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ノーサイド・ゲーム [連ドラ]

第1話視聴
まあなかなかよい出足。流石、この枠の前作「集団左遷」とはまったく違う魅せるエンターテイメントに仕上がってる。
半沢直樹から連綿と続く「池井戸原作、及び池井戸ジェネリック、そして、プロデューサー伊與田英徳と福澤克雄演出」作品。
この一連の作品の特徴でもあろうか、劇的効果を出すためにリアルさがなくなる大仰さがいくつか見られ、ここらはちょっと白けるのではあるが。それは見せ場の一つでもあろう君嶋隼人(大泉洋)の雨の中のタックルシーンや、息子が「お前の父親ラグビーやってるんだってな」とイジメに遭う場面など。また廣瀬俊朗演じる浜畑のキャラなんかも大仰。と調べてみたら、廣瀬俊朗というのは役者じゃなくてラグビー選手のようだ。キャラのことは別にして、演技は素人とは思えない。上手だ。
松たか子が演じる隼人の妻、真希のキャラ設定が良い。こういうキャラクターは好きだ。ナレーターも担当しており、その部分をハキハキとそして多少畳みかけるような口調でコミカル。この夫婦関係が焦点になる作品でない(つまり夫婦が離婚危機に陥るだとか)のはわかっているから、安心して見てられるというのもあり、夫を尻に敷くようなテキパキとした感じが良い。それを松たか子が演じているというのもしっかりハマっている。
主人公夫婦の息子役が市川右近、調べてみたら、市川右近の息子だそうで、市川右近は「陸王」に出ていた人だ。
ニュースサイトにも上がっていたが、川田裕美はちょっと危険かもしれない。
村田雄浩、なぜか「父母の誤算」を思い出す。それ以降の作品でも見ていたはずだが。
多分そのころ(父母の誤算)を髣髴とさせるようなセリフ回しがあったのだ。
上川隆也、上手い人だから心配はないと思うが、今のところ、イマイチ感。

序盤で君嶋がラグビーを貶す演出も良いし、しかし、そうでありながらもラグビー部を盛り立てていくという第1話の結末へ持っていく過程も無理がない。最後の演説、こういうクサいことをやっても鼻につかないように演出することが大事で、そこらはとてもうまくいっているし、大泉の演技もとても良い

※追記7/10
番宣のため大泉が出た「ぴったんこカン・カン」。面白いとの書き込みを見たためTVerにて視聴。大泉の部分だけ。他に、石原さとみのコーナー、そして長渕剛のコーナーがあった。長渕のほうは大昔の「とんぼ」出演者(哀川翔、仙道敦子、石倉三郎)との再会とのことで面白そうだと思ってちょっとだけ見た。
大泉のコーナーでは「ノーサイド・ゲーム」で共演中の松たか子も登場。ドラマのときはあまり思わなかったが、結構老けてきているなと感じた。

※追記、第2話
序盤に監督候補二人というのが出てくる。結局はこの二人は監督に選ばれず、今作品の主要俳優のひとりである大谷亮平演じる柴門琢磨が選ばれるのだが。
その監督候補のこれまでの実績というのが紹介されるのだが、そこでイツワ電機のコーチというのが出てくる。イツワ電機といえば「ルーズヴェルト・ゲーム」で出てきたっけ、と調べてみると、やっぱそうだ、主人公たちと対抗する会社の名前だ。
多分そうかなと思ったがこの監督候補のお二人、ともに元ラグビー日本代表のようだ。このようなカメオ出演はこのシリーズは多そう。チーム内にもたくさん元ラグビー選手がいるようだし、上にも書いたがその中で、かなりセリフの多い主要登場人物にもいる。

※追記 第3話、7/29
参院選のため1週休止が挟まった。1週空くだけでどこかダレるというか冷める。
冒頭、相撲部屋での練習という場面があり、琴欧州※が出てくる。キャストクレジットではほかにも力士や親方の名前が出ていたが、顔がわからないので、どれがどれやら。※追記、琴欧州ではなく栃ノ心だった
カメラを止めるなの濱津隆之がちょっとだけ出てくる。公式サイトを見たら、主要登場人物のようで、この後どんどん出てくるのだろう。

※追記、第4話、8/6
つまらなくはないんだけど・・・。熱がないというか、ダラダラと話を進めてるだけ、に見える。
松たか子の役は、夫にポンポンと言いながらも内助の功で夫を支える良きパートナーみたいのを想像したのだが、なんか単に嫌なやつという感じ。ちょっと意外。この後夫婦が揉めるとかいう展開にはなるわけないし、ならもうちょっと愛嬌ある感じにしたほうがいいのに、と思った。
役名が君嶋真希(マキ)。君嶋隼人が「マキちゃん」と呼んでるところで気づいた。このマキという名、松たか子が「カルテット」で演じてたときもそれだった。
上川隆也、池井戸TBSドラマでの典型的な1番の悪役で、その割にちょっと弱いかなと思っていたが、実は良い人だったというパターンの役らしい。今のところそういう展開はまだ見えてこないが。
川田裕美、登場シーンを見た限りシリーズ全般に渡る大きな役かと思い、それゆえかなり力量不足に思えたのだが、今のところ出演は最初のほうだけだった。

※追記 第5話、
第3話の相撲と同じような演出でレスリングチームとの練習場面。吉田沙保里、小林孝至登場

※追記 8/26 第7話
どうも面白くならない。つまらなくはないんだけど。この枠のこの池井戸半沢路線ドラマにはもっと派手な感動劇を期待してしまっている。
今回は裏切り者が出る回で、こうでなくっちゃと思ったが、1話で収束してしまった。
最初浜畑が裏切るのかと思ったが(前回の予告でもそう見えるように編集されていた)、これは餌。序盤であっさりとサイクロンズからの移籍の話を断る。が、実はもう一人、里村にも触手は伸びていた・・・という展開

※追記 最終回9/15
まあ正直言って大したことなかったな。つまらなかったわけではないが、池井戸TBSでは一番下。慣れちゃって飽きちゃったのか、ほんとうにだめなのか判断つかないが、ストーリー面は掘り下げがなく、いわゆる逆転劇の爽快さはほとんどなかった。
上川隆也の演じる滝川が実は悪役でなく、君嶋の味方である上司の脇坂が本当の悪というのは序盤のころ掲示板で見てしまって、知っていたのだが、それがどう逆転するのかは興味があった。それが第9話だったのだが、まあがっかりしてしまった。こういう形なのか。滝川の進めていることが正しくて、それを止めようとしている脇坂が悪という形に逆転するのかと思っていたが、滝川の進めていることは頓挫、それを止めた脇坂が英雄になって昇進、そこで本性を現し、ラグビー部廃止に向け圧力をかけるという形だった。
そして第10話でその脇坂が滝川の進めていたカザマ買収を裏から操っていたことが暴露され失脚というストーリー。でも、これ脇坂が組んでいた(滝川も買収交渉の際には組んでいた)カザマの社長風間になんのメリットもなく、すぐ逆襲されてたけど、そりゃそうなるだろと思う。
いまウィキ見てたら風間、演じていたのは中村芝翫だが、若いころの風間が結構芝翫に似てるなと思ったら、息子が演じてるのね。

唯一良かったところといったら、他が全部ダメみたくなってしまうから、違う言葉にしよう。良かったところ、一番に挙げられるのは、ラグビーシーンの迫力だろう。経験者ばかりを集めたそうで、中には元日本代表みたいな人がゴロゴロいるようだ。そういう人たちで作ったシーンだから迫力ある。制作者がスポーツの試合でこんなんなったら感動的だなと頭で考えたことを、本職の人たちが演出リハーサル込みでやるわけだからとても分かりやすくその上迫力満載。
でも最後の浜畑、ボールを間に落としたやつ、あれ反則なんじゃねって思った。掲示板を見たら、ノックオンというらしいが。でもラグビーを前面に押し出したこの作品でそんなミスをするわけなく、なんらかの理由で反則じゃないのだろう。まあそれくらいルールが浸透してないスポーツでもある
あのボールの形だからいくら思い描いていてもその通りなかなかいかなかった箇所もあっただろうな

第1話見た時点の感想が大逆転してしまったのが二点。松たか子の演じた妻の役、最初見たときの印象と違って感じ悪いのが最後まで続いた。ちょっと癖ありすぎかな
浜畑演じた廣瀬俊朗。演技が上手だと書いたが、棒演技という評判多数。あれをなんで上手だと見たんだろう。第1話はよかったのかな。確かに棒演技。でもそれも含めて、この作品の1番の貢献者だと思う。

最終回。字幕オンで字幕付きで見ていたのだが、変なところが二か所。
序盤、がっちり字幕入ってたとこで音がまったく抜けてた
柴門監督が「サイクロンズの津田監督は七尾の癖を全部研究してて・・・」みたいな字幕が入るのだが音声なし(BGMは続けて流れていた)。ミスのように見えた。
もう一つはありがちなもの。ラスト、アストロズ勝利。島本社長が「君嶋くんよくやった」みたいのに対して、君嶋が「社長」と答えているが字幕は「ありがとうございます」になってた。脚本をもとにそういう原稿が行って、字幕担当者はそのように入力。現場でアドリブなのか演出なのか、セリフが脚本から変わったとかいうことなのだろうか

※追記9/26
そういや書き忘れていたことがあった。ラグビーについてかなり深くその魅力を描いていたがスクラムについてほとんど触れられていなかったような気がする。ラグビーの面白さのメインのひとつだと思うのだが





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