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鬼平犯科帳 (中村吉右衛門)第1シリーズ [時代劇]

05/11(月) 19:00 -
BSフジ・181|55分
[新][字]<時代劇>鬼平犯科帳第1シリ―ズ 第1話「暗剣白梅香」

BSフジにて5/11より開始
ようやくである。自分がこのシリーズを見始めてからもなかなか放映されずなにか事情があって再放送できないのかと思っていたのだが。
確か最初第5シリーズから見始めた。最後の第9シリーズまで行ったあと、次は第4シリーズから始まったと記憶している。これも最後まで行った後、次は第2シリーズから開始、という具合。

この傑作人気ドラマシリーズの第1回ということで気負って見始めたが、どうということはない、平均的な出来。といってもこのシリーズ自体が傑作であり、その平均的な出来というのは、出来が悪いというわけではまったくないけど。
暇もあるし、これは一話完結だし、毎週逐次見ていくことにしよう

他の作品群とさして変わりはないが、いくつか気づいた点。
みんな若い。当たり前だけど。
オープニングは平蔵宅、庭で忠吾が剣の素振り。それを部屋にいる平蔵、久栄、酒井が見守る。
まずは密偵がこの回はひとり、伊三次のみが出てくる。
酒井祐助役が篠田三郎というはこのシリーズのみ。
牟田悌三がゲスト出演。平蔵の馴染みの船宿の亭主という形で出てきたのでレギュラーかと思いきや。
香川照之が結構目立っている。歌舞伎の家の子としてこの中村吉右衛門版に抜擢されたのだろうか。
平蔵が長官を解任されるがそれにより盗賊が江戸を跋扈し、復帰することになるというのが発端。平蔵を迎える同心たちが喜ぶ(盗賊たちに嘗められていたがこれで思う存分懲らしめてやれる、とか)場面があるが、平蔵が解任されてた間、この火盗の役人たちがどうしていたんだろうとちょっと思った。

※第2話「本所・櫻屋敷」
平蔵と旧知の彦十、及び左馬之助との久しぶりの再会の場面が描かれるというシリーズ序盤らしいエピソード。また平蔵、左馬之助、そしてこの回の主役となるおふさ(演・萬田久子)、3人の過去の回想場面、若いころも全員同じ俳優がやっており、それでもそうは違和感はない。後年だと吉右衛門はこうはいかないだろう。
彦十が密偵になっていく様が描かれていないのはちょっと不満
日高久がちょい役
本編の最初にエンディングテーマの『インスピレイション』が流れる

※第3話「蛇の眼」
おその - 松居一代
彦の市 - 山田吾一
蛇の平十郎 - 石橋蓮司
同心・小野十蔵 - 柄本明

柄本明が不思議。同心役で最初の方に出てきて、柄本に似てるなあと思ったが、その後活躍せず(その場面だけにしか出てなかったような気がする)。まだ有名でなかったころなのかなと思ったがクレジットでは同心役なのにゲスト枠で、その最初だからメイン扱い。ウィキの出演リストを見てみたら、このシリーズでの準レギュラーのようで、第4話、第6話に出演、第6話は「むっつり十蔵」 というサブタイトルなので、主要登場人物なのであろう。
久栄が大したことのない場面にも顔を出すが、これは後年ではあまりない演出のように思う
ネコ殿村松と忠吾が蕎麦のことで喧嘩。シリーズ序盤において両者、とくにネコ殿の性格を特徴づけるための演出。

※第4話「血頭の丹兵衛」
粂八初登場、密偵になるに至るエピソード
前回に続いて柄本明、やはりゲスト枠。最初から第6話でおしまいということなのだろうな。
村松忠之進が「ネコ殿」と呼ばれている。鮎飯を作るというエピソードで料理に精を出していることを平蔵も了解している様子が描かれている。
ゲスト出演は島田正吾、日下武史
キャストクレジットでは松尾勝人の名があった

※第5話「血闘」
おまさ初登場回
三井伝七郎 - 岩尾正隆
堀場陣内 - 唐沢民賢
他に、北見唯一、東悦次
東悦次という人は出演リストを見るとこの作品が作られた1989年あたりでぱったりと途絶えている。ここでの映像からしてもまだまだ若いのだが。ネットでの書き込みなので真偽不明だが、なんかの不祥事で解雇されたというようなことが書かれていた

※第6話「むっつり十蔵」(原作:「唖の十蔵」)
ここまで何度か登場しながらもさしたる活躍がなかった小野十蔵(柄本明)が主役となり、そして自害していくエピソード。
メインゲストに竹井みどり。
伊波一夫も。

※第7話「明神の次郎吉」
メインゲストにガッツ石松。
鬼平は火盗改長官の平蔵が主人公であるが、密偵が活躍するところに他の時代ものとの違い、特徴があると思うが、このシリーズでは、密偵たちの初登場のエピソードなどが続き、鬼平の周りの密偵が活躍するという本来のこの作品の特徴が出ているという面では最初の作品といえそうだ
おまさの梶芽衣子が偉い美人で、それを印象付けるような長めのアップショットが序盤にある。また、おまさは後年とはちょっとキャラクターが違って見える。多少演技の仕方を変えているというか、まだ密偵になったばかりという設定があるのかもしれない。後年はもうちょっとぬるめ、特に彦十とのやり取りなんかがそうだ。

※第8話「さむらい松五郎」
五代目坂東八十助、 赤塚真人
人気歌舞伎役者の登場ということで、重厚な演技が見れるかと思いきや、なんとも軽い調子。もちろん演出なのだろうけど。そして、一人二役ということで、その違いを出すためということもあるのかもしれない。その二役とは一つが平蔵配下の同心・山口平吉、もう一つが盗人のさむらい松五郎。メインは同心のほうの役。そしてこの回でもう一つ書いておきたいのは香川照之の小柳に多くの出番。レギュラーでありこれまでも出演していたが、今回のようにセリフが多く、頻繁に大きく画面に映されるのは初。なぜか八十助の先輩の役で山口に対し尊大な口調。年齢としても芸歴としても八十助が大先輩なはずなのにという違和感が面白い。
ゲストに同心が出ると、その同心が罪を犯していて最後に自害だとか、そういう悲惨な結末が多いような気がするが、この山口は今回の事件が終わっても、何の問題もなく同心を続けており、平穏に女遊びをしている場面が最後に描かれる

※第9話「兇賊」
米倉斉加年、江幡高志
9.06のところで映像に乱れあり☆

※第10話「一本眉」
尾藤イサオ、藤岡重慶、芦田伸介
粂八の預かってる船宿が舞台となるのだが、そこで第1話「暗剣白梅香」で事件の場となったあの宿を平蔵が粂八に預けていると紹介されている

※第11話「狐火」
おまさが主役のなる回。この回に限らずではあるがおまさは後年のものと比べるとほんのちょっとキャラの性格が違うというか、微妙に生々しさや女っぽさを感じる。演者の加齢によるものだとは思うが、この若々しい感じはちょっと新鮮に見える。この回は主役であるのでそこらへんがかなり如実に見える。
長いシリーズもので時代を経てキャラ設定が変わるというのはよくあることで、時代に併せた演出だとか、視聴者の好みだとか。ただこの作品の場合はそういうのとは違うだろうし、制作サイドから設定を変えようと変えたものでさえないように思える。単に演者の加齢による自然な、もしくは意識的な変更かと。
このシリーズは木村忠吾があまり活躍していない、今のところ。で、今回は平蔵についていくのが忠吾だけとい展開でラストの殺陣では大勢に二人で向かっていく関係でへたれてはいられないと、少し活躍をし、平蔵に「腕を上げたな」と言われている。
本編の最初にエンディングテーマの『インスピレイション』が流れる
伊波一夫がほんのちょい役
東悦次らしき人の姿も見えるがクレジットはなし。勇五郎が文吉のとろこに乗り込み、決闘となる際、文吉に刀を渡す子分。
「狐火」というタイトルはなんとなく覚えていて、他の回でもやったのだろうなと思っていた。といってもこの鬼平シリーズでは同じ原作のものが何度も映像化されているのでそれは驚くことでもない。
話はあまり覚えてはないなかったが、ラストのあたりは覚えていた。おまさにそんな過去があったとは、と思い、おれが以前見たやつにもそんなのあったかなと前に見たやつを探してみた
で、スペシャル版であったような気がしたので探してみたが出てこない。変だなと思ったら、劇場版がそれのようだ。劇場版はこのように時代劇再放送を見始めるより前に先にそれだけを見ていたので、その作品の中での人物の関係などをまったくわからずに見ていたのだろう。劇場版は録画を消してしまっておりいま手元にないので見れない。
ウィキで見る限り、同じようなストーリーでおまさのかつての恋人の話だ。

※第13話「笹やのお熊」
(第12話は「兇剣」という長尺のスペシャル版、今回の番組欄の表記は第12話となっているが、ウィキにあるオリジナル通りにこの後も話数を振っていく)
笹やのお熊というのを北林谷栄が演じている。変だな、この北林谷栄が平蔵の昔の知り合いという役で出ているのを見た気がするが、ここが最初か。ウィキを見ると、準レギュラー扱いだが、北林は第1シリーズだけ。と、色々調べたが、なんと、萬屋錦之介版に同じサブタイトルの回で同じ役で出ていた。なんだそうか。
五味龍太郎、下元年世というあたりは必殺でどこに出ていたかわからない程度の役でたくさん出ていた人のはず。ここでは役名入りの大き目の役
また東悦次は役名なしでクレジットされていた
『インスピレイション』が冒頭ではないが序盤に流れる。『インスピレイション』は鬼平のエンディングテーマとしてとても有名なものとなっていく。今シリーズでは冒頭や今回のように途中で使われるのだな。このシリーズ後はあまりそういう使い方はされない。冒頭なら、その回に特別感が出てそれもまた一興ではあるが、今回のように途中で安直に使われるのはちょっといただけないがそれが第1シリーズならではの特徴かもしれない。

※第14話「あきれた奴」
おたか - 長谷直美
鹿留の又八 - 平泉成
岡村啓次郎 - 三代目中村橋之助
御木本伸介の天野甚造が初登場、なぜかキャストクレジットではゲスト枠
岡村というのは同心役。第8話「さむらい松五郎」と同じく歌舞伎役者には同心役ということか。顔がどことなく似ている
前回と同じく『インスピレイション』が作中で使われる
☆26.57で画面にブレ
これまでにもあったかもしれないが、必殺でよく見かける橋とその向こうに人工的な滝、つまりはダムのようなもの、が見える構図がある。どちらの作品も松竹が制作にかかわっており、それゆえか

※第15話「泥鰌の和助始末」
小鹿番、財津一郎
役名なしのクレジットで北見唯一

※第16話「盗法秘伝」
鬼平の中で時々ある平蔵が旅に出ての道中での出来事エピソード。それゆえ今回は鬼平配下の同心、密偵は全く出ておらず、唯一旅の供である忠吾が出ているのみ
そしてゲストは大物であるフランキー堺。鬼平には何度も出ているかと思いきや、ウィキ内で検索してみるとこの回だけのよう。おれは何度も出ているような、そしてつい最近も見たような気がして、それゆえこんなに連続で出るわけないと思い、さらにちょっと痩せているという

こともあって最初のうち彼をフランキー堺とは思わなかったくらいだ。
ほかに津村鷹志。伊波一夫の顔があったように思ったがクレジットにはなし

※第17話「女掏摸お富」
霰の定五郎 - 睦五朗
卯吉 - 中西良太
岸根の七五三造 - 片桐竜次
狐火の虎七 - 根岸一正
お富 - 坂口良子
三沢仙右衛門の北村和夫が初登場ゲスト枠
真田健一郎よりも香川照之がクレジットでは先に出る(また香川照之は一人での表示だが、真田健一郎はもう一人と一緒に表示)。目立つ度合いでいうと真田健一郎のほうが目立っているが
うさ忠の由来のうさぎ饅頭を食べる場面がある。
前回がフランキー堺に尽きるというのと同じように今回は坂口良子に尽きる。女掏摸の役。タイトルは「女掏摸お富」で女掏摸は「めんびき」と振り仮名
彦十が掏摸の話題を平蔵に。
平蔵もその話題になった掏摸を見かけ、そこからその女掏摸、お富の生い立ちへ。ここが長い
そして彼女がなぜ今掏摸をやっているかということが知れる現在のパートまで来ると、後は平蔵たちがその掏摸の一味を捕らえて一件落着

※第18話「浅草・御厩河岸」
お梶 - 浅利香津代
卯三郎 - 田武謙三
彦造 - 石山雄大
海老坂の与兵衛 - 十代目岩井半四郎
松吉 - 本田博太郎
本田博太郎に尽きる
これも前の回と同じように割合回想というか主人公の生活の場面が長く、平蔵の出番が少なく、また平蔵配下も酒井が多く出ているだけでほかはほとんど出ていない

※第19話「むかしの男」
平蔵が出張で旅に出ているという設定で、その際に江戸で起きた出来事。平蔵の出番は少ない。これは「さらば鬼平犯科帳~鬼平死す~」にて使われていたのをよく覚えており、その場面はこの回の最後、江戸に戻っての平蔵が牢にいる近藤と言葉を交わす場面。
平蔵の息子の辰蔵や久栄の妹の美雪、さらには美雪の娘など平蔵の親族が登場する。辰蔵はこれは初登場だが、この後も時折登場するはず。
伊波一夫がクレジットなし、ほんの一瞬出てきている。記述するのを忘れたが、この回以前の数回、ほぼ毎回クレジットなし、ほんの一瞬という形で出ていたと思う
この回は久栄が主役の回。こんなにメインになって出ているのは初めて見た
久栄が呼び出される場所として「本郷麟祥院」というのが出てくる。
なんとなく聞き覚えがあり、あそこかなと思って調べたら、やっぱりそうか
以前本郷に住んでいたことがあり、ここの近くだったのだ。
自分はそのころよく神社仏閣巡りをしていて、近くの湯島天神によく散歩に行くだけでなく、かなりの遠出を歩いて行ったものだ。南は神田、北は日暮里、西には新宿あたりまで。なのにこの近くにある麟祥院にはほとんど行ってない、というより気付かなかったというのが正解か。自分がそこに住んで相当時期が経ち、神社仏閣巡りも巡り尽くしたくらいのころにそこの前を通り、あれ、ここなんだろみたいに気付いて、入ってみて、春日局の菩提寺というようなことを知った。
そうそう、その裏に東京大学の病院があり、知人の見舞いに行ったときに気付いたんだったかな。家から近いのになぜかそっちの方角だけは行かなかったのだ。麟祥院の正面の門にぶつかる道があり、それがサッカー通りというのかな、それを南に下るとサッカー協会のビルもあり、そのサッカー協会と麟祥院の間くらいが自宅だったのだけど、東西南北でいうと、麟祥院が北側、その北側の方角だけはあまり行かなかったな。南は御茶ノ水駅、東は湯島天神さらには上野駅方面、そして西が本郷三丁目駅。
まあそっちの方角だけ行く用事がなかったというだけだが。

※第20話「山吹屋お勝」
お勝 - 風祭ゆき
関宿の利八 - 森次晃嗣
霧の七郎 - 菅貫太郎
政 - 森田順平
夜兎の角右衛門 - 五味龍太郎
菅貫太郎が彼の割にはそれほど大きな役でなく、見てる間はちょっと似てるけど違う人かなと思う程だった。
森田順平は金八先生に出たあと、それなりに年月を経ているのだけど、割と純朴な青年、といっても盗賊だけど、頭の目を盗んでお勝と相思相愛になるという役。新・必殺仕事人16話にゲストで出ているがあるがあれにも通じるような役
17話に続き三沢仙右衛門が出てくるが、ここでは間抜けな役でお勝に惚れてしまい結婚したいと平蔵に頼みに来て、平蔵がお勝を調べ始めると・・・というストーリー。
夜兎の角右衛門というのは聞いたことあるなと検索してみると、鬼平外伝で中村梅雀が演じている。原作には何度か出てくる盗賊なのだろうか

※第21話「敵」
大滝の五郎蔵登場の回。岸井左馬之助も出ており、どちらもゲスト枠でのクレジット
ほかに浜田寅彦
☆放映時間変更のお知らせのテロップ

※第22話「金太郎そば」
お竹 - 池波志乃
藁馬の重兵衛 - 織本順吉
由松 - 潮哲也
伊太郎 - 山内としお
ちゃり文 - うえだ峻
善助 - 灰地順
金屋伊右衛門 - 堺左千夫
他に西山嘉孝。ウィキには上記7人のキャスト名だが、本編のキャストクレジっとにてゲスト枠で役名入りのキャストはこの8人
自分としては名をよく知ってる人が大挙出演している豪華なキャスト。池波が冒頭アップで登場。彫り物を入れた肌を露わに出前をするというので評判の蕎麦屋の女将の役
☆放映時間変更のお知らせのテロップ

※第23話「用心棒」
ジョニー大倉、森口瑤子
五鉄の三次郎と平蔵が喋る場面にて、二人はかつての遊び仲間だと知れる
☆次回放映日のお知らせテロップ(次回休止)

※第24話「引き込み女」
なぜか今回で今シリーズ終了。ウィキによればもう1作あるようだが、ゲストで清水健太郎、これが理由か
☆22.45で画面乱れ(画面飛び)
北見唯一、按摩の役

※追記
2023/9/22視聴
05/15(月) 18:35 - BSフジ・181|55分|10倍録
[字]<時代劇>鬼平犯科帳 第1シリ―ズ[終] 第25話 雨の湯豆腐
今シリーズでは上に色々書いてあるように録画し直そうと思っていた回が結構たくさんあった。今回放映がまた始まったので、録りなおす最初の回である第9話を録画した後は毎回(毎週月曜日放映、第9話が2023年1月の放映)録画していた(どの回が録りなおしか確認するのが面倒で)
で、放映が終わったあとも、それを視聴しての確認はすぐにはせずに放置していたのだが、HDの整理もしなくてはならない時期になり、今回録画したものをようやく確認。なんと! 前回放映時に放映されなかった回が放映されてるではないか。
というわけでさっそく視聴したという次第。
第25話「雨の湯豆腐」(原作:『梅雨の湯豆腐』 短編集『殺しの掟』(『仕掛人・藤枝梅安』の原点))に収録(1990年2月14日)(視聴率16.4%)
時次郎 - 清水健太郎
お照 - 黒田福美
上松の清五郎 - 辻萬長
赤大黒の市兵衛 - 須永克彦
大工・為吉 - 新海丈夫※新海文夫名義
卯の木屋・藤右衛門 - 高桐真
市助 - 日高久
宮沢要 - 大出俊
ゲストはウィキコピペ。クレジットでは清水がトメの位置だった。
清水健太郎、いやあ悪相。薬物のイメージがあるからだろうが、凄まじい悪相だ。悪役商会のような派手なわかりやすい悪相ではなくて、でも悪相という意味ではわかりやすいな、ゾッとするような顔だ。で、これが殺し屋、平蔵は商売人と言っているが、の役。さらに先輩の殺し屋が大出俊。こちらは出てきて、大出俊かと思ったものの、違う場面では全然違う顔に見え、大出俊ではなさそうだな、と、いや、大出俊じゃないか、いや違うか、などと思いながら見ていた。そうかあ大出俊か。
日高久はチョイ役で、顔はあまり映らないが、声で分かった。役名なしになってもおかしくないが、役名ありのクレジット
鬼平で時折、いやしばしばあるのだが、あまり平蔵、及び火盗が活躍せず、でも全然出てこないというわけにはいかないから出てはくるが添え物的。つまり、平蔵、火盗が出て来なくても成り立つような作品。鬼平外伝なんかにも通じる構成だ。
殺し屋稼業時次郎周辺のエピソード、そして殺し屋稼業の過酷さが描かれたもので、いかにも池波正太郎作品であるともいえる