に信じている常松は迷ってしまう。
それを惣次郎が問い質す場面がある。清兵衛がそうは言っても、疑いが残るってのは十手持ちの魂みたいなもんだ、と惣次郎に言われ、常松は自分は十手持ちではない、親分(清兵衛)には若いころに世話になり、佐太郎や辰吉とも分け隔てなく面倒を見てもらった、親分のそばにいつまでもいたいんだ、捕物やってるのはたまったま親分が目明しだからなんだ、と。
惣次郎「だったら何を悩む?」
常松「どうしたらいいんだぃ、親分のいうことは正しい、がそばから疑いが湧いてくる」
惣次郎「それはお前が湊やの兄ぃ(清兵衛)について歩いているうちに目明し魂が身にしみついちまったのよ」
駒屋惣次郎:夏木陽介についても書いておこう。キャストクレジットでは沖雅也の次、2番目だ。この夏木陽介、名前は聞いたことあるような気もするが、夏木という名字や陽介という名前の芸能人がチラホラおり、そこらとごっちゃになってるだけか、見たことない顔。
で、知らない顔だからかもしれないが、3話くらいまで、キャストクレジットの順番の割にあまり目立ってないような感じがしていた。レギュラー陣の中で、関係もよくわからないし。
で、今回はそれなりに出番もあり、また、他の人との会話から関係性も多少わかってくる。
同心と岡っ引きというのは必ず組んで動くものなのかどうかよくはわからないが、時代劇ではセットで描かれていることが多い。で、ここでは佐太郎と清兵衛、及びその配下が組んでいるが、この駒屋惣次郎、駒惣と呼ばれているが、彼は、清兵衛を「湊やの兄ぃ」と呼んでおり、また佐太郎が「伯父貴に助を頼みたい」なんてことを言っていることから清兵衛と兄弟分の関係なのかなと思う。
キャストクレジットが最初にある。このクレジットが見にくい。色が朱色(ちょうど寄席のプログラムやめくりの色物の墨の色)、バックはイラストなのだが、中盤で、色が被るところがあり、そこの部分は特に見にくい。他の場面でも見にくいがこれは朱色という色そのものが見にくいのかもしれない。
その中盤にあるイラストは芝居小屋の前の風景だろうか、役者の名前の幟が描かれていて(その幟にある名前が朱色で描かれている)、沢村だとか、杉村だとか、とある。なんとなく沢村貞子、杉村春子を思い出す。江戸時代にそういう名前が役者として有名だったのかどうかは知らないが(沢村貞子のウィキを見ると、歌舞伎と関係のある家系で、兄が4代目澤村國太郎とあり、そこから沢村という芸名にしたのかと思う。そしてその「澤村」は江戸時代からある名前のようだ)
主要登場人物でなく、端役的なところにもたくさんレギュラーがいて、その中に、比較的目立ってはいるが、おせん:松原千明がいる。
ほかにもそのちょうど見にくいところで出てくるクレジットだが、おせつ:川口節子、綾:藤沢綾、
秀:嶋崎秀信なんてのがいて、ここらは役者名から役名を取ったものと思われる。川口節子や藤沢綾は第1話では役名なしのクレジットだった。おせつや綾、ほかにおはる:本城ゆきなんてのもいるが、ここらは湊やで働く女中だということが今回わかった(おせん:松原千明も同じく)

6 10月16日 十五夜小町
梅津栄
メインゲストは伊藤めぐみという人。ちょっと吉行和子に似ている感じ。
冒頭がうまい。花屋という料理屋から立ち去る場面、にこやかに会話を交わし、玄関を出ようと振り返ると陰鬱な表情。こういうのはよく見る演技で、現代劇だと、女子社員とその女子社員が嫌っている上司、廊下で通りすがりに上司が軽口、それにお愛想の女子社員、が、通り過ぎると苦い顔、みたいな。
その花屋で旗本が殺されており、その時間にその料亭にいた客や従業員が集められる中、梅津栄はそこの客で目立つ感じで登場、でもその場面では無関係とされる。まあ有名な人だし、あんなに目立っているのだから、後で実は悪人だったという風に登場するのだろうと思っていた。まさにその通りで最終盤(第4幕)に登場。金で殺しを請け負うという必殺風の役柄。
前回までの流れから今回は駒惣がメインかなと思ったが、逆に駒惣は出ていないという回。ほかに、常松も出ておらず、今回はメインの3人が等分に活躍、力を合わせて事件を解決するという回。3人が顔を合わせる場面も多い

7 10月23日 柳橋慕情
寺田農、山本昌平
おうたフィーチャー回
湊やでやけに存在感がありそして清兵衛と訳ありのようでいてそうでもなさそうで何者かよくわからないおうた(第4話で辰吉が彼女を女中頭だと呼んでいる)だったが、大体予想通り。清兵衛は10年前におゆうという妻を亡くしており、おうたは5年前にここへ入ってきたという流れ。今回はおうたに嫁入りの話が来て、どうのこうのとなる。清兵衛とは両者で想い合っているのだろうなということが随所に描かれており、ラストでは、おうたがおゆうが忘れられないのはわかるがわたしも女ですもの、と思いを言うセリフで終わる。
寺田農ってのはよくゲスト役で出てくるが、思い返すとどこでも悪役。表の顔としては美男子で悪とは見えないように装っているが・・・みたいな役が多く、ここでもそう。悪役には二つタイプがあって、この回の山本昌平はもうひとつのタイプ、見た瞬間悪役だなとわかるやくざ顔のタイプ(ここではやくざ役ではないが)

8 10月30日 遥かなる母
宮園純子、立川光貴、堺左千夫
そろそろあるかと思っていた駒惣フィーチャー回。といっても駒惣の過去が語られるというようなことはなく、単に活躍するという回。駒惣の馴染みの女将がやっている呑み屋への押し込みというのが今回の事件。その押し込みが最初の場面なのだが、そこで女将に惚れていて、無心されるがままに金を渡しているうちに、押し込みが入ってきて、殺されてしまうのが堺左千夫で、出番はそこだけ。
立川光貴というのは菅貫太郎にも通ずる狂気の殿様役なんかが似合う人だが、ここでは髪を不精に伸ばした盗賊の一味。
ちょっと不満なのが、この盗賊の一味の頭というのが木暮という手習い所の先生で、最後に出てくるのだけど、そこまでに伏線らしきものがほぼ貼られておらず、いきなり出てきて、お前が裏で操っていたのは分かっていただとかやってもなあ、と思う。こういった感じのことは他の回にもあったはず。
その木暮は中盤に一度佐太郎と将棋を指している場面があり、そこへ駒惣が入ってきて、将棋は一旦中断、事件の捜索について話し出すのだが、そこで木暮がなぜか変な目で探っていたので変だなとは思ったが、それだけのことであり、それ以外にその人へ辿り着く推理の構築だとか捜索状況とかはほとんど出てこない。なぜか捜索状況が筒抜けだ、近くで話を聞いているものがいるのか、と色めき立つ場面があるくらいだ。そういう流れで最後に出てくるというのは上記のとおりだ

9 11月6日 人生回り舞台
野平ゆき、佐藤蛾次郎、草薙幸二郎、高木二朗
見所が多い回。
佐藤蛾次郎が時代劇のゲスト、ちょっと珍しいような気がする。巾着切りで、辰吉と知り合い、組んで悪さをする(辰吉は捜査のため)
辰吉が重傷を負って湊やへ戻った時の精気の失った表情
その場面のちょっと前には辰吉のことを報告する常松が仕返しに行こうとする場面で、清兵衛から「辰と同様、おまえも息子だと思ってんだよ」と言われている、これは第5話と符合
月之丞という女形役者に秋月が似ていると言われることから、その役者に秋月が化けるという場面がある
おせんが今シリーズ初めてだと思うが活躍する(悪人を引っ掛けるためのおとり的役割を担う)
この回の感想ではなくこれまで見ての全体的なことをここで。
沖雅也、鹿賀丈史、どちらも驚くほどの格好良さ。二人とも歌舞伎役者のような顔つき、時代劇ということもあろうが。そしていい組み合わせである。OPに流れるナレーション部分での主役3人が紹介される映像で最後に3人が並ぶ。そこでの沖雅也の冷めた目付き。役柄がほかの岡っ引きより位が上ということもあるだろうし、そもそもこの俳優自身の個性でもあろう。クールというのはこれなのかな。そして一方の鹿賀丈史はこのころ新進気鋭だったのだろうか、ギラギラした魅力で沖雅也との対比が良い感じだ。鹿賀丈史はそのギラギラさが上記のようにこの回でいきなり精気を失った姿になるのでそのギャップに驚かされたという面もある。
一方で、演出面やストーリー構成、そして演技なんかは平凡に思え、平均的な作品が続いている。超名作というほどの回はなさそう。

10 11月13日 女の敵
佳那晃子、井上孝雄、川合伸旺
川合伸旺が悪役で吟味方与力。棚橋より上役という形になり、叱ったりもしている。
その配下の岡っ引き役が井上孝雄で、このコンビが権力を傘に庶民をいたぶっている。
有名な「お主も悪よのう」的なやり取りがこの二人でなされる場面もある。
おうたがおせんから「おかみさん」と呼ばれている。前に女中頭と辰吉が言っていたが、その屋の従業員からは「女将」と見做されているのだろうか

11 11月20日 妹の五十両
そういえばここ数回駒惣が出ていない。この回では清兵衛が駒惣のところへ行っていて留守だというセリフがあるけど。

12 11月27日 愛すればこそ
村井国夫、服部妙子、内田勝正、外山高士、唐沢民賢
ここ数回出ていなかった駒惣、今回は登場

13 12月4日 女の恋路
喜多川美佳、石橋蓮司
都家歌六の名もあった。どこに出ていたかなあ。コミカルな感じの坊主が出てたからそれかな、と見当とつけて、画像を検索して顔を確認してから再度見直し、やっぱりそうだ。
喜多川美佳はレギュラーものは見たことないと思うが、ゲスト出演では何度も見ており、見忘れるわけもなかろうが、なんだか見覚えのない顔になっていた。メインゲストだからメインの女なんだろうけど。
駒惣が捜査のため辰吉を貸してくれと湊やと佐太郎に頼む場面があり、となると、島、湊や、辰吉は一体のチームであり、駒惣はまた別のチームだということが窺える
浮気された女が主人公の話でそれに重ねて同じようなことのあったおうたの過去(文七の父親のことで、文七がお腹にいるころに別れた)に触れられる

14 12月11日 殺し屋・辰吉
倉田保昭、剣持伴紀、奥村公延
辰吉が知り合った浪人から殺しを依頼されるという話。その殺しの依頼元を探るため、その仕事を引き受け、清兵衛に自分を見張っておくよう頼むという展開
その浪人役が倉田保昭。なかなか魅力的なキャラで、殺しを依頼する浪人となると、暗く無口で不気味な感じが想定され、そんな感じで出てくるものの、実際には生活苦で仲介役をやってるに過ぎないという境遇で、時折魅力的な笑みを浮かべたりして、少しだけ辰吉とも心通わす感じになっていく。高橋克典に似た雰囲気

15 12月18日 風流深川おんな狐
泉じゅん、飛鳥裕子、加藤嘉
ウィキを見てみたら前者二人は日活ロマンポルノ女優。ここでは姉妹役、さすがどっちも色っぽい。
辰吉が出ていない。これはシリーズ初

10/26視聴
16 12月25日 狐と狸の一万両
10/26視聴、これは10/18(月)放映されたものだが、先週は「大地の子」を見ていて、それにずいぶん時間がかかってしまい、先週放映分はこれからまとめて見ることになる
オリジナルは年末の放送で、それゆえ、年末の江戸が舞台、「餅代」の話題が出てくる
都家歌六がキャストクレジットにあったがどこに出てたかはわからず

17 1981年1月8日 さむらいの灯
平泉征
今度はオリジナルが新年最初、ということで舞台は正月の光景となっている
正月早々江戸城で御金蔵破りが起こり捜査。島の知り合いの礼三郎が容疑者として浮かぶ。顔見知りである滝蔵(侍として不遇な礼三郎と同じような境遇)に江戸城の御金蔵破りを誘われたが断った。そして絶対に口外しないと約束。しかし気になり、その日(大晦日の夜)、滝蔵のやることをずっと見ており、結局千両箱を隠すところまで見ていた。その金に手を付けまいとしていたが母親の病気が悪化、薬代に困り、それに手を付け、すべてを告白というストーリー
平泉征が礼三郎。名家の田安家の御小者とされていた。かつて侍でありながら武士の身分を捨てて行商人(酒とおでんの担ぎ商い)というのならわかるが、侍なら侍で勤めがあるはずなのに。時代劇では内職で傘張りをやる浪人なんてのが出てくるな、あっ、中村主水の家でもやってたか。この礼三郎の普段の勤めはどうなってるんだろう。そもそも小者とか、滝蔵(大沢左京太夫の屋敷の中間とされている)の身分である中間って武士の身分なのか

18 1月15日 あいつの女
范文雀、川地民夫
駒惣のフィーチャー回
そして珍しくおうたが事件の関係者に意見しに行くという事件の捜査に関わるという場面もある

19 1月22日 裏街の用心棒
村野武範、うえだ峻、村田みゆき、稲葉義男
村野がサブタイトルにあるやくざの用心棒で最後は辰吉と一騎打ちで辰吉の簪手裏剣によって両目を貫かれるというえぐい殺され方をする。といっても辰吉とは心を寄せ合っていた風で、村野特有ののんびりした感じの人柄の役
割りと盛沢山な内容の回で、その村野の件とうえだ峻の件が並行して描かれる(その二つは絡み合ってはいるものの)

10/27
20 1月29日 文七誘拐
山本昌平、山田吾一、汐路章、塩見三省
文七を誘拐する曲独楽師が山田吾一で、ただ気の優しいというか弱い男で、それを使ってるのが山本昌平、さらに大坂から江戸を荒らしにやってきた盗賊の首領が汐路章、この二組が組んで悪を働こうとするという話。汐路の元にいる部下の内の一人が塩見三省、青鬼という役名で顔に大きな青痣があり、もう一人、赤痣のある赤鬼とされる部下とペアの存在

21 2月5日 うたかたの縁組
渥美国泰、里見奈保、田中浩、三角八郎
三角八郎は冒頭のガマの油売りをやってる大道芸人、すぐ殺されてしまう役であるが、その場面までは彼を中心に話が進む。
この回で初めて島の母親である荒木道子の嘉世が登場、これまでに1回(第5話とウィキにある)声だけの登場(塀越しの映像で佐太郎を説教している場面)があった
佐太郎の見合い話と事件が絡む展開。
辰吉は登場しない回

22 2月12日 血文字の謎
潮哲也、中田博久、西沢利明

10/28
23 2月19日 二十五年目の春
小泉博、灰地順
確か小泉博って子供のころ見ていた「クイズ・グランプリ」の司会の人だったよなあ、いや違ったかななどと思いながら視聴。名前をはっきり覚えてはいなかったので。
俳優でクイズ番組の司会者なんてのはたくさんいる(タイムショックだとかアタック25だとか)し不思議はないが、そっちの比重が高くなっていく人も目立つ。児玉清なんかがそうだろう。で、「クイズ・グランプリ」の人も俳優ということは薄々知ってはいたが、俳優業をやってるのをほとんど見たことがなく、なので、これも違う人かなと思ったのだけど、出てきた顔を見て、やっぱあの人だ、と。
レギュラーの小野ヤスシについて。コメディリリーフかと思いきや、あまりそういうことはやらない。おれは最近見たやつで言えば、荒野の素浪人の坂上二郎だとかを想像したのだけど。あと、大岡越前での辰三だとかね。後者大岡での辰三に役柄としては似ており、つまり、今作品で主人公たち3人は全員仕事のできるやつであり、さらに常松だとか駒惣なんかもできるやつであり、それゆえこの捨三は基本的に仕事的にはちょっと劣るやつ風に描かれており、そういう役柄と俳優としての個性でちょっとおかしみがあるが、大袈裟に笑わせるような演出はあまりない。が、この回では、珍しくわざわざ笑わせる意図を持った演出、女に化けるという場面がある

24 2月26日 風車の女
鮎川いずみ、須藤健、仙道敦子
うーん、ストーリーが辻褄が合ってないような感じで、じっくり考えてみたらなんとなくはわかったが、だとしたら構成が下手、まあおれの理解力不足かも。序盤の押し込み強盗の件と後半の姉弟が父親の昔の仲間に脅されるくだりのつながりがわかりにくい。
仙道敦子の名がキャストクレジットに。制作年代から考えると子役でデビューしたころのはずで、同姓同名の別の人ということはあるまいが、見ていて少女で目立つのは出てこなくて、しかもキャストクレジットでは端役っぽく(ゲスト俳優が単独、もしくは2、3名での並列でのクレジットが数人続いた後に、六人並列のクレジットが3枚続き、その3番目の6人のうちのひとり)見つけるのは無理かなと思ったが、上記のようにわかりにくい話ということで頭の整理のため再度早送りで流し見していたら、少女が出てきた。主人公、鮎川いずみの少女時代だ。でも、これかなあ、ネットで仙道敦子の子役時代と見比べてみたけれど、ちょっと微妙。でも多分これだろう
これ、放送が10/28。逐次視聴ペースに追いついた

25 3月5日 嵐の中の女
園まり
キャストクレジットには大方斐紗子の名もある。近年存在感のあるあ婆さんの役で何作かに出演しているのを見た。
このころ40歳くらいのはずで、ということは中途で殺人事件が起きた場所で証言をしてる女将かな

26 3月12日 雪が降る雛の宵
佐野アツ子
このシリーズで唯一だったと思うがおうたが登場しない。
レギュラーの人が出ていないときというのは、ストーリーの中でその人物が不要な時というのが普通だが、この回ではおうたが出ていても活躍できたような内容、というか出ていないほうが不自然で、序盤で「知り合いに祝い事があって出かけてる」というようなことが語られている。この回ではゲストの娘が湊やへやってくるという場面や、その娘や母親が負傷してやっぱり湊やへ担ぎ込まれるという場面があり、ここで出迎えるのがおうたでありそうなものだが不在のためおせんが活躍。
大道芸人の母娘が主人公、母が三味線、娘が踊りで稼いでいる。その三味線が奏でるのが、黒門町文楽の出囃子「野崎」。母親役が佐野アツ子。飲んだくれで娘が苦労している。
一方で悪役として小普請の侍、裏で刀の仲買をやってる古道具屋、岡っ引きの一群がおり、試し斬り付きでの刀を売っている。その試し斬りの的にこの母娘が狙われるというような内容

27 3月19日 宿命の父と子
小野進也、中村竹弥
荒木道子の嘉世が2度目の登場

28 3月26日 春はあけぼの
石田えり
最終回らしい演出が随所に。主だったレギュラー陣は全員登場。
常松が殺人の罪で捕らえられ拷問を受けるという序盤。序盤で主要レギュラーが町方に捕らえられ拷問を受けるというのは「新・必殺仕置人」の最終回でもあったパターンだ。そして常松を助けるためみなが奔走するというストーリーで、このシリーズの中で一番面白かった。
石田えりは期待したのだが、そして重要な役ではあるのだが、出番は少なく見せ場もない。常松の無実の証明となるアリバイを証言できる証人、岡場所の女で身投げしようとしているところを常松に助け出されたことがあり、その時刻(殺人が起きた時刻)には常松と会っていて、受けだされそして田舎へ帰るところという役柄。証人という意味では重要な役割だけど、その女のほうに込み入った事情だのなにやらがあるわけでなく、島と辰吉が旅路を追って、事情を話し江戸へ戻ってくるというだけの役、江戸へ戻る際に悪役側に妨害される場面なんかはあるが。
ラストシーンは、レギュラーほぼ勢揃いという塩梅で、確か長門裕之はいなかった(この回には出ている)かな、田中邦衛はいた、湊やは店を臨時休業しての大宴会、それが夜明けまで続いたというナレーションに合わせて、朝焼けの中、土手にいる4人(主人公3人とおうた)。
この回ではおせん:松原千明が目立つ。実は常松を思ってるということが明らか(冒頭朝の湊やでのおせんと常松の会話からそれが示唆される演出で、さらに常松がそういう事態になり、そこで実はそうだったとなってくる)になり常松を心配するという場面が多々。松原千明が初々しい、というか硬い。調べてみるとまだデビュー当時だ。かわいいが色気がないというか、そういうことを知らない感じの役。
湊やの女中はおうたを除いても4人くらいたしかいるが、おせん以外はその他大勢というような扱いで、おせんだけは常に4人一緒の場面でもひとつセリフが多かったり、というような端役と主要人物の間くらいの役。シリーズ内でそこまで大きな役割を果たす場面はあまり多くはなかったが。
そうそう、駒屋惣次郎:夏木陽介、最終回には出ていたが、出ていない回も多かった。そして大きな役割の回もそうたくさんはなかった。キャストクレジットで2番目という好位置であり、この人それなりに大物なのかな。

11/3放送終了
子供のころ太陽にほえろでのスコッチ刑事を見ていた沖雅也、その格好良さを改めて認識。顔が美形ということに加え、所々での表情がとても良い。自殺という形で生涯を終えており、そのことが頭にあるからだろう、いちいちその表情になにか意味を汲み取ろうとしてしまうという面もある。
太陽にほえろといえば、ウィキの「江戸の旋風」のところに「『太陽にほえろ!』を始めとする当時大人気だった刑事ドラマのテイストを取り入れて作られた」とあり、確かにそれは感じられる。音楽のセンス(オルガンがメインの曲とか)、疾走する場面、犯人を追い詰めていく過程や、そこに人情を交えるストーリー。
ここでのレギュラーで沖雅也、小林桂樹、田中邦衛は江戸シリーズでもレギュラーをやってるようだ。
この時間枠、次の作品は「座頭市」。残念、江戸シリーズに興味を持ったので見たかった。ただ、確かこの「江戸の朝焼け」の前にずっとやっていたはずで、当分やらないかな