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I am Sam アイ・アム・サム [映画]

2001 アメリカ C
12/25(金) 13:00  NHKBSプレミアム|133分

これはどうなんだろうなあ。目を離せなくなり、一気に見たしそれなりに面白かったとは思うが、どういう制作意図なんだろう。7歳児並みの知的障害者の男が父親として娘と一緒に暮らしたいと願うという話。
父親役のショーン・ペンの知的障害の演技は上手いし、子役のダコタ・ファニングは上手いし愛らしい。カメラのカット割りも視覚的に刺激的で斬新な部分もあり、そうでありながらわかりやすい。
しかし、この作品の一番重要な主題部分、知的障がい者のその障害度合いがひどすぎて全然共感を持てず、むしろ、(ひどい言い方になるが)こんなの町に出すなよなどと思ってしまう。
そもそもこのような重度の知的障害者が一般生活するのだろうか、と考えると、それはまああるだろう。ただそれが父親として片親として娘を育てるなんて状況になるのかなあ。この映画では、宿目当てのホームレスと結ばれてしまい、というようなことなのだそうだが、それなら中絶。アメリカだと中絶はできないとかあるのか。ううむ。
そしてそのようにひどい状況だから公的機関が親から引き離し子供を引き取るというのも充分理解できるので、悪の公的機関から子供を取り戻すというような形には見えない。もしそのように見せようとしているのだとしても、それは無理。ここらへんが大きな疑問。このくらいひどくても、社会は受け入れるべきというメッセージなのだろうか
弁護士を頼むあたりの描写は良い。特にこのような件は普段なら扱わない女性弁護士は訪ねてきたサムを最初迷惑そうにしていたが、それがちょっとした見栄で、パーティ中に訪ねてきたサムを友人から「誰? 清掃業者?」と尋ねられ、「顧客よ、無料奉仕、わたしは無料奉仕をやってるのよ」と答えてしまい引けなくなるというあたりから、サムに連続して迷惑をかけられるという展開はスピード感もありうまく出来ている。
公的機関は里親を探し出し、娘は里親と。サムは今度はそこから取り戻す闘いに移り、結末は里親の近所に引っ越してきたサムを娘は夜な夜な訪ね、それを見た里親が父娘の愛の絆に折れるという展開。最後どうなったかは具体的には描かれていないので、どういう風に決着したのか、途中の台詞で出てきた「共同親権」あたりだろうか、サムが娘を引き取り里親をやってくれていた家がサムのサポートに回るというような形か。
それでも違う目線で見れば、サムが里親の近所に引っ越してきたというのだって相当気持ち悪いと思うがね。

またサムの5人の同じような境遇の友人というのが気持ち悪くさらに嫌悪感が増す。

サムは最初スタバで働いており、後にピザハット。障がい者を優先して雇うというような制度を利用してのことだろうか。

サムはビートルズが好きで、ビートルズのことになると博識で饒舌。という設定から、音楽はビートルズのカバーバージョン。この映画のための録音だろうか。

箸を持っての食事の場面あり。箸ってポピュラーなのだろうか

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