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おっぱいバレー [映画]

2009 日本
BS日テレ 5/9

まあ、下らない作品だろうとは思っていたが、その予想通りであり、予想通りすぎることに驚いた。よくもまあこんな下らんものを。
おどろいたことに原作は同名の小説である。こんな小説あるのかよ。といっても、小説にすればまたそれなりに面白い読み物になるかもしれない。少年少女向けとしてもね。

安易な感動をちょいちょい挿入してあって、そこらが、この程度で感動するんだろとでも言われてるようで、そのセンスが嫌だ。
例えばスタンド・バイ・ミーだったか少年たちが線路の上を歩く場面があったと思うが、この作品にもそういう場面がちょっと挿入される。

綾瀬はるか24歳。もう女優として多くの作品に出ていたころのようであるが、なんというか、こういう下らない作品に出て、さして目を惹く演技もなく、まだぽっと出の女優のよう。かわいいけどね
あ、この人誰かに似てる、最近見た誰か、えーっと・・、と序盤を見て思い、しばし考え、ああ、林家あずみだ。かなり似ている。

舞台は九州で、70年代末の中学校。ということは1965年くらいの生まれということで、なぜこういう時代設定なのだろう。そういう世代を客として狙ったのだろうか。
その頃の音楽がたくさんかかる。その中でツイストの「燃えろいい女」、一瞬西城秀樹かなと。声やサウンドがそれ風なのだ。ロックと歌謡曲だがどちらもロック歌謡というくくりを歌謡曲側とロック側からアプローチしたって感じかな。
聞いたことある、懐かしい、と思ったが曲名がわからないものがあった。最後のクレジットのところで永井龍雲「道標ない旅」だとわかる。PCでもう一度聞いてみて、この作品内容に沿った歌詞なのだなと気付く。高村光太郎の「道程」という詩が何度か取り上げられる。綾瀬はるか登場の最初の場面がそもそもそれであり、赴任してきての全校生徒の前で最初の挨拶で、好きな作品としてそれを上げると、生徒は「ドウテイ」に反応し、騒ぎ出すという始末だ。その詩の一節、「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」と「道標ない旅」の「青春を旅する 若者よ君が歩けば そこに必ず道はできる」が符合する
ラストの曲は微笑み返しだった。お別れの場面だからか、安易だな。
そのままクレジットになるが、そこで曲が変わって主題歌。BBクイーンズ(男の声の入り方が似ていたのだ)かなと思ったが違った。
Caocao「個人授業」作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一となっていて、この作品のためにかつて(この作品の時代設定のころ)のヒットメーカー阿久悠、都倉俊一に依頼して新曲作ったのか(サウンドが新し目だったから)と思ったが、調べてみたら過去の曲のカバーだった。Caocaoというのはこの映画のためのユニットで持田香織と田島貴男、この曲のアレンジも田島貴男