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鶴瓶の家族に乾杯 春風亭一之輔が富山県滑川市へ!落語家2人の“すべらない旅”

05/13(月) 19:57 -
NHK総合1・東京|45分|10倍録
鶴瓶の家族に乾杯 春風亭一之輔が富山県滑川市へ!落語家2人の“すべらない旅”[解][字]

ホタルイカなどの加工会社の社長、女性60歳代、よくしゃべる、商品紹介ができるタイミングでベラベラ
二階が展望がいいということで場所を変える際に、鶴瓶一之輔が二人っきりになる機会があり、そこで鶴瓶が笑点の話題。なるって聞いてうーんって思った、けど、なってよかったやろ、みたいな、ファンとしては一番聞きたいタイミングでその女性社長登場で話をぶった切る笑 それは聞きたいところを邪魔しやがってという不満よりは、この番組ならではという感じ
一之輔、笑点の話の際に、TVerで笑点が見れると言っており、確かTVerでは見れないはずと思い調べてみたがやはりそうだ、TVerでは見れない、Huluで見れるようだ。Huluは日テレ系
今回は前編で次回も一之輔がゲスト。今回の終盤では一之輔が訪れた店で、落語を聞いたことがないという人が多く、急遽落語会を開くという流れになっており、それは夕方という風に時間設定されており、そこにいる客にも時間があったらまた来てねなどと言っている。その模様は次回放映されると思うが、楽しみだ

必殺スペシャル・春「世にも不思議な大仕事 主水と秀、香港マカオで大あばれ」 [必殺]

04/28(日) 19:00 -
TOKYO MX2|100分|DR
必殺スペシャル・春「世にも不思議な大仕事 主水と秀、香港マカオで大あばれ」

オリジナルは1991年
MXで三本必殺のテレビスペシャルが放映されており、そのうち二本は見たことあるやつだったので、これだけを録画視聴
必殺は通常の一時間版についてはテレビで再放送されないものを除きすべて視聴したので、あとは映画版とテレビスペシャル版。映画版はそれなりに放送されるのでほとんど※視聴したが、テレビスペシャル版のほうはあまり放映されない(時代劇チャンネルなんかでは全部放送とかやってるみたいだが)ので、こういう機会は貴重
※映画版はほぼ全部見たのだけど、「必殺始末人」「必殺! 三味線屋・勇次」というのがあり、前者は置いといて、後者なんかは放映されてもいいような気がして待ってるのだけど。でも今だと中条きよしが議員になってやらかし気味だから望み薄か
録画がたくさん溜まっており、何か見なきゃとなり、まあ一番簡単そうなこれからいくことにした
期待はしてなかった、テレビシリーズも一旦の終了となり、スペシャルを時折やるという程度だった時期のもので、すごいものを作ろうという気は失せていると思われる
冒頭でなんか違うと思う。秀が主水を相棒と呼んでいるのだ
まあここらもいい加減なものであろうが
仕事人はこの二人しか出てこない。そして出演者が少な目で予算をかけていない感じである
序盤にマカオへ行く流れができたところで、急に現代パートとなり、藤田まことは「中村誠」なる中年サラリーマンで、旅行会社の添乗員。家族(義母と嫁、主水と一緒であり、演じるのももちおんあのふたり)と旅行へ行くことになり、がそれは誠の添乗員のツアーに便乗する、行先は香港・マカオ三泊四日、というもの。ここのパートが長くひょっとしてこの現代パートだけでいくのかなと思ってしまうくらいだった。このツアーに三田村邦彦演じる田村秀夫が一人で参加しており、誠とともに変なことに巻き込まれていく
が、基本的には主水・秀のパートでストーリーは進み、がしかし、頻繁に現代パートが挿入される。ここに頻繁に出てくるのは宮尾すすむ。たぶん実際には日本人だが、中国人のふりをして日本人ツアー客をかもにするインチキ情報屋といった役どころ
主水・秀のパートではそれぞれに女のパートナーがつき、主水のパートナーは浅茅陽子、秀のパートナーは中川安奈(センシアというマカオの前総監の娘で依頼人の役)
主水がキスされる場面があり、藤田まことへのご褒美かな
浅茅陽子は今見ている水戸黄門シリーズで先日見たばかり。宮尾すすむのほうは高橋英樹版金さんのレギュラーだ
こういう珍品作品の中、山田吾一、上野山功一と時代劇常連が出てくるとホッとするというか、こんな珍品に出てくるのが違和感でもある
時代劇の常道だとか、善玉悪役みたいなことを考える余地もなかったのだが、山田吾一、マカオの日本人村の長で、これまで頑張ってやってきたみたいなことを語る場面で皆のまとめ役といった風に初登場、しかしその村から敵に情報が流れており、情報を流しているやつがいるとなった瞬間に、これは山田吾一だなとすぐわかった。そしておれがわかったと思った直後に、隠れ家へ案内するといって秀らを連れていき敵に渡すという正体を明かす場面となる。なんと安直な脚本か

現代パートは150年後の東京となっており、主水秀パートは1840年ごろか
長崎出島からポルトガルが追い出されて200年と言っており、1640年ごろというのは鎖国政策の影響でそういことが起きている時期

EDの音楽。シリーズで主題歌として使われたものなら、思い出せるだろうし、調べようもあるのだが、かつてのシリーズでBGMとして使われたインストゥルメンタルであり、特徴的なのだが、どのシリーズかは思い出せない。後期だと思う。仕事人だったか仕事人以外だったか。でもひかる一平を思い出す感じで仕事人3、4あたりじゃねえかな。やけに明るくファンキーなやつ

秀がセンシアとともに牢に入れられセンシアの下着で作った紐状のものを使って牢番を殺す場面がある。ここは勇次っぽい角度からの映像もほしかった

井上ユカリという名前、よく見る感じなのだが、ウィキで出演歴を見ると、必殺にたくさん出ていて、でもそれ以外ほほとんど目立ったものがない感じだ。名前がカタカナでインパクトがあり記憶に残ってるのかな

水戸黄門 第8部 [時代劇]

オリジナル
1977年7月18日から1978年1月30日までTBSで放送されたナショナル劇場のドラマ。全29話
04/19(金) 18:30 -
BS-TBS|60分|10倍録
[新]水戸黄門 第8部<デジタルリマスター版>▼第1回「薩摩へ向う世直し旅」(江戸)

第7部最終回より引き続きの視聴
第2話まで一気見
だいぶ水戸黄門には飽きてきた。第8部第1話、序盤を見て、シリーズが変わった際に目立つ雰囲気の変化、新たなレギュラーなどがあまり見られず、このまま第1話は見終えないまましばらく水戸黄門市長は止めるかとも思ったが、それでも中盤まで見てしまい、ここまで見たのならと、第1話視聴終了、さらにシリーズ第1話は旅の始まりということでイレギュラーな回だから、このシリーズの雰囲気を掴むためには、ということで第2話まで視聴
ここまで見た感じでは、旅の目的は大したことでないため、第7シリーズで旅の目的を終えた後の気ままな旅という形式のようだ。前シリーズのところにも書いたが「目的がないため自由自在にストーリーを作れ、これぞ水戸黄門ともいえる一方、緩い内容も多くなっているとみえる」というシリーズとなろう

ウィキ「格之進役の横内正の最終シリーズである」

ウィキにあるあらすじ「将軍の娘で薩摩藩の島津公夫人・竹姫(鳥居恵子)が男の子を出産した。綱吉に代わってお祝いするため、薩摩に旅立つ」
これが旅の目的となる。竹姫は第6部第1話に出ており、同じ役者で今シリーズ最終話にも出てくるようだ

第1話 1977年
7月18日 薩摩へ向う世直し旅 江戸 葉村彰子 山内鉄也
庄左衛門:佐竹明夫
お順:水沢アキ
金森壱岐:中丸忠雄
お徳:本山可久子
伊賀崎道春:城所英夫
新吉:石田信之
加治木孫兵衛:東大二朗
魚勝:広瀬義宣(役名なしクレジット)
忍び:福本清三(役名なしクレジット)
春日井:野際陽子 (トメ)
普段のシリーズのように願い事が光圀に持ち込まれそれの解決を目的に旅に出るという形ではない。まず竹姫からの書状が届き、出産したとあり、助さん、八兵衛はさあ旅だと浮かれるも、光圀は旅のことなど自分の前では話すなといきりたつという風に始まる
が、飯も食わない光圀に兵庫までもが旅を勧める
一方江戸では綱吉の横暴な政策を弥七が心配し光圀に伝えるため水戸へやってきて、そこでようやく光圀が綱吉に意見をするため江戸へ出ることを決心
というわけで、この回は事件の舞台が「江戸」となる
春日井、悪役かと思いきや、悪役の金森壱岐にたぶらかさられてたということで切り抜けている
お新。おれがリアタイで見ていたころは、シリーズ初回と最終回にだけ出てくるキャラで、印象がとても薄い、なんなら子供が見ているのだから、ほとんど気づかないようなキャラ。
ここまで見てきて毎度旅のお供をしており、そろそろ、おれが見てたころみたくなるかなと思っていたところ、弥七が水戸まで一人で出かけるのを見て、やっぱりそうかと思ってしまった。が、弥七は水戸から江戸へ光圀を連れてきての第1話、そして旅はお新も一緒であった
福本清三は一回目見た際に気づけず。忍者みたいなやつがそうかなあと思ったが、それは道春で、城所英夫。この道春が最初に出てくる場面で、彼を呼び寄せる侍が福本清三だ、顔は一瞬しか映らないが。侍というか忍びの頭みたいな役なのかな

第2話 7月25日 駕籠屋になった助さん格さん 川崎
政五郎:田中春男
岩次郎:岡崎二朗
松蔵:永井秀和
岩蔵:小林重四郎
桧垣軍太夫:近藤宏
寅吉:大木正司
お照:京孝美
梅吉:佐藤和男
飯屋の亭主:松田明
力士:芦田鉄雄
駕籠岩の子分:岩尾正隆(役名なしクレジット)
駕籠岩の子分:井上茂(役名なしクレジット)
おりょう:浅茅陽子(トメ)
六郷の渡しを降りると駕籠屋の客引き。この地の二つの駕籠屋の諍い
善玉は駕籠政で娘のおりょうが取り仕切る
悪役側は駕籠岩、主が岩蔵、息子が岩次郎、バックに代官の桧垣という布陣
浅茅陽子、ウィキを見てみると当時26歳、前年にNHKの朝ドラヒロイン。ここでは啖呵を切るなど生きのいい若手っぷりを見せている

*0512
第3話 8月1日 東海道お化け旅籠 平塚 廣澤榮 内出好吉
おきく:西崎みどり
天利屋福造:増田順司
桃浜の伝八:梅津栄
小餘綾信勝:高野真二
南湖屋彦造:武藤英司
米屋:笑福亭鶴光
中年の侍:溝田繁
酒屋:笑福亭鶴瓶
南湖屋番頭:松田明
伊助:池田秀一
南湖屋の女中:今いくよ・くるよ(役名なしクレジット)
サブタイトルにあるように宿屋の幽霊騒ぎの話で、シリアスでなく喜劇調
光圀が渡し船に間に合うように走って気分が悪くなり、向こう岸で調子のいいことを言う南湖屋を袖にして、一方で優しく介抱してくれたおきくの天利屋に宿泊を決めるもここには幽霊が出ると噂を吹き込まれそして実際に八兵衛は幽霊に遭遇
悪役側は高野真二、武藤英司、梅津栄が顔を揃えており、この各人について一言ずつ
梅津栄がやくざの親分役で、これじゃあシリアスになるわけもなく、というより、喜劇調にするからこそのこのキャスティング
武藤英司、悪役が多い人で、権力者や商家の旦那役が似合う。ここでも宿屋の主で、商家の旦那と言えなくもないが、いつもとはちょっと違うキャラ。強面でなく愛想のいい(そういう風に下手に出ておいて宿に客を引くのだけど)親父の役。
高野真二、志ん朝に似た顔の人だ。この人はいいなあ。光圀に悪事を指摘されてショボーンとする顔のうまいこと
この高野と増田順司は前シリーズの終盤の回に出ており、続けて見ているおれにとってはまたかいな、という感じ
ナレーション問題
第1話、3話とEDのナレーションがなく唐突に終わっていることから、ナレーションがカットされてると思われる。この水戸黄門や大岡越前の初期シーズンでは時間を短縮しているためカットが存在しているらしく、そのことは何度もここに書いた。水戸黄門についてはこのごろ見てるやつにはそれがないようなので、もうないだろうと思っていたのだが、なぜかここへきて二回も出てきた

*0513
第4話 8月8日 黄門さまに似た男 沼津 加藤泰
喜助:東野英治郎(備考にあるようにノンクレジット、一人二役)
大野弥太夫:青木義朗
お米:三崎千恵子
入屋助左衛門:伊沢一郎
太郎吉:柴田侊彦
おみつ:永野裕紀子
常八:大竹修造
日厳上人:岩田直二
名主:市川男女之助
名無しの権兵衛:島米八
役人:黛康太郎
役人:出水憲司
金山から逃げた男:山本弘(役名なしクレジット)
金山から逃げた男:国田栄弥(役名なしクレジット)
神主:北原将光(役名なしクレジット)
(備考)東野が二役で出演だが、役名ノンクレジット
助さんが肌が温かいという人肌地蔵の噂を一行に話すと光圀は引き返すと言い出す。その霊験あらたかな人肌地蔵を使って代官大野弥太夫が百姓や漁師の仕事を止めて開帳の手伝いをさせ、奉納金、賽銭を巻き上げているという悪い噂だ
その件の最中に金山から逃げた男の捜査がこの地へ入る
その中のひとりが喜助、17年前に女房子のところからいなくなっていた。
その女房がお米、息子が太郎吉。そしてそのとき腹の中にいた子がおみつ、その恋人が常八という構図
太郎吉は地蔵のことで不満を持ち、役人に突っかかり捕まってしまい、またその家族も捕まえられそうになった際に光圀一行が助けに入る、という始まり方
一人二役ものにありがちな、喜助が黄門に間違わられるという一幕あり。光圀の正体は、牢に入れられた光圀が弥七に助けられ一筆を残し牢抜けをし、その書は大野らは気にも留められず捨てられたが、それを拾った表を通りかかった上人が光圀であることを告げ、あれが黄門様だとわかりその後寺の進物を盗もうとしていた喜助を光圀と間違えるのだ
なのでこの回では早めに光圀の正体(光圀がこの地にいることだけ)は明かされている
この回は悪事の件とともに、喜助の家族との再会という件も描かれこの二本立てのため、多少悪事の件は薄いストーリー、そもそも最初から構図がわかっているという内容
そして悪事の件が終わり、家族再会もなりめでたしめでたしかと思いきや、苦労してきた太郎吉が許せないと言い出す一幕が最後にある。そこで喜助を光圀の供の者らが厳しく言い立てる場面があり、その最後の、八兵衛がののしっていると、光圀のほうが「八兵衛、もういい。おまえに怒鳴られているようじゃ」と言い出すというコントがある
EDのナレーションカット

*0514
第5話 8月15日 秘密を握られた男 清水 田上雄
根古屋の五郎蔵:南原宏治
文吉:織本順吉
お仙:扇ひろ子
お玉:三浦リカ
富士屋:稲葉義男
榊原主水正:横森久
寅松:潮健志
吾妻屋:玉生司郎
笹屋:邦保
勘太:片桐竜次
やくざ五郎蔵に支配される町、清水。町の目明し文吉は酒浸りで役に立たない。娘のお玉は「実の親じゃなかったらとっくに縁を切ってる」と言い放ち、江戸へ家出しようとする始末
文吉は五郎蔵に弱みを握られていたのだった。お玉は実の子でなく、文吉が旅がらすだったころ、いかさま博打をやった男を斬って殺してしまい、その男は女房の薬代のためのいかさまで、その女房もすぐなくなってしまい、残された女の子を自分の子として育てていた、そして五郎蔵はその時代の仲間であり、縁を切っていたが、この町で再会、お玉に本当のことを言うと脅されていたのだった
という具合に織本順吉がメインゲスト風な扱いで、最後覚悟を決めて五郎蔵のところへ行き殺陣を行う場面は格好良いし、助さん格さんの殺陣の前に結構な時間が割かれている
お仙はこの町の飯屋の女将で五郎蔵の横暴に歯向かっている。文吉については本当は強い男だというふうによく知っているようだ。そして五郎蔵から言い寄られている
そのお仙の死ぬ場面の演技がなんか変。五郎蔵の手下に襲われ負傷、病床で光圀に言葉を話し、ぐったり、医者が脈を取って首を振る。やけにあっさりしてるな、言葉は死に間際とは思えない感じだったが、と思っていると、そこに呼ばれていた文吉が到着、お仙と言葉を交わす。あれっ、死んでなかったのか、話が終わるとまたぐったり、医者が首を振る。ついに死んだ。後者の言葉も死に間際と思えず、また目の輝きも生気がある
その前、お仙が寝ているところを襲われる場面で、弥七がお仙を助けるのだが、こういう場面はお約束と言っちゃそれまでだが、善玉が悪役に襲われないかと、弥七などが見張る。悪役が襲ってきたのわかってるんだから、負傷する前に助けてやれよ。なんか見計らってるみたいにみえるところがよくある。ひどいときは死なせずに済ませられるのに、わざと遅れて出てきやがる
ストーリーの構成としては、一回は光圀が町の人を鼓舞してやくざが取り立てる冥加金を断り、そこでやくざをぶちのめす、実質助さん格さんがやるのだが、その後追い打ちとして町の人もやくざをぶちのめして気勢を上げている。という展開があって、その後見せしめとしてお仙が襲われ(上記)、町の人は怖気づき、文吉が立ち上がるという構成になっている
序盤ではやくざの宴会へお仙が乗り込み、騒ぎになった際に光圀が止めに入り、やくざどもの股くぐりをさせられてしまうという場面がある
EDのナレーションカット

*0515
第6話 8月22日 自慢高慢馬鹿のうち 駿府 葉村彰子
金六:芦屋雁之助
お信:今出川西紀
万力屋富蔵:金井大
清兵衛:見明凡太郎
西原(栗原)伊衛門:北原義郎
清吉:藤間文彦
茶店の親爺:海老江寛
大蛇山:大前均
儀右衛門:藤尾純
源太:岩尾正隆
銀次:河野実
野次馬:島田秀雄
金六は左官職人で腕は名人級。一方で大飯喰らいで大酒飲み、そういった大会に参加して遊び暮らしており、妹お信は気を揉んでいる
金六の棟梁が清兵衛。久能山東照宮の修理普請で儀右衛門と競い合っている。儀右衛門は口入屋万力屋と組んでおり、バックには作事奉行の西原(作中では栗原となっている)。金六が普請に参加しないよう仕掛けてくる
EDのナレーションはカットされていない。が、作中にBGMが不自然に寸断されており、カットされた箇所だと思われる

第7話 8月29日 助さんの身替り亭主 掛川 宮川一郎
伊兵衛:富田仲次郎
寺島新五郎:早川雄三
芳三:中田博久
吉平:稲吉靖司
井伊直武:細川俊夫
太市:洲田圭一(子役)
神崎:五味竜太郎
幸吉:新井和夫
由:平沢彰
お千:香月京子
役人:大木晤郎
おちか:長内美那子(トメ)
平右衛門:加藤嘉(トメ)
--掛川の宿で助三郎が助けた母と子は名産葛布の総問屋の一人娘。人足元締めの息子を嫌って家出して、江戸で後家となっての国帰り。助三郎が身替り亭主で家へ帰ったが、その父親が問屋の暖簾を狙う元締め親子のたくらみに殺し屋に傷つけられた。水戸老公主の前で、黒幕奉行一味の非行をあばいて、織物の伝統を守ってやる--
だいぶマンネリ気味になってきたので、ここからはネットにある各作品のあらすじをコピペしていくことにする
おちかが江戸から太市という息子を連れて戻った娘、父親が平右衛門で問屋でもあるが職人としても一級。その問屋を狙うのが悪役勢で伊兵衛と芳三の親子。芳三がおちかと夫婦になって問屋を乗っ取る段取り、そのため、すでに亭主持ちを装うため助さんに亭主役を頼むという展開
五味竜太郎がいつもとまったく変わらない凄腕用心棒の役ながら、セリフも多めの芝居をする場面、弥七に殺しの証拠を持ってるから買ってくれと言われる、があり、その後待ち伏せしていた助さんに捕えられるのだが、その芝居がうまい

第8話 9月5日 骨身にこたえた母の愛 吉田 大西信行 居川靖彦
孝助:三上真一郎
富田屋お杉:風見章子
縄手の権六:汐路章
田代十兵衛:永田光男
久世重之:伊達正三郎
文七:千葉敏郎
海部清十郎:柳川清
供侍:川浪公次郎
仁兵衛:北見唯一
家臣:福本清三(役名なしクレジット)
--三州吉田の領内で落ちぶれた織元の息子が箸にも棒にもならぬ親不孝者。見かねた水戸老公が足をとどめて、おしえさとすが馬の耳に念仏。やくざにおだてられ、老母が財産をかくしていると信じ込み益々つのる乱暴ろうぜき。だが愚かな息子へのつきぬ母の愛に感じた水戸老公が、息子御手討ちの土壇場に親不孝者を改心させる
--
異色作
孝助はバカ息子、その母親お杉の愚かな息子でも子は子ということで注がれる愛情というのがテーマ
言葉で説明するのが難しいのだが、孝助の言動にはどこにも善玉要素はないのだが、絶対に悪役ではないであろうという演出。
孝助がお杉を蹴っ飛ばす場面があり、ふと「天災」を思い出す。と、その後そのまま「天災」のやり取りが出てくる、「お前さんおっかさんに手を上げたんだってな」「手なんて上げないよ、蹴っ飛ばしたんだ」「なお悪い」。「天災」じゃなくて「二十四孝」だったかな、いやほかにも似たようなのあったっけ
全体的に喜劇調で作られており、のんびりした感じ
悪役めいたやくざ権六も喜劇的で間抜けに作られている
二幕までは、孝助が母親が金を隠していると信じ込んで(権六が吹き込んだことも後押しとなっている)、なんとか金のありかを探り出そうとするといういろいろがやくざも巻き込んで行われ、やくざはここで成敗され、そこらへんは決着してしまう
まだ三幕が残っており、時間たっぷり。悪役のやくざも成敗してしまっており、印籠を出す場面が難しくなってきて、さてどうなるかと興味
この回の冒頭に、孝助とは別の孝行息子が、父親を背負って殿様の行列を見に行き、それを殿様が褒め 青緡五貫文(※)が褒美として出たということを孝助が真似て、嫌がるお杉を背負っている場面(これも人真似をして嫌がる母親を巻き込むという落語にあるような場面)。
(※)緡五貫文が作品内に出てきた。こんなものなのか
タイトルなし.jpg
それを三幕で光圀がやってみろと言い出し、そして殿様の行列を見に、お杉を背負う孝助、そして運のいいことに殿様の行列がそこへやってくる(弥七が調査して、この日にやってくることを光圀に奉公していた)、ここで印籠は出さないが光圀の正体披露があり、またそこでのやり取りで、孝助のバカっぷりはそれとして、今後親孝行をしなくてはならなくさせる光圀の采配がある
北見唯一はここでやけに老けて見える、もう少し後に必殺橋掛人でレギュラー出演するなどしていることから考えるとなんか変に思える
ウィキを見てみると1925年生まれで亡くなった日は書いておらずまだ存命なのかもしれない
作品歴を見てみると、2000年になる前あたりで途切れてるが、2007年と2008年に出演歴があり、これはわざわざ引っ張ってきたんだろうなあ、ちょっと見てみたいと思った

*0516
第9話 9月12日 人情しだれ柳 岡崎 安藤日出男 内出好吉
松屋幸平:高橋長英
菊屋音吉:和田浩治
おもよ:荒木道子
越中屋仁兵衛:永井智雄
和久十太夫:玉川伊佐男
お初:紅景子
水野忠之:峰祐介(役名なしクレジット)
--岡崎城下は殿様上覧の献上花火菊屋、松屋の腕比べの噂で持ち切り。八兵ヱの失敗で火傷をさせた花火師松屋に、三河男の心意気を感じた水戸老公が後ろ盾。利権を狙う一味に利用された花火問屋菊屋の息子が仕掛けた爆発から、傷ついた花火師松屋を助けて、工夫の花火しだれ柳を見事完成させて悪一味を裁ち、岡崎の夜空を飾る--
幸平は菊屋の先代に仕込んでもらったという縁がある
前回にあった愚かな息子への母親の愛というテーマが今回はメインではないものの盛り込まれている。その愚かな息子というのは菊屋の当代で音吉。こちらは前回とはまた違う見せ方なのだが、序盤からの行動では悪役的なのだがやっぱり悪役ではないんだろうなという感じが序盤から多少ある
この回では永井智雄と玉川伊佐男、似たような顔という印象があり、クレジットで連続出てきた際、ちょっと驚いたくらいだ。そしてこの回の悪役トップ2(もう一人が音吉だが、音吉は善玉ターンする)でもあり密談をする場面さえある。その場面を見るとそれほど似てもいないのだが。だが、やはり同じような役をやる印象であり、今回も役を入れ替えてもなんの問題もなさそう
和久十太夫は砲術指南という藩の重役と越中屋は菊屋の後ろ立ての商人

第10話 9月19日 命賭ける時 名古屋 葉村彰子 居川靖彦
市木新之丞:伊吹吾朗
志乃:新藤恵美
守山兵庫:名和宏
奥田源五:待田京介
横地善太夫:永井秀明
横地園絵:佐野厚子
嘉兵衛:村田正雄
成瀬隼人正:永野達雄
奥田源六:吉田豊明
中間:重久剛
お福の方:三浦徳子
--格之進が昔の剣術の友人を苦戦の最中から救ったが、格之進と友人を隠家に案内した馬子は意外や男装の娘。友人は城内の権力を握る国家老の生命を狙う江戸から来た刺客であった。一方、友人と同じ刺客の仲間と疑われた水戸老公達に迫る国家老一派の襲撃。友人の許婚と馬子の娘が、女心に生命をかける、名古屋城下の大決戦--
この回の見どころは当然三代目格さんの伊吹吾朗が格さんの友人役として登場するところ
終盤の殺陣で意外な展開が続々
新之丞が頼みにしていたのは父の友人横地。その娘園絵は新之丞の許嫁
が志乃が連絡を取りにいくと、なんと永井秀明が演じており、こりゃ悪役だろうとなる。果たしてその通りで早々に裏切るのだが、その顔にちょっと戸惑いもある
園絵のほうは新之丞の味方で、悪役の策略を聞き、新之丞に伝えようとするという構図
最後の殺陣では、銃で狙われた新之丞をかばって園絵が撃たれる。そこまでそれほどの役でないという感じの出番だったが、この終盤へきていきなり大きな役となる
そしてここでその父善太夫の動き。新之丞は自分が成敗するといい、剣を交えるも、急に矛先を変え、悪役の銃の名手奥田源六を槍で突き殺し、逆に源六も発砲、善太夫は絶命していく。この展開は見ごたえあり。ただの悪役じゃなかった
志乃は江戸からやってきた新之丞を知らないという設定のはずなのに、いつのまにか恋をしているという展開、ラストでは格さんに今度会うときは子供ができてるだろうなどと言われている
印籠披露場面、このところほぼ完成形だったが、今回は助さんが印籠というパターン(通常は格さんが印籠)。そして印籠を出した側である助さんの口上ののち、格さんの口上があり、そこに「御老公の御前である」というのが入った。この口上、これまでもあったとは思うが、ほぼ完成形の形になりつつも、これがなかなか出ないなあと思っていたところであり、とうとうこれも出たという感じ
ウィキに掲載されてる印籠披露場面--
一味が粗方打ちのめされた頃合に光圀が「助さん!格さん!もういいでしょう(5代目里見は「もうよかろう)」[注 12]と言うと助三郎と格之進が「鎮まれ」を供に何回か発して、格之進が「この紋所が目に入らぬか!」と発しながら、葵の御紋の印籠を明示して[注 13][注 14]「こちらにおわす御方をどなたと心得る!畏れ多くも前副将軍(さきの・ふくしょうぐん)・水戸光圀公にあらせられるぞ!」と発する。(ここで悪人一味らが驚愕する顔を映す)その後助三郎が、「一同[注 15]、御老公の御前である、頭(ず)が高い、控えおろう!」と一喝する[注 16]

[注 12]「もうよかろう」と言わない場合もある。全シリーズを通して、助さん!格さん!もういいでしょう(5代目里見は「もうよかろう)と言わずに助三郎と格之進が独自的に鎮まれを言う回もある。
[注 13]^ 印籠を揚げる際に印籠のアップと共に銅鑼のようなSEが鳴るが、これが採用されたのは第9部以降のこと。(第14部と第22部第23話「悪計暴いた備前焼 -岡山-」以降は毎回SEが鳴るようになった。)
[注 14]^ 初期は一定しなかったが、印籠を明示する役は格之進に定着した。定着し始めたのは第14部からである。また、助三郎と格之進以外の者が印籠を出す場合がある(光圀自身や八兵衛、お新など)。
[注 15]^ 「一同」から始まるのが定着するのは、あおい時代からで、里見時代は「一同」は言ったり言わなかったりで、「一同」の部分を、悪の元締めの名前に変えて言う時もあった。また、あおい時代でも「一同」を言わない回があった。
[注 16]^ 初期はこの台詞は一定ではなく、ほぼ同じ台詞となったのは2代目格之進を演じた大和田伸也の提案だという
--
これを見ると固定化するのはもうちょっと先からのことのようである
この回でも序盤の「もうよかろう」はないし、今のところこの「もうよかろう」やそれに近い言葉が出たのはまだ数回だけ

談志紺屋高尾の思い出

「水戸黄門7 第32話 12月27日 高嶺の花が俺の嫁!」は紺屋高尾
見ていていろいろ思い出したので
思い出したというより混乱してあやふやな思い出
「落語のピン」でこの噺を知った。何度も繰り返して視聴したからこれがベース
実際に見たのは、確か池袋METホールというところだったと思うのだが、違うかも
英語の字幕(談志はことさらに「スーパーインポーズ」と言っていたのを覚えている)を入れた談志の落語のビデオを作るということでそれの収録を見に行ったのを覚えている。「ひとり会 特別編」みたいなタイトルで1500円とかの安値のチケットだったと思う。おれが通い始めた初期、94年の9月あたりか
そのビデオには確か紙入れと粗忽長屋が入っていたはずで、この二つとさらにもうひとつやっていたと記憶している。ビデオに粗忽長屋は収録されなかったかも、でも演目としてはやっていた。粗忽長屋が始まるとき、談志はしばし頭を抑え、気分が悪くなったことを言っていた
ううむ、となると紺屋高尾なんてこの会ではやってないか
でも、この会場だったという記憶はあるんだよなあ。また別にこの会場で会をやったのかもしれん。おれが見た中ではひとり会は94年11月に銀座、12月に有楽町マリオンでやった以外は国立演芸場だったはずで、やっぱ「ひとり会」の名前はついていたはずで、これも番外編かなあ(独演会と名前がついていた会はそれはそれで覚えており、三鷹で独演会を見たことがあるが、都内(二十三区)のものは独演会とは名前がついていなかったはず。あ、そうだ、その三鷹も紺屋高尾だったような・・・)

で、紺屋高尾。そこで落語のピンとはちょっと違った演出がなされていて、それが記憶にあるにはあるのだが、ほんとにそんなことやったのか非常にあいまい。書いてはみるが、こんなことほんとにやるかねえと思うくらいだ
久蔵が藪井竹庵に連れられ吉原へ。そこで高尾が出てくるかどうか気を揉んでると、出てきて藪井がびっくりするという演出、これ落語のピンにあったかなあ
この煙管を差し出されるという場面で円生がそれをやって見せてくれたという思い出を語って、こんな風だったと仕草もやっていた
さらに久蔵が紺屋の職人だと告白するのが、高尾と二人になってすぐで、その後に一夜をともにするという風な演出だったように思うのだが、ここが最大の疑念、こんな風にやるわけないような気がする(告白は夜が明けてからというのが通常だと思われる)
そしてその日のその紺屋高尾だったと思うのだが、そしてこれは前に書いているような気もするが、おれはすごく前のほう、2列目くらい、そして中央に座っていたのだが、その近くのとても若い女性が、笑い上戸なのか、聞き慣れていないのか、タイミングが悪い箇所で笑いを起こす、というより、ほぼ延々笑っている。落語というものは、会話で進行、AとBが会話していく中で、その片側が喋るたびに笑うのだ。つまり、「隠居さんいるかい」、「お、八っつぁんかい、お入り」(笑)、「じゃ、上がらせてもらうよ」、「お茶でもどうだい」(笑)、みたいな感じ
冷や冷やしながら落語を聞いていたが、途中で談志が「おい、そんなに面白いかい、さっきからやりづらくってしょうがないんだよ」と一旦とめ、「だんだんおしえていってやるから」みたいに声をかけていたのも記憶にある

ペンション・恋は桃色 シーズン2 [連ドラ]

放映日
2024年2月8日(木)深夜25時25分~、全5話
これに先立って前シーズンが同じ曜日時間帯で再放送されていたが、なぜか全4回(シーズン1も全5話)
前シーズンも見ていたので。
前シーズンのストーリーはあまり覚えてはいないが、実験的な作品なだけに、各場面や登場人物像などは憶えており、またストーリーはあってないようなものだったような・・・。
前シーズンのこのメモブログを見てみると酷評ですな
まあこういう作品はこういう作品でアリだといまは思うが

30分(CMもあるのでもっと短い)で全5話。一気見すべき作品で、見ようと決めてから見ればよかったのだが、録画データ整理していて、ちょっと頭のところだけ見てみようとして、必ずしも引き込まれたわけでもないが、1話の半分くらいまで見てしまったので、そのまま見始める。
本日は2話までの視聴
前シーズンはペンションに毎回変な客が訪れるというような話だったように記憶しているが、今回は第1話のメインゲスト、剛力彩芽(ともうひとり)が第2話にまで出るようでそのまま引き続き見たのだった。そして彼女はこの第2話で退場、次回は山口智子が登場するようで、たぶんこの人は最終回まで出るんじゃないかな
剛力彩芽はサエキ(関智一)という歌手の女性マネージャー、クドウという役
このサエキが有名歌手なのか、有名どころのようなふるまいをしているが、さして売れてない歌手なのか最初よくわからない感じで登場。マネージャークドウが現れ、その有名局とやらを聞かせてみせても、メイン三人はぽかーんなのだ。が、ペンションの女性客3人がサエキを取り巻くことで、確かにヒット曲のある歌手だということがようやくわかるような演出
前回カミナリたくみが出ていた居酒屋の演出。今回はその役割がU字工事の益子になっている。ほかに居酒屋場面にはふたりJOYとJ眉村ちあき。この場面、設定としては毎回別の日というものだと思われるが、ヨシオ(斎藤工)以外の3人は同じ服装。着替えさせるのを忘れたとかそんなわけはなかろうから、意識しての演出だろう。一度に撮影しているイことをわからせる演出という感じにみえる
第1話冒頭に大水洋介が客として出ており、久しぶりにペンションへやってきたヨシオが久しぶりという風に挨拶している。ウィキによると前シーズンも出ていたようで、「いつもペンションのテーブルに座って一人でパソコンを見ている」と書かれている
スタッフクレジットで音楽に細野の名前。メモブログによると前シーズンもそうだったようだ
放送では「FODではノーカット完全版を全話配信中」と紹介しており、完全版ってなんだよ、と気になる。前シーズン再放送が4回だったこととか、なにかしら説明があるかなとネットで検索してみたが、出てこなかった。作品の情報自体少な目という印象である

*0508
全話視聴終了
第3話からは山口智子。えーっと登場する前にこういうおばさんがいるみたいな話があったがどういう関係性という風に紹介されてたんだったかな、まあとにかく、実はハルの母親で、ハルとシロウは血が繋がってなくてという関係性のようだ。この作品でそういう重ためは似合わない感じがする
で、最後はハルがヒカリとともに東京へ行くとなって、が、しかし、帰りのタクシーが止まり、追ってきたシロウとタクシーを降りたハルが会話を交わし抱き合う。これは東京へ行くのは止めたということなのだろう(作品のラストは、相変わらずペンションをやっているハルとシロウ、そしてヨシオ)
居酒屋パート、これまでの四回は話の中盤だったが、最終回では終盤、ストーリー的に全部終わって、居酒屋パートが入り、エピローグ的なラストとなる
この居酒屋パート、ストーリーとはまったく関係なく挟み込まれるで、ストーリーがぶった切られる効果があり、これを自在に使いこなしているというか、最終回で終盤に持ってきたのはうまい作り
この回の居酒屋パートを見ていて急にこんなことを思いついた。この居酒屋ってペンションのある地域のものだと思ってたけど、もしかして東京? って
そしたら、この居酒屋パートにて、その後、居酒屋パートの最後で、ヨシオが席を外し、店の外へ出てハルへ電話しているらしい場面がある。ストーリーと居酒屋パートが繋がる初めてのシーン(前シーズンではどうだったか覚えてないが、)
ハルが東京へ行ったのかどうかよくわからなかったので、もしかしてハルが東京に出てきて、ヨシオと同棲でもしてるのかなと思ったのだが、この後のエピローグ場面にて上記ペンションにてのいつもの三人となっていたので、やっぱり居酒屋パートはペンション近くか。でも、ヨシオはこの地に縁があるのか、友達との再会みたいなこと言ってるけど
そのエピローグ場面は第1話のOP場面と同じようなことが行われているという演出、シロウが女客に向けてだらだらとしゃべっており、ハルがやってきて「生配信止めなよ」と言われるという具合
大水洋介もその第1話OP以来の登場
そして前シーズンのラストと同じく、ラストは斎藤工が操縦するドローンによる撮影映像
今シーズンのメインゲスト、剛力彩芽、山口智子、違うタイプではあるが、おれ的にはどっちも下手な人。そして今作品はアドリブにみえるような芝居という比較的難しめかと思えるもので、どっちもどことなく無理が見える
剛力は、カメラを向けられるとパッとカメラ移りのよい笑顔になるみたいな演技はさすがと思えるのだが、巣の場面がちょっとね
山口は「監察医 朝顔」を見た際だったか、同時期にザッピング中に朝ドラ『なつぞら』に出てるのを見て、どちらもハイテンションで変な女の役というのを見て、なんかげんなりした覚えがあり、そこでおれの評価は固定した
挿入歌 - グソクムズ「ユメのはじまり。」というのが、このシーズンの目玉なのか、検索して記事をみると目につくのだが、作品に没頭していたというかなんなのかわからんが、この歌にまったく気づかなかった。各回が終わりに近づき、主題歌「恋は桃色」が流れ始めて、あっそういえば挿入歌はどこだったんだ、次の回で気をつけて見てみよう、などと思うのだが・・・
で、ネット検索してつべで聞いてみた。まったく印象に残ってないや、こんなの使われてたっけ
再度録画のほうで探してみる。なかなか見つからなかったが、ようやくわかった。居酒屋パートで店内で流れてる音楽という使われ方だ
各回最後にTVerで配信していることや「FODではノーカット完全版を全話配信中」だのと紹介しているが、その際ダイジェストのような映像が流れる。そこに本編にないような映像を見つけた。なるほど、ノーカットというのはそういうのがあるということなのだな

徹子の部屋 追悼・桂由美さん[字]

05/03(金) 13:00 -
テレビ朝日|30分|12倍録
徹子の部屋 追悼・桂由美さん[字]

中村メイコの際と同じように徹子の部屋への出演があり、その収録の数日後に亡くなった。その回の放送。
メイコは六日後、桂由美は四日後に亡くなったとのこと
亡くなる前とは思えない元気さ。徹子もあわせて二人とも高齢なので反応が遅く、ちょっと間が空くところが多いが、話し始めると淀みなく。
メイコのときは発表されていた予定を変更して、ということはなかったようであるが、今回はすでに金立っていた予定を飛ばして急遽入れ込んだようだ
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亡くなる4日前に収録「徹子の部屋」桂由美さん追悼 黒柳徹子をイジる場面も「いくつなのかなって」
 3日のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜・午後1時)では、4月26日に亡くなったファッションデザイナー・桂由美さん(享年94)が死去4日前に収録した様子を放送。番組テロップで「桂由美さんのご冥福をお祈りします」と追悼した。
 4月22日に撮影したもので、番組の冒頭で司会の黒柳徹子は「94歳の今も現役でお仕事をなさっています」と紹介。桂さんはさわやかなブルーの衣装でニッコリとほほ笑み、画面の右下には「追悼 桂由美さん 最期まで“花嫁衣裳”に情熱を」というテロップを掲示した。
 CM明けには画面上と左下に「本日は内容を変更して『追悼 桂由美さん』をお送りしています」「※4月22日に収録」をテロップを出し、番組の最後にも「桂由美さんのご冥福をお祈りします」と改めて追悼した
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この記事にはないが、冒頭は今回の放送のために収録した徹子のMC、桂由美が亡くなったこと、その収録が亡くなる四日前だったことなどを語っており、その後本編(例のOP「ルールル ルルルルールル」が流れる)が始まるという構成
また徹子の部屋のHPには
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2024年4月30日
5月3日(金)放送予定でした『綾小路きみまろさん』の放送日は、5月6日(月)を予定しております
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談志文七元結「正直の頭に神宿る」

もうここのメモに書いたと思ったが検索しても出てこないのでメモ
昨日「正直の頭に神宿る」という言葉をどこかで聞いた。たぶん今見ている時代劇の中のセリフだったと思うが、昨日見たものを見返しても見つからない。今見てるのは「水戸黄門7」と「高橋版金さん」
で、この言葉で談志の文七元結を思い出す
どの日の談志か思い出せない。ひとり会のタイトルで出ているビデオかもしれないがたぶん違う。このビデオの中ではたぶん落げを「あたしは裸になって初めて人の気持ちがわかったよ」としていると思う
で、それが頭にある中で、おれが見に行ったある日の文七で、この「あたしは裸になって初めて人の気持ちがわかったよ」これをやった後に、ちょっと気取ってるねえといい、「正直長兵衛に神宿る」、これのほうがばかばかしくいいねえ、なんてなことを言ってたように思う
おれはそもそもこの「正直の頭に神宿る」という言葉を知らなかったので、談志がなににかけているかよくわからなかった。たぶんずいぶん経ってからの後年、「正直の頭に神宿る」の言葉を知り、ああ、談志はこれとかけていたのかとようやく気付いたのだった
だから「正直の頭に神宿る」という言葉を聞くたび談志の文七元結を思い出すのだ
おれが談志の文七見たのは数えるほどのはずで、一回はおれが通いだした1995年11月のひとり会。国立演芸場が休館かなんかで使えなくて、11月と12月は別会場、11月は銀座新富町のホール、12月は有楽町マリオン。
その11月にやっていた。あと1回くらい見たような気がするが今ちょっと思い出せない
やはり見始めた最初のころのものを個々の公演をよく覚えているのだ
だから上記の落げはこの公演だったかもしれない
ちょっと思い出すのが、マクラのあたりで、急に談志がしゃべるのをやめ、で、談志のその後の言葉でわかったのだが、写真を撮ってる人がいたようで、裏にあとで来いよ、いくらでも撮らせてやるからと怒気をはらんだ声で言っていた

鶴瓶ちゃんとサワコちゃん~昭和の大先輩とおかしな2人~#14【マギ―司郎】

04/22(月) 21:00 -
BS12トゥエルビ|55分|DR
鶴瓶ちゃんとサワコちゃん~昭和の大先輩とおかしな2人~#14【マギ―司郎】[字]
面白そうだから録画
マギー司郎を好きというのもあるし、まあ期待したのはいじりのうまい鶴瓶とのやり取りなのだが、ここらは不発
若いころの写真がたくさん出てきて興味深い。初舞台のストリップ劇場(生麦ミュージック劇場)の当時の写真なんかもあった
あとマギー審司含め大勢いる弟子たちとの集合写真もあった
エピソードの核心を少しぼかす感じもあってはっきりとはわからないが、普通の芸人という枠組から外れたような芸界入りという風に見える
キャバレーのバーテンダーになり、その一方でカルチャーセンターでマジックを習い始め、また浅草のデパート「新世界」でマジックの道具を売っていたという人に弟子入り(ここでは名前を出さなかったがウィキによれば支障はマギー信沢という人でその人のことであろう、ウィキには第一線で活躍していたとあるが)
そしてその人についてキャバレーの仕事などにかばん持ちとしてついていったりしていて、もう一人でやれるだろうと自己判断、プロダクションに入り、初仕事となるとあり、その師匠の伝手でデビューとかでないあたりも落語家の師弟関係を考えるとちょっと異様にも思える。
また16歳の時何も言わずに家出(兄からは応援されたとのことだが)し、それから16年音信不通ののちの母親との再会エピソードなんかもあったが、これもあまり感動的でなく、3000円の小遣いを渡したら「これだけか」と言われたとのことで、これも今のバラエティ的なトーンで話してくれれば笑い話なのだが・・・。まあテレビ局に家族から連絡が入ったとのことでそれを聞いた時には涙したとのことではある。
まあ以前ビバリー昼ズだったかに出てたときにも感じたがなかなかの屑人間っぽい

遠山の金さん (高橋英樹)☆ [時代劇]

オリジナル1982年
今回放映
04/04(木) 13:30 - BS松竹東急|60分|15倍録
[新]遠山の金さん #1「新奉行登場!!顔のない人気作家!」[字]
04/15(月) 08:30 - BS松竹東急|60分|10倍録
遠山の金さん #2「大追跡!消えた大砲」[字][再]

松方版を見終えるタイミングでBS松竹でこれが始まったので、早速視聴
毎週放送かと勘違いし、第2話を録画できず。しかし再放送枠もあるはずと待ってみた。やっぱりあった、というわけで上のような放送時間となっている
第3話以降は通常放送である13.30のものを着々と録画している

ウィキによると全156話、第2シリーズもあり、そちらは全42話と大ボリューム
なのでこれは逐次視聴していき、見たら削除していくという風にしないとHDの容量が足りなくなってしまう
第1話を視聴した
第1話で新たに奉行就任して、各登場人物と新たに協力関係を築いていくという風にはなっておらず(サブタイトルは「新奉行登場」となっているが)、すでに登場人物と関係性はあるという作りであり、猫目伝蔵:(秋野太作)と捨六(小島三児)、この二人が金さんと反目するレギュラーで南町同心、が今回の事件の現場で金さんを見ると「またおめえか」と言っている
松方版よりも杉版に近い感じがする。これは杉版の次に作られた作品で制作年代が近いからでもあろう。画像の質なんかもそうだし、レギュラー陣の相関図なんかもそうだ
レギュラー陣では樹木希林が目につく。女やくざ親分。彼女以外はこれまで見てきた金さんの登場人物と被るキャラ(金さん=遠山を知ってる協力者、そのことを知らないで金さんを邪険にする同心など)だが、彼女はこれからどういう役目をするのかわからないが、これまでにあまりなかったような役。杉版の芸者が近い感じかもしれない
居酒屋「川常」の主人の常平(金田龍之介)は杉版で小金治がやっていた役どころ。金田は悪役が多い人だが百戦錬磨、ここでは金さんたちが貯まり場にしている店で人情味あふれる親父の役。遊び人金さんを叱ったりもするのだろう。娘のお光(萩原佐代子)も店で働いている
その店の常連で駕籠かきの虎さん(古代一平)、熊さん(北野清治)もレギュラー
宮尾すすむの早田 (さった) 彦十郎が北町与力で遠山=金さんを知っているうちの一人
それを知るもう一人が密偵で女。お竜(美雪花代)
そしてすでに紹介した猫目伝蔵:(秋野太作)と捨六(小島三児)というのがレギュラー陣となる
OPではレギュラー陣のクレジット。まず青い空に桜の花にタイトル、これは松方版でもそうだったし、金さん映像作品ではこうしたくなるのだろう、そして遠山が白洲へ入ってくる映像。この後から各人表記になり、その際はその人の映像になるが、それ以外は金さんの殺陣、そしてここに福本清三がやられ役として登場するのだが、なんと2回もやられている
EDでは非常に珍しく、おれはこれまでにそういうのを見た記憶はないが、まずスタッフクレジットでその後にキャストクレジット(OPで出たレギュラー陣はここではクレジットされない)という順

第1話 1982年4月8日 新奉行登場!!顔のない人気作家! 掛札昌裕 田中徳三
なべおさみ(金竜散人)、松橋登(木々亭鈴国)、賀田裕子(志津)、高田敏江(さと)、黒田福美(メ蝶)、沖田駿一、浜田雄史、芝本正、森源太郎、諏訪裕子、尾崎俊子、波多野博
人気戯作者木々亭鈴国の作品は兄弟子金竜散人の代筆によるもの、師匠一家との関係も絡んだ構図のストーリー
松方版を大分見飽きていたので、雰囲気が変わりグンと見やすくなった
白洲に罪人として縛られ引き出されるのが善玉の金竜散人というこれまでの金さんであまり見たという記憶のない演出となっている。もちろん遠山が事実を縷々述べて、悪人が罰せられるのだが
またこの回だけだと思うが、あまり遠山桜披露が証拠となっていないような感じであり、遠山桜披露した後に、他の証拠を出して吟味が続く
遠山の一件落着の後にエピローグあり
樹木希林のお千が木々亭鈴国という名前を聞いて「ききてい・・・、名前がいいなあ」と言っている

*
(「*」は追記の印、この後に日付を書くが省略されてる場合は「同日」)
第2話 1982年4月15日 大追跡! 消えた大砲 小川英、四十物光男 山下耕作
伊吹吾郎(須藤一郎太)、服部妙子(お雪)、御木本伸介(中条定信)、久富惟晴、出水憲司、五十嵐義弘、藤沢徹夫、小峰隆司、和田昌也、泉好太郎、春藤真澄、桂登志子
幕府転覆をはかる天誅党。そこで大砲作りをしている一郎太はかつて幕府の金座で金を盗み断絶となった須藤の甥であった。民衆から向けられる根拠のない噂に苦しめられていた
天誅党は御蔵奉行中条が党首、塾を開いている大村が実働部隊の頭、この二人は幕府転覆など考えておらず、ただ賂のための金を得るためにやっていたのだった
白洲ではこの回も善玉(といっても悪事に加担しているが)一郎太が首謀者として座らされている
さっそく常平が金さんをごく潰しと叱り、さらにそんなやつを野放しにしている奉行にまで文句を言っており、金さん=遠山にまったく気づいていないということがわかる演出
さらには捨てられた赤ん坊(一郎太お雪夫妻の子)を抱いてあやしての刃傷芝居をやっている
猫目が金さんを金次郎と呼んでいる。そう名乗ってるらしい

*
3ー4話
第3話 1982年4月22日 御意見無用! 五人の女スリ 掛札昌裕
三浦真弓(おなつ)、叶和貴子(おふく)、小林昭二(梅雪)、佐瀬陽一(巳之吉)、高橋ゆかり(おさよ)、田中綾(おふじ)、梅田まゆみ(おえん)、野口貴史、福本清三、中島茂樹、有島淳平、泉好太郎、東孝、武井三二、遠山金次郎
5人組の若い女の掏摸集団という派手な見栄えの視聴者が喜びそうな演出
白洲の場面の早い展開が良い
盗賊による押し込みの現場が抑えられていて、今更白洲での吟味に何の意味があるのかと疑問
そして、盗賊の頭が縛られておらず証人として呼ばれているという疑問
この二つの疑問と共に白洲開廷
俳句の宗匠梅雪の裏の顔が盗賊の首領
で、押し込み先の商家に出入りをして内情を探るという段取りだったのだが、盗賊に脅されて案内役を仕方なくやった という 言い訳、これで縛られていないという疑問が多少わかる
そしてその言い訳に遠山桜披露となり、あっという間に白洲が終わる。白洲が行われることへの疑問も手早く終わらせることでさほど退屈でなくなる
福本は役名なしクジレットであるが作中ではちゃんと役名あり。盗賊の一人。盗賊は首領含めて四人と少な目のため、その全員に役割もありセリフもある。

第4話 1982年4月29日 奇々怪々! 二度死んだ女 本田英郎 松尾昭典
永島暎子(おのぶ)、菅貫太郎(陣場多左衛門)、江幡高志(虎吉)、伊達三郎(遠州屋)、近藤宏(玄庵)、五味龍太郎(筧十郎太)、峰蘭太郎(北村進介)、木下通博、江原政一、前川恵美子
石川島寄場から特殊な薬で死んだようにして女を運び出し、その後それを治す薬で復活させ、女郎として売るという悪事。寄場役人陣場、筧、その配下の虎吉、女の売り買いは遠州屋、そしてその薬を飲ます役割は医師の玄庵、とこの五人が悪役で、玄庵だけは途中で殺される
密偵お竜活躍。途中で虎吉を殺してしまったかのような場面まである。白洲に出てきており、なんだ生きてたのか、と思った。その殺したかのような場面、必殺の秀の簪での殺しのように手際がよく、慣れていることが伺える。お竜は表の顔は鍼医者で、金さんが町で立ち寄る場所は「川常」とこのお竜のところ。早田との捜査会議はもっぱらお竜のところとなる。ウィキに「鍼を打って人を眠らせられるほどツボに精通」とあり、虎吉もそうされたのだろう
そうそう、音楽が平尾昌晃、そうわかったからだと思うが、BGMに必殺ぽさを感じる
また、金さんがその売られた女おのぶに話を聞くためにおのぶが売られた女郎屋に上がっていると、お竜が部屋に入ってきて存在をアピール。「浮気したら承知しないから」と言っている
3話のところにもそれらしいことを書いたが、今作を松方版と比べるとお約束が緩いということがいえそうだ。例えばこの回でいえば、松方版は遠山桜披露を効果的にするために、善玉悪役全員勢揃いさせておいて殺陣になるが、この回では善玉側おのぶは桜吹雪披露の場にいない。そういう約束に縛られていないから、多少自由に作れることになり、不自然さが少ないといえそう
またこの回以外にもあったと思うが、常平が金さんに遠山は名奉行と言われているがまだまだあ、あれは高いところから見下ろしてるだけだと言い、その後の場面でそれを裏付けるかのようにおのぶが庶民の暮らしのひどさを金さんに語り、金さんがそれに感じ入るという、ちょっと他の作品にはないような演出がある
福本清三、ノンクレジットで殺陣にいるようだ。しかも一回倒されたのに、再度登場しているように見える。まあ金さんは相手を殺陣で殺さないから復活しても問題ないのだけど

*0417
第5話 1982年5月6日 江戸の華! 一番纏で一件落着 山田隆之 田中徳三
伊吹剛、山本ゆか里、根上淳、高峰圭二
江戸でつけ火が横行
疑われたのは材木問屋上総屋(根上淳)の手代梅吉(伊吹剛)。手代はそこの娘お妙(山本ゆか里)と恋仲であった。捨て子だった梅吉を拾って育て上げた上総屋に大恩がある。そしてその実親の形見である金ピカの小判型の守り札をいつも首から下げていた。
つけ火の犯人もそれをしており、梅吉が疑われるも、それは梅吉に罪をなすりつけるためであった
犯人は上総屋であった

*0418
第6話 1982年5月13日 三年かかって帰った男! 小川英 石川孝人 山下耕作
川地民夫、湖条千秋、宮井えりな
南町奉行鳥居の名前が出てくる。鳥居によって出された裁きが誤審であったという内容
川地民夫演じる弥助がその誤った裁きを受け、島送りになり三年ぶりに戻ってきたというところから始まる
金さんらが弥助やその女房子と知り合い、弥助が家族の元に戻らない理由などを聞き真相を探りに動き始まる
その捜査自体は始まってはいる段階であるが、常平が弥助を店に雇ったということから、常平が(金さんがそう動いていることとは無関係に)弥助に事情を聞く。秘密は守る人間と信用して話してくれと言っている。で話を聞き、金さんにその事情については秘密のまま、真相を知るはずの証人探しの仕事を依頼するという展開でこれは珍しいパターン。またこうやることによって、金さんがそれを探って常平にそのことをあえて知らせ、それが常平から弥助に伝わり、弥助がその証人に会いにやってくる、ということを金さんのほうでも予想して先回り、という風に自然な展開に繋げておりうまく出来ている
お千親分には配下がふたりしかいないという設定であり、そのことは自身で嘆いたり、周りからはからかわれたりとこの回以前からしているが、その配下が出てくる初めての回
冒頭ではお千だってやくざなのに、往来での屋台商売をやっていて他のヤクザに因縁つけられている。そこに配下らしきが二人。その後セリフもある形で一人がお千と話しているという場面もある
弥助を気に入り常平とお千で取り合いになるというような展開である
福本清三ノンクレジット殺陣。倒されても立ち上がりということなのだろうけど四回倒されてるように見える
お竜: 美雪花代。この美雪花代については初めて名前を聞いたのだが、おれは幼いころこういう顔の女優をよく見た印象だなと思って見ている。、で、気になって色々考えていたのだが、そういや、中原何某という女優がこんな顔だったとなんとなく思い出し、思い出し・・・。
で、ようやく思い出したのが中原ひとみ。歯磨きだかの宣伝で家族一緒みたいなものをよく見た印象
なぜか押阪忍なんて名前も思い出す。なんでこの名前が浮かんだんだろうと思ったが、多分その家族一緒のCMで夫がこの押阪という風に勘違い。押坂と中原ひとみの夫の江原真二郎の顔が多少似てるといえなくもないかな。ここらは子供のころの記憶である
この顔は宝塚顔とでも言えるのかな、調べてみるとやっぱり美雪花代は宝塚出身である。多分他にも宝塚出身で似たような顔(おれが見た印象だが)の人は他にもいたと思う
その中原何某を思い出す過程で頭に浮かんだ名前が中原早苗。 偶然にびっくり、この人はこの回のメインゲスト川地とかつて夫婦だった

*0419
第7話 1982年5月20日 治した患者を殺す医者! 鴨井達比古 松尾昭典
南原宏治、荒木由美子、林健樹、川合伸旺
備中屋が亡くなる。薬の処方を受けていた。その医者の役が南原宏治、備中屋の番頭が川合伸旺、とここまで悪役。
備中屋の娘が荒木由美子でその死は薬によるものと考えている
福本清三ノンクレジット殺陣
金さんが自ら金次郎と名乗っている
殺陣に入る前の段階で金さんがお竜に段取りを頼むと言っている。段取りか。自分か桜吹雪披露する舞台を作っておいてくれってことだろう(皮肉)

*0421
今日8話を見終えた後に、次回予告がついていることに気付き、最初の回から次回予告だけを賭して見る。次回予告だけ見てもなにも思うことはないのだが、第2話ですでに「鍼を打って人を眠らせられるほどツボに精通」を早田に対して見せていたのに気付く。おれは第4話でこの技はなんだろうと思ってウィキを見てこの技について知ったのだった
第8話 1982年5月27日 黒髪秘話! 蛇の目傘の女 本田英郎 田中徳三
新藤恵美、武藤英司、内田喜郎
娘の髷を剃刀で切り落とす事件が相次ぐ。しかもその各事件のあと、早々に瓦版が出て、大いに売れる
その瓦版には版元の記載がなく、無許可のもの。そしてお千の指摘では、大坂でも同じようなことがちょっと前に起きており、その際にも版元記載がない瓦版
今回の悪事はその瓦版で大儲けをしていたというもので、そのためだけに娘の髷を切るなんてリスクのあることやるかねえ、という感じ
芸者(新藤恵美)の弟が髷切りの犯人、博打で借金、それをネタに脅されて、という具合
早田の宮尾すすむ。金さんにクイズ番組のように問いかける場面があった。確かこの人はクイズ番組で人気だったはずと思い、ウィキへ。『象印クイズ ヒントでピント』かあ。なんか司会者なかったかな
ウィキではタレントとされていて、そうか、俳優メインの人ではなかったか。道理で、とは言わないが、あまり俳優としては魅力的ではない。
対して猫目伝蔵:秋野太作と捨六:小島三児のコンビは、金さんという各作品の中では平凡というか平均的な活躍だが、両者とも好きな俳優であり、個人的に良いなあと思う

*0422
第9話 1982年6月3日 大江戸最大の誘拐事件! 鴨井達比古
鈴鹿景子(お清)、小林稔侍(仁吉)、織本順吉(遠州屋伍平)、宮口二郎(淀屋久兵衛)、新橋伸介、高並功、川井大輔、前田尚輝、丸平峯子、富永佳代子、壬生新太郎、藤沢徹夫、森源太郎、木下通博、藤山良、西山清孝
悪事自体は単純な子供の誘拐、身代金稼ぎ
米問屋遠州屋が犯人。
誘拐のやり方が珍しいかも。わざわざ寝ているところへ押し入って誘拐している。それも静かに見つからないようにやるわけでなく、そばで寝ている大人が起きるのも構わず、である。押し入ったなら蔵破りとか、強盗とかしそうなものなのに。
遠州屋は自分のうちでも誘拐が起き身代金を払ったように見せかけていた
その後は同じ商売の米問屋の家ばかりの子供を狙う。こんな事件があったため金に困ってという理由で米の値上げを企んでいるようだ
田舎から江戸で一旗上げようと八年前に出て行った亭主仁平を探しにやってきたのがお清。八歳の息子幸太は、その父親が出て行った後に、お腹の中にいることに気付いたので、父息子は対面していない
その亭主が遠州屋の番頭仁吉。遠州屋の手先となって心ならずも悪事に手を染めている様子であったが、白洲での説明によれば悪事を知っていて黙っていた罪とされていて、誘拐事件には関わってはいないようでだ。元は人足だったが、火事の際主人を火の中から助けそれ以来の出世。仕事の才覚もあったようだ
お清は幸太を連れて米問屋淀屋で住み込みで働くことになった。淀屋にも八歳の男の子がおり、なぜかその部屋をお清にあてがわれたが、そこで幸太は案の定誘拐されてしまう
小林稔侍が若い
淀屋、悪人顔だが悪事はしない。まあ危険を察知し幸太が身代わりで誘拐されるよう部屋を替えているが
なおキャストクレジットについては基本的にウィキコピペ。役名があったりなかったり、キャストが少ししか掲載されていなかったりというのはウィキどおり
ここ数回はそうなっていてが、この回からは役名ありになってる

第10話 1982年6月10日 高砂や! 泣いて笑った花嫁御寮 本田英郎 山下耕作
千野弘美(おしん)、村嶋修(井本俊介)、水原麻記(おくま)、里見和香(おすぎ)、曽根晴美、永田光男、吉野真一、河野富子、冨士原睦、高野洋子、かまくら文太、小船秋夫、美柳陽子、中嶋俊一、細川純一、平尾昌晃(新昌順)
医者と夜鷹の恋
悪事はその夜鷹を仕切るやくざによる夜鷹の殺し
平尾昌晃はトメの位置。今シリーズでトメの位置に来るのは初
顔を見てたぶんそうだとは思ったが、さらにセリフがちょっと下手。またメインゲストの先輩医師という役どころでこういうのはたいてい悪役になりそうなものだが、ここでは非常に物分かりがよく、悪い部分など一切ないという感じの人物で、いかにも特別出演という感じに仕上がっている
第6話で南町奉行が鳥居とされていたが、この回で南町奉行が矢部駿河(守)と違う名前になっている

*0424
第11話 1982年6月17日 鉄火肌! 美しき尼僧 石川孝人 松尾昭典
鮎川いずみ(春抄尼)、石橋雅史(辰造)、市川好朗(弥吉)、波多野博、加瀬悦孝、岩崎礼子、矢部義章、平河正雄、池田謙治、島田秀雄、小峰隆司、白井磁郎、小船秋夫、高谷舜二、田中勝比呂、田中政美
鮎川いずみのワンマンショー的な演出をされており、ずいぶん大物になったなという感じ
商売人での尼役に近い感じか。インチキ尼の役で、ゆすりたかりをそこらじゅうでやっている。「川常」でそれをやったことが金さんとの出会い
しかし過去に自分に起きた身の上からみなしごを放っておかれないと集めて育ててやっており、その金集めだった
その春抄が次に狙ったのが、いま金さんらが追っている押し込み盗賊の兄弟の家と知り、金さんは春抄の用心棒となるのだった
平尾昌晃が音楽担当と知ったということもあるが、これまでの回にも時折音楽に必殺風味が感じられていた。この回でもそれが感じられるところがある

*0425
第12話 1982年6月24日 この男、鬼と呼ばれて七百十日 小川英、四十物光男 山下耕作
寺田農(定吉)、宮内洋(長次)、山岡徹也(重蔵)、倉石旺(伊兵衛)、林彰太郎(文三)、川上恭尚、久仁亮子、鈴木康弘、広瀬義宣、岡嶋艶子、尾池美紀、小坂和之、大月正太郎
なかなか見ごたえあり
まあ見終えてみれば、悪役に思われた男が実は善玉という、これも時代劇のよくあるパターンではあるが。
その悪役に思われた善玉を演じるのが寺田。ワルの岡っ引き、これも時代劇の常道だが、のようの登場するも、どこか善玉ターンしそうな目の輝きにおれは気づいた、嘘である、次回予告に「鬼と恐れられる定吉に過去を背負った男の影を見た」とあり、こういう内容であることが示唆されていたのだ
定吉が以前に捕えたものの白洲で無罪となったのが長次。その長次の一家を追い回す定吉という構図で始まる
で、定吉が善玉だとしたら、濡れ衣を着せられたとされる長次が悪? でもどう見ても善玉風一家、とその後の展開に興味が湧くようにできている
その以前の事件というのは薬種問屋宗泉堂の主人殺し。
宗泉堂の息子伊兵衛が博打の借金を背負い、その賭場を仕切るやくざ重蔵にそそのかされ、父親殺しに加担させられたというのが事件の真相
定吉は長次一家を真犯人から守るためつきまとっていたのだったという内容
中盤まではゆすりたかり、町民いじめをやる典型的ワルの岡っ引きとして登場した定吉が、だんだん、実はゆすりたかりもやっておらず、町民を苦しめてもおらず、あれっもしかして悪役ではないのではないかというところをじっくり描く構成
まあ全部がいいというわけでもなく、冒頭の獲物を狙うような目の定吉は、視聴者をだますためのものであろうが、一家を守るためならそんな顔をすることもない(ちなみにEDでは一家をやさしい目で見守る定吉)
また終盤では悪役がじたばたをして、真犯人の文三、重蔵の子分、を殺して、これをまたもや長次になすりつけようとした際、定吉が自分がやったと自首。これはなにもこんなことしなくても解決の方法はありそうである
早田と猫目が初対面のような挨拶。これまで会ってなかったっけ
今回で扱われる以前の事件というのは遠山が奉行になる前の件とのこと、ただ何年前の事件かはわからない
福本清三、ノンクレジット殺陣
この回だけではないが、白洲の場面が短い。短すぎるきらいもあるくらいで、その淡白な感じが見やすい。この回もえっもうそこで遠山桜披露になるの、というくらいの短さだ

*0426
第13話 1982年7月1日 危うし! 遠山金四郎お命頂戴! 小川英 古内一成 松尾昭典
星正人(矢吹進之助)、北上弥太郎(矢崎兵馬)、中山昭二(菊造)、北原義郎(望月弾正)、青山良彦(江上左内)、佐藤万理(おみの)、多賀勝、中村錦司、川浪公次郎、峰蘭太郎、稲田龍雄、武井三二、大矢敬典
矢崎兵馬が遠山との道場仲間、腕は遠山のほうが上、師範代を争っていたが、遠山に打ち据えられて、姿を消していた
その兵馬は息子進之助(偽名で矢吹を名乗る)を遠山への恨み事を教え込みながら育て、進之助は遠山を父の敵と信じていた、というのが前提で、その遠山への恨みを利用して遠山暗殺を企てるのが、望月弾正、江上左内、菊造の三人。望月弾正は前来た町奉行で遠山の前任者、返り咲きを狙っている。江上は北町同心。菊蔵はやくざ、高清水一家の親分、町の衆に評判のいい親分だが裏では闇の元締、江戸で行われる盗賊の仕事の半分を上がりとして納めさせている。その見返りは江上らとのつながりで奉行所の動きを制御
進之助が遠山の暗殺に成功(遠山が芝居をし、成功したと思わせた)し、父兵馬に報告した際に、兵馬はなんてことをしたんだ、遠山は立派な男だ、おれは嘘を吐いていたなどと言い出すが、父子でその遠山への思いを修正する時間はいくらでもあったかと思う。誤解で暗殺までいくってのはどうもなあ、と思う。まあ、近頃は同じ長屋のおみのに父親の世話は任せて、という状態であまり会ってはいなかったということのようだが
白洲の場面では開廷ではまず早田がいつもは遠山が座ってる席に着座、これは遠山が暗殺されたからという一芝居。弾正に問い詰められるとすぐに「遠山左衛門尉様、ご出座」と声がかかり、実は生きていた遠山が登場するという流れ
佐藤万理はよく時代劇においてメインゲストでよく見たがここでは端役ではなく、役柄も重要なものではあるが、出番は非常に少ない。彼女としては意外なほどだ。クレジット順も下位

*0429
第14話 1982年7月8日 母恋し! 緋牡丹仁義 掛札昌裕 中島信昭 山下耕作
マッハ文朱(清太郎)、桜町弘子(おさと)、杉江廣太郎(文吉)、江並隆(粂造)、玉生司朗、和泉敬子、勝野賢三、山野雅代、椿竜二、藤長照夫、和歌林美津枝、世羅豊、畑中伶一、内藤康夫
渡世人清太郎は実は女で生き別れになった母親を探しており、娘姿では危険だろうということで、この格好
常磐津師匠おしずが殺され、そこの小女おたえと清太郎は知り合う
おしずを殺した文吉という男がおたえを狙い、清太郎は文吉を敵として追いかけることになる
根津藍染町で居酒屋をやるおさと、これが清太郎の母親だったのだが、このおさとの情夫が文吉であった
おしず、文吉は的屋粂吉の手下、粂吉は裏で殺しの稼業をしていたのだった
白洲には清太郎が縛られるという形、これは今シリーズでよく見る光景。ただそれがさほど効果的でもなく、裁きへはあっさり展開する
ウィキに「テーマ曲アレンジ変更 」とあり、普段は飛ばしてしまうOPを聞いてみたが、マイナーチェンジ、後ろの映像は変更なし

*0430
第15話 1982年7月15日 水中花! くノ一殺法 本田英郎 岡本静夫
草笛光子(おふみ)、田中浩(黒部甚九郎)、吉田豊明、出水憲司、大木晤郎、木谷邦臣、笠間一寿美、田中小百合、森山紹秀、橋本和博、福中勢至郎
草笛光子の役は甲賀もの忍。夫と娘を殺された恨みを甲賀もの抹殺を謀る伊賀もの黒部に持ちながらも亭主の遺言もあり静かに暮らそうと舟宿の女将をしていたが、その舟宿で働く配下の又蔵を殺され、自分についてきた小女おもんも殺され、相手を殺す夜叉になることを決心する
草笛はさすがという感じ、格が違う芝居
この回より編曲に竜崎孝路が加わる。より必殺色が濃くなるか

*0501
第16話 1982年7月22日 地獄をのぞいた犬と少年! 山下耕作
高田美和(おかじ)、船戸順(仁左衛門)、福田公子(お梅)、岩尾正隆、島米八、笹木俊志、小山友成、北村明男、窪田弘和、大月正太郎、美松艶子、玉野玲子、堀田明美、尾崎俊子、三谷真理子
薬種商芙蓉丹の「江戸の水」なる化粧水を江戸の女たちがこぞって買いに走り大人気、その江戸の水を手に入れようとするのが最近大坂から江戸へきた薬種商の天花堂、仁左衛門。元は盗賊であり、以前その配下にいたのが今は芙蓉丹の番頭佐平、「江戸の水」の処方を明かすよう迫るも断られ殺す。
それを見ていたのが太郎という犬を連れた少年正太
井戸に落ち、仁左衛門らは死んだだろうと安心したが、正太は金さんに助けあげられた。命は助かったが喋れなくなり記憶もなくなってる様子
仁左衛門一派は芙蓉丹の女主人お梅を脅し、猫目に訴えようとしたお梅を殺した。
金さんは正太を再度井戸に落とすことで記憶を戻すことに成功、瓦版でそのことを町の人々に知らせ、仁左衛門らをおびき寄せる
正太が矢で襲われ太郎が追いかけそれを金さんが追いかける場面の金さんお走る後ろ姿が美しい

*0502
第17話 1982年7月29日 花の侠客! 国定忠治江戸日記 小川英 杉村のぼる 井沢雅彦
ガッツ石松(国定忠治)、舟倉たまき(お千代)、入川保則(銭屋)、野上哲也、疋田泰盛、森源太郎、国一太郎、藤長照夫、有島淳平、椿竜二、大城泰、西山清孝、中嶋俊一、石井洋充、松原史郎、星野恵美子
国定忠治の無名時代、代官の年貢不正で困窮する村人たちをなんとかしたいと江戸へ出てきての一コマという設定で、エピローグでは忠治を客分として迎えたお千が「国定忠治は歴史に名前を残すかもしれない」金さん「まさか」お千「金さんなんて歴史に名前残さねえだろ」
汚い金貸しの銭屋が、旅人に変装して殺しをしているのを見た忠治、銭屋から金をゆすり取るが・・・
お千の子分は二人とされているが、この回では初めて名前(松吉、三治)を呼ばれており、その二人にセリフもあり。
福本清三、ノンクレジット殺陣

*0503
第18話 1982年8月5日 怪談! 幽霊人形怨み節 山下耕作
安井昌二(森竹若太夫)、風祭ゆき(お民、お加代)、山本昌平(仙三)、峰蘭太郎、小峰隆司、池田謙治、司裕介、霞健二、東孝、江原政一 人形操演 劇団みのむし 飯室康一
怪談もの
猫目が捕まえたむささびの小僧こと正吉が牢で死に、その女房お民は後追いの首つり。正吉は森竹座専属の人形師。その人形、そしてお民の幽霊騒ぎ
お民には幼いころさらわれ生き別れになった妹がおりそれがお加代
もちろんこれは仕組まれたものだが、終盤には本当の幽霊が出たのではないかという演出もある
今回の白洲は夜。これは幽霊を使って自供させようということなのだろう。ここで裁きが終わったあとに「戌の下刻に幽霊が出るよう用意ができた」と早田が報告、遠山が「戌の上刻と言っただろう、もう裁きは終わった」という。白洲でお民の幽霊が出ていたがこれは本当の幽霊だったということなのだ、そしてその幽霊は、生きている人間だったとしたらとてもきないこと、突然に姿を消していたのだった
早田、酒が飲めない設定だったはずだがこの回では酒を一緒に飲んで南町の同心に今回の事件の内情を探ったという話をしている
布(きれ)を使った殺陣というのがこれまでも何度も見られた。OP映像の最後もそれ。このシリーズの金さんの特徴である
録画データ、番組名が入力ミスなのだろう、サブタイトルが「階段」となっていてこれはひどい

*0504
第19話 1982年8月12日 水晶呪術! 魅せられた女 石川孝人 井沢雅彦
犬塚弘(二見屋甚兵衛)、賀田裕子(お新)、遠藤征慈(風間左門)、伊吹徹(影麻呂)、山本清、北村光生、北見唯一、小坂和之、宮崎博、宮城幸生、風間文彦、前川恵美子、和田昌也
飛脚屋二見屋の飛脚が殺された。そして主の甚兵衛もその飛脚に手紙を託しており、その手紙が盗まれる。その手紙には娘お新が実の子でないことが書かれており、その事件は最初がただの強盗だったのだが、その手紙をもとにさらに二見屋に脅しをかける
悪役はやくざ鬼頭組の鬼松(山本清)とお新の父親だと名乗る浪人風間、そしてお新に父親が実の父親でないことを告げる占い師影麻呂
お新は影麻呂にそれを告げられてから、父親が今まで一度も自分を叱ったことがないことを思い出し急に不審がるという一幕があり、白洲での裁きの後も、まだお新は甚兵衛に冷たいという場面は、なんで真相がわかったのになぜハッピーエンドにならんのか、と思っていたが、これは甚兵衛に叱られようとお新がわざとやっていたのだった
北見唯一は二見屋の番頭弥吉役、善玉側

*0505
第20話 1982年8月19日 尼寺(秘)迷い込んだ若侍! 本田英郎 山下耕作
河内桃子(月心尼)、荒木しげる(森左近次)、香野麻理(おしな)、和崎俊哉(水野新三郎)、宮城健太郎(石川武介)、峰祐介、三浦徳子、山口朱美、かまくら文太、岡部啓子、永野佳寿江、木下泰子、松村直美、泉好太郎、安食文子、赤松雅代、大西可容子、加藤恭子、堀田明美、伊東由美
月心尼は尼寺の庵主。川常で般若湯は飲むし、さばけた人物、金さんさえもやりこめる。終盤では悪役が脅しに来たのを逆に凄みのある啖呵で追っ払う
旗本水野、浪人森、石川が組んで、デマを書き立て商家を脅すという悪事。そのうちのひとり森は組を抜けようとして襲われ負傷、近くのその寺で治療を受ける、そこにいたまだ剃髪をしていないおしなという女と恋仲になっていく。そのおしなは店に不幸があり、出家希望をしていたのだが、その店での不幸というのは一味によるものであった
福本清三、ノンクレジット殺陣。終盤ではなく3幕の序盤(CM3回のほかにサブタイトルが入るところを区切りとして全5幕)
裁きを申し渡す時メイン悪役水野が残され、どうなるかと思いきや、その後すぐに「家名断絶、死罪」との裁きとなる

*0506
第21話 1982年8月26日 母の告白! 二十年の秘密 小川英 胡桃哲 田中徳三
弓恵子、黒部進、島村美紀、唐沢民賢
夫平助(唐沢民賢)と娘お葉(島村美紀)とともに幸せな家庭を築いているお藤(弓恵子)だが、お葉の縁談を先方から断られる。その先方とはかつてお藤が女中をやっていた材木問屋木曽屋大きな商家であり、身分が違うというのだ
そしてそれと同じころお藤の過去の男菊蔵(黒部進)が現れる。盗賊であり、お葉の実の父親かもしれない男だ
菊蔵に脅されお藤は悪事、木曽屋への押し入りのための鍵の形どり、に加担してしまう

*0507
第22話 1982年9月2日 夕陽の渡世人! 子連れ旅でござんす 石川孝人 掛札昌裕 井沢雅彦
五木ひろし
ウィキにはゲスト出演として五木の名しかない
ほかには大場順(留吉)、黒田ふくみ(おいと)、原口剛(喜助)など
主題歌も歌う五木の出演ということで、特別待遇。例えば前回終了後の次回予告で普段はインストゥルメンタルのメインテーマだが、主題歌が使われ、また本編に主題歌は普段は流れないが、今回は殺陣で使われ、さらに普段は本編終了に主題歌のイントロという流れだが、今回は遠山の一件落着のあとに主題歌が流れ始め、本編エピローグはそれに乗って行われ、そのままEDへと突入、そのため今回はいつもよりたっぷり主題歌が聞ける構成
子連れ渡世人の役。子は自分の親友、腕のいい大工の留吉の息子新吉で、出稼ぎに行ったきり音信不通となったその子の父親捜し
江戸で留吉は悪に手を染めていた
もちろん五木は善玉も善玉という役、そしてその親友、連れている子の父親というところに悪役を持ってくるものかなあと思ってみていると案の定なんらかの理由で悪の道に入らさられた様子(これは白洲の場で明らかになる、博打に誘い込まれ借金を背負わされ悪事に加担させられていた)
新築の家に留吉が細工して、からくり戸が作られており、そこから押し込みで入るという手口
福本清三、今回は役名なしクレジット。やくざの手下の一人として序盤から登場、セリフもあり、白洲に顔を揃えている。たぶん殺陣にも出ているだろう。殺陣では、この人は動きにキレがあり、顔をほんの一瞬映らせて倒れてしまうという技をよく使っており、それは今シリーズのOP最後に金さんにやられるところなどにも見られるが、そのため、この動きは多分彼だろうなというときも顔までは確認できないことがある。今回もそれらしい動きの人はいる
白洲で裁きの後、松方版では善玉と遠山の会話で、遠山が金さんになって会話する、そして善玉側は金さんと呼んで、いやお奉行様と言い直す(初期はお奉行様、いや金さん、と言い直すことが多かった)というのが毎回のお約束だったが、この高橋版では白洲で金さんに成り代わった口調になることはあまりない。この回ではしてないし、ほかの回でもまったくなかったかもしれない。まあくだけた口調は使うのだけど

*0508
05/06(月) 13:30 -
BS松竹東急|60分|10倍録
遠山の金さん #23「浪花の母!巾着切おえん」[字]
この週から放映日に追いついてきたので、逐次視聴としていき、視聴した日付の記入は省く
そういう風にしようと思い、数回前より一日一本の視聴にしていたのだ
これからは即日視聴していくか、週五本分をまとめて週末に視聴するかはわからないが、基本的には逐次視聴していこうと思う
なにせ見たら消すという風にしていかないとHDDの容量が・・・
第23話 1982年9月9日 浪花の母! 巾着切おえん 石川孝人 岡本静夫
ミヤコ蝶々、小林芳宏、加山麗子
ミヤコ蝶々ワンマンショー的作りで、そちらに焦点が当たっているためか、ほかはおざなり気味
ミヤコ蝶々が巾着切おえんという上方で巾着切としてならした女親分。その稼業を嫌って家出した娘お咲(加山麗子)を探しに江戸へ
お咲は大店の嫁になっていた。その亭主幸兵衛(小林芳宏)は、こういう作品の際によくあるが、おざなりな描き方、物わかりのよい旦那で母親に会わないとするお咲を会うよう勧める
おえんの元子分銀次(西田良)と三平、江戸で辻斬り強盗をやっていた。その親分が岩松(五味竜太郎)、とこの三人組が今回の悪役だが、こちらもさして多くは描かれない。おえんが銀次三平を説教しようとして岩松に逆襲されるという風に接触はあるが、なぜか彼らがおえんの娘を誘拐してという展開になっていくのはちょっと解せない感じか
修験者のような恰好をした五味竜太郎の迫力あれどそれだけの大味な演技が見れる回
銀次と三平はほぼ同じくらいの出番だが、三平のほうは奈辺悟という人がやっていて役名なしクレジット。この回はおえん、娘夫婦、悪役三人くらいしか目立ったゲストキャストはいないのに、彼だけが役名なしにされている

第24話 1982年9月16日 二人の母が情けに泣いた! 田中徳三
石山律雄、水原麻記
(備考)この回で常平役の金田龍之介と、お光役の萩原佐代子が降板
商家の娘の誘拐事件、それに関わりのありそうな男とその女房
サブタイトルはこの二つの家庭の母親のことを指しているのだろう
汐路章がやくざ大熊大五郎役で、事件の差配。もっと悪人相のイメージがあるが、ここではそこまででもない。
大熊に使われるのがそこに博打の借金がある伊佐吉(沖田駿一)で丹後屋の(甚兵衛(石山律雄)とおせい(大竹あかね))娘が誘拐される
伊佐吉は大工で丹後屋には仕事のことでいくらかの恨みもあった
伊佐吉の女房がおゆき、夫婦には丹後屋の娘くらいの息子がいた
伊佐吉のほうは悪役、おゆきのほうは伊佐吉がそんなことをしているとはまったく知らずにいるという構図
石山は善人顔で悪役というのに定評があり、それだけの理由で、終盤までもしかしたら悪役かもと見てしまったが、そうはならずまったくの被害者役
白洲では金さんの桜吹雪を見ていないはずなのに遠山桜披露の場面で「金さん」と言っている
備考にあるようにこの回で川常親子が退場
ウィキの「常平」の項目に「去り際に金さんを北町奉行と見抜いていた事を本人に打ち明けた」とあるが、別れ際、二人だけのこそこそ話で、セリフは「俺にはわかってるんだ、おめえは北町奉行の遠山金四郎・・・、さんみたいな立派な人になるんじゃねえかな」となっている
金田龍之介という大物だが、あまり見せ場はなく(この回も事件に絡むようなことはない)良くも悪くもただのレギュラーという感じ。まあこういう人がいるだけで作品の重石になるからそれでいいのだけど

第25話 1982年9月23日 あばれ神輿に祭りが燃えた 本田英郎 山下耕作
森次晃嗣(辰造)、南原宏治(青山頼母)、遠藤真理子(お加代)、八名信夫(堀井蔵人)、岩田直二(喜助)、北野清治(熊さん)、古代一平(虎さん)、北原将光、木谷邦臣、白井滋郎、有島淳平、大城泰、和田昌也、永田登志雄
(備考)この回より「浪花屋」の利助・おかつが登場
一日一話ペースできたが、レギュラーの変わり目ということでこの日は二話を続けての視聴
鳥居の名前が出てくる。三年前の事件への言及があり、そのころ鳥居が南町奉行だった、誤審がわかったが、再吟味をせず、また口止めをしていた
その事件で江戸を離れたのが辰造、まだ江戸へ戻れないはずだったが、その辰造が江戸へ戻ってきて臥煙となって祭りで神輿をほかの神輿にぶつけるという荒業
臥煙、つまり 定火消を司る青山頼母、そしてその配下の堀井蔵人が指図、その町役から金品を脅し取るためだった
辰造の妹がお加代、父親が喜助
辰蔵は悪事に加わっているが善玉
お加代は青山に目をつけられ、屋敷へ誘い込まれ襲われそうになるという場面があるが、この誘い込みのあたりの描写ははなはだ不完全。こういう場面は時代劇によくあるのだけど、この回の場合、青山側が芝居をして、お加代に屋敷へ来なくてはならないようにたぶんしているのだが、いくつもが偶然すぎる
喜助の屋台が青山の屋敷前。そこで臥煙たちで出てきて屋台をぶっ壊し、それを堀井が止めて、喜助に謝る。その礼を言いにいくのが腰を痛めた喜助に代わってお加代。屋台を青山屋敷の前でやったのは喜助が辰造を探るためだと思しきが、青山側は喜助の屋台について知らないはず。というか、それを知っているという描写があったほうがいい
また喜助が腰を痛めてお加代が来るかどうかも偶然というか一か八かである。
八名信夫が若く、また整えた侍姿で後年の悪役商会っぽさはない
OP、継続レギュラーについてはほとんどが以前のままだが、なぜか小島三児だけ映像が差し替えられている。そして虎さんと熊さんは継続レギュラーのようだがOPからは消えた。ウィキに「第25話から第48話はエンディングでクレジットされているが、この間のオープニング映像で捨六を駕籠に乗せているところを見ることができる」とあり、そのための小島三児映像の変更かもしれん
継続レギュラーについても多少順番が変更されており、金田龍之介にかわって樹木希林が最後となっている
ED、多少後ろの映像が変更。以前からのもあるのだけど、以前までのは高橋英樹の登場しない映像だったが、この回からは高橋英樹が登場する映像も加わった
クレジットされる人物それぞれ以外の映像としては、最初の桜の映像の次の遠山奉行が映る部分は歩いている場所が変わっている(以前は白洲に出てくるところ、今回からは廊下を歩いているところ)
あべ静江がレギュラーに加わるようでOPの二番目に出てくるがこの回には登場しない

第26話 1982年9月30日 お奉行に惚れた女賭博師! 田中徳三
岩井友見
(備考)この回よりお志津登場。お竜欠場
岩井友見は大物待遇の演出で、それにこたえる流石の演技
二親の仇を狙う女お銀という役。生まれた家は八王子で機屋をやっていたのだが、そこの同心山田軍十郎(菅貫太郎)にはめられ父親が自害、翌年母親も亡くなっていた。その八王子の同心は、今や江戸でやくざ稼業の山十
父親がはめられた博打で仕返ししようと心に秘めお銀は壺振りの名人に弟子入りしており、普段は正体を隠しているが、壺振師としての腕を持っており、十月七日、父親そして母親の命日、をその日と心に決めている
お銀は最初はツンツンとしているがだんだん金さんに惚れていってしまうという役でもある
備考に「お竜欠場」とあるが一瞬登場している。猫目らに引き留められた金さんを助けるため、泥棒の格好をして誘導作戦をしている

第27話 1982年10月14日 大屋根に立つ美貌の女盗賊! 石川孝人 山下耕作
岡田英次(文三)、栗田陽子(お菊)、曽根晴美(三郎太)、浜田晃(弥平次)、北野清治(熊さん)、古代一平(虎さん)、宮城幸生、小船秋夫、武井三二、壬生新太郎、藤長照夫、和田昌也、川勝誠、藤山良、椿竜二
(備考)お竜役の美雪花代がこの回で降板
文三は鬼文と呼ばれた凄腕の岡っ引きだが、一年前夜烏の弥平太一味を捕えた大手柄のおかげで、復讐の闇討ちに遭い、娘が死に自らも手裏剣で片目を潰され、しかも奉行所からは賊から復讐を狙われているという危険人物と見做され放逐されてしまう
その娘お菊がなぜか霞の弥平次という盗賊の一味として発見(これがサブタイトルであり、見張り役として屋根に立っている)
調べていくと弥平太の弟が弥平次。文三に復讐したのも弥平次で、その際お菊をさらり、文三の命を狙うと脅し、仲間に仕立てていたのだった
といってもお菊のほうは不承不承であり、そんな状態の女を仲間とするのはリスクありすぎかと思う
お竜の降板については作中触れられておらず、いつも通りの活躍。見てる側としては唐突な降板と映る。前回出演が短かったこともあり、仕事が忙しくなったとかそんな感じか
お志津は出ていない。不定期出演だろうか。OPでは二番目なのだがなあ
「浪花屋」夫婦は江戸へ来たばかりという設定のようだ

第28話 1982年10月21日 手裏剣使いの女参上! 掛札昌裕 田中徳三
中村晃子(阿蘭陀お吉)、内田稔(陶岳)、江並隆(藤兵衛)、杉江廣太郎(伊三次)、北野清治(熊さん)、古代一平(虎さん)、西山辰夫(九蔵)、日高久美子(もみじ)、荒井真理(お菊)、川本美和(さくら)、京あけみ(すみれ)、小峰隆司、冨士原睦、西山清孝、藤山良、有島淳平、坂東京三郎、東孝、美松艶子、尾崎俊子、藤長照夫
(備考)この回から伊藤美由紀が2代目・お竜役としてレギュラー入り
見世物小屋で手裏剣投げをやるお吉、彼女は清の生まれで生まれたときの名は香蘭。父親を捜しに日本へ渡ってきたという設定
その件を知っていると思われる音松という男が殺されるところを目撃、さらに真相を探ろうとする
その父親は陶岳という焼き物師。元は漁師で遭難した際に清国の船に助けられ清へ渡り、妻子をもうけていた。家族に何も言わずに日本へ戻り、今は肥前屋に囲われ宋三彩という焼き物の偽物を作っていた
金さんが、自分がこの件はやるから、おとなしくしてなさいよというも、すぐ動いて悪役どもに捕まるというのはこの遠山の金さんという作品ではお約束
抜け荷をやるよりも、ということで音松が肥前屋に言われ陶岳を日本に連れ戻し偽物を作らせていたのだった。そしてその音松がこの件で強請りをかけたのでやくざ九蔵に依頼、配下の藤兵衛が音松を殺していたのだった
松方版で、よくあった白洲の場面。金さんという証人がいます、じゃあ金さん出せよ、遠山桜披露というのが毎度のようにあった。今回それに近い流れがあり、それで気づいたが、今シリーズはこの流れはほとんどこれまでなかったように思う
付け加えれば、松方版でよくあった演出で、侍、しかも身分が高めの人を白洲へ呼びつけ、縁側のところに座らせるというのがあったが、今シリーズはまったくない。縁側に上がっていたのは20話の尼僧だけだったと思う
お竜については備考にあるとおりであり、ウィキにも「キャスト変更は劇中では何の説明もなく、家族や過去が劇中で描かれるのは伊藤への交代後である」とある

第29話 1982年10月28日 驀走する裸馬の女! 山田隆之 岡本静夫
亀石征一郎(宝川武高)、中田博久(稲造)、北野清治(熊さん)、古代一平(虎さん)、きくち英一、白井滋郎、一柳みる、疋田泰盛、小船秋夫、佐々木信、小谷浩三、北村明男、騎馬 岸本乗馬センター、中嶋俊一(紋太)、諏訪裕子(さわ)、江原政一(与五)、前川恵美子(しげ)、真弓利雄(治市)、藤枝政巳(まさ)、森山紹秀(かめ)
暴走族という言葉が作中で多用されている。制作当時の世相を入れ込んだものであろう
馬と弓に青春をかける若天狗党、流鏑馬披露の際に宮司が矢で殺される。その矢は若天狗党の放ったものだったのか?
その神社は広い土地を持ち、また末社を多数抱え、その収益は莫大
殺された宮司の息子はまだ五歳、叔父である宝川武高が後継宮司に
若天狗党は普段は矢を作る仕事をしており、その世話をしたのは、矢を江戸の矢場に卸している稲造
宝川武高と稲造が組んで若天狗党に罪をなすりつけていた
身分が高い人を縁側に座らせるという演出について前回書いたばかりであるが、今回宝川武高がそこに座らせられている。こn演出は初めてのはず
若天狗党の面々、7名、がキャストクレジットで最後のほうに役名ありでクレジットされていて、これはちょっと異例、役名なしのクレジットのあとに役名ありが出ること自体これまでなかったはず
これまで見た杉版、松方版で頻繁にあった女にモテモテの金さんという演出。今回お志津がそれっぽいことをやってて、そういえばこの高橋版にはあまりそれがないことに却って気づいた

第30話 1982年11月4日 晴れ姿! ヘボ同心の初手柄 小川英、三木孝祐 山下耕作
宮園純子(お俊)、神田隆(白金屋)、若林哲行(重三)、北野清治(熊さん)、古代一平(虎さん)、坂口徹郎、末松芳隆、勝野賢三、平河正雄、三谷真理子、大矢敬典、かまくら文太、川辺俊行、司裕介、石井洋充
サブタイトルのヘボ同心は猫目のこと。猫目大フィーチャー
猫目の息子だという少年松吉が現れる。松吉の母親お俊は、偽金作りの父親を持ち、その父親の正体を知った際に迷惑がかかるからと堅気の恋人の元を離れたが、その腹の中に子を宿していた
その父親が持ってるはずの鋳型を狙う悪党から逃がすために、男に襲われていたところを助けてくれた猫目を父親と松吉に言い聞かせ猫目のところへ行かしたのだった
宮園純子はいま水戸黄門も見ているおれとしてはお新の印象が強すぎる
金さんが猫目を説得する場面、酔いつぶれてずる休み、見回り先から袖の下、小悪党から見逃し料、どうしようもない同心、だが心の優しい人だ。ひどい言いようである
遠山の金さんは終盤は金さんと遠山の独擅場となるため、レギュラーのひとりをフィーチャーしても最後のほうが尻切れトンボになるきらいがある。とくに松方版は「一件落着」で終わってしまうので、そのフィーチャーされたレギュラーが出る幕がない。今作はそこらへん結構うまくやってるように思う。秋野太作の演技も堪能できて良作品

第31話 1982年11月11日 大奥絵巻! 呪いの丑三つ刻 本田英郎 田中徳三
渡瀬ゆき(おさる)、絵沢萠子(春日井)、北野清治(熊さん)、古代一平(虎さん)、石橋雅史、赤塚歩、夏草三千代、藤野京子、徳永まゆみ、松本恭蘭、工藤幸子、小谷浩三、橋本和博、福中勢至郎、高谷舜二、畑中伶一、桂登志子、松村真弓、内藤康夫
大奥の世継ぎを身ごもった女を呪い殺そうとする中老というよくある形式。なんでこんなことに町奉行が首を突っ込んでいくのかというところは疑問
大奥に上がっている姉に会いに来た田舎娘のおさるが姉に会いたいと願うばかりに事件に巻き込まれていく
縁側の件。この回は大奥実力者春日井が白洲に出てきており、縁側よりも中の座敷に入って座っている
お千が出ていない。ウィキを見てみたら出ていない会はこれまでにも数回あったようで、全話登場というわけではないようだ。とくに28話で初めて出演なしだったがその回以降は出ない回のほうが多いくらいの頻度になっていくようである

俺たちの旅 [連ドラ]

オリジナル
「ユニオン映画製作で日本テレビ系日曜8時枠にて1975年10月5日から1976年10月10日まで毎週日曜20:00 - 20:54に放送された」
今回
テレ玉(毎週木曜日19時~)にて2023年4月6日から2024年3月21日まで放映

「昔」の「青春ドラマ」か。録画したけど改めてあまり見る気にならんな
まあ木下恵介アワーを段々見るのが楽しみになってきており、そのノリで見れるかなとも思ってるが(ちょっと趣が異なる作品ではあるが)
メイン3人が、中村雅俊、津坂まさあき、田中健。それに続いてのクレジットが金沢碧と上村香子の並記であり、この二人は連ドラ時代劇のメインゲストで印象深い役をよくやっておりそこらは楽しみである
カースケ(中村雅俊)、グズ六(津坂まさあき)、オメダ(田中健)

勝手におれは高校生が主人公かと思っており、それにしては中村が老けてるなあなどと思っていたのだが、大学生だった
ただ、前にも書いたと思うが、後年を知っている俳優の若いころを見る際に、そのイメージに引きずられがちであり、ここでの中村が本当に老けているのか、もう少し老けた中村のイメージに引きずられているのかわからんな、などとも思っていた。まあそれにしては老けてるのだが、大学生、しかも4年生のようであり、それなら納得。この時代の「バンカラ」とでもいうのかな、下駄をはいて、喧嘩上等、長髪というようなキャラである
さらにいえば、金沢碧と上村香子の時代劇イメージに引きずられてそれとの差異を見ようとしているのも同じようなものである
グズ六はカースケと同じ小学校で、カースケが二年生のときグズ六が六年生、グズ六の母親が教員でカースケのその二年生のとき担任だった。またそんな風に年齢差があるにも関わらず、おぼれているグズ六をカースケは助けたのだそうだ(が、カースケも泳げないので溺れていたというエピソードが付け加えられている)

第1話は3人が一緒に行動していくという関係性を繋ぐ経緯、といってもカースケとオメダは大学のバスケ部の同輩であるが
上村はグズ六の恋人で、金沢はそのバスケ部のマネージャー。そうそう金沢の着替え場面があり、おっぱい丸出しでボカシが入っていた。当時はボカシなしだったのかもしれない
他に出演者で目立ったところは八千草薫と岡田奈々がオメダの母親と妹役。北村和夫と津島恵子が紀子(上村香子)の両親役

音楽担当がトランザムというところも注目

*同日
第2話
グズ六の母親(南美江)登場
グズ六が母親と会いたくなくて外へ出てエロ本を見ている場面がある。これが、俺の見間違いだと思うが、尻を突き出した女性、ケツ穴全開のように見える。いや見間違いだと思うけどさ、一旦そう見えてしまうと、他の見え方にならないってことよくあるよね(*1)
八千草薫の過保護な母親。それはやり過ぎだろうという感じの過保護っぷりだが彼女の俳優イメージと相まってあまり変には見えず、自然だ

*0408
第3話
洋子の両親登場、瑳川哲朗と小林千登勢
就職が迫られるグズ六、就職に直面するカースケ、オメダ。カースケは目先のことしか考えておらず、今のところ無頓着だが。そして後者二人は三流大学と言っており、ここら辺は「ふぞろいの林檎たち」で取り上げられたテーマと共通する
音楽についてはウィキに「企画の岡田晋吉によると、最初の企画ではこのドラマは音楽と劇が融合したもので、その時々の若者たちの心理描写を従来ナレーションに任せるところを音楽と歌によって表現しようと試みたものと話している[1]。ユニオン映画の担当者も、このような構成になったことについて「若者と音楽が切っても切れない関係にある世相を反映した結果のこと」と話している」とあり、そこら辺がこの回ではよくわかる
キャストクレジットなどの文字が白なのだが、後ろの映像との関係で非常に読みにくいところがある。さらには本編冒頭にあるサブタイトル、そしてエンディングでも詩のようなその回のまとめ的な言葉が出てくるのだがそれも白。この回ではクレジットのいくつかの箇所以外に、サブタイトルやエンディングのところも読みにくかった。なんでこういうのを気にしないのだろうと思う。確か新・必殺仕置人のエンディングでもあった

*0409
第4-5話

カースケの田舎の旧友玉三郎(石橋正次)登場。吉祥寺、サンロードのアーケードが出てくる。これ以前の回で井の頭線が何度も出てきており、そこら辺が舞台なのだろう
ラストシーン、りんごを上に放り投げるシーンがある。前回、「ふぞろいの林檎たち」に触れたタイミングなので驚いた
穂積隆信、これより前の回にもクレジットがあったが、この回でどの役か気付く。グズ六の新たに入った会社の上司

藤原釜足がゲストでちょっとだけ。カースケのバイト先の労働者
洋子を巡るストーリー。カースケが洋子を殴ったという前回のエピソードを引きずり、その仲を取り持とうとするオメダ、だがオメダも洋子を思っていたのだった。で、結果洋子とカースケは距離が近づき、一方オメダはふられる

*同日
第6-7話

グズ六が同僚の女の子からのアタックで公園でボートデート、この公園という舞台設定はこれまでにも出ていたと思うが、多分井の頭公園(これまでの回で井の頭公園駅も出ていたはず)
この同僚の女の子が「池に落ちて」、「グズ六の家へ」、「着替えを買いに出るグズ六」、「紀子とグズ六が服屋で鉢合わせ、グズ六がが紀子に服を買ってやる」、「その服を着て紀子がグズ六の部屋を訪問、下着姿のグズ六の会社の同僚と鉢合わせ」という比較的ありがちなコメディ展開が冒頭
その後は紀子への夜這い作戦
大五郎(名古屋章)登場、飯屋「いろは」の主人で、またアパート(たちばな荘)の大家、空き部屋をカースケらが借りに来る。娘の奈美(水沢有美)が家の実験を握っており、大五郎は委縮している
水沢有美はデビューのころの三田寛子をさらに幼くした感じ
夜這い作戦失敗のため三人は追い出される。
ここらで謎なのがなぜグズ六は他の二人の面倒を見なければならないのか、というあたりで、その答えとして、こういう事態になった後、紀子から、他の二人がいなければ母を説得すると言われ、グズ六だけ元の部屋に戻っている、が、友情ということなのだろう、グズ六は三人の生活を望んで二人の元で戻っていく。ここらはEDテーマのところでやられる
EDではクレジットは流れず、そしてバックの映像はそれぞれの回の本編であり、そこはセリフはなく、これこそ「その時々の若者たちの心理描写を従来ナレーションに任せるところを音楽と歌によって表現しようと試みた」部分の顕著なところであろう
そのため、明確な説明もなく、次の回では、すんなり三人で生活しているのでポカーンとしてしまう
まだそこまでの友情はないと思うがなあ
また、カースケ、主人公であり、一番思い入れをすべき人物であるが、この時代の青春ドラマヒーロー、現代ではまったく受け入れられないだろう、暴力的でガサツで、人の心を滅茶苦茶にしても反省なし
EDについて
今作品はこれから上げる他のシリーズとは単純に比べるわけにはいかないと思うが、例えば鬼平白鸚版は確かEDで音楽が流れスタッフクレジットがあった。で、その後ろの映像は、静止画像の時もあるし、動いている映像のときもあったが、動いているときもそこでストーリーを展開させるというようなことはなく、ただ葉っぱが風に揺れているとかそんな感じだったか。鬼平らがただ歩くみたいあn映像もあったように思う
先日視聴した岡っ引どぶ、これのEDは音楽とクレジット、で後ろの映像は本編の続き、大抵田中邦衛と樹木希林がじゃれ合ってるようなもので、そこでストーリーの進行はなく、その前にストーリーは終えて、最後にちょっとこの二人のコメディシーンがあり、その継続でのじゃれ合い
今シリーズの場合はちょっとだけストーリーの進行を助ける、結末をつけるという場面もこのEDに入っており、そこらは当時の普通のドラマのED(EDで毎度同じ映像が使われるパターンでなくて、も本編が継続しているパターン)とは異なる。で、そこで視聴者の目をそらせるわけにはいかないから、クレジットがここでは流れないのだろう


この回はもりだくさん
多分今後もメイン格で登場すると思われる森川正太の東大を目指す浪人生が登場、たちばな荘住人。ウィキを見ると、彼にもあだ名ワカメがつけられるようであるが、まだこの回ではそうは呼ばれてはおらず、ただ初めての出会いを「よれよれのワカメみたいな寝巻着たやつ」と称されれている
今シリーズは次回予告があるが、前回にあったこの回の紹介で「中村雅俊のふれあいに乗せて送る」とあり、そして今回を見ると、サブタイトル「人はみなひとりでは生きてゆけないのです」。期待が高まる。終盤に弾き語りでカースケが歌う場面あり、冒頭をちょろっと歌って中断してしまうが、もちろんこれだけで終わるわけもなく、最後はEDテーマとして通してふれあいが流れる
EDテーマはこれまでの回は違う曲
ワカメのエピソード。ワカメは浪人3年生(としておく、「東大目指して3年もがんばってるんだけどねえ」とされている。「3年もがんばる」というのをどこから数えているのか、3年目なのか丸3年やって4年目なのかがわからんので)。
ワカメに会いに来る田舎の高校の同級生、しかしワカメは会ってやろうとしない。でも最終的には会う、すると、その娘はワカメでなく、滝田くんの居場所を知ってるかと思って会いに来たとのこと。そんなために、東京まで会いにきて、そして外で待つなんてことするかね。で、その滝田くん、ワカメの予備校の同級生、ってことは滝田くんも同じ浪人暮らしということになり、そのわりにワカメほど悲壮感もやつれた感じもなく、まだ浪人1年目という感じ
冒頭では3人がナンパに挑戦する場面、グズ六が声を掛けた女、友達が二人いるとのことで、カースケ、オメガも誘い6人でデートとなりそうになるも、その女の友達が紀子であったというコメディ

*同日
第8話
いろはへ紀子、6話で出てきたグズ六を誘った同僚の和子が、グズ六を訪ねてくる。奈美もグズ六に惚れているので三人が鉢合わせ
ちり紙交換のバイトをするカースケ、オメダ。引き取った雑誌から金が出てきた。返しに行っての一騒動、この場面で出てきた28万円を返しに行って、50万あるはずだ、くすねたのだろうと言われる場面、「返しに来たのだから、そんなことしてるはずない」「返しに来なくたってわかりはしないのだから」というようなセリフがあってもいい。というか、登場人物として当たり前の反応としてのセリフがないと、どうも不自然
その金はバイト仲間のテツオがくすねており、そこには家の事情が絡んでくる。そのテツオの母親を演じるのが野村昭子
カースケらがそのテツオの母親がやっている食堂へ行った場面、なにも事情をカースケ側から話してないのに、テツオが金をくれた経緯を話し始めるのも不自然

*同日
第9話
恵子(多岐川裕美)登場、オメダとデートする
グズ六は紀子のお見合いの日、意を決して紀子の家に乗り込み結婚の申し込みをする
紀子と母親(津島恵子)、ちょっと顔が似ており親娘という役がピッタリ

*0409
第10話
オメダの父親騒動
玉三郎やワカメが回を置いての再登場、準レギュラー格であろう
あと八千草薫が演じるオメガの母親も久々に登場、こちらはメインレギュラー格かと思いきや、ずいぶん久しぶり、第1話以来だったか、その後少しくらいは出ていたか
このオメダの実家、第1話でも登場はしてはいて、それらしくは描かれていたが、何の商売なのかイマイチわからない。芸者などが出入りする粋筋の家業、芸者の置屋みたいなものかと思われるのだが(ウィキで確認してみた、「料亭「なかたに」の女将」とのこと)。
その父親の役は岡田英次。オメダが雑誌で父親ではないかと思われる写真を見つけ、カースケがそれとなくオメダの実家へ行って探ろうとするという内容で、最終的にはそれが父親だとわかる

*同日
11-12話
11
浜美枝がゲスト。カースケが惚れる絵描き秋子。隅田川(次回予告でこの地名が出ている)の畔で出会う。謎の女性という雰囲気で登場し、突如姿を消す。オメダ、グズ六が探し当ててみると、大きな家の家庭持ち
一方で玉三郎についても多く描かれる。隅田川(カースケが秋子に会う前の場面が玉三郎とカースケの場面)で船の仕事に就き、恋人もできて・・・
ラストでは花やしきが出てくるので、そこら辺が舞台となる回
前回でも玉三郎については濃い目に、ワカメについては端役での登場。今のところ、玉三郎のほうが目立つ描かれ方
ワカメのほうがレギュラー三人の仲間に入っていくのかと思っていたのだが。ワカメを演じる森川正太という人については子供のころよく見ていたはずで名前も顔もよく知っているが、でも何に出ていたかというとさほど知らない。ただ青春ドラマの常連というイメージが強く、まあ顔はそういうところで主役を取るような顔ではないが、飄々としたむさい浪人生みたいな役がその青春ドラマ常連の際のイメージなので、今回の役はそのイメージ通り
EDについてだが、このシリーズは三人の男の青春特有の友情ということで、その三人がイチャイチャしながら歩くみたいなのが、毎回EDであるイメージなのだが、この回では玉三郎がそこに入っている。玉三郎初登場の4話、④再登場の10話でもEDのイチャイチャに玉三郎が入っている(10話のEDについては最初のほうだけだが、他の二回ではED全編に玉三郎が入っている)。こんなところからも玉三郎が重要な役として扱われていることが見て取れる

12
カースケの妹みゆき登場
ワカメが三人とともに宴会という場面があり、存在感が出てくる
カースケの田舎は那珂湊

*0411
13話
桃井かおり登場。役名もかおり
絵描きの役、11話と一緒だが、こちらもちょっと違うタイプのミステリアスな女、素性なんてどうでもいいじゃんとオメダに同棲を迫る
桃井かおりは彼女の当時の女優イメージそのままのような役
そして終盤、男の友情か女をとるかみたいな展開となり、とてもここらはつまらないのだが、荷物を取りに来たオメダはかおりの元に戻るも、カースケがくれたセーターからメモ、「戻ってくれ、おれは寂しい」。でオメダは香りの元を去る
この二人にとくに劇的ななにが起こるわけでもない、まあここらは一時間ドラマの限界とか思うが
で、この数回は誰かひとりゲストが登場して三人の間に波紋が起き、そしてそれを乗り越えていくみたいな展開に終始しており、急速につまらなくなってきた。早くもネタ切れ感がある
EDで井之頭公園の小ステージらしきところが映る。今もあるのかな

*同日
14話
前回にあった次回予告で玉三郎がヤクザの世界から足を洗おうとするも掟が厳しい云々とあり、そして今回始まると、サブタイトルが「馬鹿がひとりで死んだのです」。というわけで玉三郎が死んでしまうという回、そこら辺の経緯はあまり描かれない、兄貴分に借りを返すべきだろと言われてる場面が最初にあり、まあヤクザの抗争の鉄砲玉とされたというようなことなのだろう。描かれるのは玉三郎がそれを隠して仲間たちと楽しく宴の準備をし、そして料理を振る舞う場面
カースケの「ひとはみな一人では生きてゆけないものだから」とセルフパロディのセリフがある
11話であった玉三郎の仕事は水上バスだった
玉三郎がワカメと呼んでいる。おれはウィキにそうあったから、そのように書いてきたが、彼がそう呼ばれるのはこれが最初だったと思う。そしてこの回では玉三郎だけがそう呼んでいる
玉三郎とワカメってこれまで会ったことあったっけ
この回から登場するのはたちばな荘に越してくる夫婦。演じるのは河原崎建三と三浦真弓、見ていて後者はわからなかった。ウィキにはこの回のみのゲストような記述だが、たちばな荘住人となると、準レギュラーにしないと不自然であるが
和子と順子、グズ六の同僚、が共同戦線を張ることをグズ六に宣言。この二人はグズ六に好意を持っており、すでに和子は6話で印象に残るエピソードがあるが、和子と順子は社内でいつも一緒に登場しており、両者がグズ六に好意を持ってるらしいこともこれまでに描かれている

*0411
15-17話
15話
花沢徳衛がメインゲスト。ガラスの商品を作る職人の田所役
田所のもとにカースケがバイトで配属。仕事は見て覚えろタイプなのだがそこが大袈裟すぎて・・・。配属されていきなりなにも教えず仕事をやらせる。こういうのは困ったもので、これほどではないにしろ、割と最近まであった風潮なのではないのかなあ、おれが就職したころもずいぶん理不尽な思いをした。仕事なんだから一番効率よく仕事が進むようにすべきではないかと。
まあ深読みすれば田所は時代に乗り遅れた職人で、結局工場はオートメーション化されクビになるという展開であり、その自分の最後を悟っていてひねくれているのかもしれないが
冴えない作品。演じている俳優が悪いということではないと思うが、テーマはわかるが描き方が足りない。最後の感動的場面なんかはやりたいことはわかるけど、という感じになってしまう。また細かいところで登場人物の言動が一々引っかかる。「不自然」ということだ。そのときそういうことはやらないだろう、とか、なっぜそこでそういうことを言うのか、とかだ

16話
たちばな荘住人、金貸しの女桜井時江(結城美栄子)。その時江の勤め先佐山産業にグズ六の大学時代の親友、住吉正博の市川吉男(その会社の社長のところに婿入りし佐山吉男)がいた。
EDで「サンテ・オレ」が映る。懐かしい思い、だが、自分の家の近所にあったような気もするし、それはまた違う店だったような気もするし。おれが子供のころはハンバーガーチェーンがいくつも競い合っていてのだ。調べてみると吉祥寺店というのもあったとのこと。またネットで調べると「サンテオレ」と中黒がないが、ここで映る店舗の看板には中黒がある
ワカメの呼び名だが、カースケがタイゾウと呼んでいる

17話
メインゲストにふたり
久原千吉
演 - 下條正巳
吉祥寺駅付近でおでん屋台を営む男性。カースケたちと懇意になる。
安西かずみ
演 - 宇津宮雅代
「NBSラジオ」の人気パーソナリティ。自分の番組内で「上海帰りのリル」を流す。
「上海帰りのリル」というレコードがキーになる。
千吉とかずみは生き別れ(千吉が出版業で借金を抱え蒸発)の父娘、その二人の葛藤
井の頭公園駅が父娘の再会の待ち合わせ場所(結局父は現れないという結末)。井の頭公園駅はこの回だけでなくよく出てきており、ここでは千吉の家が近くにあるという設定。そしてたちばな荘も多分この辺という設定で遊び場が吉祥寺ということなのだろう
「およげ!たいやきくん」がかかる場面がある
カースケのガサツさがなかなかのもので、それに比して青春ドラマ特有の繊細さみたいなものを作品としては描いており、カースケに繊細さなんてないだろうと思えてしまうのが今作の失敗要因かと思える。この時代特有ともいえる無軌道な若者、おおらかなリーダー格の青年なんかと大げさにし過ぎているような気がする
宇津宮雅代、おしゃれなファッションに身を包んだ業界人というような役で、大岡越前のときとはまったく異なるところが面白い

*同日
18話
グズ六、紀子結婚へという回
一回限りの人物が登場しての一回限りのエピソードというのとは違ってこういう回は多少安心感を持って見れる回。この回では梅津栄が出ていたようだが、ウィキによると結婚式の牧師
この回は結婚を認めさせるために紀子が妊娠と嘘をつき、それがグズ六の教育に厳しい母親の逆鱗に触れ、という風にこんがらがっていくのをカースケらの説得により、という展開で、結婚式はEDテーマの中に押し込まれられており、よって梅津の場面も気付かなかった
そしてグズ六の父親が登場。見ている際には気付かなかったが中村伸郎か。出てきてしばらくは一言も発しないという物静か、それは生涯たった一度の浮気を女房が許していないためと後からわかるが、なキャラであるが、女房に対して初めてする命令、紀子の母親に謝るため東京へ行ってきなさい(紀子の妊娠の件で紀子を恥知らずと罵り先方と諍い)、を物静かに発する
カースケのガサツさということを前に書いたが、それに類することで、ストーリーの結末に大人が頑迷なことを言い、それをカースケらが若者特有の熱さで言い返し、大人を説得するというパターンがあり、それはこの回もそうなのだが、カースケのキャラのうざさから、そこをまともにあまり聞く気になれないというのがある
妊娠の件は、紀子の父親が最初から嘘だとわかっていた(そうとわかりながら女房に結婚を認めてやろうと説得したと言っている)と言っているが、紀子の母親は、グズ六の母親にそのことを持ち出しているのは矛盾である

*同日
19話
グズ六、紀子の新婚旅行の回
そして意外なことに穂積隆信大フィーチャー回となっていて、EDも穂積と中村雅俊二人が海辺で戯れるという、穂積のほうは「青春」という言葉とは距離のある俳優であるが、そんなシーンとなっている
ゲストとして穂積演じる谷部長の小学校時の同級生役で下川辰平、谷部長の妻役で真屋順子。前者は下川にしては珍しい嫌な奴の役。彼は当時級長で谷は「ドジ」というあだ名でいじめられていたらしく、その関係性をこの年齢になっても持ち込んでいじりまくっている
真屋順子のほうはほとんどセリフがなく出番も少ないのだが印象に強く残るような演出がなされている。谷が友達に騙され家が取られてしまい、夫婦の間が破綻しそうで、妻の方が実家に帰ってしまったという設定
ストーリーとしてはグズ六、紀子の新婚旅行がなぜか九州から熱海に変更され、その熱海の旅館にはバイトしているカースケとオメダ、さらにそのホテルへグズ六の勤める「世界教育販売」の社員旅行一行が訪れるも、なぜか予約が取れておらず、部屋が一つしか開いていない。そしてここからは荒唐無稽だが、グズ六、紀子の部屋を紀子と社員旅行の女性(例の和子と順子)の部屋、空いていた一部屋が社員旅行の男部屋となり、そこへグズ六は移動させられていまう
こういうあり得なさがつまらないんだよなあ、などと思っていたが、この回はとにかく笑いの演出が連続して出てきて、ここまで笑いに振ってくれると見やすくなりノることもできてくる
下川演じる滝沢は愛人連れ、それに対抗させようとカースケらは紀子を谷の愛人に仕立てるという場面があり、これもお笑い場面ではあるが、そのやり方自体が今の時代だとアウトであろう愛人に仕立てるということもそうだが、その連れてる女の美しさを男の見栄のバロメーターとしているところなんぞはアウトもアウト
梅津栄、結婚式での神父役ということで前回のところを見直したら、出てるといやあ出てるのかもしれないが、遠目に一瞬、もちろん誰が演じているかの判別は絶対不能、神父が映ってる結婚式の場面はあった。なので、この回にはもうちょっとありそうだとは思っていたのだが、その通りで、一応式が終了したという場面からこの回は始まるが、回想場面として、式の様子があり、そこでようやく梅津の顔も映り、セリフもあった

*同日
20話
冒頭は新婚グズ六家。住居は紀子が貸しに出してる部屋、つまりこのドラマの序盤でグズ六が住んでいた部屋である。
グズ六がいなくなったことから、なんとなく残った二人もギクシャク。カースケはバイト先で初老の作業員(大宮敏充)を怪我させてしまう。そして酒を飲んで後、部屋にきた洋子を抱こうとして、洋子やそこへ部屋へ戻ってきたオメダとの関係もギクシャク。カースケは部屋を出ることにして田舎へ帰り妹との再会
この回の終盤はいいように思う。妹の兄の生き方への評価(「俺の生き方はいい加減だと思うか」に「そう思ってたけど今わかってきた、お兄ちゃんなりにその日その日を精一杯生きてきたってことが」)、ワカメ、ここまで三人の部屋へ押しかけては飯を食ったりしていはいたが、作品上ではそこまで親密になったような描かれ方はしていなかったが、そのワカメが三人に強く影響を受け、東大に受かることよりも楽しく生きるという価値観があったことを涙ながらに語り、三人がまた元のようになることを切望(ここの森川正太うまい、セリフの最後には熱が入り過ぎて脇にあったストーブを手でたたいて「アチッ」とコメディで締める)、そして最後にはカースケの自分の生き方に対するセリフ(「俺なりの生き方しかできない、今日一日を精一杯生きる、将来の夢も人生の目標もなにもない、明日死んでも後悔しないように、その日その日を精一杯生きる、そんな生き方しかできないんだ」)があり、このセリフでようやくカースケがやってることが理解できたというか、ここまで無頼を気取った生き方、だがただおちゃらけて生きてるわけでもなく、急に説教染みたセリフを言ったりし、そこに筋の通った生き方への説明もないので、どういう人物なのか何がしたいのか、どう生きたいのかが見えにくかったのだ
大宮敏充が凄まじい存在感。初めて見る人で初めて聞く名前だが、ウィキによると大宮デン助というコメディアン、これなら名前だけは知っている

*0413
21-22話
21
グズ六が持って来た就職試験の情報でオメダが受けに行くとそこは父親の会社だった
またこの回では洋子に義姉(父が洋子の母親と出会う前に他の女との間に生まれた)がいることが判明
22
真弓(岡田奈々)フィーチャー
キャストクレジットについて
ここまででも薄々感じていたのだが、メイン三人(順に一人ずつ)がクレジットされた後の部分があまり一定でないようで、それは他の作品と比べると比較的異例。通常、レギュラー、準レギュラーのクレジット位置は固定(該当回に出演しているしていないという違いはあるが)
ただ薄々感じていただけで、ちゃんとは見ていなかったのでなんともいえない(※)のであるが、この回では目立つところで気付いたので記述
((※)ここでざっと確認したが、例えば以下のキャストはクレジット順が一定していたなかった、岡田英次(トメにきたり中トメにきたり)、名古屋章(トメ、中トメ)、石橋正次(トメ、メイン3人の次))
岡田奈々がフィーチャーされる回だからか、メイン三人の後に、まず津島恵子(※)が単独、そして岡田が単独となっている。普段岡田は金沢碧、上村香子より後
なお次回は予告によればワカメフィーチャー回、そしてクレジットで森川正太がメイン3人の次に来ており、今回の岡田と同じ意味あいのようだ
(※)ここで比較的固定となってるクレジットについて書いておく
第1話のところにメイン3人にに続いてのクレジットが金沢碧と上村香子の並記と書いたが、この回の津島は中盤あたり、中トメといえそうな、端役が前にも後ろにもあるような位置で、津島と北村和夫がそれぞれ単独表記されてる。トメは八千草薫
第2話も津島は同じような位置(この回は北村が出演していないが)。が、第3話で津島がメイン3人の次に単独クレジットされ、その次が金沢碧と上村香子の並記となる
これは「一定でない」例を出しているのではなく、これ以降の回で津島は出ている回は常にこの位置となっており、シリーズ序盤での修正といったところだろう
金沢碧と上村香子についてであるが、途中の回から並記だったのがそれぞれ単独表記(金沢上村の順)になったものの、時折並記になったりしており、これは出演者数によるのかもしれない。そして19話ではそれぞれ単独表記で上村金沢の順という変則パターンがあった。19話はグズ六新婚旅行の回で、上村の出番が多いからか。18話はグズ六紀子結婚へ、という回ではあるが、この回は金沢上村並記のパターンだ

*同日
23話
ワカメ合格発表騒動、合格発表で自分の名前を見間違え合格と勘違いするが実際は不合格
カースケ、グズ六、大五郎がワカメと呼ぶようになっている。
序盤、どうせ落ちてるよと諦めモードのワカメが大五郎に対して「東大3回落っこちた婿」と婿入りをせがんでいる。今回も入れて3回受験をしたということは二浪しているということで、彼は20歳の年であることがわかる
時江(結城美栄子)が16話以来の登場、井之頭公園駅の構内の新聞雑誌などを売ってる小売店で働いている
滝田が7話以来の登場なのだが、どうも俳優が異なっているようだ、ウィキには「演 - 武岡淳一」とあるが、7話のほうにはその名前がなく、またかなり異なった顔つき、喋り方である(*2)
この回では比較的重要な役、彼は合格、ワカメは不合格だが、自分には友達ができたと滝田に語り、そこで意地の張り合いみたくなる。滝田は自分を慰めてるだけだと言い、ワカメは自分が死ぬと言えばすぐ駆けつける友達がいると言い張り、しかし誰もやって来なくて本当に自殺未遂を起こしてしまい、病院に運ばれ、その病院に駆けつけたカースケらは二日間病院で待機してやり、それを見て滝田は思いを変えていく

*同日
24話
村岡
演 - 森次晃嗣
カースケの出身高である水戸第一高校のバスケットボール部OB。実業団リーグでも名選手だったことから、カースケが憧れを抱く人物。カースケがバイトに行った際、東西運輸の担当上司として再会する。
神保
演 - 河原崎長一郎
東西運輸と契約しているトラック運転手。カースケのようなバイトにも優しく接してくれるが、無理な勤務状況が重なり事故を起こしてしまう

*同日
25-26話
25
大学卒業を控え二人の就職が決まるも、卒業前の社内研修での出社で早速カースケは退職してしまう。そしてこの回の終盤は卒業式
卒業式では学長らしき人の挨拶で、この年の卒業生は53年54年生まれと言っており、彼らが22歳での卒業式となると76年3月となる計算で、放送日程を見ると、この回が放映されたのは「76年3月28日」
洋子の街頭インタビューの仕事の場面で新宿西口が映るのだが、そこでシチズンのデジタル時計(*3)がまず映し出される
この時計はおれの幼いころの新宿(親戚の家へ行くのに新宿経由、それも新宿から西武新宿へ歩いて行ったので、あの辺はよく歩いたものだ、ただ新宿と西武新宿を歩くとしたら西口を通りそう(京王線の新宿、これは小田急線とともに西口側にある)なものだが、おれの記憶に強くあるのは東口から見るその時計なのだけど。と思ったがさらに思い出してみると、その時計は西口のビルの上にあったはずで、その東側を電車が走っており、電車の窓からその時計を眺めていたという記憶がよみがえってきた)の象徴のようなもの、いつ頃まであっただろう、二十歳のころ新宿でバイトしていて、そのころもあったように思う。
シオンの「クロージング・タイム」の中の一節「街角のデジタル時計は祝福の時 描かない」はこの時計のことだと思ってる
十勝花子がクレジットされており、どこに出ていたのかなと思ったが、ウィキによると芸者の役。オメダの実家である料亭「なかたに」の場面では最初のほうの回でも芸者が出入りしており、同じ人が演じているのかなと思ったのだが違うようだ(第2、3話に芸者・そめか(演 - 北島マヤ)というのが出ていたようだ

26話
植木等がメインゲスト
彼のこれまでやってきた役の焼き直しのような、であるからある意味コントの登場人物のような役を、ワンマンショー的にやっており、これは今シリーズではこれまでなかったような演出。まあ桃井かおりがそのイメージ通りの役でありワンマンショー的といえなくないが、やはりそれとはちょっと違っている感じ
そしてカースケはその植木演じる植村、港湾労働者で労務者をまとめるような役割の男、の好きなように生きるというその男の生き方に心酔する
正直言って今シリーズは駄作だと思うが、その象徴的な回のように思える
カースケのうざさ、無神経さがこの回の全編で爆発している
カースケの部屋までやってきた植村は酒を飲んで翌朝オメダの財布を盗んでいったようだ、となるも、カースケはあの人を疑うなと怒る
植村は労務者の上前をはねているという疑惑が労務者の間で広がるも、カースケは植村はそんな人じゃないと庇う
好きなように生きた人物の顛末をカースケが思い知るというような内容で、それは悪くないと思うのだけど、その過程の描き方、また最後も、植村が労務者たちに謝りに行くと言うと、カースケも連座し一緒に土下座、そして皆に殴られのされて、でも植村はそれで贖罪、新たな旅立ちみたいな終わり方なのも不満
この時代ということを考えてもこんな作品で共感を得られたのだろうか。主人公カースケは今でいうフリーター、そしてその生き方を背景に若者らしい正論で大人たち世間に立ち向かい、勝ったり負けたりというような作品なのだと思うが、彼をアウトローに振ってるわけではなく、正論で立ち向かうという部分で世間の共感を得ようとする作品だと思う。それなのにこの回のメインゲストはなかなかに共感を得られないような人物でカースケの言動もまったく共感できないように思う
ワカメが25話で「浪人を4年するとくたびれちゃってね」、そして26話で「浪人4年生」と言っており、これはおれが23話でした考察(この春で浪人3年生となるはず)と矛盾している

*0414
27話
奈美お見合い騒動の回
山本紀彦がお見合いの相手を演じる
奈美は24歳で、多少行き遅れの雰囲気、当時だとそうなのかな
紀子、グズ六との結婚後は、ただグズ六にメロメロの新妻というキャラで役としては一丁上がりという感じだったが、この回では久々に活躍。学生時代はおっちょこちょいからチョコちゃんというあだ名だったという告白、そのおっちょこちょいぶりを発揮する回
奈美はお見合い相手を気に入る。双方がケチでお金儲けへの妄想を互いにしている
その様子を見て、紀子、カースケが余計なおせっかいで見合いを潰す
ここらあたりは、この見合い二人については多少大袈裟に描かれてるとして、双方の経済状況が気になるなんてのは当たり前で、潰すほうがよっぽどひどく、潰したカースケは得意げでこの辺りは毎度言うが見てられない
ただこの作品は当時ヒット、社会に受け入れられていたわけで、当時と今の常識が大きく変わったのだと思う
上村香子、先日木下恵介アワー「思い橋」を見たばかりでそこでも書いたが、どうも現代劇、そしてレギュラーとなると魅力が減退するようで、時代劇一回きりのゲストだと魅力あるのに残念である。レギュラーだと見飽きちゃうのか、マンネリ演技か、キャラ自体があまり魅力あるものでないということもある
ちょっとだけ見るのと長く見るのとで印象が変わるのは、奈美(水沢有美)もそうで、ここまでは目立つ場面はさほどなく、そしてそういう役なのだろうと思っていたので、ここにきてフィーチャーされるとは意外。そしてじっくり見るとここまで見てきたのとは多少印象が変わる。

*同日
28-29話
この二回はグズ六が出ていない。28話の序盤で紀子のセリフで出張へ行っていて不在とされている
そのせいもあり、カースケ、オメダ、そしていろはの親子、ワカメの五人という場面が増えている
28
大五郎が入院。その病院でオメダが高校時代の憧れの女性と再会
29
森口平一郎
演 - 加藤嘉
カースケのバイト先の牛乳工場で警備員として勤務する初老の男性。カースケを通じてオメダから住宅購入を勧められる。
森口の妻
演 - 赤木春恵
ゲスト二人出番は少な目だが、ビッグネームだけに印象に残る
オメダは会社で成績が上がらない。誇大広告の不動産営業で悩んで一旦担当者を変えられてしまうという場面があり、しかし、再度同じ物件を売るという展開なのはまどろっこしい
売りつける相手が上記森口、結局悩んだ末、そのことを告白するも、森口はそんなことはわかって買ったと言い出し、それでもまあまあ良心的な値段だとされる。こういう結末だと、オメダの悩んだ誇大広告の件がぶれる
カースケとオメダの価値観のずれみたいなものがテーマになってくる

*同日
30話
前回の次回予告で「ゲストに清純スター檀ふみを迎えて」と檀ふみが紹介されている(※)
洋子にデートをすっぽかされたカースケ。東大を諦めて自分の田舎(身延)から野菜の直販をやると言って、田舎へ帰ろうとするワカメに同行して旅をすることになる
23話でのワカメの合格発表騒動で、実家に受かったと報告してしまっているが、それをワカメの両親は、嬉しくなって近所に触れ回ってしまい、後でそれが間違いだったということの報告を受けても近所に言っていないという状況
今作はレギュラー陣の関係性が日々進行していくということはあるものの、ある回のエピソードを引き継ぐということがあまりなく、前にも書いたがゲストが登場してきてレギュラー陣の誰かに波紋を投げかけ、だが、そのまま消え去っていくみたいな一話完結的エピソードも多く、言い換えれば少しだけ直せば回を入れ替えてもわからないような作りになっている。そのためこういう演出は連続ドラマならではの醍醐味といえる
檀ふみの役はワカメのいとこ玲子。多分ワカメと同年齢、東大に受かったけれど、そこは止めて短大に行ったとある。東大に入学したけど辞めたのか、受かったが入学はせず、短大に行ったのかは不明。そしてこの回での状況は新婚旅行から一人で帰ってきたとのことで、そこを詳しく聞くと、相手のうがいの音が嫌だから帰ってきちゃったとのこと
まあ、わがまま女ということなのだろう、そしてワカメは玲子に頭を下げなければならなくなり(野菜の直販のために農協の理事長である玲子の父親に頼まなくてはならずそれを玲子に頼もうとする)
玲子がそれを冷ややかに断るとカースケが爆発。うざさ全開
もう毎度書いてるような気もするが、こういう際に若さゆえの正論で、また相手が相当に間違ってるという状況でなら受け入れられるが、玲子のほうも普通に正論だし、カースケのほうがうざい論理なのだ
カースケの、いやカースケだけでないかもしれないが、人との距離感、干渉がすぎるように見えてしまうのは現代目線だろう
それについては、この回での洋子がカースケとのデートをすっぽかした件。それをオメダはなんとかしようとするのだが、洋子のほうは仕事の関係だったし、行けないかもしれないとは言ってあったとのことで、もうそれなら放っておいてやれよと思うが、この干渉が過ぎる感じがこの時代なのだろう。この回の最後のところでは洋子が仕事のほうを調整して、カースケらが東京に戻ってくるのを出迎える。ちなみにその場面、多分新宿、西口の外からも見える地下、今もあるのかな、ここも幼少時の思い出の地、つまり新宿と西武新宿の間を歩く際に使った場所だ
結末は悪くない。玲子が帰りの電車を待つカースケに手紙、その内容をおれは、あなたの忠告に目が覚めました、自分のみを振り返ってみます的な玲子の反省みたいな内容を想像したのだが、「あんたなんか大嫌い」である(ここで彼女は「大嫌い」とあだ名されるようだ)
ワカメの両親を演じるのは谷村昌彦と風見章子。
グズ六今回も登場なし
予告によると次回も玲子は登場、ウィキによると次々回まで出るようだ
(※)(31話を見終えてから、このメモブログに記す際、正確にしようとして、再度この回のことを紹介している次回予告を見ていて変なことに気付く、29話の本編後の30話次回予告で使われているいくつかの映像が32話のものなのだ、身延の部分がまだ撮影できていなかったのかしら、と思える。また、本編のこの場面の映像だということはわかるが本編を見ても使われていない映像(30話のEDにあるカースケ洋子、オメダワカメのボート場面があるが、その場面であろうが、30話で使われていないカースケ洋子の遠目からのボート映像がその次回予告にある)


*同日
31話
玲子フィーチャー二回目
玲子がカースケの部屋に現れる。といっても仕事で東京にやってきて、ワカメに手伝ってもらいたいという用件、その仕事とは父親がアメリカにレストランを出すので、その従業員の面接、そしてワカメにはアシスタントという名の雑用係、ワカメが嫌そうにするも、日給一万円と聞き、カースケがそのアルバイトを横取りという始まり方
もう毎度書いてるようなことを繰り返すが、ここでのカースケ完全にキチガイである。お前に面接の一端を担ってもらいたいなんてことを言われてないのに、面接が始まると一々口を出す。採用基準で玲子と言い合いになる。こういうキチガイ相手だと単にクビにすればいいだけでなんで議論になるんだろと思う。こういうところをいつの間にか議論に巻き込んでしまうような脚本、演出をいい脚本、演出といえるのであろうが、ストーリーを展開するため無理やりやってるように見え、でもそれも仕方ない、なにせ相手がキチガイなのだから
他にもキチガイ染みた行動があり、上の部屋で待機しているカースケに階下へ降りてくるよう玲子が電話で連絡、それさえもすっぽかしてしまっている(これが後述の「玲子も忘れ物、失くし物」に繋がっていく)
オメダは会社で電話番をさせられノイローゼ気味になり、そのこともあってか書類をなくすという失態を犯す
それを玲子は甘ったれてる、ビジネスマンはミスをしないもの、自分も忘れ物など一度もしたことがないと言い放つ
が、終盤で玲子も忘れ物、失くし物をしてしまい、それを必死になって探すカースケ、ゴミ清掃車が夢の島へ運んだらしいと掴み、夢の島へ、という展開はある時点で想像はできたが、まあそういうありきたりがおれは見たいのだろう、ここらは悪くない出来
グズ六登場なし。そしてワカメが三人組の一角を占めるようになってきている。例えばEDはワカメも含めた三人プラス玲子という風に始まっている。森川について前に書いた「青春ドラマの常連」の本領発揮

*0415
32話
カースケは玲子、洋子から愛され、またカースケも二人を愛してしまい、という展開
前回のEDで玲子とカースケはすっかり恋人同士のようになっていたはずなのに(ラストに出る詩でも「大嫌いが大好きになった」とある)、この回の序盤では玲子がカースケにツンツンしている
この「大嫌いが大好きになった」という文は色々読み方ができ面白い。まずはこの二人のどちらもが、大嫌いだった相手を大好きになったと読める。さらに大嫌いというあだ名の玲子がカースケを大好きになった、とも読めるし、またカースケ側から見ても、カースケは大嫌いというあだ名の玲子は大好きになった、とも
グズ六復活、出張から帰ってくる。28話で紀子がグズ六の出張のことを話して以来の登場。その28話でのカースケと紀子の会話を踏まえたような演出もある。一方28話で出張は一週間と言っていたが、この回では1か月ぶりと言っている

*0416
33話
妹みゆきがカースケを訪ねてくる。12話以来の登場だが、劇中前回来たときはグズ六が旅をしていたと言っているが、グズ六がいなかった回には出ていない
朝子
演 - 山口いづみ
カースケがバイトする喫茶店に来店した客。店にライターを忘れていく。
藤本
演 - 長谷川明男
高校の英語教師。グズ六の高校の先輩で、みゆきの恩師でもある。妻を亡くしている。
前回にあった次回予告で山口いずみがこの回の冒頭で亡くなるみたいだなと思ったのだが、その通りで、そしてその後も登場しない、そのため出番は非常に少ない。そしてそれが今回のストーリーに意味があったのかどうか。失恋して自殺してしまうという役で、その後はみゆきが登場して、高校時代の恩師である藤本の家へ入り浸り、それがみゆきの恋なのか(自身は藤本の息子の世話をしているという風に自覚している)、みたいな話
山口はおれのイメージ派とにかく水戸黄門であり、近年見たものではそれと同じ枠である大岡越前、江戸を斬るだとかで見たので時代劇のイメージの人ではあるが、現代ものでも見慣れたように思えるほど違和感なし。水戸黄門を見ていたおれが子供のころ、他の現代劇にも出まくっていておれも見ていたのかもしれない。顔が現代的美人
長谷川のほうもおれのイメージは時代劇。この人も山口と同じく現代的な顔をしており現代ものでも似合いそうなのだが、ここではなぜか変な髪型をしており・・・。ダイノジ大地のような髪をピッタリ貼り付けた七三、阿部サダヲだとかがコントでやりそうな髪型

*0417
34-35話
この2回はメイン三人三様、いやワカメも入れて四人四様か、それぞれの新しい生活、直面する困難といったところか
カースケとワカメは雑用請負の「なんでもやる会社」立ち上げ、オメダは上司にしごかれ結局休職、グズ六の会社は倒産へ(ずっと後の回になって気付いた「なんとかする会社」だった)
34話でまずワカメがいろはに頼まれ棚作り、それが評判となり近所の人から頼まれたいくつかの仕事をこなし、そして「浜田大造事務所」なるものを立ち上げチラシを配る。その電話番号は「いろは」、そこでひと悶着ありながらも、大五郎から許される
カースケに手伝わないかと誘い、カースケもそこへ参加。ここでまたもカースケのうざさ爆発、これについては全話終わったところにまとめて書くとするとして、ここではどんなうざい行動かといえば、勝手にワカメの指示より安い金額で仕事を受け、また勝手に会長と名乗り、そしておれが会長なのに「浜田大造事務所」という名前は合わないなどと言い出すなど。これ中村雅俊の演技もそのうざさに拍車をかけてるように思え、彼の俳優イメージも悪くなるのではと心配だが、当時はこれが受け入れられたのだろうな。
大人気俳優で、顔がいいとされる彼が、このクズキャラを自信満々に演じているのがイライラする
この回ではグズ六もヘンテコな行動。「世界教育販売」では給料遅配が始まり、そしてついには経営陣が姿を消すという事態。グズ六は心配した義父から知り合いの会社を紹介されるもなぜか怖る。沈みゆく会社で一緒に沈みたいとかなんとかいって。
こういう事態になったら、皆辞めていくだろうし、残るのは給料を求めて居座るくらいしか考えられないのだが。
35話でついに「世界教育販売」は倒産。谷部長は「世界教育販売の倒産後は部下であった和子、順子と共に焼鳥屋「ドジ裏」を開業」とバイタリティーのあるところを見せている
「なんとかする会社」が15万で請け負った仕事、その内情を一緒にそこの仕事をしていた業者から聞かされ(本当は30万)、急にやる気がなくなっていくという場面がある。いやいや、どういう仕事か聞いた上で受けたんだろうが、といいたくなる
結局会社が倒産してしまったグズ六、そして休職してしまったオメダもその仕事を手伝うことにするというのがこの回のラスト、次回からは四人で「なんとかする会社」をやっていくようだ

*
36話
永井タカシ
演 - 丹波義隆
時江から百万円を借り、シトロエン・バンでのスパゲッティ移動販売を始めた青年。
永井清美
演 - 東啓子
タカシの妻。時江と同郷。急にシトロエンを買うなど予定外の出費をするタカシと意見が合わず、不安を抱えている
「なんとかする会社」が四人体制に。そしてグズ六が社長になると言い出す
上記二人がゲスト、時江が金を貸しており、その取り立てを「なんとかする会社」に依頼という形でカースケらが二人に関わっていく
スパゲッティ移動販売なんてのは当時の、ではなく、現在(2024)の流行りでさえあると思うが、それを諦めラーメン屋台をやることになるという結末

*0418
37-38話
37
岡田奈々の回か
オメダが仕事でミス、その損金を建て替えようと、実家に帰り母からもらおうとする。真弓はそれを見て嫉妬、追い払ってしまう。そして父に会いに行ってしまう
ラスト、オメダは実家に戻ることを決意、しかし真弓はそれをも追い払ってしまう
母と娘が残っている家でことさらに明るく振る舞う真弓と、真弓を寂しい思いをさせたと謝る母、いい場面だ
38
桃井かおりのかおり再登場
前回はオメダの相手役だったが今回はカースケ。奔放な女というキャラなのかもしれないが、それよりは、番組が終盤にかかりネタ切れで、再登場させカースケと絡ませたという感じのご都合主義
カースケはかおりと楽しくやるがそれを見て洋子が嫉妬というだけの回で、セリフも極力少な目でそんな感じのことが描かれる退屈な回
ラストがよかった。かおりの部屋から出ていくカースケ。探しに来た洋子がかおりの部屋へ。かおり洋子対面の場面での桃井かおりのセリフ「カースケはすぐ出て行った、あの変なやつを離すんじゃないよ」、と、その喋り方の格好いいこと
そしてかおりは部屋を出て、付き添ってきたグズ六を読んだときのそれに応えるグズ六の表情
ED音楽がかかる中、かおり洋子カースケという場面があるが、この三人がその後対面する場面とかあまり考えられないけどなあ
まあかおりは男に振られ寂しかっただけでカースケに思い入れもないから、こういうことになるのもあり得るのかな。上に書いたかおり洋子対面の場面で、かおりは洋子と喋りたそうに部屋に招き入れようとしていたし(洋子は人を待たせているからと断っているが)
37話も38話もおれがいいと思った場面は中村雅俊が絡んでないな

*0419
39話
中盤あたりまではまた超絶駄作回だと思っていたが、これは自分のこの作品がどういう作品かということからこの回の解釈を間違えていたためで、まあ見終えてみればなかなかの回
熊沢昌也
演 - 中尾彬
グズ六の兄。一流商社に勤めるエリート商社マン。敏腕でプライドが高い。第39話に登場。[注 3]
熊沢貴子
演 - 岩本多代
昌也の妻。第39話に登場
坂口
演 - 柴俊夫
昌也の部下。関東物産副社長の息子。関東物産の若手有望社員として期待されるが、昌也に退職の意思を伝える。
ケイコ
演 - 伊藤めぐみ
坂口の恋人
メインは中尾だが、序盤を引っ張るのは柴。有名商社から喫茶店の女とともに姿をくらました坂口とそれを取り戻そうとする上司(課長)の昌也
昌也が「なんとかする会社」に坂口と女の生活を探るよう依頼。それは二人を結婚させるためと言われ、「なんとかする会社」はその仕事を引き受けるが、実際には二人を別れさせ坂口を会社に戻そうとしていたのだった
と、ここらあたりまでで、昌也を悪役にして、坂口とケイコを愛のためにまい進するカップルで善玉にして、というそのカップルを悪辣な手段で引き裂こうとする昌也という構図だと思って見ていたのだが、その割にどうも坂口の主張が見えない感じで、そこら辺をはっきりさせないとダメじゃんと駄作判定をしていたのだが、主張が見えないどころか、坂口がまだ商社時代の仕事の勉強を継続していることを知った昌也の持って来た仕事、資料を読み込んでレポートを書くというもの、を嬉々としてやり出したあたりから、むしろ坂口のほうは商社の仕事に未練を持ってるのかと変に思い出し、自分の誤解に気付いていく(終盤に会社に復帰した坂口が、あんな女呼ばわりしており、坂口の思いがわかる)
所々にグズ六の兄への憎しみも混じった愛情が描かれ、段々いい作品のように見えてくる
坂口の会社復帰も決まり、中盤以降。今度は昌也へ苦難が降りかかる。砂漠の駐在所(駐在員は一人だけ、その前任者は精神的のおかしくなった)への転勤が決まる。坂口が戻り、自分への評価が高くなることへの警戒からの左遷である。そして当然ついてくると思った女房は、逆に当然のような顔で同行を断る
いろはで酔って、グズ六らへ暴言を吐き散らかし、それでも兄を家へ泊めるグズ六。そして空港からの昌也からグズ六への別れの電話
相変わらずカースケが的外れなことばかり言っていて、これは制作側はどういう意図でこういう演出なのだろうと考えてしまう。ここまで的外れだと、おれはカースケを若者視聴者からは喝采を得られる正論を言っているように制作側はキャラ構築しているのだろうと思っているが、そうではなく、的外れなことばかりいううざキャラとして存立させているように見えてきた

*
40話
石井明子[12]
演 - 丘みつ子
カースケが仕事に赴いた青果店「八百修」を切り盛りする女性。カースケと惹かれ合う。
石井義夫
演 - 寺田農
明子の亭主。失踪中。八百修を捨て陶芸の道を目指すも挫折した。明子を忘れられないでいる。
明子の義父(義夫の父)
演 - 小栗一也
八百修の店主。穏やかで優しい性格。失踪した息子や自分の犠牲になることは無いと、明子にカースケと交際することを勧める

*0421
41話
八木
演 - 小池朝雄
居酒屋で酔ったカースケが地元・那珂湊の話を大声でしていたところを突然殴って去っていった男。カースケの母の元恋人。
とも子
演 - 安田道代
カースケが八木を追って訪れた伊豆でBARを経営する女性
ラスト、小さな船で旅立つとも子。東京近郊の話だと思って見ていたので、これどこが舞台だろうと不思議になる。船で旅立つ地域なんてあるかな、それも小さな船。そういう場面が撮りたいだけだろって。
で、前の方を見直してわかった。舞台は三浦市三崎。まあ小さな船というのは、旅立つということでなくカースケとの別れの場面として、そこらの島へ旅行へ行くというだけのことかな
安田道代という人は、大楠道代としてウィキにあり、76年に結婚して大楠となったとのことで、どちらも本名
この回はこれまでおれが書いてきたようなこの作品のダメなような部分はほとんどない。カースケがメインでほかのレギュラーの影は薄い

*
42話
矢島啓一
演 - 浜畑賢吉
カースケとグズ六が手伝いを請け負った、染め物工場の職人。染色の仕事を愛しているが、家族と離れて暮らさなければこの仕事を続けられない悩みを抱えている

*0422
43話
正一
演 - 小原秀明
カースケと同郷。高校時代にいつもつるんでいた親友。
節子[13]
演 - 竹下景子
高校時代のカースケと正一の共通のマドンナ
正一はカースケの後輩のような言葉遣いをしているが同じ学年のようだ
「なんとかする会社」、あれれ「なんでもやる会社」じゃなかったっけ(※)、が伊香保へ遠征、そこで今回のゲストふたりに出会うという話。(※)ここで会社名を間違って覚えていることに気付いた
この二人はカップルとなっていて、しかし正一の怠けから二人の関係は壊れそうになっている
そこへ介入していくカースケ。真意を正一から聞く。節子、実はカースケに思いがあり、自分はその替わりということが分かっており、そのことからの自暴自棄。彼女が好きだから、彼女を幸せにするには別れるしかない、と。そして二人を別れさせるという仕事を「なんとかする会社」に持ち込む。彼らはカースケに会いにやってきていた洋子(そもそもここでの仕事は洋子の紹介だった)に頼んで正一節子の前で一芝居、正一のつきあっている女を洋子が演じる、ということをやる。こういう作品でのこういう展開の王道パターンだが、その芝居は洋子が途中で笑いだしてしまい失敗する。
この後の展開はなかなかであった。「なんとかする会社」が引き上げて行ったあとの節子、あのまま洋子が笑いださなかったら、自分も売り言葉に買い言葉で本当のことを言っていた、すなわち、私にも男がいる、正一と分かれたらその人のところにいく、カースケのことを思ってるなんて正一は言うが女はそんなセンチメンタルではない、と。そして節子は出ていく。
正一はカースケら「なんとかする会社」の面々の前でそのことを話す。節子は自分にも男がいた、と精一杯の嘘を吐いて、出て行った、と。おれは節子の男がいるという告白をまじものだと受け取っていたので、この展開には心地よく裏切られた
この後、カースケは正一を連れ、節子が乗り込む電車の駅へ。そこでカースケは行くぞと正一を節子のところへ連れて行こうとするが、正一はカースケに彼女が本当に別れなきゃならないのはカースケだといい、カースケだけが駅に入っていく、という終わり方
この回はキャストクレジットに表記される出演者がとても少ない
キャストクレジットについてはすでに書いたが、メイン三人以外あまり固定されていないのだけど、その表記順では、まずメイン三人の後にちょっと「間」ある。この「間」というのはほかの作品でもよく見るもので、そこを一旦の区切りとしている。多くの出演者がいて、そこに大物も何人もいる場合、その区切りごとに、最初や最後に大物を出したりして目立たせたりするのだ。映画のラストに出るクレジット、横書きで上に流れていくパターンを頭に浮かべるとわかりやすいかもしれない、何人か出た後に、数行空白になり、またキャストクレジットが継続するみたいなものだ
で、今作品のキャストクレジットについての説明
メイン三人がそれぞれ単独表記されるところを①パートとする。その後、「間」は4つあり、つまり⑤パートまである。
②パートは津島恵子や金沢碧、上村香子が出るところだが、ここでこの回では金沢碧、森川正太が単独表記トされ、そして③④パートともに表記なし、と異様な体裁、そして⑤パートに上記ゲスト二人がそれぞれ単独表記
普段は③パートに準レギュラーで格下である水沢有美あたりはいつもここ。穂積隆信なんかもここが多かったと思う。そして④にはその回にだけ登場するキャストの中で格下が数名並記されることが多い。⑤にはレギュラーでも大物、そしてゲストでも大物が配置される
そしてトメにはレギュラーでは名古屋章がよく⑤の中でもトメにくることが多かった。ただほかにもっと大物がいる場合はその席を譲るという形
八千草薫は必ずトメにきていた
ただ前にも書いたようにかなり流動的で必ずしもこの通りではない
小原秀明、初めて聞く名。松山ケンイチにびっくりするほど似ていて、出てきたときには一瞬時間の間隔がおかしくなりそうだった。他にも藤井隆にも似ている。ということは松山ケンイチと藤井隆って似てるんだな、と気付く

+0423
44話
カースケ、オメダの大学バスケットボール部時代の仲間、松井が登場。オメダを家に送る車で事故を起こしてしまい、出世街道まっしぐらの松井はオメダに身代わりになってくれるよう頼み、オメダはそれを受けてしまう
ラストは松井が自分で警察へ話しに行き、会社へも辞表という苦い結果
EDで洋子が松井に会いに行っている場面、もちろん音楽がかかっておりセリフは聞こえない。物語がEDの中でも進行している例
この回の序盤、小林稔侍みたいな人が登場、ビル窓清掃のオメダが落としたタオルが直撃してしまうサラリーマン。この後に松井との再会がある
小林稔侍のウィキを見てみると、大部屋時代もあったようで、そこらがいつのころの話なのか、売れ始めたのはいつごろなのかいまいちわからない
まあ違うだろうけど
松井からカースケに対しなんとかする会社への仕事依頼を断ったのに受けることになる経緯に疑念あり
明日の仕事として依頼され、明日は仕事がもう入ってると断る
松井の忘れ物をカースケらが彼の家に届ける。彼はまだ帰っておらずその母親からいろいろ話を聞き、彼が頑張っていることを知る
翌朝朝早く起き、午前中に仕事を終わらせればあいつの仕事が受けられると言い出す。午後に彼の仕事をやっている、松井のところに電話が入り、彼が下りてきて、なんとかする会社の連中が仕事をしていることに驚く
変だよな。松井が仕事の窓口になってるはずなのに、彼に仕事依頼を受けたという連絡を入れてないようだし。それなりに大きな会社という設定で、それなら断られたらすぐその件をどうするかリカバリーが入ってるはずだし。
だいたいカースケらが仕事をやりますと先方に返事をしたのはいつなんだという疑問。
まあ無理やり考えれば、松井を通さずに、依頼受諾の連絡を入れ、松井はなんとかする会社がその仕事をやってると聞き、驚いてそこへ降りてきたという次第かもしれない。最初は憎まれ口を聞くも、すぐに仲直りし、荷物運びをスーツワイシャツ姿のまま手伝う松井というあたりは青春ドラマそのもの(仕事とは倉庫の荷物をトラックに積むというもの)

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45話、最終話
45話では金沢碧が一人二役
オメダはまだ洋子に気が合る。そんな中洋子にそっくりなバーの女、秋津理恵と知り合ってしまう。秋津は深い関係にもなっていないオメダに対し。自殺をするといい、引き留めようとする
一人二役にありがちな、その対面は最後のほうにある
山谷初男もゲスト出演、おれはどれかわからなかったのだが、警備員の役とのことで、球場整備の仕事をしているなんとかする会社の連中に電話がかかってきていると連絡に来る男であろう
この回で使われてる効果音がルパン三世でサブタイトル表示時に使われてるものと酷似。「ルパン三世  タイトル タイプライター音」で出てるが、要するに「カタカタカタ カタカタ テレテレロニー デデッデデッ デデッデデッ デッデッデ」のうちの「テレテレロニー」のところ
使われるのが一回くらいなら気にも留めなかっただろうが、4回も使われていた。おれの記憶ではこれが使われたのがこの回だけ。音の性質からいって、何か衝撃的なことが起きる場面で使われており、そういう時今シリーズでは別の効果音(これはこれでなにかに似ているのだが)だったはず
最終話ではその前回を引き継ぐように洋子とオメダ、そしてカースケの関係にスポットがあてられる。カースケと洋子の恋愛ばかりに焦点があてられた作品ではないが、締めるならここらあたりが順当か
最終話もあまり最終話たしい盛り上がる演出という感じではないが、やはり最後は洋子が仕事の関係で旅立ってしまい、というようなところで終わっていく
また出演者では純レギュラー陣の顔見世という雰囲気もあり、今シリーズであまり出演のなかった八千草薫や、終盤にきて登場が少なくなっていた津島恵子や穂積隆信なんかも顔を出している。上村香子も終盤出番は少なかったかな、彼女もこの回には登場、まあ彼女の場合は今シリーズの二人目のヒロインともいえる存在であるから出ていて当たり前だ
が、全員登場ということではなく、例えば岡田奈々なんて出てきそうなものなのに、出ていない
ジャンボ鶴田がゲスト出演。終盤、洋子を見送っての帰り道、オメダが一人さみし気な空港から帰っていく女の子に声をかけることになる。が、声を掛けた際に現れるのがジャンボである
森川正太は第四の男とでもいうべき存在であったが、最初からこういう予定だったのか、それとも途中からどんどん存在感を増していってることから、方針の軌道修正があったのかもしれない。
この回のEDはメイン三人が戯れるという絵図で、ここにワカメは入っていないのは、やはりこの三人のドラマだということか

フィクション作品は時代を経て色褪せていくものがほとんどである。価値観の変化、それに伴ってファッションも変われば常識も変わる。ここでの男性の髪型、カースケはじめ皆長髪でうっとうしい、たばこを小道具に使うダサさなど
ただそれを超えて色褪せ度合がこの作品は強烈だったと思う。それは常々書いている登場人物の言動が要因だったであろう
これが人気作品だったとは驚愕である
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中村雅俊演じるカースケはお調子者、ガサツなんかを兼ね備えたクズキャラ、とにかくうざい
そして彼が主役であり青春ドラマであるから、その若者らしい社会常識と真っ向対立する正論をかざし、そしてそっちが正義というような作り
カースケの行動がダメすぎるのだが、そのどうしようもなさをどうしようもないやつとして描いておらず、正義の人として描いており、そこがダメ。つまり制作側が設定したカースケのキャラとこちらで受ける印象がズレているということ
そしてこの頃大人気青春ドラマのスター中村雅俊、その顔の良さも含め、なんでキチガイじみた行動を自信満々で肯定的に演じられるんだよと皮肉も言いたくなる
上に「ふぞろいの林檎たち」とテーマがかぶるというようなことを書いた。これはあながち間違ってないと思う。そしてそのテーマ自体はいいのだけどそのテーマの描き方がダメ
時代の意識がいまとくに急激に変化していってると思う、そしておれなんかは変化に対応でききれず、そんなに変えてしまってよいのかというような考え方を持ってはいるが、このドラマが受け入れられていた時代ということを考えると、変わってよかった、こんな時代に戻りたくないとは思う

カースケの人物像を植木等の無責任男になぞられてみたりした。が、この二人はちょっと離れすぎかと思う。植木等が演じる無責任男は正論も言わないし、会社の中で成功していくしね
で、寅さんを思い起こした。こちらは多少近い。出会った女にすぐ惚れるだとか、葛的言動が多いとか。で、そこで違っていると思われるのが、寅次郎は屑を自認しており、周囲からもそう認められている、一方カースケ、こちらは屑の自認は多少ありそう、周りからも多少ありそう、ではあるが、そこらが圧倒的に足りない。まあそういうキャラ設定というわけだが
で、その彼らが発する正論については、寅次郎にしてもカースケにしてもそれを正解として制作者側は作っているというのは同じ
うーん、あまり大差ないのに寅次郎は好き、カースケは・・・、となってしまうのはなぜだろう

aa.jpg(*1)


a.jpg7話の瀧田(*2)


b.jpg23話の瀧田(*2)


diji.jpgシチズンのデジタル時計(*3)

比較的喜劇要素の強い作品(*)とのことで、ただその笑わせ演出がされている喜劇部分が俺の目からするとあまり成功していない
津坂まさあきは大好きな俳優であり、渥美清に近しく喜劇も得意な人であるが、彼の部分もイマイチである
(*)「俺たちの祭」という今作から続いた「俺たちシリーズ」の第3作のウィキより
--青春スターとして人気絶頂期を迎えていた中村の主演だけに本作にも期待が寄せられたが、前2作に比べてコメディの部分が少なくなり、挫折、苦悩、長い回想シーンなど至ってシリアス(深刻)な雰囲気の場面が多く、期待に反して視聴率的に苦戦してしまう--

田中健
あまりうまくない。ところどころでなまりらしき変なアクセント
おれの子供のころの記憶だと大スターという感じであったが、最近出た記事を見ると、古手川祐子と結婚して収入格差だとか
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「婿入りした田中さんと、同居する古手川さんの実父との間に確執があったとされています。また古手川さんは出産後も仕事に邁進しており、家庭に入ってほしかった田中さんは不満だった。同じ役者としても、仕事も収入も自分より多い妻に対し、忸怩たる思いがあったようです。
 息苦しい生活の中で、田中さんは結婚前からの趣味だった南米の民俗楽器『ケーナ』の練習に没頭するようになったのですが、自宅で音を奏でると家族から“うるさい!”と言われる始末。ついに田中さんが“ケーナの練習用のマンションを借りる”という理由で、夫婦は別居を始めました」(前出・芸能リポーター)
 別居から5年後の1999年、古手川と田中はそれぞれ別の場所で離婚会見を開き、13年間の結婚生活にピリオドを打った。古手川が40才を迎えたときだった」
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