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ジャズ喫茶ベイシー50周年特別番組 レコ―ドと万年筆 [音楽]

11/01(日) 14:00 -
BSフジ・181|55分

先日中川家のザ・ラジオショーにて、この店を取り上げた映画のことを話していた。多分9/18のもので、ゲスト(15時台)の亀山千広、彼がこの映画のプロデューサーだったかである。
で、なんとなく覚えていたので、これを見てみた。ああ、そういやそのラジオを聞いていたとき、BSフジの宣伝の時間だなとかって思ったんだった。
この番組のことをBSフジのサイトで知り、録画するため録画ページで検索をかけたら、なぜかBSチャンネル(BS255 日本映画専門チャンネル)で別の番組まで引っ掛かったので録画したのだけど、こちらはなんと同じ番組。同じ番組をそちらのチャンネルでも同日放映(BSチャンネルらしく、この1週間で何度も放映するようだけど)してたということか

なかなかに面白く、含蓄のある言葉。
とくに中盤で、野村胡堂の記念館を訪れたときの光景が良い
野村胡堂というのはとにかく『銭形平次捕物控』を書いた人ということで有名だが、「あらえびす」の名で音楽評論もやっていたそう。そしてこの番組で取り上げられている店のマスター、菅原正二も音楽評論をやっていて、あらえびすの著を読みながら、俺が書いてることをずっと前に書いてると脱帽している場面などもあり、今回はこの番組のためだろう、学芸員と一緒にその記念館を周る。胡堂の収集していたドリス・デイのSP盤を見ながら。
「あとでLPに焼き直したものを僕らは聞いてる。SPに入ってるものはほぼ完ぺきな音が入っている。
人類はどんどん手抜きの方向に進んでる。便利なほうだけ取る。失ったもののほうが巨大な価値がある。それは「感動」。集中して聞くから感動が違う。楽になると集中しなくなるから感動も浅くなる」
学芸員から、ここでSPレコードを聴くレコードコンサートを開いていると聞き、
「SPを蓄音機で聞く場合、真剣度が違う。針が減る、レコード盤は減っていく、身を削る思いがすごい。真剣に聞くために感動も増す。レコードを針でなぞるというのはそういうこと」
楽でも真剣に聞けばいいじゃないかよ、と思う反面・・・。


胡堂の収集していたレコードを聴くという場面もある。そのレコードは78回転のSP盤である。
最初にベートーヴェン交響曲第5番(ヴィルヘルム・フルトヴェングラーとベルリンフィルとクレジットされてた)
この「運命」という曲は彼が最初にレコードで買ったもの(「未完成」とカップリングになっていたとのこと)でもある。ほか「Sing, Sing, Sing」(ベニー・グッドマン・オーケストラ)なんかもかけてたけど

※追記
11/6のラジオビバリー昼ズで高田文夫がこの作品について話していたのを聞いて思い出した。以前にもたしか触れてたはず。中川家のザ・ラジオショーでの亀山千広の話と、高田がビバリーで触れたのとどっちが先だったか忘れちゃったけど。